JPH08322449A - コンテナ - Google Patents

コンテナ

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JPH08322449A
JPH08322449A JP15879795A JP15879795A JPH08322449A JP H08322449 A JPH08322449 A JP H08322449A JP 15879795 A JP15879795 A JP 15879795A JP 15879795 A JP15879795 A JP 15879795A JP H08322449 A JPH08322449 A JP H08322449A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農産物に付着した害虫を輸送中に殺虫し、同
時に、農産物の鮮度を維持させる。 【構成】 コンテナバン1内を隔壁3により仕切って、
ガス制御室9と農産物収納室10とに区画する。農産物
収納室10を、シール膜4により気密構造とする。ガス
制御室9内に、CO2 供給源を備えたCO2 ガス循環流
路13を設けて、両端を農産物収納室10に連通させ、
農産物収納室10内をCO2 ガス雰囲気にさせる。隔壁
3の部分に、温度調整装置28を設けて、農産物収納室
10内の温度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は果物や野菜、果実、穀物
等の各種農産物に付着する害虫の駆除をその輸送途上で
行い、同時に鮮度維持を達成するために用いるコンテナ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農産物を所定の温度に保持することによ
り、鮮度を落すことなく輸送する目的で、従来よりコン
テナが使用されている。このコンテナは、大別すると、
冷凍機を備えて−20℃〜+25℃程度の温度設定範囲
としてある冷凍コンテナと、断熱機能のみで冷凍機をも
たない保冷(あるいは断熱)コンテナとがある。又、最
近、雰囲気制御と称し、庫内の大気組成を炭酸ガスや窒
素を封入することにより調節し、以て、鮮度維持、貯蔵
期間を延長できるコンテナも出現している。
【0003】しかしながら、上記の各コンテナの場合、
低温又は低温及び雰囲気制御のみを目的としているた
め、農産物に付着している害虫を殺虫する機能はない。
【0004】一方、輸入農産物に付着している害虫を殺
虫する場合、我が国では、植物防疫法(完全殺虫主義)
により、収穫地又は集荷地での接触性殺虫剤散布及び燻
蒸処理後、船積み輸送された荷揚げ港でも検疫により燻
蒸処理が行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記殺虫剤
としては、人畜に低毒性のものが許可されるとはいえ残
留毒性があり、捕食した人畜への蓄積の影響が心配され
る。一方、燻蒸剤としては、臭化メチル、ホスフィン、
青酸等が主流であるが、大気汚染性、残留性、発癌性等
の問題があり、特に、臭化メチルは発癌性のみならずオ
ゾン層破壊物質として問題視されている。
【0006】そこで、本発明は、輸送中に、農産物に付
着している害虫を上述の如き問題のある殺虫剤や燻蒸剤
によることなく殺虫することと、農産物の鮮度維持とを
同時に達成することができるコンテナを提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、コンテナバンの内部を、ガス制御室と農
産物収納室とに区画し、該農産物収納室を気密構造にし
てその内側の天井部と床部に多孔板を配設すると共に、
天井部の多孔板の上方と床部の多孔板の下方にそれぞれ
ガス通路を形成し、上記ガス制御室に、ブロワを備えた
CO2 ガス循環流路と該CO2 ガス循環流路にCO2
給路を介して接続したCO2 供給源とを設け、且つ上記
CO2 ガス循環流路の一端を天井部のガス通路に、又、
上記CO2 ガス循環流路の他端を床部のガス通路にそれ
ぞれ連通させ、更に、上記ガス制御室と農産物収納室と
の境界部に、農産物収納室内の温度を調整するための温
度調整装置を備えた構成とする。
【0008】又、CO2 ガス循環流路とCO2 供給路に
各々電磁弁を設け、且つ上記CO2ガス循環流路に、循
環ガス中のCO2 濃度を検出するためのCO2 センサー
を設け、該CO2 センサーの検出値に基づく指令により
上記各電磁弁を励磁、消磁させて循環ガス中のCO2
ス濃度を調整させるようにした構成とするとよい。
【0009】更に、CO2 ガス循環流路に湿度計と調湿
器とを設け、該湿度計の計測値に基づく指令により調湿
器を調整して農産物収納室内の湿度を調整させるように
した構成とすることができる。
【0010】更に又、温度調整装置として、サーモモジ
ュールとサーミスタとを用いた構成とする。
【0011】又、CO2 ガス循環流路にエチレン除去装
置を備えた構成とするとよい。
【0012】
【作用】CO2 供給源から送り出したCO2 ガスを、ブ
ロワの駆動でCO2 ガス循環流路を用いて農産物収納室
へ循環供給すると、農産物収納室をCO2 ガス雰囲気と
することができる。一方、農産物収納室内の雰囲気温度
は温度調整装置により農産物の貯蔵に適した温度に調整
される。したがって、CO2 ガスの殺虫作用によって農
産物に付着している害虫を殺虫することができると共に
農産物の鮮度を維持することができる。
【0013】又、CO2 センサーの検出値に基づく指令
によって、CO2 ガス循環流路とCO2 供給路に設けた
電磁弁を励磁、消磁させるようにすると、循環ガス中の
CO2 ガス濃度を一定に保つことができる。
【0014】更に、CO2 ガス循環流路を流れるガスの
湿度を湿度計で計測して、その計測値を基に調湿器を調
整させるようにすると、農産物収納室内の湿度を最適状
態に保つことができる。
【0015】更に又、温度調整装置として、サーモモジ
ュールとサーミスタとの組み合わせを用いると、冷却系
の省エネ化、コンパクト化、脱フロン化が達成される。
【0016】又、CO2 ガス循環流路にエチレン除去装
置を備えて、農産物から発生するエチレンを除去させる
ようにすると、農産物を熟成、老化させる作用を抑える
ことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0018】図1及び図2は本発明の一実施例を示すも
ので、前面部に農産物の出し入れを行わせるよう観音開
き構造の扉2を備え且つ断熱材が内張りしてあるコンテ
ナバン1の奥側端部位置に隔壁3を設けて、該隔壁3の
奥側をガス制御室9とし、又、隔壁3の手前側を農産物
収納室10とするようにし、該農産物収納室10には、
その内壁面部に沿わせて袋状にしたシール膜4を配置
し、該シール膜4の開口側を隔壁3に気密性が保持でき
るように取り付けると共に、適宜間隔位置をコンテナバ
ン1の内壁に直接的あるいは固定部材を用いて固定し、
且つ袋の底部となるところの上記扉2に沿わされる部分
は、たとえば、ファスナーによって左右に開閉できるよ
うにして、シール膜4の内側を気密の空間となるように
構成し、更に、上記気密構造とした農産物収納室10内
の天井部と床部を覆う位置に、パンチングメタルの如き
多孔板5と6を配置して、多孔板5の上側にガス通路7
が、又、多孔板6の下側にガス通路8がそれぞれ形成さ
れるように、多孔板5と6を適宜な支持部材11にて天
井面と床面に固定し、多孔板6を床面として農産物を多
孔板6上に積み重ねて収納させるようにする。又、上記
コンテナバン1内のガス制御室9内には、隔壁3に設け
た孔3aを通して農産物収納室10内の天井部のガス通
路7へ噴出させたCO2 ガスGを、多孔板5を通し農産
物収納室10に供給した後、多孔板6を通し床部のガス
通路8から隔壁3に設けた孔3bを通して吸引して循環
させるようにしてあるガス制御装置12を装備させ、更
に、上記ガス制御室9と農産物収納室10との境界部と
なる隔壁3の部分に、農産物収納室10内の雰囲気温度
を調整するための温度調整装置28を装備させる。
【0019】上記ガス制御装置12は、図2に詳細を示
す如く、一端を噴出口13aとし他端を吸入口13bと
したCO2 ガス循環流路13を設け、該CO2 ガス循環
流路13の吸入口13b側となる上流側より下流側に順
に、ブロワ(ファン)14、水分除去フィルター16、
CO2 センサー17、電磁弁18、エチレン吸収剤又は
エチレン分解薬剤の入ったフィルターからなるエチレン
除去装置35を設け、上記噴出口13aを天井部のガス
通路7に、又、上記吸入口13bを床部のガス通路8に
それぞれ隔壁3に設けた孔3a,3bを通して連通開口
させるようにし、更に、CO2 供給源としてのドライア
イス29を収納しているドライアイス収納容器20を装
備させたCO2 供給路21を、CO2 ガス循環流路13
と並列となるように配して、電磁弁18の上流側と下流
側に接続し、該CO2 供給路21のドライアイス収納容
器20よりも上流側と下流側に電磁弁22と23を設け
ると共に、電磁弁23の下流部にCO2 供給路21のC
2 流量を設定するためのマスフローメーター24を設
ける。又、上記CO2 センサー17の検出信号を制御盤
25内の記録計に記録すると共に該制御盤25からの指
令で電磁弁18と22,23を励磁、消磁して農産物収
納室10へ供給されるCO2 ガスGの濃度が制御できる
ようにしてある。
【0020】又、上記温度調整装置28は、図1に示す
如く、吸熱部26aを隔壁3を貫通させて農産物収納室
10内に露出させ且つ放熱部26bをコンテナバン1の
後壁から外部へ露出させるようにして設置した電子冷却
兼加温装置であるサーモモジュール26と、農産物収納
室10内の温度を検出する温度センサーとしてのサーミ
スタ27とを有し、サーミスタ27の検出信号を基に制
御盤25からの指令でサーモモジュール26の駆動が制
御されることにより農産物収納室10内の雰囲気温度を
所定の温度に調整させられるようにしてある。
【0021】なお、上記制御盤25はコンテナバン1の
後面側から各部の設定値の変更等の操作を行うことがで
きるようにしてある。又、図1において、30は農産物
収納室10内の各部位の温度を測定する温度計測ポイン
トであり、CO2 センサー17の検出値と共にその測定
値が制御盤25内の記録計にて記録されるようにしてあ
る。31は安全弁を示す。
【0022】上記構成とした本発明のコンテナは、農産
物の海上輸送時に用いるようにする。この場合、農産物
収納室10内に、たとえば、ラック等を用いて所要の隙
間が形成されるようにして農産物を収納させた状態とし
てコンテナ船の如き貨物運搬船に積み込み、海上輸送中
に、ガス制御装置12と温度調整装置28を稼動させ
て、農産物収納室10内にCO2 ガスGを循環供給させ
ると共に、農産物収納室10内の雰囲気温度を一定に保
持させるようにする。
【0023】本発明のコンテナ内に農産物を積み込み、
殺虫や鮮度維持の運転を行うときは、先ず、CO2 ガス
循環流路13の電磁弁18を閉じ、CO2 供給路21の
電磁弁22,23を開いた状態としてブロワ14を駆動
させるようにする。これにより、循環ガスはドライアイ
ス収納容器20内を通り循環させられることになるの
で、ドライアイス29から発生したCO2 ガスGは、循
環ガス中に順次混入されて濃度が高められながらCO2
供給路21、CO2 ガス循環流路13を通り天井部のガ
ス通路7から多孔板5を通り農産物収納室10内に供給
されて農産物に接触させられた後、多孔板6を通り床部
のガス通路8より、CO2 ガス循環流路13を経てCO
2 供給路21に戻される。この間に、CO2 ガス濃度が
設定値(たとえば、30〜50%)になると、CO2
ンサー17による検出値に基づき制御盤25からの指令
で電磁弁18が開かれると共に電磁弁22,23が閉じ
られることによって、CO2 ガス循環流路13を利用し
たCO2 ガスの循環が行われる。上記の運転中、循環ガ
ス中のCO2 ガス濃度が設定値よりも低くなると、CO
2 センサー17の計測値に基づき制御盤25からの指令
で再び電磁弁18が閉じられると共に電磁弁22,23
が開かれることによって、CO2 ガスGが補給される。
これにより、農産物収納室10内はCO2 ガス濃度が一
定に保たれた雰囲気となる。
【0024】上記において、コンテナバン1の内壁面部
にはシール膜4が配置してあって気密性が保持されてい
るため、CO2 ガスGが外部へ漏れることはない。又、
CO2 センサー17は水分除去フィルター16を通過し
た後のCO2 ガスGの濃度を検出するため、水分の影響
を受けることはない。
【0025】一方、農産物収納室10内の雰囲気温度
は、サーモモジュール26を駆動して、収納されている
農産物の貯蔵に適した温度に調整させるようにする。こ
の場合、サーモモジュール26は電源のプラス、マイナ
スを切り換えることで冷却と加温とを切り換えることが
可能であることから、農産物収納室10内の雰囲気温度
が変化すると、サーミスタ27の計測値を基に制御盤2
5からサーモモジュール26に制御指令が送られること
により、農産物収納室10内の雰囲気温度は常時目標温
度(たとえば、13.5℃位)に保たれる。
【0026】上述した如く、農産物が収納されている農
産物収納室10内は、CO2 ガスGが循環供給されるこ
とによりCO2 ガス雰囲気となるため、殺虫雰囲気とす
ることができる。農産物に付着する害虫は各種昆虫を主
体としており、昆虫はCO2ガスの持つ殺虫作用により
数十%のCO2 ガス雰囲気中で致死すること(所要暴露
期間は昆虫の種類により数日から十数日である)が知ら
れている。したがって、CO2 ガスGの殺虫作用により
農産物に付着している害虫を殺虫することができる。
又、上記農産物収納室10内の雰囲気は農産物の貯蔵に
適した温度に保たれ、しかも、雰囲気ガスであるCO2
ガスGは農産物の呼吸抑制効果もあることから、同時に
農産物の鮮度維持を図ることができる。更に、CO2
ス循環流路13に備えたエチレン除去装置35によって
農産物から発生するエチレンを除去できるため、農産物
の鮮度維持をより確実にならしめることができる。すな
わち、輸送中、農産物の生理作用により、農産物からエ
チレンが発生することが考えられ、このエチレンは植物
ホルモンとして、農産物自身を熟成、老化させる作用が
あるが、エチレン除去装置35によってエチレンを除去
することができるため農産物の熟成、老化を抑えること
ができる。
【0027】このように、貨物運搬船の輸送期間という
物流上の待ち時間を利用して、農産物をCO2 ガス雰囲
気下に置くだけで、何等の有害物質を用いず、新たな環
境汚染もなく、極めて効果的に害虫を駆除することがで
きるので、輸入農産物に対して特に効力を発揮し、従来
行っていた検疫後の燻蒸処理を省略でき、以って、流通
コストを削減することができる。又、温度調整装置とし
て、冷凍機を用いることなくサーモモジュール26とサ
ーミスタ27との組み合わせを採用したことにより、冷
却系の省エネ化、コンパクト化、脱フロン化を達成する
ことができる。
【0028】次に、図3は本発明の他の実施例を示すも
ので、図2において、CO2 ガス循環流路13のブロワ
14の下流側に湿度計15と調湿器19とを設け、農産
物収納室10内の床部のガス通路8から出たCO2 ガス
Gの湿度を湿度計15にて検出し、この検出値を基に制
御盤25からの指令で調湿器19を作動させて除湿又は
加湿させて天井部のガス通路7を通して農産物収納室1
0へ供給し、農産物の種類に適した湿度に維持させるよ
うにしたものである。
【0029】この実施例によれば、農産物収納室10内
の湿度を湿度計15で測定して調整することができるた
め、農産物の鮮度維持に必要な湿度を所定の値に維持す
ることができる。
【0030】又、図4は本発明の更に他の実施例を示す
もので、上記各実施例ではCO2 供給路21とCO2
ス循環流路13とを並列に配して接続して、CO2 ガス
Gを供給するときはCO2 ガス循環流路13からCO2
供給路21中のドライアイス収納容器20を通し再びC
2 ガス循環流路13を経て農産物収納室10内へ供給
する間にドライアイス29から発生したCO2 ガスGを
混入させてCO2 ガスGの濃度を高めるようにした場合
を示したが、これに代えて、CO2 供給源として、たと
えば、CO2 ガスボンベ32をCO2 供給路33を介し
てCO2 ガス循環流路13に接続し、且つ該CO2 供給
路33に電磁弁34とマスフローメーター24とを設
け、CO2 センサー17で検出されたCO2 ガス濃度が
設定値以下であるときに、制御盤25からの指令により
電磁弁34を開にしてCO2 ガスボンベ32からCO2
ガスGを噴出させて循環ガス中に混入させ、循環ガス中
のCO2 ガス濃度を高めるようにしたものである。
【0031】この実施例でも図2、図3に示す実施例と
同様にCO2 ガス濃度を設定値に調整することができ
る。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、農産物収納室10内に循環供給するための
CO2 ガスとしては、たとえば、ディーゼルエンジンの
燃焼排ガスを清浄化して所要温度まで冷却したものを用
いるようにしてもよいこと、又、図1では農産物収納室
10の気密保持のためのシール膜4を蛇腹状にした場合
を示したが、蛇腹状でなくてもよいこと、シール膜4の
前面部となる扉側はファスナーで開閉できるようにした
場合を例示したが、接着その他の方式であってもよいこ
と、更に、実施例では、農産物の輸送媒体としてコンテ
ナ船の如き貨物運搬船による海上輸送する場合について
説明したが、自動車又は鉄道により長距離輸送する場合
についても適用できること、又、本発明のコンテナは4
0フィートコンテナ、20フィートコンテナのいずれに
も適用できること、その他本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0033】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のコンテナによ
れば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 気密構造とした農産物収納室にCO2 ガス循環流路
によりCO2 ガスを循環供給して農産物収納室をCO2
ガス雰囲気とすることができると共に、温度調整装置に
より農産物収納室内の温度を調整できるようにしてある
ため、CO2 ガスの殺虫作用により農産物に付着してい
る害虫を殺虫することができ、同時に、農産物の鮮度を
維持させることができ、輸送という物流上の待ち時間を
有効活用できることから、輸入農産物に対して特に効力
を発揮でき、従来における殺虫剤及び燻蒸剤の大量使用
を不要にできて地球環境及び人類健康の保全に寄与する
ことができる。 (2) CO2 ガス循環流路に設けたCO2 センサーの検出
値に基づく指令によりCO2 ガスを補給できるようにし
てあるため、循環ガス中のCO2 ガス濃度を一定に保つ
ことができ、高い信頼性が得られる。 (3) 循環ガスの湿度を湿度計で計測して、その計測値を
基に調湿器を調整させるようにすることにより、農産物
収納室内の湿度を最適状態に保つことができる。 (4) 温度調整装置としてサーモモジュールとサーミスタ
との組み合わせを用いることにより、冷却系の省エネ
化、コンパクト化、脱フロン化を達成することができ
る。 (5) CO2 ガス循環流路にエチレン除去装置を備えるこ
とにより、農産物から発生するエチレンを除去すること
ができ、農産物を熟成、老化させる作用を抑えることが
できて、農産物の鮮度維持を更に確実なものとすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナの一実施例を示す概略切断側
面図である。
【図2】ガス制御装置の概要を示す系統図である。
【図3】本発明の他の実施例を示すガス制御装置の系統
図である。
【図4】本発明の更に他の実施例を示すガス制御装置の
系統図である。
【符号の説明】
1 コンテナバン 3 隔壁 5,6 多孔板 7,8 ガス通路 9 ガス制御室 10 農産物収納室 13 CO2 ガス循環流路 14 ブロワ 15 湿度計 17 CO2 センサー 18 電磁弁 19 調湿器 20 ドライアイス収納容器(CO2 供給源) 21 CO2 供給路 22,23 電磁弁 26 サーモモジュール 27 サーミスタ 28 温度調整装置 32 CO2 ガスボンベ(CO2 供給源) 35 エチレン除去装置 G CO2 ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝倉 重幸 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 石 川島播磨重工業株式会社本社内 (72)発明者 河野 信哉 東京都江東区毛利一丁目19番10号 石川島 播磨重工業株式会社江東事務所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナバンの内部を、ガス制御室と農
    産物収納室とに区画し、該農産物収納室を気密構造にし
    てその内側の天井部と床部に多孔板を配設すると共に、
    天井部の多孔板の上方と床部の多孔板の下方にそれぞれ
    ガス通路を形成し、上記ガス制御室に、ブロワを備えた
    CO2 ガス循環流路と該CO2 ガス循環流路にCO2
    給路を介して接続したCO2 供給源とを設け、且つ上記
    CO2ガス循環流路の一端を天井部のガス通路に、又、
    上記CO2 ガス循環流路の他端を床部のガス通路にそれ
    ぞれ連通させ、更に、上記ガス制御室と農産物収納室と
    の境界部に、農産物収納室内の温度を調整するための温
    度調整装置を備えたことを特徴とするコンテナ。
  2. 【請求項2】 CO2 ガス循環流路とCO2 供給路に各
    々電磁弁を設け、且つ上記CO2 ガス循環流路に、循環
    ガス中のCO2 濃度を検出するためのCO2センサーを
    設け、該CO2 センサーの検出値に基づく指令により上
    記各電磁弁を励磁、消磁させて循環ガス中のCO2 ガス
    濃度を調整させるようにした請求項1記載のコンテナ。
  3. 【請求項3】 CO2 ガス循環流路に湿度計と調湿器と
    を設け、該湿度計の計測値に基づく指令により調湿器を
    調整して農産物収納室内の湿度を調整させるようにした
    請求項1又は2記載のコンテナ。
  4. 【請求項4】 温度調整装置として、サーモモジュール
    とサーミスタとを用いた請求項1、2又は3記載のコン
    テナ。
  5. 【請求項5】 CO2 ガス循環流路にエチレン除去装置
    を備えた請求項1、2、3又は4記載のコンテナ。
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