JPS602128A - 釣用餌虫の孵化および稚虫飼育装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、イワムシ、ゴカイなどの釣用餌虫の詳化およ
び稚虫飼育に使用される装置に関するものである。

環形動物多毛類に属するイワムシ、ゴカイなどは、海づ
り用の餌虫として好適であるが、釣人口の増加に伴い２
国内棲息地からの採取では需要を満せず、近年はその大
部分を輸入に依存している。

しかしながら輸入価格の高騰、鮮度（品質）。

安定供給などの面で問題があるため、イワムシ。

ゴカイなどを養殖する研究が進められる。

従来イワムシ、ゴカイなどの釣用餌虫の養殖方法および
装置に関しては、すでにいくつかの提案がなされている
が、その大部分はイワムシよシ飼育が容易なゴカイに関
するもので、成虫の保存。

幼虫から成虫までの飼育などを目的としたものが多く、
卿化および体長約３８程度までの稚虫飼育に関する提案
はほとんどない。

９匠化および稚虫飼育に関するものではないが。

特開昭５５−８８６３９号公報には、網に微砕石を充填
した培地を多孔の波板上にのせ、培地内に溢流排水管を
設け、培地上方より海水を散布し。

培地内でゴカイの稚虫を成長させる方法および装置が記
載されている。

しかしながら該公報に記載の方法および装置でイワムシ
、ゴカイなどの釣用餌虫の緋化および稚虫飼育をした場
合、培地内に設けられた溢流排水管から卵が流失するだ
けでなく、罫化したばかりの稚虫は培地にもぐらず活発
に培地上の海水中を遊泳する性質があるため、稚虫も溢
流排水管から流失するという大きな欠点がある。またさ
らには培地への酸素の供給が十分でなく、また培地内の
温度も自然溝の生活環境に近い温度に調節することがで
きないという難点がある。

本発明者らは、イワムシ、ゴカイなどの釣用餌虫の養殖
技術のなかでも最も困難とされている卵から稚虫が培地
に定着するようになるまでの技術を開発することを目的
として鋭意研究を行った結果１本発明に到達した。

本発明は、底部で各室が連通している海水供給室、培地
収容室および排水室からなる容器の培地収容室の底部に
海水流通用の溝を有する板を配設し、該板上に培地収容
用の網または多孔板を設はツ溝に酸素供給用の多孔管を
配設し、排水室に溢流排水管を設けたことを特徴とする
釣用餌虫の＃ｌＩＴ化および稚虫飼育装置に関するもの
である。

本発明によると、培地収容室に溢流排水管がないので排
水管から卵や稚虫が流失することがなく。

また酸素供給用の多孔管を培地収容部の底部に配設した
溝を有する板の溝部に配設するようにしたので、場所を
とらず配設が容易であ知培地の底部から培地内に均一に
十分な酸素を供給することができ・また多孔管が目詰り
するのを防止することができる。また各室の底部を連通
し、排水室に溢流排水管を設けるようにしたので海水供
給室に供給された海水は培地収容室の底部の溝を有する
板の溝にそって均一に流れて排水室に達い排水室の溢流
排水管から系外に排出されるようになり。

その量線または多孔板を介して新鮮な海水が培地に浸透
し、適度に入れかえられるため、培地内の水の腐敗、酸
欠などが効果的に防止され２寸だ培地内のすみずみまで
を自然溝の生活環境に適した温度に保持することが容易
になる。

次に本発明の装置の一実施態様を示す図面に従って本発
明の詳細な説明する。

第１図は２本発明の荷化および稚虫飼育装置の平面図、
第２図は第１図のＸ−ガ断面図、第６図は第１図のｙ−
ｆ断面図で、第４〜６図は溝を有する板８の他の実施態
様を示す断面図であΣ。

容器１は、海水供給室２．培地収容室ろおよび排水室ろ
からなっており、各室は区切板５で区切られているが７
その底部では第２図の如く連通している。区切板５は一
般には孔のないものが使用されるが微小孔を多数有する
ものを使用することもできる。また区切板５には培地上
に堆積したゴミ、浮遊物などを必要に応じて除去、清掃
したりすることができるようにせき板６が設けられてい
る。

培地収容室ろの底部には、溝７を有する板８が配設され
ており、溝７には酸素供給用の多孔管９が配設され、多
孔管９からの酸素は・くルブ１０により調節される。

多孔管９は、第１図では６本配設されているが培地に均
一に酸素を供給できさえすればその本数。

孔数などは特に制限されない。多孔管９の材質も特に制
限されないが、腐蝕の問題や加工の容易さを考慮すると
１合成樹脂製のものが好適である。

溝７を有する板８としては第す図に示したように波形断
面を有するものをはじめ、第４〜６図に示したような断
面を有するものが使用され、これらのなかでも第６図、
第４図などに示したものが培地の保温の面で好適である
。板８の材質は特に制限されないが、多孔管９の場合と
同様の理由から合成樹脂製のものが好適である。筐た板
８は小孔を有していてもよい。

板８の上には培地を収容するだめの網または多孔板１１
が設けられている。網または多孔板１１は、培地として
使用される砂を通さないようなものであればよく、網を
使用しても多孔板を使用してもよいが、一般にはナイロ
ンのような合成繊維製の網が便利に使用される。網また
は多孔板１１は板８の上たけに設けてもよいが、第２〜
ｂ図から明かなように、網または多孔板１１製の培地収
容室ろと相似形の容器が培地収容室ろの内側に形成され
るように設けた方が稚虫が定着した培地の’ｌ：’？幼
虫ないし成虫飼育装置に移すことができるので好適であ
る。また培地収容室ろを図示したように網または多孔板
１１と同様のもので区分しておくと卵や稚虫の分布にむ
らができるのを防止することか容易になり、また装置が
大型化した場合培地を次の装置に移動させる際も手軽に
持ち運べるので便利で−ある。

培地収容室乙に収容または充填される培地の砂の全厚さ
く４）は約１ｏｃｎｔ程度がよく、上層約５　Ｃｍは卿
化および稚虫の定着が容易で、かっ稚虫のえさになるも
［有］が適度に発生し易い細砂（粒径約０．８１ｍ程度
）とし、下層の約１ｏｃｎｔ程度は自然溝に近い荒砂（
粒径約２Ｎ程度）とするのが好適である。

また培地はその表面が溢流排水口１５の溢流口の高さよ
りやや低くなるように充填される。

海水は、管１２から導かれ、バルブ１３でその供給量が
調節されて蛇口１４から海水供給室２に供給される。供
給された海水は第２図に矢印で示したように板８の溝７
にそって培地収容室ろの底部を流れて排水室４に違い排
水室４に設けた溢流排水管１５から装置外に排出される
。従って卵や培地上の海水中で遊泳する稚虫が排海水と
一緒に装置外に流失することを防止することができるだ
けでなく、海水が溝７にそって均一に流れるので海水の
温度とほぼ同じ温度に培地全体を均等に保持することが
でき、さらには海水の温度マントロールによってす貯化
および稚虫の成長をより一層早めることが可能になる。

また海水は溝７を流れながら網または多孔板１１を介し
て浸透して培地全体を浸すだけでなく、培地内に浸透し
た海水も溝７を流れる海水と適度に入れかえられるので
。

多孔管９からの酸素とあいまって、培地内の水の腐敗、
酸欠などの防止効果が一段と高まる。また溢流排水管１
５で排水するので海水の供給が止っても培地内の海水が
なくなることはない。

溢流排水管１５は容器１に、止め具（図示せず）で固定
して設けても２例えばねじをきったり、ノ々ッキンでと
めて上下可動に設けてもよく、上下可動に設けた場合は
、培地の水位を自由に調節できる利点がある。なお第１
図において１６は、容器１内の清掃など必要に応じて排
水するための排水管であり、１７はバルブ、１８は排水
口である。

また１９は予備の排水管で、２０はバルブ、２１は排水
口である。

本発明の装置を用いて卿化および稚虫飼育するにあたっ
て、イワムシ、ゴカイなどの釣用餌虫からの卵は、適度
の水位（約１ｃｙｎ）にした培地上に散布し、＠、化さ
せる。郷化した稚虫は活発に海水中を遊泳しながら成長
して体長約３咽程度になると培地内に巣をつくって定着
するようになる。なお定着した稚虫は２本装置でさらに
幼虫ないし成虫にまで飼育してもさしつかえない。

【図面の簡単な説明】

第１図は２本発明の装置の一実施態様を示す平面図、第
２図は第１図のｘ　−ｘ’断面図、第ろ図は第１図のＹ
　−Ｙ’断面図で、第４〜６図は溝を有する板の他の実
施態様を示す断面図である。 １・・・・容器、２・・・・海水供給室、３・・・・培
地収容室、４・・・・排水室、５・・・・仕切板、６・
・・・せき板、７・・・・溝、８・・・・溝７を有する
板、９・・・・酸素供給用の多孔管、１１・・・・網ま
たは多孔板。 １５・・・・溢流排水管 特許出願人　宇部興産株式会社 ！　２１ｆｔ ｌθ 第３図 １５０−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 底部で各室が連通している海水供給室、培地収容室およ
   び排水室からなる容器の培地収容室の底部に海水流通用
   の溝を有する板を配設し、該板上に培地収容用の網また
   は多孔板を設け、溝に酸素供給用の多孔管を配設し、排
   水室に溢流排水管を設けたことを特徴とする釣用餌虫の
   ｍ化および稚虫飼育装置。