JPH08320809A - 外乱プロセス排除方式 - Google Patents

外乱プロセス排除方式

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JPH08320809A
JPH08320809A JP7126193A JP12619395A JPH08320809A JP H08320809 A JPH08320809 A JP H08320809A JP 7126193 A JP7126193 A JP 7126193A JP 12619395 A JP12619395 A JP 12619395A JP H08320809 A JPH08320809 A JP H08320809A
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stopped
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JP7126193A
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English (en)
Inventor
Tadashi Shoji
直史 庄司
Norimi Yamamoto
礼己 山本
Tomonori Sekiguchi
知紀 関口
Yutaka Enko
豊 円光
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算機の利用者が、他の利用者が所有している
処理中のプロセスを強制終了することなく、計算機を専
有してプロセスを実行することができるような外乱プロ
セス排除方式を提供する。 【構成】計算機100は、利用者の要求に応じてネットワ
ーク割り込みマスクビット103を設定し、プロセス情報
表示手段114によって処理中のプロセスを表示する。外
乱として利用者に選択されたプロセスは、プロセス停止
シグナル送付手段117によって順次停止される。停止中
のプロセスは利用者の要求に応じて、プロセス再開シグ
ナル送付手段118によって再開され、ネットワーク割り
込みマスクビット103はマスクを解除される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は計算機の外乱プロセス排
除方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術は、参考文献[『UNIX4.3BSD
の設計と実装』P71-P74]に記載されているように、1台
の計算機のメモリ上に複数のプロセスが同時に動作する
ことが可能であった。 プロセスとは、計算機によって
実行中のプログラムを指す言葉である。ある一時点で
は、計算機のCPU(プロセッサ)は一つのプロセスしか
実行していない。しかし、オペレーティングシステムの
スケジューリング機能がCPUが割り当てられるプロセス
を動的に切り換えることによって、複数のプロセスを同
時に処理することが可能であった。処理を完了するまで
長い時間CPUの割り当てを必要とするプロセスが存在し
ても、CPUはプロセスの実行を一定時間行なった後、そ
れを中断して別なプロセスの実行を行なうことができ
た。
【0003】このため参考文献[『UNIX4.3BSDの設計と
実装』P76]に記載されているように、メモリ上のプロセ
スは下記に記すような状態に分類できた。
【0004】プロセスの状態 ・走行可能 ・事象発生待ち ・プロセス停止 ・プロセス生成時の中間状態 ・プロセス消滅時の中間状態 従来の技術は、参考文献[『UNIX4.3BSDの設計と実装』P
96-P97]に記載されているように、全てのプロセスは親
プロセスが小プロセスの生成処理を行なうことで生成さ
れた。このため、処理中のプロセスは各々自己の親プロ
セスを特定できる情報をもっていた。プロセスは終了す
るとその親プロセスが小プロセスが使用していた資源を
開放していた。親プロセスが開放処理を行なうまでは、
小プロセスは上記のプロセス消滅時の中間状態(ゾンビ
状態)にあった。
【0005】従来の技術は、参考文献[『UNIXネットワ
ークの日々』P205-P264]に記載されているように、ネッ
トワークコマンドによって、別個の計算機を指定してプ
ロセスを実行させることが可能であった。
【0006】この別個の計算機からのプロセス処理を計
算機の性能測定や命令トレースの取得結果に含めたくな
い場合、従来では例えば以下のような方法をとることが
できた。測定またはトレースを行ないたい計算機内の初
期設定ファイル(参考文献[『日立CSMA/CDネットワーク
CD105(TCP/IP)』P28-P31])をネットワーク機能解除の
ために編集した後、計算機を再起動する。
【0007】これによって、別個の計算機からのプロセ
ス処理が性能値や命令トレース取得結果に影響を及ぼす
ことを防止することが可能であった。しかし、計算機を
再起動することなく、別個の計算機からのプロセス処理
が性能測定やトレース取得結果に影響を与えることを防
ぐ手段はなかった。
【0008】従来の技術は、参考文献[『32ビットマイ
クロプロセッサ入門』P22,P32-P34]に記載されているよ
うに計算機内のプロセッサの内部にある特定のレジスタ
を外部からの割り込み処理のマスクの設定に用いてい
た。前記レジスタの特定のビット位置に禁止ビットを設
定することで割り込みの禁止(マスク)を実現すること
が可能であった。
【0009】しかし、禁止する割り込みの種類と割り込
みを禁止する時点、禁止を解除する時点を利用者が動的
に切り換える手段はなかった。すなわち、割り込みが禁
止される時点は、オペレーティングシステムを作成した
ときに決定していた。
【0010】従来の技術は、参考文献[『UNIX4.3BSDの
設計と実装』P74-P80,P97-P106]に記載されているよう
に処理中のプロセスに対し、停止シグナルを送付するこ
とでプロセスの実行を停止することが可能であった。停
止中のプロセスは続行シグナルを受信するまで、プロセ
ッサを割り当てられることなく、停止することが可能で
あった。そして、続行シグナルを受信した後は実行を再
開することが可能であった。
【0011】従来の技術は、参考文献[『HI-UX/WE2 リ
ファレンス1』P710-P713]に記載されているように、計
算機内に存在している処理中の全プロセスに対し、各々
の状態を抽出することが可能であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】既存の計算機システム
では、ある計算機で性能測定ベンチマークを実行した
り、特定のプログラムの命令トレースを取得する場合、
通常の運用状態のままでは、様々な利用者が異った目的
のプロセスを処理中であり、このままでは正確な性能の
測定や、特定のプログラムにかぎったトレースを取得す
ることはできないという問題があった。
【0013】このため、計算機が記憶装置内にもつ初期
設定ファイルを編集した後、計算機を再起動して、計算
機を専有して利用することができた。しかし、この方法
では、それまで実行中であった多数のプロセスはすべて
強制的に終了せざるおえなかった。また、計算機を専有
して利用する状態から、元の共有して利用する状態に戻
すときは初期設定ファイルを元の内容に戻し、再び計算
機を再起動する必要があった。このため、準備には多く
の時間を要した。
【0014】本発明の目的は、計算機の初期設定ファイ
ルを変更して計算機を再起動することなく、プロセッサ
が外乱となるプロセスの実行を行なうことを抑止する方
式を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の外乱プロセス排
除方式は、上記目的を達成するために、第一の計算機の
なかに、ネットワーク割り込みを利用者の要求に応じた
任意の時点で禁止し、また禁止を解除することのできる
ネットワーク割り込み禁止手段とネットワーク割り込み
禁止解除手段とを設け、計算機内に存在しているプロセ
スを親子関係を示すように表示し、また各々のプロセス
が計算機の起動時に自動的に生成されたプロセスのか、
利用者によって動的に生成されたプロセスなのかを区別
して表示するプロセス情報表示手段を設け、利用者がプ
ロセス情報表示手段の出力結果を参照した結果、選択し
たプロセスに停止シグナルを送るプロセス停止シグナル
送付手段を設けたものである。
【0016】また、上記の手段を適正な順序で呼び出し
て実行する外乱プロセス排除手段を設けた。
【0017】さらに、上記停止されたプロセスを利用者
の要求に応じた任意の時点で再開するために外乱プロセ
ス再開手段を設けた。
【0018】
【作用】本発明の外乱プロセス排除方式では、ネットワ
ーク割り込みを禁止した後に外乱として選択されたプロ
セスを停止する外乱プロセス排除手段と、上記プロセス
を再開した後にネットワーク割り込みを許可する外乱プ
ロセス再開手段とを用いることにより、利用者は計算機
を再起動して処理中のプロセスを強制終了することな
く、計算機を専有して使用することができる。
【0019】また、外乱プロセス排除手段には、現在処
理中のプロセス情報を親子関係を示して表示する手段が
あるため、利用者は外乱とみなすべきプロセスを容易に
選択することができる。
【0020】さらに、外乱プロセス排除手段には、小プ
ロセスから先に停止シグナルを送り、先に停止すべきプ
ロセスの停止を確認した後に次に停止するプロセスにシ
グナルを送るプロセス停止シグナル送付手段があるた
め、停止されたプロセスが自己の子プロセスの資源の開
放が行なえなくなるという問題を防ぐことができる。
【0021】同様に外乱プロセス再開手段も、親プロセ
スから先に再開シグナルを送り、先に再開すべきプロセ
スの再開を確認した後に次に再開するプロセスにシグナ
ルを送るプロセス再開シグナル送付手段があるため、停
止されたプロセスが自己の子プロセスの資源の開放が行
なえなくなるという問題を防ぐことができる。
【0022】
【実施例】はじめに本外乱プロセス排除方式を備える計
算機システムの構成を説明する。図1は、本方式の一実
施例を示す構成図である。本外乱プロセス排除方式は、
第一の計算機100に含まれる複数の手段によって実現さ
れている。構成図は、処理の流れを後述するために、第
一の計算機100の他、第一の計算機100にネットワーク13
0を介してプロセス処理を依頼することのできる第二の
計算機120、及び、これらを結ぶネットワーク130を含ん
でいる。
【0023】第一の計算機100は、CPU(プロセッサ)10
1、メモリ装置140やディスク装置150などの記憶装置、
及び表示装置160、入力装置170を備え、さらに他の計算
機と通信するためにネットワークI/O装置180を備えてい
る。
【0024】第一の計算機100のディスク装置150内に
は、計算機の起動時に自動的に実行される処理を記述し
た初期設定ファイル151が存在する。
【0025】第一の計算機100のメモリ140上の空間は、
カーネル空間191とユーザ空間192に分かれている。カー
ネル空間191には、計算機の基本サービスを提供するオ
ペレーティングシステムが存在する。オペレーティング
システムのサービスのうち、ユーザ空間192上のプログ
ラムより呼び出して利用できる部分はシステムコールと
呼ばれる。ユーザ空間192には、オペレーティングシス
テムの機能をシステムコール呼び出しによって利用する
アプリケーションプログラムが動作する。処理中の全て
のプロセスはオペレーティングシステムの機能を共有す
る。
【0026】カーネル空間191には、システムコールに
よるサービスの例として、メモリ140上に存在するプロ
セスの情報を抽出するプロセス情報抽出手段107と、デ
ータをファイルとしてディスク装置150に格納するファ
イル格納手段108と、プロセスからプロセスへシグナル
を伝達するシグナル伝達手段109が存在する。本方式で
は特に、カーネル空間191には、ネットワーク割り込み
禁止手段110、及びネットワーク割り込み禁止解除手段1
11が存在する。
【0027】第一の計算機100のCPU101内には割り込み
マスク用レジスタ102が存在する。レジスタ102内の各ビ
ットは割り込み種別に対応し、レジスタ102内のビット
を設定することで指定した割り込みをマスクすることが
可能である。割り込みマスク用レジスタ102には、ネッ
トワーク割り込みマスク用ビット103が存在する。
【0028】第一の計算機100のメモリ内カーネル空間1
91には、割り込みベクタテーブル105と割り込み種別に
応じた割り込み処理手段106が存在する。
【0029】第二の計算機120からネットワーク130を介
してアクセス要求が来ると割り込み信号のタイプと割り
込みマスク用レジスタ102の内容との比較が行われ、当
該タイプの割り込みが禁止されていなければ、割り込み
が起こる。割り込み信号の中に割り込みの種別に応じた
割り込みベクタ105が含まれており、割り込みベクタテ
ーブル105を割り込みベクタを指標として検索して実行
すべき割り込み処理手段106を決定する。
【0030】ユーザ空間192には、プロセス情報保存手
段113があり、プロセス情報抽出手段107を用いて得られ
た情報をファイル格納手段108を用いて、ディスク装置1
50に保存することができる。
【0031】ユーザ空間192には、プロセス情報表示手
段114があり、プロセス情報抽出手段107を用いて得られ
た情報を編集、加工して表示装置160に表示する。
【0032】ユーザ空間192には、停止プロセス入力受
付手段115があり、外乱として利用者が判断したプロセ
スを利用者が指定するのに用いられる。指定されたプロ
セスはメモリ140上の停止予定プロセス情報テーブル116
に格納される。
【0033】ユーザ空間192には、プロセス停止シグナ
ル送付手段117があり、停止予定プロセス情報テーブル1
16を参照してプロセスを停止する順序を決定する。さら
に、決定した順序に基づきプロセスに停止シグナルを送
付する。
【0034】ユーザ空間192には、一連の外乱プロセス
排除の手順を実行する外乱プロセス排除手段112があ
る。
【0035】ユーザ空間192には、プロセス再開シグナ
ル送付手段119がある。
【0036】ユーザ空間192には、停止中であった外乱
プロセスを再開する手順を実行する外乱プロセス再開手
段118がある。
【0037】次に図2を用いて、従来の方式による外乱
プロセスを排除するする流れを説明する。
【0038】従来の方法として、初期設定ファイル151
を編集して(201)から第一の計算機100を再起動する(20
2)ことで、ネットワークサービスを提供する手段を解除
することが可能である。これによって、他計算機からの
通信アクセスと外乱プロセスの生成を防止することが可
能である。
【0039】図3は、初期設定ファイル151の例であ
る。下線を施した記述301がネットワークサービスを開
始する記述である。下線部301を削除し、ファイルを保
存して、計算機を再起動することでネットワーク機能は
遮断される。
【0040】また、第一の計算機100を再起動すること
によって、その時点でメモリ140上で実行されていたプ
ロセスを排除して第一の計算機100を使用することがで
きる。しかし、他の利用者が実行中のプロセスが未終了
である場合、プロセスが実行中であっても、メモリ140
上のプロセスは全て強制的に終了されてしまっていた。
【0041】さらに、性能測定や命令トレース等の目的
を達成した(203)後は、再び初期設定ファイル151を編集
し元の内容に戻した(204)後、計算機を再起動(205)しな
いと、ネットワーク機能を利用することはできなかっ
た。再起動後は、202で強制終了させられたプロセスを
再実行しなければならなかった(206)。
【0042】本方式を使用する場合は、従来のような電
源断及び再起動による計算機の専有は行なわない。代案
として、メモリ140上のプロセスに停止シグナルを送
り、一時的にプロセスを停止させ、プロセスがCPU(101)
を使用できないようにする。
【0043】次に図4を用いて、本方式を用いて外乱と
なるプロセスを排除する手順を説明する。図4は、本方
式を用いて外乱となるプロセスを排除する流れを示す図
である。
【0044】計算機は、電源投入がなされ起動するとき
に自動的にいくつかの初期設定ファイル151の内容に記
された処理を実行する。本方式では、初期設定ファイル
151の一つに、プロセス情報保存手段113を呼び出し実行
する記述が組み込まれており、これによって、起動時の
プロセス情報を起動時生成プロセス情報ファイル152に
保存する。(401) 図5は、起動時生成プロセス情報ファイル152の構造を
示す図である。起動時生成プロセス情報ファイル152の
構成レコード500は、以下の情報より構成される。
【0045】プロセスID(プロセス番号)501 親プロセスID(プロセス番号)502 プロセスの所有者のログイン名503 プロセスが処理しているコマンド名504 この後、計算機は複数の利用者が様々な目的で各々の業
務を達成するために互いに無関係なプロセスを多数生
成、実行する。
【0046】そして、ある時点で計算機の特権利用者が
ベンチマークの測定、プログラムのトレースなどの目的
で第一の計算機100を専有して使用する必要が生じたと
する。この場合、利用者が外乱プロセス排除手段112の
実行を選択する。(402) 本手段は始めに、ネットワーク割り込み禁止手段110を
呼び出し、割り込みマスク用レジスタ102内のネットワ
ーク割り込みマスクビットを設定する。これによって、
設定した任意の時点からネットワーク130を介した第二
の計算機120からのアクセスは禁止され、これで第二の
計算機120の利用者によって第一の計算機100内に新たに
プロセスが生成されることはなくなる。(403) これ以降行なうべきことは、既に現在第一の計算機100
内で処理中のプロセスを停止することである。
【0047】本方式では、どのプロセスを外乱を与える
プロセスとみなし、停止シグナルを送る対象とするかを
第一の計算機100を専有する利用者に選択させる。この
ため、ネットワーク割り込み禁止後、外乱プロセス排除
手段112は、プロセス情報表示手段114を呼び出して、現
在メモリ140上に存在している全プロセスの情報を表示
装置160に表示する。(404) 図6は、プロセス情報表示手段114が表示装置160に表示
するプロセス情報の例である。本表示手段114の特徴
は、現在メモリ140上にあるプロセスの親子関係を明示
するように表示を行なうことである。マルチプロセスを
提供できるオペレーティングシステムの場合、プロセス
は親プロセスによって生成される。一つのプロセスが複
数の小プロセスを生成することもありうる。本表示手段
114はプロセスをそれが処理しているコマンド名で表
す。そして、コマンド名だけでなく、併せてプロセスの
所有者のログイン名とプロセスIDも表示する。図6にお
けるinit,xloadなどがコマンド名であり、root,sekigut
iなどがログイン名である。さらに別の本表示手段114の
特徴として、計算機起動時に生成されたプロセスについ
てはマークを付けて表示する。マークはプロセス名称に
下線をひく、または飾り文字、網掛け等の修飾を施すこ
とで行なう。
【0048】利用者はプロセス情報表示を参照して、外
乱となるプロセスを選択する。この際、起動時に生成さ
れたプロセスにマークがつけられていることで計算機の
運用に不可欠なプロセスを誤って外乱とみなして停止す
ることを未然に防ぐことができる。また、プロセスの親
子関係が把握しやすいように表示がなされているため、
停止すべきプロセスを選択し忘れることを防ぐことがで
きる。
【0049】停止プロセスを利用者に選択させるため
に、外乱プロセス排除手段112によって停止プロセス入
力受付手段115が呼び出される。利用者は、プロセス情
報のプロセス木からマウス等の入力装置170によって停
止すべきプロセスを選択する。停止すべきプロセスを選
択する際、停止プロセスとして選択されたプロセスの小
プロセスは自動的に停止プロセスとして選択されること
にする。これは、親プロセスが停止されている最中に小
プロセスが終了すると、小プロセスの資源の開放処理を
親プロセスが実行することができないからである。(40
5) 選択されたプロセスは、メモリ140上の停止予定プロセ
ス情報テーブル116に格納される。図7は、停止予定プ
ロセス情報テーブル116の構造を示す図である。停止予
定プロセス情報テーブル116の構成レコードは以下の情
報より構成される。 プロセスID(プロセス番号)701 親プロセスID(プロセス番号)702 プロセスの状態703 停止シグナルを送付済みか否かを示すフラグ704 プロセスの所有者のログイン名705 プロセスが処理しているコマンド名706 利用者による選択作業が終了すると、次に外乱プロセス
排除手段112は、プロセス停止シグナル送付手段117を呼
び出してで停止予定プロセスとして選択されたプロセス
の停止順序を決定する。プロセスの停止順序の決定は親
子関係のあるプロセス同士ならば子から先に停止する。
同じプロセスを親とする兄弟関係にあるプロセスならば
プロセス番号の若い(すなわち、後になって生成され
た)ものから先に停止する手順で行なう。このような手
順にする理由は、親プロセスから先に停止した場合、残
された小プロセスが次に停止される前に終了すると、よ
うに小プロセスが使用していた計算機内の資源を開放す
る処理が行われないため、小プロセスはゾンビ状態でメ
モリ140上に残存してしまうからである。例えば、図6
でプロセスIDが271のcshプロセス,272のxloadプロセス
を停止する場合、xloadはcshより先に停止しなければな
らない。(406) 停止順序が決定されると、順序にしたがってプロセスに
対し停止シグナルを送付する(407)。停止シグナルを送
った順序にプロセスはシグナルを受信して停止するとは
かぎらないので、1回シグナルを送るごとに一定時間後
にプロセス情報抽出手段107を呼び出して確かにプロセ
スが停止されたことを確認する。確かにプロセスの状態
が停止状態に変化していれば、停止予定プロセステーブ
ル116の停止シグナル送付済みフラグの欄をオンにし
て、プロセス状態の欄を更新する。逆にプロセスの状態
が停止状態に変化していないならば、さらに一定時間待
って再度プロセスの状態を確認する。それでも、プロセ
スの状態が停止状態に変化していないならば、停止予定
プロセステーブル116の停止シグナル送付済みフラグの
欄をオフにして、プロセス状態の欄を更新する(408)。
そして、次に停止すべきプロセスに対し、停止シグナル
を送る(407)。停止予定プロセステーブル116に登録され
ている全プロセスにシグナルを送付完了した場合は(40
9)、テーブル116の内容をディスク装置150に停止中プロ
セス情報ファイル153として保存する。(410) ここまでの手順によって今後新たに外乱となるプロセス
が生成されないような処理を施し、計算機のメモリ140
上から外乱となるプロセスを停止した。ここまでで外乱
排除方式の目的の前半は終了し、利用者は性能測定やト
レース等の処理を計算機を専有して行なうことができ
る。(411) 上記の性能測定やトレース等の処理が終了した後は、利
用者は外乱プロセス再開手段118を選択して計算機を専
有前の状態に戻す(412)。始めに、外乱プロセス再開手
段118はプロセス再開シグナル送付手段119を呼び出す。
プロセス再開シグナル送付手段119は、停止中プロセス
情報ファイル153を読み込み、そこに登録されているプ
ロセスの内、プロセス状態が停止中のものだけに再開シ
グナルを送付する(413)。再開シグナルを送付する順序
は、停止シグナルを送付したのとは逆の順序で行なう。
停止シグナル送付手段117と同様に、再開シグナルを送
った順序にプロセスはシグナルを受信して再開するとは
かぎらないので、1回シグナルを送るごとに一定時間後
にプロセス情報抽出手段107を呼び出して確かにプロセ
スが再開されたことを確認する。確かにプロセスの状態
が停止状態以外に変化していれば、次に再開すべきプロ
セスに再開シグナルを送る。逆にプロセスの状態が停止
状態以外に変化していないならば、さらに一定時間待っ
て再度プロセスの状態を確認する。それでも、プロセス
の状態が停止状態以外に変化していないならば、次に再
開すべきプロセスに対し、再開シグナルを送る(413)。
【0050】停止中プロセス情報ファイル153に登録さ
れている全プロセスにシグナルを送付完了した場合(41
4)は、外乱プロセス再開手段118は次にネットワーク割
り込み禁止解除手段111を呼び出す。これによって、第
二の計算機120からの通信要求を第一の計算機100は受け
付けることが可能になる(415)。以上で、外乱プロセス
再開手段118は処理を終了する。
【0051】以上で外乱プロセス排除方式を利用する手
順は終了する。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、現在処理中のプロセス
を強制終了することなく、計算機が特定のプロセスだけ
を実行するような環境を作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての外乱プロセス排除方
式を備える計算機システムのブロック図。
【図2】従来の外乱プロセス排除のフローチャート。
【図3】ネットワーク機能の起動処理を行なう初期設定
ファイルの内容を示す説明図。
【図4】外乱プロセス排除方式の処理のフローチャー
ト。
【図5】起動時生成プロセス情報ファイルの説明図。
【図6】プロセス情報表示手段の表示の例を示す説明
図。
【図7】停止予定プロセス情報テーブルの説明図。
【符号の説明】
110…ネットワーク割り込み禁止手段、 111…ネットワーク割り込み禁止解除手段、 114…プロセス情報表示手段、 117……プロセス停止シグナル送付手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 円光 豊 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地株式 会社日立製作所システム開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに通信ネットワークで接続された第一
    の計算機と第二の計算機を有し、前記第一の計算機はプ
    ロセッサ内に外部からの割り込みの禁止を設定できるレ
    ジスタと、複数のプロセスを時分割して処理する手段
    と、処理中のプロセスに関する情報を抽出し表示する手
    段と、記憶装置に情報を格納する手段と、処理中のプロ
    セス間でシグナルを伝達する手段をもち、前記第二の計
    算機は前記第一の計算機内のプロセスと通信する手段を
    もつ計算機システムにおいて、前記第一の計算機は、利
    用者が希望する任意の時点より前記第二の計算機からの
    ネットワーク割り込み要求を禁止した後、前記プロセス
    情報表示手段によって前記第一の計算機内で処理中のプ
    ロセス情報を表示し、次に、停止すべきプロセスを利用
    者に選択させ、前記選択されたプロセスに停止シグナル
    を送付する外乱プロセス排除手段を備えており、さらに
    利用者が希望する任意の時点より上記停止中であったプ
    ロセスの処理を再開するシグナルを送付し、その後、ネ
    ットワーク割り込みの禁止を解除する外乱プロセス再開
    手段とを備えていることを特徴とする外乱プロセス排除
    方式。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第一の計算機起動
    時のプロセス情報と任意の時点で抽出されたプロセス情
    報との差分をとり、起動後に生成されたプロセスの存在
    を明示して前記抽出されたプロセス情報を表示するプロ
    セス情報表示手段を備える外乱プロセス排除方式。
  3. 【請求項3】請求項1において、任意の時点で抽出され
    たプロセス情報を参照して、プロセスの親子関係をプロ
    セス木として表示するプロセス情報表示手段を備える外
    乱プロセス排除方式。
  4. 【請求項4】請求項1において、プロセスの停止シグナ
    ルを送る場合、小プロセスから先に停止シグナルを送
    り、子プロセスが停止したことを確認した後に親プロセ
    スに停止シグナルを送る順序によってプロセスを停止す
    る外乱プロセス排除手段を備える外乱プロセス排除方式
JP7126193A 1995-05-25 1995-05-25 外乱プロセス排除方式 Pending JPH08320809A (ja)

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