JPH08320259A - 赤外線検出装置 - Google Patents

赤外線検出装置

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JPH08320259A
JPH08320259A JP7126232A JP12623295A JPH08320259A JP H08320259 A JPH08320259 A JP H08320259A JP 7126232 A JP7126232 A JP 7126232A JP 12623295 A JP12623295 A JP 12623295A JP H08320259 A JPH08320259 A JP H08320259A
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JP
Japan
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infrared
chopper
frequency
chopping
incident
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Withdrawn
Application number
JP7126232A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Tomofuji
哲也 友藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広い温度範囲の物質が放射する赤外線を、1
光学系で安定して検出できるようにする。 【構成】 赤外線センサ5に入射する赤外線1を周期的
に遮断するチョッパ2の遮断周波数をチョッピングコン
トローラ7で変化させ、赤外線1を放射する物質の温度
に応じて赤外線センサ5の検出感度を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱型の赤外線検出装置
に関し、特に低温から高温までの広範囲において、安定
して赤外線を検出することができる熱型の赤外線検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の赤外線検出装置の一例の構
成を示す。図2において、物体から放射された赤外線1
は、まずチョッパ2によりチョッピングされ、さらにレ
ンズ3により赤外線センサ5上に集光される。赤外線セ
ンサ5は、入射赤外線1により温度変化が生じ、それに
伴う電気信号を発生させる。赤外線センサ5から出力さ
れた電気信号は、読み出し回路6により温度表示される
か、もしくは2次元熱画像として取り出される。赤外線
センサ5の前には、バンドパス光学フィルタ4が配置さ
れており、不必要な波長の光がセンサ5に照射されない
ようにしている。また、チョッパ2は、スリットのある
円盤をステッピングモータにより回転させるか、スリッ
トのあるプレートを圧電素子などにより振動させてチョ
ッピングしている。
【0003】物体から放射される赤外線1は、その温度
によりプランクの放射則に従い放射される赤外線の強度
と波長が異なっている。図3に黒体から放射される赤外
線の波長と分光放射発散度との関係を、各物体の絶対温
度について示す。前記の赤外線放射強度とは、分光放射
発散度を波長で積分した量である。
【0004】図3から明らかなように、高温物体からの
赤外線の放射強度は低温物体からの放射強度より強くな
っている。このため、高温物体から放射された赤外線が
赤外線センサ5に入射すると、赤外線センサ5の受光部
の温度変化が大きくなり、赤外線センサ5からの出力信
号が大きくなる。このとき、赤外線センサ5から出力さ
れる出力信号が読み出し回路6では対応できないほど大
きくなると、回路6が飽和してしまい、正確な温度測定
ができなかった。特に、熱型赤外線センサを2次元に配
置した熱型固体撮像装置では、ブルーミング、残像やク
ロストークの原因ともなっていた。
【0005】ここで、ブルーミングとは、強い赤外線が
赤外線センサ5に入射し、回路6が飽和したときに生ず
る画像の乱れを言い、クロストークとは、例えば2個の
赤外線センサが隣接して配置されているときに、赤外線
が所望の赤外線センサに入射するだけでなく、隣接した
赤外線センサにも入射してしまうことを言う。
【0006】このため、従来の熱型赤外線検出装置、特
に熱型赤外線固体撮像装置は、撮像対象に合わせた光学
系をセンサの前に配置していた。即ち、従来技術では、
ある特定の温度範囲の被測定物の検出は、光学系を調整
することにより可能であるが、低温から高温までの広い
温度範囲に対しては、一定温度範囲毎に光学系を設定し
なくてはならなかった。また、熱型赤外線センサに入射
する赤外線を周期的に遮るチョッピング周波数は、図4
に示すように、熱型赤外線センサの検出感度を強く支配
しており、通常は、熱型赤外線センサの検出感度が最も
高くなる周期に設定されている。図4は、入射赤外線を
周期的に遮るチョッピング周波数に対する熱型赤外線セ
ンサの検出感度を表している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、被測定物により光学系を設定する方法で
は、光学系の切り替えを瞬時に行うことが出来ず、更に
例えば絞りにより入射赤外線量を減衰すると、絞りの開
口率により赤外線センサに入射する背景光量(ノイズの
一種)が変化し、信号処理が複雑になるという問題があ
った。また、光学系を切り替えられるようにするには、
熱型赤外線検出装置のシステムとしても大きく、複雑に
なるという問題もあった。一方、被測定物の温度により
出力信号の読み出し速度を変化させて、低温物質から高
温物質までを1光学系により検出する方法もある。即
ち、高温の被測定物を観察する際には、出力信号を高速
で読み出す方法である。しかし、この方法では、特に2
次元の熱型赤外線センサ(固体撮像装置)では、入出力
信号を送る配線に電気抵抗と電気容量があるため、回路
時定数により信号の立ち上がり、立ち下がりがなまって
しまい、高速での信号の読み出しには限界があり、高温
物質の観測が出来ないという問題があった。以上示した
ように、従来の技術では、低温から高温までの広い温度
範囲の被測定物を1光学系で正確に検出できないという
問題があった。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので、広い温度範囲の物質が放射する赤外線を、1光
学系で安定して検出することのできる熱型の赤外線検出
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、入射する赤外線(例え
ば図1の赤外線1)を受光し、前記赤外線による温度変
化を電気信号に変換する熱型の赤外線検知手段(例えば
図1の赤外線センサ5)と、前記赤外線検知手段に入射
する前記赤外線を周期的に遮断するチョッパ(例えば図
1のチョッパ2)とを備える赤外線検出装置において、
前記チョッパの遮断周波数を任意に変化させる制御手段
(例えば図1のチョッピングコントローラ7)を設けた
ことを特徴とする。
【0010】
【作用】赤外線センサに入射する赤外線をチョッピング
するチョッパのチョッピング周波数と赤外線センサの感
度の関係は、前述した図4に示した通りである。本発明
では、チョッパのチョッピング周波数を任意に変えるこ
とが出来るため、低温物質を観測するとき即ち入射赤外
線量が少ないときは、チョッピング周波数を低く調節す
ることにより検出感度を高め、高温物質即ち入射赤外線
量が多いときは、チョッピング周波数を高く調整するこ
とにより検出感度を下げることにより、1光学系におい
て、広い温度範囲において、複雑な装置や光学系を用い
ることなく、安定した赤外線検出を可能とした。
【0011】
【実施例】以下、本発明の赤外線検出装置の一実施例を
図面を参照して説明する。
【0012】図1に本発明の一実施例の構成を示す。図
1において、図2に示す従来例の部分と対応する部分に
は同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
本実施例の特徴は、チョッパ2の遮断周波数を任意に変
化させるチョッピングコントローラ7を設けた点にあ
り、他の部分の構成は図2に示す従来例とほぼ同様であ
る。
【0013】図1において、バンドパス光学フィルタ4
は、8μm乃至12μm帯透過フィルタである。また、
チョッパ2は、図示しないが、複数個のスリットが放射
状に形成された円盤をステッピングモータにより回転さ
せることにより、入射赤外線1を周期的に遮断するもの
である。さらに、チョッパ2は、チョッピングコントロ
ーラ7によりチョッピング周波数を任意に設定すること
が出来るようになっている。また、チョッピング周波数
は、チョッピングコントローラ7から読み出し回路6へ
も出力されており、入射赤外線1による赤外線センサ受
光部の温度変化は、読み出し回路6中にてチョッピング
周波数に対する赤外線センサ5の検出感度の関係を計算
し、本来の温度に換算している。なお、ここでは説明を
わかりやすくするため、赤外線入射による赤外線受光部
の温度変化について詳細に述べることとし、赤外線受光
部の温度変化による電気信号の変化は、常に同様に起こ
るものとする。入射赤外線に対する受光部の温度変化
は、次式の関係にある。 ΔT=2φ0ε/K(1+ω2τ21/2
【0014】ここで、ΔTは赤外線入射により生じる赤
外線センサ受光部の温度変化、φ0は入射赤外線強度、
εは赤外線センサ受光部の放射率、Kは熱伝導度、ωは
入射赤外線の角周波数、τは赤外線センサの受光部構造
により決まる熱時定数である。
【0015】はじめ、赤外線センサ5には、黒体300
Kから放射される赤外線が入射している。赤外線センサ
受光部の面積が1×10-82、熱時定数τが0.01
sec、熱伝導度Kが1×10-6W/K、放射率ωが1
とすると、チョッパ2のチョッピング周波数が10Hz
のときは赤外線受光部の温度変化ΔT300は2.39×
10-4Kとなる。次に、黒体1000Kからの赤外線放
射がセンサ5に入射したとすると、チョッピング周波数
が前回と同じ10Hzでは赤外線受光部の温度変化ΔT
1000は7.86×10-3Kとなり、温度変化は30倍以
上になる。しかし、チョッピング周波数を3KHzとす
ると、赤外線受光部の温度変化ΔT’10 00は2.63×
10-4Kとすることができ、赤外線受光部の温度変化を
黒体300Kからの輻射による温度変化と同程度にする
ことができる。
【0016】本実施例によれば、チョッパ2のチョッピ
ング周波数を任意にかえることができるため、低温物質
を観測するとき、即ち入射赤外線量が少ないときは、チ
ョッピング周波数を低くして検出感度を高め、高温物質
を観測するとき、即ち入射赤外線量が多いときは、チョ
ッピング周波数を高くして検出感度を下げることによ
り、1光学系により広い温度範囲において、ノイズ出力
量を変えることなく安定して赤外線を検出することがで
きる。
【0017】本実施例では、チョッピングコントローラ
7を外部から制御しているが、読み出し回路6に赤外線
センサ5からの信号量をモニターする回路を設け、赤外
線センサ5からの出力信号を一定量の範囲に収まるよう
に、チョッピングコントローラ7を読み出し回路6で制
御してもかまわない。なお、本発明の効果は、チョッピ
ング周波数の制御のみにより得られるものであり、チョ
ッパ2の形状、チョッピング方式に関わらず、同等の効
果が得られる。また、赤外線集光用レンズ3も必ずしも
必要なものではない。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の赤外線検
出装置によれば、チョッパの遮断周波数を入射赤外線量
に応じて任意に変化させ、検出感度を調整できるように
したので、1つの光学系を用い広い温度範囲において、
ノイズ出力量を変えることなく、安定して赤外線を検出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線検出装置の一実施例の構成を示
すブロック図である。
【図2】従来の赤外線検出装置の一例の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】黒体から放射される赤外線の波長と分光放射発
散度との関係を示す線図である。
【図4】入射赤外線のチョッピング周波数と熱型赤外線
センサの赤外線検出感度との関係を示す線図である。
【符号の説明】
1 赤外線 2 チョッパ 5 赤外線センサ(赤外線検知手段) 7 チョッピングコントローラ(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射する赤外線を受光し、前記赤外線に
    よる温度変化を電気信号に変換する熱型の赤外線検知手
    段と、 前記赤外線検知手段に入射する前記赤外線を周期的に遮
    断するチョッパとを備える赤外線検出装置において、 前記チョッパの遮断周波数を任意に変化させる制御手段
    を設けたことを特徴とする赤外線検出装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記赤外線遮断周波数
    を手動で変化させることを特徴とする請求項1に記載の
    赤外線検出装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記赤外線遮断周波数
    を前記赤外線検知手段が発する電気信号に基づいて自動
    で変化させることを特徴とする請求項1に記載の赤外線
    検出装置。
JP7126232A 1995-05-25 1995-05-25 赤外線検出装置 Withdrawn JPH08320259A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018072284A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 浜松ホトニクス株式会社 超音波検査装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018072284A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 浜松ホトニクス株式会社 超音波検査装置
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Effective date: 20020806