JPH08324341A

JPH08324341A - 自動車用サイドミラー

Info

Publication number: JPH08324341A
Application number: JP15405195A
Authority: JP
Inventors: Senji Takehisa; 専二竹久
Original assignee: RP Topla Ltd
Current assignee: RP Topla Ltd
Priority date: 1995-05-30
Filing date: 1995-05-30
Publication date: 1996-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】視野を広くして死角を無くすと共に、意匠的
にも優れ、普通自動車にも十分満足に対応し得る自動車
用サイドミラーを提供する。【構成】独立して方向を調節することができるミラー
ＡとミラーＢを組み込んだことを特徴とする。【効果】互いに成す角度を１５０度〜１７０度に調節
することにより、水平方向の死角を解消することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車用サイドミラー
に関し、特に視野を広くして死角を解消した自動車用サ
イドミラーに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、普通自動車のサイドミラーはドア
に一体化されたミラー（ドアミラー）が一般的になって
きた。このドアミラーは、運転席から近いため視野角が
広い、運転手が運転席に居ながらにしてサイドミラーの
方向を調節できる等の利点から、フェンダーミラーに代
わり採用されている。

【０００３】また、トラック等の大型車も、普通自動車
の運転席とドアミラーとほぼ同じ位置関係の所にサイド
ミラーが取り付けられている。

【０００４】また、ドアミラーの方向調節を運転席から
自動で行うことができる自動方向調節機構も一般的に採
用されるようになってきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サイドミラー（ドアミラー）では、図５に示されるよう
に、通常の調節位置において運転席の真横から６０度位
の角度の後方までの間に死角が存在するため、並走する
他の自動車の存在を確認できず、追い越し時や車線変更
時に少なからず危険を伴うことがあった。

【０００６】また、運転席が高い大型車の場合には、上
記の水平方向の死角に加え、高さ方向にも死角が存在す
るため、縦長のミラーや２つの別々のミラーを使用して
高さ方向の死角を補っているが、このようなミラー構成
は普通自動車では意匠的に問題が有り敬遠されてきた。

【０００７】本発明は上記事情に鑑み、視野を広くして
死角を解消すると共に、意匠的にも優れ、普通自動車に
も十分満足に対応し得る自動車用サイドミラーを提供す
ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
すべく本発明では以下の構成としている。

【０００９】即ち、本発明の第一は、独立して方向を調
節することができる２つのミラーを一体化したことを特
徴とする自動車用サイドミラーにある。

【００１０】また、本発明の第二は、互いに成す角度が
１５０度〜１７０度である２つの反射面を有するミラー
を備えたことを特徴とする自動車用サイドミラーにあ
る。

【００１１】以下、図面を用いて本発明の自動車用サイ
ドミラーを説明する。

【００１２】図１は本発明第一の自動車用サイドミラー
の一実施態様を示す図であり、サイドミラー本体１には
各々独立して方向を調節（手動，自動に関わらない）す
ることができるミラーＡとミラーＢの２つのミラーが組
み込まれている。このため、２つのミラーＡ，Ｂを適当
な方向に調節することにより、図２に示されるように先
述した水平方向の死角の大部分を無くすことができる。
即ち、ミラーＡが従来と同様の範囲をカバーし、ミラー
Ｂが前記死角をカバーしている。

【００１３】２つのミラーＡ，Ｂの調節方向は、自動車
の種類，座席位置（座席の前後），運転席側か助手席側
かの違い等によって異なることが予想されるが、本発明
者の検討によれば、１５０度〜１７０度の角度を成すよ
うに調節することにより、上記水平方向の死角の大部分
を解消できることが判明した。

【００１４】図３は本発明第二の自動車用サイドミラー
の一実施態様を示す図であり、サイドミラー本体１には
所定の角度を成す反射面Ａと反射面Ｂを有するミラーＣ
が組み込まれている。また、反射面Ａと反射面Ｂは１５
０度〜１７０度の角度を成しており、前記本発明第一と
同様、図２に示したように水平方向の死角をほぼ解消す
ることができるものである。

【００１５】即ち、反射面Ａが従来と同様の範囲をカバ
ーし、反射面Ｂが前記死角をカバーする。尚、自動車の
種類，座席位置等に広く対応するために、２つの反射面
Ａ，Ｂを有するミラーＣの方向を調節（手動，自動に関
わらない）できることが望ましい。

【００１６】図４は本発明第一と本発明第二の特徴を兼
ね備えた自動車用サイドミラーの一実施態様を示す図で
あり、サイドミラー本体１には所定の角度を成す反射面
Ｃと反射面Ｄを有するミラーＤ、及びミラーＥの２つの
ミラーが組み込まれている。そして、ミラーＤとミラー
Ｅの関係は図１のミラーＡとミラーＢの関係と同じであ
り、ミラーＤは図３のミラーＣと同様のものである。

【００１７】即ち、ミラーＤの反射面Ｃが従来と同様の
範囲をカバーし、ミラーＥが前記水平方向の死角をカバ
ーする。さらに、ミラーＤの反射面Ｄが先述した垂直方
向の死角をカバーすることができるため、特に大型車用
のサイドミラーとして好適である。

【００１８】

【実施例及び作用】以下、本発明の実施例を説明する
が、寸法等の詳細はこれに限定されるものではない。

【００１９】（実施例１）本実施例は図１に示したよう
な本発明第一のサイドミラーを作製した例である。

【００２０】ミラーＡとして、Ｈ１＝７０ｍｍ，Ｗ１＝
１１０ｍｍのミラーを用意した。また、ミラーＢとし
て、Ｈ１＝７０ｍｍ，Ｗ２＝７０ｍｍのミラーを用意し
た。

【００２１】上記のミラーＡとミラーＢの夫々に従来と
同様の自動方向調節機構を接続して、別途用意したサイ
ドミラー本体１に組み込み、試験用の普通自動車にドア
ミラーとして取り付けた。尚、自動方向調節機構は当業
者にとっては自明の技術であるため、その詳細について
は省略する。

【００２２】そして、各々の視野角を運転席から観察し
ながらミラーＡとミラーＢの方向を各々調節した結果、
互いの成す角度を１５０度〜１７０度の範囲に調節する
ことにより、運転席の位置（座席の前後）に関わらず水
平方向の死角部分をほぼ解消することができた。

【００２３】（実施例２）本実施例は図３に示したよう
な本発明第二のサイドミラーを作製した例である。

【００２４】ミラーＣとして、Ｈ２＝７０ｍｍ，Ｗ３＝
１２０ｍｍの反射面Ａと、Ｈ２＝７０ｍｍ，Ｗ４＝８０
ｍｍの反射面Ｂを交角が１６０度となるように一体化し
たものを用意した。

【００２５】上記のミラーＣに従来と同様の自動方向調
節機構を接続して、別途用意したサイドミラー本体１に
組み込み、試験用の普通自動車にドアミラーとして取り
付けた。

【００２６】そして、反射面Ａの視野角が従来のサイド
ミラーと同様の視野角となるように運転席から観察しな
がらミラーＣの方向を調節した結果、運転席の位置（座
席の前後）に関わらず反射面Ｂによって水平方向の死角
部分をほぼカバーすることができた。

【００２７】

【発明の効果】本発明は、以上説明した通りのものであ
り、次の効果を奏するものである。

【００２８】（１）従来のサイドミラーの死角を解消す
ることができ、運転の安全性を高めることができる。

【００２９】（２）一体化されているため意匠的にも優
れたものに形成できるため、普通車にも十分満足に対応
することができる。

【００３０】（３）従来のサイドミラーの構造や方向調
整機構を基本的に変更する必要がないため、代替えが容
易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明第一の自動車用サイドミラーの一実施態
様例を示す図である。

【図２】図１の自動車用サイドミラーの作用を説明する
ための図である。

【図３】本発明第二の自動車用サイドミラーの一実施態
様例を示す図である。

【図４】本発明の自動車用サイドミラーの別の例を示す
図である。

【図５】従来の自動車用サイドミラーの死角を表す図で
ある。

【符号の説明】

１サイドミラー本体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】独立して方向を調節することができる２
つのミラーを一体化したことを特徴とする自動車用サイ
ドミラー。
【請求項２】互いに成す角度が１５０度〜１７０度で
ある２つの反射面を有するミラーを備えたことを特徴と
する自動車用サイドミラー。
【請求項３】前記の２つの反射面を有するミラーの方
向を調節することができることを特徴とする請求項２に
記載の自動車用サイドミラー。