JPH08323924A - 繊維強化樹脂製単位板 - Google Patents

繊維強化樹脂製単位板

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JPH08323924A
JPH08323924A JP13225895A JP13225895A JPH08323924A JP H08323924 A JPH08323924 A JP H08323924A JP 13225895 A JP13225895 A JP 13225895A JP 13225895 A JP13225895 A JP 13225895A JP H08323924 A JPH08323924 A JP H08323924A
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JP
Japan
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fiber
fibers
glass
reinforced resin
laminated
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Application number
JP13225895A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Watanabe
哲夫 渡辺
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Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て作業が容易で、組み立て製品の品
質、性能向上が期待できる繊維強化樹脂製単位板を提供
する。 【構成】 基材層を成すロービングガラスのチョップ繊
維から成るSMC強化樹脂層の外表面側に連続繊維のガ
ラスマットを積層するとともに貫通孔が設けられる箇所
の内表面側にガラス繊維クロス乃至炭素繊維クロス等の
高強度繊維強化材を積層し、その繊維をチョップ繊維と
連続繊維の合計値に対して60〜85重量%含有した繊
維強化樹脂製単位板。 【効果】 貫通孔周辺のクラック発生や欠け等の損傷が
著しく減少し、強度及び耐候性を高めることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化樹脂(以下F
RPという)製単位板に関するもので、詳しくは水タン
ク、貯湯タンク、薬液タンクおよびクーリングタワー等
に使用されるFRP製単位板の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】FRP製単位板で構成される各種タン
ク、クーリングタワーの塔体等において単位板の接合
は、従来、単位板の平面或いはリブ部に貫通孔を設け、
ボルト締結することが一般的である。
【0003】また、FRP製品の貫通孔が設けられる箇
所のSMCに、予め金属製補強材(板状体)を配置する
ことが公知文献である特公平5−15370号に示され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】従来技術のような金
属製補強材であると、公知文献の中で指摘されているよ
うに、位置ズレ防止のために補強材固定具が必要であ
る。また、金属製補強材であって、しかも板状体である
と、下記のような欠点を有する。
【0005】すなわち金属製補強材を埋設した部分のS
MCに薄肉部分が生ずる。また、該補強材の端部にあっ
ては、エア溜りやウエルド等が発生することがあり、ま
たFRPとの接着性が必ずしも良いとは言えない。
【0006】しかも、金属製補強材を埋設した箇所に貫
通孔を設け、ボルト締め等の局部的な高い外部応力を作
用させると、上記欠陥は、亀裂、剥離および破壊等の発
生の原因となる。
【0007】更に、亀裂、剥離および破壊等の発生箇所
は、水槽内面側であれば単位板内への水の浸透を来た
し、また水槽外面側であれば天然暴露による雨水の浸透
があるので、金属製補強材が錆びる。
【0008】よって、これらFRP製単位板で構成され
る水タンクは、金属製補強材埋設の箇所において強度が
低下する、錆が貯留水中に混入する、また外表面が汚染
する等の問題があった。そこで、本発明は、補強材とし
て繊維強化材を用い上記問題の解決を図った。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、次のような
技術的手段を講じることにより上記目的を達成した。基
材層を成すロービングガラスのチョップ繊維から成るS
MC強化樹脂層の外表面側に連続繊維のガラスマットを
積層するとともに貫通孔が設けられる箇所の内表面側に
ガラス繊維クロス乃至炭素繊維クロス等の高強度繊維強
化材を積層し、その繊維をチョップ繊維と連続繊維の合
計値に対して60〜85重量%含有したことを特徴とす
る繊維強化樹脂(FRP)製単位板である。
【0010】ここで肝要なことは、FRP製単位板の貫
通孔が設けられる箇所の繊維密度が他の箇所の繊維密度
(25〜35重量%)に比べ高密度(40〜65重量
%)に成っていることである。即ち、貫通孔が設けられ
る箇所は高強度繊維強化材の積層分だけ繊維含有率が高
く、それは他の箇所の繊維含有率の合計値の60〜85
重量%に相当する量である。
【0011】また、内表面側に使用する高強度繊維強化
材は、連続繊維を織り込んだクロスであれば平織、目抜
き平織、綾織等の織り方を問わないが、この内、目の詰
んでいる平織であって、目付重量300〜600g/m
2 のものが好適である。
【0012】
【実施例】水タンク用FRP製リブ付き単位板(サイ
ズ:1000×1000mm,リブ高さ70mm,重量
15kg)を形成するため、予め下記配合の半硬化状S
MC基材を準備した。
【0013】 <SMC基材配合> ・不飽和ポリエステル樹脂 80重量部 ・低収縮化樹脂 20 ・硬化剤(ターシャリーブチル パーオキシベンゾエート) 1 ・内部離型剤(ステアリン酸亜鉛) 5 ・充填剤(炭酸カルシウム) 120 ・顔料 3 ・ロービングガラスのチョップ繊維 30重量% 次いで、予め準備した連続繊維のガラスマットと前記S
MC基材を所定のサイズに裁断して重ね合わせ、該連続
繊維のガラスマットが単位板の外表面側になるようにプ
レス機の金型上に載置する。さらに貫通孔が設けられる
金型上のリブ形成の位置に、即ち、金型上に載置された
SMC基材の周辺に沿って、ガラス繊維クロス(目付量
400g/m2 )を帯状に配置する。
【0014】成形は、金型温度が135度C、成形圧力
が50kg/cm2 、加圧時間が7分で行った。その結
果、リブ部の外表面側が連続繊維のガラスマット層であ
って、内表面側がガラス繊維クロス層であるとともに、
該リブ部のガラス含有率が45重量%であるFRP製単
位板を得た。
【0015】
【発明の効果】FRP製単位板で構成される各種タンク
およびクーリングタワー塔体等において、貫通孔が設け
られる箇所を補強する方法として、従来、金属製補強材
を埋設する、または局部的にガラス繊維を重ね積層する
ことが一般的であった。
【0016】本発明は、従来の補強方法の欠点を解消し
て、下記のような効果が期待できることが分かった。即
ち、補強材(板状体)の場合のように、SMCに薄肉部
分が発生したり、エア溜りやウエルドが発生する恐れが
なく、また、FRPとの接着性を心配する必要がない。
【0017】本発明は、SMC強化樹脂層の外表面側と
内表面側に、それぞれ連続繊維のガラスマットとガラス
繊維のクロスを積層しているため、従来、局部的にガラ
ス繊維を積層したときに発生した繊維間の層間剥離の問
題がない。
【0018】貫通孔周辺の強度については、繊維密度を
高くして、また内表面側にクロスを配置したことによ
り、ボルト締結の際の外部応力に耐えることができる。
【0019】つまり、ボルトの締めつけ具合を気にする
事なく、また、貫通孔周辺のクラック発生や欠け等の損
傷が著しく減少する。
【0020】よって、従来、ボルト締結作業で発生した
不具合が大幅に改善されるため、各種タンクおよびクー
リングタワー塔体等の組み立て作業が容易になるととも
にこれら組み立て製品の品質、性能向上が期待できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層を成すロービングガラスのチョ
    ップ繊維から成るSMC強化樹脂層の外表面側に連続繊
    維のガラスマットを積層するとともに貫通孔が設けられ
    る箇所の内表面側にガラス繊維クロス乃至炭素繊維クロ
    ス等の高強度繊維強化材を積層し、その繊維をチョップ
    繊維と連続繊維の合計値に対して60〜85重量%含有
    したことを特徴とする繊維強化樹脂製単位板。
JP13225895A 1995-05-30 1995-05-30 繊維強化樹脂製単位板 Pending JPH08323924A (ja)

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