JPH08325736A - 薄膜気相成長装置 - Google Patents

薄膜気相成長装置

Info

Publication number
JPH08325736A
JPH08325736A JP7153944A JP15394495A JPH08325736A JP H08325736 A JPH08325736 A JP H08325736A JP 7153944 A JP7153944 A JP 7153944A JP 15394495 A JP15394495 A JP 15394495A JP H08325736 A JPH08325736 A JP H08325736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
gas
stage
substrate
reaction chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7153944A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Takeuchi
則行 竹内
Hiroyuki Shinozaki
弘行 篠崎
Takeshi Murakami
武司 村上
Kiwamu Tsukamoto
究 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP7153944A priority Critical patent/JPH08325736A/ja
Publication of JPH08325736A publication Critical patent/JPH08325736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の高温に保たなければならない反応ガス
(生成ガス)が反応容器の温度管理がなされていない部
分に接触して液化又は固化し、これが成膜対象基板を汚
染する汚染源となることを防止することができる薄膜気
相成長装置を提供する。 【構成】 反応ガス導入孔20,21及び排気孔を備
え、内壁が温度制御された反応室11と、反応室11に
連通した下部空間であり成膜対象の基板の搬入及び搬出
を行う搬送室55と、反応室11と搬送室55が連通し
た空間中を上下移動する成膜対象の基板を載置するヒー
タ機構を内蔵したステージ12とからなり、ステージ1
2はその外周に円筒状のスカート12Aを備え、スカー
ト12Aの外周面はステージ12が上下する反応室11
と搬送室55の連通した空間を形成する円筒状内壁面5
0と狭い隙間を有するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜気相成長装置に係
り、特にチタン酸バリウム/ストロンチウム等の高誘電
率薄膜を気相成長するのに好適な薄膜気相成長装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体産業における集積回路の集
積度の向上はめざましく、現状のメガビットオーダか
ら、将来のギガビットオーダを睨んだDRAMの研究開
発が行われている。係るDRAMにおいては、容量素子
が必須であるが、できるだけ小さな面積で、できるだけ
大きな容量が得られることが好ましい。このため、誘電
体薄膜としては、現状ではシリコン酸化膜、あるいはシ
リコン窒化膜が用いられているが、これらは誘電率が1
0以下であり、将来は誘電率が20程度である五酸化タ
ンタル(Ta25)薄膜、あるいは誘電率が300程度
であるチタン酸バリウム(BaTiO3)、チタン酸スト
ロンチウム(SrTiO3)又はこれらの混合物であるチ
タン酸バリウムストロンチウム等の金属酸化物薄膜材料
が有望視されている。
【0003】これらの金属酸化物薄膜の気相成長装置の
一例としては、例えば特公平5−47973号公報に開
示されたものがある。これはシリコンウエハ上に有機タ
ンタル(有機金属)を含むガスを供給して、酸素と混合
させつつ高誘電率の酸化タンタル膜を形成し、あるいは
シリコンウエハ上に超伝導膜を成膜するいわゆる有機金
属化学気相成長(MOCVD)装置である。この薄膜気
相成長装置の構成は、内部空間上部に連通する反応ガス
供給口と、反応空間側面に連通するウエハ等の搬出入口
等を有する金属製の縦型反応室と、反応室外部より回転
可能として反応室中央部に配設されたウエハを支持する
ためのサセプタとからなる。更に、ウエハをサセプタを
介して輻射加熱する熱源と、反応作業中にウエハ搬出入
部を閉成するとともに、反応室内壁面の内側を囲んで反
応ガス供給口からウエハに向かう反応ガスの整流を行
い、且つウエハのローディング・アンローディング作業
中にウエハ搬出入部を開成するように反応室内壁面に沿
って外部から移動可能に形成された円筒形の整流部材等
を備える。
【0004】又、特開平5−335248号公報によれ
ば、真空容器内壁面及び真空容器への原料気体導入路の
内壁を所定の温度に加熱することにより、蒸気圧の低い
気体を用いて薄膜を製造できるようにする薄膜製造装置
が開示されている。この装置においては、容器内に半導
体基板を載置し加熱を施す基板加熱用ヒータが配置され
る。又、反応容器は気相成長原料ガスを導入するための
導入口を備える。そして反応容器の内壁面及び原料ガス
の導入口の内壁を所定温度に加熱して、薄膜の気相成長
を行うことにより、高真空容器内での蒸気圧の低い気体
の分圧を再現性よく制御することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】チタン酸バリウム等の
金属酸化物薄膜の気相成長においては、ガス供給系及び
反応部と、基板とでは全く異なる設定温度が必要であ
る。例えば、反応部では250〜260゜Cで、±2%
程度の温度精度が要求され、基板では400〜700゜
Cで、±1%程度の温度精度が要求される。そして、上
記公報に開示された縦型の金属製の反応容器は、反応容
器空間上部から反応ガスが供給され、反応容器中央部の
サセプタ上に配置された基板に化学気相成長を行い、そ
の後反応容器下部に設けられた排気孔から反応後の生成
ガスが排出されるようになっている。
【0006】しかしながら、反応空間上部のガスの導入
口及び反応容器内壁及び気相成長対象の半導体基板上で
は充分な温度管理がなされていても、気相成長対象の半
導体基板を載置するサセプタより下流側は所定の温度に
反応ガス温度を維持するように加熱はされていない。こ
のため気相成長対象の基板上に成膜しなかった反応ガス
(生成ガス)は、ヒータ支柱部、或いは加熱されていな
い反応容器底面等に付着し、これらの部位では温度制御
されていないため、生成ガスが液化又は固化してしま
う。これが気相成長対象基板の充填或いは離脱時に、或
いは気相成長反応時に剥離して舞い上がり、気相成長対
象の基板に付着すると、極めて高い清浄度が要求される
半導体基板を汚染する汚染源となる。
【0007】本発明は上述した事情に鑑みて為されたも
ので、所定の高温に保たなければならない反応ガス(生
成ガス)が反応容器の温度管理がなされていない部分に
接触して液化又は固化し、これが成膜対象基板を汚染す
る汚染源となることを防止することができる薄膜気相成
長装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様の薄
膜気相成長装置は、反応ガス導入孔及び排気孔を備え、
内壁が温度制御された反応室と、該反応室に連通した下
部空間であり成膜対象の基板の搬入及び搬出を行う搬送
室と、該反応室と搬送室が連通した空間中を上下移動す
る成膜対象の基板を載置するヒータ機構を内蔵したステ
ージとからなり、該ステージはその外周に円筒状のスカ
ートを備え、該スカートの外周面は前記ステージが上下
する反応室と搬送室の連通した空間を形成する円筒状内
壁面と狭い隙間を有するように構成したことを特徴とす
る。
【0009】また、本発明の第2の態様は、前記搬送室
には、該搬送室内のガスをパージするためのパージガス
導入孔をさらに備えたことを特徴とする。
【0010】また、本発明の第3の態様は、反応室内壁
を所定温度に制御すると共に成膜対象の基板を所定温度
に制御して、前記反応室上部から反応ガスを供給して前
記反応室下部に位置する基板に成膜する気相成長方法で
あって、前記基板を載置するステージと該ステージを取
り囲む反応室内壁との間隔を狭い隙間に保ち、該隙間を
通して前記反応ガスが前記ステージ下部側に流入しない
ようにして成膜することを特徴とする。
【0011】また、本発明の第4の態様は、前記狭い隙
間から反応室側にパージガスを供給しつつ成膜を行うこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の第1の態様によれば、気相成長対象の
基板を載置するステージはその外周に円筒状のスカート
を備え、そのスカート外周面はステージが上下移動する
反応室と搬送室の連通した空間を形成する円筒状内壁面
と狭い隙間を有するように構成したことから、反応ガス
(生成ガス)は狭い隙間からステージ下部に侵入するこ
となく、排気されるので、ステージ下部に設けられたサ
セプタの上下移動機構等にほとんど接触しない。このた
め、サセプタの上下移動機構等に反応ガス(生成ガス)
が付着して液化又は固化し、気相成長対象の基板を汚染
する汚染源になるという問題が防止される。
【0013】本発明の第2の態様によれば、搬送室内の
ガスをパージするためのパージガス導入孔を備えたこと
から、サセプタより下部の充分に温度管理ができない搬
送室周辺から反応室にパージガスを導入することができ
る。これにより、ステージの外周の円筒状のスカートと
ステージが上下する反応室と搬送室の連通した空間を形
成する円筒状内壁面との狭い隙間からパージガスが反応
室側に流れ、反応ガス(生成ガス)が搬送室内に入るこ
とをより確実に防止することができる。
【0014】本発明の第3の態様によれば、基板を載置
するステージと、そのステージを取り囲む反応室内壁と
の間隔を狭い隙間に保ち、その隙間を通して反応ガスが
ステージ下部側に流入しないようにして成膜するもので
ある。従って、ステージ下部の温度管理のされていない
部分に反応ガスが入り込まないので、反応ガスが液化又
は固化して汚染源となるという問題を防止できる。
【0015】本発明の第4の態様によれば、ステージ外
周のスカートとその外周の反応室内壁との間からパージ
ガスを反応室側に供給することにより、より確実に反応
ガス(生成ガス)がステージ下部側に入り込むことを防
止することができる。これにより、より確実に反応ガス
がステージ下部側で液化又は固化して汚染源となるとい
う問題を防止できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について添付図面を
参照しながら説明する。なお、各図中同一符号は同一又
は相当部分を示す。
【0017】図1は、本発明の一実施例の気相成長装置
を示す。図2は、その要部の拡大図を示す。反応容器1
0で囲まれた空間が反応室11であり、ここでシャワー
ヘッド16のノズル18から吐出される金属原料ガスと
酸素含有ガスとが反応してステージ12上に載置された
基板13に金属酸化物薄膜を気相成長する。ここで金属
原料ガスは、例えばBa (DPM)2 、Sr (DPM)
2 及びTi (i −OC 374 等の有機金属がミキシ
ングされて、気化され、Ar 等のキャリアガスにより運
ばれたものである。酸素含有ガスは、O2 、N2O 、H
2O 等の酸化ガスがオゾナイザにより、オゾン化された
オゾン(O3)を含むガスである。
【0018】反応容器10は、反応室11を含む釜状の
容器10Aと、容器10Aを載置する支持台10Bとか
らなり、釜状の容器10Aが支持台10B上に載置され
ることにより、反応室11が機密封止される。反応室1
1の上部空間である容器10Aの中央部には、シャワー
ヘッド16が配置され、シャワーヘッドの上部空間17
は、金属原料ガスと酸素含有ガス源に連通した導入孔2
0,21の導入口となっている。反応室11の下部空間
である支持台10Bの中央部には開口を備え、気相成長
薄膜を育成する半導体等の基板13が載置されるステー
ジ12が、その開口中に配置されている。ステージ12
は、支持棒43により支持され、エレベータ機構15に
より昇降可能となっている。
【0019】ステージ12は、その外周に円筒状のスカ
ート12Aを備え、スカート12Aの外周面は、反応室
と搬送室の連通した空間を形成する円筒状内壁面50と
狭い隙間を形成して非接触で上下する。尚、スカート部
12Aの外周面と反応室と搬送室の連通した空間を形成
する円筒状内壁面50との隙間は本実施例においては2
mm程度である。
【0020】金属原料ガスは、ガス導入孔21から導入
され、オゾン(O3 )等の酸素含有ガスは、ガス導入孔
20から導入され、シャワーヘッド16の上部空間17
で混合され、ノズル18から反応室11内に吐出され
る。反応室11内で、金属原料ガスと酸素含有ガスとが
反応して、チタン酸バリウムあるいはチタン酸ストロン
チウム等の金属酸化物分子が形成され、半導体等の基板
13上に金属酸化物薄膜が成長して堆積する。反応が終
了したガスや余剰ガスは、反応室11内に設けられた生
成ガス排気孔20から排出される。
【0021】金属酸化物薄膜の気相成長にあたって、良
質な膜を形成するためには、反応ガス及び成膜する基板
の温度管理が極めて重要である。基板温度としては、4
00〜700゜Cの範囲で調整可能であり、例えば55
0゜Cで±1%程度の精度が要求される。また、反応ガ
スの温度を制御するために、反応容器内壁の温度は25
0〜260゜Cで、±2%程度に制御することが要求さ
れる。このため、半導体基板13を載置するステージ1
2には、基板ヒータユニット23が内蔵されており、こ
の基板ヒータユニット23は半導体基板13を載置する
サセプタ14の下方に配設されている。ここでヒータユ
ニット23から発熱する熱がステージ12の下方に逃げ
るのを防止するため、ヒータユニット23の基板13の
載置面と反対側に三重の熱反射板51が取り付けられて
いる。
【0022】反応室11内の反応ガスの温度を制御する
ため、反応容器10A,10B、シャワーヘッド16及
び反応ガス導入孔20,21の周囲には反応ガスを所定
の温度に加熱するために、熱媒体油の油路を備えてい
る。ここで熱媒体油とは、温度制御対象物中を循環させ
て加温するために用いられる油である。本実施例におい
ては、熱媒体油は、5系統の油路を備えている。尚、符
号49は流量計であり、第1〜第5系統の各系統毎の熱
媒体油の流量を計測する。
【0023】各第1〜第5系統の油路31,32,3
3,34,35は、それぞれ反応容器10A,10B及
びシャワーヘッド16の各部を独立に温度制御できるよ
うになっている。熱媒体油のタンク36には、加熱ヒー
タ37を備え、タンク内の熱媒体油が電力調整部39で
設定された温度となるように加熱される。そして、ポン
プ38で、気相成長装置の反応容器10A,10Bの各
部に配設された各系統の油路に分岐して送られる。熱電
対T0 は、ポンプ38の吐出側の熱媒体油の油温を検出
し、電力調整部39にフィードバックすることにより、
オイル加熱ヒータ37により熱媒体油の温度を所定の温
度に保つようにフィードバック制御する。分岐した各系
統には、それぞれ流量調整弁40が設けられ、熱媒体油
の流量を調整することにより、反応容器10の各部に供
給する熱量を調整する。
【0024】また第1系統と第4系統とは、熱交換器4
1を通ることにより、冷却水と熱交換され、熱媒体油の
温度を下げ、反応容器10の油路の設置部位に供給する
熱量を低減することができる。反応室11を取り囲む反
応容器10には、熱電対T1,T2 ,T3 ,T4 ,T5
が設けられ、各系統の油路を設定した反応室内壁付近の
温度を検出する。熱電対T1 〜T5 は温度表示計42に
接続され、各部の温度が表示される。熱電対T1 〜T5
で検出された温度は、図示しないコントローラに送ら
れ、所定の温度になるように流量調整弁40の開度が調
整され、熱媒体油の流量が調整されることにより、反応
室内壁各部の温度が制御される。
【0025】第1系統の油路31は、ステージ12の外
周側の支持台10Bの開口端の円筒状部に設けられてお
り、基板ヒータユニット23の発熱の影響を受けやす
い。このため、支持台10Bの内周部分は温度が高くな
り、例えば反応室内壁の熱電対T1 の設定温度を250
゜Cとするためには、流量調整弁40による流量の調整
だけでは十分でない。このため、熱媒体油の冷却手段で
ある熱交換器41により冷却水と熱交換して熱媒体油の
温度を下げることが特に有効である。
【0026】また、シャワーヘッド16内に設けられた
第4系統の油路34は、反応室11を挟んでサセプタ1
4に対面しており、サセプタ14の温度は、基板ヒータ
ユニット23により例えば550゜Cと高温に保持され
ている。このため、特に気相成長時にはサセプタ14が
シャワーヘッド16に近接するので、この熱の影響を受
けてシャワーヘッド16部分の温度が上昇しがちとな
る。このため、熱交換器41により第4系統の油路の熱
媒体油の温度を下げることが、シャワーヘッド16の温
度を、例えば250゜C±2%程度という設定温度範囲
に制御するのに特に有効である。
【0027】図2に示すようにステージ12は、エレベ
ータ機構15によりa,b,cの位置に上下移動制御さ
れる。位置a〜bは、成膜位置であり、成膜条件によっ
て適当な位置が選択される。位置cは、基板13の搬出
入時の位置であり、ステージ12が降下してゲート弁1
9が開きロボットハンド52により基板13のサセプタ
14上への装填及び離脱が行われる。エレベータ機構1
5には電動モータが内蔵されており、電動モータで駆動
されるボールネジの往復運動への変換機構によりステー
ジ12が昇降する。
【0028】ゲート弁19は、成膜時には勿論閉成して
おり、ゲート弁19によりロボット室と搬送室55とが
選択的に隔離される。搬送室55には、パージガス導入
孔53が備えられている。パージガスとしては、高純度
Ar又はN2等の不活性ガスが用いられ、図示しないマ
スフロートコントローラを介して所定量のみが搬送室5
5に導入される。
【0029】この薄膜気相成長装置の成膜時の動作は次
の通りである。ステージ12は、成膜時のa〜b間の位
置に制御され、ヒータユニット23により基板13は所
定温度に加熱されている。又、反応室11の内壁各部
は、加熱装置31,32,33,34,35により例え
ば250〜260℃程度の所定温度に加熱されている。
そして生成ガス排気孔22から図示しない真空ポンプで
排気され、反応室及び搬送室は所定の真空雰囲気になっ
ている。本実施例においては、排気孔22が反応室11
内に開いていることから反応室11の方が搬送室と比較
して高い真空雰囲気になっている。成膜直前の反応ガス
導入前には、反応ガスに代えて例えばArガスを所定量
ガス導入孔20,21の少なくとも一方から流すととも
に、パージガス導入孔53からもガス導入孔20または
21から供給されるArガスより少ない量のArガスを
パージガスとして導入する。ガス導入孔20または21
及びパージガス導入孔53から導入されたArガスは、
ともに生成ガス排気孔22から排出される。
【0030】そして成膜時には、反応ガス導入孔20,
21からArガスに変えて所定時間Arガスと略同量の
反応ガスを導入し、例えば酸化バリウム/ストロンチウ
ム膜等の気相成長の成膜を行う。この時、ステージ12
のスカート12Aと反応室と搬送室とを連通する円筒状
内壁50との間の狭いギャップにより、反応ガス(生成
ガス)が搬送室55に入り込むことがほとんどない。こ
の際、パージガス導入孔53から導入されたArガスは
狭い隙間を搬送室55から反応室11に流れるので、反
応室内の反応(生成)ガスが狭い隙間を反応室から搬送
室に流れるのを完全に防止する。所定の成膜時間が経過
した後は、反応ガスの導入を停止し、再びArガスをガ
ス導入孔20,21から導入し成膜を終了する。
【0031】基板の装填及び離脱時には、まずステージ
12をcの位置に下げる。そしてゲート弁19を開き、
ロボットハンド52を操作してロボットハンド52が基
板13を保持し、サセプタ14上から搬出又は搬入す
る。尚ステージの位置cでは、ステージ12から基板を
上方に持ち上げ、その隙間にロボットハンド52を挿入
するためのピン56がヒータユニット23を貫通して突
出するようになっている。この基板の装填及び離脱時に
もArパージガスをパージガス導入孔53から導入し、
反応室11の排気孔22からの排気を継続する。
【0032】このように反応室と搬送室を連通する円筒
状内壁とステージのスカートとの間で、狭いギャップを
構成して緩やかなシール性を持たせるとともに、搬送室
にパージガスを導入するように構成したので、成膜時の
反応ガス(生成ガス)がステージ12の裏側及び搬送室
に入ることをほとんど防止でき、反応生成物が、搬送室
内壁、ヒータユニット下面、ヒータユニット支柱等へ付
着して、これらが気相成長対象基板の汚染源となること
を抑制することができる。又、搬送室側から反応室側に
狭い隙間を通してパージガスを流すことにより、より確
実に反応ガス(生成ガス)の搬送室側への侵入を防止で
きる。
【0033】尚、スカート外周面と円筒状内壁間の隙間
を小さくすればするほど、又スカートの長さを長くすれ
ばするほどシール性が向上し、反応ガス中の生成物の搬
送室等への侵入をより高いレベルで防止できることは勿
論のことである。しかしながら、実際上は装置の組立寸
法誤差や、熱変形等の問題があり、隙間の大きさ及びス
カート部の長さ等には、適当な寸法があり、これらは薄
膜気相成長装置の使用目的等に応じて個々に考慮される
べきものである。
【0034】また、上述した実施例の気相成長装置にお
いては、薄膜生成時の反応室内の真空度が、例えば数T
orr程度になるようにしている。しかしながら薄膜生
成時の真空度はこれに限るものでなく、成膜するガスの
条件などに応じて適宣決められるべきである。
【0035】また、本実施例はチタン酸バリウム等の金
属酸化物の気相成長の例について説明したが、厳格な温
度管理の要求される希土類元素を用いた超伝導薄膜の気
相成長等にも用いることができるのは勿論のことであ
る。
【0036】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は、気相成
長装置の基板を載置するステージは、その外周に円筒状
のスカートを備え、スカート外周面は反応室と搬送室の
連通した空間を形成する円筒状内壁面と狭い隙間を形成
し、反応ガスがステージ下部の温度管理がなされていな
い空間に侵入することを防止したものである。従って、
ステージ下部で反応ガスが液化又は固化して搬送室内壁
等に付着するという問題が防止でき、これにより汚染源
が反応室内部に連通した空間にできるという問題を防止
することができる。それ故、気相成長対象の基板に汚染
物が付着するという問題を防止することができ、高度の
清浄環境下において高誘電率薄膜等の気相成長を行うこ
とができる。又、パージガスの導入孔を搬送室に連通す
るように設けたことから、清浄なパージガスを流しつつ
気相成長成膜及び基板の搬出入等を行うことができ、基
板の汚染防止にさらに有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の気相成長装置の説明図。
【図2】図1における要部の拡大図。
【符号の説明】
10,10A,10B 反応容器 11 反応室 12 ステージ 12A スカート 15 エレベータ機構 13 基板 16 シャワーヘッド 20,21 反応ガス導入孔 22 生成ガス排気孔 23 基板ヒータユニット 31,32,33,34,35 熱媒体油循環路(加
熱装置) 50 円筒状内壁面 53 パージガス導入孔 55 搬送室 56 ピン
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 39/24 ZAA H01L 39/24 ZAAB (72)発明者 塚本 究 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応ガス導入孔及び排気孔を備え、内壁
    が温度制御された反応室と、該反応室に連通した下部空
    間であり成膜対象の基板の搬入及び搬出を行う搬送室
    と、該反応室と搬送室が連通した空間中を上下移動する
    成膜対象の基板を載置するヒータ機構を内蔵したステー
    ジとからなり、該ステージはその外周に円筒状のスカー
    トを備え、該スカートの外周面は前記ステージが上下す
    る反応室と搬送室の連通した空間を形成する円筒状内壁
    面と狭い隙間を有するように構成したことを特徴とする
    薄膜気相成長装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送室には、該搬送室内をガスパー
    ジするためのパージガス導入孔を更に備えたことを特徴
    とする請求項1記載の薄膜気相成長装置。
  3. 【請求項3】 反応室内壁を所定温度に制御すると共に
    成膜対象の基板を所定温度に制御して、前記反応室上部
    から反応ガスを供給して前記反応室下部に位置する基板
    に成膜する気相成長方法であって、前記基板を載置する
    ステージと該ステージを取り囲む反応室内壁との間隔を
    狭い隙間に保ち、該隙間を通して前記反応ガスが前記ス
    テージ下部側に流入しないようにして成膜することを特
    徴とする薄膜気相成長方法。
  4. 【請求項4】 前記狭い隙間から反応室側にパージガス
    を供給しつつ成膜を行うことを特徴とする請求項3記載
    の薄膜気相成長方法。
JP7153944A 1995-05-29 1995-05-29 薄膜気相成長装置 Pending JPH08325736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153944A JPH08325736A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 薄膜気相成長装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7153944A JPH08325736A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 薄膜気相成長装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08325736A true JPH08325736A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15573495

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7153944A Pending JPH08325736A (ja) 1995-05-29 1995-05-29 薄膜気相成長装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08325736A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5950925A (en) * 1996-10-11 1999-09-14 Ebara Corporation Reactant gas ejector head
JPH11246973A (ja) * 1998-03-02 1999-09-14 Nec Kyushu Ltd Cvd装置とガスの制御方法
US6399484B1 (en) 1998-10-26 2002-06-04 Tokyo Electron Limited Semiconductor device fabricating method and system for carrying out the same
JP2004288982A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Tokyo Electron Ltd 処理装置
US6875280B2 (en) 2000-02-10 2005-04-05 Hitachi Kokusai Electric Inc Substrate processing apparatus and substrate processing method
JP2011236506A (ja) * 2000-09-08 2011-11-24 Tokyo Electron Ltd クリーニング方法
JP2013118402A (ja) * 1997-09-11 2013-06-13 Applied Materials Inc 気化・堆積装置および方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5950925A (en) * 1996-10-11 1999-09-14 Ebara Corporation Reactant gas ejector head
JP2013118402A (ja) * 1997-09-11 2013-06-13 Applied Materials Inc 気化・堆積装置および方法
JPH11246973A (ja) * 1998-03-02 1999-09-14 Nec Kyushu Ltd Cvd装置とガスの制御方法
US6399484B1 (en) 1998-10-26 2002-06-04 Tokyo Electron Limited Semiconductor device fabricating method and system for carrying out the same
US6875280B2 (en) 2000-02-10 2005-04-05 Hitachi Kokusai Electric Inc Substrate processing apparatus and substrate processing method
KR100927930B1 (ko) * 2000-02-10 2009-11-19 가부시키가이샤 히다치 고쿠사이 덴키 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2011236506A (ja) * 2000-09-08 2011-11-24 Tokyo Electron Ltd クリーニング方法
JP2004288982A (ja) * 2003-03-24 2004-10-14 Tokyo Electron Ltd 処理装置
JP4540939B2 (ja) * 2003-03-24 2010-09-08 東京エレクトロン株式会社 処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4817557A (en) Process and apparatus for low pressure chemical vapor deposition of refractory metal
US7581335B2 (en) Substrate drying processing apparatus, method, and program recording medium
KR101177366B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 기판 처리 장치
US20040052618A1 (en) Semiconductor device producing apparatus and producing method of semiconductor device
US20070095284A1 (en) Gas treating device and film forming device
US20090250008A1 (en) Gas treatment apparatus
KR100786399B1 (ko) 반도체 처리용 매엽식 열처리 장치 및 방법
US5393349A (en) Semiconductor wafer processing apparatus
US4619840A (en) Process and apparatus for low pressure chemical vapor deposition of refractory metal
US20090165720A1 (en) Substrate treating apparatus
US20110271753A1 (en) Substrate processing apparatus and method of confirming operation of liquid flowrate control device
JP4717179B2 (ja) ガス供給装置及び処理装置
US6319327B1 (en) MOCVD system
EP1156135B1 (en) Vacuum processing apparatus
JP3534940B2 (ja) 薄膜気相成長装置
US20210017642A1 (en) METHOD FOR FORMING RuSi FILM AND SUBSTRATE PROCESSING SYSTEM
EP1069597B1 (en) Apparatus and method for manufacturing semiconductor device
JPH08325736A (ja) 薄膜気相成長装置
EP1167568B1 (en) Heat treatment apparatus and cleaning method of the same
US6169032B1 (en) CVD film formation method
US20050098109A1 (en) Precoat film forming method, idling method of film forming device, loading table structure, film forming device and film forming method
US4726961A (en) Process for low pressure chemical vapor deposition of refractory metal
JPH0931656A (ja) 薄膜気相成長装置
JP3649265B2 (ja) 薄膜気相成長装置
US20070134602A1 (en) High-pressure processing apparatus