JPH083189B2 - 表層汚泥の浚渫処理方法 - Google Patents

表層汚泥の浚渫処理方法

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JPH083189B2
JPH083189B2 JP4330867A JP33086792A JPH083189B2 JP H083189 B2 JPH083189 B2 JP H083189B2 JP 4330867 A JP4330867 A JP 4330867A JP 33086792 A JP33086792 A JP 33086792A JP H083189 B2 JPH083189 B2 JP H083189B2
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JP
Japan
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sludge
submersible
water
dredging
pump
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宗之 藤本
徳宣 畑
敏明 平田
恵治 倉本
五十生 岡本
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Hiroshima Prefecture
Tsuneishi Shipbuilding Co Ltd
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Hiroshima Prefecture
Tsuneishi Shipbuilding Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海底、湖底、沼地など
にある汚泥のうち表層の汚泥の処理において実施される
浚渫処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】水質汚染の問題解決や、港湾工事の必要
などのため汚泥を浚渫することがあるが、このような場
合に従来では、水面上の船などから吸引管を水中へ降下
させ、これを通じることにより船内などのポンプで汚泥
を水面上まで吸い上げるようにしていた。そして、こう
して吸い上げた汚泥は船上又は陸上などにて脱水、沈澱
などの処理をした後、埋め立て処分するなどしている。
【0003】このような従来の浚渫処理では水底の表層
のみの汚泥を効率的に処理することや深い水底の汚泥を
能率よく処理することが困難であるほか、浚渫中に水中
で汚泥が攪拌され易いなどの問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決せんとするもので、即ち水底の表層に多
く存在した有機物や有害物質を含む汚泥を主として浚渫
すること、水深100m程度にも及ぶ水底を浚渫するこ
と及び、浚渫中における水中での汚泥の攪拌を少なくす
ることなどを実現させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、無人の潜水船に海水、潮水等をバラストとして注水
し、潜水船を一定の重力で水底に着底させて進行させる
時、潜水船の底部には船底中央部で挟窄され走行方向の
前後で末広がり状となされる凹入部を形成すると共に、
該凹入部のテーパー側壁にはゴミ除き格子を形成し、進
行する場合に生ずる汚泥の圧力で汚泥が圧縮されつつゴ
ミ除き格子を通過し、これにより収集される汚泥を汚泥
吸引ポンプを介し潜水船へ設備した沈殿槽へ送り込み、
該沈殿槽内で沈殿する汚泥は汚泥移送ポンプで潜水船内
へ設備した遠心脱水機へ送り込み、ここで分離液と汚泥
ケーキとに分離して、分離液は外部水中に放出するが汚
泥ケーキは汚泥圧送ポンプで水面上の浮体又は陸上へ圧
送することを特徴とする。
【0006】
【作用】潜水船は着底して使用されるため水底での移動
や汚泥の吸引が確実且つ容易となるなどして水深100
mにも及ぶ水底での汚泥の浚渫をも可能となす。また潜
水船の底部に設けた凹入部は表層の汚泥のみを圧縮しな
がら攪拌することなく進行するものとなり、また格子で
ゴミや夾雑部が除去されながら表層の汚泥は含水率の低
いケーキとして移送することは移送効率を向上せしめ、
浚渫処理の能率を一層促進するものとなる。
【0007】
【実施例】図1〜図5は本発明の実施例に係り、図中1
は水底、2は表面汚泥であり、3は無人の潜水船であ
る。
【0008】このさい潜水船3には次のような各種の機
器が設けてある。即ち、4は潜水船3の船底中央部で挟
窄され走行方向の前後で末広がり状に形成した凹入部、
5は上記凹入部のテーパー側壁に形成したゴミ除き格
子、6は弁、7は汚泥吸引ポンプ、8は汚泥移送管、9
は沈殿槽、10は汚泥移送ポンプ、11は遠心式脱水
機、12は排水タンク、13は汚泥ケーキホッパー、1
4は汚泥圧送ポンプ、15は汚泥圧送ホース、16は発
電機、17は配電盤、18は制御盤、19は分電盤、2
0は遠隔操作盤、21はコンプレッサー、22は空気
槽、23は圧力自動調整弁、24は移動ウインチ、25
はワイヤーロープ、26は錨、29は油圧ポンプユニッ
ト、30はガイドローラー、31は水密ハッチ、32は
汚泥吸引箱、33は音響発・受信機、34は液面センサ
ー、35は水圧センサー、36は排水ポンプ、37は凝
集剤供給ポンプ、38はバラストポンプ、39はバラス
トタンクである。
【0009】また40は水中電線ケーブル、41は圧縮
空気ホース、42は汚泥ケーキ、45はバージ、47は
沈澱汚泥、48は分離液を示している。
【0010】しかして表面汚泥2の浚渫は次のように実
施するのであって、先づ図1に示すように潜水船3のバ
ラストタンク39に水を注水することにより同船3を適
当な重量となして着底させると共に、錨26を作業場所
に対応した適当位置に固定する。このさい潜水船3は外
方から内部へ圧縮空気を供給されてその内圧を外部水圧
よりも少し高く保持された状態となされるのであり、こ
れにより船3内への漏水が防止され、且つ軽量な構造で
ありながら大深度(凡そ100m程度)の浚渫が可能と
なる。
【0011】その後、図2で示すように移動ウインチ2
4を作動させるなどして潜水船3を前進させ、これの凹
入部4に表面汚泥2を収集するようになす。
【0012】このさい、凹入部4は図3に示すように末
広がりで側面4a及び頂面4bは船底板で被ったものと
なされているのであり、このため潜水船3の進行中にあ
っても表面汚泥2は側面4a及び頂面4bで圧縮され水
中で攪拌されるものとならない。このことは収集された
表面汚泥2を水底に存在していたままの含水率の低い状
態に保持せしめるものとなって、その処理を能率的とな
さしめるのである。
【0013】こうして収集された汚泥2は遠心脱水装置
11により脱水し、汚泥ケーキ42となして水面上の浮
体又は陸上にポンプとホースにて圧送するようになすの
であって、例えば次のように実施される。
【0014】即ち、図5に示すように凹入部4内に収集
された汚泥2は潜水船3の進行でゴミ除け格子5を通過
させ、吸引管8を通じて汚泥吸引ポンプ7にて吸引し、
沈澱槽9に送り、沈澱した汚泥2を汚泥移送ポンプ10
で遠心式脱水機11に送り、ここで分離液48と汚泥ケ
ーキ42とに分離し、分離液48は外部の水中に放出
し、汚泥ケーキ42は汚泥圧送ポンプ14でホース15
を通じ水面上のバージ45に圧送するようになす。この
さい必要であれば凝集剤供給ポンプ37により沈澱槽9
及び遠心式脱水機11に凝集剤を供給する。
【0015】ここで、汚泥2を潜水船3内でケーキ状と
なした後に他所へ移送させることは含水率の高い汚泥を
移送する場合に較べその移送される体積量が減少するな
どして処理の効率化を促進せしめるものとなる。
【0016】動力源としての発電機16やコンプレッサ
ー21などは図1に示すように水面上のバージ45に設
置してあり、これらが発生した動力は水中電線ケーブル
40や圧縮空気ホース41などで潜水船3へ供給するよ
うになしてある。
【0017】潜水船3の水中での移動は移動ウインチ2
4で行わしめるが、これに代えて図6〜図8に示すよう
に潜水船3の底部にキャタピラー27を設け、これの走
行駆動力によらしめることもできる。同図において28
はキャタピラー駆動装置、44はトラック、46は電波
用アンテナであり、また発電機16やコンプレッサー2
1は潜水船3内に設けてある。なお同図中、既述したも
のと同一部位には同一符号を付して説明を省略する。
【0018】潜水船3の各機器の制御は有線遠隔操縦に
よるものとなしてあるが、これに代えて図8に示すよう
に無線遠隔操縦によるものとなすこともできる。
【0019】潜水船3の重力と浮力の調整はバラスト水
の注排水により実施されるが、このさいバラストタンク
39の液面センサー34、外部水圧センサー35、傾斜
計などと、バラストポンプ38及び弁とを関連させるこ
とにより自動的に制御することができる。
【0020】
【発明の効果】上記した本発明によれば、深さ100m
にも及ぶ水底の表面汚泥を水中で攪拌することなく集中
的に収集することができ、これと潜水船内で汚泥をケー
キ状となすこととが相まって表面汚泥の処理を著しく効
率的となすのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係り、有線遠隔操縦により浚
渫処理している様子を示す説明図である。
【図2】同例の潜水船に係り、(a)は高さ途中位置を
水平切断したときの平面図、(b)は頂部の平面図であ
る。
【図3】同例の潜水船に係り、(a)は底部の平面図、
(b)は中央縦断面図、(c)は中央横断面図である。
【図4】同例の処理過程を説明した図である。
【図5】同例の潜水船の凹入部を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例に係る潜水船を示し、
(a)は高さ途中位置を水平切断したときの平面図、
(b)は頂部の平面図である。
【図7】同潜水船に係り、(a)は底部の平面図、
(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図8】同潜水船を無線遠隔操縦で操作することにより
浚渫処理している様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 水底 2 表面汚泥 3 潜水船 4 凹入部 15 ホース 42 汚泥ケーキ 45 浮体(バージ)
フロントページの続き (72)発明者 岡本 五十生 広島県尾道市浦崎町1573−9 (56)参考文献 特開 昭63−134720(JP,A) 実開 平2−116549(JP,U) 特公 昭52−43017(JP,B2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無人の潜水船に海水、潮水等をバラスト
    として注水し、潜水船を一定の重力で水底に着底させて
    進行させる時、潜水船の底部には船底中央部で挟窄され
    走行方向の前後で末広がり状となされる凹入部を形成す
    ると共に、該凹入部のテーパー側壁にはゴミ除き格子を
    形成し、進行する場合に生ずる汚泥の圧力で汚泥が圧縮
    されつつゴミ除き格子を通過し、これにより収集される
    汚泥を汚泥吸引ポンプを介し潜水船へ設備した沈殿槽へ
    送り込み、該沈殿槽内で沈殿する汚泥は汚泥移送ポンプ
    で潜水船内へ設備した遠心脱水機へ送り込み、ここで分
    離液と汚泥ケーキとに分離して、分離液は外部水中に放
    出するが汚泥ケーキは汚泥圧送ポンプで水面上の浮体又
    は陸上へ圧送することを特徴とする表層汚泥の浚渫処理
    方法。
  2. 【請求項2】 潜水船の上部にウインチを設備し、潜水
    船を進行させる方向の一定距離隔てた前後位置に錨で固
    定されるワイヤーを張架させ、該ワイヤーをウインチで
    巻取りながら進行することを特徴とする請求項1記載の
    表層汚泥の浚渫処理方法。
  3. 【請求項3】 潜水船の凹入部の両外側にキャタピラを
    設け、又潜水船上部には電波用アンテナを設けて無線に
    よる遠隔操縦されることを特徴とする請求項1記載の表
    層汚泥の浚渫処理方法。
JP4330867A 1992-10-27 1992-10-27 表層汚泥の浚渫処理方法 Expired - Lifetime JPH083189B2 (ja)

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JP4707850B2 (ja) * 2001-02-26 2011-06-22 西松建設株式会社 回収装置および回収システム
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63134720A (ja) * 1986-11-25 1988-06-07 Toao Tanaka 作業混濁を防いだ浚渫装置およびその工法
JPH02116549U (ja) * 1989-03-01 1990-09-18

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