JPH0562U - ふ化育成用敷設体 - Google Patents
ふ化育成用敷設体Info
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- JPH0562U JPH0562U JP055801U JP5580191U JPH0562U JP H0562 U JPH0562 U JP H0562U JP 055801 U JP055801 U JP 055801U JP 5580191 U JP5580191 U JP 5580191U JP H0562 U JPH0562 U JP H0562U
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/80—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in fisheries management
- Y02A40/81—Aquaculture, e.g. of fish
Landscapes
- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 養魚池の全面にわたり静かで均一に管理され
た水流が得られ、且つ仔魚の安息場所を多数形成するこ
とができる。 【構成】 敷設体1は、横断面略半円形の横樋形片を、
溝底を内側または外側にして鞍形に湾曲させた形をして
いて、これを養魚池の底に多数個ランダムに敷くと、互
いに重なり合って、その間に、仔魚の安息場所となる陰
になった相互に連通する暗い小空間が多数できる。
た水流が得られ、且つ仔魚の安息場所を多数形成するこ
とができる。 【構成】 敷設体1は、横断面略半円形の横樋形片を、
溝底を内側または外側にして鞍形に湾曲させた形をして
いて、これを養魚池の底に多数個ランダムに敷くと、互
いに重なり合って、その間に、仔魚の安息場所となる陰
になった相互に連通する暗い小空間が多数できる。
Description
【0001】
本考案は、さけ、ます等の人工ふ化育成に際し、養魚池に敷く小砂利に代わる 敷設体に関する。
【0002】
さけ、ます等の人工ふ化育成に用いる敷設体としては、直径3〜4cmの小砂 利が一般に利用されている。この小砂利を養魚池と呼ばれるふ化稚魚育成用の池 底に一層に敷き、池の上端部から下端部に水深7〜10cm、流速約1cm/秒 に調整して注水することにより水の整流と稚魚の安静を図っている。
【0003】 小砂利を用いる場合、一般的に行われている養殖方法は、ふ化に用いる発眼卵 をふ化盆と称する底が網目の平たい箱に、池底1m2 当たり7,000〜15, 000卵収容し、池底より約5cmの高さに設置する。ふ化盆の中で4〜5日経 過してふ化した「さいのう(臍嚢)」を持った仔魚は、網目から砂利層の上に落 脱し、砂利層に棲息して稚魚に成長する。稚魚になって養魚池で浮上・遊泳し給 餌の段階を迎えると、稚魚は飼育池と称する別の池に移して放流まで給餌育成す る。
【0004】 一方、上記のようにふ化稚魚の成長過程によって養魚池、飼育池の二つの池を 用いて行う育成管理法ではなく、兼用池と呼ばれる一つの池で養魚と飼育とを行 う管理法を採用するふ化場も増えて来ている。
【0005】
ところがこの兼用池では、小砂利を有効なふ化育成用敷設体として利用し難い という問題がある。その理由は、稚魚が給餌の段階に入ったとき、池底に小砂利 が敷設されていると残餌や排泄物がその中に堆積し、病原菌発生の原因となるか らである。
【0006】 この問題は、池底に敷設した小砂利層を池外に引揚げて堆積物を除去すれば解 決されるが、池中に稚魚が存在するため小砂利だけを池外に引揚げることは容易 にできることではない。
【0007】 そのため兼用池にはふ化育成用敷設体を全く使用しないふ化場も少なくないの が現状である。このような兼用池では給水の流れは層流や偏流を起こしやすく、 しかもそれを防止調整する機能がないため、池全面に均一で静かな仔魚の育成に 適した水流管理は困難である。そのため仔魚は安息場所を求めて余儀なく移動し 、蝟集するのでへい死するものが多い。
【0008】 そのため仔魚が給餌段階に入る前に容易に池外に引揚げられるような敷設体も 開発されて(例えば実公昭63−1819号公報、特公平2−38176号公報 参照)使用されている。しかし、これらのものは或程度の水流管理はできるが、 流水に対して垂直な方向には稚魚の満足な安息場所が得られず、局部的な蝟集は 避けられない。
【0009】 本考案は前記の問題を解消するために、兼用池でも池の全面にわたり静かで均 一に管理された水流が得られ、かつ仔魚の安息場所を多数形成することのできる ふ化育成用敷設体を提供することを目的とする。
【0010】
すなわち本考案は、図1および図2に示したように横断面略半円形の横樋形片 を、溝底を内側または外側にして鞍形に湾曲させてふ化育成用敷設体1を形成し たことを特徴とする。
【0011】
本考案の敷設体1は、養魚池あるいは養魚・飼育兼用池に池底1m2 当たり8 00〜1500個ランダムに一層に平らに敷くもので、敷きつめられた敷設体1 は図3に示すように互いに重なり合って、その間に暗い陰(かげ)を持った種々 の小さな空間を多数形成し、この空間は相互に連接している。
【0012】 池の上端部から下端部へ水深7〜10cm、流速約1cm/秒に調整して均一 な注水を行うが、水は敷設体に当たりながら適当に分散し、層流や偏流を形成す ることなく、静かに各空間内を流れる。このように本考案の敷設体は小砂利のよ うに密接に重なり合うことがなく、日陰をつくり、水通しもよく淀みをつくるこ とがないので稚魚は蝟集しない。したがって酸欠を生じることがなくへい死も少 ない。
【0013】
本考案の敷設体1を構成する材料としては、合成樹脂・セラミックスまたは金 属等で水に沈むものであって、且つ水中に有害物を溶出することのないものであ ればよい。合成樹脂としては硬質塩化ビニルが好適である。
【0014】 本考案の敷設体1の大きさは、樋幅は10〜40mm、樋の深さは10〜40 mm、全体の長さは25〜100mm程度のものが好適に用いられる。使用する 敷設体の大きさはふ化育成する魚種によって、前記範囲の中で選択して設定する ことができる。一般にさけ・ます用の敷設体としては、樋幅10〜20mm、樋 の深さ10〜20mm、長さ50〜70mm程度のものが適当である。
【0015】 本考案のふ化育成用敷設体の一例を図1に示した。この図1の実施例は樋の開 口面を外側にして湾曲させた形のものである。図2に示した実施例は樋の開口面 を内側にして湾曲させた形のものである。図1および図2のように敷設体1の外 面に適宜補強用のリブ2をつけることができる。このリブ2は敷設体どうしの密 着を防ぐ効果もある。
【0016】 図4は本考案の敷設体1を池底に敷きつめた兼用池3の横断面図にして、ふ化 盆4に収容して水につけられた発眼卵は、4〜5日で「さいのう(臍嚢)」を抱 いた仔魚としてふ化し、ふ化盆4の底の網5の目を通って敷設体1の層の中に落 脱する。
【0017】 敷設体1を兼用池で使用する場合、稚魚が浮上して給餌段階に入ると、池底に 敷いた敷設体1の層の中に残餌や排泄物が堆積する。したがってこの敷設体1を 池外に除去しなければならないが、敷設体1をバラの状態で敷いたのでは、小砂 利の場合と同様その除去は実際的には不可能である。 そこで本考案の敷設体1を図4のように網袋6につめてマット状にしたものを 池の底に置くようにするとよい。敷設体1を網袋6につめたマットの形状および 大きさは、池の幅×1.0m程度の方形になるように形成し、網袋6に対する敷 設体1の収容量は、池底に置いた場合敷設体1が池底に密接するとともに、一層 に平らに敷きつめられる程度にするのが好ましい。 マットの池外への引揚げは、池の上からできるだけ中央部が撓まないように引 揚げる。このとき稚魚がマットと共に掬い揚げられる場合もあるが、敷設体の隙 間が大きいので、稚魚は容易に池中に落脱する。
【0018】
以上述べたように本考案の敷設体を使用することにより、池底に形成される多 数の空間は仔魚にとって望ましい静かで落着いた安息場所となる。また、安息空 間の総容積も小砂利その他の敷設体と比較して大きいため、多くの稚魚を収容す ることが可能で、且つ取扱いも容易であり、健康な稚魚生産用のふ化育成敷設体 として効果がある。
【図1】本考案に係るふ化育成用敷設体の斜視図。
【図2】本考案に係るふ化育成用敷設体の他の実施例の
斜視図。
斜視図。
【図3】敷設体を池底に敷きつめた状態の一部分の平面
図。
図。
【図4】敷設体を池底に敷いた兼用池の横断正面図。
1 敷設体 2 補強リブ 3 兼用池 4 ふ化盆 5 ふ化盆の底(網) 6 敷設体を収容する網袋
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 横断面略半円形の横樋形片が溝底を内側
または外側にして鞍形に湾曲しているふ化育成用敷設
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055801U JP2518931Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | ふ化育成用敷設体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991055801U JP2518931Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | ふ化育成用敷設体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0562U true JPH0562U (ja) | 1993-01-08 |
JP2518931Y2 JP2518931Y2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=13009020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991055801U Expired - Fee Related JP2518931Y2 (ja) | 1991-06-21 | 1991-06-21 | ふ化育成用敷設体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2518931Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4465032B1 (ja) * | 2009-09-10 | 2010-05-19 | 敏幸 高津 | 仔魚床敷設材 |
-
1991
- 1991-06-21 JP JP1991055801U patent/JP2518931Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4465032B1 (ja) * | 2009-09-10 | 2010-05-19 | 敏幸 高津 | 仔魚床敷設材 |
JP2011055767A (ja) * | 2009-09-10 | 2011-03-24 | Toshiyuki Takatsu | 仔魚床敷設材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2518931Y2 (ja) | 1996-12-04 |
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