JPH08317656A - 整流回路 - Google Patents
整流回路Info
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- JPH08317656A JPH08317656A JP12030595A JP12030595A JPH08317656A JP H08317656 A JPH08317656 A JP H08317656A JP 12030595 A JP12030595 A JP 12030595A JP 12030595 A JP12030595 A JP 12030595A JP H08317656 A JPH08317656 A JP H08317656A
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- Japan
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- mosfet
- voltage
- drain
- source
- power supply
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 整流回路の低発熱化、放熱構造の簡略化、高
効率化を実現する。 【構成】 交流電源31と負荷32との間に接続された
整流回路33は、ドレインが交流電源31に接続された
Pチャンネル型のMOSFET34と、このMOSFE
T34のドレイン−ソース間の電位差を検出してMOS
FET34のオン/オフを制御するスイッチング制御回
路35とから構成されている。スイッチング制御回路3
5は、MOSFET34のドレイン電圧とソース電圧を
比較するコンパレータ36を有し、MOSFET34の
オン中に負荷32側の容量から電流がMOSFET34
のソースからドレインに向かって逆流し始めると、ドレ
イン電圧がソース電圧よりも低くなるため、両電圧を比
較するコンパレータ36の出力がローレベルに反転し、
トランジスタ24がオフしてMOSFET34がオフ
し、負荷32側の容量から電荷が交流電源31側に抜け
る現象が防がれる。
効率化を実現する。 【構成】 交流電源31と負荷32との間に接続された
整流回路33は、ドレインが交流電源31に接続された
Pチャンネル型のMOSFET34と、このMOSFE
T34のドレイン−ソース間の電位差を検出してMOS
FET34のオン/オフを制御するスイッチング制御回
路35とから構成されている。スイッチング制御回路3
5は、MOSFET34のドレイン電圧とソース電圧を
比較するコンパレータ36を有し、MOSFET34の
オン中に負荷32側の容量から電流がMOSFET34
のソースからドレインに向かって逆流し始めると、ドレ
イン電圧がソース電圧よりも低くなるため、両電圧を比
較するコンパレータ36の出力がローレベルに反転し、
トランジスタ24がオフしてMOSFET34がオフ
し、負荷32側の容量から電荷が交流電源31側に抜け
る現象が防がれる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSFETのスイッ
チング作用により交流電力を直流電力に変換する整流回
路に関するものである。
チング作用により交流電力を直流電力に変換する整流回
路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、交流電力を整流する手段とし
てパワーダイオードが用いられることが多い。しかし、
パワーダイオードには動作抵抗による順方向の電圧降下
分の損失があるため、動作電流が増加すれば増加するほ
ど、パワーダイオードの発熱量が増加する。このため、
大きな放熱フィンを設けたり、更に電流容量が大きい場
合には、放熱ファンが必要になり、放熱構造が大型化し
てコスト高になる欠点がある。
てパワーダイオードが用いられることが多い。しかし、
パワーダイオードには動作抵抗による順方向の電圧降下
分の損失があるため、動作電流が増加すれば増加するほ
ど、パワーダイオードの発熱量が増加する。このため、
大きな放熱フィンを設けたり、更に電流容量が大きい場
合には、放熱ファンが必要になり、放熱構造が大型化し
てコスト高になる欠点がある。
【0003】近年、特開平3−218226号公報に示
すように、電源逆接続破壊防止回路では、ダイオードに
代えてMOSFETを使用し、MOSFETのドレイン
を電源側に接続すると共にソースを負荷側に接続し、ソ
ース−ゲート間にツェナーダイオードを逆バイアス接続
することにより、順方向電圧印加時にMOSFETをオ
ンさせて順方向電圧降下を減少させるようにしたものが
ある。
すように、電源逆接続破壊防止回路では、ダイオードに
代えてMOSFETを使用し、MOSFETのドレイン
を電源側に接続すると共にソースを負荷側に接続し、ソ
ース−ゲート間にツェナーダイオードを逆バイアス接続
することにより、順方向電圧印加時にMOSFETをオ
ンさせて順方向電圧降下を減少させるようにしたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した電源逆接続破
壊防止回路は、MOSFETのスイッチング作用により
順方向の電流のみを通過させて逆方向の電流を遮断する
ことから、整流回路に応用可能である。そこで、本発明
者は、図3に示すようにMOSFET11を用いて順方
向電圧降下・発熱量を減少させる整流回路を作ってみ
た。この整流回路はMOSFET11のドレインを交流
電源12に接続すると共にソースを負荷13に接続し、
ドレイン電圧によりMOSFET11をオン/オフさせ
るためのスイッチング制御回路14を設けた構成となっ
ている。この場合、スイッチング制御回路14は、MO
SFET11のソース−ゲート間にバイアス電圧印加抵
抗15を接続すると共に、この抵抗15とグランド端子
との間に、抵抗16、ダイオード17及びトランジスタ
18を直列接続し、MOSFET11のドレインとトラ
ンジスタ18のベースとの間にダイオード19と抵抗2
0を直列接続し、トランジスタ18のベース−コレクタ
間に抵抗21を接続した構成となっている。
壊防止回路は、MOSFETのスイッチング作用により
順方向の電流のみを通過させて逆方向の電流を遮断する
ことから、整流回路に応用可能である。そこで、本発明
者は、図3に示すようにMOSFET11を用いて順方
向電圧降下・発熱量を減少させる整流回路を作ってみ
た。この整流回路はMOSFET11のドレインを交流
電源12に接続すると共にソースを負荷13に接続し、
ドレイン電圧によりMOSFET11をオン/オフさせ
るためのスイッチング制御回路14を設けた構成となっ
ている。この場合、スイッチング制御回路14は、MO
SFET11のソース−ゲート間にバイアス電圧印加抵
抗15を接続すると共に、この抵抗15とグランド端子
との間に、抵抗16、ダイオード17及びトランジスタ
18を直列接続し、MOSFET11のドレインとトラ
ンジスタ18のベースとの間にダイオード19と抵抗2
0を直列接続し、トランジスタ18のベース−コレクタ
間に抵抗21を接続した構成となっている。
【0005】この整流回路では、MOSFET11の寄
生ダイオードがダイオードとして作用するため、ドレイ
ン電圧が正電圧になると、寄生ダイオードを通して順方
向の電流が負荷13側へ流れ始め、更に、この際、トラ
ンジスタ18のベースにも正電圧が印加されてトランジ
スタ18がオンし、MOSFET11のソース−ゲート
間にバイアス電圧印加抵抗15によりバイアス電圧が印
加されて、MOSFET11がオンし、順方向電圧降下
を減少させる。その後、MOSFET11のドレイン電
圧が所定電圧Von以下になると、トランジスタ18がオ
フすると共に、MOSFET11がオフする。
生ダイオードがダイオードとして作用するため、ドレイ
ン電圧が正電圧になると、寄生ダイオードを通して順方
向の電流が負荷13側へ流れ始め、更に、この際、トラ
ンジスタ18のベースにも正電圧が印加されてトランジ
スタ18がオンし、MOSFET11のソース−ゲート
間にバイアス電圧印加抵抗15によりバイアス電圧が印
加されて、MOSFET11がオンし、順方向電圧降下
を減少させる。その後、MOSFET11のドレイン電
圧が所定電圧Von以下になると、トランジスタ18がオ
フすると共に、MOSFET11がオフする。
【0006】しかしながら、この回路構成では、MOS
FET11のドレイン電圧が所定電圧Von以上のときに
常にMOSFET11がオン状態に保持されるため、負
荷13にコンデンサやバッテリ等の容量がある場合に
は、図4(a)に示すように入力電圧(ドレイン電圧)
がピーク電圧を過ぎて低下する際に、ドレイン電圧が所
定電圧Von以上で入力電圧=出力電圧(容量電圧)とな
るように、負荷13の容量から電荷が交流電源12側に
抜ける現象が発生し、効率が低下してしまう欠点があ
る。
FET11のドレイン電圧が所定電圧Von以上のときに
常にMOSFET11がオン状態に保持されるため、負
荷13にコンデンサやバッテリ等の容量がある場合に
は、図4(a)に示すように入力電圧(ドレイン電圧)
がピーク電圧を過ぎて低下する際に、ドレイン電圧が所
定電圧Von以上で入力電圧=出力電圧(容量電圧)とな
るように、負荷13の容量から電荷が交流電源12側に
抜ける現象が発生し、効率が低下してしまう欠点があ
る。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、低発熱化による放熱
構造の簡略化・小型化の要求を満たしながら、高効率化
も実現することができる整流回路を提供することにあ
る。
たものであり、従ってその目的は、低発熱化による放熱
構造の簡略化・小型化の要求を満たしながら、高効率化
も実現することができる整流回路を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の整流回路は、交流電源に対してドレイン側
が接続されたMOSFETと、このMOSFETのドレ
イン−ソース間の電位差を検出して該MOSFETのオ
ン/オフを制御することで前記交流電源の交流電力を整
流するスイッチング制御回路とを備えた構成となってい
る。
に、本発明の整流回路は、交流電源に対してドレイン側
が接続されたMOSFETと、このMOSFETのドレ
イン−ソース間の電位差を検出して該MOSFETのオ
ン/オフを制御することで前記交流電源の交流電力を整
流するスイッチング制御回路とを備えた構成となってい
る。
【0009】
【作用】前述した図3の整流回路(比較例)は、MOS
FETのドレイン電圧を検出して該MOSFETをオン
/オフさせるものであるが、本発明では、スイッチング
制御回路によりMOSFETのドレイン−ソース間の電
位差を検出して該MOSFETのオン/オフを制御す
る。従って、本発明では、MOSFETのドレイン電圧
が所定電圧以上であっても、ドレイン−ソース間の電位
差が小さくなれば、MOSFETがオフして、負荷側の
容量から電荷が電源側に抜ける現象が防がれる。
FETのドレイン電圧を検出して該MOSFETをオン
/オフさせるものであるが、本発明では、スイッチング
制御回路によりMOSFETのドレイン−ソース間の電
位差を検出して該MOSFETのオン/オフを制御す
る。従って、本発明では、MOSFETのドレイン電圧
が所定電圧以上であっても、ドレイン−ソース間の電位
差が小さくなれば、MOSFETがオフして、負荷側の
容量から電荷が電源側に抜ける現象が防がれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1に基づいて
説明する。交流電源31は、例えばマグネト発電機であ
り、この交流電源31と負荷32との間に整流回路33
が接続されている。この整流回路33は、ドレインが交
流電源31に接続されたPチャンネル型のMOSFET
34と、このMOSFET34のドレイン−ソース間の
電位差を検出して該MOSFET34のオン/オフを制
御するスイッチング制御回路35とから構成されてお
り、以下、このスイッチング制御回路35の構成を説明
する。
説明する。交流電源31は、例えばマグネト発電機であ
り、この交流電源31と負荷32との間に整流回路33
が接続されている。この整流回路33は、ドレインが交
流電源31に接続されたPチャンネル型のMOSFET
34と、このMOSFET34のドレイン−ソース間の
電位差を検出して該MOSFET34のオン/オフを制
御するスイッチング制御回路35とから構成されてお
り、以下、このスイッチング制御回路35の構成を説明
する。
【0011】MOSFET34のソース−ゲート間にバ
イアス電圧印加抵抗22が接続され、この抵抗22とグ
ランド端子との間に、抵抗23、トランジスタ24及び
ダイオード25が直列接続され、トランジスタ24のオ
ン/オフを、MOSFET34のドレイン電圧とソース
電圧とを比較するコンパレータ36で制御することによ
り、MOSFET34のオン/オフを制御するようにな
っている。
イアス電圧印加抵抗22が接続され、この抵抗22とグ
ランド端子との間に、抵抗23、トランジスタ24及び
ダイオード25が直列接続され、トランジスタ24のオ
ン/オフを、MOSFET34のドレイン電圧とソース
電圧とを比較するコンパレータ36で制御することによ
り、MOSFET34のオン/オフを制御するようにな
っている。
【0012】このコンパレータ36は、差動増幅回路や
カレントミラー回路を構成するトランジスタ42〜5
0、抵抗37〜41、ダイオード51,52及びツェナ
ーダイオード53を接続して構成され、MOSFET3
4のソース電圧を電源電圧とし、この電源電圧より少し
高い電圧でも比較できるようになっている。このコンパ
レータ36の反転入力として抵抗37を通してMOSF
ET34のソース電圧が入力され、非反転入力として抵
抗38を通してドレイン電圧が入力され、この入力電圧
が負電圧になっても耐え得るように構成されている(例
えば入力ピーク電圧が±10Vであれば入力耐圧は−1
0V〜+10Vが必要となる)。
カレントミラー回路を構成するトランジスタ42〜5
0、抵抗37〜41、ダイオード51,52及びツェナ
ーダイオード53を接続して構成され、MOSFET3
4のソース電圧を電源電圧とし、この電源電圧より少し
高い電圧でも比較できるようになっている。このコンパ
レータ36の反転入力として抵抗37を通してMOSF
ET34のソース電圧が入力され、非反転入力として抵
抗38を通してドレイン電圧が入力され、この入力電圧
が負電圧になっても耐え得るように構成されている(例
えば入力ピーク電圧が±10Vであれば入力耐圧は−1
0V〜+10Vが必要となる)。
【0013】一方、トランジスタ46のコレクタがコン
パレータ36の出力端子となり、ドレイン電圧がソース
電圧よりある程度高くなると、トランジスタ46がオン
してコンパレータ36の出力がハイレベルとなり、逆
に、ドレイン電圧がソース電圧より低くなると、トラン
ジスタ46がオフしてコンパレータ36の出力がローレ
ベルとなる。
パレータ36の出力端子となり、ドレイン電圧がソース
電圧よりある程度高くなると、トランジスタ46がオン
してコンパレータ36の出力がハイレベルとなり、逆
に、ドレイン電圧がソース電圧より低くなると、トラン
ジスタ46がオフしてコンパレータ36の出力がローレ
ベルとなる。
【0014】以上のように構成されたコンパレータ36
の出力端子(トランジスタ46のコレクタ)は、抵抗5
3,54を介してトランジスタ24のベースに接続され
ている。このトランジスタ24のベース−エミッタ間に
抵抗55が接続され、抵抗54,55と並列にツェナー
ダイオード56が接続されている。
の出力端子(トランジスタ46のコレクタ)は、抵抗5
3,54を介してトランジスタ24のベースに接続され
ている。このトランジスタ24のベース−エミッタ間に
抵抗55が接続され、抵抗54,55と並列にツェナー
ダイオード56が接続されている。
【0015】次に、上記構成の整流回路33の動作につ
いて説明する。MOSFET34のドレイン電圧(電源
電圧)が負電圧の時には、MOSFET34がオフ状態
に保たれ、MOSFET11の寄生ダイオードにより逆
方向の電流の流れが遮断される。その後、MOSFET
34のドレイン電圧(電源電圧)が正電圧になると、M
OSFET34の寄生ダイオードを通して順方向の電流
が負荷32側へ流れ始め、寄生ダイオードの順方向電圧
降下によりMOSFET34のソース電圧がドレイン電
圧よりも低くなる。コンパレータ36は、このドレイン
電圧とソース電圧とを比較し、ドレイン電圧がソース電
圧よりある程度高くなると、トランジスタ46がオンし
てコンパレータ36の出力がハイレベルとなる。これに
より、トランジスタ24がオンし、MOSFET34の
ソース−ゲート間にあるバイアス電圧印加抵抗22によ
りバイアス電圧が印加されて、MOSFET34がオン
する。これにより、MOSFET34の順方向電圧降下
が減少するが、この場合でも、オン抵抗とソース電流と
の積に相当する順方向電圧降下分だけドレイン電圧がソ
ース電圧よりも高くなるので、コンパレータ36の出力
がハイレベルを維持し、トランジスタ24がオンし続け
る。
いて説明する。MOSFET34のドレイン電圧(電源
電圧)が負電圧の時には、MOSFET34がオフ状態
に保たれ、MOSFET11の寄生ダイオードにより逆
方向の電流の流れが遮断される。その後、MOSFET
34のドレイン電圧(電源電圧)が正電圧になると、M
OSFET34の寄生ダイオードを通して順方向の電流
が負荷32側へ流れ始め、寄生ダイオードの順方向電圧
降下によりMOSFET34のソース電圧がドレイン電
圧よりも低くなる。コンパレータ36は、このドレイン
電圧とソース電圧とを比較し、ドレイン電圧がソース電
圧よりある程度高くなると、トランジスタ46がオンし
てコンパレータ36の出力がハイレベルとなる。これに
より、トランジスタ24がオンし、MOSFET34の
ソース−ゲート間にあるバイアス電圧印加抵抗22によ
りバイアス電圧が印加されて、MOSFET34がオン
する。これにより、MOSFET34の順方向電圧降下
が減少するが、この場合でも、オン抵抗とソース電流と
の積に相当する順方向電圧降下分だけドレイン電圧がソ
ース電圧よりも高くなるので、コンパレータ36の出力
がハイレベルを維持し、トランジスタ24がオンし続け
る。
【0016】その後、MOSFET34のドレイン電圧
(電源電圧)がピーク電圧を過ぎて下がると、ソース電
圧(コンパレータ36の電源電圧)も下がる。これによ
り、ソース電圧がある程度下がると、トランジスタ46
がオフし、コンパレータ36の出力がローレベルに反転
してトランジスタ24がオフしたり、或は、トランジス
タ24がオン状態でも、バイアス電圧印加抵抗22の両
端電圧(ソース−ゲート間電圧)がスレッショルド電圧
よりも低下すると、MOSFET34がオフする。
(電源電圧)がピーク電圧を過ぎて下がると、ソース電
圧(コンパレータ36の電源電圧)も下がる。これによ
り、ソース電圧がある程度下がると、トランジスタ46
がオフし、コンパレータ36の出力がローレベルに反転
してトランジスタ24がオフしたり、或は、トランジス
タ24がオン状態でも、バイアス電圧印加抵抗22の両
端電圧(ソース−ゲート間電圧)がスレッショルド電圧
よりも低下すると、MOSFET34がオフする。
【0017】もし、負荷32側にコンデンサやバッテリ
等の容量があると、MOSFET34のドレイン電圧
(電源電圧)がピーク電圧を過ぎて低下すると、ソース
電圧が下がり、やがて、MOSFET34のオン中に負
荷32側の容量から電流がMOSFET34のソースか
らドレインに向かって逆流し始める。このような状態に
なると、ドレイン電圧がソース電圧よりも低くなるた
め、トランジスタ46がオフしてコンパレータ36の出
力がローレベルに反転し、トランジスタ24がオフして
MOSFET34がオフする。これにより、MOSFE
T34は単なるダイオードとして働き、負荷32側の容
量から電荷が交流電源31側に抜ける現象が防がれる。
等の容量があると、MOSFET34のドレイン電圧
(電源電圧)がピーク電圧を過ぎて低下すると、ソース
電圧が下がり、やがて、MOSFET34のオン中に負
荷32側の容量から電流がMOSFET34のソースか
らドレインに向かって逆流し始める。このような状態に
なると、ドレイン電圧がソース電圧よりも低くなるた
め、トランジスタ46がオフしてコンパレータ36の出
力がローレベルに反転し、トランジスタ24がオフして
MOSFET34がオフする。これにより、MOSFE
T34は単なるダイオードとして働き、負荷32側の容
量から電荷が交流電源31側に抜ける現象が防がれる。
【0018】この後、MOSFET34がオンするの
は、ソース電圧(コンパレータ36の電源電圧)がコン
パレータ36の正常動作に必要な電圧まで上昇し、且つ
ドレイン電圧がソース電圧より高くなって、トランジス
タ46がオンしてコンパレータ36の出力がハイレベル
に反転し、トランジスタ24がオンしてバイアス電圧印
加抵抗22の両端電圧(ソース−ゲート間電圧)がスレ
ッショルド電圧より高くなったときである。
は、ソース電圧(コンパレータ36の電源電圧)がコン
パレータ36の正常動作に必要な電圧まで上昇し、且つ
ドレイン電圧がソース電圧より高くなって、トランジス
タ46がオンしてコンパレータ36の出力がハイレベル
に反転し、トランジスタ24がオンしてバイアス電圧印
加抵抗22の両端電圧(ソース−ゲート間電圧)がスレ
ッショルド電圧より高くなったときである。
【0019】以上説明した第1実施例の整流回路33の
入出力信号波形を図4(b)に示し、同図(a)は図3
に示す比較例の整流回路の入出力信号波形を示してい
る。前述したように、図3の比較例では、MOSFET
11のドレイン電圧のみでMOSFET11のオン/オ
フが制御されるため、負荷13に容量がある場合には、
図4(a)に示すように入力電圧(電源電圧)がピーク
電圧を過ぎて低下する際に、負荷13の容量から電荷が
交流電源12側に抜ける現象が発生し、効率が低下して
しまう欠点がある。
入出力信号波形を図4(b)に示し、同図(a)は図3
に示す比較例の整流回路の入出力信号波形を示してい
る。前述したように、図3の比較例では、MOSFET
11のドレイン電圧のみでMOSFET11のオン/オ
フが制御されるため、負荷13に容量がある場合には、
図4(a)に示すように入力電圧(電源電圧)がピーク
電圧を過ぎて低下する際に、負荷13の容量から電荷が
交流電源12側に抜ける現象が発生し、効率が低下して
しまう欠点がある。
【0020】これに対し、上記第1実施例では、もし、
負荷32側の容量から電流がMOSFET34のソース
からドレインに向かって逆流し始めると、ドレイン電圧
がソース電圧よりも低くなるため、両電圧を比較するコ
ンパレータ36の出力がローレベルに反転し、トランジ
スタ24がオフしてMOSFET34がオフする。これ
により、負荷32側の容量から電荷が交流電源31側に
抜ける現象が防がれ、図4(b)に示すように、出力電
圧の低下が抑えられて効率が高められる。しかも、この
回路構成では、MOSFET34をオンさせることで、
順方向電圧降下を減少させて発熱量を低下させることが
でき、放熱構造を簡略化・小型化することが可能とな
る。
負荷32側の容量から電流がMOSFET34のソース
からドレインに向かって逆流し始めると、ドレイン電圧
がソース電圧よりも低くなるため、両電圧を比較するコ
ンパレータ36の出力がローレベルに反転し、トランジ
スタ24がオフしてMOSFET34がオフする。これ
により、負荷32側の容量から電荷が交流電源31側に
抜ける現象が防がれ、図4(b)に示すように、出力電
圧の低下が抑えられて効率が高められる。しかも、この
回路構成では、MOSFET34をオンさせることで、
順方向電圧降下を減少させて発熱量を低下させることが
でき、放熱構造を簡略化・小型化することが可能とな
る。
【0021】以上説明した第1実施例では、Pチャンネ
ル型のMOSFET34を用いて、交流電源31からプ
ラス電源を作る整流回路33を構成したが、図2に示す
本発明の第2実施例のように、Nチャンネル型のMOS
FET34aを用いて、交流電源31からマイナス電源
を作る整流回路33aを構成しても良い。この第2実施
例の整流回路33aと第1実施例の整流回路33とは電
流の向きが反対になるだけで機能的には全く同じであ
り、両者の相違は、NPN型トランジスタがPNP型ト
ランジスタに変更され、PNP型トランジスタがNPN
型トランジスタに変更され、ダイオードやツェナーダイ
オードの極性が反対になっただけである。これらの変更
は図2において符号に「a」を付して表されている。
ル型のMOSFET34を用いて、交流電源31からプ
ラス電源を作る整流回路33を構成したが、図2に示す
本発明の第2実施例のように、Nチャンネル型のMOS
FET34aを用いて、交流電源31からマイナス電源
を作る整流回路33aを構成しても良い。この第2実施
例の整流回路33aと第1実施例の整流回路33とは電
流の向きが反対になるだけで機能的には全く同じであ
り、両者の相違は、NPN型トランジスタがPNP型ト
ランジスタに変更され、PNP型トランジスタがNPN
型トランジスタに変更され、ダイオードやツェナーダイ
オードの極性が反対になっただけである。これらの変更
は図2において符号に「a」を付して表されている。
【0022】以上説明した各実施例では、交流電源31
としてマグネト発電機を用いたが、他の交流電源に接続
しても良いことは言うまでもない。また、MOSFET
34,34aのソース−ゲート間にバイアス電圧を印加
する素子として、抵抗22に代えてツェナーダイオード
等を使用しても良い。
としてマグネト発電機を用いたが、他の交流電源に接続
しても良いことは言うまでもない。また、MOSFET
34,34aのソース−ゲート間にバイアス電圧を印加
する素子として、抵抗22に代えてツェナーダイオード
等を使用しても良い。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の整流回路によれば、MOSFETの寄生ダイオードを
利用して整流すると共に、MOSFETのドレイン−ソ
ース間の電位差を検出して該MOSFETのオン/オフ
を制御するようにしたので、負荷側の容量から電荷が電
源側に抜ける現象を未然に防ぐことができて、高効率化
が可能になると共に、MOSFETをオンさせること
で、順方向電圧降下を減少させて発熱量を低下させるこ
とができ、放熱構造の簡略化・小型化も実現することが
できる。
の整流回路によれば、MOSFETの寄生ダイオードを
利用して整流すると共に、MOSFETのドレイン−ソ
ース間の電位差を検出して該MOSFETのオン/オフ
を制御するようにしたので、負荷側の容量から電荷が電
源側に抜ける現象を未然に防ぐことができて、高効率化
が可能になると共に、MOSFETをオンさせること
で、順方向電圧降下を減少させて発熱量を低下させるこ
とができ、放熱構造の簡略化・小型化も実現することが
できる。
【図1】本発明の第1実施例を示す電気回路図
【図2】本発明の第2実施例を示す電気回路図
【図3】比較例を示す電気回路図
【図4】(a)は比較例の入出力信号波形図、(b)は
本発明の第1実施例の入出力信号波形図
本発明の第1実施例の入出力信号波形図
22…バイアス電圧印加用抵抗、24…トランジスタ、
31…交流電源、32…負荷、33,33a…整流回
路、34,34a…MOSFET、35,35a…スイ
ッチング制御回路、36,36a…コンパレータ。
31…交流電源、32…負荷、33,33a…整流回
路、34,34a…MOSFET、35,35a…スイ
ッチング制御回路、36,36a…コンパレータ。
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源に対してドレイン側が接続され
たMOSFETと、このMOSFETのドレイン−ソー
ス間の電位差を検出して該MOSFETのオン/オフを
制御することで前記交流電源の交流電力を整流するスイ
ッチング制御回路とを備えたことを特徴とする整流回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12030595A JPH08317656A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 整流回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12030595A JPH08317656A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 整流回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08317656A true JPH08317656A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14782956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12030595A Pending JPH08317656A (ja) | 1995-05-19 | 1995-05-19 | 整流回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08317656A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018036041A1 (zh) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 重庆西南集成电路设计有限责任公司 | 一种整流二极管替代电路及反偏截止驱动电路 |
WO2019109361A1 (zh) * | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 深圳市柔宇科技有限公司 | 充电电路与电子装置 |
-
1995
- 1995-05-19 JP JP12030595A patent/JPH08317656A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018036041A1 (zh) * | 2016-08-26 | 2018-03-01 | 重庆西南集成电路设计有限责任公司 | 一种整流二极管替代电路及反偏截止驱动电路 |
WO2019109361A1 (zh) * | 2017-12-08 | 2019-06-13 | 深圳市柔宇科技有限公司 | 充电电路与电子装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040513 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040924 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |