JPH08323268A - ブレード式コータ - Google Patents

ブレード式コータ

Info

Publication number
JPH08323268A
JPH08323268A JP13340195A JP13340195A JPH08323268A JP H08323268 A JPH08323268 A JP H08323268A JP 13340195 A JP13340195 A JP 13340195A JP 13340195 A JP13340195 A JP 13340195A JP H08323268 A JPH08323268 A JP H08323268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
processed
main body
die
slot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13340195A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Fujino
眞司 藤野
Ichiro Marui
一郎 丸井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
Priority to JP13340195A priority Critical patent/JPH08323268A/ja
Publication of JPH08323268A publication Critical patent/JPH08323268A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面に凹凸を有する被処理材でも容易に薄膜
を塗布することのできるブレード式コータを提供する。 【構成】 マニホールド3を介し塗液をスロット6から
吐出して被処理材Wに塗布するダイ本体1と、該ダイ本
体のリップ部1aであって被処理材の搬送方向下流側に
スロット開口に沿って設けた可撓性金属箔からなるブレ
ード9と、該ブレードの背面に当接し前記ブレードを支
持する弾性材からなるブレード支持材15と、先端に前
記ブレード支持材の前記ブレード側の反対側を保持する
保持部20aを有し、かつ、進退させて前記ブレード支
持材への押圧力を部分的に独立して微調整可能に前記ダ
イ本体に所定間隔をもって縦方向に積層配設した複数の
弾性片20からなるブレード支持材調整機構16と、か
ら構成したブレード式コータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続的に搬送される帯
状材、特に亜鉛鉄板のように板厚に数十μm以上の変動
を有する帯状材に連続塗装するダイ型式のブレード式コ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイ本体に、マニホールドと、こ
のマニホールドと外部空間とを連絡するスロットとを設
け、マニホールドに供給された塗液をスロットを介して
吐出し、このスロットの出口近傍を搬送される帯状材に
塗布するダイコータが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記ダイコ
ータで帯状材を塗布する場合、安定した塗膜厚を得るに
は、ダイコータのリップ部と帯状材とのギャップは塗布
厚みの1〜1.6倍とする必要があることが知られてい
る。しかしながら、帯状材として亜鉛鉄板を使用し、こ
れに下塗を施す場合を考えると、通常下塗りの塗布厚み
はWET10μm程度であるのに対し、亜鉛鉄板では板
自身の厚み形状が数十μm以上変化することがあり、リ
ップ部が帯状材と接触するため前記ダイコータを使用す
ることができないという課題を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためになされたもので、マニホールドを介し塗液
をスロットから吐出して被処理材に塗布するダイ本体
と、該ダイ本体のリップ部であって被処理材の搬送方向
下流側にスロット開口に沿ってダイ本体に取り付けた可
撓性金属箔からなるブレードと、該ブレードの背面に当
接し前記ブレードを支持する弾性材からなるブレード支
持材と、先端に前記ブレード支持材の前記ブレード側の
反対側を保持する保持部を有し、かつ、進退させて前記
ブレード支持材への押圧力を部分的に独立して微調整可
能に前記ダイ本体に所定間隔をもって縦方向に積層配設
した複数の弾性片からなるブレード支持材調整機構と、
から構成したブレード式コータである。
【0005】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図にしたがって説
明する。本発明にかかるブレード式コータAは、図1に
示すように、大略、ダイ本体1と、ブレード9と、ブレ
ード支持材15と、ブレード支持材調整機構16とから
なる。前記ダイ本体1は、第1,第2ダイ金物2a,2
bをボルト8で一体化したもので、第1ダイ金物2aに
はダイ本体1の巾方向にマニホールド3が穿設されてお
り、このマニホールド3には塗料供給口4が連通してい
る。また、第1ダイ金物2aの第2ダイ金物2bとの圧
着面には第1ダイ金物2aの長手方向に段部5が形成さ
れ、前記第2ダイ金物2bの圧着面Sとによりスロット
6が構成されている。そして、このスロット6は多数の
連通孔7で前記マニホールド3に連通し、塗料供給口4
からの塗料を前記スロット6へ供給するようになってい
る。
【0006】前記ブレード9は可撓性のある金属箔から
なり、下記するように、前記ダイ本体1のリップ部1a
と対向して設けたバックアップロールRに巻回されて搬
送される帯状材(被搬送物)Wの表面形状が変化しても
これに追随するだけのクッション性を有することが必要
で、耐摩耗性を考慮すると、厚みが40〜70μmのS
US箔が好ましい。なお、耐摩耗性をさらに向上させる
ために、ブレード9の表面に耐摩耗材(CrN,Ti
n)をスパッタリング、イオンプレーティング等によ
り、ビッカース硬度約200を約2000に引き上げて
寿命を長くしてもよい。そして、このブレード9は先端
が屈曲して円弧面となっており、基部10を固定具12
により前記第2ダイ金物2bのリップ部1aの被処理材
Wの搬送方向下流側にスロット6の開口6aに沿って前
記円弧面凹部11を外側に向けて着脱可能に取り付けら
れている。また、ブレード9のリップ部1aからの突出
量は、塗料における「うね」の発生を考慮すると、12
mm前後が好ましい。なお、ブレード9と被処理材Wと
のギャップは塗料の流出が無いときは密着状態で接触し
ているが、塗料流出時には塗布厚みの1〜1.6倍とな
る。
【0007】前記ブレード支持材15は、前記ブレード
9のクッション反発力を調整するもので弾性材からな
る。実施例ではこの弾性材として円柱状のJIS硬度1
0〜30°のソフトスポンジゴムを使用している。
【0008】前記ブレード支持材調整機構16は、前記
第2ダイ金物2bに取り付けられ、ツマミ18を回すこ
とにより昇降板19を図示しないレールにガイドされて
第2ダイ金物2bの側壁に沿って昇降させるボールネジ
機構17と、下記するように前記ブレード支持材15を
保持する複数の弾性片20と、これら弾性片20を昇降
板19に調整可能にネジ22により取り付ける止め板2
1とからなる。
【0009】そして、前記弾性片20は、たとえば、厚
み0.5〜2mmのSUSの薄板からなり、先端部に前
記ブレード支持材15を保持する円弧面からなる凹部2
0aを有し、その一辺には、前記昇降板19に設けた凹
部19a内で所定距離長手方向に移動可能な凸部20b
を、他辺には押え調整凹部20cを有するものである。
これら複数の弾性片20はその基部をスペーサ23を介
して縦方向に積層され、止め板21により昇降板19に
取り付けられる(図2参照)。
【0010】ところで、前述のように、前記ブレード9
のクッション反発力を調整するために、ブレード9の背
部にブレード支持材15を配設するが、このブレード支
持材15は円柱状のソフトスポンジゴムからなり、その
製造上径にバラツキがある。したがって、前記ブレード
9の全長にわたってブレード支持材15が当接せず、つ
まり、クッション反発力をブレード全域にわたって均一
に調整することができないため、ブレード支持材調整機
構16を設けたものである。すなわち、つまみ18を回
転させて昇降板19を下降させ、つまみ22により止め
板21を緩め、押え調整凹部20cにより、各弾性片2
0をソフトスポンジゴム15に緩く当て、ソフトスポン
ジゴム15が全域にわたってブレード背面に位置するよ
うに微調整し、その後、つまみ22を締めることにより
調整を完了する。この場合、塗膜の均一性は試験用被処
理材を通して確認する。
【0011】なお、図示していないが、前記マニホール
ド3およびスロット6の両側には各マニホールド3、ス
ロット6内を閉塞移動して塗布巾を調整する塗布巾調整
手段か設けてある。
【0012】つぎに、前記ブレード式コータAの操業に
ついて説明する。まず、前述のように、つまみ18,2
2によりソフトスポンジ15がブレード9の背面に均一
に当接するように、弾性片20を移動させ、ブレード9
と被処理材Wとのギャップを所定量に設定する。そし
て、塗料供給口4から塗料を供給するとともにバックア
ップロールRを駆動して被処理材Wを搬送する。
【0013】塗料はマニホールド3から多数の連通孔7
を通ってスロット6に至り、リップ部1aから被処理材
W上に流下し、前記ブレード9により被処理材W上に均
一に塗布される。そして、被処理材Wが亜鉛鉄片のよう
に、その表面形状に変化があると、その表面凸部がブレ
ード9の近傍に至ると、ブレード9は外方にソフトスポ
ンジゴム15の弾性にもとづいて後退し、表面凸部が通
過すると、ブレード9は自身の弾性およびソフトスポン
ジゴム15の弾性により元の位置に復帰し、被処理材W
の表面に均一な薄い塗膜を形成することができる。
【0014】なお、前記実施例では、被処理材Wとして
表面に微小の凹凸がある亜鉛鉄板に薄い下塗りを行なう
場合について述べたが、比較的平滑面を有する帯状材
に、下塗りあるいは上塗りを行なう場合においても適用
できることは勿論である。図1において、25は第1ダ
イ金物2aの前記スロット6を挟んでブレード9の反対
側に、押え金具26により取り付けた薄板ブレードで、
前記スロット6からの流出塗料が裏漏れするのを防止す
るとともに、前記ブレード9への塗料供給をスムーズに
するものである。しかし、スロット9の開口が図1のよ
うに下向きの場合、あるいはその角度によっては不要で
ある。
【0015】また、前記ブレードコータの使用例として
図3に示すように、1つのバックアップロールRの被処
理材Wの搬送方向に前記ブレード式コータを2台設置
し、上流側ブレード式コータA1で下塗塗装を、下流側
ブレード式コータA2で上塗塗装を行なってもよい。な
お、R2はガイドロールである。さらに、上塗りの塗布
厚みが被処理材Wの表面変化量と下塗りの塗布厚みの合
計に比べて十分厚い場合には、前記ブレード式コータA
2に代えて、従来周知のダイコータBとしてもよい。さ
らにまた、図4に示すように、下流側ブレード式コータ
2あるいはダイコータBを別のバックアップロールR1
に対向して設置してもよい。
【0016】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
において被処理材への塗布は、ダイ本体に取り付けた可
撓性金属箔からなるブレードで行なうものであり、しか
もこのブレードの背面は弾性材からなるブレード支持材
で支持されるとともに、このブレード支持材はさらに所
定間隔をもって縦方向に積層配設した複数の弾性片から
なるブレード支持材調整機構によって支持される。そし
て、この弾性片を調整してブレード支持材をブレード背
面に均一に当接させることによりブレードのクッション
反発力を塗布巾にわたって均一にしている。したがっ
て、被処理材表面に凹凸があり、凸部がブレード部に至
ると、ブレードは塗液圧により被処理材から一旦離間方
向に移動するが、凸部通過後、ブレードは自身の弾性お
よびブレード支持材の弾性により速やかに元の位置に復
帰する。また、ダイ本体のリップ部と被処理材とのギャ
ップは十分にあるため、被処理材表面に凹凸があっても
接触することなく被処理材表面に薄い塗膜を容易に形成
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるブレード式コータの正面図。
【図2】 図1のII−II線矢視図。
【図3】 本発明のブレード式コータの使用態様を示す
図。
【図4】 本発明のブレード式コータの使用態様を示す
図。
【符号の説明】
1…ダイ本体、3…マニホールド、4…塗料供給口、6
…スロット、7…連通孔、9…ブレード、15…ブレー
ド支持材、16…ブレード支持材調整機構、17…ボー
ルネジ機構、20…弾性片、20a…保持部、A…ブレ
ード式コータ、B…ダイコータ、R,R1…バックアッ
プロール、W…被処理材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニホールドを介し塗液をスロットから
    吐出して被処理材に塗布するダイ本体と、該ダイ本体の
    リップ部であって被処理材の搬送方向下流側にスロット
    開口に沿ってダイ本体に取り付けた可撓性金属箔からな
    るブレードと、該ブレードの背面に当接し前記ブレード
    を支持する弾性材からなるブレード支持材と、先端に前
    記ブレード支持材の前記ブレード側の反対側を保持する
    保持部を有し、かつ、進退させて前記ブレード支持材へ
    の押圧力を部分的に独立して微調整可能に前記ダイ本体
    に所定間隔をもって縦方向に積層配設した複数の弾性片
    からなるブレード支持材調整機構と、から構成したブレ
    ード式コータ。
JP13340195A 1995-05-31 1995-05-31 ブレード式コータ Pending JPH08323268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13340195A JPH08323268A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ブレード式コータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13340195A JPH08323268A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ブレード式コータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08323268A true JPH08323268A (ja) 1996-12-10

Family

ID=15103890

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13340195A Pending JPH08323268A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 ブレード式コータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08323268A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100450639C (zh) * 2000-07-24 2009-01-14 伊利诺斯器械工程公司 变间距式条材涂布器
CN107350129A (zh) * 2017-09-05 2017-11-17 苏州威格尔纳米科技有限公司 一种兼顾挤压式狭缝涂布和刮涂涂布功能的涂布设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100450639C (zh) * 2000-07-24 2009-01-14 伊利诺斯器械工程公司 变间距式条材涂布器
CN107350129A (zh) * 2017-09-05 2017-11-17 苏州威格尔纳米科技有限公司 一种兼顾挤压式狭缝涂布和刮涂涂布功能的涂布设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4142010A (en) Method for applying a viscous fluid to a substrate
US4245582A (en) Adjustable rod holder for metering rod coaters
US4876982A (en) Apparatus for the application of liquid adhesives to a substrate
US4106437A (en) Apparatus for multiple stripe coating
US3450098A (en) Doctor for paper-making machine
JP4185999B2 (ja) 張力上昇ナイフコーティング法
JPH0811877B2 (ja) 連続紙ウェブに被覆剤を調節塗布しかつ均すためのドクターブレード
US4738877A (en) Apparatus for coating moving strips of material
JP2012020283A (ja) 自動閉鎖機能を有する多スロット塗布機
US5599392A (en) Rod holder with separate positionable contact elements for rod metering
JPH08323268A (ja) ブレード式コータ
EP0531409A1 (en) SOFT BLADE COATING ARRANGEMENT AND METHOD FOR LOADING A COMPOSITE BLADE.
GB1112443A (en) Method and apparatus for metering liquid coating compositions on travelling webs
JP2008168200A (ja) バー塗布装置
JP2002153798A (ja) 自由流動接着剤をストリップ材に塗布する装置
KR100324050B1 (ko) 표면에 코팅액을 도포하는 장치 및 그 방법
EP1126923B1 (en) Floating coating die mounting system
JP3599402B2 (ja) 押出塗工機
JPH08323269A (ja) 2層ブレードコータ
JPH0838975A (ja) 塗布幅調整ダイコータ
JP2790440B2 (ja) 非接触式ギャップ制御ダイコータ
JPH0994507A (ja) ダイコータ
US11865571B2 (en) Die coating on air supported shell
JP2749190B2 (ja) ローラーカーテンコーター
WO2003064057A1 (en) A coater apparatus