JPH0832404A - 弾性表面波素子 - Google Patents

弾性表面波素子

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JPH0832404A
JPH0832404A JP16092694A JP16092694A JPH0832404A JP H0832404 A JPH0832404 A JP H0832404A JP 16092694 A JP16092694 A JP 16092694A JP 16092694 A JP16092694 A JP 16092694A JP H0832404 A JPH0832404 A JP H0832404A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電極膜の耐電力性が高く、内部損失が少なく、
また、ワイヤボンディングが容易な、特性良好で長寿命
な弾性表面波素子電極を提供すること。 【構成】圧電性基板上に形成した電極膜において、該電
極膜の膜厚方向の平均組成として、Cuを0.3wt%
〜2.0wt%を含有し、かつ、PdまたはTiを0.
1wt%〜3.0wt%添加した3元素または4元素A
l合金薄膜よりなる様にし、また、該電極膜の平均粒径
は電極幅の1/50〜1/3よりなるように電極膜を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属薄膜よりなる電極
膜を形成した弾性表面波素子に関し、特に、耐電力性が
高く、特性良好で、長期使用に耐える弾性表面波素子の
電極に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、弾性表面波素子は、小形高性能な
バンドパスフィルタ及び共振子として応用範囲が拡大
し、動作周波数も数百MHzから数GHzと高周波化す
ると同時に高出力化が要求されるようになってきてい
る。また、高出力化を図るために、内部損失の低減及び
高耐電力性を併せ持つ新しい構造が要求されるようにな
ってきている。高周波化を図るためには、使用するすだ
れ状くし形電極のピッチを狭くすると同時に電極幅も狭
くする必要が有り、中心周波数1GHzの時には電極幅
は約1μmとなる。このような微細電極を用いた弾性表
面波素子の信頼性面での問題として、動作時に、弾性表
面波によって生ずる基板表面の歪みが、表面上に形成さ
れた電極膜に内部応力を発生させ、その応力が電極膜の
臨界剪断応力を越えた部分では電極材料原子が結晶粒界
を通路として移動し、電極に空隙(ボイド)、突起(ヒ
ロック)を発生させ、特性の劣化及び電極破壊が発生す
る点が挙げられる。
【0003】上記問題に対応するため、従来から、例え
ば特公昭61−47010号公報に記載されているよう
に、使用する電極材料として、AlにCuを少量添加し
電極の金属薄膜を硬化させることが行なわれている。ま
た、AlにTiを添加する提案は特開昭62−1634
08号公報に、AlにPdを添加する提案は特開平2−
274008号公報に記載されている。他に、AlにN
i,Mg等を添加する提案もなされている。
【0004】電極膜材料としては、Al膜にCu,T
i,Pd,Ni,Mg等を少量添加し電極膜の硬化を行
なう際に、添加量を増加するに伴い硬化強度は増大し耐
電力性は増大するが、一方、電極膜の比抵抗が増加す
る、及び、硬化強度が高すぎる為に、内部損失が増大、
及び、ワイヤボンディングが困難になるという問題があ
り、両者を満足するための添加する元素および添加する
量に大幅な制限があると共に、電極膜の微細構造に関す
る最適化がなされていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電極
膜の硬化強度を増大させて耐電力性の向上を図ること、
電極膜の比抵抗を減少させて動作時の内部損失を低減さ
せること、及び、ワイヤボンディングを可能にするこ
と、を同時に実現させることについては考慮されていな
かった。
【0006】本発明は、従来の課題を解決し、耐電力性
が高く、しかも動作時の内部損失が低くワイヤボンディ
ングが容易な弾性表面波素子電極の電極材料および電極
薄膜の微細構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、圧電性基板上に、少なくとも1個
の送受波電極を有し、該送受波電極を含め、弾性表面波
を伝搬ないしは反射する電極の少なくとも1部におい
て、(1)Cuを0.3wt%〜2.0wt%かつPd
を0.1wt%〜3.0wt%含有した3元素Al合金
薄膜にすること、(2)Cuを0.3wt%〜2.0w
t%かつTiを0.1wt%〜3.0wt%含有した3
元素Al合金薄膜にすること、(3)Cuを0.3wt
%〜2.0wt%、かつ、PdとTiの両者の合計をを
0.1wt%〜3.0wt%含有した4元素Al合金薄
膜にすること、(4)該Al合金薄膜の平均粒径を電極
幅の1/50〜1/3にすること、以上の4つ手段を採
用することにした。
【0008】
【作用】圧電性基板に電極膜を形成する方法としては、
スパッタリング法及び真空蒸着法が用いられるが、膜の
緻密性及び合金膜の組成安定性の点から主にスパッタリ
ング法が用いられる。電極膜の耐電力向上を図るために
は、Cuを添加したAl合金薄膜を用いることが有効で
ある。しかし、Al−Cu合金膜の欠点は、電池効果に
より腐食性が高く、また、微細電極を高精度に形成する
塩素系ガスプラズマを用いたドライエッチングを行った
場合、Cuの塩化物の蒸気圧が低いためにエッチングが
難しく、また、Cuの塩化物が残留するために電極腐食
が発生し易い点がある。
【0009】発明者は、弾性表面波素子の電極劣化に及
ぼすAlへの添加材料の効果及び電極膜構造の効果を検
討した結果、以下に示すことが明らかになった。Cuの
添加効果は、Al−Cu合金膜内におけるAl原子の自
己拡散の抑圧であり、他の添加材料に比較して1桁以上
低くAlの自己拡散速度を低減することができる。ま
た、Al−Cu合金膜は、同一条件にて成膜したAl膜
とほぼ同一の結晶粒径を示し、結晶粒径の微細化の効果
は無い。一方、電極膜構造としては、結晶粒径の微細化
が電極劣化防止として有効である。結晶粒径の微細化を
図る手段として添加材料の検討を行った結果、Pd,T
i,Bi,V,Zr,Sn,Pbが有効であった。但
し、Bi,V,Zr,Sn,Pbは、Alへの添加に伴
う抵抗増加、酸化性、腐食性、相分離及び毒性の点で好
ましくなく、Pd,Tiがより好ましい。
【0010】そこで、Al−Cu合金膜にPd,Tiの
添加を行ったところ、結晶粒径は微細化され、電極の耐
電力性がAl−Cu合金膜を使用した場合よりも3倍以
上向上することを確認した。Cuの添加量は、その効果
を発揮するためには0.1wt%以上必要であるが、A
l膜よりも2倍以上の耐電力性を得るためには0.3w
t%以上がより好ましい。また、Cu添加による抵抗増
加および電池効果による腐食容易性を防止する点より
2.0wt%以下にする必要がある。Pd,Tiの添加
量は、その効果を発揮するためには0.1wt%以上必
要であるが、Pd,Ti添加による抵抗増加及び膜硬度
増加によるワイヤボンディング不能のため3.0wt%
以下に限定される。
【0011】電極膜の平均粒径は、耐電力性及び比抵抗
に影響を与える。平均粒径が小さいほど耐電力性は向上
する傾向を示すが、一方、比抵抗は増加し内部損失が増
大する傾向を示すため、平均粒径には最適範囲が存在す
る。実験の結果、平均粒径が電極幅の1/3以下の時、
耐電力性向上に有効であるが、1/50未満になると比
抵抗が増加し内部損失が増大するために好ましくないこ
とを明らかにした。
【0012】従って、電極膜の平均粒径は、電極幅の1
/50以上1/3以下の範囲内にする必要がある。
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて更に詳細に説明
する。
【0014】実施例1:図1(a)は弾性表面波2開口
共振器の平面図、図1(b)は図1(a)中に示すA−
A’線断面図である。圧電性基板1aにはSTカット水
晶基板を用い、その基板上に1組の送受波電極2,2’
が開口1000μm、28対で互いに弾性表面波を送受
するように設けられており、ボンディングパット3,
3’と接続されている。ボンディングパット3,3’は
直径25μmのAl線またはAu線よりなるボンディン
グワイヤで、カンパッケイジステム7の入出力ピン4,
4’に電気的に接続されている。また、上記1組の送受
波電極2,2’の両側には750本の金属スプリットか
らなる反射器5,5’が設けられ、2開口弾性表面波共
振器を構成している。上記送受波電極2,2’、反射器
5,5’の電極の膜厚は約0.1μmで、共振周波数は
697MHz,Q≒4000となっており、単層構造の
Al−0.5wt%Cu−0.3wt%Ti電極、Al
−0.5wt%Cu−0.3wt%Pd電極、比較例と
してAl−0.5wt%Cu電極の物を作製した。尚、
送受波電極2,2’、反射器5,5’を形成させた基板
1aは導電性接着剤6でTO−5カンパッケージステム
7に接着してある。図2に加速劣化試験結果を示す。加
速劣化試験の条件は、周囲温度120℃で、入力電力を
変化させた場合で行い、寿命は共振周波数が試験開始時
点から±50kHz変化した時間を持って示した。T
i,Pdを添加したAl−Cu電極を用いた場合は、A
l−Cu電極を用いた場合よりも長寿命になることが確
認できる。
【0015】実施例2:図3に、本実施例の加速劣化試
験に用いた素子構造を示す。図3(a)は本実施例の素
子の平面図、図3(b)は図3(a)A−A’の断面図
である。圧電性基板1bはSHモードの擬似表面波を伝
搬する36°回転Y軸切断、X軸伝搬のLiTaO3
ある。電極構成は、入力電極8、出力電極9が交互に配
置されており、入出力電極の個数は、入力電極8は2
個、出力電極9は3個の多電極型構造となっている。入
力電極8及び出力電極9は、それぞれくし形電極指10
から構成され、図3(b)の断面図に示すように、くし
形電極指10の電極幅とくし形電極指10のない部分
(スペース部)の幅は等しくなっている。また、入出力
電極8,9の間には接地用電極パターン11が形成され
ている。更に、圧電性基板1bの表面は、入出力電極
8,9及び接地用電極パターン11と電気的に絶縁され
た浮き電極パターン12で覆った構造としている。尚、
この多電極型弾性表面波素子の中心周波数は880MH
zで、入出力電極8,9のくし形電極指の電極幅、スペ
ース幅は共に1.2μm、接地用電極パターン11の幅
は5μmである。電極は、単層構造のAl−1.0wt
%Cu−0.5wt%Ti電極、Al−1.0wt%C
u−0.5wt%Pd電極、比較例としてAl−1.0
wt%Cu電極の物を作製し、膜厚は約0.1μmであ
る。図4に加速劣化試験結果を示す。加速劣化試験の条
件は、周囲温度120℃で、入力電力を変化させた場合
で行い、寿命は中心周波数での損失が0.5dB増加し
た時間とした。Ti,Pdを添加したAl−Cu電極を
用いた場合は、Al−Cu電極を用いた場合よりも長寿
命になることが確認できる。
【0016】実施例3:実施例2と同一の多電極型弾性
表面波素子構造を用い、電極は、単層構造のAl−1.
0wt%Cu−0.3wt%Ti−0.3wt%Pd電
極、比較例としてAl−1.5wt%Cu電極の物を作
製し加速劣化試験を行った。膜厚は約0.1μmであ
る。図5に加速劣化試験結果を示す。加速劣化試験の条
件は、周囲温度120℃で、入力電力を変化させた場合
で行い、寿命は中心周波数での損失が0.5dB増加し
た時間とした。TiとPdを添加したAl−Cu電極を
用いた場合は、Al−Cu電極を用いた場合よりも長寿
命になることが確認できる。
【0017】実施例4:本実施例は、AlへのCu添加
量の範囲を示すものである。図6は、Al−Cu電極膜
を用いた弾性表面波素子において、Cuの添加量に対す
る寿命をAl電極膜を用いた時の寿命により規格化し示
したものである。寿命評価に用いた弾性表面波素子は、
ST水晶基板を使用した2開口共振器であり、加速劣化
試験の条件は周囲温度120℃、入力電力1Wである。
寿命は共振周波数が試験開始時点から±50kHz変化
した時間とした。該弾性表面波素子の構造等は実施例1
と同様である。AlへのCuの添加量を増加させるとA
lに対する寿命倍率は上昇する。0.1wt%Cuの添
加により寿命向上の効果は現われるが、少なくともAl
に対する寿命の2倍の寿命を確保するためには0.3w
t%Cu以上の添加が必要である。しかし、2.0wt
%Cuより多くの添加を行った場合には、弾性表面波素
子の作製プロセス中に電極に腐食が発生する頻度が高く
実用的ではない。従って、Cuの添加量としては、0.
1wt%以上の添加が好ましく、0.3wt%以上の添
加がさらに好ましいが、2.0wt%以下にする必要が
ある。
【0018】実施例5:本実施例は、AlへのTi,P
dの添加量の下限を示すものである。図7は、Alへの
Ti,Pdの添加量に対する合金膜の平均結晶粒径を示
したものである。各合金膜の膜厚は0.13μmと一定
とし評価した。Ti,Pdはともに該合金膜の結晶粒径
を小さくする効果あり、同一添加量ではPdの方がその
効果が大きい事を確認した。該効果は微量の添加におい
ても現われるが少なくとも0.1wt%以上の添加がよ
り望ましい。
【0019】実施例6:本実施例は、AlへのTi,P
dの添加量の上限を示すものである。図8は、Al−
0.5wt%CuへのTi,Pdの添加量に対する合金
膜の比抵抗を示したものである。各合金膜の膜厚は0.
1μmと一定とし評価した。Ti,Pdの添加量が増加
するにともない比抵抗は増大するが、Pd添加の方が増
加の割合が少ない。また、3.0wt%より多くの添加
を行った場合には、該合金膜の硬度が増加しワイヤボン
ディングが不可能になるため3.0wt%以下の添加量
にすることが必要である。
【0020】実施例5の結果も踏まえると、Ti,Pd
の添加量は0.1wt%以上3.0wt%以下にする必
要がある。
【0021】実施例7:図9は、弾性表面波素子電極の
寿命が電極膜の(平均結晶粒径/電極幅)により大きな
影響を受けることを示した図である。すなわち、電極幅
に対する電極膜の平均粒径の比率と、当該素子電極の寿
命の関係を●印の特性線で示している。加速劣化試験条
件及び素子は、実施例2に示したそれと同様である。た
だし、電極膜組成は、Al−0.5wt%Cu−0.4
wt%Pdとした。電極幅に対する電極膜の平均粒径の
比率は、電極膜の作成条件を変化させて得ることができ
る。該比率が低くなると共に寿命は向上し、本加速試験
では、10時間以上の寿命を保持することが実用上必要
になるため、本比率は1/3以下にする必要があること
がわかる。一方、該比率が1/50より低くなると、黒
四角印の特性線で示している様に、電極膜の比抵抗が増
加するために素子としての内部損失が増加することから
好ましくない。従って、上記両条件から好ましい該比率
は1/3〜1/50であることになる。
【0022】実施例8:図10は、Al−0.5wt%
CuへのTi,Pdの添加量に対する合金膜の平均結晶
粒径を示したものである。各合金膜の膜厚は0.13μ
mと一定とし評価した。Ti,Pdはともに該合金膜の
結晶粒径を小さくする効果あり、同一添加量ではPdの
方がその効果が大きい事を確認した。該効果は微量の添
加においても現われるが少なくとも0.1wt%以上の
添加がより望ましい。
【0023】実施例1の図2に示した加速劣化試験結果
では、寿命はPdよりもTi添加の方が長く、一方、P
dの方が平均結晶粒径の微細化の効果が大きいとする本
実施例とは結果が相違している。この事実は、Tiを添
加した合金中の方がPdを添加した合金中よりのAlの
自己拡散が小さい事を意味している。
【0024】実施例9:図11は、Al−1.0wt%
CuへのTi,Pdの添加量に対する合金膜の平均結晶
粒径を示したものである。各合金膜の膜厚は0.13μ
mと一定とし評価した。Ti,Pdはともに該合金膜の
結晶粒径を小さくする効果あり、同一添加量ではPdの
方がその効果が大きい事を確認した。該効果は微量の添
加においても現われるが少なくとも0.1wt%以上の
添加がより望ましい。
【0025】実施例2の図4に示した加速劣化試験結果
では、寿命はPdよりもTi添加の方が長く、一方、P
dの方が平均結晶粒径の微細化の効果が大きいとする本
実施例とは結果が相違している。この事実は、Tiを添
加した合金中の方がPdを添加した合金中よりのAlの
自己拡散が小さい事を意味している。
【0026】以上、本実施例では、単層膜からなる電極
について示したが、2層以上からなる多層膜においての
少なくとも1層に本発明を実施しても有効である。ま
た、電極膜の膜厚は本実施例では0.1μmとしたが、
さらに厚くとも薄くとも差し支えない。圧電性基板は、
本実施例の水晶、LiTaO3に限定するものではな
く、LiNbO3,Li247,ZnO等の圧電性基板
であれば本発明に含まれる。また、素子構造も、本実施
例の共振器型構造、多電極型構造に限定する必要はな
い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、弾
性表面波素子電極において、大幅に耐電力性向上が図れ
ると共に、電極膜の比抵抗を低減でき、また、ワイヤボ
ンディングを可能にする事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明一実施例の弾性表面波素子の平
面図、(b)は(a)中のA−A線断面図である。
【図2】本実施例1の弾性表面波2開口共振器におい
て、Al−0.5wt%Cu電極膜、Al−0.5wt
%Cu−0.3wt%Ti電極膜、Al−0.5wt%
Cu−0.3wt%Pd電極膜を用いた際の加速劣化試
験結果を示す特性図である。
【図3】(a)は本発明一実施例の弾性表面波素子の平
面図、(b)は(a)中のA−A線断面図である。
【図4】本実施例2の多電極型弾性表面波素子におい
て、Al−1.0wt%Cu電極膜、Al−1.0wt
%Cu−0.5wt%Ti電極膜、Al−1.0wt%
Cu−0.5wt%Pd電極膜を用いた際の加速劣化試
験結果を示す特性図である。
【図5】本実施例3の多電極型弾性表面波素子におい
て、Al−1.5wt%Cu電極膜、Al−1.0wt
%Cu−0.3wt%Ti−0.3wt%Pd電極膜を
用いた際の加速劣化試験結果を示す特性図である。
【図6】Al−Cu電極膜のCu添加量と寿命の関係を
示す特性図である。
【図7】Al−Ti膜とAl−Pd膜のTi,Pd添加
量と平均結晶粒径の関係を示す特性図である。
【図8】Al−0.5wt%Cu電極膜へのTi,Pd
添加量と比抵抗の関係を示す特性図である。
【図9】電極膜における平均結晶粒径/膜厚と寿命およ
び規格化した比抵抗の関係を示した特性図である。
【図10】Al−0.5wt%CuへのTi,Pd添加
量と平均結晶粒径の関係を示す特性図である。
【図11】Al−1.0wt%CuへのTi,Pd添加
量と平均結晶粒径の関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1a,1b…圧電性基板、 2,2’…送受波電極、 3,3’…ボンディングパッド、 4,4’…入出力ピン、 5,5’…反射器、 6…導電性接着剤、 7…カンパッケージステム、 8…入力電極、 9…出力電極、 10…くし形電極、 11…接地用電極パターン、 12…浮き電極パターン。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電性基板上に、少なくとも1個の送受波
    電極を有し、該送受波電極を含め、弾性表面波を伝搬な
    いしは反射する電極の少なくとも1部が、該電極の膜厚
    方向の平均組成として、Cuを0.3wt%〜2.0w
    t%かつPdを0.1wt%〜3.0wt%含有した3
    元素Al合金であることを特徴とする弾性表面波素子。
  2. 【請求項2】圧電性基板上に、少なくとも1個の送受波
    電極を有し、該送受波電極を含め、弾性表面波を伝搬な
    いしは反射する電極の少なくとも1部が、該電極の膜厚
    方向の平均組成として、Cuを0.3wt%〜2.0w
    t%かつTiを0.1wt%〜3.0wt%含有した3
    元素Al合金であることを特徴とする弾性表面波素子。
  3. 【請求項3】圧電性基板上に、少なくとも1個の送受波
    電極を有し、該送受波電極を含め、弾性表面波を伝搬な
    いしは反射する電極の少なくとも1部が、該電極の膜厚
    方向の平均組成として、Cuを0.3wt%〜2.0w
    t%、かつ、PdとTiの両者の合計をを0.1wt%
    〜3.0wt%添加した4元素Al合金であることを特
    徴とする弾性表面波素子。
  4. 【請求項4】圧電性基板上に、少なくとも1個の送受波
    電極を有し、該送受波電極を含め、弾性表面波を伝搬な
    いしは反射する電極の少なくとも1部において、該電極
    の平均粒径が電極幅の1/50〜1/3であることを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の弾性表
    面波素子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7423365B2 (en) 2004-05-31 2008-09-09 Fujitsu Media Devices Limited Surface acoustic wave device

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