JPH08321131A - 磁気ディスク用スピンドルモータ - Google Patents

磁気ディスク用スピンドルモータ

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JPH08321131A
JPH08321131A JP12774895A JP12774895A JPH08321131A JP H08321131 A JPH08321131 A JP H08321131A JP 12774895 A JP12774895 A JP 12774895A JP 12774895 A JP12774895 A JP 12774895A JP H08321131 A JPH08321131 A JP H08321131A
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JP
Japan
Prior art keywords
bearing
magnetic disk
shaft
hub
magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP12774895A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kono
敬 河野
Masaaki Nakano
正昭 仲野
Kenji Tomita
謙二 富田
Tomoaki Inoue
知昭 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】軸受け長さl(mm),磁気ディスク半径d(m
m),軸受けラジアル半径隙間δ(μm),磁気ディスク
とロードアームの最小隙間Δとするとl,d,δ,Δの
値を次式で示す関係を満たす様に決定する。 【数4】δ<Δ/6×(l/d)
…(数4) 【効果】磁気ディスク倒れによる磁気ディスクとヘッド
支持系の接触を無くし、高密度積層が可能となり大容量
化ができる。組立時の磁気ディスク傷つきを無くし生産
性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は滑り軸受けを用いた小形
磁気ディスク装置のスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の高記録密度化に伴
い、ディスク半径方向の磁気記録ピッチ(トラックピッ
チ)の高密度化が必要となってくる。あるトラックピッ
チを実現するには、その約10分の1の位置決め精度で
磁気ヘッドを磁気ディスクの磁気トラック上に制御する
必要がある。トラックピッチが10000TPI(TRACK/
INCH)とすると、トラック間隔は25.4mm/10
000=2.54μm必要な位置決め精度は2.54μm
/10=0.25μmとなる。
【0003】位置決め精度を疎外する大きな要因の一つ
に、スピンドルの軸受け振動がある。この軸受け振動の
大きさは、スピンドル単体では0.25〜0.3mでサー
ボ系の圧縮を考えても、位置決め精度に対して大きな影
響を与えている。この軸受け振動は玉軸受けに固有の問
題で、軸受けの玉の不揃い、軸受けレース面の変形ある
いは傷等により発生し、近年、加工技術の進歩に従い高
精度化されてきたが完全にこれをなくすことは難しい。
これに対して、軸と軸受けを非接触で支持するすべり軸
受けでは、非同期振動は玉軸受けに比べて10分の1以
下となることが知られており、すべり軸受けを磁気ディ
スクに適応するための多くの考案がなされている。これ
らの従来技術の例として、特開平4−277317号,特開平5
−137206号,特開平5−240241 号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すべり軸受けは、回転
に伴い発生する動圧効果により軸受けを支える。従っ
て、静止時には剛性はほとんど期待できない。このため
静止時における回転体の姿勢は重力方向,モータマグネ
ットの吸引力,軸受けの接触点,軸受け隙間の大きさ等
に左右され、不安定な状態で止まっている。
【0005】ディスク間隔は大容量化の要求から、同一
の高さ寸法内により多くの磁気ディスクを積層しようと
する傾向にある。このため磁気ディスク間の間隔は小さ
くなり、磁気ディスクと磁気ヘッド、あるいはキヤリジ
アームとの干渉が大きな問題となってくる。従来のすべ
り軸受けでは先に述べたように、静止位置が不定である
ため、組立寸法内にこのがた分を考慮せねばならず、寸
法上の制約が大きくなる。また、組立時や運搬時にこの
がた分の変動により磁気ディスクとキヤリジアームが干
渉すると、磁気ディスクを傷つけ、データを破壊する危
険がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】軸受け長さl(mm),磁
気ディスク半径d(mm),軸受けラジアル半径隙間δ
(μm),磁気ディスクとロードアームの最小隙間Δと
するとl,d,δ,Δの値を次式で示す関係を満たす様
に決定する。
【0007】
【数1】 δ<Δ/6×(l/d) …(数1)
【0008】
【作用】図6に示すように、軸受け長l,軸受け中心か
らの磁気ディスク面までの高さh,磁気ディスク半径
d,軸受け隙間δのすべり軸受けにおいて、磁気ディス
ク外周端における磁気ディスク倒れ量wおよび偏心量s
は次のように表される。
【0009】
【数2】 w≒2×d/l×δ …(数2)
【0010】
【数3】 s≒2×h/l×δ …(数3) 図7に磁気ディスク近くの構造の1例を示す。図7から
わかるように磁気ディスクと最も接近して接触の危険が
ある部分は、ロードアームの折り返し部およびロードア
ームとキヤリジの締結を行うスペーサ部である。この部
分はどちらも鋭いエッジを持っているため、磁気ディス
クと接触すると磁気ディスクを傷つけることが予測され
る。
【0011】この最小隙間の設計は、工作精度および組
み立て誤差,衝撃時のディスク,キヤリジ変形を考慮し
て設計され、磁気ディスクの間隔が3mm程度の装置では
0.3mm程度の大きさに設定されている。ここで部品寸法
精度は±0.1mm 、クランプによる磁気ディスク変形、
および衝撃時磁気ディスク変形として0.1mm を考慮す
ると、最悪状態の最小隙間は0.1mm 程度と考えられ
る。最小隙間は、磁気ディスク間隔が小さくなるとこれ
に比して小さくなると考えられるが、最悪状態の隙間が
最小隙間の1/3程度となることは変わらない。すべり
軸受けの隙間によるたおれ量を常にこの最悪状態の最小
隙間の1/2、従って最小隙間の1/6とすれば、磁気
ディスクとロードアームはいかなる場合も接触すること
はなく磁気ディスクを傷つけることはない。
【0012】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例を示す。4枚の
磁気ディスク1はスペーサ13を間に挟んだ状態でハブ
16に積層され、クランプ17で固定されている。ハブ
の内周側にはモータロータマグネット12が設けられて
おり、固定側に設けられているステータコイル11との
間でモータを形成しており、磁気ディスク1,ハブ16
の回転系を高速で回転駆動する。ステータコイル11は
ハウジング19の外周に固定されており、ハウジング1
9はベース7に固定されている。また、ハウジング19
内側には軸受け10が固定されてる。
【0013】ハブ16にはシャフト15が圧入されてお
り、このシャフト15は軸受け10に挿入されている。
シャフト15には、上下のスラスト受け9,18が、軸
受け10を挟みこむような構成で取り付けられている。
滑り軸受けは、シャフト15と軸受け10間および上下
のスラスト受け9,18と軸受け10間に形成され、そ
の隙間には潤滑油もしくは磁性流体が封入されており、
回転に伴う流体の動圧効果により回転系を支える。封入
された潤滑液体は軸受け端面に設けたシール14と、モ
ータ下端のフタ8により外部への漏洩が内容に完全に封
入されている。
【0014】ラジアル部は軸受け10内周あるいはシャ
フト15外周に形成されており、滑り軸受けの形式は、
図2示したような円弧形式あるいは図4に示したグルー
ブ溝形式が考えられ、いずれの形式でも本発明が適用で
きる。図2の円弧形式のラジアル軸受け10の場合、図
中に示した様に円弧が最も絞られ、シャフト15との隙
間25がもっとも小さくなっているその隙間25を軸受
け隙間と規定する。グルーブ軸受け10の場合は、図4
に示した様に溝24凸部からの隙間25を軸受け10隙
間と規定する。これらの軸受け隙間の大きさを、図7に
示した、磁気ディスク1とロードアーム6の最小隙間と
軸受け10長さと磁気ディスク1半径の比の積の6分の
1以下にすることにより、スピンドルモータが静止し、
軸受け剛性がない状態でもロードアーム6と磁気ヘッド
4が接触することなく、安全な条件が得られる。
【0015】スラスト部は軸受け10端面あるいは上下
のスラスト受け9,18に形成されている。スラスト部
の軸受け形式は、図3に示したテーパーランド形式、あ
るいは図5に示したスパイラル形式が考えられ、どちら
の場合も先に述べたラジアル軸受けと組み合わせて本発
明に適用できる。スラスト軸受けは、下スラスト受け9
の両面と軸受け10端面およびフタ8との間に形成して
もよくこの場合も、本発明の有効性は同じである。
【0016】図8には本発明の第2の実施例を示す。第
1の実施例との相違は第1の実施例がシャフト15回転
型であるのに対して、第2の実施例ではシャフト15固
定型である点である。シャフト15固定型の利点は、シ
ャフト15が両持ち構造とすることができるため曲げ剛
性を高く取れ、振動的に安定する点、軸受け10長さが
大きく取れ、回転剛性が大きく取れる点である。
【0017】シャフト15はベース7に固定されてお
り、このシャフト15の他端には、スラストプレート2
1が取り付けられている。磁気ディスク1はハブ16に
スペーサ13を介して積層され、クランプ17により固
定されている。ハブ16は2重円筒状に形成されてお
り、ハブ16の内側円筒内面側には軸受け10が固定さ
れている。ハブ16の外側円筒内面にはモータマグネッ
ト12が取り付けられており、ベースから立ち上がって
いるステータコイル11との間でもモータを形成し、ハ
ブ16,磁気ディスク1の回転系を高速で駆動する。
【0018】滑り軸受けはラジアル軸受けがシャフト1
5外周面もしくは軸受け10の内周面間に、スラスト軸
受けは軸受け10の両端面もしくはスラストプレート2
1両面もしくはスラストプレート21の軸受け10側片
面と下スラスト受け9に形成される。この滑り軸受けの
形式は、第1の実施例で説明したように図2ないし図5
のラジアルおよびスラスト形式が採用される。
【0019】ラジアル軸受け隙間の大きさを、図7に示
した、磁気ディスク1とロードアームの最小隙間と軸受
け10の長さと磁気ディスク1半径の比の積の6分の1
以下にすることにより、スピンドルモータが静止し、軸
受け10の剛性がない状態でもロードアームと磁気ヘッ
ドが接触することなく、安全な条件が得られる。
【0020】
【発明の効果】軸受け隙間を、磁気ディスクと軸受け長
さおよび磁気ディスクとヘッド支持系の軸方向最小隙間
の関係で規定することにより、静止時の軸受け剛性のな
い場合でも磁気ディスクがヘッド支持系と接触すること
をなくすることができる。このため磁気ディスクの積層
枚数を多くでき大容量化が可能となる、また装置組立時
の磁気ディスク傷つきを無くし生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】本発明の第1の実施例の軸受けの断面図。
【図3】本発明の第1の実施例のスラスト受けの説明
図。
【図4】本発明の第1の実施例の軸受け部の説明図。
【図5】本発明の第1の実施例のスラスト受けの説明
図。
【図6】従来の問題点の説明図。
【図7】磁気ディスク付近の構造の説明図。
【図8】本発明の第2の実施例の断面図。
【符号の説明】
1…磁気ディスク、7…ベース、8…蓋、9…下スラス
ト受け、10…軸受け、11…ステータコイル、12…
ロータマグネット、13…スペーサ、14…シール、1
5…シャフト、16…ハブ、17…クランプ、18…上
スラスト受け、19…ハウジング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 知昭 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1枚もしくは複数の磁気ディスクとこれを
    積層するハブ、前記ハブに前記磁気ディスクを固定する
    クランプおよび前記ハブに固定され前記ハブとともに回
    転するシャフトと、これら回転体を回転駆動するための
    モータとを備え、前記シャフトもしくは前記ハブと半径
    方向および軸方向に一定の隙間を設けて軸受け部を固定
    ベースに設置し、前記軸受け部の前記シャフトもしくは
    前記ハブと対向する円周面もしくは対向する平面、ある
    いは前記軸受け部と対向する前記シャフトもしくは前記
    ハブの円周面もしくは対向する平面の何れかに動圧発生
    用の複数の溝、もしくはくさび状の複数の堰を設け、更
    にこの隙間に油もしくは磁性流体を満たすことにより、
    前記シャフトの回転に伴いこの間に動圧効果を発生さ
    せ、前記回転体を半径方向および軸方向に支持するすべ
    り軸受けを用いた磁気ディスク用スピンドルモータにお
    いて、前記シャフトと前記軸受け部の半径隙間の6倍が
    前記磁気ディスクの半径に対する軸受け軸方向長さの比
    率と前記磁気ディスクと磁気ヘッド支持系の軸方向最小
    隙間の積の値を越えない様に設定されたことを特徴とす
    る磁気ディスク用スピンドルモータ。
JP12774895A 1995-05-26 1995-05-26 磁気ディスク用スピンドルモータ Pending JPH08321131A (ja)

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JP (1) JPH08321131A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6552456B2 (en) * 2000-11-30 2003-04-22 Seiko Instruments Inc. Hydraulic dynamic pressure bearing motor
US7380989B2 (en) 2004-04-28 2008-06-03 Nidec Corporation Fluid dynamic pressure bearing and recording disk drive device comprising the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6552456B2 (en) * 2000-11-30 2003-04-22 Seiko Instruments Inc. Hydraulic dynamic pressure bearing motor
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