JP2518931Y2 - ふ化育成用敷設体 - Google Patents

ふ化育成用敷設体

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JP2518931Y2
JP2518931Y2 JP1991055801U JP5580191U JP2518931Y2 JP 2518931 Y2 JP2518931 Y2 JP 2518931Y2 JP 1991055801 U JP1991055801 U JP 1991055801U JP 5580191 U JP5580191 U JP 5580191U JP 2518931 Y2 JP2518931 Y2 JP 2518931Y2
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博 加藤
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/80Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
    • Y02A40/81Aquaculture, e.g. of fish

Landscapes

  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、さけ、ます等の人工ふ
化育成に際し、養魚池に敷く小砂利に代わる敷設体に関
する。
【0002】
【従来の技術】さけ、ます等の人工ふ化育成に用いる敷
設体としては、直径3〜4cmの小砂利が一般に利用さ
れている。この小砂利を養魚池と呼ばれるふ化稚魚育成
用の池底に一層に敷き、池の上端部から下端部に水深7
〜10cm、流速約1cm/秒に調整して注水すること
により水の整流と稚魚の安静を図っている。
【0003】小砂利を用いる場合、一般的に行われてい
る養殖方法は、ふ化に用いる発眼卵をふ化盆と称する底
が網目の平たい箱に、池底1m2 当たり7,000〜1
5,000卵収容し、池底より約5cmの高さに設置す
る。ふ化盆の中で4〜5日経過してふ化した「さいのう
(臍嚢)」を持った仔魚は、網目から砂利層の上に落脱
し、砂利層に棲息して稚魚に成長する。稚魚になって養
魚池で浮上・遊泳し給餌の段階を迎えると、稚魚は飼育
池と称する別の池に移して放流まで給餌育成する。
【0004】一方、上記のようにふ化稚魚の成長過程に
よって養魚池、飼育池の二つの池を用いて行う育成管理
法ではなく、兼用池と呼ばれる一つの池で養魚と飼育と
を行う管理法を採用するふ化場も増えて来ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところがこの兼用池で
は、小砂利を有効なふ化育成用敷設体として利用し難い
という問題がある。その理由は、稚魚が給餌の段階に入
ったとき、池底に小砂利が敷設されていると残餌や排泄
物がその中に堆積し、病原菌発生の原因となるからであ
る。
【0006】この問題は、池底に敷設した小砂利層を池
外に引揚げて堆積物を除去すれば解決されるが、池中に
稚魚が存在するため小砂利だけを池外に引揚げることは
容易にできることではない。
【0007】そのため兼用池にはふ化育成用敷設体を全
く使用しないふ化場も少なくないのが現状である。この
ような兼用池では給水の流れは層流や偏流を起こしやす
く、しかもそれを防止調整する機能がないため、池全面
に均一で静かな仔魚の育成に適した水流管理は困難であ
る。そのため仔魚は安息場所を求めて余儀なく移動し、
蝟集するのでへい死するものが多い。
【0008】そのため仔魚が給餌段階に入る前に容易に
池外に引揚げられるような敷設体も開発されて(例えば
実公昭63−1819号公報、特公平2−38176号
公報参照)使用されている。しかし、これらのものは或
程度の水流管理はできるが、流水に対して垂直な方向に
は稚魚の満足な安息場所が得られず、局部的な蝟集は避
けられない。
【0009】本考案は前記の問題を解消するために、兼
用池でも池の全面にわたり静かで均一に管理された水流
が得られ、かつ仔魚の安息場所を多数形成することので
きるふ化育成用敷設体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち本考案は、図1
および図2に示したように横断面略半円形の横樋形片
を、溝底を内側または外側にして鞍形に湾曲させてふ化
育成用敷設体1を形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】本考案の敷設体1は、養魚池あるいは養魚・飼
育兼用池に池底1m2 当たり800〜1500個ランダ
ムに一層に平らに敷くもので、敷きつめられた敷設体1
は図3に示すように互いに重なり合って、その間に暗い
陰(かげ)を持った種々の小さな空間を多数形成し、こ
の空間は相互に連接している。
【0012】池の上端部から下端部へ水深7〜10c
m、流速約1cm/秒に調整して均一な注水を行うが、
水は敷設体に当たりながら適当に分散し、層流や偏流を
形成することなく、静かに各空間内を流れる。このよう
に本考案の敷設体は小砂利のように密接に重なり合うこ
とがなく、日陰をつくり、水通しもよく淀みをつくるこ
とがないので稚魚は蝟集しない。したがって酸欠を生じ
ることがなくへい死も少ない。
【0013】
【実施例】本考案の敷設体1を構成する材料としては、
合成樹脂・セラミックスまたは金属等で水に沈むもので
あって、且つ水中に有害物を溶出することのないもので
あればよい。合成樹脂としては硬質塩化ビニルが好適で
ある。
【0014】本考案の敷設体1の大きさは、樋幅は10
〜40mm、樋の深さは10〜40mm、全体の長さは
25〜100mm程度のものが好適に用いられる。使用
する敷設体の大きさはふ化育成する魚種によって、前記
範囲の中で選択して設定することができる。一般にさけ
・ます用の敷設体としては、樋幅10〜20mm、樋の
深さ10〜20mm、長さ50〜70mm程度のものが
適当である。
【0015】本考案のふ化育成用敷設体の一例を図1に
示した。この図1の実施例は樋の開口面を外側にして湾
曲させた形のものである。図2に示した実施例は樋の開
口面を内側にして湾曲させた形のものである。図1およ
び図2のように敷設体1の外面に適宜補強用のリブ2を
つけることができる。このリブ2は敷設体どうしの密着
を防ぐ効果もある。
【0016】図4は本考案の敷設体1を池底に敷きつめ
た兼用池3の横断面図にして、ふ化盆4に収容して水に
つけられた発眼卵は、4〜5日で「さいのう(臍嚢)」
を抱いた仔魚としてふ化し、ふ化盆4の底の網5の目を
通って敷設体1の層の中に落脱する。
【0017】敷設体1を兼用池で使用する場合、稚魚が
浮上して給餌段階に入ると、池底に敷いた敷設体1の層
の中に残餌や排泄物が堆積する。したがってこの敷設体
1を池外に除去しなければならないが、敷設体1をバラ
の状態で敷いたのでは、小砂利の場合と同様その除去は
実際的には不可能である。そこで本考案の敷設体1を図
4のように網袋6につめてマット状にしたものを池の底
に置くようにするとよい。敷設体1を網袋6につめたマ
ットの形状および大きさは、池の幅×1.0m程度の方
形になるように形成し、網袋6に対する敷設体1の収容
量は、池底に置いた場合敷設体1が池底に密接するとと
もに、一層に平らに敷きつめられる程度にするのが好ま
しい。マットの池外への引揚げは、池の上からできるだ
け中央部が撓まないように引揚げる。このとき稚魚がマ
ットと共に掬い揚げられる場合もあるが、敷設体の隙間
が大きいので、稚魚は容易に池中に落脱する。
【0018】
【考案の効果】以上述べたように本考案の敷設体を使用
することにより、池底に形成される多数の空間は仔魚に
とって望ましい静かで落着いた安息場所となる。また、
安息空間の総容積も小砂利その他の敷設体と比較して大
きいため、多くの稚魚を収容することが可能で、且つ取
扱いも容易であり、健康な稚魚生産用のふ化育成敷設体
として効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るふ化育成用敷設体の斜視図。
【図2】本考案に係るふ化育成用敷設体の他の実施例の
斜視図。
【図3】敷設体を池底に敷きつめた状態の一部分の平面
図。
【図4】敷設体を池底に敷いた兼用池の横断正面図。
【符号の説明】 1 敷設体 2 補強リブ 3 兼用池 4 ふ化盆 5 ふ化盆の底(網) 6 敷設体を収容する網袋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−190336(JP,A) 特開 昭53−7491(JP,A) 特開 昭63−214394(JP,A) 特開 昭56−148227(JP,A) 特開 昭58−190335(JP,A) 特開 平3−196898(JP,A) 実開 昭58−170961(JP,U) 実開 昭59−110012(JP,U) 実開 昭58−170961(JP,U) 実開 昭64−49066(JP,U) 実開 平3−18749(JP,U) 実開 昭62−186657(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横断面略半円形の横樋形片が溝底を内側
    または外側にして鞍形に湾曲しているふ化育成用敷設
    体。
JP1991055801U 1991-06-21 1991-06-21 ふ化育成用敷設体 Expired - Fee Related JP2518931Y2 (ja)

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