JPH08324965A

JPH08324965A - クレーンの旋回ブレーキ自動解放装置

Info

Publication number: JPH08324965A
Application number: JP12825095A
Authority: JP
Inventors: Hiroyasu Suzuki; 弘康鈴木
Original assignee: Taisei Corp
Current assignee: Taisei Corp
Priority date: 1995-05-26
Filing date: 1995-05-26
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】地震対策と強風対策を兼ね備えるべく、任意
に設定した風速値以上になると、クレーンの旋回ブレー
キのロックを自動的に解除して旋回をフリーにする装置
を提供する。【構成】旋回ブレーキおよび風速計を備えたクレーン
において、前記風速計の回路に、任意に設定した風速値
以上の風速を検出すると前記旋回ブレーキのロックを自
動的に解除する制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、作業休止時のタワー
クレーン等の安全管理方法に関し、特に旋回ブレーキを
用いた地震および強風等に対する安全対策設備に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、建設現場のタワークレーン等の
作業休止時においては、地震および強風等による不測の
事態に対応するため、旋回ブレーキを使用して安全管理
に務めている。例えば、地震の際には、共振の誘発を起
こさない方向にジブ（ブーム）を向けてクレーンを停止
させ、旋回ブレーキをロックしてジブ（ブーム）等の破
損を防止する対策をする。また、これに反し強風の際に
は、旋回ブレーキを解放状態にしてジブ（ブーム）が風
下に吹き流されるようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した旋回
ブレーキによる安全管理方法では、地震対策と強風対策
との整合性を取ることができないため、通常は強風対策
に主眼を置かざるを得ないのが実情であった。

【０００４】そこでこの発明は、前記した問題点に鑑
み、タワークレーン等の地震対策として非共振方向にロ
ックされたジブ（ブーム）を、強風の際にロックを自動
解除して旋回をフリーにする装置を提供することで、前
記両対策を兼ね備えることを目的とし開発したものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成する手段
として、この発明は、次のように構成した。まず、旋回
ブレーキおよび風速計を備えたクレーンにおいて、この
風速計を設置した回路内に、任意の風速値以上の風速を
検出すると旋回ブレーキのロックを自動的に解除する制
御手段を設けた。

【０００６】また、前記制御手段を、風速設定器を備え
た風速計表示器と、この風速計表示器からの設定値検出
信号により鳴動する警報ブザーと、同検出信号により動
作する旋回ブレーキ解放用リレーと、この解放用リレー
の出力により動作する旋回ブレーキ用電磁接触器とで回
路構成をしたことを特徴とする。

【０００７】

【作用】上記のように構成した制御手段により、風速設
定器で任意に設定した風速値以上の風速が検出される
と、クレーンの旋回ブレーキが自動的に解放される。

【０００８】

【実施例】次に添付図面に基づきこの発明による具体例
を説明する。図１は、この発明により構成したクレーン
の旋回ブレーキ自動解放装置の一実施例における回路構
成図である。まず、この実施例では、クレーンに予め設
置されている整流器２１と風速計表示器２２および３杯
型発信器２３からなる風速計の回路Ａに、風速設定器付
の風速計表示器２４を１台追加して接続し、そのＤＣ１
２Ｖ出力信号側（この場合は、端子の５と６）に旋回ブ
レーキ２９の解放用のリレー２５と警報ブザー２６を設
け、さらに電磁接触器２７を設けて、旋回ブレーキ２９
のロックのＯＮ・ＯＦＦスイッチ２８に接続し回路構成
した。

【０００９】また、図１による動作としては、次のよう
になる。，風速設定器付の風速計表示器２４により、任意の風
速値を設定する。，３杯型発信器２３からの入力信号により、風速計表
示器２４が先のの設定値以上であることを検出する
と、旋回ブレーキ２９の解放用のリレー２５および警報
ブザー２６に信号を出力する。（この実施例の場合は、
風速計表示器２４の３，４の端子が３杯型発信器２３の
信号入力用であり、設定値以上の風速値を検出すると
５，６の端子にＤＣ１２Ｖを出力するようにしている。
また、１，２の端子は、ＤＣ１２Ｖ電源入力用であ
る。），の出力信号（ＤＣ１２Ｖ）により、警報ブザー２
６が鳴動し、さらに旋回ブレーキ２９の解放用のリレー
２５が動作することによって、電磁接触器２７が動作し
て旋回ブレーキ２９のロックのＯＮ・ＯＦＦスイッチ２
８（この場合、スイッチ２８はＯＮ状態）を動作させ、
旋回ブレーキ２９を自動的に解放する。

【００１０】なお、この発明は、この発明の精神を逸脱
しない限り種々の改変を為すことができ、そして、この
発明が該改変されたものにおよぶことは当然である。

【００１１】

【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、次のような効果を奏する。（１），この発明により構成したクレーンの旋回ブレー
キ自動解放装置により、旋回ブレーキを用いた安全対策
である所の地震対策と強風対策の両方を兼ね備えた設備
が、簡単で安価に可能となった。（２），この発明の回路構成を応用することで、他の機
械および建物等の強風対策等が簡単に可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明により構成したクレーンの旋回ブレー
キ自動解放装置の一実施例における回路構成図である。

【符号の説明】

２１・・・整流器（ＡＣ１００Ｖ／ＤＣ１２Ｖ）２２・・・風速計表示器２３・・・３杯型発信器２４・・・風速設定器付の風速計表示器２５・・・リレー（旋回ブレーキ２９の解放用）２６・・・警報ブザー２７・・・電磁接触器２８・・・旋回ブレーキ２９のロックのＯＮ・ＯＦＦス
イッチ２９・・・旋回ブレーキＡ・・・風速計の回路（予めクレーンに設置済）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】旋回ブレーキおよび風速計を備えたクレ
ーンにおいて、前記風速計の回路に、任意に設定した風速値以上の風速
を検出すると前記旋回ブレーキのロックを自動的に解除
する制御手段を設けたことを特徴とするクレーンの旋回
ブレーキ自動解放装置。
【請求項２】前記制御手段は、風速設定器を装備した
風速計表示器と、前記風速計表示器からの設定値検出信
号により鳴動する警報ブザーと、同検出信号により動作
する前記旋回ブレーキ解放用リレーと、前記解放用リレ
ーの出力により動作する前記旋回ブレーキ用電磁接触器
とを設けた回路から構成したことを特徴とする請求項１
記載のクレーンの旋回ブレーキ自動解放装置。