JPH04322655A - 貨物処理装置 - Google Patents

貨物処理装置

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JPH04322655A
JPH04322655A JP3116813A JP11681391A JPH04322655A JP H04322655 A JPH04322655 A JP H04322655A JP 3116813 A JP3116813 A JP 3116813A JP 11681391 A JP11681391 A JP 11681391A JP H04322655 A JPH04322655 A JP H04322655A
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JP
Japan
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ozone
cargo
water
storage chamber
temperature
Prior art date
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Pending
Application number
JP3116813A
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English (en)
Inventor
Saburou Ozeni
尾銭 三郎
Kanehiro Ishihara
石原 金弘
Seiji Baba
誠二 馬場
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YUUSEN KAIYO KAGAKU KK
Shimon KK
Original Assignee
YUUSEN KAIYO KAGAKU KK
Shimon KK
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Filing date
Publication date
Application filed by YUUSEN KAIYO KAGAKU KK, Shimon KK filed Critical YUUSEN KAIYO KAGAKU KK
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Publication of JPH04322655A publication Critical patent/JPH04322655A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品その他の貨物の殺
菌,殺虫処理および鮮度保持処理を行なう装置に係り、
特にオゾンを用いた貨物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、農産物,水産物,畜産物あるい
は加工品等の貨物においては、輸出あるいは輸入等の際
に殺菌,殺虫処理を行なうとともに、貯蔵等の際に鮮度
保持を行なう方法が採られている。
【0003】ところで、従来、殺菌処理は、塩素その他
の薬剤を用いて行なっており、また殺虫処理は、農薬を
用いたりガス燻蒸により行なっている。また、鮮度保持
処理は、雰囲気の調温,調湿を行なうとともに、エチレ
ン分解剤により雰囲気中のエチレンを分解することによ
り行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の殺菌処理方
法においては、塩素等の薬剤を用いるため、その残留に
よる人体への影響が問題となり、また従来の殺虫処理方
法においては、農薬の残留性が問題となるとともに、ガ
ス燻蒸の場合には不経済であるという問題がある。さら
に、従来の鮮度保持処理においては、殺菌,殺虫処理と
は別に行なっているため、処理が容易でないという問題
がある。
【0005】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、流通過程で処理を行なうことができるとともに、殺
菌,殺虫処理による貨物自体の損害を防止でき、また殺
菌,殺虫処理と鮮度保持処理とを並行して行なうことが
でき、しかも残留性も問題となることがない貨物処理装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
前記目的を達成する手段として、扉から貨物が搬入出さ
れる貯蔵室と;この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引し
て調温し、調温後の空気を供給口から貯蔵室内に供給し
て循環させる調温手段と;前記供給口にオゾンを供給す
るオゾン発生手段と;をそれぞれ設けるようにしたこと
を特徴とする。
【0007】また、本発明の第2の発明は、前記目的を
達成する手段として、扉から貨物が搬入出される貯蔵室
と;この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引して調温し、
調温後の空気を供給口から貯蔵室内に供給して循環させ
る調温手段と;オゾンを発生させるオゾン発生手段と;
前記供給口の近傍位置に設置され、前記オゾン発生手段
からのオゾンを噴射するとともに、エゼクタ作用により
水タンク内の水を吸引してオゾンと接触させ、オゾン水
を噴霧するスプレイと;をそれぞれ設けるようにしたこ
とを特徴とする。
【0008】そして、本発明においては、貯蔵室内にオ
ゾン濃度センサを設置し、オゾン発生手段での発生オゾ
ン量を、前記オゾン濃度センサからの信号により制御す
るようにすることが好ましい。
【0009】また、本発明の第3の発明は、前記目的を
達成する手段として、扉から貨物が搬入出される貯蔵室
と;この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引して調温し、
調温後の空気を供給口から貯蔵室内に供給して循環させ
る調温手段と;オゾンを発生させるオゾン発生手段と;
オゾン発生手段からのオゾンとの接触により水タンク内
の水をオゾン水にするオゾン水製造手段と;水タンク内
の水を霧化して前記供給口に供給する加湿手段と;をそ
れぞれ設けるようにしたことを特徴とする。
【0010】そして、本発明においては、供給口にオゾ
ンを分解する触媒を設置したり、あるいは扉の内面側に
、オゾンを分解する触媒カ−テンを設置するようにする
ことが好ましい。
【0011】また、本発明の第4の発明は、前記目的を
達成する手段として、オゾンを発生させるオゾン発生手
段と;オゾン発生手段からのオゾンとの接触により処理
槽内の水をオゾン水にするオゾン水製造手段と;処理槽
内に搬入した貨物をオゾン水中に没入させてオゾン処理
するオゾン処理手段と;処理槽から搬出した貨物を前記
オゾン発生手段からのオゾンで乾燥させる乾燥手段と;
をそれぞれ設けるようにしたことを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明の第1の発明に係る貨物処理装置におい
ては、調温手段からの空気が貯蔵室内を循環し、貯蔵室
内が貨物に最適な温度に調温される。一方、オゾン発生
手段からのオゾンは、供給口に供給され、貯蔵室への循
環空気とともに貯蔵室内の隅々まで供給される。
【0013】ところでオゾンは、その強酸化力により殺
菌,殺虫効果が期待できるとともに、エチレンガスの分
解により鮮度保持効果も期待でき、しかも、輸入,輸出
の際はもとより、輸送の際にもオゾン処理を行なうこと
ができる。このため、冷蔵生果物を輸入する際に、特に
有効である。
【0014】すなわち、冷蔵生果物の輸入に際しては、
害虫の国内侵入および繁殖を防止するため、農林水産省
による植物検疫が行なわれ、虫や卵の生存が確認される
と、臭化メチルや青酸ガスによるガス燻蒸処理が採られ
ている。そして、この処理が容易でないとともに、燻蒸
ガスの残留による人体への影響が問題となり、しかも冷
蔵品がガス燻蒸の際に、一旦常温に戻ってしまうため、
鮮度保持ができないという問題がある。
【0015】ところが、本発明の第1の発明においては
、貨物を冷蔵状態でオゾン処理することができ、しかも
輸送中でも処理が可能であるため、輸入に際しての前記
処理が不要となる。
【0016】また、本発明の第2の発明に係る貨物処理
装置においては、調温手段により貯蔵室内の温度調節が
なされるとともに、スプレイから噴霧されるオゾン水に
より、貯蔵室内の湿度調節がなされる。そして、オゾン
水が用いられるので、貨物のオゾン処理がなされ、しか
もオゾン水は、貯蔵室内を循環する循環空気の湿度調節
という形態でなされるので、貯蔵室の隅々まで行き渡ら
せることが可能となる。
【0017】そしてこの際、貯蔵室内に設置したオゾン
濃度センサにより、発生オゾン量を制御することにより
、貨物の種類や目的に見合った最適なオゾン処理が可能
となる。
【0018】また、本発明の第3の発明に係る貨物処理
装置においては、オゾン製造手段により水タンク内の水
がオゾン水となり、このオゾン水を用いて貯蔵室内が加
湿される。このため、前記第2の発明と同様の効果が得
られるとともに、水タンク内の殺菌も同時に行なうこと
が可能となる。
【0019】そしてこの際、供給口にオゾンを分解する
触媒を設置することにより、戻し口から循環空気ととも
に戻ってきたオゾンによって調温手段が損傷するのを、
有効に防止することが可能となる。また、扉の内面側に
、オゾンを分解する触媒カ−テンを設置することにより
、オゾンが扉のゴムパッキングを損傷させて外部に漏洩
するのを有効に防止することが可能となる。
【0020】また、本発明の第4の発明に係る貨物処理
装置においては、処理槽内の水が、オゾン水製造手段に
よりオゾン水となり、処理槽内に搬入された貨物は、こ
のオゾン水中に漬されてオゾン処理がなされる。処理槽
から搬出された貨物は、乾燥手段により乾燥処理がなさ
れるが、この際にもオゾンが用いられ、再度のオゾン処
理がなされる。このため、完全なオゾン処理が可能とな
るとともに、貨物をオゾン水中に通す際に、貨物の表面
洗浄も可能となる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を図面を参照して説明する。図
1は、本発明の第1実施例に係る貨物処理装置を示すも
ので、図中符号1は、長手方向一端にドア2を有し海上
輸送等に用いられる冷凍コンテナであり、この冷凍コン
テナ1のフロント側の端部には、仕切壁3を介して調温
装置4が設置されている。
【0022】この調温装置4は、図1に示すように、貯
蔵室5内を設定温度に制御するための冷凍機6と、貯蔵
室5内に循環流を生じさせるためのファン7とを備えて
おり、冷凍機6で調温された空気は、前記仕切壁3の上
端部に設けた供給口8から貯蔵室5内に供給されるとと
もに、貯蔵室5内の空気は、仕切壁3の下端部に設けた
戻し口9から冷凍機6に戻されるようになっている。そ
してこれにより、貯蔵室5内が貨物(図示せず)に最適
な温度に制御されるようになっている。
【0023】前記調温装置4内には、図1に示すように
、オゾン発生ユニット10が設置されており、このオゾ
ン発生ユニット10からのオゾンは、冷凍機6で調温さ
れた空気とともに、供給口8から貯蔵室5に供給される
ようになっている。そして、貯蔵室5内の貨物は、輸送
中に、オゾンによって殺菌,殺虫あるいは鮮度保持の処
理がなされるようになっている。
【0024】前記オゾン発生ユニット10は、図2に示
すように、コンプレッサ11と、エアドライヤ12と、
三方切換弁13と、オゾン発生器14とをユニット化し
て構成されており、エアドライヤ12からの乾燥空気を
オゾン発生器14に送ることにより、放電を安定させて
発生オゾン量を安定させることができるとともに、エア
ドライヤ12で除去された水分は、三方切換弁13の切
換により外部に排出できるようになっている。そして、
このオゾン発生ユニット10での発生オゾン量は、図3
に示すように、貯蔵室5内に設置したオゾン濃度センサ
15からの信号により制御されるようになっている。
【0025】すなわち、前記オゾン発生ユニット10お
よびオゾン濃度センサ15は、図3に示すように、例え
ばタイマ16により制御されるコントロ−ラ17に接続
されており、オゾン濃度センサ15からの検出信号は、
このコントロ−ラ17に入力されるようになっている。 そして、前記オゾン発生ユニット10は、このコントロ
−ラ17からの電圧あるいは周波数の制御信号により制
御されるようになっており、その制御履歴等のすべての
デ−タは、記録装置18に記録,表示されるようになっ
ている。
【0026】前記循環流の調温装置4への戻し口9には
、図4に示すように、例えば活性アルミナあるいは活性
炭等からなる触媒19が設置されており、貯蔵室5に供
給されたオゾンが調温装置4に戻る際に、この触媒19
により完全に分解除去されるようになっている。そして
これにより、調温装置4内の各機器が、オゾンにより損
傷するのを防止することができるようになっている。
【0027】また、貯蔵室5のドア2の内面側には、図
4に示すように、例えば活性アルミナ等を基材に塗布し
て形成される触媒カ−テン20が、開閉可能あるいは巻
上げ可能に設置されており、その上部には、触媒カ−テ
ン20上端部からのドア2側へのオゾン漏れを防止する
ための漏れ防止体21が設置されている。そしてこれに
より、貯蔵室5内に供給されたオゾンが、ドア2側に漏
れてドア2のゴムパッキング等を損傷し、この損傷部か
らの外部に漏洩するのを完全に防止できるようになって
いる。
【0028】次に、本実施例の作用について説明する。 調温装置4を起動すると、貯蔵室5内の空気が、戻し口
9から調温装置4内に吸引されるとともに、冷凍機6に
より設定温度に調温される。そして、調温された空気は
、供給口8から貯蔵室5内に供給され、貯蔵室5内に循
環流が形成される。これにより、貯蔵室5内が設定温度
に維持される。
【0029】一方、オゾン発生ユニット10を起動する
と、発生したオゾンは、供給口8から貯蔵室5内に導か
れ、前記循環流によって貯蔵室5の隅々まで供給される
【0030】この際、ドア2の内面側には、触媒カ−テ
ン20および漏れ防止体21が配置され、オゾンがドア
2側に漏れるのが阻止されるので、ドア2のゴムパッキ
ング等がオゾンにより損傷し、この損傷部からオゾンが
外部に漏洩するのを防止することができる。このため、
高濃度のオゾンが外部に漏洩して人体に悪影響を及ぼす
といった不具合がない。
【0031】また、戻し口9には、触媒19が設置され
、循環流とともに調温装置4に戻ろうとするオゾンが、
この触媒19により分解される。このため、調温装置4
内の各機器がオゾンにより損傷するのを、完全に防止す
ることができる。
【0032】ところで、オゾンは強力な酸化力を有して
いるため、貯蔵室5内の貨物をオゾン処理することによ
り、貨物の殺菌,殺虫を行なうことができるとともに、
エチレンガスは、最終的にはオゾンにより二酸化炭素と
水とに分解されるため、貨物の鮮度保持を行なうことも
できる。しかも、このオゾン処理は、貨物の調温と並行
して行なうことができるので、貨物を常に最適温度に保
持することができ、この点からも貨物の鮮度保持に対し
て有効である。また、オゾンにより貯蔵室5内の浮遊菌
の殺菌や脱臭も可能となるので、衛生上のメリットも大
きく、また、輸送中にオゾン処理ができるので、処理の
ための特別な時間を要することがない。
【0033】図5は、本発明の第2実施例を示すもので
、前記第1実施例におけるオゾン発生ユニット10に代
え、オゾン霧発生ユニット30を用いるようにしたもの
である。
【0034】すなわち、このオゾン霧発生ユニット30
は、図5に示すように、コンプレッサ11,エアドライ
ヤ12,三方切換弁13およびオゾン発生器14からな
るオゾン発生ユニット10に、水タンク31とスプレイ
32とを追設した構成となっており、オゾン発生器14
からのオゾンを、スプレイ32の内部に高圧で吐出する
ことにより、そのエゼクタ作用により水タンク31内の
水がスプレイ32内に吸引され、スプレイ32からは、
オゾン水の霧が噴射されるようになっている。そして、
このオゾン水の霧は、図1に示す供給口8から貯蔵室5
内に供給されるようになっている。なお、その他の点に
ついては、前記第1実施例と同一構成となっており、作
用も同一である。
【0035】しかして、オゾンをオゾン水の霧の形で貯
蔵室5内に供給することにより、オゾン処理と同時に湿
度制御も可能となり、貨物の鮮度保持をより有効に行な
うことができる。また、オゾン水は、循環流の湿度制御
という形で行なわれるので、例えばオゾン水を貨物に直
接散布する場合と異なり、貨物が濡れることはなく、ま
たオゾンを貯蔵室5内の隅々まで均一に供給でき、積上
げ状態の内側の貨物も外側の貨物も、同程度にオゾン処
理することができる。
【0036】図6は、本発明の第3実施例を示すもので
、前記第2実施例におけるオゾン霧発生ユニット30に
代え、オゾン霧発生ユニット40を用いるようにしたも
のである。
【0037】すなわち、このオゾン霧発生ユニット40
は、図6に示すように、前記オゾン霧発生ユニット30
と同様、オゾン発生ユニット10,水タンク31および
スプレイ32を備えており、前記水タンク31には、ポ
ンプ41およびミキサ42を有する循環ライン43が接
続され、オゾン発生器14からのオゾンは、逆止弁44
を介し前記ミキサ42に供給されるようになっている。 そしてこれにより、水タンク31内の水がオゾン水とな
るようになっている。すなわち、本実施例においては、
ポンプ41,ミキサ42,循環ライン43および逆止弁
44により、オゾン水製造手段が構成されている。なお
、オゾン水は、オゾン発生器14からのオゾンを、水タ
ンク31内の水中に直接供給するようにしても得ること
ができる。
【0038】前記水タンク31の頂部には、図6に示す
ように、排オゾンを分解するための触媒45が設置され
ており、水タンク31内の調圧排気の際に、排オゾンが
分解されるようになっている。
【0039】また、前記スプレイ32には、図6に示す
ように、コンプレッサ46からの高圧エアが供給される
ようになっており、高圧エアの吐出に伴なうエゼクタ作
用により、前記水タンク31内のオゾン水がスプレイ3
2内に吸引され、スプレイ32からは、オゾン水の霧が
噴射されるようになっている。なお、その他の点につい
ては、前記第2実施例と同一構成となっており、作用も
同一である。
【0040】しかして、このように構成しても、前記第
2実施例と同様の効果が得られるとともに、水タンク3
1内の水がオゾン水となるので、水タンク31内の殺菌
が可能となり、水タンク31内で発生した雑菌が貯蔵室
5内に送られるといった不具合がなく、オゾン処理をよ
り有効に行なうことができる。
【0041】なお、前記第3実施例の場合、オゾン濃度
センサ15(図3参照)からの信号により発生オゾン量
を制御しても、水タンク31内のオゾン濃度を即座に調
整することはできないので、この点が問題となる。
【0042】そこで、これが問題となる場合には、水タ
ンク31の他にもう1つの水タンクを設け、この追設水
タンクと水タンク31とを、オゾン濃度センサ15から
の信号により切換わる切換弁を介し、選択的にスプレイ
32に接続するようにすればよい、そしてこの際、追設
水タンク内での雑菌の発生が問題となる場合には、追設
水タンク内を殺菌するだけの少量のオゾンを、追設水タ
ンクに供給するようにすればよい。
【0043】図7は、本発明の第4実施例を示すもので
、前記第3実施例における霧発生ユニット40に代え、
オゾン霧発生ユニット50を用いるようにしたものであ
る。
【0044】すなわち、このオゾン霧発生ユニット50
は、図7に示すように、前記オゾン霧発生ユニット40
から、コンプレッサ46およびスプレイ32を省略し、
これらに代えて超音波方式等の加湿器51を設置した構
成となっており、加湿器51からのオゾン水の霧は、図
1に示す供給口8から、循環空気により貯蔵室5内に供
給されるようになっている。なお、その他の点について
は、前記第3実施例と同一構成となっており、作用も同
一である。
【0045】しかして、このように構成しても、前記第
3実施例と同様の効果が期待できるとともに、ユニット
の構成を簡略化して、小型化およびコストダウンを図る
ことができる。
【0046】なお前記各実施例においては、いずれも上
吹き出しの冷凍コンテナ1に適用される場合について説
明したが、下吹き出しの冷凍コンテナにも適用できると
ともに、コンテナ・トラック等の他の輸送手段にも適用
でき、また輸送手段に限らず、予冷庫,冷凍庫あるいは
冷蔵庫等、貯蔵設備一般にも適用でき、同様の効果が期
待できる。
【0047】図8は、本発明の第5実施例を示すもので
、貨物をオゾン水で直接処理するようにしたものである
【0048】すなわち、本実施例に係る貨物処理装置は
、図8に示すように、下半部に処理水62を貯留する処
理槽61を備えており、この処理槽61には、ポンプ4
1およびミキサ42を有する循環ライン43が設けられ
、前記ミキサ42には、オゾン発生ユニット10からの
オゾンが、三方切換弁63および逆止弁44を介し供給
されるようになっている。そしてこれにより、前記処理
水62がオゾン水となるようになっている。処理槽61
にはまた、図8に示すように、冷却器64が接続されて
おり、この冷却水64により、処理水62が10℃以下
に制御されるようになっている。
【0049】前記処理槽61には、図8に示すように、
中間部が処理水62中に没入するコンベア65が設置さ
れており、貨物は、このコンベア65により処理槽61
内に搬入され、処理水62中に漬されてオゾン処理され
るとともに、オゾン処理された後の貨物は、コンベア6
5により処理槽61外に搬出されるようになっている。
【0050】この処理槽61の出側位置には、図8に示
すように、乾燥庫66が設置されており、この乾燥庫6
6には、前記三方切換弁63からのオゾンが導入される
ようになっている。そして、前記処理槽61から搬出さ
れた貨物は、この乾燥庫66に送られ、前記オゾによる
乾燥がなされると同時に、オゾンによる再処理がなされ
るようになっている。
【0051】前記処理槽61および乾燥庫66の頂部に
は、図8に示すように、拝オゾンを分解するための触媒
67がそれぞれ設置されており、また、処理槽61およ
び乾燥庫66には、コンベア65の出入口部分からオゾ
ンが外部に漏洩しない手段が施されている。その手段の
一例としては、例えば処理槽61および乾燥庫66の内
部の圧力を、大気圧よりも若干低圧とする方法が考えら
れる。
【0052】以上の構成において、貨物は、コンベア6
5によって搬送され、まず処理槽61の処理水62中に
漬される。この処理水62は、オゾン水であるので、貨
物はこのオゾン水によってオゾン処理がなされるととも
に、水洗浄もなされる。そしてその後、乾燥庫66にお
いて空気による乾燥がなされる。この乾燥に用いられる
空気は、三方切換弁63を介し送られてくるオゾンであ
るので、貨物は再度のオゾン処理がなされることになる
【0053】しかして、貨物はオゾン水中に漬されてオ
ゾン処理されるので、気体のオゾンを用いる場合よりも
処理効率を向上させ、短時間で処理することができると
ともに、貨物の水洗浄を同時に行うことができる。そし
て、処理槽61でオゾン処理された貨物は、その後再び
乾燥庫66でオゾン処理されることになるので、より完
全なオゾン処理が可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明の第1の発明
は、調温手段により貯蔵室内を調温するとともに、オゾ
ン発生手段からのオゾンにより、貯蔵室内をオゾン処理
するようにしているので、オゾンの強力な酸化力により
、貨物の殺菌,殺虫および鮮度保持を行なうことができ
る。そしてこのオゾン処理は、予冷中,出荷調整を含む
貯蔵中、あるいは輸送中等、あらゆる段階で行なうこと
ができるので、処理のための特別な時間を設ける必要が
なく、時間的損失がない。
【0055】また、輸送中でのオゾン処理が可能である
ことから、貨物の腐敗菌による変敗を抑制でき、従来飛
行機でしか輸送できなかった貨物を、船舶によって海上
輸送できる等、流通手段の選択の余地を拡げることがで
きる。
【0056】また、オゾンを用いて貨物の処理がなされ
るので、従来の殺菌,殺虫方法のように特別な設備や薬
剤等を要せず、処理コストを低減できるとともに、殺菌
,殺虫処理自体による貨物の損害もない。また、薬剤等
の残留による人体への悪影響もない。
【0057】また、本発明の第2の発明は、オゾン水を
噴霧することにより、貯蔵室内のオゾン処理がなされる
ので、貨物の湿度制御も同時になされ、貨物の鮮度保持
をより確実に行なうことができるとともに、オゾンを貯
蔵室の隅々まで供給して、均一なオゾン処理を行なうこ
とができる。
【0058】そしてこの際、貯蔵室内に設置したオゾン
濃度センサにより、発生オゾン量を制御することにより
、貨物の種類や目的に見合った最適なオゾン処理が可能
となり、残留オゾンによる悪影響を最少限に抑えること
ができる。
【0059】また、本発明の第3の発明は、水タンク内
の水をオゾン水にするようにしているので、水タンク内
の殺菌も同時に行なうことができ、水タンク内で発生し
た雑菌が、貯蔵室に送られるのを防止することができる
【0060】そしてこの際、供給口にオゾンを分解する
触媒を設置したり、扉の内面側に、オゾンを分解する触
媒カ−テンを設置することにより、調温手段や扉のゴム
パッキング等がオゾンにより損傷するのを防止できると
ともに、オゾンが貯蔵室から漏洩するのを防止すること
ができる。
【0061】また、本発明の第4の発明は、貨物が処理
槽内のオゾン水に漬されてオゾン処理がなされるので、
気体のオゾンでオゾン処理する場合よりも、処理効率を
向上させることができるとともに、オゾン水に漬した際
に、貨物表面の洗浄を行なうこともできる。また、貨物
はオゾン水で処理された後、乾燥処理がなされるが、こ
の処理にオゾンが用いられるので、再度のオゾン処理が
なされ、より完全なオゾン処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る貨物処理装置を示す
構成図である。
【図2】図1のオゾン発生ユニットの詳細を示す構成図
である。
【図3】図1のオゾン発生ユニットの制御系を示す説明
図である。
【図4】貯蔵室から外部にオゾンが漏れるのを防止する
構造の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すオゾン霧発生ユニッ
トの構成図である。
【図6】本発明の第3実施例を示すオゾン霧発生ユニッ
トの構成図である。
【図7】本発明の第4実施例を示すオゾン霧発生ユニッ
トの構成図である。
【図8】本発明の第5実施例を示す貨物処理装置の構成
図である。
【符号の説明】
1  冷凍コンテナ 2  ドア 4  調温装置 5  貯蔵室 6  冷凍機 7  ファン 8  供給口 9  戻し口 10  オゾン発生ユニット 14  オゾン発生器 15  オゾン濃度センサ 17  コントロ−ラ 19,45,67  触媒 20  触媒カ−テン 21  漏れ防止体 30,40,50  オゾン霧発生ユニット31  水
タンク 32  スプレイ 41  ポンプ 41  ミキサ 43  循環ライン 46  コンプレッサ 51  加湿器 61  処理槽 62  処理水 64  冷却器 65  コンベア 66  乾燥庫

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  扉から貨物が搬入出される貯蔵室と;
    この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引して調温し、調温
    後の空気を供給口から貯蔵室内に供給して循環させる調
    温手段と;前記供給口にオゾンを供給するオゾン発生手
    段と;を具備することを特徴とする貨物処理装置。
  2. 【請求項2】  扉から貨物が搬入出される貯蔵室と;
    この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引して調温し、調温
    後の空気を供給口から貯蔵室内に供給して循環させる調
    温手段と;オゾンを発生させるオゾン発生手段と;前記
    供給口の近傍位置に設置され、前記オゾン発生手段から
    のオゾンを噴射するとともに、エゼクタ作用により水タ
    ンク内の水を吸引してオゾンと接触させ、オゾン水を噴
    霧するスプレイと;を具備することを特徴とする貨物処
    理装置。
  3. 【請求項3】  貯蔵室内には、オゾン濃度センサが設
    置され、オゾン発生手段での発生オゾン量は、前記オゾ
    ン濃度センサからの信号により制御されることを特徴と
    する請求項1または2記載の貨物処理装置。
  4. 【請求項4】  扉から貨物が搬入出される貯蔵室と;
    この貯蔵室内の空気を戻し口から吸引して調温し、調温
    後の空気を供給口から貯蔵室内に供給して循環させる調
    温手段と;オゾンを発生させるオゾン発生手段と;オゾ
    ン発生手段からのオゾンとの接触により水タンク内の水
    をオゾン水にするオゾン水製造手段と;水タンク内の水
    を霧化して前記供給口に供給する加湿手段と;を具備す
    ることを特徴とする貨物処理装置。
  5. 【請求項5】  供給口には、オゾンを分解する触媒が
    設置されていることを特徴とする請求項1,2,3また
    は4記載の貨物処理装置。
  6. 【請求項6】  扉の内面側には、オゾンを分解する触
    媒カ−テンが配設されていることを特徴とする請求項1
    ,2,3,4または5記載の貨物処理装置。
  7. 【請求項7】  オゾンを発生させるオゾン発生手段と
    ;オゾン発生手段からのオゾンとの接触により処理槽内
    の水をオゾン水にするオゾン水製造手段と;処理槽内に
    搬入した貨物をオゾン水中に没入させてオゾン処理する
    オゾン処理手段と;処理槽から搬出した貨物を前記オゾ
    ン発生手段からのオゾンで乾燥させる乾燥手段と;を具
    備することを特徴とする貨物処理装置。
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Cited By (6)

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