JPH08321292A - 蓄電池 - Google Patents
蓄電池Info
- Publication number
- JPH08321292A JPH08321292A JP7149474A JP14947495A JPH08321292A JP H08321292 A JPH08321292 A JP H08321292A JP 7149474 A JP7149474 A JP 7149474A JP 14947495 A JP14947495 A JP 14947495A JP H08321292 A JPH08321292 A JP H08321292A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- storage battery
- exhaust tube
- explosion
- tube
- cover
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Abstract
(57)【要約】
【目的】 低コストの防爆機構で安定した防爆性能を備
えた蓄電池を提供する。 【構成】 モノブロック蓄電池の各セル液口部を覆う密
封カバーを設け、この密封カバー内部から外部に通じる
内径が１．５ｍｍ以内で長さが１０ｃｍ以上の排気チュ
ーブを設け、一括排気できるようにした蓄電池。
えた蓄電池を提供する。 【構成】 モノブロック蓄電池の各セル液口部を覆う密
封カバーを設け、この密封カバー内部から外部に通じる
内径が１．５ｍｍ以内で長さが１０ｃｍ以上の排気チュ
ーブを設け、一括排気できるようにした蓄電池。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は蓄電池の改良、特にその
防爆性能の改良に関するものである。
防爆性能の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】蓄電池は充電中はもとより、放置中であ
っても爆発性のガスが発生し、火点があれば爆発する危
険性がある。この爆発を防止するため蓄電池液口部にセ
ラミック製のフィルターを設けている。このフィルター
は防爆性が高いため蓄電池開発当初より利用されてい
る。しかし、セラミックフィルターは生産性が悪いた
め、最近では樹脂多孔体をフィルターとして利用するよ
うになっている。
っても爆発性のガスが発生し、火点があれば爆発する危
険性がある。この爆発を防止するため蓄電池液口部にセ
ラミック製のフィルターを設けている。このフィルター
は防爆性が高いため蓄電池開発当初より利用されてい
る。しかし、セラミックフィルターは生産性が悪いた
め、最近では樹脂多孔体をフィルターとして利用するよ
うになっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】樹脂フィルターの開発
により、フィルター単体の生産性は向上したものの、こ
のフィルターを液栓に装着する必要があり、工程が面倒
なため通常液栓より大幅なコストアップの原因となって
いる。また、フィルター表面が電解液で濡れると通気抵
抗が上昇し、また、防爆性能も低下するため、通常液栓
よりも防沫性能のすぐれたものが必要となり、この結果
フィルター付液栓の構造は複雑なものとなっている。こ
の防爆フィルター付液栓を６セル構成のモノブロック蓄
電池に装着すると蓄電池全構成コストの２〜４％も占め
る場合があり、蓄電池コストを押し上げる原因となって
いる。
により、フィルター単体の生産性は向上したものの、こ
のフィルターを液栓に装着する必要があり、工程が面倒
なため通常液栓より大幅なコストアップの原因となって
いる。また、フィルター表面が電解液で濡れると通気抵
抗が上昇し、また、防爆性能も低下するため、通常液栓
よりも防沫性能のすぐれたものが必要となり、この結果
フィルター付液栓の構造は複雑なものとなっている。こ
の防爆フィルター付液栓を６セル構成のモノブロック蓄
電池に装着すると蓄電池全構成コストの２〜４％も占め
る場合があり、蓄電池コストを押し上げる原因となって
いる。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の従来の
問題点を解決するため、モノブロック蓄電池の各セル液
口部を覆う密封カバーを設け、この密封カバー内部から
外部に通じる内径が１．５ｍｍ以内で長さが１０ｃｍ以
上の排気チューブを設け、一括排気できるようにした蓄
電池であり、防爆機能を装備した蓄電池のコストの低減
を図ろうとするものである。
問題点を解決するため、モノブロック蓄電池の各セル液
口部を覆う密封カバーを設け、この密封カバー内部から
外部に通じる内径が１．５ｍｍ以内で長さが１０ｃｍ以
上の排気チューブを設け、一括排気できるようにした蓄
電池であり、防爆機能を装備した蓄電池のコストの低減
を図ろうとするものである。
【０００５】
【作用】低コストの防爆機構で安定した防爆性能を備え
た蓄電池を提供できるようになる。
た蓄電池を提供できるようになる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図１、図２は本発明防爆機構を備えたモノブロック蓄電
池の断面図と上面図を示したものである。
図１、図２は本発明防爆機構を備えたモノブロック蓄電
池の断面図と上面図を示したものである。
【０００７】同図は自動車用鉛蓄電池に本発明の防爆機
構を装備した概要図であって、１はモノブロック構成の
蓄電池電槽、２は極板群、３は蓄電池蓋、４は液口部、
５は液口栓、６は各セル液口部を覆う密封カバー、７は
液口部と密封カバーとの間に形成された通気口、８は排
気チューブ、９は蓄電池側部に設けた排気チューブ固定
用突起、１０は電解液である。
構を装備した概要図であって、１はモノブロック構成の
蓄電池電槽、２は極板群、３は蓄電池蓋、４は液口部、
５は液口栓、６は各セル液口部を覆う密封カバー、７は
液口部と密封カバーとの間に形成された通気口、８は排
気チューブ、９は蓄電池側部に設けた排気チューブ固定
用突起、１０は電解液である。
【０００８】本発明の特徴とする構成はモノブロック蓄
電池の各液口部４上部に密封カバー６を設け、密封カバ
ー６内部と外部をつなぐ排気チューブ８により一括排気
するところにある。この構成は現在二輪車用蓄電池に幅
広く応用されている。二輪車用蓄電池におけるこの排気
チューブの目的とするところは蓄電池収納部から発生す
るガスを外部に排気し、排気に伴って飛散する電解液飛
沫を安全に外部に排気し、また、車両転倒時に電解液が
車体に付着するのを防止するのが目的であるため、排気
チユーブの内径は通気抵抗、通水抵抗の上昇しない程度
のチューブつまり約４ｍｍ以上の太いものが使用されて
いる。このため排気チューブ内に水滴が付着しても蓄電
池の内圧が上昇することはなかったが、排気チューブの
末端に火気が接近すると容易に誘爆する欠点があった。
電池の各液口部４上部に密封カバー６を設け、密封カバ
ー６内部と外部をつなぐ排気チューブ８により一括排気
するところにある。この構成は現在二輪車用蓄電池に幅
広く応用されている。二輪車用蓄電池におけるこの排気
チューブの目的とするところは蓄電池収納部から発生す
るガスを外部に排気し、排気に伴って飛散する電解液飛
沫を安全に外部に排気し、また、車両転倒時に電解液が
車体に付着するのを防止するのが目的であるため、排気
チユーブの内径は通気抵抗、通水抵抗の上昇しない程度
のチューブつまり約４ｍｍ以上の太いものが使用されて
いる。このため排気チューブ内に水滴が付着しても蓄電
池の内圧が上昇することはなかったが、排気チューブの
末端に火気が接近すると容易に誘爆する欠点があった。
【０００９】ガスバーナのガス噴出口先端のノズル径を
１ｍｍ程度にすると火点がノズル内に侵入しないことが
知られている。これはノズル内に侵入した火点がノズル
外周部の管で冷却消火され、火点が管内に侵入すること
がないためである。本発明はこの原理を応用したもの
で、ノズルの代りに内径１．５ｍｍ以下の排気チューブ
８を利用したものである。
１ｍｍ程度にすると火点がノズル内に侵入しないことが
知られている。これはノズル内に侵入した火点がノズル
外周部の管で冷却消火され、火点が管内に侵入すること
がないためである。本発明はこの原理を応用したもの
で、ノズルの代りに内径１．５ｍｍ以下の排気チューブ
８を利用したものである。
【００１０】実験の結果、内径１．０ｍｍの排気チュー
ブではチューブ長を５ｃｍ以上にすると防爆効果がある
ことが判明したものの、通気抵抗が高く急速充電（１．
０Ｃ充電）など大量のガス発生がある場合、蓄電池内圧
が上昇し排気チューブ８と密封カバー６との接合部がは
ずれる場合がある。また、充電中電解液飛沫が排気チュ
ーブ内に侵入すると、通気抵抗は通水抵抗となって蓄電
池内圧は異常に上昇し、電池が破損する場合があって実
用に適切でないことが判った。
ブではチューブ長を５ｃｍ以上にすると防爆効果がある
ことが判明したものの、通気抵抗が高く急速充電（１．
０Ｃ充電）など大量のガス発生がある場合、蓄電池内圧
が上昇し排気チューブ８と密封カバー６との接合部がは
ずれる場合がある。また、充電中電解液飛沫が排気チュ
ーブ内に侵入すると、通気抵抗は通水抵抗となって蓄電
池内圧は異常に上昇し、電池が破損する場合があって実
用に適切でないことが判った。
【００１１】排気チューブ８に内径１．５ｍｍ，長さ５
ｃｍのチューブを採用し、前記と同様の過充電試験を実
施して、排気チューブ内径を１．０ｍｍより１．５ｍｍ
に変更することにより、通水抵抗は約１／１０に激減す
る。これは、チューブ内に気泡が侵入しこの気泡がチュ
ーブ内で分断状態になると、分断された気泡の両側に水
膜が構成され、もしこの分断された気泡がチューブ内に
１０箇所存在するとすれば、内径１．０ｍｍのチューブ
の場合水頭に換算して約２ｃｍの表面張力が発生するこ
とになり、蓄電池内発生ガスがチューブ内気泡を押し出
して排気しようとする場合には、２ｃｍ×２（気泡両側
の水膜）×１０＝４０ｃｍの水頭、つまり０．０４気圧
の内圧上昇となる。これは充電時でない放置中の内圧で
あって、１．０Ｃ充電の場合前記現象に加え通水抵抗も
加わるため、実験結果では約１０倍の０．４気圧まで上
昇することが判った。
ｃｍのチューブを採用し、前記と同様の過充電試験を実
施して、排気チューブ内径を１．０ｍｍより１．５ｍｍ
に変更することにより、通水抵抗は約１／１０に激減す
る。これは、チューブ内に気泡が侵入しこの気泡がチュ
ーブ内で分断状態になると、分断された気泡の両側に水
膜が構成され、もしこの分断された気泡がチューブ内に
１０箇所存在するとすれば、内径１．０ｍｍのチューブ
の場合水頭に換算して約２ｃｍの表面張力が発生するこ
とになり、蓄電池内発生ガスがチューブ内気泡を押し出
して排気しようとする場合には、２ｃｍ×２（気泡両側
の水膜）×１０＝４０ｃｍの水頭、つまり０．０４気圧
の内圧上昇となる。これは充電時でない放置中の内圧で
あって、１．０Ｃ充電の場合前記現象に加え通水抵抗も
加わるため、実験結果では約１０倍の０．４気圧まで上
昇することが判った。
【００１２】これに対し、内径１．５ｍｍのチューブで
は表面張力は約５ｍｍまで減少し、放置中でもチューブ
内に前記と同様気泡が１０個存在していても蓄電池内圧
は水頭値１０ｃｍ，つまり０．０１気圧しか上昇せず、
また１．０Ｃ充電の場合でも０．０８気圧しか上昇しな
いことが確認でき、実用できる蓄電池内圧であると判断
した。
は表面張力は約５ｍｍまで減少し、放置中でもチューブ
内に前記と同様気泡が１０個存在していても蓄電池内圧
は水頭値１０ｃｍ，つまり０．０１気圧しか上昇せず、
また１．０Ｃ充電の場合でも０．０８気圧しか上昇しな
いことが確認でき、実用できる蓄電池内圧であると判断
した。
【００１３】排気チューブの内径を２ｍｍとした場合、
１．０Ｃの過充電時でも蓄電池内圧は水頭値で５ｃｍ，
つまり０．０５気圧しか上昇しなかったものの、防爆性
能に不安定な点が見られ、防爆チューブとして利用でき
ないことが判った。
１．０Ｃの過充電時でも蓄電池内圧は水頭値で５ｃｍ，
つまり０．０５気圧しか上昇しなかったものの、防爆性
能に不安定な点が見られ、防爆チューブとして利用でき
ないことが判った。
【００１４】以上の説明のように排気チューブに内径
１．５ｍｍ以下で安全率を見込んで１０ｃｍ以上のチュ
ーブを通し爆鳴気のガスを排気しても、蓄電池内に誘爆
することがないという事実をつかんだ。
１．５ｍｍ以下で安全率を見込んで１０ｃｍ以上のチュ
ーブを通し爆鳴気のガスを排気しても、蓄電池内に誘爆
することがないという事実をつかんだ。
【００１５】
【発明の効果】低コストの防爆装置が提供でき、放置中
あるいは１．０Ｃ充電以下では防爆フィルターより信頼
性が高い。これは、細管では管内に微細な水滴が必ず残
存する性質があり、これにより外部と蓄電池内を完全に
遮断し、高い防爆性能を得る。一時的な蓄電池の転倒が
あっても電解液は溢液しない。セラミック防爆フィルタ
ーの約１／５のコストで防爆機能を構成できる。
あるいは１．０Ｃ充電以下では防爆フィルターより信頼
性が高い。これは、細管では管内に微細な水滴が必ず残
存する性質があり、これにより外部と蓄電池内を完全に
遮断し、高い防爆性能を得る。一時的な蓄電池の転倒が
あっても電解液は溢液しない。セラミック防爆フィルタ
ーの約１／５のコストで防爆機能を構成できる。
【図１】本発明蓄電池の概要を示す断面図
【図２】本発明蓄電池の概要を示す上面図
１ 蓄電池電槽 ２ 極板群 ３ 蓄電池蓋 ４ 液口部 ５ 液口栓 ６ 密封カバー ７ 通気口 ８ 排気チューブ ９ 排気チューブ固定用突起 １０ 電解液
Claims (1)
- 【請求項１】 モノブロック蓄電池の各セル液口部を覆
う密封カバーを設け、前記密封カバー内部から外部に通
じる内径が１．５ｍｍ以内で長さが１０ｃｍ以上の排気
チューブを設け、一括排気できるようにした蓄電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7149474A JPH08321292A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 蓄電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7149474A JPH08321292A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 蓄電池 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08321292A true JPH08321292A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15475946
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7149474A Pending JPH08321292A (ja) | 1995-05-23 | 1995-05-23 | 蓄電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08321292A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4524336B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2010-08-18 | パナソニック株式会社 | 鉛蓄電池の製造方法および鉛蓄電池 |
-
1995
- 1995-05-23 JP JP7149474A patent/JPH08321292A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4524336B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2010-08-18 | パナソニック株式会社 | 鉛蓄電池の製造方法および鉛蓄電池 |
| JPWO2010035407A1 (ja) * | 2008-09-26 | 2012-02-16 | パナソニック株式会社 | 鉛蓄電池の製造方法および鉛蓄電池 |
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