JPH08326325A - 建築用パネルの位置決め治具 - Google Patents

建築用パネルの位置決め治具

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JPH08326325A
JPH08326325A JP13802795A JP13802795A JPH08326325A JP H08326325 A JPH08326325 A JP H08326325A JP 13802795 A JP13802795 A JP 13802795A JP 13802795 A JP13802795 A JP 13802795A JP H08326325 A JPH08326325 A JP H08326325A
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JP
Japan
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panel
wall panel
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positioning jig
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JP13802795A
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Hideki Hanagata
秀樹 花形
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Misawa Homes Co Ltd
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床面部等の平面部に立設される建築用パネル
の位置決め作業を、容易に短時間で作業性よく行うこと
ができる建築用パネルの位置決め治具を提供する。 【構成】 位置決め治具10は、支点部20、操作部3
0、作動部40および固定部50とを含み構成され、平
面状の床パネル90上に立設される壁パネル80の立設
作業時に壁パネル80の位置決めを行うために用いられ
る。支点部20と操作部30とは連結部32を介して一
体的に形成されていて、作動部40は、連結部32にお
いて、支点部20および操作部30と軸70により回動
自在に連結されている。操作部30は棒状部材であり、
支点部20は、連結部32より操作部30に対して所定
角度を有して延設された部材で、床パネル90に係止さ
れる。作動部40は、棒状部材であり、支点部20およ
び操作部30と連結されている端部と反対側の端部に、
壁パネル80に係止される固定部50を有している。作
動部40は支点部20を中心とした操作部30の動きに
連動して支点部20側へ移動することにより壁パネル8
0を引き寄せ、位置決めを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用パネルの位置決
め治具に関し、特に、平面部に対して直交して立設され
る建築用パネルの位置決め治具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、工業化住宅のひとつとして、構造材を構成するパネ
ルを箱状に組み合わせて建物を構築するパネル工法が知
られている。
【0003】このパネル工法においては、基礎上に複数
の床パネルを敷設して床部を構築し、この床部上に複数
の壁パネルを立設固定して壁部を構築し、さらに、壁部
上や壁部間に架設された屋根梁上に複数の屋根パネルを
敷設して屋根部を構築し、建物が構築される。
【0004】建物構築の際に、床パネル、壁パネルおよ
び屋根パネル等の建築用パネルは、通常、吊り具を用い
てクレーン等の昇降部材により吊り上げられて、所定の
場所へ搬送され載置される。
【0005】壁パネル200の場合、図7に示すよう
に、吊り具230を用いてクレーン(図示略)により吊
り上げられて、基礎または階下の壁パネル上(図7にお
いては階下の壁パネル210上)に敷込まれた床パネル
220より構築された床面部222上の所定位置に立設
される。そして、壁パネル200と床面部222とは、
それぞれの接合面に塗布された接着剤、ボルトおよび釘
打ち等により圧締されて連結される。
【0006】壁パネル200を床面部222上に立設す
る作業は、壁パネル200が所定位置からずれないよう
に、位置決めを慎重に行う必要があり手間がかかる作業
であるという問題点があった。
【0007】また、壁パネル200の立設後に、必要に
応じて、立設位置の微調整を行うために掛矢、バール等
を用いていた。しかしながら、近年、さらなる工業化推
進によって品質の向上を図るとともに現場作業の簡略化
および施工工程数の減少による施工費用の削減、施工期
間の短縮を目的とし、予め工場等で付属部材や仕上げ材
等を取り付けた、いわゆるプレフィニッシュタイプの建
築用パネルが用いられるようになっている。このよう
に、予め仕上げ材が取付けられている建築用パネルの場
合、仕上げ材を破損するおそれが生じるために、立設位
置の微調整を行うために掛矢等を用いることはできない
という問題点が起こる。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、床面部等の平面部に立設される建
築用パネルの位置決め作業を、容易に短時間で作業性よ
く行うことができる、建築用パネルの位置決め治具を提
供することにある。
【0009】また、本発明の他の目的は、予め仕上げ材
が取付けられている建築用パネルの場合でも、仕上げ材
を破損するおそれなく、位置決め作業を行うことができ
る建築用パネルの位置決め治具を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、平面部に対して直交して立
設される建築用パネルの位置決め治具であって、前記平
面部に固定される支点部と、前記支点部と連結され、前
記支点部を中心として回動可能な操作部と、前記操作部
と連結され、かつ前記建築用パネルに固定される固定部
を有し、前記操作部の回動に伴い前記支点部側へ移動可
能な作動部と、を含むことを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、前記固定部は、前記建築用パネルに仮止めされた係
止部材を挿通可能なスリット部をなし、この係止部材と
係合可能な係止部を有していることを特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1におい
て、前記固定部は、前記建築用パネルに吸着する吸着部
材を備えることを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1から請求
項3のいずれかにおいて、前記支点部は、前記平面部に
吸着する吸着部材を備えることを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、床部等の平面
部に対して立設される壁パネル等の建築用パネルの構造
体への取付け作業の際に、建築用パネルが所定の立設位
置より若干ずれた状態で立設された場合に、請求項1記
載の発明に係る位置決め治具を用いて、まず、位置決め
治具の支点部を平面部の表面に固定させ、かつ作動部が
有する固定部を建築用パネルに固定させる。この状態に
おいて操作部は、支点部を中心として回動可能に配置さ
れる。そして、操作部を支点部を中心として回動させる
と、この回動に連動して、作動部が支点部側へ移動す
る。この動きに伴って、作動部が有する固定部も支点部
側へ移動し、建築用パネルが位置決め治具側へ引き寄せ
られ、建築用パネルを所定の立設位置に合わせることが
できる。
【0015】よって、請求項1記載の発明に係る位置決
め治具を用いることにより、床面部等の平面部に立設さ
れる建築用パネルの位置決め作業を、容易に短時間で作
業性よく行うことができる。
【0016】請求項2記載の発明にあっては、固定部が
スリット部を有する係止部によって形成されているの
で、建築用パネルに仮止めされたビス等の係止部材の軸
部分をスリット部に挿通させて係止部材を係止部に係合
させることにより、固定部を容易に建築用パネルに固定
させることができる。
【0017】請求項3記載の発明にあっては、固定部が
吸着部材を備えるので、吸着部材を建築用パネルに吸着
させることにより、建築用パネルを傷つけるおそれな
く、固定部を容易に建築用パネルに固定させることがで
きる。よって、仕上げ材が取付けられている建築用パネ
ルの位置決めの場合に、特に有効性が高い。
【0018】請求項4記載の発明にあっては、支点部
が、吸着部材を備えることにより、吸着部材を平面部に
吸着させて、平面部を傷つけるおそれなく、支点部を容
易に平面部に固定させることができる。よって、仕上げ
材が取付けられている平面部に対して立設される建築用
パネルの位置決めの場合に、特に有効性が高い。
【0019】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づいて詳細に説明する。
【0020】(実施例1)図1は、実施例1に係る位置
決め治具10を用いて、建築用パネルである壁パネル8
0の位置決めを行う状態を示す断面図である。
【0021】実施例1において、位置決め治具10は、
階下の壁パネル80a上に敷込まれ、平面状の床部を構
築している床パネル90上に立設される壁パネル80の
立設作業時に壁パネル80の位置決めを行うために用い
られる治具である。
【0022】床パネル90は、芯材を方形状に枠組みし
た枠体92の片面に面材94を取付けて形成された建築
用パネルであり、階下の壁パネル80a上に複数枚敷込
まれて階上の床部を構築している。
【0023】壁パネル80は、芯材を方形状に枠組みし
た枠体82と、枠体82の建物外方側の下端に突設され
た土台部材86と、枠体82の建物内方側の面に取付け
られた、例えば石膏ボード等の無機面材84と、枠体8
2および土台部材86の建物外方側の面に取付けられた
サイディング88と、を含み形成されているた、いわゆ
る仕上げ材付きの建築用パネルである。
【0024】土台部材86は、枠体82の建物外方側の
下面に、枠体82の幅方向にわたり連続的に取付けられ
ていて、その側面と枠体82の側面とは面一になってい
る。また、土台部材86の厚さは、図1に示すように、
枠体82の厚さのほぼ1/2で、土台部材86の建物外
方側の面と枠体82の建物外方側の面とは面一となって
いる。土台部材86の高さは、床パネル90の厚さのほ
ぼ1/2である。なお、階下の壁パネル80aがその上
端に有する土台部材86aの高さも床パネル90の厚さ
のほぼ1/2であり、壁パネル80の土台部材86が階
下の壁パネル80aの土台部材86a上に載置された状
態で、床パネル90の厚さと等しくなるように設定され
ているものである。
【0025】サイディング88は、枠体82の建物外方
側の面および土台部材86の建物外方側の面を覆って取
付けられている。
【0026】また、壁パネル80の建物内方側表面に
は、その下端部付近に位置決め治具10を係止するため
の係止部材である係止用ビス72が設けられている。係
止用ビス72は、図1に示すように、所定長さの軸部分
74を突出させた状態で壁パネル80に取付けられてい
る。
【0027】階下の壁パネル80aは、枠体82a、土
台部材86a、無機面材84aおよびサイディング88
aとを含み形成されていて、土台部材86aが枠体82
aの上端に突設されている以外は、壁パネル80と同様
の構成であるので、その説明は省略する。
【0028】位置決め治具10は、支点部20、操作部
30、作動部40および固定部50とを含み構成され
た、金属、樹脂等からなる部材である。
【0029】支点部20と操作部30とは連結部32を
介して一体的に形成されている。作動部40は、連結部
32において、軸70により支点部20および操作部3
0と回動自在に連結されている。
【0030】操作部30は棒状部材であり、連結部32
と反対側の端部には握り部36が屈曲形成されている。
【0031】支点部20は、連結部32より操作部30
に対して所定角度を有して延設された先細り状の部材で
ある。支点部20は、その先端部20aが尖形となって
いて、立設される壁パネル80と直交して配置される平
面部である床パネル90の表面に、この先端部20aを
当接させることにより、支点部20は床パネルに係止さ
れる。
【0032】連結部32には、軸穴として長穴34が設
けられていて、支点部20および操作部30は、連結部
32において、この長穴34を介して作動部40と軸7
0により連結されている。長穴34は、支点部20の延
設方向と同方向に延びる穴として連結部32に穿設され
ている。軸70が、長穴34の下端に位置する状態で、
支点部20と作動部40とがほぼ直交するように設定さ
れ、支点部20および操作部30と作動部40とは連結
されている。
【0033】作動部40は、棒状部材であり、支点部2
0および操作部30と連結されている端部と反対側の端
部に、固定部50を有している。
【0034】固定部50は、作動部40の端部が軸方向
に対して下向きに屈曲して形成されている。固定部50
は、図2に示すように、その先端部に係止部であるスリ
ット52を有している。スリット52は、壁パネル80
が有する係止用ビス72の軸部分74を挿通させ、頭部
分76を挿通しないように設定されて形成されている。
【0035】次に、上記のような構成の位置決め治具1
0を用いて行う壁パネル80の位置決め作業について述
べる。
【0036】壁パネル80の構造体への取付け作業は、
クレーン等により吊り上げた壁パネル80を床パネル9
0および階下の壁パネル80a上の所定位置に立設し、
接着材、ボルト等により圧締して連結固定することによ
り行われる。この場合、所定の立設位置とは、壁パネル
80の土台部材86が階下の壁パネル80aの土台部材
86a上に、壁パネル80の土台部材86を備えていな
い部分の枠体82が床パネル90上に、それぞれ載置さ
れ、床パネル90の端面と土台部材86の建物内方側の
端面とが当接する位置である。壁パネル80aの位置決
め作業は、図1に示すように、壁パネル80が所定の立
設位置より建物外方側に若干ずれた状態で床パネル90
および階下の壁パネル80a上に載置された場合に行わ
れる。
【0037】まず、位置決め治具10の支点部20の先
端部20aを床パネル90の表面に係止させ、かつ固定
部50のスリット52に壁パネル80に固定された係止
用ビス72の軸部分74を挿通させて係合させる。固定
部50は、係止用ビス72を介して、壁パネル80に係
止される。
【0038】この状態で、作動部40は、床パネル90
の表面とほぼ平行に配置され、軸70は長穴34の下端
付近に位置し、操作部30は床パネル90の表面に対し
て所定角度を有して配置される。そして、作業者が握り
部36を持って操作部30を押し下げる。すると、支点
部20と一体的に形成された操作部30は、支点部20
の先端部20aを中心として矢印A方向(図1参照)に
回動する。この回動に連動して、連結部32も支点部2
0の先端部20aを中心として矢印A方向に回動し、連
結部32と連結されている作動部40が矢印B方向に移
動する。この際、連結部32と作動部40は長穴34を
介して連結されていることにより、連結部32の移動に
対して、軸70が長穴34の下端から上端に移動するこ
とにより、回動による上下方向への移動を吸収し、作動
部40は、床パネル90の表面部に対してほぼ平行に移
動する。この作動部40の移動に伴い、固定部50も矢
印B方向に移動し、固定部50にスリット52を介して
係合された係止用ビス72は、その頭部分76がストッ
パとなり、固定部50と連動して矢印B方向に引っ張ら
れ、よって、壁パネル80が床パネル90側へ引き寄せ
られる。
【0039】なお、長穴34のサイズは、回動による移
動距離に対抗することができるものであればよく、必ず
しも軸70が長穴34の下端から上端へ移動するもので
なくともよい。
【0040】位置決め治具10により床パネル90側へ
引き寄せられた壁パネル80の移動は、壁パネル80の
土台部材86の建物内方側の端面が床パネル90の端面
と当接する位置で止まる。よって、壁パネル80を所定
の立設位置に合わせることができ、壁パネル80の位置
決め作業が完了する。
【0041】このように、実施例1に係る位置決め治具
10を用いれば、床パネル90上に立設される壁パネル
80の位置決め作業を、容易に短時間で行うことがで
き、壁パネル80の立設固定作業を作業性よく行うこと
ができる。
【0042】なお、壁パネル80に設けられた係止用ビ
ス72に関しては、必要に応じて後処理を行う。
【0043】(実施例2)図3は、実施例2に係る位置
決め治具12を用いて、壁パネル80の位置決めを行う
状態を示す断面図である。
【0044】実施例2において、位置決め治具12は、
実施例1と同様に、階下の壁パネル80a上に敷込ま
れ、平面状の床部を構築している床パネル90上に立設
される壁パネル80の立設作業時に壁パネル80の位置
決めを行うために用いられる治具である。
【0045】壁パネル80、階下の壁パネル80aおよ
び床パネル90の構成は、実施例1と同様であるので、
同符号を用いその説明は省略する。
【0046】位置決め治具12は、支点部22、操作部
38、作動部42および固定部54とを含み構成され
た、金属、樹脂等からなる部材である。
【0047】支点部22と操作部38は、所定角度を有
して連結固定されていて、作動部42は、支点部22と
操作部38との連結部分において、軸71により支点部
22および操作部38と回動自在に連結されている。
【0048】支点部22は、その先端部22aが尖形と
なっている部材である。支点部22は、立設される壁パ
ネル80と直交して配置される平面部である床パネル9
0の表面に、この先端部22aを当接させることによ
り、床パネル90に係止される。
【0049】操作部38は棒状部材であり、軸71によ
り作動部42と連結されている一方の端部と対向する他
方の端部には握り部39が屈曲形成されている。
【0050】作動部42は棒状部材であり、互いに回動
自在に連結された、第1の作動部材42aおよび第2の
作動部材42bより構成されている。図3に示すよう
に、第1の作動部材42aの一方の端部は、軸71によ
り支点部22および操作部38と連結され、他方の端部
は、第2の作動部材42bと軸73により連結されてい
る。第2の作動部材42bの第1の作動部材42aと連
結されている一方の端部と反対側の他方の端部は、固定
部54を有している。
【0051】固定部54は、第2の作動部材42bの他
方の端部が軸方向に対して下向きに屈曲して形成されて
いる。固定部54は、その先端部付近に係止部であるス
リット56を有している。固定部54およびスリット5
6の形状は、実施例1に係る位置決め治具10の係合部
50およびスリット52と同様であるので、その説明は
省略する。
【0052】次に、上記のような構成の位置決め治具1
2を用いて行う壁パネル80の位置決め作業について述
べる。
【0053】壁パネル80の構造体への取付け作業、所
定の立設位置および位置決めが行われる場合は、実施例
1と同様であるのでその説明は省略する。
【0054】まず、位置決め治具12の支点部22の先
端部22aを床パネル90の表面に係止させ、かつ固定
部54のスリット56に壁パネル80に固定された係止
用ビス72の軸部分74を挿通させて係合させる。固定
部50は、係止用ビス72を介して、壁パネル80に係
止される。
【0055】この状態で、作動部42を構成する第1の
作動部材42aおよび第2の作動部材42bは、図3に
示すように、軸73を介して若干折れ曲がり、床パネル
90の表面に対してV字状に配置され、操作部38は床
パネル90の表面に対して所定角度を有して配置され
る。そして、作業者が握り部39を持って操作部38を
押し下げる。すると、操作部38は、支点部22と連結
固定されていることにより、支点部22の先端部22a
を中心として矢印A方向(図3参照)に回動する。この
回動に連動して、操作部38に連結されている作動部4
2が矢印B方向に移動する。この際、第1の作動部材4
2aと第2の作動部材42bが軸73により回動自在に
連結されていることにより、操作部38の回動に対し
て、初期状態において、第1の作動部材42aと第2の
作動部材42bとにより形成されていたV字の角度を変
化させることにより、回動による上下方向への移動を吸
収する。この作動部材42の移動に伴い、固定部54も
矢印B方向に移動し、固定部54にスリット56を介し
て係合された係止用ビス72は、その頭部分76がスト
ッパとなり、固定部54と連動して矢印B方向に引っ張
られる。よって、壁パネル80が床パネル90側へ引き
寄せられて移動し、壁パネル80の土台部材86の建物
内方側の端面が床パネル90の端面と当接する位置でそ
の移動は止まる。この状態において、壁パネル80を所
定の立設位置に合わせることができ、壁パネル80の位
置決め作業が完了する。
【0056】このように、実施例2に係る位置決め治具
12を用いれば、実施例1の場合と同様に、床パネル9
0上に立設される壁パネル80の位置決め作業を、容易
に短時間でき、壁パネル80の立設固定作業を作業性よ
く行うことができる。
【0057】(実施例3)図4は、実施例3に係る位置
決め治具14を用いて、壁パネル80の位置決めを行う
状態を示す断面図である。
【0058】実施例3において、位置決め治具14は、
階下の壁パネル80a上に敷込まれ、平面状の床部を構
築している床パネル90上に立設される壁パネル80の
立設作業時に壁パネル80の位置決めを行うために用い
られる治具である。
【0059】壁パネル80、階下の壁パネル80aおよ
び床パネル90の構成は、実施例1と同様であるので、
同符号を用いその説明は省略する。なお、実施例3にお
いては、実施例1および実施例2と異なり、壁パネル8
0に係止用ビス72は設けられていない。
【0060】位置決め治具14は、支点部20、操作部
30、作動部44および固定部58とを含み構成され
た、金属、樹脂等からなる部材である。支点部20およ
び操作部30の構成については、実施例1に係る位置決
め治具10と同様であるので、同符号を用いその説明は
省略する。
【0061】作動部44は、棒状部材であり、支点部2
0および操作部30と連結されている端部と反対側の端
部に、固定部58を有している。
【0062】固定部58は、図4に示すように、作動部
44の端部に軸75により取付け固定された吸着部材で
ある吸盤器60よりなる。
【0063】吸盤器60は、吸着部62と連結部64と
を主要部として構成されている。吸着部62は壁パネル
80の建屋内方側の表面に密着される部材であり、例え
ば、ゴム等の撓み変形可能な弾性体からなる。連結部6
4は、吸着部62と作動部44とを連結している部材で
あり、一方の端部は作動部44の端部に軸75により連
結固定され、他方の端部は吸着部62に連結固定されて
いる。連結部64は作動部44の軸方向の延長上に配置
され、吸着部62は作動部44の軸方向と直交して配置
されている。また、吸盤器60は、吸着部62の吸着力
を円滑に高めるポンプ等(図示略)の吸着手段を備え
る。
【0064】次に、上記のような構成の位置決め治具1
4を用いて行う壁パネル80の位置決め作業について述
べる。
【0065】壁パネル80の構造体への取付け作業、所
定の立設位置および位置決めが行われる場合は、実施例
1と同様であるのでその説明は省略する。
【0066】まず、位置決め治具14の支点部20の先
端部20aを床パネル90の表面に係止させ、かつ固定
部58である吸盤器60の吸着部62を、壁パネル80
の建物内方側の表面85にある程度押しつけるようにし
て密着させる。その後、ポンプ等を用いて吸着部62の
吸着力を高めることにより、固定部58を壁パネル80
に固定させる。
【0067】この状態で、作動部44は、床パネル90
の表面とほぼ平行に配置され、軸70は長穴34の下端
付近に位置し、操作部30は床パネル90の表面に対し
て所定角度を有して配置される。そして、作業者が握り
部36を持って操作部30を押し下げる。この場合にお
ける位置決め治具14の作用は、実施例1と同様である
ので詳細な説明は省略するが、操作部30の支点部20
の先端部20aを中心とした回動に連動して作動部44
および固定部58が矢印B方向に移動し、固定部58が
係止されている壁パネル80が床パネル90側に引き寄
せられ、矢印B方向へ移動し、壁パネル80の土台部材
86の建物内方側の端面が床パネル90の端面と当接す
る位置でその移動は止まる。この状態において、壁パネ
ル80を所定の立設位置に合わせることができ、壁パネ
ル80の位置決め作業が完了する。
【0068】このように、実施例3に係る位置決め治具
14を用いれば、実施例1および実施例2の場合と同様
の効果が得られることに加えて、固定部58が吸盤器6
0よりなることにより、壁パネル80に係止用ビス72
を設ける必要がなく、無機面材84を傷つけずにすむの
で、後処理等を要しない。よって、建屋内方側に予め仕
上げ材を有する壁パネル80の位置決めを行う場合に、
特に有効性が高い。
【0069】(実施例4)図5は、実施例4に係る位置
決め治具16を用いて、壁パネル80の位置決めを行う
状態を示す断面図である。
【0070】実施例4において、位置決め治具16は、
階下の壁パネル80a上に敷込まれ、平面状の床部を構
築している床パネル96上に立設される壁パネル80の
立設作業時に壁パネル80の位置決めを行うために用い
られる治具である。
【0071】壁パネル80および階下の壁パネル80a
の構成は、実施例1と同様であるので、同符号を用いそ
の説明は省略する。なお、実施例4においては、実施例
3と同様に壁パネル80に係止用ビス72は設けられて
いない。
【0072】床パネル96は、芯材を方形状に枠組みし
た枠体98の表面に、例えば、フローリング等の床仕上
げ材99を取付けて形成された、いわゆる仕上げ材付き
の床パネルであり、階下の壁パネル80a上に複数枚敷
込まれて階上の床部を構築している。
【0073】位置決め治具16は、支点部26、操作部
130、作動部46および固定部150とを含み構成さ
れた、金属、樹脂等からなる部材である。
【0074】作動部46は、棒状部材であり、互いに回
動自在に連結された、第1の作動部材46aおよび第2
の作動部材46bより構成されている。第1の作動部材
46aの一方の端部は、操作部130と所定角度を有し
て連結固定されており、第1の作動部材46aと操作部
材130との連結部分において、第1の作動部材46a
および操作部材130は、軸170により支点部26に
回動自在に連結されている。
【0075】第1の作動部材46aの他方の端部には、
軸穴として長穴35が設けられていて、第1の作動部材
46aと第2の作動部材46bは、この長穴35を介し
て軸171により回動自在に連結されている。長穴35
は、第1の作動部46aの軸方向と同方向に延びる穴と
して穿設されている。
【0076】第2の作動部材46bの第1の作動部材4
6aと連結されている一方の端部と反対側の他方の端部
は、固定部150を有している。
【0077】固定部150は、図5に示すように、作動
部46bの端部に軸173により取付け固定された吸着
部材である吸盤器160よりなる。
【0078】吸盤器160は、吸着部162と連結部1
64とを主要部として構成されていて、その構成は、実
施例3に係る位置決め治具14の固定部58である吸盤
器60と同様であるので詳細な説明は省略する。吸着部
162は、第2の作動部46bの軸方向に対して直交し
て配置されている。
【0079】支点部26は、図5に示すように、吸着部
材である吸盤器120よりなる。吸盤器120は、吸着
部122と連結部124とを主要部として構成されてい
る。吸着部122は床パネル96の床仕上げ材99の表
面に密着される部材であり、例えば、ゴム等の撓み変形
可能な弾性体からなる。連結部124は、吸着部122
と操作部130および作動部46とを連結している部材
であり、一方の端部には操作部130および第1の作動
部46aの端部が軸170により連結され、他方の端部
には吸着部122が連結固定されている。吸盤器120
は、吸着部122の吸着力を円滑に高めるポンプ等(図
示略)の吸着手段を備える。
【0080】操作部130は棒状部材であり、軸170
により支点部26と回動自在に連結され、第1の作動部
46aとは連結固定されている一方の端部と対向する他
方の端部には、握り部136が屈曲形成されている。
【0081】次に、上記のような構成の位置決め治具1
6を用いて行う壁パネル80の位置決め作業について述
べる。
【0082】壁パネル80の構造体への取付け作業、所
定の立設位置および位置決めが行われる場合は、実施例
1と同様であるのでその説明は省略する。
【0083】まず、位置決め治具16の支点部26であ
る吸盤器120の吸着部122を床パネル96の床仕上
げ材99の表面97に、ある程度押しつけるようにして
密着させる。同様にして、固定部150である吸盤器1
60の吸着部162を壁パネル80の建物内方側の表面
85に密着させ、その後、ポンプ等を用いてそれぞれの
吸着部122,162の吸着力を高めることにより、支
点部26を床パネル90に、係止部150を壁パネル8
0にそれぞれ固定させる。
【0084】図6は、実施例4に係る位置決め治具16
の、壁パネル80の引き寄せを行う前の状態と壁パネル
80の引き寄せが終了した状態を示す断面図であり、位
置決め治具16を壁パネル80にセットした状態で、第
2の作動部46bは、床パネル90の表面とほぼ平行に
配置され、第1の作動部46aは、第2の作動部46b
と所定角度をもって配置される。また、操作部130は
床パネル90の表面に対して所定角度を有して配置され
る。
【0085】この状態から、作業者が握り部136を持
って操作部130を押し下げると、操作部130は、支
点部26の端部に設けられた軸170を中心として矢印
A方向に回動する。すると、操作部130の回動に伴
い、操作部130と所定角度をもって連結固定された第
1の作動部材46aがこの回動に連動して、軸170を
中心として操作部130と同方向に回動する。この際、
第1の作動部材46aと第2の作動部材46bが長穴3
5を介して軸171により回動自在に連結されているこ
とにより、第1の作動部材46aの回動に対して、軸1
71が長穴35内を適宜移動することにより、回動によ
る上下方向の移動を吸収し、第2の作動部材46bは、
矢印B方向に移動する。この第2の作動部材46bの移
動に伴い、固定部150も矢印B方向に移動し、固定部
150が固定された壁パネル80は、固定部150と連
動して矢印B方向に引っ張られ、壁パネル80が床パネ
ル90側へ引き寄せられ、壁パネル80の土台部材86
の建物内方側の端面が床パネル90の端面と当接する位
置でその移動は止まる。この状態において、壁パネル8
0を所定の立設位置に合わせることができ、壁パネル8
0の位置決め作業が完了する。
【0086】このように、実施例4に係る位置決め治具
16を用いれば、実施例1から実施例3の場合と同様の
効果が得られることに加えて、固定部150のみなら
ず、支点部26も吸盤器120よりなることにより、壁
パネル80の無機面材84および床パネル90の床仕上
げ材99を傷つけるおそれがない。よって、予め仕上げ
材を備える建築用パネル同士を組み立てて、位置決めを
行う場合に特に有効性が高い。
【0087】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能
である。
【0088】例えば、位置決め治具により位置決めされ
る壁パネルは、土台部材、サイディング等を備えた、い
わゆる仕上げ材付きのパネルでなくてもよいし、複数枚
の単位パネルを予め工場段階で連設したサブアッシーの
壁パネルでもよい。また、平面部に対して直交して立設
される建築用パネルであれば、必ずしも壁パネルに限定
されない。
【0089】また、立設される壁パネルと直交する平面
部は、床パネルに限定されず、建築用パネルでなくとも
よい。
【0090】位置決め治具の形状は、実施例1から実施
例4に係る位置決め治具に限定されず、支点部、操作
部、作動部、係止部を含む構成で、立設される建築用パ
ネルに固定される固定部を有する作動部が、支点部を中
心とした操作部の動きに伴い、支点部側へ移動可能なも
のであればよく、種々の変形実施が可能である。
【0091】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、床面部等
の平面部に立設される壁パネル等の建築用パネルの位置
決め作業を、請求項1記載の発明に係る位置決め治具を
用いることにより、容易に短時間で作業性よく行うこと
ができる。
【0092】請求項2記載の発明によれば、固定部を容
易に建築用パネルに固定させることができる。
【0093】請求項3記載の発明によれば、建築用パネ
ルを傷つけるおそれなく、固定部を容易に建築用パネル
に固定させることができる。よって、仕上げ材が取付け
られている建築用パネルの位置決めの場合に、特に有効
性が高い。
【0094】請求項4記載の発明によれば、平面部を傷
つけるおそれなく、支点部を容易に平面部に固定させる
ことができる。よって、仕上げ材が取付けられている平
面部に対して立設される建築用パネルの位置決めの場合
に、特に有効性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る位置決め治具を用いて、壁パネ
ルの位置決めを行う状態を示す断面図である。
【図2】実施例1に係る位置決め治具の固定部を示す正
面図である。
【図3】実施例2に係る位置決め治具を用いて、壁パネ
ルの位置決めを行う状態を示す断面図である。
【図4】実施例3に係る位置決め治具を用いて、壁パネ
ルの位置決めを行う状態を示す断面図である。
【図5】実施例4に係る位置決め治具を用いて、壁パネ
ルの位置決めを行う状態を示す断面図である。
【図6】実施例4に係る位置決め治具の、壁パネルの引
き寄せを行う前の状態と壁パネルの引き寄せが終了した
状態を示す断面図である。
【図7】壁パネルを構造体に立設固定する状態を示す斜
視図である。
【符号の説明】
10,12,14,16 位置決め治具 20,22,26 支点部 30,38,130 操作部 40,42,44,46 作動部 50,54,58,150 固定部 52,56 スリット 60,120,160 吸盤器 72 係止用ビス 74 軸部分 80 壁パネル 90,96 床パネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面部に対して直交して立設される建築
    用パネルの位置決め治具であって、 前記平面部に固定される支点部と、 前記支点部と連結され、前記支点部を中心として回動可
    能な操作部と、 前記操作部と連結され、かつ前記建築用パネルに固定さ
    れる固定部を有し、前記操作部の回動に伴い前記支点部
    側へ移動可能な作動部と、を含むことを特徴とする建築
    用パネルの位置決め治具。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記固定部は、前記建築用パネルに仮止めされた係止部
    材を挿通可能なスリット部をなし、この係止部材と係合
    可能な係止部を有していることを特徴とする建築用パネ
    ルの位置決め治具。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記固定部は、前記建築用パネルに吸着する吸着部材を
    備えることを特徴とする建築用パネルの位置決め治具。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかにおい
    て、 前記支点部は、前記平面部に吸着する吸着部材を備える
    ことを特徴とする建築用パネルの位置決め治具。
JP13802795A 1995-06-05 1995-06-05 建築用パネルの位置決め治具 Withdrawn JPH08326325A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015092061A (ja) * 2015-01-14 2015-05-14 積水化学工業株式会社 パネルの段差矯正具
JP2017180051A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 大和ハウス工業株式会社 建築用パネル引き込み具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015092061A (ja) * 2015-01-14 2015-05-14 積水化学工業株式会社 パネルの段差矯正具
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