JPH08317747A - 水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器 - Google Patents
水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器Info
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- JPH08317747A JPH08317747A JP7162762A JP16276295A JPH08317747A JP H08317747 A JPH08317747 A JP H08317747A JP 7162762 A JP7162762 A JP 7162762A JP 16276295 A JP16276295 A JP 16276295A JP H08317747 A JPH08317747 A JP H08317747A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、水棲生物の産卵、孵化および仔保
護容器の高さを固定することなく、この容器が水槽内の
水位によって自然に上下するため、飼育水の水換えの
際、この容器を入れたままでも換水量が制限されること
なく、また、この容器の内外の水棲生物がその隙間で動
けなくなり死んでしまうこともなく、蓋や分離板の留め
部を設けることなく蓋や分離板を設置することができ、
残餌や糞などの汚れを簡単に吸い出せ、産卵時、親を落
ち着かせることができる水棲生物の産卵、孵化および仔
保護容器を提供する。 【構成】 水棲生物の卵や仔が通り抜けれない網袋また
は穴あき容器の開口部に水に浮くワクを設ける。また、
網袋または穴あき容器の下部が狭くなっている形にした
り、錐形にする。また、網袋または穴あき容器やワクに
重りや吸盤を結びつけるためのひもを設ける。また、容
器全体または一部にポケットを設ける。
護容器の高さを固定することなく、この容器が水槽内の
水位によって自然に上下するため、飼育水の水換えの
際、この容器を入れたままでも換水量が制限されること
なく、また、この容器の内外の水棲生物がその隙間で動
けなくなり死んでしまうこともなく、蓋や分離板の留め
部を設けることなく蓋や分離板を設置することができ、
残餌や糞などの汚れを簡単に吸い出せ、産卵時、親を落
ち着かせることができる水棲生物の産卵、孵化および仔
保護容器を提供する。 【構成】 水棲生物の卵や仔が通り抜けれない網袋また
は穴あき容器の開口部に水に浮くワクを設ける。また、
網袋または穴あき容器の下部が狭くなっている形にした
り、錐形にする。また、網袋または穴あき容器やワクに
重りや吸盤を結びつけるためのひもを設ける。また、容
器全体または一部にポケットを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、観賞魚用等の水槽内
での水棲生物の産卵、孵化および仔保護のための容器に
関するものである。
での水棲生物の産卵、孵化および仔保護のための容器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、観賞魚用等の水槽内での水棲生物
の産卵、孵化および仔保護のための容器は水に浮かない
長方体の透明プラスチック容器に水が還流するための穴
をあけ、その外側に吸盤を設けその吸盤で容器の上部開
口部が水面の上に出るように水槽内に固定させていた。
親が仔や卵を食べてしまう場合は、その容器の途中に、
その親は通れず仔や卵の通れる大きさの穴や隙間のあい
ているプラスチック板をプラスチック容器の途中の留め
部に固定して産んだ仔や卵と親が容器内で分離されるよ
うになっていた。(以下、このための穴や隙間のあいて
いるプラスチックや金属等の板を分離板という。) また、水に浮かないプラスチック等の組み立て式長方体
ワクに、該ワクを覆うように網袋を設け、上部開口部ワ
クの一辺に簡単に折り曲げることの出来る薄い金属板を
設け、その金属板を折り曲げて水槽の上部のワクに引っ
掛ける形で、網の容器の上部が水面の上に出るように水
槽内に固定していた。
の産卵、孵化および仔保護のための容器は水に浮かない
長方体の透明プラスチック容器に水が還流するための穴
をあけ、その外側に吸盤を設けその吸盤で容器の上部開
口部が水面の上に出るように水槽内に固定させていた。
親が仔や卵を食べてしまう場合は、その容器の途中に、
その親は通れず仔や卵の通れる大きさの穴や隙間のあい
ているプラスチック板をプラスチック容器の途中の留め
部に固定して産んだ仔や卵と親が容器内で分離されるよ
うになっていた。(以下、このための穴や隙間のあいて
いるプラスチックや金属等の板を分離板という。) また、水に浮かないプラスチック等の組み立て式長方体
ワクに、該ワクを覆うように網袋を設け、上部開口部ワ
クの一辺に簡単に折り曲げることの出来る薄い金属板を
設け、その金属板を折り曲げて水槽の上部のワクに引っ
掛ける形で、網の容器の上部が水面の上に出るように水
槽内に固定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、今迄の方
法では容器の高さが水槽内で固定されるため水換えの際
にその容器より下まで水抜きができず、水換えの量が制
限されてしまった。また、つい水を抜きすぎてしまうと
容器内に水が無くなり、容器内の弱い仔や卵を死なせて
しまったりした。また、それを防ぐためには水抜きのま
えに容器ごと別の水槽や洗面器等に移さねばならず、そ
のための水質にも気を使わねばならず、また、吸盤で固
定している場合は容器が長方体であるため、容器と水槽
の内側面との間が狭く手を入れることができず吸盤を外
すことはかなり厄介であった。また、長方体の一面と水
槽内面が狭い距離で平行となるためその狭い隙間に容器
の外側に飼っていた水棲生物が入り込んで動けなくなる
ことも少なくなかった。また、通常35cm水槽とか3
0cm水槽と言われているような高さの低い水槽に固定
すると、その容器と水槽の底との間が狭く、掃除がしに
くいなど、水換え時等いろいろな不都合を生じてしま
う。また、組み立て式の長方体のワクに網袋を覆う方法
の場合、ワクと網袋の間、特に縦のワク棒との間に隙間
ができ、その隙間に仔が隠れたがる種類も少なくなく、
多数の仔がそこに入り込んでしまって、折角孵化させた
仔が死んでしまう場合も少なくなかった。また、途中に
分離板を設ける場合、従来の長方体のワクに網を覆った
ものでは網の弾力により親が通ることのできる隙間が網
と分離板の間にできる可能性があり、分離板を設けるこ
とができなかった。また、プラスチック容器も網も長方
体であるため、容器内の残餌や糞などの汚れが底面いっ
ぱいに広がり、掃除するためには水槽から取り出して掃
除をするか、スポイトで底面全体を、小さな仔を吸い取
らないように神経を使いながら掃除しなければならなか
った。
法では容器の高さが水槽内で固定されるため水換えの際
にその容器より下まで水抜きができず、水換えの量が制
限されてしまった。また、つい水を抜きすぎてしまうと
容器内に水が無くなり、容器内の弱い仔や卵を死なせて
しまったりした。また、それを防ぐためには水抜きのま
えに容器ごと別の水槽や洗面器等に移さねばならず、そ
のための水質にも気を使わねばならず、また、吸盤で固
定している場合は容器が長方体であるため、容器と水槽
の内側面との間が狭く手を入れることができず吸盤を外
すことはかなり厄介であった。また、長方体の一面と水
槽内面が狭い距離で平行となるためその狭い隙間に容器
の外側に飼っていた水棲生物が入り込んで動けなくなる
ことも少なくなかった。また、通常35cm水槽とか3
0cm水槽と言われているような高さの低い水槽に固定
すると、その容器と水槽の底との間が狭く、掃除がしに
くいなど、水換え時等いろいろな不都合を生じてしま
う。また、組み立て式の長方体のワクに網袋を覆う方法
の場合、ワクと網袋の間、特に縦のワク棒との間に隙間
ができ、その隙間に仔が隠れたがる種類も少なくなく、
多数の仔がそこに入り込んでしまって、折角孵化させた
仔が死んでしまう場合も少なくなかった。また、途中に
分離板を設ける場合、従来の長方体のワクに網を覆った
ものでは網の弾力により親が通ることのできる隙間が網
と分離板の間にできる可能性があり、分離板を設けるこ
とができなかった。また、プラスチック容器も網も長方
体であるため、容器内の残餌や糞などの汚れが底面いっ
ぱいに広がり、掃除するためには水槽から取り出して掃
除をするか、スポイトで底面全体を、小さな仔を吸い取
らないように神経を使いながら掃除しなければならなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】網袋または穴あき容器の
開口部に水に浮くワクを設けた水棲生物の産卵、孵化お
よび仔保護容器を形成する。また、該水棲生物の産卵、
孵化および仔保護容器の網袋または穴あき容器の下部が
狭くなっている形にしたり、錐形に形成する。また、該
水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴
あき容器やワクにひもを設け、該ひもの他端部に水槽ま
たは水槽に設置する器具に着脱させられる取り付け具を
設ける。また、該水棲生物の産卵、孵化および仔保護容
器の網袋または穴あき容器やワクにひもを設け、該ひも
の他端部に重りを設ける。また、該水棲生物の産卵、孵
化および仔保護容器の網袋または穴あき容器全体または
一部にポケットを設ける。
開口部に水に浮くワクを設けた水棲生物の産卵、孵化お
よび仔保護容器を形成する。また、該水棲生物の産卵、
孵化および仔保護容器の網袋または穴あき容器の下部が
狭くなっている形にしたり、錐形に形成する。また、該
水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴
あき容器やワクにひもを設け、該ひもの他端部に水槽ま
たは水槽に設置する器具に着脱させられる取り付け具を
設ける。また、該水棲生物の産卵、孵化および仔保護容
器の網袋または穴あき容器やワクにひもを設け、該ひも
の他端部に重りを設ける。また、該水棲生物の産卵、孵
化および仔保護容器の網袋または穴あき容器全体または
一部にポケットを設ける。
【0005】
【作用】本発明を水槽内の飼育水に網袋または穴あき容
器が水中になりワクが水面に浮かぶような状態に浮か
べ、この内側で他の水棲生物と分離飼育したい水棲生物
の卵や仔または産卵間近い親を入れ飼育する。また、水
槽内水流が強く前記の容器が水槽内で移動しやすい場合
は、該容器に設けたひもの先に例えば吸盤や略コの字状
の金具のような着脱させられる取り付け具を水槽や水槽
に設置する器具に付け移動を防ぐ。この場合ひもの長さ
は該容器が水面より持ち上がらず、また浮かべておきた
い箇所の水槽の内面よりあまり移動しないような長さに
調節しておく。また、このひもの先に重りを設け、イカ
リのように底に沈めても移動を防ぐことができる。この
場合ひもの長さは、水槽に水をいっぱいにした場合に該
容器の上の開口部が水中に沈んでしまわない長さに調節
しておく。また、水槽内水流が強く、網袋がかなり変形
してしまう場合は、その形によって必要な箇所にひもと
その先に該容器の上の開口部が水中に沈んでしまわない
重さの重りを付けることによって、水流による変形を防
ぐことができる。これは、網袋を錐形にすれば頂点一ヶ
所に、ひもとその先に重りを付けることによって、イカ
リの役目と同時に水流による変形防止の役目となる。ま
た、網袋のこの頂点部分の内側に重り、例えばビー玉や
石や砂利を入れることによって水流による変形を防止す
ることができる。また、容器の全体または一部にポケッ
トを付け、このポケットに重りや板状のものを入れ水流
による網の変形を防いだり、また、人が見える該容器の
任意の面に布やプラスチック等の遮視部材を入れ、産卵
時に親を落ち着かせることができる。
器が水中になりワクが水面に浮かぶような状態に浮か
べ、この内側で他の水棲生物と分離飼育したい水棲生物
の卵や仔または産卵間近い親を入れ飼育する。また、水
槽内水流が強く前記の容器が水槽内で移動しやすい場合
は、該容器に設けたひもの先に例えば吸盤や略コの字状
の金具のような着脱させられる取り付け具を水槽や水槽
に設置する器具に付け移動を防ぐ。この場合ひもの長さ
は該容器が水面より持ち上がらず、また浮かべておきた
い箇所の水槽の内面よりあまり移動しないような長さに
調節しておく。また、このひもの先に重りを設け、イカ
リのように底に沈めても移動を防ぐことができる。この
場合ひもの長さは、水槽に水をいっぱいにした場合に該
容器の上の開口部が水中に沈んでしまわない長さに調節
しておく。また、水槽内水流が強く、網袋がかなり変形
してしまう場合は、その形によって必要な箇所にひもと
その先に該容器の上の開口部が水中に沈んでしまわない
重さの重りを付けることによって、水流による変形を防
ぐことができる。これは、網袋を錐形にすれば頂点一ヶ
所に、ひもとその先に重りを付けることによって、イカ
リの役目と同時に水流による変形防止の役目となる。ま
た、網袋のこの頂点部分の内側に重り、例えばビー玉や
石や砂利を入れることによって水流による変形を防止す
ることができる。また、容器の全体または一部にポケッ
トを付け、このポケットに重りや板状のものを入れ水流
による網の変形を防いだり、また、人が見える該容器の
任意の面に布やプラスチック等の遮視部材を入れ、産卵
時に親を落ち着かせることができる。
【0006】
【実施例】水棲生物の卵や仔が通り抜けることのできな
い細かい網目の網袋または水棲生物の卵や仔が通り抜け
ることのできない小さい穴を開口部以外に設けた穴あき
容器の開口部に水に浮くワクを設けた水棲生物の産卵、
孵化および仔保護容器を形成する。この場合、仔が動け
る範囲に仔がは入り込めるような隙間を作らないように
しなければならない。また、網袋のメッシュの大きさや
穴あき容器の穴の大きさは卵や仔が通れない大きさ、ま
た仔魚においては尾びれがは入り込まないような大きさ
でなければならない。また、このワクの浮力は網袋や穴
あき容器、それに後に述べるひもや重り、分離板等によ
って沈むことのない浮力を持つものでなければならな
い。該容器を水槽内の飼育水に網袋または穴あき容器が
水中になりワクが水面に浮かぶような状態に浮かべ、こ
の内側で他の水棲生物と分離飼育したい水棲生物の卵や
仔または産卵間近い親を入れ飼育する。また、該水棲生
物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴あき容
器の下部が狭くなっている形にしたり、錐形に形成す
る。網袋または穴あき容器の形や色は目的を損なわない
限りどんな形や色でも可能であるが、下部が狭くなって
いる形にしたり、錐形にすると利点がでてくる。それら
は以下のような基本型の他にも多くが考えられる。 (イ)円錐形や角錐形等の錐形 (ロ)錐台形 (ハ)柱形と錐形や錐台形の組み合わせ (ニ)錐台形と錐形の組み合わせ (ホ)底部に頂辺のある形 (ヘ)底面を球面にする また、形だけでなく、網袋、穴あきプラスティツク、網
等はいろいろな組み合わせが考えられる。また、該水棲
生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴あき
容器やワクにひもを設け、該ひもの他端部に水槽または
水槽に設置する器具に着脱させられる取り付け具を設け
る。また、該水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の
網袋または穴あき容器やワクにひもを設け、該ひもの他
端部に重りを設ける。この場合、このひもは水に浸され
るので、朽ちることのない素材でなければならない。ま
た、ひもの先に水槽や水槽に設置する器具に着脱させら
れる取り付け具を設ける場合。取り付け具は吸盤や略コ
の字状の金具のようなものにし水槽内の水流が強く該容
器が水面を移動して不都合を生じる場合に水槽や水槽に
設置する器具に付けて移動を防ぐ。もしこの取り付け具
を吸盤にした場合はこの吸盤を水槽外面に該容器が水面
から持ち上がることがないように少しひもに余裕を持た
せて吸い付けておく、外面に吸い付けておくほうが取り
外すときに楽であるが、ひもが普通の紡いだひもの場合
サイホンのような役目をして水槽内の水が少しづつ外に
漏れてきてしまうので、この場合は編んでいないビニー
ルひも等にしなければならない。水換えの際にはこの吸
盤は水槽外面より外しておく。このひもの先に重りを付
ける場合は、通常2つのケースが考えられる。 (ト)任意の重さの重りをひもの先に設け、水槽内に水
をいっぱいにした場合に該容器の水に浮くワクが水中に
沈むことがないようにひもの長さを調節しておく。 (チ)該容器全体の浮力を越えない程度の軽い重りをひ
もの先に設け、この重りが水底まで届かないようひもの
長さを調節しておく。 これはらは該容器が強い水流であまり移動しないように
するためと、網袋が水流によって変形しないようにする
ためであるが、網袋の底面に重りを縫い付けてしまう方
法もある。また、後に述べる、ポケットをつけそこに重
りを入れる方法もあるし、網袋の中の底部に直接重りを
入れる方法も考えられる。この重りは取り付ける場所や
方法によって、板状、球状、棒状の金属やプラスチッ
ク、また、石、砂利などいろいろ考えられる。また、該
水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴
あき容器全体または一部にポケットを設け、このポケッ
トに重りや形状維持用の部品を入れる。また通常、水槽
上部より照明器具で光りを当てるため網は半透明の状態
となり中が見える。これを防ぐ必要のあるときはこのポ
ケットに遮光性の遮視部材等を入れることもできる。こ
れによって光りに弱い卵や仔を光りから守ることがで
き、また産卵間近い親を落ち着かせることもできる。
い細かい網目の網袋または水棲生物の卵や仔が通り抜け
ることのできない小さい穴を開口部以外に設けた穴あき
容器の開口部に水に浮くワクを設けた水棲生物の産卵、
孵化および仔保護容器を形成する。この場合、仔が動け
る範囲に仔がは入り込めるような隙間を作らないように
しなければならない。また、網袋のメッシュの大きさや
穴あき容器の穴の大きさは卵や仔が通れない大きさ、ま
た仔魚においては尾びれがは入り込まないような大きさ
でなければならない。また、このワクの浮力は網袋や穴
あき容器、それに後に述べるひもや重り、分離板等によ
って沈むことのない浮力を持つものでなければならな
い。該容器を水槽内の飼育水に網袋または穴あき容器が
水中になりワクが水面に浮かぶような状態に浮かべ、こ
の内側で他の水棲生物と分離飼育したい水棲生物の卵や
仔または産卵間近い親を入れ飼育する。また、該水棲生
物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴あき容
器の下部が狭くなっている形にしたり、錐形に形成す
る。網袋または穴あき容器の形や色は目的を損なわない
限りどんな形や色でも可能であるが、下部が狭くなって
いる形にしたり、錐形にすると利点がでてくる。それら
は以下のような基本型の他にも多くが考えられる。 (イ)円錐形や角錐形等の錐形 (ロ)錐台形 (ハ)柱形と錐形や錐台形の組み合わせ (ニ)錐台形と錐形の組み合わせ (ホ)底部に頂辺のある形 (ヘ)底面を球面にする また、形だけでなく、網袋、穴あきプラスティツク、網
等はいろいろな組み合わせが考えられる。また、該水棲
生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴あき
容器やワクにひもを設け、該ひもの他端部に水槽または
水槽に設置する器具に着脱させられる取り付け具を設け
る。また、該水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の
網袋または穴あき容器やワクにひもを設け、該ひもの他
端部に重りを設ける。この場合、このひもは水に浸され
るので、朽ちることのない素材でなければならない。ま
た、ひもの先に水槽や水槽に設置する器具に着脱させら
れる取り付け具を設ける場合。取り付け具は吸盤や略コ
の字状の金具のようなものにし水槽内の水流が強く該容
器が水面を移動して不都合を生じる場合に水槽や水槽に
設置する器具に付けて移動を防ぐ。もしこの取り付け具
を吸盤にした場合はこの吸盤を水槽外面に該容器が水面
から持ち上がることがないように少しひもに余裕を持た
せて吸い付けておく、外面に吸い付けておくほうが取り
外すときに楽であるが、ひもが普通の紡いだひもの場合
サイホンのような役目をして水槽内の水が少しづつ外に
漏れてきてしまうので、この場合は編んでいないビニー
ルひも等にしなければならない。水換えの際にはこの吸
盤は水槽外面より外しておく。このひもの先に重りを付
ける場合は、通常2つのケースが考えられる。 (ト)任意の重さの重りをひもの先に設け、水槽内に水
をいっぱいにした場合に該容器の水に浮くワクが水中に
沈むことがないようにひもの長さを調節しておく。 (チ)該容器全体の浮力を越えない程度の軽い重りをひ
もの先に設け、この重りが水底まで届かないようひもの
長さを調節しておく。 これはらは該容器が強い水流であまり移動しないように
するためと、網袋が水流によって変形しないようにする
ためであるが、網袋の底面に重りを縫い付けてしまう方
法もある。また、後に述べる、ポケットをつけそこに重
りを入れる方法もあるし、網袋の中の底部に直接重りを
入れる方法も考えられる。この重りは取り付ける場所や
方法によって、板状、球状、棒状の金属やプラスチッ
ク、また、石、砂利などいろいろ考えられる。また、該
水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の網袋または穴
あき容器全体または一部にポケットを設け、このポケッ
トに重りや形状維持用の部品を入れる。また通常、水槽
上部より照明器具で光りを当てるため網は半透明の状態
となり中が見える。これを防ぐ必要のあるときはこのポ
ケットに遮光性の遮視部材等を入れることもできる。こ
れによって光りに弱い卵や仔を光りから守ることがで
き、また産卵間近い親を落ち着かせることもできる。
【0007】
【発明の効果】以上のように実施することによって、水
棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の高さを固定する
ことなく、この容器が水槽内の水位によって自然に上下
するため、飼育水の水換えの際、この容器を入れたまま
でも換水量が制限されることなく、また、いちいちこの
容器を別の水槽や飼育水入りの洗面器等に移し替えなけ
ればならないという煩わしさがなくなる。また、水棲生
物の産卵、孵化および仔保護容器と水槽内面が狭い範囲
で平行に密着することがないため、この容器の外側の水
棲生物がその隙間で動けなくなり死んでしまうこともな
くなる。また、この吸盤の付け方であると、容器を水槽
外へ取り出す場合も吸盤を簡単に外すことができる。ま
た、網袋を利用する際は、この様に実施することによっ
て、この容器内で仔が移動する範囲には入り込めるよう
な隙間ができず、仔が隙間には入り込んで動けなくなり
死んでしまうこともない。また、下部が狭くなっている
形にしたり、錐形にすることによって、蓋や分離板の留
め部を設けることなく蓋や分離板を設置することができ
る。また、底部を錐形のように頂点やまた頂辺のある形
にすることによって、残餌や糞などの汚れがそこに集ま
るようになるため、スポイト等で簡単に吸い出すことが
できるようになる。また、この網袋を用いた場合、容器
の外側の水槽内にヤマトヌマエビのような水棲生物を入
れておくと、この集まった残餌や糞などの汚れを網の外
からきれいにしてくれるため掃除の手間もいらなくな
る。また、容器のポケットに遮光性の遮視部材を入れる
ことによって、産卵時、親を落ち着かせることができ
る。また、浮かせておくための欠点である水流によって
移動してしまう点や、網袋に開口部以外ワクを付けない
ため、水流によって変形してしまうという欠点も、上記
のように重りや、ひもと重り、ひもと吸盤、形状維持の
部品等を実施することによってカバーすることができ
る。但し、このような移動して困るとか網袋が変形して
困るというのは特殊な場合で、通常の水槽内水流で、し
っかりした網を使用すればこのような心配はない。実
際、ひもや重り、吸盤を設けることなく使用しているが
このような問題は一度も起きたことはない。しかも、網
袋をコストの問題はあるが薄い金属性の網にすることに
よって、水流による変形の問題は解決するものと考えら
れる。また、この発明は、観賞魚用等の水槽内だけでな
く、池や生簀にも応用することができるし、また、危害
を加える水棲生物と加えられる水棲生物とを分離すると
きにも応用できる。
棲生物の産卵、孵化および仔保護容器の高さを固定する
ことなく、この容器が水槽内の水位によって自然に上下
するため、飼育水の水換えの際、この容器を入れたまま
でも換水量が制限されることなく、また、いちいちこの
容器を別の水槽や飼育水入りの洗面器等に移し替えなけ
ればならないという煩わしさがなくなる。また、水棲生
物の産卵、孵化および仔保護容器と水槽内面が狭い範囲
で平行に密着することがないため、この容器の外側の水
棲生物がその隙間で動けなくなり死んでしまうこともな
くなる。また、この吸盤の付け方であると、容器を水槽
外へ取り出す場合も吸盤を簡単に外すことができる。ま
た、網袋を利用する際は、この様に実施することによっ
て、この容器内で仔が移動する範囲には入り込めるよう
な隙間ができず、仔が隙間には入り込んで動けなくなり
死んでしまうこともない。また、下部が狭くなっている
形にしたり、錐形にすることによって、蓋や分離板の留
め部を設けることなく蓋や分離板を設置することができ
る。また、底部を錐形のように頂点やまた頂辺のある形
にすることによって、残餌や糞などの汚れがそこに集ま
るようになるため、スポイト等で簡単に吸い出すことが
できるようになる。また、この網袋を用いた場合、容器
の外側の水槽内にヤマトヌマエビのような水棲生物を入
れておくと、この集まった残餌や糞などの汚れを網の外
からきれいにしてくれるため掃除の手間もいらなくな
る。また、容器のポケットに遮光性の遮視部材を入れる
ことによって、産卵時、親を落ち着かせることができ
る。また、浮かせておくための欠点である水流によって
移動してしまう点や、網袋に開口部以外ワクを付けない
ため、水流によって変形してしまうという欠点も、上記
のように重りや、ひもと重り、ひもと吸盤、形状維持の
部品等を実施することによってカバーすることができ
る。但し、このような移動して困るとか網袋が変形して
困るというのは特殊な場合で、通常の水槽内水流で、し
っかりした網を使用すればこのような心配はない。実
際、ひもや重り、吸盤を設けることなく使用しているが
このような問題は一度も起きたことはない。しかも、網
袋をコストの問題はあるが薄い金属性の網にすることに
よって、水流による変形の問題は解決するものと考えら
れる。また、この発明は、観賞魚用等の水槽内だけでな
く、池や生簀にも応用することができるし、また、危害
を加える水棲生物と加えられる水棲生物とを分離すると
きにも応用できる。
【図面1】本発明の斜視図
【図面2】本発明の斜視図
【図面3】本発明の他の実施例の斜視図
【図面4】本発明の他の実施例の断面図
【図面5】本発明の他の実施例の使用斜視図
【図面6】本発明の他の実施例の斜視図
【図面7】本発明の他の実施例の斜視図
【図面8】本発明の他の実施例の斜視図
1 網袋 2 穴あきプラスティック容器 3 水に浮くワク 4 ひも 5 ポケット 6 分離板 7 蓋 8 重り 9 砂利 10 吸盤 11 網 12 水槽 14 穴 15 水面 16 遮視部材
Claims (5)
- 【請求項1】網袋または穴あき容器の開口部に水に浮く
ワクを設けた水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器。 - 【請求項2】網袋または穴あき容器の下部が狭くなって
いる形にしたり、錐形にしたことを特徴とする請求項1
記載の水棲生物の生物の産卵、孵化および仔保護容器。 - 【請求項3】網袋または穴あき容器やワクにひもを設
け、該ひもの他端部に水槽または水槽に設置する器具に
着脱させられる取り付け具を設けたことを特徴とする請
求項1または2記載の水棲生物の産卵、孵化および仔保
護容器 - 【請求項4】網袋または穴あき容器やワクにひもを設
け、該ひもの他端部に重りを設けたことを特徴とする請
求項1または2、3記載の水棲生物の産卵、孵化および
仔保護容器 - 【請求項5】該容器の全体または一部にポケットを設け
たことを特徴とする請求項1または2、3、4記載の水
棲生物の産卵、孵化および仔保護容器
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162762A JPH08317747A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162762A JPH08317747A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317747A true JPH08317747A (ja) | 1996-12-03 |
Family
ID=15760751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7162762A Pending JPH08317747A (ja) | 1995-05-24 | 1995-05-24 | 水棲生物の産卵、孵化および仔保護容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08317747A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003003822A1 (fr) * | 2001-07-06 | 2003-01-16 | Guppy Co., Ltd. | Dispositif d'incubation pour animal aquatique |
JP2011115081A (ja) * | 2009-12-02 | 2011-06-16 | Kotobuki Kogei Kk | 魚卵及び稚魚の保護装置 |
JP2011244762A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Iwate Prefecture | サケ科魚類の卵管理方法及びサケ科魚類の卵管理装置 |
CN102487903A (zh) * | 2011-12-06 | 2012-06-13 | 中国水产科学研究院渔业机械仪器研究所 | 一种浮游动物培育装置 |
CN104172976A (zh) * | 2014-08-22 | 2014-12-03 | 韩江波 | 一种幼儿尿盆 |
CN107197830A (zh) * | 2017-07-12 | 2017-09-26 | 习水县明辉畜禽良种繁育场 | 一种肉牛养殖方法 |
-
1995
- 1995-05-24 JP JP7162762A patent/JPH08317747A/ja active Pending
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CN107197830B (zh) * | 2017-07-12 | 2020-07-28 | 习水县明辉畜禽良种繁育场 | 一种肉牛养殖方法 |
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