JPH08320655A - 支持装置および該支持装置を備えたディスプレイ装置 - Google Patents

支持装置および該支持装置を備えたディスプレイ装置

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JPH08320655A
JPH08320655A JP6685996A JP6685996A JPH08320655A JP H08320655 A JPH08320655 A JP H08320655A JP 6685996 A JP6685996 A JP 6685996A JP 6685996 A JP6685996 A JP 6685996A JP H08320655 A JPH08320655 A JP H08320655A
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泰史 塩谷
Toshiaki Itazawa
敏明 板澤
Osamu Hoshino
脩 星野
Hiroshi Takabayashi
広 高林
Takashi Yamamoto
高司 山本
Toyohide Miyazaki
豊秀 宮崎
Akio Yoshida
明雄 吉田
Takao Miyamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイ部を支持するスタンド支柱が特
定周波数に対して共振しないようにし、電磁環境両立性
を満足させて放射妨害成分が増幅されないようにする。 【解決手段】 支持装置1は、支持台6に立設されたス
タンド支柱5にディスプレイ部2が装着されるディスプ
レイ取付部材4を横架させたものである。この場合のス
タンド支柱5とディスプレイ取付部材4とは電気的絶縁
状態に連結されている。また、ディスプレイ部2は、そ
の前後方向の所定姿勢から任意の角度にその姿勢を保持
させるチルト機構を介してディスプレイ取付部材4に装
着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器から放
射される電磁波や電子機器へ入射される電磁波の影響を
避ける支持装置およびこの支持装置を備えたディスプレ
イ装置に関するものである。
【0002】またこの発明は、上述した性能に加え、デ
ィスプレイ部などの被支持体を傾斜可能に支持するチル
ト機構を有し、ディスプレイ部を前後方向に傾動、ある
いは左右方向に回動させても安定性が損なわれないよう
にしたディスプレイ装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】近年、携帯電話など電磁波を応用した電
子機器が多く普及している。電子機器から放射される電
磁波(放射妨害波)によって周辺装置が電磁障害や電波
障害を起こすことが問題となっている。これにともな
い、装置またはシステムが電磁気的周囲環境に影響され
ず、かつまた、他に影響を与えず、性能劣化、誤動作な
どを起こさないようにする電磁環境両立性(Electro-ma
gnetic Compaitibility )(EMC)を環境問題として
取り組むようになってきた。
【0004】このEMC対策には、不要の電磁気信号、
または電磁雑音によって電子装置の機能劣化、誤動作あ
るいは故障として現れるような悪影響を及ぼす電磁気的
妨害である放射妨害(Electromagnetic Interference)
(EMI)の低減と、他の機器が発生する電磁気的妨害
を、電子機器が受けても悪影響なく動作するイミュニテ
ィ(Eectromagnetic Susceptibility )(EMS)(妨
害排除能力)とがある。
【0005】日本においては、VCCI規格によって電
子機器から放射される放射妨害波のレベルを規定した値
以下に抑えるように義務づけている。同様に、米国およ
び欧州においては、それぞれ法的拘束力を持つFCC規
格およびEN規格によって放射妨害波のレベルを規格値
以下に抑えるように義務づけている。
【0006】通常、この規格値を越える放射妨害波は、
クロック周波数の高い電子回路が発する高調波成分であ
る。しかも、その高調波成分は周波数域の一部のみが規
格値を超過するため、規格値を越えた周波数をある程度
のレベル以下に制限する妨害対策を講じれば、経済的か
つ有効に放射妨害波を抑制することができる。
【0007】電子機器として、液晶表示素子のような平
面型ディスプレイが急速に普及してきており、その大き
さも徐々に大型化しつつあるが、大型の平面型ディスプ
レイ装置を支持する装置(スタンド部材)は、デザイン
上の制約や機械構造上の制約があるため、およびコスト
を安価にするため、一般に金属材料を横H型や逆T型に
形成したものを使用する傾向がある。
【0008】このような電子機器用の支持装置にあって
は、通常のディスプレイ部を支持する装置(スタンド部
材)は、放射妨害波となる特定の周波数に対して共振
し、放射妨害波成分が増幅されてしまうという問題があ
る。
【0009】一方、パーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサなどのディスプレイ装置の支持機構において、
チルト機構を採用し、ディスプレイ部の上下方向での傾
斜角度を調整可能にしたものが知られている。このチル
ト機構は、CRTや液晶パネルなどのディスプレイ部の
表示画面を直立姿勢だけではなく、適度に傾斜させた姿
勢に保持するための機構である。
【0010】ディスプレイ装置は、一般に、表示画面を
有するディスプレイ部と、これを支持する支持装置とに
よって構成されているが、チルト機構はこれらディスプ
レイ部と支持装置との間に配置されるものであり、普通
は、ディスプレイ部の左右両側面の、操作者側から見え
る位置に、ディスプレイ部からそれぞれ左右外側に突出
するようにして配置されている。左右のチルト機構は、
それぞれの中心を連結するとともに、ディスプレイ部を
左右横方向に貫通する仮想的なチルト軸を有する。操作
者は、チルト軸を中心としてディスプレイ部を揺動動
作、つまりチルト操作することができる一方、所望の傾
斜角でディスプレイ部を安定した姿勢で保持することが
できる。すなわち、操作者は、例えば、ディスプレイ部
の前面上端部を軽く押したり引いたりして、自分の見や
すい角度に表示画面を傾斜させてセットし、表示画面上
の文字や図形の視認性を高めるようにしている。例え
ば、表示画面が液晶パネルである場合、その見る角度に
よって見え方が大きく異なるため、このようなチルト機
構は重要なものとなる。
【0011】ところで、近時、ディスプレイ部は、大型
化される傾向にある。これに対し、ディスプレイ部の付
帯装置としての支持装置は、一層の小型化が要求されて
いる。必要な部分は大きく、それ以外の部分は可及的小
さくして、例えば、ディスプレイ装置が机上を占有する
ことを防止しようとするものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ディスプレイ装置によると、左右に配置されるチルト機
構がディスプレイ部の左右両側面からそれぞれ左右に突
出するようにして配置されているため、支持装置の単独
での、またディスプレイ装置全体としての左右の幅につ
いてのそれ以上の小型化を促進することが困難であると
いう問題があった。
【0013】この問題を解決する方策の1つとして、左
右のチルト機構をディスプレイ部の側面から背面側に移
動させることが考えられる。こうすることによって、デ
ィスプレイ装置の操作者の視界からチルト機構をなく
し、デザイン的には良好なものとなるといった効果もあ
る。しかし、チルト機構の移動とともにチルト軸も後退
するためディスプレイ部の重心とチルト軸との間の距離
が大きくなり、チルト操作時に違和感が生じるという新
たな問題が発生する。すなわち、ディスプレイ部をチル
ト操作する際に、その自重の向きと同じ方向のチルト操
作は軽く、反対方向のチルト操作は重くなる。具体的に
は、ディスプレイ部の重心よりも後方にチルト軸が配置
されている場合、ディスプレイ部の前面上端部を手前側
に引いて表示画面を下に向けるときには軽く、一方、前
面上端部を奥側に押して表示画面を上に向けるときには
重くなる。この上下方向のチルト操作力の軽重が極端に
異なる場合には、操作者に故障を想起させるおそれがあ
る。このチルト操作時の違和感の問題は、今後、ディス
プレイ部の大型化が進められていく中で、大きな問題と
なることが予想される。
【0014】また、このようなディスプレイ装置の中に
は、ディスプレイ部の回転中心とディスプレイ装置の重
心とが水平方向にずれているものがある。このようなデ
ィスプレイ装置は、上述したようなチルト機構によりデ
ィスプレイ部を上下方向に傾動させる場合に、重心位置
が前後方向および上下方向に変化する。
【0015】このようなディスプレイ装置において、支
持台が載置される設置面によって形成される有効支持領
域から重心が外れると、ディスプレイ装置は転倒してし
まう。前述したような支持装置の小型化の要求を考慮す
れば、このような現象はより重要なこととなり得る。
【0016】よって、ディスプレイ部を上下方向に傾動
させても許容最大傾斜角度内では、常に安定した状態に
支持されているディスプレイ装置が要望されている。
【0017】一方、前述したようなディスプレイ装置で
は、支持装置の機構によりディスプレイ部をさらに左右
に回動可能にしたものがある。ディスプレイ装置では、
ディスプレイ部の重量および大きさが、支持装置のスタ
ンド支柱の重量および大きさを超える場合がある。
【0018】この場合、ディスプレイ装置において、デ
ィスプレイ部を左右方向に回動させ、さらに上下方向に
傾動動作をさせた際に、その重心位置が移動してしま
う。このようなディスプレイ装置において、支持台が載
置される設置面によって形成される有効支持領域からデ
ィスプレイ部の重心が外れると、ディスプレイ装置は転
倒してしまうので、ディスプレイ部を左右方向に傾動さ
せても許容最大傾斜角度内では、常に安定した状態に支
持されているディスプレイ装置が要望されている。
【0019】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、ディスプレイ部を支持するスタ
ンド支柱が特定周波数に対して共振しないようにし、電
磁環境両立性を満足させて放射妨害成分が増幅されない
ようにした支持装置およびこの支持装置を用いたディス
プレイ装置を提供することを目的とする。
【0020】また、この発明の目的とするところは、装
置の左右方向の一層の小型化を図るとともに、ディスプ
レイ部のチルト操作時の違和感をなくすようにした支持
装置およびこの支持装置を備えた視認性の良好なディス
プレイ装置を提供することにある。
【0021】この発明の他の目的とするところは、立設
状態にあり、しかも許容最大傾斜角度内では、ディスプ
レイ部を前後方向に傾動あるいは左右方向に回動させて
も安定状態に保持できるようにしたディスプレイ装置を
提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
この発明によれば、支持台に立設されたスタンド支柱に
被支持体が装着される被支持体取付部材を横架させてな
るものであって、前記スタンド支柱と被支持体取付部材
とを電気的絶縁状態で連結させた、ことを特徴とする支
持装置、並びに該支持装置に被支持体としてのディスプ
レイ部を装着したディスプレイ装置が提供される。
【0023】かかる構成に基づき、より被支持体からの
放射妨害波あるいは被支持体への放射妨害波に対して共
振が起きないようにした。
【0024】また、この発明によれば、横方向に延びる
チルト軸を回動中心として、被支持体を所定姿勢からそ
れぞれ上向き、下向きに傾斜可能に支持する支持装置に
おいて、前記所定姿勢での被支持体の重心から水平方向
に偏倚量Xだけずれた位置に前記チルト軸を配設すると
ともに、前記被支持体を前記チルト軸周りの所定のチル
ト操作角内の任意の傾斜角度で安定した姿勢で保持する
チルト機構と、該チルト機構を介して前記被支持体を支
持する支持装置本体とを備え、前記チルト機構は、前記
チルト軸周りのトルクのうち前記被支持体の自重Wと前
記偏倚量Xとに基づいて前記チルト軸周りに発生する自
重によるトルクWXの向きを下向きとし、またこの反対
を上向きとしたとき、前記被支持体の上向きのチルト操
作に抗して前記チルト機構から前記被支持体に作用する
下向きトルクTr1の大きさと、前記被支持体の下向きの
チルト操作に抗して前記チルト機構から前記被支持体に
作用する上向きトルクTr2との大きさについて、前記下
向きトルクTr1が前記上向きトルクTr2よりも小さくな
るように設定した抗力調整機構を有する支持装置が提供
される。
【0025】かかる構成に基づき、上向きと下向きのチ
ルト操作力の差が小さくなり、被支持体のチルト操作時
の違和感が低減される。
【0026】この発明では、好ましくは、上述した支持
装置と、被支持体としてディスプレイ部を備えた、ディ
スプレイ装置が提供される。
【0027】さらに、この発明によれば、平面上の設置
面に載置される支持装置と、該支持装置によって支持さ
れるディスプレイ部とを備えたものであって、前記支持
装置は、前記設置面に直接的に接触する複数の接触部ま
たは連続する接触部を下面に有する支持台を備え、前記
接触部を順次に連結することによって囲繞された領域を
有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜面である場合
の、前記ディスプレイ装置の傾斜が許容されるべき前後
方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとしたとき、前記最
大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディスプレイ装置
の重心から水平基準面に対する垂線が前記有効領域内を
通るように、前記接触部を構成することを特徴とするデ
ィスプレイ装置が提供される。
【0028】上記ディスプレイ装置では、好ましい一態
様として該ディスプレイ装置の重心の位置が前後方向お
よび上下方向に変化する場合における、前記重心が最前
端に位置したときの前記設置面から前記重心までの高さ
をh1 、前記重心が最後端に位置したときの前記設置面
から前記重心までに高さをh2 、前記最前端と最後端と
の水平距離をX4 とし、前記重心から水平基準面に対す
る垂線と前記有効支持領域との交点を通る前後方向の前
記有効支持領域の幅Dを、 D>X4 +(h1 +h2 )tan θ に設定する。
【0029】なお、上記関係式は、ディスプレイ装置の
前方向および後方向の許容最大傾斜角度θを同じに設定
した場合で規定されたものである。かかる角度θが互い
に異なる場合、前方向の許容最大傾斜角度をθ1 、後方
向の許容最大傾斜角度をθ2とすると、 D>X4 +h1 tan θ1 +h2 tan θ2 と設定することが好ましい。
【0030】また好ましくは、前記支持装置には、前記
ディスプレイ部を上下方向の傾斜角度を調整可能に支持
するチルト機構を設ける。
【0031】かかるディスプレイ装置では、支持装置の
機構に起因して、ディスプレイ部を前後に傾動させた場
合でも、当該ディスプレイ部は安定に保持され得る。
【0032】加えて、この発明によれば、平面上の設置
面に載置される支持装置と、該支持装置によって支持さ
れるディスプレイ部とを備えたディスプレイ装置であっ
て、前記支持装置は、前記設置面に直接的に接触する複
数の接触部または連続する接触部を下面に有する支持台
を備え、前記接触部を順次に連結することによって囲繞
された領域を有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜
面である場合の、前記ディスプレイ装置の傾斜が許容さ
れるべき左右方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとした
とき、前記最大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディ
スプレイ装置の重心からの垂線が前記有効支持領域内を
通るように、前記接触部を構成することを特徴とするデ
ィスプレイ装置が提供される。
【0033】上記ディスプレイ装置では、好ましい一態
様として前記設置面から前記ディスプレイ装置の重心ま
での高さをhとし、ディスプレイ装置の重心位置が左右
方向に変化する場合ではその重心位置の移動距離をX5
とし、前記重心から水平基準面に対する垂線と前記有効
支持領域との交点を通る左右方向の前記有効支持領域の
幅Bを、 B>2htan θ+X5 に設定する。
【0034】なお、上記関係式は、ディスプレイ装置の
右方向および左方向の許容最大角度θを同じに設定した
場合で規定され得るものである。かかる角度θが互いに
異なる場合、左方向の許容最大傾斜角をθ3 、右方向の
許容最大傾斜角をθ4 とすると、 B>h(tan θ3 +tan θ4 )+X5 と設定することが好ましい。
【0035】また好ましくは、前記支持装置には、前記
ディスプレイ部を上下方向の傾斜角度を調整可能に支持
するチルト機構を設けることに加え、さらに好ましく
は、前記支持装置は、前記支持台に対して垂直方向の軸
を基準に回転可能な回転台を有するとともに、該回転台
を介して前記ディスプレイ部を支持する。
【0036】かかるディスプレイ装置では、支持装置の
機構に起因して、ディスプレイ部を上下に加え、左右に
回動させた際でも、当該ディスプレイ部は安定に保持さ
れ得る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1(a)(b)(c)はこの発
明に係るディスプレイ装置の第1の実施の形態を示す正
面図、平面図および側面図である。図1(a)(b)
(c)において、1は、平面型ディスプレイ装置であ
り、この平面型ディスプレイ装置1はプラズマディスプ
レイ、エレクトロルミネッセンス、強誘電性液晶、ネマ
チック液晶などの液晶ディスプレイなどの平面型の表示
パネルを有する被支持体である平面型ディスプレイ部
(以下、「ディスプレイ部」と略記する)2と、このデ
ィスプレイ部2をその背面から保持するスタンド型の支
持装置3とを備えている。 〈支持装置〉本実施の形態の支持装置について説明す
る。
【0038】支持装置3は、図27および図28に示す
ように背面からみてほぼ横H字形状に形成されており、
ディスプレイ部2を装着した場合に、その重心位置より
後方に回転中心が位置している。また、支持装置3は、
上下方向および左右方向の所定角度内の任意の位置にデ
ィスプレイ部2を角度調整可能に支持するものである。
【0039】また、支持装置3は、スタンド支柱5を所
定角度内の任意の角度だけ左右方向に回動可能となるよ
うに支持台6に立設させ、このスタンド支柱5の上端に
ディスプレイ部2を背面から支持する被支持体取付部材
であるディスプレイ取付部材4を横架させたもので、上
記支持装置3は、図45に示すようにディスプレイ部2
が装着されていない状態では重心位置33が回転中心3
4より水平方向の後方にずれて設定され、ディスプレイ
部2が装着された状態では重心位置33が回転中心34
より水平方向の前方にずれて設定されるようになってい
る。しかも、支持装置3は後述するようにディスプレイ
部2からの不要な電磁波の影響を避けるように構成して
いる。
【0040】このように放射妨害波に対する共振対策を
施した支持装置3(測定例1〜3)と、何ら放射妨害波
に対する共振対策を施していない支持装置(参考例)と
にそれぞれ最高20MHzのクロックで駆動されるカラ
ーの強誘電性液晶を用いたディスプレイ部2を装着し、
このディスプレイ部2をオープンサイトにて通常に動作
させて、ここより10m離れた場所にアンテナを立てて
放射妨害波のレベルを測定する。
【0041】この場合の測定装置には、図49に示すよ
うな構成の測定装置を用いる。この測定装置は、ディス
プレイ部2より放射される放射妨害波を受信するアンテ
ナ41と、このアンテナ41により受信した受信信号を
増幅する増幅器42と、電気信号の周波数成分を分解し
て、各周波数の振幅を一覧表示するようにした高調波ひ
ずみの観測に有効なスペクトラムアナライザー43と、
アンテナ41およびスペクトラムアナライザー43によ
り全周波数を掃引した放射妨害波の全体状況を記録する
レコーダ44と、スペクトラムアナライザー43および
レコーダ44に並列に設けられ、掃引した放射妨害波の
特定の周波数について放射妨害波のレベルを測定するレ
シーバ45とを備えたものである。
【0042】アンテナ41としては、30MHz〜30
0MHzの周波数領域では、Biconical Antenna を用
い、それ以上の周波数領域では、Logperiodic Antenna
を使用する。
【0043】測定装置は次のように動作する。すなわ
ち、アンテナ41とスペクトラムアナライザー43とに
より測定すべき全周波数の領域を掃引し、放射妨害波の
全体状況をレコーダ44に記録する。その後、放射妨害
波の特定の周波数成分については、再度レシーバ45に
より正確に放射妨害波のレベルを測定し、規格値内であ
るかどうかを判断するようにしている。
【0044】その結果、何ら放射妨害波に対する共振対
策を施していない場合(測定例1〜3)の垂直偏向波の
電磁界強度の測定値は、図47に示すようになり(同図
は測定例1のデータを代表して示す)、本実施の形態の
ような放射妨害波に対する共振対策を施した場合(参考
例)の垂直偏向波の電磁界強度の測定値は、図48に示
すようになる。
【0045】これによると、何ら放射妨害波に対する共
振対策の施されていない支持装置では、図47に示すよ
うに1、2の特定の周波数の付近において、VCCI規
格値のレベルを超えた放射妨害波が発生することが判明
した。
【0046】一方、放射妨害波に対する共振対策が施さ
れた支持装置3では、図48に示すようにVCCI規格
値のレベルを超えた放射妨害波が発生しないことが判明
した。
【0047】測定例1は強誘電性ディスプレイを図3に
示す支持装置3に装着させて放射妨害波の測定を行っ
た。この支持装置3は図3に示すように支持台6に植立
された絶縁性材料(例えば合成樹脂)のスタンド支柱5
の上端に、ディスプレイ部2が装着されるディスプレイ
ホルダ7および支持アーム8などにより構成されるディ
スプレイ取付部材4を横架させた構造をとる。このよう
に構成することにより機械的強度やコストの点で満足す
ることができ、しかもVCCI規格値のレベルを下回る
結果が得られた。
【0048】測定例2は支持装置の支持アームを合成樹
脂などの絶縁性材料によって構成したもので、上述した
測定例1と同様の方法により試験を行った。その結果は
全周波数領域でVCCI規格値を下回った。しかし、こ
の支持装置は支持アームの機械的強度が不足するため
に、実用的には不満足なものである。
【0049】測定例3はディスプレイ取付部材4とスタ
ンド支柱5とを電気的絶縁部材を介して接続したもの
で、上述の例と同様の方法により試験を行った。その結
果は測定例1および測定例2より若干、VCCI規格値
のレベルが高くなるものの、全周波数領域でVCCI規
格値のレベルを下回った。
【0050】これに対して、参考例1は強誘電性ディス
プレイを支持装置により支持させて測定を行った。その
結果を図47に示す。すなわち、支持装置は支持台に植
立された金属製のスタンド支柱の上端に、ディスプレイ
部が装着されるディスプレイ取付部材を横架させた構成
で、このように構成することにより機械的強度やコスト
の点ではほぼ満足できるものの、VCCI規格値のレベ
ルを超えて放射妨害波が発生する結果が得られた。
【0051】なお、上記結果は強誘電性ディスプレイの
駆動条件や表示パターンによっても変化するが、この実
験の場合は、外気温23℃、駆動電圧20V、フレーム
周波数15Hz程度であり、表示パターンは放射妨害波
の測定の際に標準的に用いているH字の繰り返しパター
ンである。
【0052】この結果から、本実施の形態のように支持
装置3を形成することによってディスプレイ部2に内蔵
されている液晶ディスプレイの駆動回路などからの放射
妨害波または駆動回路に対して外部から侵入する特定周
波数の電磁波が支持装置3によって共振しないことが判
明した。一般に金属材料により形成した支持装置は、放
射妨害波によって誘導放射が起こり、また支持装置がア
ンテナ構造になっているために、支持装置からの放射妨
害波または支持装置への特定周波数の電磁波が増幅され
ると考えられる。
【0053】そのため、支持装置3を測定例1ないし測
定例3のように絶縁性材料からなる部材により構成する
ことにより、上記放射妨害波または特定周波数の電磁波
の測定値が増幅されずにVCCI規格値のレベルを下回
ることになる。 〈ディスプレイ取付部材〉次に、支持装置におけるディ
スプレイ取付部材4について説明する。
【0054】図1におけるディスプレイ取付部材4は、
図2ないし図5に示すように平面視コ字状のチルト部材
(ディスプレイホルダ)7と、このディスプレイホルダ
7の外側に並設される支持装置本体と、この支持装置本
体に対してディスプレイホルダ7をチルト操作させる抗
力調整機構(チルト機構)10r,10lとを備えたも
のである。そして、ディスプレイ取付部材4の横幅B2
はディスプレイ部2の横幅B1 より小さく(図19
(a)参照)、ディスプレイ取付部材4の縦の長さもデ
ィスプレイ部2の縦の長さより小さく形成し(図19
(b)参照)、これらより図18(a)(b)に示すよ
うに表示画面をディスプレイ部2の正面から見る場合、
好ましくは、ディスプレイ取付部材4が左右の両側から
も上下の両端からも見えない大きさに形成されている。
すなわち、ディスプレイ取付部材4はディスプレイ部2
の全面投影面積内に配置されている。
【0055】ディスプレイホルダ7はディスプレイ部2
(図1(a)(b)(c)参照)の背面を支持するステ
ンレスなどの金属製で形成されている。また、ディスプ
レイホルダ7は図3に示すようにディスプレイ部2の背
面に沿って配設される中間部7aの左右両端の軸装着部
7r,7lがディスプレイ部2の側面に対向するように
折曲されたものである。そして、上記中間部7aの上縁
には、上記ディスプレイ部2の背面から突出している被
係合部であるボス2a(図27参照)が係合する係合部
(凹部)7b,7bが形成され、また中間部7aの下部
には、上記ディスプレイ部2の背面にディスプレイホル
ダ7をねじ止めする孔7c,7cが穿設されている。
【0056】また、上記支持装置本体は、支持アーム8
と、この支持アーム8を上下両面より覆う上側アームカ
バー9aおよび下側アームカバー9bとで構成されてい
る。上側アームカバー9aおよび下側アームカバー9b
はアクリロニトリルブタジェンスチレン共重合体(AB
S)などの合成樹脂材料により形成されている。支持ア
ーム8は、図5に示すように連結部8aの長さがディス
プレイホルダ7の中間部7aの長さより長く形成され、
その左右両端には軸装着部7r,7lと対向してブラケ
ット8r,8lが一体に連設されている。
【0057】そして、図3に示すように左右のディスプ
レイホルダ7の軸装着部7r,7lと支持アーム8のブ
ラケット8r,8lとの間には、チルト機構10r,1
0lがそれぞれ装着されている。
【0058】この左右のチルト機構10r,10lは、
図26(a)に示すように横方向に配設された軸部材1
2と、この軸部材12に中間部が相対回転可能に外挿さ
れるロックばね13と、このロックばね13の一端を掛
止する回り止め兼用軸受14とを備え、左右のロックば
ね13は巻き方向が一致するように配設されている。そ
して、軸部材12の回転中心は、図10ないし図17に
示すようにディスプレイ部2を装着させた状態では重心
位置から水平方向に後方にずれて設定されている。な
お、ホームポジション(所定姿勢)の位置は、ディスプ
レイ部2を所定角度内の任意の角度傾斜させた状態であ
っても垂直の状態であってもよい。
【0059】また、ロックばね13は内径が軸部材12
の外径よりも小径に形成され、かつ一端は回り止め兼用
軸受14を貫通してブラケット8r,8lに掛止されて
いる。そして、ロックばね13の他端は軸部材12を嵌
挿させたバネ抑え15によってロックばね13の伸張が
抑えられているものの自由状態となっている。軸部材1
2は、その内側端がワッシャ16を介して軸装着部7
r,7lと一体的にねじ止めされており、かつ外側端が
回り止め兼用軸受14およびブラケット8r,8lに回
動自在に支承されている。軸部材12に対するロックば
ね13は、ディスプレイホルダ7を上方向(図26
(b)に示す矢印A方向)に回動させるときにロックば
ね13の内径が拡径し、ディスプレイホルダ7を下方向
(図26(b)に示す矢印B方向)に回動させるときに
ロックばね13の内径が縮径するように巻回されてい
る。
【0060】したがって、チルト機構10r,10l
は、ディスプレイ部2の自重Wと回転中心から重心が水
平方向にずれた偏倚量Xとに基づいて軸部材12周りに
発生するディスプレイ部2の自重WによるトルクWXと
同じ向きを上方向とし、またこれと反対方向を下方向と
したときに、ディスプレイ部2を所定角度内の任意の角
度だけ上方向に傾動させる動作に抗してチルト機構10
r,10lからディスプレイ部2に作用する下向きの発
生トルクTr1の大きさを、ディスプレイ部2を所定角度
内の任意の角度だけ下方向に傾動させる動作に抗して上
記チルト機構10r,10lからディスプレイ部2に作
用する上向きの発生トルクTr2の大きさよりも小さく設
定する。こうして、上向きおよび下向きのディスプレイ
部のチルト操作力の差が小さくなり、チルト操作時の違
和感が低減される。しかも、この上向きトルクTr2と下
向きトルクTr1との差ΔT(=Tr2−Tr1)はディスプ
レイ部2の自重によるトルクWXの大きさに応じて設定
されている。これにより上向きおよび下向きの操作力の
差を小さくすることができる。また、チルト機構10
r,10lは左右に設けられているので、左右のチルト
機構10r,10lによる上記トルク差ΔTがディスプ
レイ部2の自重によるトルク2WXを相殺するように設
定されている。これにより上向きおよび下向きの操作力
を実質的にほぼ同じにすることができる。
【0061】このようなトルク差ΔTは、具体的には、
抗力調整機構であるチルト機構の軸部材とロックばねと
の相対回転の方向の違いによって発生させることができ
る。
【0062】具体的には、軸部材の外周面にロックばね
を嵌合させる。軸部材がロックばねに対し、その巻き方
向に相対回転すると、摩擦によりロックばねの直径が小
さくなり、嵌合力が高くなって両部材間の摩擦力が増大
する。その巻き方向と反対に相対回転すると、摩擦によ
りロックばねの直径が大きくなり、嵌合力が低くなって
両部材間の摩擦力が低下する。
【0063】このような原理に基づいて、本実施の形態
では、上述したように抗力調整機構であるチルト機構
を、チルト部材の左右両端部に配置するとともに、チル
ト軸を基準としたときのロックばねの巻き方向を合わせ
る。左右の抗力調整機構は、それぞれがトルク差ΔTを
発生することができ、1個当たりの負担を軽減すること
ができるとともに、被支持体のチルト操作を円滑に行う
ことができる。
【0064】なお、被支持体であるディスプレイ部の背
面に設けた被係合部と、支持装置側のチルト部材である
ディスプレイホルダに設けた係合部とを係脱すること
で、支持装置に対する被支持体の着脱が容易なものとな
る。また、チルト機構が支持装置側に設けられているの
で、被支持体側には、チルト操作を実現するための特別
な機構は設ける必要はなく、単に、支持装置に係合する
だけで簡単にチルト操作を行うことができる。
【0065】また、ディスプレイ部2は上方向に所定の
傾斜角度β(図20(a)参照)だけ、また下方向に所
定の傾斜角度γ(図20(b)参照)だけ、回動できる
ように構成されている。このようにディスプレイ部2を
角度βだけ上方向に、また角度γだけ下方向にそれぞれ
回動させるために、軸部材12に対する連結部8aの配
設位置を(1)式および(2)式によって規定してい
る。
【0066】すなわち、図20(c)のA−A線断面で
ある図21に示すように軸部材12の位置を原点として
垂直方向をY軸、前後方向をZ軸とする直交座標Y−Z
を設定し、ディスプレイ部2の表示画面の上下方向のチ
ルト操作角をそれぞれβ,γとし、ディスプレイ部2の
背面から軸部材12までの水平距離をtとした場合に、
上方向のチルト操作角βは、
【0067】
【数1】 Z≦{(Y−tcos β)/ tanβ}−tsin β (1) 下方向のチルト操作角γは、
【0068】
【数2】 Z≧{(tcos γ−Y)/tan γ}+tsin γ (2) で規定され、具体的には、上方向のチルト操作角βは2
0°、下方向のチルト操作角γは5°にする。そして、
上記(1),(2)式に基づいて、支持アーム8および
チルト機構10r,10lを収納する上側アームカバー
9aおよび下側アームカバー9bの大きさおよび強度の
可能最大限を規定することができる。
【0069】かかる上方向のチルト操作角β、下方向の
チルト操作角γをそれぞれ規制すべく支持装置本体にス
トッパーを設けることもできる。
【0070】また、上記(1)(2)式は、チルト状態
を規定するもので、γ=0とすると、Y>t、β=0と
すると、Y>tとなる。
【0071】また、チルト機構10r,10lは、ディ
スプレイ部2を回動させるための操作力が作用せず、デ
ィスプレイ部2がホームポジションに位置する状態で
は、重心位置の前方へのずれに基づく軸部材12周りの
ディスプレイ部2の自重Wによる発生トルクがロックば
ね13の巻締め方向に加わり、ロックばね13の内径を
縮径して軸部材12が締め付けられるように構成されて
いる。
【0072】また、チルト機構10r,10lは、例え
ば図6に示すように垂直状態のホームポジションに位置
するディスプレイ部2の上端の作用点U1 を所定以上の
操作力F1 によって押圧してディスプレイ部2を上方向
に傾動させる場合に、軸部材12が作用点U1 に加えら
れる操作力F1 によってディスプレイホルダ7を介して
ロックばね13の巻き方向に対して相対回動するように
構成されている。これによりロックばね13の内径が拡
径して軸部材12への圧接力が減少する。このため、デ
ィスプレイ部2を上方向に傾動させるときに、下向きに
発生するトルクTr1は小さくなり、下向きの発生トルク
r1およびディスプレイ部2の自重Wに基づくトルクW
Xよりも上方向回動時の操作力F1 が大きくなり、ディ
スプレイホルダ7を上方向に回動させることができる
(図10参照)。
【0073】同様に、例えば図7に示すように垂直状態
のホームポジションに位置するディスプレイ部2の下端
の作用点D1 を所定以上の操作力F1 によって押圧して
ディスプレイ部2を上方向に傾動させる場合に、軸部材
12が作用点D1 に加えられる操作力F1 によってディ
スプレイホルダ7を介してロックばね13の巻き方向に
対して相対回動するように構成されている。これにより
ロックばね13の内径が拡径して軸部材12への圧接力
が減少する。このため、ディスプレイ部2を上方向に傾
動するときに、下向きに発生するトルクTr1は小さくな
り、下向きの発生トルクTr1およびディスプレイ部2の
自重Wに基づくトルクWXよりも上方向回動時の操作力
1 が大きくなり、ディスプレイホルダ7を上方向に回
動させることができる(図11参照)。
【0074】この場合、図46に示すように加える操作
力F1 の値が大き過ぎると、人間の力ではディスプレイ
部2を上方向に回動させることはできないため、人間の
力で操作できる操作力F1 の上限を例えば40(N:ニ
ュートン)程度に設定する。また、操作力F1 の値が小
さ過ぎると、わずかな外力によりディスプレイ部2が不
要に回動してしまうので、不要な外力により回動しない
ように操作力F1 の下限を例えば10(N)に設定す
る。
【0075】一方、ロックばね13の内径を拡径させる
ときの下方向に発生するトルクTr1、軸部材12の位置
から作用点U1 (D1 )までの垂直距離l1 は決まった
値であり、操作力F1 も所定の値に設定されるので、軸
部材12の位置からディスプレイ部2の重心までの偏倚
量X1 が(3)式のように定義される。
【0076】
【数3】 X1 =(F11 −Tr1)/W (3) また、一般的にはディスプレイ部2は垂直状態にあると
は限らないので、ディスプレイ部2がどのような傾き状
態にあっても、軸部材12の位置がディスプレイ部2の
重心の後方にある場合は、一般式は(4)式によって与
えられる。
【0077】
【数4】 F1 ={Tr1+W(Xcos α+l2 sin α)}/(l1 cos α+X3 sin α) (4) ただし、 l2 :軸部材12の位置とディスプレイ部2
の重心との垂直距離 X3 :軸部材12の位置と操作力を加える作用点U1
(D1 )との偏倚量 α:ディスプレイ部2の上下方向回動時の回転角(上方
向の回転を正にとる) この場合、ディスプレイ部2を上方向に傾動させる時の
操作力F1 の範囲は、好ましくは、10≦F1 ≦40に
ある。こうしてディスプレイ部が小さな力で不要に動く
ことが防止され、また、積極的なチルト操作について
は、適度な力で効率よく行うことができる。
【0078】さらに、チルト機構10r,10lは、例
えば図8に示すように垂直状態のホームポジションに位
置するディスプレイ部2の上端の作用点U2 を所定以上
の操作力F2 によって押圧してディスプレイ部2を下方
向に傾動させる場合に、軸部材12が作用点U2 に加え
られる操作力F2 によってディスプレイホルダ7を介し
てロックばね13の巻き方向と反対方向に相対回動する
ように構成されている。これによりロックばね13の内
径が縮径して軸部材12への圧接力および摩擦力が増加
する。しかし、ディスプレイ部2の自重Wに基づくモー
メントが操作力F2 に加わって上向きの発生トルクTr2
より大きくなるので、操作力F2 によってディスプレイ
部2を下方向に回動させることができる(図12参
照)。
【0079】同様に、例えば図9に示すように垂直状態
のホームポジションに位置するディスプレイ部2の下端
の作用点D2 を所定以上の操作力F2 によって押圧して
ディスプレイ部2を下方向に傾動させる場合に、軸部材
12が作用点D2 に加えられる操作力F2 によってディ
スプレイホルダ7を介してロックばね13の巻き方向と
反対方向に相対回動するように構成されている。これに
よりロックばね13の内径が縮径して軸部材12への圧
接力および摩擦力が増加する。しかし、ディスプレイ部
2の自重Wに基づくトルクWXが操作力F2 に加わって
上向きの発生トルクTr2に対向するので、操作力F2
よってディスプレイ部2を下方向に回動させることがで
きる(図13参照)。
【0080】この場合、図46に示すように加える操作
力F2 の値が大き過ぎると、人間の力ではディスプレイ
部2を下方向に回動させることはできないため、人間の
力で操作できる操作力F2 の上限を40(N)に設定す
る。また、操作力F2 の値が小さ過ぎると、わずかな外
力によりディスプレイ部2が不要に回動してしまうの
で、不要な外力により回動しないように操作力F2 の下
限を10(N)に設定する。
【0081】一方、ロックばね13の内径を縮径させる
ときの上方向に発生するトルクTr2、軸部材12の位置
から作用点U2 (D2 )までの垂直距離l1 は決まった
値であり、操作力F2 も所定の値に設定されるので、軸
部材12の位置からディスプレイ部2の重心までの偏倚
量X2 が(5)式のように定義される。
【0082】
【数5】 X2 =(Tr2−F21 )/W (5) これにより、偏倚量XをX1 ,X2 のうちの小さい方に
よって設定することにより、偏倚量が大きくなることに
基づいて自重によるトルクWXが不要に大きくなること
を防止する。
【0083】同様に、一般的にはディスプレイ部2は垂
直状態にあるとは限らないので、ディスプレイ部2がど
のような傾き状態にあっても、軸部材12の位置がディ
スプレイ部2の重心の後方にある場合は、一般式は
(6)式によって与えられる。
【0084】
【数6】 F2 ={Tr1−W(Xcos α+l2 sin α)}/(l1 cos α+X3 sin α) (6) この場合、ディスプレイ部2を上方向に傾動させる時の
操作力F2 の範囲は、好ましくは、10≦F2 ≦40に
ある。この条件により、上記同様に、ディスプレイ部が
小さな力で不要に動くことが防止され、また積極的なチ
ルト操作については、適度な力で効率よく行うことがで
きる。
【0085】そして、操作力F1 ,F2 のように設定す
ることによって、ディスプレイ部2が傾斜配置されてい
る場合でも軽快なチルト操作が実現できる。 〈スタンド支柱〉次に、スタンド支柱5について説明す
る。
【0086】スタンド支柱5は、図2ないし図5に示す
ように底面に回動台部17aを有する支柱部17を前面
支柱カバー18fと後面支柱カバー18bとにより覆っ
たもので、支柱部17はバルクモールドコンパウンド系
の不飽和ポリエステル材料を成型加工して形成され、前
面支柱カバー18fと後面支柱カバー18bとはアクリ
ルニトリロブタジェンスチレン共重合体(ABS)材料
により形成されている。
【0087】また、支柱部17の上端には、これを上記
支持アーム8の連結部8aに固定するアーム支持板19
が取り付けられ、かつ前面支柱カバー18fの下部には
ディスプレイ部2を下方向に傾動させるときに、その下
端が当接するストッパー20が取り付けられている。
【0088】上記回動台部17aの下面中央には、図3
0ないし図32に示すように円形状の軸部17bが突設
されており、回動台部17aの下面周囲には、ステンレ
スなどの金属製の固定リング21およびポリアセタール
製の水平回動リング22がこの順に配設され、これらに
は軸部17bが嵌挿している。そして、回動台部17a
の下面周囲には、上記固定リング21が止着されてい
る。また、回動台部17aの下面中央には、図30ない
し図32に示すように外径が水平回動リング22の内径
より若干大きい外径を有する支柱部抜け止板23(図2
9参照)が取り付けられ、この支柱部抜け止板23と固
定リング21との間に水平回動リング22が介挿されて
いる。上記水平回動リング22は、図31に示すように
回動リング支持板24と固定され、さらに水平回動リン
グ22および回動リング支持板24は、図30に示すよ
うにスタンドベース25に固定されている。
【0089】さらに、水平回動リング22の下面には、
図32に示すように水平回動リング22とスタンドベー
ス25との組立を容易とするために、ボス22aが複数
突設されており、このボス22aが上記スタンドベース
25に穿設された嵌合孔25bに回動リング支持板24
を貫通して嵌合するようになっている。さらに、上記支
柱部抜け止板23には、図29に示すように半月型の孔
23aが穿設されている。
【0090】上述のスタンド支柱5において、支柱部1
7、固定リング21および支柱部抜け止板23の各部材
よりなる円盤部は水平回動リング22、回動リング支持
板24およびスタンドベース25の各部材に対し組合せ
が一体となって回動するので、固定リング21と水平回
動リング22との間が摺動面となる。そのため、水平回
動リング22の材料をポリアセタールとすることで、自
己潤滑性により固定リング21との良好な摺動が期待で
きる。
【0091】ところで、支持装置3は、上述したように
支持台6に対して左右方向に角度調整可能にスタンド支
柱5を立設させ、このスタンド支柱5に対して上下方向
にチルト操作するディスプレイ取付部材4を介してディ
スプレイ部2を支持している。また、ディスプレイ部2
はこれに電力を供給したり、キーボードで入力した情報
を電子機器本体を介してディスプレイ部2に表示させた
りするなどの場合に、ディスプレイ部2に電源ケーブル
やインターフェイスケーブルなどのケーブル31を接続
する必要がある。
【0092】そのため、本実施の形態の支持装置3を備
えたディスプレイ装置1には、図25に示すようにケー
ブル31によってディスプレイ装置1が載置されている
場所(例えば机上)の周りにあるコップあるいは花瓶な
どのものを転倒させたり、落下させたりしないようにす
るため、またディスプレイ装置1を机上に載置する際に
ケーブル31が支持台6の下に挟まれないようにするた
めに、スタンド支柱5の後面支柱カバー18bの下側に
ケーブル把持部材であるC字状のクランプ32を一体に
突設させる。
【0093】このように構成することにより、例えば図
25に示すようにケーブル31のコネクタ31aをディ
スプレイ部2の背面に設けられる接続口に接続させ、さ
らにケーブル31の中間部分を湾曲させてループを形成
させるとともに、ケーブル31の中間部分より他機器接
続側をクランプ32に係止させるようにする。これによ
りケーブル31をスタンド支柱5に沿ってディスプレイ
部2の接続口まで配設させることができ、支持台6に対
してスタンド支柱5を左右方向に角度調整させる場合
も、ディスプレイ部2はスタンド支柱6と一体に左右方
向に回動するので、ケーブル31によってディスプレイ
装置1が載置されている場所の周りにあるものを転倒さ
せたり、落下させたりすることがなくなる。しかも、ケ
ーブル31はその中間部分を湾曲させてループが形成さ
れているので、ディスプレイ部2のチルト操作によって
ケーブル31が引っ張られ、支持装置3の安定が損なわ
れるようなことがなくなる。さらに、ケーブル31は、
スタンド支柱5に沿ってクランプされているので、支持
装置3を例えば机上に載置する際に、支持台6の下にケ
ーブル31を挟んでしまったり、スタンド支柱5に纏わ
り付かせたりすることがなくなり、支持装置3を設置面
に設置する際の作業も行い易くなる。 〈支持台〉次に、支持台6について説明する。
【0094】支持台6は、水平回動リング22および回
動リング支持板24が固定されている図33に示すスタ
ンドベース25をベースカバー26によって覆ったもの
で、スタンドベース25には図29に示す上記支柱部抜
け止板23の孔23aが係合する突起25aが突設され
ている(図34参照)。そして、この突起25aと孔2
3aとによってスタンド支柱5の左右方向の回動範囲を
規制している。
【0095】また、ベースカバー26には、回動台部1
7aが嵌挿する回動台部貫通孔26aが穿設されるとと
もに、この回動台部貫通孔26aには、これを閉蓋する
回動部カバー27が設けられている。
【0096】さらに、スタンドベース25には、スタン
ド支柱5の左右方向回動時にスタンドベース25が移動
しないようにしたゴム、スポンジなどの摩擦力の大きい
滑り止め座28が4隅に止着されている。
【0097】ところで、本実施の形態の支持装置3に
は、重量物であるディスプレイ部2が取り付けられてい
るので、許容限度内の傾斜面に載置されているディスプ
レイ装置1のディスプレイ部2を前後方向に傾動させた
場合でも、ディスプレイ装置1の安定が失われないよう
にする必要がある。
【0098】そのため、平面上の設置面に直接接触する
複数の滑り止め座(接触部)28を順次に仮想連結して
形成される領域を有効支持領域とし、また設置面が傾斜
面である場合のディスプレイ装置1が許容する前後方向
のそれぞれの許容最大傾斜角度θとしたときに、この許
容最大傾斜角度θの傾斜面に載置したディスプレイ装置
1の重心から水平基準面に垂らした垂線が上記有効支持
領域内を通るように上記滑り止め座28は、スタンドベ
ース25に配設されている。
【0099】この関係は(7)式によって定義されてい
る。すなわち、ディスプレイ装置1の重心の位置が前後
方向および上下方向に変化する場合に、上記重心が最前
端に位置したときの設置面から重心までの高さをh1
重心が最後端に位置したときの設置面から重心までの高
さをh2 、最前端と最後端との水平距離をX4 (水平面
に設置した際の距離)とし、上記重心から水平基準面に
対して垂らした垂線と有効支持領域を通る前後方向の有
効支持領域との幅、すなわち前後方向の滑り止め座28
の幅Dは、(7)式によって示される(図22参照)。
【0100】
【数7】 D=X4 +(h1 +h2 )tan θ (7) また、式(7)は、ディスプレイ装置の前方向、後方向
の許容最大傾斜角度を同じに設定した場合での規定であ
るが、かかる角度が互いに異なる場合では、前方向の許
容最大傾斜角度θ1 、後方向の最大傾斜角度をθ2 とす
れば、
【0101】
【数8】 D=X4 +h1 tan θ1 +h2 tan θ2 (8) となる。
【0102】そして、この幅Dを(7)あるいは(8)
式から求められる値以上に設定することにより、ディス
プレイ部2の安定性が失われないことになる。
【0103】なお、θ1 、θ2 は好ましくは10°程
度、さらに設計マージンを考慮して15°程度に設定す
る。
【0104】すなわち、支持装置3は、支持台6に対し
て垂直方向の軸を基準に回転可能なスタンド支柱5を有
するとともに、このスタンド支柱5は外周縁が上記支持
台6に対して回転運動する円盤部を有し、この円盤部の
直径をdとしたときに、この直径dを有効支持領域の幅
Dよりも小さく設定している。
【0105】また同様に、本実施の形態の支持装置3に
は、重量物であるディスプレイ部2が取り付けられてい
るので、許容限度内の傾斜面に載置されているディスプ
レイ装置1のディスプレイ部2を左右方向に回動させた
場合でも、ディスプレイ装置1の安定性が失われないよ
うにする必要がある。
【0106】そのため、平面上の設置面に直接接触する
複数の滑り止め座(接触部)28を順次に仮想連結して
形成される領域を有効支持領域とし、また設置面が傾斜
面である場合のディスプレイ装置1が許容する左右方向
のそれぞれの許容最大傾斜角度θとしたときに、この許
容最大傾斜角度θの傾斜面に載置したディスプレイ装置
1の重心から水平基準面に対して垂らした垂線が上記有
効支持領域内を通るように上記滑り止め座28は、スタ
ンドベース25に配設されている。
【0107】この関係は(9)式によって定義されてい
る。すなわち、スタンドベース25の設置面からディス
プレイ装置1の重心までの高さをhとし(図23の場合
は、支持台6のスタンドベース25全面が設置面である
と仮定してある)、ディスプレイ装置1の重心の位置が
左右方向に変化する場合に、2つの重心位置の水平距離
(水平面に設置した際の距離)をX5 とし、上記重心か
ら水平基準面に対して垂らした垂線と有効支持領域との
交点を通る左右方向の有効支持領域の幅、すなわち左右
方向の滑り止め座28の幅Bは、(9)式によって示さ
れる(図23参照)。
【0108】
【数9】 B=2htan θ+X5 (9) 式(9)はディスプレイ装置の左方向および右方向の許
容最大傾斜角度を同じに設定した場合で規定され得るも
のである。かかる角度が互いに異なる場合、左方向の許
容最大傾斜角をθ3 、右方向の許容最大傾斜角をθ4
すると、
【0109】
【数10】 B=h(tan θ3 +tan θ4 )+X5 (10) となる。
【0110】そして、この幅Bを(9)または(10)
式から求められる値以上に設定することにより、ディス
プレイ装置1の安定性が失われないことになる。
【0111】なお、θ3 ,θ4 は好ましくは10°程
度、さらに設計マージンを考慮して15°程度に設定す
る。
【0112】以下、この発明の第1の実施の形態での支
持装置における動作機能を説明する。
【0113】ディスプレイ部2をディスプレイホルダ7
に装着するには、ボス2aをディスプレイホルダ7の凹
部7b,7bに係合させ(図27参照)、次いでディス
プレイ部2とディスプレイホルダ7とをねじ止めする
(図28参照)。
【0114】ディスプレイ部2を上下方向の任意の位置
に回動させる動作を説明する。
【0115】まず、ディスプレイ部2を回動させるため
の操作力Fが作用せず、ディスプレイ部2が任意のホー
ムポジションに位置する状態では、前方への重心位置の
ずれに基づく軸部材12周りのディスプレイ部2の自重
Wによる発生トルクがロックばね13の巻締め方向に加
わり、ロックばね13の内径が縮径して軸部材12が締
め付けられることになる。このため、ディスプレイ部2
は、軸部材12に対するロックばね13の摩擦力によっ
て停止状態にある。
【0116】次いで、例えば図14に示すホームポジシ
ョンに位置するディスプレイ部2を上方向に回動させる
には、ディスプレイ部2の上端の作用点U1 を所定以上
の操作力F1 によって押圧する。これにより作用点U1
に加えられる操作力F1 は、ディスプレイホルダ7を介
してロックばね13の内径を拡径する方向に軸部材12
を回動させる。このため、軸部材12への圧接力が減少
し、ディスプレイ部2を上方向に傾動させるときに、発
生する下向きの発生トルクTr1が小さくなり、下向きの
発生トルクTr1およびディスプレイ部2の自重Wに対し
て上方向回動時の操作力F1 が大きくなり、ディスプレ
イ部2の上方向への傾動を可能とする。そして、ディス
プレイ部2を所定以上の操作力F1 によって押圧してい
る間、ディスプレイ部2は上方向に回動させられる。そ
の後、ディスプレイ部2に対する所定以上の操作力F1
を解除すると、ロックばね13の内径が縮径して軸部材
12の圧接力が元の状態に戻り、ディスプレイ部2は操
作力F1 を解除した位置で停止することになる。
【0117】また、例えば図15に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を上方向に回動さ
せるには、ディスプレイ部2の下端の作用点D1 に所定
以上の操作力F1 を加える。これにより作用点D1 に加
えられる操作力F1 は、ディスプレイホルダ7を介して
ロックばね13の内径を拡径する方向に軸部材12を回
動させる。このため、軸部材12への圧接力が減少し、
ディスプレイ部2を上方向に傾動させるときに、発生す
る下向きの発生トルクTr1が小さくなり、下向きの発生
トルクTr1およびディスプレイ部2の自重Wに対して上
方向回動時の操作力F1 が大きくなり、ディスプレイホ
ルダ7を上方向への傾動を可能とする。そして、ディス
プレイ部2に所定以上の操作力F1 が加えられている
間、ディスプレイ部2は上方向に回動させられる。その
後、ディスプレイ部2に対する所定以上の操作力F1
解除すると、ロックばね13の内径が縮径して軸部材1
2の圧接力が元の状態に戻り、ディスプレイ部2は操作
力F1 を解除した位置で停止することになる。
【0118】このようにして、ディスプレイ部2は、下
向きの発生トルクTr1に抗した所定以上の操作力F1
よって上方向の任意の位置に回動させることができる。
また、ディスプレイ部2の背面が支持アーム8の連結部
8aに当接することによりディスプレイ部2は上方向へ
のそれ以上の回動が規制される。
【0119】次に、例えば図16に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を下方向に回動さ
せるには、ディスプレイ部2の上端の作用点U2 に所定
以上の操作力F2 を加える。これにより作用点U2 に加
えられる操作力F2 は、ディスプレイホルダ7を介して
ロックばね13の内径が縮径する方向に軸部材12を回
動させる。このため、軸部材12への圧接力および摩擦
力が増加するが、ディスプレイ部2の自重Wに基づくト
ルクWXが操作力F2 に加わって上向きの発生トルクT
r2より大きくなるので、操作力F2 によってディスプレ
イ部2を下方向への傾動を可能とする。そして、ディス
プレイ部2に所定以上の操作力F2 が加えられている
間、ディスプレイ部2は下方向に回動させられる。その
後、ディスプレイ部2に対する所定以上の操作力F2
解除すると、ロックばね13の内径が元の軸部材12の
圧接状態に戻り、ディスプレイ部2は操作力F2 を解除
した位置で停止することになる。
【0120】また、例えば図17に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を下方向に回動さ
せるには、ディスプレイ部2の下端の作用点D2 を所定
以上の操作力F2 によって押圧する、これにより作用点
2 に加えられる操作力F2は、ディスプレイホルダ7
を介してロックばね13の内径が縮径する方向に軸部材
12を回動させる。このため、軸部材12への圧接力お
よび摩擦力が増加するが、ディスプレイ部2の自重Wに
基づくトルクWXが操作力F2 に加わって上向きの発生
トルクTr2より大きくなるので、操作力F2 によってデ
ィスプレイ部2を下方向に回動させることができる。
【0121】このようにして、ディスプレイ部2は、上
向きの発生トルクTr2に抗した所定以上の操作力F2
よって下方向の任意の位置に回動させることができる。
また、ディスプレイ部2の下端がスタンド支柱5のスト
ッパー20に当接することによりディスプレイ部2は下
方向へのそれ以上の回動が規制される。
【0122】これらより、ディスプレイ部2は、上方向
に操作するときと下方向に操作するときとでほぼ同じ操
作力で操作することができ、違和感なく、かつ所定角度
内の任意の位置にディスプレイ部2を傾動させることが
できる。
【0123】一方、ディスプレイ部2を左右方向に回動
させるには、ディスプレイ部2の側面の作用点に操作力
を加えて支持装置3に対してディスプレイ部2を回動さ
せればよい。この場合、支柱部17に固着されている固
定リング21と支柱部抜け止め部23との間に水平回動
リング22を介挿し、この水平回動リング22および回
動リング支持板24をスタンドベース25に固着し、か
つ支柱部抜け止め部23の孔23aがスタンドベース2
5の突起25aに嵌挿しているので、図35に示すよう
にディスプレイ部2の表示画面を例えば左方向に回動さ
せる場合は、半月状の孔23aのほぼ中央に位置する突
起25aに沿って孔23aを摺動させるように支持部抜
け止め部23を回動させることにより、ディスプレイ部
2を時計回り方向にほぼ90°だけ回動させる。同様
に、図36に示すようにディスプレイ部2の表示画面を
例えば右方向に回動させる場合は、孔23aのほぼ中央
に位置する突起25aに沿って孔23aを摺動させるよ
うに支持部抜け止め部23を回動させることにより、デ
ィスプレイ部2を反時計回り方向にほぼ90°だけ回動
させることができる。
【0124】このように、支持台6の奥行きDを(7)
式により規定し、横幅Bを(8)式により規定している
ので、支持台6が許容最大傾斜角内で設置されるのであ
れば、ディスプレイ部2を左右いずれの方向に90°回
動させても、重心位置は支持台6の平面上にあり、安定
してディスプレイ部2を左右方向に回動させることがで
きる。 〈第2の実施の形態〉次に、この発明に係る第2の実施
の形態を図面に基づいて説明する。
【0125】実施の形態2は、図37ないし図44に示
すように軸部材の位置がディスプレイ部2の重心の前方
にある場合を示したものである。そして、実施の形態2
の構成は、スタンド支柱30の上端を軸受とし、この軸
受とディスプレイ部2の左右側面との間に実施の形態1
と同一構成のチルト機構10を装着したものである。こ
のチルト機構10はディスプレイ部2の筐体側面に装着
され、チルト機構10の左右のロックばねは、左右の軸
部材に巻き方向が一致するように巻回されている。ま
た、ディスプレイ部2は、その背面側に駆動回路および
制御回路などの比較的重量のある部分が配置されて軸部
材より背面側に突出しているので、ディスプレイ部2の
重心は軸部材の位置より後方となることになる。
【0126】そして、チルト機構1は、ディスプレイ部
2を回動させるための操作力が作用せず、ディスプレイ
部2がホームポジションに位置する状態では、後方への
重心位置のずれに基づく軸部材周りのディスプレイ部2
の自重Wによる発生トルクWXがロックばねの巻き締め
方向に加わり、ロックばねの内径が縮径して軸部材が締
め付けられるように構成されている。したがって、ディ
スプレイ部2は、ホームポジションの状態では、軸部材
に対するロックばねの摩擦力によって停止状態にある。
【0127】また、チルト機構10は、例えば図37に
示すようにホームポジションに位置するディスプレイ部
2の上端の作用点U1 を所定以上の操作力F1 によって
押圧してディスプレイ部2を下向きに傾動させる場合
に、軸部材が作用点U1 に加えられる操作力F1 によっ
てロックばねの巻き方向に対して相対回動するように構
成されている。これによりロックばねの内径が拡径して
軸部材への圧接力が減少する。このため、ディスプレイ
部2を下向き傾動させるときの上向き発生トルクTr1
小さくなり、上向き発生トルクTr1およびディスプレイ
部2の自重Wに基づくトルクWXよりも下向き回動時の
操作力F1 が大きくなるので、操作力F1によってディ
スプレイ部2を下向きに回動させることができる。
【0128】同様に、チルト機構10は、例えば図38
に示すようにホームポジションに位置するディスプレイ
部2の下端の作用点D1 を所定以上の操作力F1 によっ
て押圧してディスプレイ部2を下向きに傾動させる場合
に、軸部材が作用点D1 に加えられる操作力F1 によっ
てロックばねの巻き方向に対して相対回動するように構
成されている。これによりロックばねの内径が拡径して
軸部材への圧接力が減少する。このため、ディスプレイ
部2を下向きに傾動させるときの上向き発生トルクTr1
は小さくなり、上向き発生トルクTr1およびディスプレ
イ部2の自重に基づくトルクWXよりも下方向回動時の
操作力F1 が大きくなるので、操作力F1 によってディ
スプレイ部2を下方向に回動させることができる。
【0129】さらに、チルト機構10は、例えば図39
に示すようにホームポジションに位置するディスプレイ
部2の上端の作用点U2 を所定以上の操作力F2 によっ
て押圧してディスプレイ部2を上向きに傾動させる場合
に、軸部材が作用点U2 に加えられる操作力F2 によっ
てロックばねの巻き方向と反対方向に相対回動するよう
に構成されている。これによりロックばねの内径が縮径
して軸部材への圧接力および摩擦力が増加する。しか
し、ディスプレイ部2の自重Wに基づくトルクWXが操
作力F2 に加わって下向きの発生トルクTr2に大きくな
るので、操作力F2 によってディスプレイ部2を上方向
に回動させることができる。
【0130】同様に、チルト機構10は、例えば図40
に示すようにホームポジションに位置するディスプレイ
部2の下端の作用点D2 を所定以上の操作力F2 によっ
て押圧してディスプレイ部2を上向きに傾動させる場合
に、軸部材が作用点D2 に加えられる操作力F2 によっ
てロックばねの巻き方向と反対方向に相対回動するよう
に構成されている。これによりロックばねの内径が縮径
して軸部材への圧接力および摩擦力が増加する。しか
し、ディスプレイ部2の自重Wに基づくトルクWXが操
作力F2 に加わって下向きの発生トルクTr2より大きく
なるので、操作力F2 によってディスプレイ部2を上方
向に回動させることができる。
【0131】なお、図中、同一ないし均等な構成部分に
は、同一符号を付して重複説明を省略する。
【0132】次に、この発明の第2の実施の形態での支
持装置における動作を説明する。
【0133】ディスプレイ部2を所定の姿勢からそれぞ
れ上向きおよび下向きに任意の角度回動させる動作を説
明する。
【0134】まず、ディスプレイ部2を回動させるため
の操作力Fが作用せず、ディスプレイ部2が任意のホー
ムポジションに位置する状態では、後方への重心位置の
ずれに基づく軸部材周りのディスプレイ部2の自重Wに
よる発生トルクがロックばねの巻締め方向に加わり、ロ
ックばねの内径が収縮して軸部材が締め付けられること
になる。このため、ディスプレイ部2は、軸部材に対す
るロックばねの摩擦力によって停止状態にある。
【0135】次いで、例えば図41に示すホームポジシ
ョンに位置するディスプレイ部2を下方向に回動させる
には、ディスプレイ部2の上端の作用点U1 を所定以上
の操作力F1 によって押圧する。これにより作用点U1
に加えられる操作力F1 は、ロックばねの内径を拡開す
る方向に軸部材を回動させる。このため、軸部材への圧
接力が減少し、ディスプレイ部2を下向きに傾動させる
ときに、発生する上向きの発生トルクTr1が小さくな
り、上向きの発生トルクTr1およびディスプレイ部2の
自重Wに基づくトルクWXよりも下向き回動時の操作力
1 が大きくなので、操作力F1 によってディスプレイ
部2の下方向への傾動を可能とする。そして、ディスプ
レイ部2を所定以上の操作力F1 によって押圧している
間、ディスプレイ部2は下向きに回動させられる。その
後、ディスプレイ部2に対する所定以上の操作力F1
解除すると、ロックばねの内径が収縮して軸部材の圧接
力が元の状態に戻り、ディスプレイ部2は操作力F1
解除した位置で停止することになる。
【0136】また、例えば図42に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を下向きに回動さ
せるには、ディスプレイ部2の下端の作用点D1 に所定
以上の操作力F1 を加える。これにより作用点D1 に加
えられる操作力F1 は、ロックばねの内径を拡開する方
向に軸部材を回動させる。このため、軸部材への圧接力
が減少し、ディスプレイ部2を下向きに傾動させるとき
に、発生する上向きの発生トルクTr1が小さくなり、上
向きの発生トルクTr1およびディスプレイ部2の自重W
に基づくトルクWXよりも下向き回動時の操作力F1
大きくなので、操作力F1 によってディスプレイ部2の
下方向への傾動を可能とする。そして、ディスプレイ部
2に所定以上の操作力F1 が加えられている間、ディス
プレイ部2は下向きに回動させられる。その後、ディス
プレイ部2に対する所定以上の操作力F1 が解除される
と、ロックばねの内径が収縮して軸部材の圧接力が元の
状態に戻り、ディスプレイ部2は操作力F1 を解除した
位置で停止することになる。
【0137】次に、例えば図43に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を上向きに回動さ
せるには、ディスプレイ部2の上端の作用点U2 に所定
以上の操作力F2 を加える。これにより作用点U2 に加
えられる操作力F2 は、ロックばねの内径が収縮する方
向に軸部材を回動させる。このため、軸部材への圧接力
および摩擦力が増加するが、ディスプレイ部2の自重W
に基づくトルクWXが8操作力F2 に加わって下向きの
発生トルクTr2 より大きくなるので、操作力F2 によ
ってディスプレイ部2を上方向への傾動を可能とする。
そして、ディスプレイ部2に所定以上の操作力F2 が加
えられている間、ディスプレイ部2は上向きに回動させ
られる。その後、ディスプレイ部2に対する所定以上の
操作力F2 が解除されると、ロックばねの内径が元の軸
部材の圧接状態に戻り、ディスプレイ部2は操作力F2
を解除した位置で停止することになる。
【0138】また、例えば図44に示すようにホームポ
ジションに位置するディスプレイ部2を上向きに回動さ
せるには、ディスプレイ部2の下端の作用点D2 を所定
以上の操作力F2 によって押圧する、これにより作用点
2 に加えられる操作力F2は、ロックばねの内径が収
縮する方向に軸部材を回動させる。このため、軸部材へ
の圧接力および摩擦力が増加するが、ディスプレイ部2
の自重Wに基づくトルクWXが操作力F2 に加わって下
向きの発生トルクTr2 より大きくなるので、操作力F
2 によってディスプレイ部2を上向きに回動させること
ができる。
【0139】なお、上記実施の形態の支持装置として、
支持装置本体をスタンド支柱5および支持台6によって
立設する構造のものを説明したが、この発明の支持装置
はこれに限定されるものでなく、例えばチルト機構を有
する壁掛け型の支持装置本体あるいは吊り下げ型の支持
装置本体であっても、上記実施の形態と同様の効果を奏
することができる。
【0140】なお、上述したような実施の形態では、支
持装置が支持対象となる被支持体がディスプレイ部であ
る場合に特に好適であるものとしている。しかし、この
発明にかかる支持装置は、ディスプレイ以外の被支持体
についても広く適用できるものである。
【0141】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
支持装置によれば、支持台に立設されるスタンド支柱と
被支持体取付部材とを電気的絶縁状態で接続させるよう
にしたので、被支持体を支持するスタンド支柱が共振し
ないことになり、電磁環境両立性を満足させて放射妨害
成分が増幅されないという効果が得られる。
【0142】また、当該支持装置は、支持台に立設され
るスタンド支柱と、このスタンド支柱に横架される被支
持体取付部材とで構成したので、簡単な構造で十分な機
械的強度を有する。
【0143】また、この発明の支持装置は、軸部材周り
の被支持体の自重によるトルクの発生方向と同じ向きを
上方向とし、またこれと反対方向を下方向としたとき
に、下向きに発生するトルクの大きさを上向きに発生す
るトルクの大きさよりも小さく設定するようにしたの
で、上下方向の操作力の差が小さくなり、チルト操作時
の違和感が和らげられる。
【0144】トルク差ΔTをWXに応じて設定すること
により上下のチルト操作力の差をさらに小さくすること
ができる。
【0145】トルク差ΔTを2WXを相殺するように設
定することによりチルト操作力をほぼ同程度にすること
ができ、被支持体を上下方向に操作する操作感覚をさら
に向上させることができる。
【0146】また、被支持体を装着していない状態にお
いても立設しているので、被支持体の装着が容易に行え
る。
【0147】チルト機構を左右に、ロックバネの巻き方
向が左右で一致するように巻回させたので、チルト機構
1個あたりの発生トルクを小さくでき、チルト機構を小
型化することができる。このため、装置全体の小型化が
図れる。
【0148】チルト機構の操作力Fを、10≦F≦40
の範囲に設定したので、不要な外力によって被支持体の
傾斜角度が変わってしまったり、操作力が重過ぎて被支
持体を操作できなかったりすることがなくなる。
【0149】被支持体の全面投影面積内に被支持体取付
部材を配置できるようにしたので、被支持体を例えばデ
ィスプレイ部とした場合において、表示画面を見る場合
に、被支持体取付部材が違和感を与えるようにことはな
い。
【0150】被支持体の背面から軸部材までの水平距
離、上方向および下方向のチルト操作角などからチルト
機構を収納する上側アームカバーおよび下側アームカバ
ーの大きさおよび強度を可能な限り大きく規定すること
ができる。
【0151】この発明のディスプレイ装置は、許容され
る前後方向あるいは左右方向の許容最大傾斜角度の傾斜
面にディスプレイ装置を載置し、該ディスプレイ装置の
重心から水平基準面に対して垂らした垂線が、支持台の
下面に有する接触部を順次に連結して形成される有効支
持領域内を通るように、前記接触部の形状、特に左右又
は奥行きの幅を構成するようにしたので、装置本体が許
容最大傾斜角度内に載置される状態では、安定した状態
でディスプレイ部を安定して傾動又は左右方向に回動さ
せることができる。
【0152】チルト機構を左右に、ロックばねの巻き方
向が左右で一致するように巻回させたので、チルト機構
1個あたりの発生トルクを小さくでき、チルト機構を小
型化することができる。このため、装置全体の小型化が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る支持装置を用いたディスプレイ
装置の第1の実施の形態を示し、(a)はその正面図、
(b)はその平面図、(c)はその側面図である。
【図2】同上の支持装置を示す分解斜視図である。
【図3】同上の支持装置を示す正面図である。
【図4】同上の支持装置を示す側面図である。
【図5】同上の支持装置を示す平面図である。
【図6】第1の実施の形態における支持装置に装着され
たディスプレイ部の上端の作用点を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における支持装置に装着され
たディスプレイ部の下端の作用点を示す図である。
【図8】第1の実施の形態1における支持装置に装着さ
れたディスプレイ部の上端の作用点を示す図である。
【図9】第1の実施の形態1における支持装置に装着さ
れたディスプレイ部の下端の作用点を示す図である。
【図10】図6における作用点に操作力を加えて上方向
操作時の動作説明図である。
【図11】図7における作用点に操作力を加えて上方向
操作時の動作説明図である。
【図12】図8における作用点に操作力を加えて上方向
操作時の動作説明図である。
【図13】図9における作用点に操作力を加えて上方向
操作時の動作説明図である。
【図14】図6における操作力、軸部材に発生するトル
クおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明する
動作説明図である。
【図15】図7における操作力、軸部材に発生するトル
クおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明する
動作説明図である。
【図16】図8における操作力、軸部材に発生するトル
クおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明する
動作説明図である。
【図17】図9における操作力、軸部材に発生するトル
クおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明する
動作説明図である。
【図18】支持装置とディスプレイ部との位置関係を示
し、(a)はその平面図、(b)はその側面図である。
【図19】ディスプレイ部と支持装置との幅の大きさを
示し、(a)はその平面図、(b)は側面図である。
【図20】ディスプレイ部の上下方向操作時の状態を示
し、(a)は上方向の傾動可能範囲を説明する側面図、
(b)は下方向の傾動可能範囲を説明する側面図、
(c)はディスプレイ部がホームポジションにある場合
の平面図ある。
【図21】図20(c)のA−A線断面の傾動可能範囲
を示す図である。
【図22】支持台の奥行きDを定義する説明図である。
【図23】支持台の幅Bを定義する説明図である。
【図24】回転台の直径と支持台の奥行きとを示す説明
図である。
【図25】ディスプレイ装置を背面から見た斜視図であ
る。
【図26】チルト機構の部分を示し、(a)はその平面
図、(b)は(a)のb−b線断面図である。
【図27】支持装置のチルト部材にディスプレイ部を係
脱させる場合を説明する斜視図である。
【図28】チルト部材にディスプレイ部を装着する場合
を説明する斜視図である。
【図29】支持部抜け止板を示す平面図である。
【図30】図29のA−A線断面図である。
【図31】図29のB−B線断面図である。
【図32】図29のC−C線断面図である。
【図33】支持台のスタンドベースを示す底面図であ
る。
【図34】図33のD−D線断面図である。
【図35】スタンドベースに対して支持部抜け止板を時
計周り方向に回動させた状態を示す説明図である。
【図36】スタンドベースに対して支持部抜け止板を反
時計周り方向に回動させた状態を示す説明図である。
【図37】この発明に係る支持装置を用いたディスプレ
イ装置の第2の実施の形態を示し、ディスプレイ部の上
端の作用点に操作力を加えて下向きに操作するときの動
作説明図である。
【図38】同上のディスプレイ部の下端の作用点に操作
力を加えて下向きに操作するときの動作説明図である。
【図39】同上のディスプレイ部の上端の作用点に操作
力を加えて上向きに操作するときの動作説明図である。
【図40】同上のディスプレイ部の下端の作用点に操作
力を加えて上向きに操作するときの動作説明図である。
【図41】図37における操作力、軸部材に発生するト
ルクおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明す
る動作説明図である。
【図42】図38における操作力、軸部材に発生するト
ルクおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明す
る動作説明図である。
【図43】図39における操作力、軸部材に発生するト
ルクおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明す
る動作説明図である。
【図44】図40における操作力、軸部材に発生するト
ルクおよび自重に基づくモーメントなどの発生を説明す
る動作説明図である。
【図45】支持装置単独で立設している状態を示す側面
図である。
【図46】操作力の設定範囲の根拠を示す図である。
【図47】放射妨害波に対する共振対策を施していない
場合の垂直偏向波の電磁界強度の測定値を示す分布図で
ある。
【図48】放射妨害波に対する共振対策を施した場合の
垂直偏向波の電磁界強度の測定値を示す分布図である。
【図49】電磁界強度の測定を行うためのブロック図で
ある。
【符号の説明】
2 被支持体(ディスプレイ部) 3 支持装置 4 支持装置本体(ディスプレイ取付部材) 5 スタンド支柱 6 支持台 7 チルト部材(ディスプレイホルダ) 8 支持アーム 10 チルト機構(抗力調整機構) 10r チルト機構(抗力調整機構) 10l チルト機構(抗力調整機構) 12 軸部材(チルト軸) 13 ロックばね W ディスプレイ部の自重 X 偏倚量 X1 偏倚量 X2 偏倚量 Tr1 下向きトルク Tr2 上向きトルク ΔT トルク差 F1 操作力 F2 操作力 l1 回転中心から操作力の作用点までの垂直距離 l2 回転中心から重心までの垂直距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−63221 (32)優先日 平7(1995)3月22日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 高林 広 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 高司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮崎 豊秀 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 吉田 明雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮本 隆夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持台に立設されたスタンド支柱に被支
    持体が装着される被支持体取付部材を横架させてなる支
    持装置において、 前記スタンド支柱と被支持体取付部材とを電気的絶縁状
    態で連結させた、 ことを特徴とする支持装置。
  2. 【請求項2】 前記支持台と前記スタンド支柱と前記被
    支持体取付部材とにより横H型構造とした、 ことを特徴とする請求項1記載の支持装置。
  3. 【請求項3】 前記スタンド支柱は、絶縁材料により形
    成されている、 ことを特徴とする請求項1記載の支持装置。
  4. 【請求項4】 前記スタンド支柱と被支持体取付部材と
    の接続部分に絶縁部材を介在させた、 ことを特徴とする請求項1記載の支持装置。
  5. 【請求項5】 前記被支持体は、該被支持体を前後方向
    の所定姿勢から任意の角度にその姿勢を保持させるチル
    ト機構を介して被支持体取付部材に装着される、 ことを特徴とする請求項1記載の支持装置。
  6. 【請求項6】 前記チルト機構は、 前記所定姿勢での被支持体の重心から水平方向に偏倚量
    Xだけずれた位置に前記チルト軸を配設するとともに、
    前記被支持体を前記チルト軸周りの所定のチルト操作角
    内の任意の傾斜角度で安定した姿勢で保持し、 前記チルト軸周りのトルクのうち前記被支持体の自重W
    と前記偏倚量Xとに基づいて前記チルト軸周りに発生す
    る自重によるトルクWXの向きを下向きとし、またこの
    反対を上向きとしたとき、 前記被支持体の上向きのチルト操作に抗して前記チルト
    機構から前記被支持体に作用する下向きトルクTr1の大
    きさと、前記被支持体の下向きのチルト操作に抗して前
    記チルト機構から前記被支持体に作用する上向きトルク
    r2との大きさについて、前記下向きトルクTr1が前記
    上向きトルクTr2よりも小さくなるように設定した抗力
    調整機構を有する、 ことを特徴とする請求項5記載の支持装置。
  7. 【請求項7】 前記チルト機構は、抗力調整機構を介し
    て前記支持装置によって任意の角度に傾斜可能に支持さ
    れたチルト部材を有し、 前記抗力調整機構は、前記被支持体取付部材とチルト部
    材とのうちの一方に一体的に配設された軸部材と他方に
    一体的に配設されたロックばねとを有するとともに、こ
    れら軸部材とロックばねとの間の相対回転の回転方向の
    違いによってトルク差を発生させる、 ことを特徴とする請求項5記載の支持装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか1項
    に記載の支持装置と、前記被支持体としてのディスプレ
    イ部とを備えた、 ことを特徴とするディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】前記ディスプレイ部は、その背面側におい
    て該ディスプレイ部上下方向の傾斜角度を調整可能に支
    持するチルト機構を介して支持装置に装着されている、 ことを特徴とする請求項8記載のディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】 前記支持装置は、平面状の設置面に直
    接的に接触する複数の接触部または連続する接触部を下
    面に有する支持台を備え、 前記接触部を順次に連結することによって囲繞された領
    域を有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜面である
    場合の、ディスプレイ装置の傾斜が許容されるべき前後
    方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとしたとき、 前記最大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディスプレ
    イ装置の重心から水平基準面に垂らした垂線が前記有効
    支持領域内を通るように、前記接触部を構成する、 ことを特徴とする請求項8記載のディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 前記ディスプレイ装置の重心の位置が
    前後方向および上下方向に変化する場合における、前記
    重心が最前端に位置したときの前記設置面から前記重心
    までの高さをh1 、前記重心が最後端に位置したときの
    前記設置面から前記重心までの高さをh2 、前記最前端
    と最後端との水平距離をX4 とし、前記重心から垂らし
    た垂線と前記有効支持領域との交点を通る前後方向の前
    記有効支持領域の幅Dを、 D>X4 +(h1 +h2 )tan θ に設定する、 ことを特徴とする請求項10記載のディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 前記支持装置は、平面上の設置面に直
    接的に接触する複数の接触部または連続する接触部を下
    面に有する支持台を備え、 前記接触部を順次に連結することによって囲繞された領
    域を有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜面である
    場合の、前記ディスプレイ装置の傾斜が許容されるべき
    左右方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとしたとき、 前記最大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディスプレ
    イ装置の重心から水平基準面に垂らした垂線が前記有効
    支持領域内を通るように、前記接触部を構成する、 ことを特徴とする請求項8記載のディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記設置面から前記ディスプレイ装置
    の重心までの高さをhとし、前記重心から垂らした垂線
    と前記有効支持領域との交点を通る左右方向の前記有効
    支持領域の幅Bを、 B>2htan θ+X5 に設定する、 ことを特徴とする請求項12記載のディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記支持装置は、前記支持台に対して
    垂直方向の軸を基準に回転可能な回転台を有するととも
    に、該回転台を介して前記ディスプレイ装置を支持す
    る、 ことを特徴とする請求項8記載のディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 横方向に延びるチルト軸を回動中心と
    して、被支持体を所定姿勢からそれぞれ上向き、下向き
    に傾斜可能に支持する支持装置において、 前記所定姿勢での被支持体の重心から水平方向に偏倚量
    Xだけずれた位置に前記チルト軸を配設するとともに、
    前記被支持体を前記チルト軸周りの所定のチルト操作角
    内の任意の傾斜角度で安定した姿勢で保持するチルト機
    構と、 該チルト機構を介して前記被支持体を支持する支持装置
    本体と、を備え、 前記チルト機構は、 前記チルト軸周りのトルクのうち前記被支持体の自重W
    と前記偏倚量Xとに基づいて前記チルト軸周りに発生す
    る自重によるトルクWXの向きを下向きとし、またこの
    反対を上向きとしたとき、 前記被支持体の上向きのチルト操作に抗して前記チルト
    機構から前記被支持体に作用する下向きトルクTr1の大
    きさと、前記被支持体の下向きのチルト操作に抗して前
    記チルト機構から前記被支持体に作用する上向きトルク
    r2との大きさとについて、前記下向きトルクTr1が前
    記上向きトルクTr2よりも小さくなるように設定した抗
    力調整機構を有する、 ことを特徴とする支持装置。
  16. 【請求項16】 前記抗力調整機構は、前記上向きトル
    クTr2と下向きトルクTr1とのトルク差ΔT(=Tr2
    r1)が、前記被支持体の自重によるトルクWXの大き
    さに応じて設定されている、 ことを特徴とする請求項15記載の支持装置。
  17. 【請求項17】 前記抗力調整機構は、前記トルク差Δ
    Tが、前記被支持体の自重によるトルクWXの2倍のト
    ルク2WXを相殺するように設定されている、 ことを特徴とする請求項16記載の支持装置。
  18. 【請求項18】 前記チルト機構は、前記抗力調整機構
    を介して前記支持装置本体によってチルト自在に支持さ
    れたチルト部材を有し、 前記抗力調整機構は、前記支持装置本体と前記チルト部
    材とのうちの一方に一体的に配置された軸部材と他方に
    一体的に配置されたロックばねとを有するとともに、こ
    れら軸部材とロックばねとの間の相対回転の回転方向の
    違いによって前記トルク差ΔTを発生させる、 ことを特徴とする請求項16記載の支持装置。
  19. 【請求項19】 前記軸部材は、前記チルト軸と同軸に
    配置されるとともに、前記支持装置本体と前記チルト部
    材とのうちの一方に固定され、 前記ロックばねは、前記支持装置本体とチルト軸とのう
    ちの他方に固定された先端部と、前記軸部材の外周面に
    相対回転可能に嵌合された中間部と、フリーな状態の先
    端部とを有し、 前記抗力調整機構は、前記ロックばねの基端側から先端
    側に向いた方向を巻き方向としたときの、該ロックばね
    の巻き方向への前記軸部材の相対回転に対しては、前記
    ロックばねの内径が縮径して前記軸部材の外周面との間
    に前記上向きトルクTr2に対応する大きな摩擦力を発生
    し、前記巻き方向と反対方向への前記軸部材の相対回転
    に対しては、前記ロックばねの内径が拡径して前記軸部
    材との間に前記下向きトルクTr1に対応する小さな摩擦
    力を発生する、 ことを特徴とする請求項18記載の支持装置。
  20. 【請求項20】 前記チルト部材を左右の横方向に長く
    形成し、前記抗力調整機構を前記チルト部材の左右両端
    部に、前記チルト軸を基準としたそれぞれのロックばね
    の巻き方向が一致するように配置した、 ことを特徴とする請求項19記載の支持装置。
  21. 【請求項21】 前記チルト部材は、前記被支持体の背
    面部に設けた被係合部が係脱容易に係合される係合部を
    有する、 ことを特徴とする請求項18記載の支持装置。
  22. 【請求項22】 自立するように自身の重心を配置し
    た、 ことを特徴とする請求項15記載の支持装置。
  23. 【請求項23】 請求項15ないし請求項22のいずれ
    か1項に記載の支持装置と、 被支持体としての箱状のディスプレイ部とを備える、 ことを特徴とするディスプレイ装置。
  24. 【請求項24】 前記ディスプレイ部の上向き、下向き
    のチルト操作を行うために外部から付与する力の水平成
    分をチルト操作力としたときに、前記ディスプレイ部の
    上端部と下端部との双方に作用させる、前記上向き、下
    向き双方のチルト操作力を、いずれも10(N)以上4
    0(N)以下にする偏倚量Xに基づいて、前記被支持体
    の重心に対する前記チルト軸の位置を設定する、 ことを特徴とする請求項23記載のディスプレイ装置。
  25. 【請求項25】 前記下向きトルクTr1に対応する上向
    きのチルト操作力をF1 、また前記上向きトルクTr2
    対応する下向きのチルト操作力をF2 とし、前記チルト
    軸からこれらチルト操作力F1 、F2 が作用する作用点
    までの垂直距離をl1 としたときに、これらチルト操作
    力F1 、F2 と前記偏倚量X1 、X2との間の関係が、 10(N)≦F1 ≦40(N)、 10(N)≦F2 ≦40(N)、 Tr1<Tr2 の条件の基に、 X1 =(F11 −Tr1)/W または、 X2 =(Tr2−F21 )/W の関係を満たすように、前記各値を設定する、 ことを特徴とする請求項24記載のディスプレイ装置。
  26. 【請求項26】 前記偏倚量Xを前記偏倚量X1 、X2
    のうちの小さい方によって設定する、 ことを特徴とする請求項25記載のディスプレイ装置。
  27. 【請求項27】 前記ディスプレイ部を前記所定姿勢か
    ら上向きに傾斜角度αだけ傾斜させた姿勢における前記
    チルト軸から前記チルト操作力の作用点までの垂直距
    離、水平距離をそれぞれl1 、X3 、前記チルト軸から
    重心までの垂直距離をl2 としたときに、前記傾斜角度
    αと前記チルト操作力F1 、F2 との間の関係が、 10(N)≦F1 ≦40(N) 10(N)≦F2 ≦40(N) Tr1<Tr2 の条件の基に、 F1 ={Tr1+W(Xcos α+l2 sin α}/(l1 co
    s α+X3 sin α) F2 ={Tr2−W(Xcos α+l2 sin α}/(l1 co
    s α+X3 sin α) の関係を満たすように、前記各値を設定する、 ことを特徴とする請求項23記載のディスプレイ装置。
  28. 【請求項28】 前記チルト部材を前記ディスプレイ部
    の背面側に配置した、 ことを特徴とする請求項23記載のディスプレイ装置。
  29. 【請求項29】 前記ディスプレイ部を取り付けた状態
    における前記チルト部材を、前記ディスプレイ部の全面
    投影面積内に配置した、 ことを特徴とする請求項28記載のディスプレイ装置。
  30. 【請求項30】 前記チルト部材を左右に長く形成する
    とともに、該チルト部材の左右幅を、該チルト部材の取
    付部分における前記ディスプレイ部の左右幅よりも小さ
    く設定する、 ことを特徴とする請求項29記載のディスプレイ装置。
  31. 【請求項31】 前記支持装置本体は、前記チルト軸を
    チルト操作可能に支持する支持アームを有し、 前記チルト軸を原点として前後方向をY軸、垂直方向を
    Z軸とする直交座標Y−Zを設定し、さらに、前記ディ
    スプレイ部の上向き、下向きのそれぞれのチルト操作角
    をβ、γ、前記ディスプレイ部背面と前記原点との水平
    距離をtとしたときに、前記支持アームの占める位置
    を、 Z≦{(Y−tcos β)/tan β}−tsin β かつ、 Z≧{(tcos γ−Y)/tan γ}+tsin γ で規定される領域に設定する、 ことを特徴とする請求項23記載のディスプレイ装置。
  32. 【請求項32】 前記支持アームは、前記上向きのチル
    ト操作角βを規制するストッパを有する、 ことを特徴とする請求項31記載のディスプレイ装置。
  33. 【請求項33】 前記支持装置本体は、前記下向きのチ
    ルト操作角γを規制するストッパを有する、 ことを特徴とする請求項31記載のディスプレイ装置。
  34. 【請求項34】 前記チルト操作角βを20°、前記チ
    ルト操作角γを5°にそれぞれ設定する、 ことを特徴とする請求項31記載のディスプレイ装置。
  35. 【請求項35】 前記支持装置本体は、前記支持アーム
    を回転可能に支持して前記ディスプレイ部の角度調整を
    行う回転台を有する、 ことを特徴とする請求項23記載のディスプレイ装置。
  36. 【請求項36】 平面上の設置面に載置される支持装置
    と、該支持装置によって支持されるディスプレイ部とを
    備えたディスプレイ装置において、 前記支持装置は、前記設置面に直接的に接触する複数の
    接触部または連続する接触部を下面に有する支持台を備
    え、 前記接触部を順次に連結することによって囲繞された領
    域を有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜面である
    場合の、前記ディスプレイ装置の傾斜が許容されるべき
    前後方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとしたとき、 前記最大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディスプレ
    イ装置の重心から水平基準面に垂らした垂線が前記有効
    支持領域内を通るように、前記接触部を構成する、 ことを特徴とするディスプレイ装置。
  37. 【請求項37】 前記ディスプレイ装置の重心の位置が
    前後方向および上下方向に変化する場合における、前記
    重心が最前端に位置したときの前記設置面から前記重心
    までの高さをh1 、前記重心が最後端に位置したときの
    前記設置面から前記重心までの高さをh2 、前記最前端
    と最後端との距離をX4 とし、前記重心から水平基準面
    に垂らした垂線と前記有効支持領域との交点を通る前後
    方向の前記有効支持領域の幅Dを、 D>X4 +(h1 +h2 )tan θ に設定する、 ことを特徴とする請求項36記載のディスプレイ装置。
  38. 【請求項38】 前記ディスプレイ装置の重心の位置が
    前後方向および上下方向に変化する場合における、前記
    重心が最前端に位置したときの前記設置面から前記重心
    までの高さをh1 、前記重心が最後端に位置したときの
    前記設置面から前記重心までの高さをh2 、前記最前端
    と最後端との距離をX4 とし、前方向の許容最大傾斜角
    度θ1 および後方向の許容最大傾斜角度θ2 が異なる場
    合、前記重心から水平基準面に下ろした垂線と前記有効
    支持領域との交点を通る領域の幅Dを D>X4 +h1 tan θ1 +h2 tan θ2 に設定する、 ことを特徴とする請求項36記載のディスプレイ装置。
  39. 【請求項39】 前記支持装置は、前記ディスプレイ部
    を上下方向の傾斜角度を調整可能に支持するチルト機構
    を有する、 ことを特徴とする請求項36記載のディスプレイ装置。
  40. 【請求項40】 前記支持装置は、前記支持台に対して
    垂直方向の軸を基準に回転可能な回転台を有するととも
    に、該回転台を介して前記ディスプレイ装置を支持す
    る、 ことを特徴とする請求項36記載のディスプレイ装置。
  41. 【請求項41】 前記回転台は、外周縁が前記支持台に
    対して回転運動する円盤部を有し、該円盤部の直径をd
    としたときに、該直径dを前記有効支持領域の幅Dより
    も僅かに小さく設定する、 ことを特徴とする請求項40記載のディスプレイ装置。
  42. 【請求項42】 平面状の設置面に載置される支持装置
    と、該支持装置によって支持されるディスプレイ部とを
    備えたディスプレイ装置において、 前記支持装置は、前記設置面に直接的に接触する複数の
    接触部または連続する接触部を下面に有する支持台を備
    え、 前記接触部を順次に連結することによって囲繞された領
    域を有効支持領域とし、また前記設置面が傾斜面である
    場合の、前記ディスプレイ装置の傾斜が許容されるべき
    左右方向のそれぞれの最大傾斜角度をθとしたとき、 前記最大傾斜角度θの傾斜面に載置した前記ディスプレ
    イ装置の重心から垂らした垂線が前記有効支持領域内を
    通るように、前記接触部を構成する、 ことを特徴とするディスプレイ装置。
  43. 【請求項43】 前記設置面から前記ディスプレイ装置
    の重心までの高さをhとし、ディスプレイ装置の重心位
    置が左右方向に変化する場合はその移動距離をX5 とし
    たとき、前記重心から水平基準面に垂らした垂線と前記
    有効支持領域との交点を通る左右方向の前記有効支持領
    域の幅Bを、 B>2htan θ+X5 に設定する、 ことを特徴とする請求項42記載のディスプレイ装置。
  44. 【請求項44】 前記設置面から前記ディスプレイ装置
    の重心までの高さをhとし、ディスプレイ装置の重心位
    置が左右方向に変化する場合はその移動距離をX5
    し、左方向の許容最大傾斜角度および右方向の許容最大
    傾斜角度が異なり、前者θ3 を、後者をθ4 とすると
    き、前記有効支持領域の幅Bを、 B>h(tan θ3 +tan θ4 )+X5 に設定する、 ことを特徴とする請求項42記載のディスプレイ装置。
  45. 【請求項45】 前記支持装置は、前記ディスプレイ部
    を上下方向の傾斜角度に調整可能に支持するチルト機構
    を有する、 ことを特徴とする請求項42記載のディスプレイ装置。
  46. 【請求項46】 前記支持装置は、前記支持台に対して
    垂直方向の軸を基準に回転可能な回転台を有するととも
    に、該回転台を介して前記ディスプレイ装置を支持す
    る、 ことを特徴とする請求項42記載のディスプレイ装置。
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JP2002196686A (ja) * 2000-12-25 2002-07-12 Sharp Corp 平面ディスプレイ装置
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JP2013025160A (ja) * 2011-07-22 2013-02-04 Wacom Co Ltd 表示装置用スタンド
US8908360B2 (en) 2011-09-26 2014-12-09 Fujitsu Limited Electronic apparatus

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