JPH08318595A - ステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法 - Google Patents
ステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法Info
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- JPH08318595A JPH08318595A JP7152513A JP15251395A JPH08318595A JP H08318595 A JPH08318595 A JP H08318595A JP 7152513 A JP7152513 A JP 7152513A JP 15251395 A JP15251395 A JP 15251395A JP H08318595 A JPH08318595 A JP H08318595A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ２層ポリエチレン被覆鋼管の埋設前後におけ
るステンシル表示のダメージを防止し、被覆鋼管の履歴
を容易に識別する。 【構成】 ２層ポリエチレン被覆鋼管１であって、接着
剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装上の防食ポ
リエチレン被覆層３上にステンシル表示５を有し、その
上に透明な包装ポリエチレン被覆層６が形成されてい
る。
るステンシル表示のダメージを防止し、被覆鋼管の履歴
を容易に識別する。 【構成】 ２層ポリエチレン被覆鋼管１であって、接着
剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装上の防食ポ
リエチレン被覆層３上にステンシル表示５を有し、その
上に透明な包装ポリエチレン被覆層６が形成されてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス、油、水などの
輸送に用いる主として河川、海の底などを含む地中埋設
用のステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製
造法に関する。
輸送に用いる主として河川、海の底などを含む地中埋設
用のステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製
造法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、二層被覆鋼管は、ＪＩＳ Ｇ３４
６９に規定のポリエチレン被覆鋼管を例にとり説明する
と、各層にアメリカ石油協会（ＡＰＩ）規格の表１に示
すポリエチレンを被覆したポリエチレン被覆鋼管は、被
覆前の原管をブラスト、酸洗等によりスケールを除去し
て表面を清浄にしたのち、接続用治具等を介してコーテ
ィングラインに連続的に搬送し、接着剤または粘着剤か
らなるアンダーコート塗装を施したのち、防食ポリエチ
レン被覆層を連続的に行い、引続き水冷後２層目の包装
ポリエチレン被覆を施し、再度水冷を行ったのち、管接
続部のポリエチレン被覆層（アンダーコート塗装を含
む）を切断し、１本毎のポリエチレン被覆鋼管として連
続搬送コーティングラインから取出している。
６９に規定のポリエチレン被覆鋼管を例にとり説明する
と、各層にアメリカ石油協会（ＡＰＩ）規格の表１に示
すポリエチレンを被覆したポリエチレン被覆鋼管は、被
覆前の原管をブラスト、酸洗等によりスケールを除去し
て表面を清浄にしたのち、接続用治具等を介してコーテ
ィングラインに連続的に搬送し、接着剤または粘着剤か
らなるアンダーコート塗装を施したのち、防食ポリエチ
レン被覆層を連続的に行い、引続き水冷後２層目の包装
ポリエチレン被覆を施し、再度水冷を行ったのち、管接
続部のポリエチレン被覆層（アンダーコート塗装を含
む）を切断し、１本毎のポリエチレン被覆鋼管として連
続搬送コーティングラインから取出している。
【０００３】
【表１】
【０００４】上記２層被覆鋼管は、種類の記号、製造業
者またはその略号、原管の記号、原管の寸法、製造年月
の表示が義務付けられており、図３に示すとおり、２層
目の包装ポリエチレン被覆層３１上にステンシル表示３
２を行うのが一般的である。なお、３３は原管、３４は
粘着層、３５は１層目の防食ポリエチレン被覆層であ
る。そのため、２層被覆鋼管は、ステンシル耐ダメージ
性において以下のような問題点が挙げられている。 （１）． 埋設前 （Ａ）． 被覆鋼管同士の接触によってステンシル表示
がダメージを受ける。 （Ｂ）． 配管時の機械およびハンドリングによってス
テンシル表示がダメージ を受ける。 （２）． 埋設後 （Ａ）． 長期間の埋設によって二層目表面が腐食さ
れ、ステンシル表示がダメージを受ける。 このようにステンシル表示がダメージを受けた被覆鋼管
は、種類の記号、製造業者またはその略号、原管の記
号、原管の寸法、製造年月等の履歴が識別できないとい
う問題を有している。
者またはその略号、原管の記号、原管の寸法、製造年月
の表示が義務付けられており、図３に示すとおり、２層
目の包装ポリエチレン被覆層３１上にステンシル表示３
２を行うのが一般的である。なお、３３は原管、３４は
粘着層、３５は１層目の防食ポリエチレン被覆層であ
る。そのため、２層被覆鋼管は、ステンシル耐ダメージ
性において以下のような問題点が挙げられている。 （１）． 埋設前 （Ａ）． 被覆鋼管同士の接触によってステンシル表示
がダメージを受ける。 （Ｂ）． 配管時の機械およびハンドリングによってス
テンシル表示がダメージ を受ける。 （２）． 埋設後 （Ａ）． 長期間の埋設によって二層目表面が腐食さ
れ、ステンシル表示がダメージを受ける。 このようにステンシル表示がダメージを受けた被覆鋼管
は、種類の記号、製造業者またはその略号、原管の記
号、原管の寸法、製造年月等の履歴が識別できないとい
う問題を有している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来、２層ポリエチレ
ン被覆鋼管のステンシル表示のダメージを防止するに
は、ステンシル表示部に透明のフィルムを粘付けること
が考えられるが、透明のフィルムの粘着作業が煩雑であ
ると共に、配管時の機械およびハンドリングによって粘
付けた透明のフィルムが剥がれたり、長期間の埋設によ
って二層目の包装ポリエチレン被覆表面が腐食され、ス
テンシル表示のダメージを防止することはできない。
ン被覆鋼管のステンシル表示のダメージを防止するに
は、ステンシル表示部に透明のフィルムを粘付けること
が考えられるが、透明のフィルムの粘着作業が煩雑であ
ると共に、配管時の機械およびハンドリングによって粘
付けた透明のフィルムが剥がれたり、長期間の埋設によ
って二層目の包装ポリエチレン被覆表面が腐食され、ス
テンシル表示のダメージを防止することはできない。
【０００６】この発明の目的は、２層ポリエチレン被覆
鋼管の埋設前後におけるステンシル表示のダメージを防
止し、被覆鋼管の履歴を容易に識別できるステンシル耐
ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法を提供するこ
とにある。
鋼管の埋設前後におけるステンシル表示のダメージを防
止し、被覆鋼管の履歴を容易に識別できるステンシル耐
ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法を提供するこ
とにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、２層ポ
リエチレン被覆鋼管の１層目の防食ポリエチレン被覆層
と２層目の透明な包装ポリエチレン被覆層の間にステン
シル表示を行うことによって、ステンシル表示のダメー
ジを防止できると共に、被覆鋼管の履歴を容易に識別で
きることを究明し、この発明に到達した。
を達成すべく鋭意試験研究を重ねた。その結果、２層ポ
リエチレン被覆鋼管の１層目の防食ポリエチレン被覆層
と２層目の透明な包装ポリエチレン被覆層の間にステン
シル表示を行うことによって、ステンシル表示のダメー
ジを防止できると共に、被覆鋼管の履歴を容易に識別で
きることを究明し、この発明に到達した。
【０００８】すなわち、本願の請求項１の発明は、２層
ポリエチレン被覆鋼管であって、接着剤または粘着剤か
らなるアンダーコート塗装上の防食ポリエチレン被覆層
上にステンシル表示を有し、その上に透明な包装ポリエ
チレン被覆層が形成されたことを特徴とするステンシル
耐ダメージ性に優れた被覆鋼管である。
ポリエチレン被覆鋼管であって、接着剤または粘着剤か
らなるアンダーコート塗装上の防食ポリエチレン被覆層
上にステンシル表示を有し、その上に透明な包装ポリエ
チレン被覆層が形成されたことを特徴とするステンシル
耐ダメージ性に優れた被覆鋼管である。
【０００９】また、本願の請求項２の発明は、２層ポリ
エチレン被覆鋼管の製造方法であって、接着剤または粘
着剤からなるアンダーコート塗装を施したのち、防食ポ
リエチレン被覆層を連続的に形成し、引続き水冷したの
ちステンシル表示を行い、次いで２層目の透明な包装ポ
リエチレン被覆層を連続的に施して水冷することを特徴
とするステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管の製造
法である。
エチレン被覆鋼管の製造方法であって、接着剤または粘
着剤からなるアンダーコート塗装を施したのち、防食ポ
リエチレン被覆層を連続的に形成し、引続き水冷したの
ちステンシル表示を行い、次いで２層目の透明な包装ポ
リエチレン被覆層を連続的に施して水冷することを特徴
とするステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管の製造
法である。
【００１０】
【作用】本願の請求項１の２層ポリエチレン被覆鋼管
は、接着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装上
の防食ポリエチレン被覆層上にステンシル表示を有し、
その上に透明な包装ポリエチレン被覆層が形成されたこ
とによって、前記埋設前後における被覆鋼管同士の接
触、配管時の機械およびハンドリングあるいは長期間の
埋設による二層目表面の腐食によるステンシル表示は、
透明な包装ポリエチレン被覆層で保護することができ、
ステンシル表示のダメージが防止されて被覆鋼管の履歴
を容易に識別することができる。
は、接着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装上
の防食ポリエチレン被覆層上にステンシル表示を有し、
その上に透明な包装ポリエチレン被覆層が形成されたこ
とによって、前記埋設前後における被覆鋼管同士の接
触、配管時の機械およびハンドリングあるいは長期間の
埋設による二層目表面の腐食によるステンシル表示は、
透明な包装ポリエチレン被覆層で保護することができ、
ステンシル表示のダメージが防止されて被覆鋼管の履歴
を容易に識別することができる。
【００１１】また、本願の請求項２の発明においては、
接着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装を施し
たのち、防食ポリエチレン被覆層を連続的に形成し、引
続き水冷したのちステンシル表示を行い、次いで２層目
の透明な包装ポリエチレン被覆層を連続的に施して水冷
することによって、接着剤または粘着剤からなるアンダ
ーコート塗装上の防食ポリエチレン被覆層上にステンシ
ル表示を有し、その上に透明な包装ポリエチレン被覆層
が形成された２層ポリエチレン被覆鋼管を得ることがで
き、埋設前後における被覆鋼管同士の接触、配管時の機
械およびハンドリングあるいは長期間の埋設による二層
目表面の腐食によるステンシル表示のダメージは、透明
な包装ポリエチレン被覆層で保護することができ、被覆
鋼管の履歴を容易に識別することができる。
接着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装を施し
たのち、防食ポリエチレン被覆層を連続的に形成し、引
続き水冷したのちステンシル表示を行い、次いで２層目
の透明な包装ポリエチレン被覆層を連続的に施して水冷
することによって、接着剤または粘着剤からなるアンダ
ーコート塗装上の防食ポリエチレン被覆層上にステンシ
ル表示を有し、その上に透明な包装ポリエチレン被覆層
が形成された２層ポリエチレン被覆鋼管を得ることがで
き、埋設前後における被覆鋼管同士の接触、配管時の機
械およびハンドリングあるいは長期間の埋設による二層
目表面の腐食によるステンシル表示のダメージは、透明
な包装ポリエチレン被覆層で保護することができ、被覆
鋼管の履歴を容易に識別することができる。
【００１２】この発明におけるアンダーコートとして使
用する接着剤としては、鋼面と防食ポリエチレン被覆層
によく接着するもので、変性ポリエチレンを主成分とす
るものが好ましい。また、アンダーコートとして使用す
る粘着剤としては、鋼面と防食ポリエチレン被覆層によ
く粘着するもので、ゴム、アスファルトおよび樹脂また
はこれらを主成分とするものが好ましい。この発明で二
層目の透明な包装ポリエチレン被覆層の形成は、例え
ば、高密度ポリエチレンを成形温度１８０〜１９０℃で
押し出し、ステンシル表示を施した包装ポリエチレン被
覆層上に被覆層を形成した直後に、水で急冷することに
よって、ステンシル表示を包装ポリエチレン被覆層を介
して容易に目視可能に形成できる。
用する接着剤としては、鋼面と防食ポリエチレン被覆層
によく接着するもので、変性ポリエチレンを主成分とす
るものが好ましい。また、アンダーコートとして使用す
る粘着剤としては、鋼面と防食ポリエチレン被覆層によ
く粘着するもので、ゴム、アスファルトおよび樹脂また
はこれらを主成分とするものが好ましい。この発明で二
層目の透明な包装ポリエチレン被覆層の形成は、例え
ば、高密度ポリエチレンを成形温度１８０〜１９０℃で
押し出し、ステンシル表示を施した包装ポリエチレン被
覆層上に被覆層を形成した直後に、水で急冷することに
よって、ステンシル表示を包装ポリエチレン被覆層を介
して容易に目視可能に形成できる。
【００１３】
実施例１ 以下にこの発明の２層ポリエチレン被覆鋼管の詳細を実
施の一例を示す図１に基づいて説明する。図１はこの発
明の２層ポリエチレン被覆鋼管を示すもので、（ａ）図
は正面図、（ｂ）図は側面図である。図１において、１
は２層ポリエチレン被覆鋼管で、原管２と１層目の防食
ポリエチレン被覆層３とを粘着する粘着層４、１層目の
防食ポリエチレン被覆層３上に施したステンシル表示
５、１層目の防食ポリエチレン被覆層４およびステンシ
ル表示５上を被覆する２層目の透明な包装ポリエチレン
被覆層６とからなり、透明な包装ポリエチレン被覆層６
を通して外面からステンシル表示５が容易に識別できる
よう構成されている。
施の一例を示す図１に基づいて説明する。図１はこの発
明の２層ポリエチレン被覆鋼管を示すもので、（ａ）図
は正面図、（ｂ）図は側面図である。図１において、１
は２層ポリエチレン被覆鋼管で、原管２と１層目の防食
ポリエチレン被覆層３とを粘着する粘着層４、１層目の
防食ポリエチレン被覆層３上に施したステンシル表示
５、１層目の防食ポリエチレン被覆層４およびステンシ
ル表示５上を被覆する２層目の透明な包装ポリエチレン
被覆層６とからなり、透明な包装ポリエチレン被覆層６
を通して外面からステンシル表示５が容易に識別できる
よう構成されている。
【００１４】上記のとおり構成したことによって、２層
ポリエチレン被覆鋼管１のステンシル表示５は、２層目
の透明な包装ポリエチレン被覆層６で保護されており、
埋設前の被覆鋼管同士の接触、配管時の機械的ダメー
ジ、長期埋設による腐食ダメージがなく、２層ポリエチ
レン被覆鋼管１の履歴の識別を容易に実施することがで
きる。
ポリエチレン被覆鋼管１のステンシル表示５は、２層目
の透明な包装ポリエチレン被覆層６で保護されており、
埋設前の被覆鋼管同士の接触、配管時の機械的ダメー
ジ、長期埋設による腐食ダメージがなく、２層ポリエチ
レン被覆鋼管１の履歴の識別を容易に実施することがで
きる。
【００１５】実施例２ 図２はこの発明の２層ポリエチレン被覆鋼管の製造ライ
ンの一例を示す工程図である。図２において、１１はブ
ラスト、酸洗等によりスケールを除去して表面を清浄化
された被覆前の原管２の表面に粘着剤を塗布する粘着剤
塗布ケース、１２は原管２の表面に形成された粘着層４
上に１層目の防食ポリエチレン被覆層３を形成する１層
目成形ダイス、１３は１層目の防食ポリエチレン被覆層
３を冷却する冷却装置、１４は１層目の防食ポリエチレ
ン被覆層３上にステンシル表示を行う自動印字装置、１
５は２層目成形ダイスで、高密度ポリエチレンを１８０
〜１９０℃で押し出し、１層目の防食ポリエチレン被覆
層３およびステンシル表示上を被覆する。１６は２層目
の包装ポリエチレン被覆層６を水で急冷する急冷装置
で、高密度ポリエチレン被覆層を急冷することによっ
て、透明な包装ポリエチレン被覆層６が形成されるよう
構成されている。
ンの一例を示す工程図である。図２において、１１はブ
ラスト、酸洗等によりスケールを除去して表面を清浄化
された被覆前の原管２の表面に粘着剤を塗布する粘着剤
塗布ケース、１２は原管２の表面に形成された粘着層４
上に１層目の防食ポリエチレン被覆層３を形成する１層
目成形ダイス、１３は１層目の防食ポリエチレン被覆層
３を冷却する冷却装置、１４は１層目の防食ポリエチレ
ン被覆層３上にステンシル表示を行う自動印字装置、１
５は２層目成形ダイスで、高密度ポリエチレンを１８０
〜１９０℃で押し出し、１層目の防食ポリエチレン被覆
層３およびステンシル表示上を被覆する。１６は２層目
の包装ポリエチレン被覆層６を水で急冷する急冷装置
で、高密度ポリエチレン被覆層を急冷することによっ
て、透明な包装ポリエチレン被覆層６が形成されるよう
構成されている。
【００１６】上記のとおり構成したことによって、ブラ
スト、酸洗等によりスケールを除去して表面を清浄化さ
れた被覆前の原管２は、粘着剤塗布ケース１１において
表面に粘着剤が塗布されたのち、１層目成形ダイス１２
において原管２の表面に形成された粘着層４上に１層目
の防食ポリエチレン被覆層３が形成され、冷却装置１３
で１層目の防食ポリエチレン被覆層３が冷却される。１
層目の防食ポリエチレン被覆層３が冷却されたのち、自
動印字装置１４によって１層目の防食ポリエチレン被覆
層３上にステンシル表示が印字される。１層目の防食ポ
リエチレン被覆層３上にステンシル表示が印字された原
管２は、２層目成形ダイス１５において高密度ポリエチ
レンを１８０〜１９０℃で押し出し、１層目の防食ポリ
エチレン被覆層４およびステンシル表示上を被覆したの
ち、急冷装置１６で２層目の包装ポリエチレン被覆層６
が水で急冷され、透明な包装ポリエチレン被覆層６が形
成される。
スト、酸洗等によりスケールを除去して表面を清浄化さ
れた被覆前の原管２は、粘着剤塗布ケース１１において
表面に粘着剤が塗布されたのち、１層目成形ダイス１２
において原管２の表面に形成された粘着層４上に１層目
の防食ポリエチレン被覆層３が形成され、冷却装置１３
で１層目の防食ポリエチレン被覆層３が冷却される。１
層目の防食ポリエチレン被覆層３が冷却されたのち、自
動印字装置１４によって１層目の防食ポリエチレン被覆
層３上にステンシル表示が印字される。１層目の防食ポ
リエチレン被覆層３上にステンシル表示が印字された原
管２は、２層目成形ダイス１５において高密度ポリエチ
レンを１８０〜１９０℃で押し出し、１層目の防食ポリ
エチレン被覆層４およびステンシル表示上を被覆したの
ち、急冷装置１６で２層目の包装ポリエチレン被覆層６
が水で急冷され、透明な包装ポリエチレン被覆層６が形
成される。
【００１７】上記により得られた２層ポリエチレン被覆
鋼管１は、２層目の包装ポリエチレン被覆層６が透明で
あるから、ステンシル表示は２層目の透明な包装ポリエ
チレン被覆層６で保護されており、埋設前の被覆鋼管同
士の接触、配管時の機械的ダメージ、長期埋設による腐
食ダメージがなく、２層ポリエチレン被覆鋼管１の履歴
の識別を、２層目の透明な包装ポリエチレン被覆層６を
介して容易に読み取り実施することができる。
鋼管１は、２層目の包装ポリエチレン被覆層６が透明で
あるから、ステンシル表示は２層目の透明な包装ポリエ
チレン被覆層６で保護されており、埋設前の被覆鋼管同
士の接触、配管時の機械的ダメージ、長期埋設による腐
食ダメージがなく、２層ポリエチレン被覆鋼管１の履歴
の識別を、２層目の透明な包装ポリエチレン被覆層６を
介して容易に読み取り実施することができる。
【００１８】
【発明の効果】以上述べたとおり、この発明の被覆鋼管
は、１層目の防食ポリエチレン被覆層上にステンシル表
示を行い、その上を２層目の透明な包装ポリエチレン被
覆層で被覆したから、埋設前の被覆鋼管同士の接触、機
械的タメージならびに長期埋設によるステンシル表示の
腐食ダメージを防止することができ、被覆鋼管の履歴を
容易に識別することができる。
は、１層目の防食ポリエチレン被覆層上にステンシル表
示を行い、その上を２層目の透明な包装ポリエチレン被
覆層で被覆したから、埋設前の被覆鋼管同士の接触、機
械的タメージならびに長期埋設によるステンシル表示の
腐食ダメージを防止することができ、被覆鋼管の履歴を
容易に識別することができる。
【図１】この発明の２層ポリエチレン被覆鋼管を示すも
ので、（ａ）図は正面図、（ｂ）図は側面図である。
ので、（ａ）図は正面図、（ｂ）図は側面図である。
【図２】この発明の２層ポリエチレン被覆鋼管の製造ラ
インの一例を示す概略工程図である。
インの一例を示す概略工程図である。
【図３】従来の２層ポリエチレン被覆鋼管を示すもの
で、（ａ）図は正面図、（ｂ）図は側面図である。
で、（ａ）図は正面図、（ｂ）図は側面図である。
１ ２層ポリエチレン被覆鋼管 ２、３３ 原管 ３、３５ 防食ポリエチレン被覆層 ４、３４ 粘着層 ５、３２ ステンシル表示 ６、３１ 包装ポリエチレン被覆層 １１ 粘着剤塗布ケース １２ １層目成形ダイス １３ 冷却装置 １４ 自動印字装置 １５ ２層目成形ダイス １６ 急冷装置
Claims (2)
- 【請求項１】 ２層ポリエチレン被覆鋼管であって、接
着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗装上の防食
ポリエチレン被覆層上にステンシル表示を有し、その上
に透明な包装ポリエチレン被覆層が形成されたことを特
徴とするステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管。 - 【請求項２】 ２層ポリエチレン被覆鋼管の製造方法で
あって、接着剤または粘着剤からなるアンダーコート塗
装を施したのち、防食ポリエチレン被覆層を連続的に形
成し、引続き水冷したのちステンシル表示を行い、次い
で２層目の透明な包装ポリエチレン被覆層を連続的に施
して水冷することを特徴とするステンシル耐ダメージ性
に優れた被覆鋼管の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15251395A JP3167886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15251395A JP3167886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08318595A true JPH08318595A (ja) | 1996-12-03 |
| JP3167886B2 JP3167886B2 (ja) | 2001-05-21 |
Family
ID=15542098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15251395A Expired - Fee Related JP3167886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | ステンシル耐ダメージ性に優れた被覆鋼管とその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3167886B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010048311A (ko) * | 1999-11-26 | 2001-06-15 | 안우정 | 이중 피이 시이트피복 파형강관, 이를 성형하는 장치 및그 방법 |
| JP2006281186A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼材の錆防止方法 |
| JP2012225414A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Bridgestone Corp | 複合管及び複合管接続構造 |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP15251395A patent/JP3167886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010048311A (ko) * | 1999-11-26 | 2001-06-15 | 안우정 | 이중 피이 시이트피복 파형강관, 이를 성형하는 장치 및그 방법 |
| JP2006281186A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼材の錆防止方法 |
| JP2012225414A (ja) * | 2011-04-19 | 2012-11-15 | Bridgestone Corp | 複合管及び複合管接続構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3167886B2 (ja) | 2001-05-21 |
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