JPH08325290A - 新規メルカプトアルカノイルジペプチド化合物、その製造方法及びそれらを含む医薬組成物 - Google Patents

新規メルカプトアルカノイルジペプチド化合物、その製造方法及びそれらを含む医薬組成物

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JPH08325290A
JPH08325290A JP8009092A JP909296A JPH08325290A JP H08325290 A JPH08325290 A JP H08325290A JP 8009092 A JP8009092 A JP 8009092A JP 909296 A JP909296 A JP 909296A JP H08325290 A JPH08325290 A JP H08325290A
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glycyl
hydroxyphenyl
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JP8009092A
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Bernard Pierre Roques
ベルナール・ピエール・ロック
Marie-Claude Fournie-Zaluski
マリ−クロード・フルニ−ザリュスキー
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Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM
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ADIR SARL
Institut National de la Sante et de la Recherche Medicale INSERM
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非常に低い濃度で中性エンドペプチダーゼと
ペプチジルジペプチダーゼAの両方を阻害する新規ジペ
プチドであって、うっ血性心不全及び種々の型の高血圧
の治療、ならびにアテローム性動脈硬化症、心虚血、慢
性腎不全、及び肺疾患に伴う心臓の疾患の治療に有効で
ある化合物を提供する。 【解決手段】 式(I): 〔式中、Rは水素C〜Cアシル基、ベンゾイル等;
,Rは水素、ヒドロキシ基、C〜Cアルキル
基C〜Cアルコキシ基、ハロゲン原子等;R′は水
素、C〜C20アルキル基、アラルキル基、シクロア
ルキル基;XはO,S,CH,NH;nは1,2;か
ら選ばれる〕で示される化合物、純粋な形又は混合物に
おけるその異性体、あるいは薬学的に許容しうるその付
加塩、その製造方法、ならびにそれを含む医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中性エンドペプチ
ダーゼ(NEP)及びアンギオテンシン変換酵素(AC
E)の混合阻害剤である、新規メルカプトアルカノイル
ジペプチド化合物、その製造方法ならびにそれらを含む
医薬組成物に関する。
【0002】本発明による新規ジペプチドは、心耳ナト
リウム排泄増加性ペプチドの不活化を引き起こす中性エ
ンドペプチダーゼ(E.C. 3.4-24.11)と、アンギオテン
シンIIを生成するペプチジルジペプチダーゼA(E.C.
3.4-15.1)の両方に顕著な阻害性を有する。即ちこれら
は、中性エンドペプチダーゼ(NEP)及びペプチジル
ジペプチダーゼA(ACE)の混合阻害剤として作用し
ており、心耳ナトリウム排泄増加性ペプチドのナトリウ
ム排泄増加、利尿及び血管拡張作用を増強し、かつアン
ギオテンシンIIにより引き起こされる高血圧作用をブロ
ックすることができる。
【0003】これら前者又は後者の活性を有する多くの
生成物が公知である。
【0004】
【従来の技術】特許明細書EP−B−38758は、モ
ルヒネ受容体の内因性リガンドであるエンケファリンを
分解する酵素である、「エンケファリナーゼ」と呼ばれ
る中性エンドペプチダーゼの阻害剤である生成物を記載
している。従ってこれらの阻害剤は、鎮痛剤として有用
である。
【0005】例えば、Nature, 228, (1980), 286-288に
おいてB.P. Roques et al.は、(R,S)−(2−メル
カプトメチル−3−フェニルプロピオニル)グリシン
(チオルファン(thiorphan))が、内因性アヘン様作用
ペプチドであるエンケファリンの作用を増強することに
より、ナノモル濃度で阻害性を示し、かつ鎮痛剤のよう
に作用することを証明した。
【0006】鎮痛活性を有する他のエンケファリナーゼ
阻害剤は、例えば特許明細書FR−B−2,556,7
21及びEP−B−136,883の主題をなしてい
る。
【0007】特許明細書US−A−4,053,651
及びUS−A−4,684,660は、抗高血圧剤とし
て有用なペプチジルジペプチダーゼA阻害剤を記載して
いる。
【0008】Koehn et al.(J. Biol. Chem., 262, (19
87), 11623-11627)及びS.L. Stephenson とA.J. Kenny
(Biochem. J., 243, (1987), 183-187)は、特に心不全
の場合に心臓により放出され、ナトリウム排泄増加及び
利尿を増大させる結果血管拡張作用を示す、心耳ナトリ
ウム排泄増加性ペプチドが、末梢酵素E.C. 24.11により
不活化されることを報告した。従って、中性エンドペプ
チダーゼ阻害剤であるチオルファン及びその幾つかの誘
導体は、ラットにおいて、循環血中の心耳ナトリウム排
泄増加性ペプチドの半減期を増大させ、血圧を低下させ
ることができる(G. Olins et al., Mol. Cell. Endocr
inol., 61, (1989), 201-208; A.A. Seymour, Hyperten
sion, 14, (1989), 87-97)。
【0009】しかし、これらの公知の中性エンドペプチ
ダーゼ阻害剤のどれも、内因性の抗高血圧活性を持た
ず、チオルファンのような中性エンドペプチダーゼ阻害
剤は、臨床試験において、有意な血圧降下作用もなく、
また心臓に対する過負荷(cardiac overload)を低下さ
せることもなく、ナトリウム排泄増加及び利尿を引き起
こす。
【0010】しかしながら特許明細書US−A−4,8
79,309には、下記式:
【0011】
【化9】
【0012】で示される化合物が記載されており、これ
はナトリウム排泄増加及び利尿、ならびに血圧の低下に
有用である。
【0013】NEP及びACEの混合阻害剤は、特許明
細書FR−B−2,682,952及びFR−A−2,
679,564に記載されている。ここに記載された化
合物は、下記の式を有する: 特許明細書FR−B−2,682,952:
【0014】
【化10】
【0015】特許明細書FR−A−2,679,56
4:
【0016】
【化11】
【0017】本発明は、非常に低い濃度で中性エンドペ
プチダーゼとペプチジルジペプチダーゼAの両方を阻害
する新規ジペプチドに関する。本発明による化合物は、
先行技術、特に特許明細書US−A−4,879,30
9及びFR−A−2,679,564の化合物とは、本
発明の全ての化合物が、C末端部分に、各々5位又は6
位がフェニル又は置換フェニル基により置換されている
5又は6個の環構成原子を有するイミノ酸を有するとい
う事実により異なっている。更に、この非常に嵩高いイ
ミノ酸は、Gly−イミノ酸鎖形成を保有しているた
め、2つの酵素に対する優れた阻害活性が得られる。こ
ういう型の鎖形成により、2つの酵素に対する非常に強
力な阻害活性(10-9M のオーダーのKI)、非常に永い
活性持続期間、及び血管の多くの部分に見い出される変
換酵素と、主に近位尿細管でナトリウム排泄増加性ペプ
チドを分解する中性エンドペプチダーゼの両方をブロッ
クするのに適した生物学的利用性を示す化合物がもたら
される。
【0018】本発明による新規化合物は、中性エンドペ
プチダーゼ及びペプチジルジペプチダーゼAの両方を阻
害する二重性を有する。結果として、これらの混合阻害
剤により得られる血圧降下作用は、中性エンドペプチダ
ーゼ阻害剤及びペプチジルジペプチダーゼA阻害剤を単
独又は混合剤として使用した場合に得られる作用よりも
大きい。更に、本発明の化合物は、中性エンドペプチダ
ーゼ及びペプチジルジペプチダーゼAに対してバランス
のとれた阻害を示す。実際、所定の化合物について得ら
れたIC50値は、中性エンドペプチダーゼ及びペプチジ
ルジペプチダーゼAとほぼ同一である。このことは、本
発明の化合物が、特許明細書US−A−4,879,3
09及びFR−A−2,679,564に記載される先
行技術化合物よりも優れていることを証明している。
【0019】従って本発明の化合物は、うっ血性心不全
及び種々の型の高血圧の治療、ならびにアテローム性動
脈硬化症、心虚血、慢性腎不全、及び肺疾患に伴う心臓
の疾患の治療に、非常に有効である。また、これらはシ
クロスポリンによる治療により引き起こされる副作用を
低減させるのに有効である。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は特に、式
(I):
【0021】
【化12】
【0022】〔式中、Rは、水素、直鎖又は分岐鎖状の
1〜6個の炭素原子を有するアシル基、ベンゾイル、ナ
フトイル及びアダマントイル基、並びに式:
【0023】
【化13】
【0024】(式中、R1 、R2 、R’、X及びnは、
下記と同義である)で示される基から選択され;R1
びR2 は、同一であるか又は異なり、各々他と独立し
て、水素、ヒドロキシ基、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個
の炭素原子を有するアルキル基、直鎖又は分岐鎖状の1
〜6個の炭素原子を有するアルコキシ基、フルオロ、ク
ロロ、ブロモ及びヨードから選択されるハロゲン原子、
ニトロ基、アミノ基、カルボキシル基、直鎖又は分岐鎖
状の1〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニル
基、ベンジルオキシカルボニルオキシ基、ホスホン酸
基、スルホン酸基、SO2 −NH2 基及びSO2 −NH
−アルキル基(ここで、アルキルという用語は、直鎖又
は分岐鎖状の1〜6個の炭素原子を有する飽和炭化水素
基を意味する)から選択され;R’は、水素、直鎖又は
分岐鎖状の1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、
アラルキル基及びシクロアルキルアルキル基から選択さ
れ;Xは、酸素、硫黄、CH2 基及びNH基から選択さ
れ;nは、整数1及び2から選択される。ただし、「ア
ラルキル基」は、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の炭素原
子を有するアルキル基に結合しているフェニル及びナフ
チルから選択されるアリール基により形成される基を意
味し;「シクロアルキルアルキル基」は、直鎖又は分岐
鎖状の1〜6個の炭素原子を有するアルキル基に結合し
ている3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基に
より形成される基を意味するものと理解される〕で示さ
れる化合物、純粋な形又は混合物におけるその立体異性
体、あるいは薬学的に許容しうるその付加塩に関する。
【0025】本発明はまた、式(I)の化合物の製造方
法に関し、この方法は、式(II):
【0026】
【化14】
【0027】(式中、R2 、R’、X及びnは、式
(I)の化合物と同義である)で示されるジペプチド
を、ペプチド合成に通常使用される、例えばBodansky e
t al. (「ペプチド合成」("Peptide Synthesis") 、J.
Wiley and Sons Edit)により記載されている条件下
で、式(III):
【0028】
【化15】
【0029】(式中、R及びR1 は、式(I)の化合物
と同義である)で示される酸によりアシル化することを
特徴とする。
【0030】式(II)のジペプチドは、式(IV):
【0031】
【化16】
【0032】で示されるZ−グリシンアシル塩化物と、
式(V):
【0033】
【化17】
【0034】(式中、R2 、R’、X及びnは、上記と
同義である)で示されるエステルとの縮合、及びこれに
続く接触水素化により得られる。
【0035】式(III)の化合物は、対応するα−アミノ
酸から、Fisher et al. (Ann., 357, (1907), 1-24)に
よるハロゲン化脱アミノ化、及びこれに続くハロゲン原
子の求核置換により調製することができる。
【0036】式(I)の化合物はまた、例えばカストロ
試薬(Castro's reagent)により、式(V)の化合物
と、式(VI):
【0037】
【化18】
【0038】(式中、R及びR1 は、上記と同義であ
る)で示されるプソイドジペプチドとの縮合により得る
ことができる。
【0039】式(VI)のプソイドジペプチドは、ペプチ
ド合成に使用される従来法による式(III)の酸とグリシ
ンtert−ブチルエステルとのカップリング、及びこれに
続く酸官能基のトリフルオロ酢酸による脱保護により得
られる。
【0040】式(V)の化合物は、例えばJ.N. Barton
et al.(J. Med. Chem., 30, (1990), 1606-1615)に記
載された方法により得られる。
【0041】R’が水素を表す式(I)の化合物は、無
機又は有機塩基と薬学的に許容しうる塩を形成すること
ができる。このような塩を形成するのに使用される無機
又は有機塩基の中で、特に水酸化アンモニウム、水酸化
ナトリウム、水酸化カルシウム、N−メチル−D−グル
カミン、リジン、アルギニン及びジシクロヘキシルアミ
ンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0042】本発明の化合物は、適宜、純粋な立体異性
体の形、又は立体異性体の混合物の形で存在することが
できる。純粋な立体異性体は、当業者には、古典的な分
離法又は出発物質の不斉合成を使用して、立体異性体の
混合物から容易に得ることができる。
【0043】式(I)中にアスタリスク(*)で印を付
けた炭素原子は、不斉中心である。本発明の好ましい化
合物は、式中、式:
【0044】
【化19】
【0045】で示される基を結合している炭素原子が、
S配置を有し、かつ−C(O)−O−R’基を結合して
いる炭素原子が、S配置を有し、かつ一方の式:
【0046】
【化20】
【0047】で示される基と他方の−C(O)−O−
R’基が、環の基準平面に関してcis配置に位置する
化合物である。
【0048】本出願人らは、本発明の化合物が、非常に
有用な薬理学的特性を有することを発見した。
【0049】本発明の化合物は、哺乳動物に投与される
と、うっ血性心不全、本態性高血圧、血液量増加に伴う
高血圧、心不全及び/又は腎不全、及び肺アンギナの治
療及び予防に有用であり、そして血管壁の肥厚に対する
保護作用を有する。これらは、中性エンドペプチダーゼ
及びペプチジルジペプチダーゼAに及ぼす二重阻害作用
からもたらされる。これらの薬理学的性質の結果とし
て、本発明の化合物は、アテローム性動脈硬化症及び心
虚血の治療及び予防にも有用である。これらは、肥大、
左心室の繊維形成及び肺性心の予防にも有用である。心
臓及び/又は腎移植を受けた患者は、しばしばシクロス
ポリンで長期に治療され、これが副作用として血圧上昇
と塩うっ滞(salt retention)を起こす。本発明の化合
物は、これらの作用に対抗する性質を有し、このためシ
クロスポリンにより引き起こされる副作用を低減するの
に有用である。
【0050】ペプチジルジペプチダーゼA阻害剤は、あ
る種の高血圧の治療のための公知の生成物である:これ
らは、血管抵抗の増大により引き起こされる血圧の上昇
と、アンギオテンシンIからアンギオテンシンIIの形成
によりもたらされる血液量の増大をブロックすることが
できる。
【0051】動脈圧の調節に関係するもう1つの重要な
ペプチドは、心臓により放出される心耳ナトリウム排泄
増加性ペプチドであって、これは、血管拡張作用を有
し、利尿とナトリウム排泄増加を調節することができ
る。この心耳ナトリウム排泄増加性ペプチドは、末梢組
織で中性エンドペプチダーゼにより分解される。チオル
ファンのような中性エンドペプチダーゼ阻害剤は、ヒト
において一般にACE阻害剤と共に使用される利尿剤で
通常観察されるレニンとアルドステロンのレベルの上昇
を引き起こすことなく、有意な利尿とナトリウム排泄増
加を誘導する。しかし、単独で使用される場合、中性エ
ンドペプチダーゼ阻害剤の血圧に及ぼす作用は弱い。
【0052】中性エンドペプチダーゼとペプチジルジペ
プチダーゼAの混合阻害剤は、種々の由来のヒトの高血
圧を軽減することができ、利尿剤の併用やカリウムの供
給なしに使用することができる。
【0053】本発明の新規生成物は、うっ血性心不全と
種々の型の高血圧、特に血液量増大に伴う高血圧、本態
性高血圧、アテローム性動脈硬化症、心虚血、心不全及
び/又は腎不全、肺性心及び肺アンギナの治療におい
て、予防的及び治療的に、非常に有効であり、そしてブ
ラジキニンと心耳ナトリウム排泄増加性ペプチドを不活
化から保護する一方、血管壁の肥厚に対する保護作用を
有する。これらはまた、シクロスポリンによる治療によ
り引き起こされる副作用を低減させるのにも有効であ
る。
【0054】中性エンドペプチダーゼ及びペプチジルジ
ペプチダーゼAの両方を阻害する本発明化合物の二重性
の結果として、これらの混合阻害剤により得られる血圧
降下作用は、単独か又は混合物として使用される中性エ
ンドペプチダーゼ阻害剤及びペプチジルジペプチダーゼ
A阻害剤により得られる作用よりも大きい。
【0055】本発明はまた、1つ以上の不活性で非毒性
の賦形剤又は担体と組合せた、塩基又は薬学的に許容し
うる付加塩の形での、式(I)の化合物、又は純粋な形
若しくは混合物の形でのその立体異性体よりなる医薬組
成物に関する。
【0056】本発明による医薬組成物の中では、特に経
口、非経口、鼻内、直腸内、経舌、眼内又は呼吸器への
投与に適切なもので、特に錠剤、糖衣錠、舌下錠、サシ
ェット、パケット、ゼラチンカプセル、グローセット、
ロゼンジ、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、皮膚用ゲル、注
射用又は飲用製剤、エアロゾル、及び点眼剤又は点鼻剤
が挙げられる。
【0057】担体の選択と担体中の活性物質のレベル
は、一般に、生成物の溶解度と化学的性質、特定の投与
方法及び薬学的実務に関連して決定される。例えば、ラ
クトース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン
酸二カルシウムのような賦形剤、ならびにデンプン、ア
ルギン酸、及び滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム及びタルクなど)と組み合せてあ
る種の複合ケイ酸塩のような崩壊剤を、錠剤の調製のた
めに使用することができる。カプセルを調製するために
は、ラクトース及び高分子ポリエチレングリコールを使
用することが有利である。水性懸濁液を使用する場合、
これらに乳化剤又は懸濁化を促進する物質を含有させて
もよい。エタノール、プロピレングリコール、グリセロ
ール及びクロロホルム又はこれらの混合物のような希釈
剤を、使用してもよい。
【0058】非経口投与のためには、薬学的に許容しう
る塩の無菌水溶液だけでなく、ゴマ油、落花生油又はオ
リーブ油中の本発明による生成物の懸濁液又は溶液、あ
るいはプロピレングリコールの水溶液が使用される。本
発明による生成物の塩の溶液は、筋肉内又は皮下注射に
よる投与のために、特に有用である。純粋な蒸留水中の
塩の溶液などの水性溶液は、pHを適切に調整し、正し
く緩衝化し、適切な量のグルコース又は塩化ナトリウム
で等張化し、そして加熱又は精密濾過により滅菌すれ
ば、静脈内投与に使用することができる。
【0059】本発明による方法に使用される用量は、改
善が得られるまでの最大治療効果をもたらす量である。
一般に、使用される用量は、高血圧を治療する場合には
血圧を低下させるのに治療的に有効な量である。一般に
は、経口経路により投与される用量は、0.1〜100
mg/kg 、好ましくは1〜10mg/kg であり、静脈内経路
により投与される用量は、0.01〜10mg/kg 、好ま
しくは0.1〜5mg/kg である。ただし、それぞれの特
定の場合に、用量は、治療される患者に特有の因子(年
齢、体重、全身健康状態及び薬剤治療の効果に影響しう
る他の特徴など)と関連して決定されると理解されよ
う。
【0060】本発明による化合物は、所望の治療効果を
得るために必要な頻度で投与することができる。ある患
者は、多少多い用量に迅速に応答し、はるかに少ない維
持用量で充分であるかもしれない。他の患者は、それぞ
れの特定の患者の生理学的要求と関連して1日当たり1
〜4回に分けて投与する治療を受ける必要があるかもし
れない。一般に、活性成分は、1日当たり1〜4回経口
投与することができる。他の患者については、1日当た
り1回又は2回以上に分けて処方することが必要であろ
う。
【0061】本発明の化合物は、急性高血圧の緊急の場
合に、注射可能な形で使用することができる。このよう
な治療の後に、所望の治療効果を得て、これを維持する
ために、活性成分の静脈内灌流を行うことができる。
【0062】本出願において、下記の生成物に対応する
略語を使用した: PyBrOP:ブロモキシ−トリピロリジノホスホニウ
ム=ヘキサフルオロホスファート Cbz:カルボベンゾキシ(ベンジルオキシカルボニ
ル) Z:ベンジルオキシカルボニル BOP:ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス
(ジメチルアミノ)ホスホニウム=ヘキサフルオロホス
ファート DCC:ジシクロヘキシルカルボジイミド
【0063】
【実施例】下記の実施例は、本発明を説明するものであ
るが、本発明を何ら限定するものではない。出発物質
は、公知であるか、又は公知の操作方法により調製され
る。
【0064】参考例1:N−(2−アセチルチオ−3−
フェニルプロパノイル)グリシンtert−ブチルエステル クロロホルム40ml中のグリシンtert−ブチルエステル
塩酸塩3.7gとトリエチルアミン3.8mlの溶液、テ
トラヒドロフラン30ml中の1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール3gの溶液及びトリクロロメタン中のDCC
6.9gの溶液を、テトラヒドロフラン40ml中に溶解
した2−アセチルチオ−3−フェニルプロピオン酸5g
に連続して添加した。室温で一夜撹拌後、この反応混合
物を濾過して蒸発乾固した。残渣を酢酸エチルにとり、
10%クエン酸溶液、水、10%炭酸水素ナトリウム溶
液、水、そして飽和塩化ナトリウム溶液で連続して洗浄
し、次に硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過と蒸発乾固
後、油状物7.5gを得た。 収率:98% Rf :0.65(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
【0065】参考例2:N−(2−アセチルチオ−3−
フェニルプロパノイル)グリシン 参考例1で得られた化合物7.5gをジクロロメタン1
0mlに溶解した。トリフルオロ酢酸17mlを0℃で添加
した。0℃で30分後、この混合物を室温で3時間撹拌
し、次に蒸発乾固した。残渣を3回ジエチルエーテル:
n−ヘキサンの50:50混合物にとり、目的生成物に
対応する油状物6.2gを得た。 収率:97% Rf :0.53(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)
【0066】参考例3:2−アセチルチオ−3−(パラ
−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニル)プロピオ
ン酸 チオ酢酸カリウムの溶液(水中のチオ酢酸2.5mlと炭
酸カリウム2gから調製)を、1M 水酸化ナトリウムに
溶解した2−ブロモ−3−(パラ−ベンジルオキシカル
ボニルオキシフェニル)プロピオン酸(K. Koga et a
l., Chem. Pharm.Bull., 26, 178 (1978)により調製)
10gに添加した。この混合物を室温で2日間撹拌し
た。1N 塩酸で酸性化後、水相を酢酸エチルで3回抽出
し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。濾過と蒸発乾固後、黄色の油状物を得
て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:n
−ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=8:2:0.5)によ
り精製した。油状生成物6.4gを得た。 収率:65% Rf :0.49(n−ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=
6:4:0.5)
【0067】参考例4:N−〔2−アセチルチオ−3−
(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニル)プ
ロパノイル〕グリシンtert−ブチルエステル 参考例3で得られた化合物1.6gを、参考例1の条件
下で、グリシンtert−ブチルエステル0.72gと縮合
させた。淡黄色の油状物2gを得た。 収率:96% Rf :0.57(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
【0068】参考例5:N−〔2−アセチルチオ−3−
(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニル)プ
ロパノイル〕グリシン 参考例4で得られた化合物2gを、参考例2の条件下で
処理した。ヘキサン:酢酸エチル:酢酸混合物(4:
6:0.5)を用いたシリカゲルクロマトグラフィー
後、油状物1.35gを得、これは緩徐に結晶化した。 収率:76% Rf :0.25(ヘキサン:酢酸エチル:酢酸=4:
6:0.5)
【0069】参考例6:2−アセチルチオ−3−(パラ
−ニトロフェニル)プロピオン酸 2−ブロモ−3−(パラ−ニトロフェニル)プロピオン
酸((パラ−ニトロフェニル)アラニンから調製)2.
7gを、0℃で窒素下、ジメチルホルムアミド中のチオ
酢酸ナトリウムの溶液(水素化ナトリウム0.73gと
チオ酢酸1.05mlから調製)に添加した。室温で48
時間撹拌し、次に蒸発乾固して残渣を水にとった後、こ
の混合物を参考例3に記載されたように処理した。淡黄
色の油状物2.3gを得た。 収率:88% Rf :0.63(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.2)
【0070】参考例7:N−グリシル−5−(メタ−ヒ
ドロキシフェニル)プロリンメチルエステル 工程a:N−〔(N−Cbz)−グリシル〕−5−(メ
タ−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエステル ジクロロメタンに溶解したZ−グリシン0.6gを、P
yBrOP2.06gとジイソプロピルエチルアミン
2.6mlの存在下、5−(メタ−ヒドロキシフェニル)
プロリンメチルエステル0.83gとカップリングさせ
た。室温で4時間撹拌後、有機相を洗浄(炭酸水素ナト
リウム、水、クエン酸、水)し、硫酸ナトリウムで乾燥
し、濾過して蒸発乾固した。油状残渣をシリカゲルクロ
マトグラフィー(溶離剤:n−ヘキサン:酢酸エチル=
4:6)に付した。目的生成物に対応する白色固体を得
た。 収率:33% 融点:173℃ Rf :0.17(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0071】工程b:N−グリシル−5−(メタ−ヒド
ロキシフェニル)プロリンメチルエステル 工程aで得られた化合物0.39gを、室温常圧で、1
0%パラジウム担持炭素と、メタノールに溶解した1N
塩酸1当量の存在下で水素化した。室温で3時間撹拌
後、触媒を濾去して、溶媒を蒸発乾固した。 収率:100%
【0072】参考例8:N−〔(N−Cbz)−グリシ
ル〕−5−(パラ−メチルフェニル)プロリンメチルエ
ステル アセトンに溶解したZ−グリシン1当量を、トリエチル
アミンの存在下、塩化シアヌルで処理した。室温で3時
間撹拌後、この混合物を蒸発乾固した。残渣を四塩化炭
素にとり、5−(パラ−メチルフェニル)プロリンメチ
ルエステル1当量をジクロロメタン中の溶液でトリエチ
ルアミンの存在下で添加した。室温で3時間撹拌後、こ
の反応混合物を蒸発乾固し、酢酸エチルにとり、洗浄
し、乾燥して、再度蒸発乾固した。このようにして得ら
れた油状残渣を、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物
(1:1)を用いて、クロマトグラフィーに付して、白
色固体を得た。 収率:41% Rf :0.18(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
【0073】参考例9:N−〔(N−Cbz)−グリシ
ル〕−5−(オルト−メチルフェニル)プロリンメチル
エステル 参考例8に記載された方法により、Z−グリシンと5−
(オルト−メチルフェニル)プロリンメチルエステルか
らこの化合物を得た。このようにして得られた油状生成
物を、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(55:45)
を用いて、クロマトグラフィーにより精製して、無色の
油状物を得た。 収率:42% Rf :0.21(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
【0074】実施例1:N−〔N−(2−アセチルチオ
−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−フェニ
ルプロリンtert−ブチルエステル トリクロロメタン40ml中の5−フェニルプロリンtert
−ブチルエステル5.4gとトリエチルアミン3.35
mlの溶液、テトラヒドロフラン30ml中の1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾール2.96gの溶液、及びトリクロ
ロメタン30ml中のDCC6.76gの溶液を、テトラ
ヒドロフラン40mlに溶解した参考例2で得られた化合
物6.1gに、0℃で連続して添加した。この反応混合
物を、参考例1に記載されたように処理した。この粗生
成物を、ヘキサン:酢酸エチル混合物(2:1)を溶離
剤として用いたシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製した。油状化合物6.47gを得た。 収率:60% Rf :0.49(酢酸エチル:ヘキサン=1:1)
【0075】実施例2:N−〔N−(2−アセチルチオ
−3−フェニルプロパノイル)−グリシル〕−5−フェ
ニルプロリン トリフルオロ酢酸5mlを、ジクロロメタン10ml中の実
施例1で得られた化合物3.2gの溶液に0℃で添加し
た。この混合物を0℃で30分間、次に室温で2時間3
0分間撹拌した。蒸発乾固後、エーテル:ヘキサン混合
物(1:1)中に油状残渣が沈殿した。白色固体1.6
6gを得た。 収率:58.5% Rf :0.57(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)
【0076】実施例3:N−〔N−(2−メルカプト−
3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−フェニル
プロリン 実施例2で得られた化合物0.700gを、脱気したメ
タノール10mlに溶解した。脱気した1M 水酸化ナトリ
ウム溶液5mlを、0℃で添加し、この混合物を0℃で1
時間、次いで室温で3時間撹拌した。この混合物を、p
Hが1に到達するまで1M 塩酸で酸性化して、真空下で
濃縮した。残渣を水にとり、水相を酢酸エチルで抽出し
た。有機相を水、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次
に硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過と蒸発乾固後、淡黄
色の油状物610mgを得、これは緩徐に結晶化した。 収率:96% 融点:75℃ Rf :0.24(ジクロロメタン:メタノール=95:
5)
【0077】実施例4:N−〔N−(2−アセチルチオ
−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(オル
ト−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエステル 参考例2で得られた化合物0.500gと5−(オルト
−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエステル0.4
00gを、実施例1の条件下で縮合させた。ヘキサン:
酢酸エチル混合物(6:4)を用いたシリカゲルクロマ
トグラフィー後、目的生成物0.32gを油状物の形で
得た。 収率:50% Rf :0.2(シクロヘキサン:酢酸エチル=1:1)
【0078】実施例5:N−〔N−(2−メルカプト−
3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(オルト
−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例4で得られた化合物0.300gを、実施例3に
記載されたように処理した。目的化合物0.200gを
得た。 収率:88% Rf :0.69(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0079】実施例6:N−〔N−〔2−アセチルチオ
−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニ
ル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(オルト−ヒドロ
キシフェニル)プロリンメチルエステル 5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエ
ステル0.65g、ジイソプロピルエチルアミン0.7
ml及びBOP1.27gを、ジクロロメタン中の参考例
5で得られた化合物0.500gの溶液に0℃で添加し
た。室温で48時間撹拌を続けた。従来法の条件による
処理後、得られた油状物をヘキサン:酢酸エチル混合物
(4:6)でクロマトグラフィーにより精製した。油状
生成物0.35gを得た。 収率:47% Rf :0.53(シクロヘキサン:酢酸エチル:酢酸=
3:7:0.2)
【0080】実施例7:N−〔N−〔2−メルカプト−
3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリン 脱気した1M 水酸化ナトリウム2mlを、脱気したメタノ
ール1ml中の実施例6で得られた化合物0.200gに
0℃で添加した。0℃で1時間、次に室温で2時間撹拌
後、この反応混合物を実施例3に記載されたように処理
した。白色固体0.125gを得た。 収率:89% Rf :0.34(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.2)
【0081】実施例8:N−〔N−〔2−アセチルチオ
−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニ
ル)プロパノイル〕グリシル〕−5−フェニルプロリン
tert−ブチルエステル 参考例3で得られた化合物0.590gを、参考例1の
条件下でGly−(5−フェニル)−Proジペプチド
tert−ブチルエステルと縮合させた。目的化合物1gを
得た。 収率:98% Rf :0.46(ヘキサン:酢酸エチル=1:2)
【0082】実施例9:N−〔N−〔2−アセチルチオ
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−フェニルプロリン 実施例8で得られた化合物1gを、トリス(トリフルオ
ロ酢酸)ホウ素とトリフルオロ酢酸の混合物に、窒素
下、0℃で溶解した。この混合物を、同一温度で20分
間撹拌した。蒸発乾固後、残渣をメタノールに3回と
り、再度蒸発乾固した。次に油状残渣がジエチルエーテ
ル中に沈殿して、淡黄色の粉末710mgを得た。 収率:75% Rf :0.71(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0083】実施例10:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−フェニルプロリン 実施例9で得られた化合物450mgを、脱気したメタノ
ール5mlに溶解した。1M 水酸化ナトリウム2mlを0℃
で添加し、実施例3に記載されたように反応を続けた。
目的化合物400mgを白色固体の形で得た。 収率:97% Rf :0.83(トリクロロメタン:メタノール:酢酸
=7:3:0.5)
【0084】実施例11:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ニトロフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−フェニルプロリンtert−ブチルエステル 参考例6で得られた化合物1gとN−グリシル−5−フ
ェニルプロリンtert−ブチルエステル1.15gを、実
施例1に記載された条件下で反応させることにより、油
状化合物を得、これをシクロヘキサン:酢酸エチル混合
物(1:1)を用いたシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製した。淡黄色の油状物1.09gを得た。 収率:53%
【0085】実施例12:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ニトロフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−フェニルプロリン トリフルオロ酢酸2mlを、ジクロロメタン2mlに溶解し
た実施例11で得られた化合物0.72gに0℃で添加
した。実施例2に記載された条件下で処理後、白色固体
0.58gを得た。 収率:90% Rf :0.39(ジクロロメタン:メタノール=9:
1)
【0086】実施例13:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−アミノフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−フェニルプロリン 実施例12で得られた化合物300mgを、メタノール1
5mlと数滴の酢酸に溶解し、次にこの混合物を常圧下で
パラジウム担持炭素の存在下で水素化した。触媒の濾去
と溶媒の留去後、白色固体0.280gを得た。 収率:100% Rf :0.31(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.25)
【0087】実施例14:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−アミノフェニル)プロパノイル〕グリシ
ル〕−5−フェニルプロリン 実施例13で得られた化合物0.150gを、実施例3
の条件下で処理した。有機相を通常処理後、白色固体
0.103gを得た。 収率:89% Rf :0.36(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.3)
【0088】実施例15:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(パラ−アミノ
フェニル)プロリンメチルエステル 参考例5の化合物を、実施例6に記載された条件によ
り、5−(パラ−アミノフェニル)プロリンメチルエス
テルとカップリングさせた。油状生成物を得て、これを
ジクロロメタン:メタノール:酢酸混合物(15:0.
4:0.1)を用いたクロマトグラフィーに付した。白
色の泡状生成物を得た。 収率:35% Rf :0.25(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.25)
【0089】実施例16:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(パラ−アミノフェニル)プロリン 実施例15で得られた化合物を実施例7の条件により処
理した。目的生成物に対応する白色固体を得た。 収率:60% Rf :0.37(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0090】実施例17:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロ
キシフェニル)プロリンメチルエステル 参考例3で得られた化合物0.35gを、参考例7で得
られた化合物0.3gと、参考例1に記載された方法に
よりカップリングさせた。油状生成物を得、これをヘキ
サン:酢酸エチル混合物(4:6)を用いたシリカゲル
クロマトグラフィーに付した。目的生成物0.24gを
得た。 収率:40% Rf :0.37(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0091】実施例18:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例17で得られた化合物0.24gを、脱気したメ
タノールに溶解し、次に脱気した1N 水酸化ナトリウム
水溶液4当量で処理した。0℃で30分間、そして室温
で2時間撹拌後、この反応混合物を酸性化して、酢酸エ
チルで抽出した。蒸発乾固後、白色固体0.12gを得
た。 収率:71% Rf :0.34(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0092】実施例19:N−〔N−(2−アセチルチ
オ−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(メ
タ−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエステル 参考例7で得られた化合物を、参考例1に記載された方
法により2−アセチルチオ−3−フェニルプロピオン酸
とカップリングさせた。油状生成物を得て、これをn−
ヘキサン:酢酸エチルの混合物(1:1)を用いてクロ
マトグラフィーに付した。 収率:50% Rf :0.28(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0093】実施例20:N−〔N−(2−メルカプト
−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(メタ
−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例19で得られた化合物を、実施例3の方法により
処理した。目的化合物に対応するペースト状生成物を得
た。 収率:85% Rf :0.29(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:0.5:0.25)
【0094】実施例21:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(パラ−ヒドロ
キシフェニル)プロリンメチルエステル 参考例3で得られた化合物を、参考例7の工程a及びb
に記載された方法により調製されたN−グリシル−5−
(パラ−ヒドロキシフェニル)プロリンメチルエステル
とカップリングさせた。目的化合物に対応する油状生成
物を得た。 収率:50% Rf :0.26(シクロヘキサン:酢酸エチル:酢酸=
5.5:4.5:0.5)
【0095】実施例22:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例21の化合物を、実施例3に記載された方法によ
り処理した。ペースト状生成物を得た。 収率:77% Rf :0.24(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0096】実施例23:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−クロロフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリン
メチルエステル 2−アセチルチオ−3−(パラ−クロロフェニル)プロ
ピオン酸と、参考例7に記載されたのと同様のプロトコ
ールにより得られたN−グリシル−5−(オルト−ヒド
ロキシフェニル)プロリンメチルエステルとの縮合によ
り、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(1:1)を用い
たクロマトグラフィー後、目的生成物を油状物の形で得
た。 収率:53% Rf :0.38(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0097】実施例24:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−クロロフェニル)プロパノイル〕グリシ
ル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例23で得られた化合物を、実施例3に記載された
方法により処理した。ペースト状の白色固体を得た。 収率:88% Rf :0.26(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:0.5:0.25)
【0098】実施例25:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−メトキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリ
ンメチルエステル 2−アセチルチオ−3−(パラ−メトキシフェニル)プ
ロピオン酸と、参考例7に記載されたのと同様のプロト
コールにより得られたN−グリシル−5−(オルト−ヒ
ドロキシフェニル)プロリンメチルエステルとの縮合に
より、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(4:6)を用
いたクロマトグラフィー後、目的生成物を油状物の形で
得た。 収率:50% Rf :0.28(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0099】実施例26:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−メトキシフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例25で得られた化合物を、実施例3に記載された
条件により処理することによって、白色固体を得た。 収率:88% Rf :0.42(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:0.5:0.25)
【0100】実施例27:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−メトキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(オルト−メトキシフェニル)プロリン
メチルエステル 2−アセチルチオ−3−(パラ−メトキシフェニル)プ
ロピオン酸と、参考例7に記載されたのと同様のプロト
コールにより得られたN−グリシル−5−(オルト−メ
トキシフェニル)プロリンメチルエステルとの縮合によ
り、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(1:1)を用い
たクロマトグラフィー後、目的生成物を白色固体の形で
得た。 収率:59% Rf :0.26(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0101】実施例28:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−メトキシフェニル)プロパノイル〕グリ
シル〕−5−(オルト−メトキシフェニル)プロリン 実施例27で得られた化合物を、実施例3の条件により
処理することによって、白色固体を得た。 収率:89% Rf :0.22(シクロヘキサン:酢酸エチル:酢酸=
5:5:0.5)
【0102】実施例29:N−〔N−(2−アセチルチ
オ−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(パ
ラ−メチルフェニル)プロリンメチルエステル 参考例8で得られた化合物を、参考例7の工程bに記載
された方法により脱保護し;得られたジペプチドを、参
考例1に記載された方法により、2−アセチルチオ−3
−フェニルプロピオン酸とカップリングさせた。このよ
うにして得られた油状生成物を、n−ヘキサン:酢酸エ
チル混合物(5.5:4.5)を用いたクロマトグラフ
ィーに付して、白色固体を得た。 収率:69% Rf :0.55(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0103】実施例30:N−〔N−(2−メルカプト
−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(パラ
−メチルフェニル)プロリン 実施例29で得られた化合物を、実施例3に記載された
方法により処理した。白色固体を得た。 収率:89% Rf :0.59(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:0.5:0.5)
【0104】実施例31:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(パラ−メチル
フェニル)プロリンメチルエステル 参考例8で得られた化合物を、参考例7の工程bに記載
された方法により脱保護して;得られたジペプチドを、
参考例3で得られた化合物と、参考例1に記載された方
法によりカップリングさせた。このようにして得られた
油状生成物を、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(1:
1)を用いたクロマトグラフィーに付して、白色固体を
得た。 収率:52% Rf :0.14(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)
【0105】実施例32:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(パラ−メチルフェニル)プロリン 実施例31で得られた化合物を実施例3に記載された方
法により処理した。白色固体を得た。 収率:92% Rf :0.60(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:1:0.5)
【0106】実施例33:N−〔N−〔2−アセチルチ
オ−3−(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(オルト−メチ
ルフェニル)プロリンメチルエステル 参考例9で得られた化合物を、参考例7の工程bに記載
された方法により脱保護して、得られたジペプチドを、
参考例3で得られた化合物と参考例1に記載された方法
によりカップリングさせた。このようにして得られた油
状生成物を、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物(1:
1)を用いたクロマトグラフィーにより精製して、油状
物を得た。 収率:56% Rf :0.28(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0107】実施例34:N−〔N−〔2−メルカプト
−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(オルト−メチルフェニル)プロリン 実施例33で得られた化合物を、実施例3の方法により
処理した。白色固体を得た。 収率:87% 融点:130℃(分解) Rf :0.24(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0108】実施例35:N−〔N−(2−アセチルチ
オ−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(オ
ルト−メチルフェニル)プロリンメチルエステル 参考例9で得られた化合物を、参考例7の工程bに記載
された方法により脱保護して、得られたジペプチドを、
参考例1の方法により、2−アセチルチオ−3−フェニ
ルプロピオン酸とカップリングさせた。このようにして
得られた白色固体を、n−ヘキサン:酢酸エチル混合物
(55:45)を用いたクロマトグラフィーに付した。 収率:58% 融点:97℃ Rf :0.40(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:6)
【0109】実施例36:N−〔N−(2−メルカプト
−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(オル
ト−メチルフェニル)プロリン 実施例35で得られた化合物を、実施例3の方法により
処理した。白色固体を得た。 収率:63% 融点:110℃(分解) Rf :0.15(ジクロロメタン:メタノール:酢酸=
9:0.7:0.25)
【0110】類似の方法を使用して、下記実施例の化合
物を得た: 実施例37:N−〔N−(2−プロパノイルチオ−3−
フェニルプロパノイル)グリシル〕−5−(オルト−ヒ
ドロキシフェニル)プロリン 実施例38:N−〔N−(2−ベンゾイルチオ−3−フ
ェニルプロパノイル)グリシル〕−5−フェニルプロリ
ン 実施例39:N−〔N−〔2−メルカプト−3−(パラ
−スルファモイルフェニル)プロパノイル〕グリシル〕
−5−フェニルプロリン 実施例40:N−〔N−〔2−メルカプト−3−(パラ
−プロピルスルファモイルフェニル)プロパノイル〕グ
リシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)プロリン 実施例41:N−〔N−〔2−アセチルチオ−3−(パ
ラ−スルファモイルフェニル)プロパノイル〕グリシ
ル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)プロリンシク
ロヘキシルメチルエステル 実施例42:N−〔N−〔2−メルカプト−3−(パラ
−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グリシル〕−5
−(メタ−ヒドロキシフェニル)プロリンベンジルエス
テル 実施例43:N−〔N−〔2−メルカプト−3−(パラ
−クロロフェニル)プロパノイル〕グリシル〕−2−
(オルト−ヒドロキシフェニル)イミダゾリジン−5−
カルボン酸 実施例44:N−〔N−(2−メルカプト−3−フェニ
ルプロパノイル)グリシル〕−2−フェニルオキサゾリ
ジン−5−カルボン酸 実施例45:N−〔N−(2−メルカプト−3−フェニ
ルプロパノイル)グリシル〕−2−(オルト−ヒドロキ
シフェニル)チアゾリジン−5−カルボン酸 実施例46:N−〔N−〔2−メルカプト−3−(パラ
−ヒドロキシフェニル)プロパノイル〕グリシル〕−2
−(メタ−ヒドロキシフェニル)ヘキサヒドロピリミジ
ニル−6−カルボン酸
【0111】実施例47:N−〔N−(5R)−〔(2
S)−2−メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェニ
ル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロキ
シフェニル)−L−プロリン J. Ezquerra et al.(Tetrahedron Letters, 34(39),
(1993), 6317-6320)に記載された調製方法により得ら
れた(5R)−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)−L
−プロリンを、参考例7に記載された条件下で処理し、
参考例3で得られた(2S)−2−アセチルチオ−3−
(パラ−ベンジルオキシカルボニルオキシフェニル)プ
ロピオン酸と、参考例1に記載された方法によりカップ
リングさせた。このように得られたエステルを、実施例
18に記載されたようにけん化して、標題化合物を得
た。
【0112】実施例47に記載されたようにして、実施
例48〜53の化合物を同様に得た。 実施例48:N−〔N−(5R)−〔(2S)−(2−
メルカプト−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−
5−フェニル〕−L−プロリン 実施例49:N−〔N−(5R)−〔(2S)−(2−
メルカプト−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕−
5−(オルト−ヒドロキシフェニル)〕−L−プロリン 実施例50:N−〔N−(5R)−〔(2S)−〔2−
メルカプト−3−(パラ−クロロフェニル)プロパノイ
ル〕グリシル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニ
ル)〕−L−プロリン 実施例51:N−〔N−(5R)−〔(2S)−〔2−
メルカプト−3−(パラ−アミノフェニル)プロパノイ
ル〕グリシル〕−5−フェニル〕−L−プロリン 実施例52:N−〔N−(5S)−〔(2S)−〔2−
メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパ
ノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニ
ル)〕−D−プロリン 実施例53:N−〔N−(5R)−〔(2R)−〔2−
メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパ
ノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニ
ル)〕−L−プロリン
【0113】実施例54:N−〔N−(5S)−〔(2
S)−〔2−メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロ
キシフェニル)〕−L−プロリン 工程a:(2S)−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)
−3,4−ジヒドロ〔2H〕ピロール−2−カルボン酸 Gershon et al.(J. Med. Chem., (1965), 8, 877-881
)に記載されたプロトコールにより化合物を得た。 工程b:(5S)−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)
−L−プロリン 工程aで得られた化合物を還元(OH- 、H+ 及びNa
BH4 により処理)して、(2S,5R)と(2S,5
S)異性体の混合物を得、次にこれらをC.G. Overberge
r et al.(Macromolecules, (1972), 5(4), 368-372)に
記載された方法により分離した。 工程c:N−〔N−(5S)−〔(2S)−〔2−メル
カプト−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパノイ
ル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)〕
−L−プロリン 実施例47に記載された調製方法により、前工程で得ら
れた化合物から標記化合物を得た。
【0114】実施例55:N−〔N−(5R)−〔(2
S)−〔2−メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェ
ニル)プロパノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロ
キシフェニル)〕−D−プロリン (2R)−5−(メタ−ヒドロキシフェニル)−3,4
−ジヒドロ〔2H〕ピロール−2−カルボン酸から出発
して、実施例54に記載された調製方法により化合物を
得た。
【0115】薬理学的試験 実施例A:中性エンドペプチダーゼ(NEP)及びペプ
チジルジペプチダーゼA(ACE)に及ぼすin vitro
(試験管内)の阻害作用 〔 3H〕−D−Ala2 −Leu−エンケファリンを中
性エンドペプチダーゼの基質として使用して、Llorens
et al.(Biochem. Biophys. Res. Commun., 96, (198
0), 1710sqq )に記載されたプロトコールにより、及び
ペプチジルジペプチダーゼAの場合には基質としてZ−
Phe−His−Leuを使用してBiochem. Biophys.
Acta, 206, (1970), 136-142に記載されたプロトコール
により、本発明化合物の阻害作用を測定した。
【0116】結果を表1に示した。ここにN−(2−メ
ルカプトメチル−3−フェニル−1−オキソプロピル)
グリシン(チオルファン)で得られた結果も示した。こ
れは構造は非常に相似しているが、中性エンドペプチダ
ーゼ(NEP)にのみ活性を示した。
【0117】
【表1】
【0118】実施例B:腎の中性エンドペプチダーゼ
(NEP)及び肺のペプチジルジペプチダーゼA(AC
E)に及ぼすin vivo (生体内)の阻害作用 マウスに単回用量で本化合物を経口投与した。両方の酵
素の阻害を、各酵素についての特異的放射標識マーカー
による競合実験により、1時間〜16時間の期間測定し
た。放射標識ACE阻害剤(〔 3H〕トランドラプリレ
ート(trandolaprilate ))又は放射標識NEP阻害剤
(〔 3H〕HACBOGly)の静脈内投与後、マウス
を屠殺し、肺又は腎を取り出した。臓器をホモジナイズ
し、M.C.Fournie-Zaluski et al. (J. Med. Chem., 3
7, (1994), 1070-1083)によるプロトコールに記載され
たように、液体シンチレーションによりこれらのホモジ
ネートの放射活性を測定した。
【0119】例として、実施例47に記載された化合物
により得られた結果を、表2に示した:
【0120】
【表2】
【0121】実施例C:抗高血圧作用 本発明化合物の抗高血圧作用を、DOCA塩(デオキシ
コルチコステロン酢酸塩)の投与により誘導された高血
圧を有するラット、及び突発性高血圧の雄性ラット(S
HR)において、Trapani et al.(J. Cardiovasc. Pha
rmacol., 14, (1989), 419-424)に記載されたプロトコ
ールにより、in vivo で測定した。この試験で、本発明
化合物は、強力な抗高血圧剤であって非毒性であること
が判明した。
【0122】例として、実施例47に記載された化合物
のSHRラットで得られた結果を下記の表3に示した:
【0123】
【表3】
【0124】実施例D:医薬組成物:錠剤 各々活性成分10mgを含む1000錠の錠剤を調製する
ための処方 実施例5の化合物 10g ラクトース 50g ステアリン酸マグネシウム 10g 小麦デンプン 20g コーンスターチ 10g シリカ 5g ヒドロキシプロピルセルロース 5g
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 38/55 AEQ A61K 37/64 AED // C12N 9/99 AEQ (72)発明者 ベルナール・ピエール・ロック フランス国、エフ−94410 サン−モリス、 リュ・ユージェン・ドラクロワ、12 (72)発明者 マリ−クロード・フルニ−ザリュスキー フランス国、エフ−75020 パリ、アヴニ ュ・ドゥ・ブヴァン、16

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 〔式中、 Rは、水素、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の炭素原子を
    有するアシル基、ベンゾイル、ナフトイル及びアダマン
    トイル基、並びに式: 【化2】 (式中、R1 、R2 、R’、X及びnは、下記と同義で
    ある)で示される基から選択され;R1 及びR2 は、同
    一であるか又は異なり、各々他と独立して、水素、ヒド
    ロキシ基、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の炭素原子を有
    するアルキル基、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の炭素原
    子を有するアルコキシ基、フルオロ、クロロ、ブロモ及
    びヨードから選択されるハロゲン原子、ニトロ基、アミ
    ノ基、カルボキシル基、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の
    炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、ベンジルオ
    キシカルボニルオキシ基、ホスホン酸基、スルホン酸
    基、SO2 −NH2 基及びSO2 −NH−アルキル基
    (ここで、アルキルという用語は、直鎖又は分岐鎖状の
    1〜6個の炭素原子を有する飽和炭化水素基を意味す
    る)から選択され;R’は、水素、直鎖又は分岐鎖状の
    1〜20個の炭素原子を有するアルキル基、アラルキル
    基及びシクロアルキルアルキル基から選択され;Xは、
    酸素、硫黄、CH2 基及びNH基から選択され;nは、
    整数1及び2から選択される。ただし、「アラルキル
    基」は、直鎖又は分岐鎖状の1〜6個の炭素原子を有す
    るアルキル基に結合しているフェニル及びナフチルから
    選択されるアリール基により形成される基を意味し;
    「シクロアルキルアルキル基」は、直鎖又は分岐鎖状の
    1〜6個の炭素原子を有するアルキル基に結合している
    3〜8個の炭素原子を有するシクロアルキル基により形
    成される基を意味するものと理解される〕で示される化
    合物、純粋な形又は混合物におけるその立体異性体、あ
    るいは薬学的に許容しうるその付加塩。
  2. 【請求項2】 n=1であり、かつXが、CH2 基を表
    す、請求項1記載の化合物、純粋な形又は混合物におけ
    るその立体異性体、あるいは薬学的に許容しうるその付
    加塩。
  3. 【請求項3】 式: 【化3】 で示される基を結合している炭素原子が、S配置を有
    し、かつ−C(O)−O−R’基を結合している炭素原
    子が、S配置を有し、かつ一方の式: 【化4】 で示される基と他方の−C(O)−O−R’基が、環の
    基準平面に関してcis配置に位置する、請求項1記載
    の化合物、純粋な形又は混合物におけるその立体異性
    体、あるいは薬学的に許容しうるその付加塩。
  4. 【請求項4】 N−〔N−(5R)−〔(2S)−2−
    メルカプト−3−(パラ−ヒドロキシフェニル)プロパ
    ノイル〕グリシル〕−5−(メタ−ヒドロキシフェニ
    ル)−L−プロリンである、請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 N−〔N−(5R)−〔(2S)−(2
    −メルカプト−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕
    −5−フェニル〕−L−プロリンである、請求項1記載
    の化合物。
  6. 【請求項6】 N−〔N−(5R)−〔(2S)−(2
    −メルカプト−3−フェニルプロパノイル)グリシル〕
    −5−(オルト−ヒドロキシフェニル)〕−L−プロリ
    ンである、請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 N−〔N−(5R)−〔(2S)−〔2
    −メルカプト−3−(パラ−クロロフェニル)プロパノ
    イル〕グリシル〕−5−(オルト−ヒドロキシフェニ
    ル)〕−L−プロリンである、請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】 N−〔N−(5R)−〔(2S)−〔2
    −メルカプト−3−(パラ−アミノフェニル)プロパノ
    イル〕グリシル〕−5−フェニル〕−L−プロリンであ
    る、請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の化合物の製造方法であっ
    て、式(II): 【化5】 (式中、R2 、R’、X及びnは、式(I)の化合物と
    同義である)で示されるジペプチドを、ペプチド合成に
    通常使用される条件下で、式(III): 【化6】 (式中、R及びR1 は、式(I)の化合物と同義であ
    る)で示される酸によりアシル化する〔ただし、式(I
    I)のジペプチドは、式(IV): 【化7】 で示されるZ−グリシンアシル塩化物と、式(V): 【化8】 (式中、R2 、R’、X及びnは、上記と同義である)
    で示されるエステルとの縮合、及びこれに続く接触水素
    化により得られる〕ことを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載の少
    なくとも1つの化合物を、単独か、又は1つ以上の薬学
    的に許容しうる非毒性で不活性な担体若しくは賦形剤と
    組み合せて含む、医薬組成物。
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