JPH08316917A - 波長多重ネットワーク - Google Patents
波長多重ネットワークInfo
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- JPH08316917A JPH08316917A JP7120156A JP12015695A JPH08316917A JP H08316917 A JPH08316917 A JP H08316917A JP 7120156 A JP7120156 A JP 7120156A JP 12015695 A JP12015695 A JP 12015695A JP H08316917 A JPH08316917 A JP H08316917A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 分散型の特徴を活かしながら、ノードの回路
規模の低減および光ファイバ長を短くすることができる
波長多重ネットワークを実現する。 【構成】 各ノードまたは複数のノードに光ファイバま
たは波長帯域を占有的に割り当て、各ノードは、異なる
波長が割り当てられた複数の送受信ポートと、複数の入
力波長の中から同じ宛先の複数の波長を選択および多重
して送出する波長多重ルーチング手段と、占有的に割り
当てられた光ファイバまたは波長帯域に波長多重ルーチ
ング手段から出力される複数の波長の光信号を合流させ
る手段とを備える。
規模の低減および光ファイバ長を短くすることができる
波長多重ネットワークを実現する。 【構成】 各ノードまたは複数のノードに光ファイバま
たは波長帯域を占有的に割り当て、各ノードは、異なる
波長が割り当てられた複数の送受信ポートと、複数の入
力波長の中から同じ宛先の複数の波長を選択および多重
して送出する波長多重ルーチング手段と、占有的に割り
当てられた光ファイバまたは波長帯域に波長多重ルーチ
ング手段から出力される複数の波長の光信号を合流させ
る手段とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長多重伝送路となる
光ファイバと、各波長の光信号の経路を設定可能な波長
ルーチング機能を有するノードとにより構成される波長
多重ネットワークに関する。
光ファイバと、各波長の光信号の経路を設定可能な波長
ルーチング機能を有するノードとにより構成される波長
多重ネットワークに関する。
【0002】
【従来の技術】波長多重ネットワークは、LAN,MA
N,長距離網などのサービス用途およびネットワーク規
模に応じて、様々な構成原理および光デバイスによる実
現方法が知られており、いろいろな分類が可能である。
以下、簡単のためにネットワークの基本的な構成要素に
注目し、その内部における波長ルーチング機能の配置の
形態により、集中型と分散型の2つに分類して説明す
る。また、実際のネットワークは複数のノードが相互に
接続された複雑な構成となる。ただし、基本的な性質は
ネットワーク規模によって大きく変わらないので、以下
の説明では単位ネットワークを対象とする。
N,長距離網などのサービス用途およびネットワーク規
模に応じて、様々な構成原理および光デバイスによる実
現方法が知られており、いろいろな分類が可能である。
以下、簡単のためにネットワークの基本的な構成要素に
注目し、その内部における波長ルーチング機能の配置の
形態により、集中型と分散型の2つに分類して説明す
る。また、実際のネットワークは複数のノードが相互に
接続された複雑な構成となる。ただし、基本的な性質は
ネットワーク規模によって大きく変わらないので、以下
の説明では単位ネットワークを対象とする。
【0003】図16は、従来の集中型の波長多重ネット
ワークの構成例を示す。図において、送信ポート70−
1〜70−3からそれぞれ波長λ1,λ2,λ3の光信
号が波長多重回路71−1に入力され、波長多重されて
1本の光ファイバ72−1に送出される。送信ポート7
0−4〜70−6,70−7〜70−9から波長多重回
路71−2,71−3に入力される光信号も同様に、そ
れぞれ波長多重されて光ファイバ72−2,72−3に
送出される。各光ファイバの波長多重光信号は、波長分
離、波長変換、接続先の光ファイバへのルーチング、波
長多重機能を有するノード73に入力される。
ワークの構成例を示す。図において、送信ポート70−
1〜70−3からそれぞれ波長λ1,λ2,λ3の光信
号が波長多重回路71−1に入力され、波長多重されて
1本の光ファイバ72−1に送出される。送信ポート7
0−4〜70−6,70−7〜70−9から波長多重回
路71−2,71−3に入力される光信号も同様に、そ
れぞれ波長多重されて光ファイバ72−2,72−3に
送出される。各光ファイバの波長多重光信号は、波長分
離、波長変換、接続先の光ファイバへのルーチング、波
長多重機能を有するノード73に入力される。
【0004】ノード73から光ファイバ74−1に送出
された波長多重光信号は波長分離回路75−1に入力さ
れ、波長λ1,λ2,λ3の光信号に分離されてそれぞ
れ受信ポート76−1〜76−3に出力される。光ファ
イバ74−2,74−3から波長分離回路75−2,7
5−3に入力される波長多重光信号も同様に、それぞれ
波長λ1,λ2,λ3の光信号に分離され、受信ポート
76−4〜76−6,76−7〜76−9に出力され
る。本構成では、ノード73で波長変換およびルーチン
グを行うことにより、送信ポート70−1〜70−9と
受信ポート76−1〜76−9とを1対1に接続するこ
とができる。
された波長多重光信号は波長分離回路75−1に入力さ
れ、波長λ1,λ2,λ3の光信号に分離されてそれぞ
れ受信ポート76−1〜76−3に出力される。光ファ
イバ74−2,74−3から波長分離回路75−2,7
5−3に入力される波長多重光信号も同様に、それぞれ
波長λ1,λ2,λ3の光信号に分離され、受信ポート
76−4〜76−6,76−7〜76−9に出力され
る。本構成では、ノード73で波長変換およびルーチン
グを行うことにより、送信ポート70−1〜70−9と
受信ポート76−1〜76−9とを1対1に接続するこ
とができる。
【0005】ところで、従来の時分割多重ネットワーク
では、ノードに機能を集中させてLSI化することによ
り経済化が可能になっていた。しかし、光デバイスは集
積化による経済化効果が小さいので、集中型の構成はノ
ードコストがむしろ増大していた。特に、図16に示す
構成は波長変換デバイスを多様するので、現状技術では
経済的に実現することが困難であった。
では、ノードに機能を集中させてLSI化することによ
り経済化が可能になっていた。しかし、光デバイスは集
積化による経済化効果が小さいので、集中型の構成はノ
ードコストがむしろ増大していた。特に、図16に示す
構成は波長変換デバイスを多様するので、現状技術では
経済的に実現することが困難であった。
【0006】このような問題点を解消するものとして、
できるだけ波長変換を行わないネットワーク構成法が知
られている。その最も簡単な方法は、図16のノード7
3から波長変換機能を削除し、ノードの入力波長と出力
波長を同じままでルーチングするものである。しかしこ
の構成では、ノードで同一の波長間の接続のみが可能と
なり、接続の自由度が減少する問題があった。あるい
は、同じ接続の自由度を保証するには波長数が増大し、
波長の使用効率が低下する問題があった。たとえば図1
6において、波長λ1が割り当てられた送信ポート70
−1,70−4,70−7と、受信ポート76−1,7
6−2,76−3とを同時に接続することができない。
すなわち、均等な接続要求に対しては適応できるが、上
述のように偏った接続要求に対しては著しく接続能力が
劣化する性質があり、接続パターンにより接続特性が大
きく変化するのでネットワークの設計が困難であった。
できるだけ波長変換を行わないネットワーク構成法が知
られている。その最も簡単な方法は、図16のノード7
3から波長変換機能を削除し、ノードの入力波長と出力
波長を同じままでルーチングするものである。しかしこ
の構成では、ノードで同一の波長間の接続のみが可能と
なり、接続の自由度が減少する問題があった。あるい
は、同じ接続の自由度を保証するには波長数が増大し、
波長の使用効率が低下する問題があった。たとえば図1
6において、波長λ1が割り当てられた送信ポート70
−1,70−4,70−7と、受信ポート76−1,7
6−2,76−3とを同時に接続することができない。
すなわち、均等な接続要求に対しては適応できるが、上
述のように偏った接続要求に対しては著しく接続能力が
劣化する性質があり、接続パターンにより接続特性が大
きく変化するのでネットワークの設計が困難であった。
【0007】以上示した集中型の波長多重ネットワーク
は、中央のノードに波長ルーチング機能が集約されてい
る点に特徴がある。また、複数の中央のノードを別なノ
ードを介してスター状に接続することにより大規模なネ
ットワークを効率よく構成でき、ノードの増設が容易で
ある特徴がある。しかし、複数の中央のノードを光ファ
イバで縦続的に接続してネットワークを構成する場合
(例えば、ループ型やラダー型のネットワーク)は、ノ
ードを通過する回線数がそのノードで挿入および分離さ
れる回線数より多くなり、ファイバ数およびノード規模
が増大する問題があった。また、遠隔ノード間の回線は
その途中のノードを通過するたびに波長変換と空間的な
スイッチングが行われ、これらの処理に伴う光損失によ
って伝送品質が劣化する問題があった。このような問題
点は、中心となるノードにルーチング機能を集約させた
ことに起因している。
は、中央のノードに波長ルーチング機能が集約されてい
る点に特徴がある。また、複数の中央のノードを別なノ
ードを介してスター状に接続することにより大規模なネ
ットワークを効率よく構成でき、ノードの増設が容易で
ある特徴がある。しかし、複数の中央のノードを光ファ
イバで縦続的に接続してネットワークを構成する場合
(例えば、ループ型やラダー型のネットワーク)は、ノ
ードを通過する回線数がそのノードで挿入および分離さ
れる回線数より多くなり、ファイバ数およびノード規模
が増大する問題があった。また、遠隔ノード間の回線は
その途中のノードを通過するたびに波長変換と空間的な
スイッチングが行われ、これらの処理に伴う光損失によ
って伝送品質が劣化する問題があった。このような問題
点は、中心となるノードにルーチング機能を集約させた
ことに起因している。
【0008】図17は、従来の分散型の波長多重ネット
ワークの構成例を示す。図において、受信ポート86−
1〜86−3にはそれぞれ波長λ1,λ2,λ3が割り
当てられ、受信ポート86−4〜86−6にはそれぞれ
波長λ4,λ5,λ6が割り当てられ、受信ポート86
−7〜86−9にはそれぞれ波長λ7,λ8,λ9が割
り当てられる。送信ポート80−1〜80−3からそれ
ぞれ接続先の受信ポートに対応する波長(λi,λj,
λk)の光信号が波長多重回路81−1に入力され、波
長多重されて1本の光ファイバ82−1に送出される。
送信ポート80−4〜80−6,80−7〜80−9か
ら波長多重回路81−2,81−3に入力される光信号
も同様に、それぞれ波長多重されて光ファイバ82−
2,82−3に送出される。各光ファイバの波長多重光
信号は光スターカプラ83に入力合成され、光ファイバ
84−1〜84−3に分配される。
ワークの構成例を示す。図において、受信ポート86−
1〜86−3にはそれぞれ波長λ1,λ2,λ3が割り
当てられ、受信ポート86−4〜86−6にはそれぞれ
波長λ4,λ5,λ6が割り当てられ、受信ポート86
−7〜86−9にはそれぞれ波長λ7,λ8,λ9が割
り当てられる。送信ポート80−1〜80−3からそれ
ぞれ接続先の受信ポートに対応する波長(λi,λj,
λk)の光信号が波長多重回路81−1に入力され、波
長多重されて1本の光ファイバ82−1に送出される。
送信ポート80−4〜80−6,80−7〜80−9か
ら波長多重回路81−2,81−3に入力される光信号
も同様に、それぞれ波長多重されて光ファイバ82−
2,82−3に送出される。各光ファイバの波長多重光
信号は光スターカプラ83に入力合成され、光ファイバ
84−1〜84−3に分配される。
【0009】光ファイバ84−1に送出された波長多重
光信号は波長分離回路85−1に入力され、波長λ1〜
λ3の光信号に分離されてそれぞれ受信ポート86−1
〜86−3に出力される。光ファイバ84−2,84−
3から波長分離回路85−2,85−3に入力される波
長多重光信号も同様に、それぞれ波長λ4〜λ6,λ7
〜λ9の光信号に分離され、受信ポート86−4〜86
−6,86−7〜86−9に出力される。
光信号は波長分離回路85−1に入力され、波長λ1〜
λ3の光信号に分離されてそれぞれ受信ポート86−1
〜86−3に出力される。光ファイバ84−2,84−
3から波長分離回路85−2,85−3に入力される波
長多重光信号も同様に、それぞれ波長λ4〜λ6,λ7
〜λ9の光信号に分離され、受信ポート86−4〜86
−6,86−7〜86−9に出力される。
【0010】本構成では、送信ポートから接続先の受信
ポートの波長を送出することにより自動的にルーチング
が行われる。このため、集中型の波長多重ネットワーク
における波長変換やルーチング機能を有するノード73
が不要となる。ただし、送受信ポート数に比例して必要
となる波長数が増える性質があり、その制限条件により
実現可能な単位ネットワークの規模が小さくなる。
ポートの波長を送出することにより自動的にルーチング
が行われる。このため、集中型の波長多重ネットワーク
における波長変換やルーチング機能を有するノード73
が不要となる。ただし、送受信ポート数に比例して必要
となる波長数が増える性質があり、その制限条件により
実現可能な単位ネットワークの規模が小さくなる。
【0011】ところで、図17では光スターカプラ83
を集中的に配置する構成を示したが、ノードをループ状
に光ファイバで接続し、各ノードで各波長の光信号の挿
入/分離を行う構成も知られている。この構成では、波
長の再利用が可能となるので必要な波長数を減らすこと
ができるが、ノードでの挿入/分離回路が複雑となり、
光信号の損失が大きくなる欠点がある。
を集中的に配置する構成を示したが、ノードをループ状
に光ファイバで接続し、各ノードで各波長の光信号の挿
入/分離を行う構成も知られている。この構成では、波
長の再利用が可能となるので必要な波長数を減らすこと
ができるが、ノードでの挿入/分離回路が複雑となり、
光信号の損失が大きくなる欠点がある。
【0012】図18は、ネットワーク規模の拡大を図っ
た分散型の波長多重ネットワークの構成例を示す。本構
成例は、図17に示す構成を基本としたものである。図
において、送信ポート90−1〜90−9にはそれぞれ
波長λ1〜λ3のいずれかが割り当てられ、受信ポート
95−1〜95−9にはそれぞれ波長λ1〜λ3のいず
れかが割り当てられる。送信ポート90−1〜90−3
から光信号が光スイッチ回路91−1に入力され、受信
ポートに対応する光スターカプラ92−1〜92−3に
送出される。光スターカプラ92−1の出力は、波長λ
1,λ2,λ3を選択する光フィルタ93−1〜93−
3に入力され、光スイッチ94−1〜94−3を介して
受信ポート95−1,95−4,95−7に接続され
る。この光スターカプラ92−1と光フィルタ93−1
〜93−3は論理的に1つのスイッチ回路を構成してい
る。同様に、光スターカプラ92−2と波長λ2,λ
3,λ1を選択する光フィルタ93−4〜93−6、光
スターカプラ92−3と波長λ3,λ1,λ2を選択す
る光フィルタ93−7〜93−9も論理的に1つのスイ
ッチ回路を構成している。
た分散型の波長多重ネットワークの構成例を示す。本構
成例は、図17に示す構成を基本としたものである。図
において、送信ポート90−1〜90−9にはそれぞれ
波長λ1〜λ3のいずれかが割り当てられ、受信ポート
95−1〜95−9にはそれぞれ波長λ1〜λ3のいず
れかが割り当てられる。送信ポート90−1〜90−3
から光信号が光スイッチ回路91−1に入力され、受信
ポートに対応する光スターカプラ92−1〜92−3に
送出される。光スターカプラ92−1の出力は、波長λ
1,λ2,λ3を選択する光フィルタ93−1〜93−
3に入力され、光スイッチ94−1〜94−3を介して
受信ポート95−1,95−4,95−7に接続され
る。この光スターカプラ92−1と光フィルタ93−1
〜93−3は論理的に1つのスイッチ回路を構成してい
る。同様に、光スターカプラ92−2と波長λ2,λ
3,λ1を選択する光フィルタ93−4〜93−6、光
スターカプラ92−3と波長λ3,λ1,λ2を選択す
る光フィルタ93−7〜93−9も論理的に1つのスイ
ッチ回路を構成している。
【0013】本構成は、図17の構成において空間的に
光ファイバや光スターカプラを並列配置することによ
り、1つの光ファイバの波長多重度を減らした構成に相
当する。また、本構成は全体として3段構成のスイッチ
回路に等価である。3段構成のスイッチ回路で任意の送
受信ポートの接続を可能とするためには、中央段のリン
ク数を送受信ポート数の約2倍に設定する必要があるこ
とが知られている。すなわち、図18の構成では、波長
数を2倍にするか、波長数は変えずに光スターカプラと
光フィルタのセットの数を2倍に設定する必要があり、
回路規模とファイバ全長(光ファイバ数×距離)が増大
する欠点がある。
光ファイバや光スターカプラを並列配置することによ
り、1つの光ファイバの波長多重度を減らした構成に相
当する。また、本構成は全体として3段構成のスイッチ
回路に等価である。3段構成のスイッチ回路で任意の送
受信ポートの接続を可能とするためには、中央段のリン
ク数を送受信ポート数の約2倍に設定する必要があるこ
とが知られている。すなわち、図18の構成では、波長
数を2倍にするか、波長数は変えずに光スターカプラと
光フィルタのセットの数を2倍に設定する必要があり、
回路規模とファイバ全長(光ファイバ数×距離)が増大
する欠点がある。
【0014】また、回線を設定する場合には、どの波長
を使用するかを事前に指定できない(使用波長は等価な
3段スイッチの経路設計の結果で定まる)ので、光スタ
ーカプラや光ファイバなどの設備は最大規模に相当する
分が最初から必要となる。したがって、実際の回線需要
が少ない場合でも、過大な設備が必要になる欠点があ
る。一方、各ノードをループ状に複数の光ファイバで接
続した場合には、各ノードで光ファイバ数に対応した波
長の挿入/分離回路が必要となり、ノード構成が複雑化
する欠点がある。
を使用するかを事前に指定できない(使用波長は等価な
3段スイッチの経路設計の結果で定まる)ので、光スタ
ーカプラや光ファイバなどの設備は最大規模に相当する
分が最初から必要となる。したがって、実際の回線需要
が少ない場合でも、過大な設備が必要になる欠点があ
る。一方、各ノードをループ状に複数の光ファイバで接
続した場合には、各ノードで光ファイバ数に対応した波
長の挿入/分離回路が必要となり、ノード構成が複雑化
する欠点がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したしたよう
に、波長多重ネットワークは波長変換が不要な分散型が
有利である。しかし、従来の分散型の波長多重ネットワ
ークは、波長数や光ファイバ長が増大する、ノード
を光ファイバで縦続的に接続した場合にノードに挿入/
分離回路が必要となって構成が複雑化する問題点があっ
た。
に、波長多重ネットワークは波長変換が不要な分散型が
有利である。しかし、従来の分散型の波長多重ネットワ
ークは、波長数や光ファイバ長が増大する、ノード
を光ファイバで縦続的に接続した場合にノードに挿入/
分離回路が必要となって構成が複雑化する問題点があっ
た。
【0016】本発明は、分散型の特徴を活かしながら、
ノードの回路規模の低減および光ファイバ長を短くする
ことができる波長多重ネットワークを提供することを目
的とする。
ノードの回路規模の低減および光ファイバ長を短くする
ことができる波長多重ネットワークを提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の波長多重ネット
ワークは、同一の宛先ノードにルーチングされる複数の
波長を1つの波長グループとして設定し、各波長グルー
プに占有的に光ファイバまたは波長帯域を割り当てる。
本発明の波長多重ネットワークは、各波長グループに属
する波長を波長軸上で周期的に配置し、かつ波長グルー
プごとにインタリーブして割り当てる。
ワークは、同一の宛先ノードにルーチングされる複数の
波長を1つの波長グループとして設定し、各波長グルー
プに占有的に光ファイバまたは波長帯域を割り当てる。
本発明の波長多重ネットワークは、各波長グループに属
する波長を波長軸上で周期的に配置し、かつ波長グルー
プごとにインタリーブして割り当てる。
【0018】本発明の波長多重ネットワークは、各ノー
ドまたは複数のノードに光ファイバまたは波長帯域を占
有的に割り当て、各ノードは、異なる波長が割り当てら
れた複数の送受信ポートと、複数の入力波長の中から同
じ宛先の複数の波長を選択および多重して送出する波長
多重ルーチング手段と、占有的に割り当てられた光ファ
イバまたは波長帯域に波長多重ルーチング手段から出力
される複数の波長の光信号を合流させる手段とを備え
る。
ドまたは複数のノードに光ファイバまたは波長帯域を占
有的に割り当て、各ノードは、異なる波長が割り当てら
れた複数の送受信ポートと、複数の入力波長の中から同
じ宛先の複数の波長を選択および多重して送出する波長
多重ルーチング手段と、占有的に割り当てられた光ファ
イバまたは波長帯域に波長多重ルーチング手段から出力
される複数の波長の光信号を合流させる手段とを備え
る。
【0019】
【作用】本発明の第1の特徴は、波長ルーチング処理の
一部を分散化し、他の部分は集中化する折衷型の構成に
ある。すなわち、分散的な波長ルーチング処理を行いな
がら、波長ルーチング処理の一部を集中化することによ
り、集中化効果によってノードの回路規模の低減および
光ファイバ長を短くすることができる。なお、従来の波
長多重ネットワークは、集中型または分散型のいずれか
の形態がとられていた。
一部を分散化し、他の部分は集中化する折衷型の構成に
ある。すなわち、分散的な波長ルーチング処理を行いな
がら、波長ルーチング処理の一部を集中化することによ
り、集中化効果によってノードの回路規模の低減および
光ファイバ長を短くすることができる。なお、従来の波
長多重ネットワークは、集中型または分散型のいずれか
の形態がとられていた。
【0020】本発明の第2の特徴は、波長グループとい
う概念を導入し、波長ルーチング処理を多段階の処理に
分けて階層的に行う構成にある。従来の単位ネットワー
クでは、各波長は独立に処理されて1段階の処理でルー
チングされる。本発明では、波長グループに対して共通
に行われる処理と、個別の波長に対する処理の少なくと
も2段階の処理を行うので、ルーチング処理が階層化さ
れている。さらに、この波長グループにおける波長の割
り当て方法および波長多重ルーチング手段を最適化する
ことにより、波長軸上での共通処理(多重処理)が可能
となる。これにより、ノードの回路規模および光ファイ
バ長を短くすることができる。
う概念を導入し、波長ルーチング処理を多段階の処理に
分けて階層的に行う構成にある。従来の単位ネットワー
クでは、各波長は独立に処理されて1段階の処理でルー
チングされる。本発明では、波長グループに対して共通
に行われる処理と、個別の波長に対する処理の少なくと
も2段階の処理を行うので、ルーチング処理が階層化さ
れている。さらに、この波長グループにおける波長の割
り当て方法および波長多重ルーチング手段を最適化する
ことにより、波長軸上での共通処理(多重処理)が可能
となる。これにより、ノードの回路規模および光ファイ
バ長を短くすることができる。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の波長多重ネットワークの第
1実施例の構成を示す。図において、ノード1−1,1
−2,1−3は、光ファイバ2−1,2−2,2−3を
介して縦続に接続される。光ファイバ2−1〜2−3
は、それぞれノード1−1〜1−3宛のチャネルを波長
多重する。各ノードの内部構成は同一であるので、以下
ノード1−1について説明する。
1実施例の構成を示す。図において、ノード1−1,1
−2,1−3は、光ファイバ2−1,2−2,2−3を
介して縦続に接続される。光ファイバ2−1〜2−3
は、それぞれノード1−1〜1−3宛のチャネルを波長
多重する。各ノードの内部構成は同一であるので、以下
ノード1−1について説明する。
【0022】受信ポート15には、それぞれ異なった波
長(ここではλ1,λ2,λ3)が割り当てられる。送
信ポート10からそれぞれ接続先の受信ポートに対応す
る波長の光信号が波長多重ルーチング回路11に入力さ
れ、各宛先ノードに対応した光リンク12−1〜12−
3に振り分けられる。各光リンクの光信号は、それぞれ
光カプラ13−1〜13−3によって宛先の光ファイバ
2−1〜2−3に合流される。また、ノード1−1宛の
波長多重光信号は、光ファイバ2−1から光カプラ13
−4を介して光リンク12−4に導かれ、波長分離回路
14に入力される。波長分離回路14は、波長多重光信
号を各波長ごとに分離して受信ポート15に送出する。
長(ここではλ1,λ2,λ3)が割り当てられる。送
信ポート10からそれぞれ接続先の受信ポートに対応す
る波長の光信号が波長多重ルーチング回路11に入力さ
れ、各宛先ノードに対応した光リンク12−1〜12−
3に振り分けられる。各光リンクの光信号は、それぞれ
光カプラ13−1〜13−3によって宛先の光ファイバ
2−1〜2−3に合流される。また、ノード1−1宛の
波長多重光信号は、光ファイバ2−1から光カプラ13
−4を介して光リンク12−4に導かれ、波長分離回路
14に入力される。波長分離回路14は、波長多重光信
号を各波長ごとに分離して受信ポート15に送出する。
【0023】なお、本実施例では、自ノード内の折り返
しが可能な構成になっているが、折り返しが不要な場合
は光リンク12−1および光カプラ13−1を除去して
もよい。また、本実施例では、各ノードの送受信ポート
数は等しく、光ファイバの波長多重度も等しい例を示し
たが、一般には各ノードごとに送受信ポート数は異な
り、光ファイバの波長多重度も異なる。その場合には、
波長多重ルーチング回路11および波長分離回路14の
サイズが収容する波長数に応じて変わるだけで、基本的
な構成は図1と同じである。
しが可能な構成になっているが、折り返しが不要な場合
は光リンク12−1および光カプラ13−1を除去して
もよい。また、本実施例では、各ノードの送受信ポート
数は等しく、光ファイバの波長多重度も等しい例を示し
たが、一般には各ノードごとに送受信ポート数は異な
り、光ファイバの波長多重度も異なる。その場合には、
波長多重ルーチング回路11および波長分離回路14の
サイズが収容する波長数に応じて変わるだけで、基本的
な構成は図1と同じである。
【0024】また、本実施例では、各ノードに1つずつ
波長分離回路を設置した例を示しているが、ノード規模
に応じてその個数を増減することにより、ノード規模に
ばらつきがある場合にも容易に対応できる。上述の波長
多重度の設定と組み合わせることにより、任意のサイズ
のノード規模に容易に対応させることができる。また、
本実施例の構成において、光信号レベルの減衰を補償す
る光アンプを挿入してもよい。ただし、光アンプは本発
明の動作に関与しないので、以下に示す実施例において
も光アンプは省略して説明する。
波長分離回路を設置した例を示しているが、ノード規模
に応じてその個数を増減することにより、ノード規模に
ばらつきがある場合にも容易に対応できる。上述の波長
多重度の設定と組み合わせることにより、任意のサイズ
のノード規模に容易に対応させることができる。また、
本実施例の構成において、光信号レベルの減衰を補償す
る光アンプを挿入してもよい。ただし、光アンプは本発
明の動作に関与しないので、以下に示す実施例において
も光アンプは省略して説明する。
【0025】本実施例の構成では、光ファイバ2がノー
ド対応に設置され、ノード間を直結する構成であるので
その全長を小さくすることができる。たとえば、図18
に示した波長多重ネットワークについて、図2(a) に示
すように地理的な中心に上りおよび下りに対応する2×
m個(mは波長多重度)の光スターカプラを設置し、N
個のノードが半径rの円周上にあるとする。このとき、
1ノード当たりのファイバ長は2×m×rとなり、全フ
ァイバ長は2×m×r×Nとなる。一方、本実施例にお
けるN個のノードを図2(b) に示すように同様に配置し
た場合には、1本のファイバ長は2πr(≒6r)とな
り、全ファイバ長は約6×r×Nとなる。したがって、
全ファイバ長は波長多重度mが3以上で本実施例の方が
小さくなる。ノードを直線上に配置した場合も同様であ
る。波長多重度mは一般に8〜16以上であるので、本発
明の波長多重ネットワークの全ファイバ長はネットワー
ク形状によらず従来のものより小さくなる。
ド対応に設置され、ノード間を直結する構成であるので
その全長を小さくすることができる。たとえば、図18
に示した波長多重ネットワークについて、図2(a) に示
すように地理的な中心に上りおよび下りに対応する2×
m個(mは波長多重度)の光スターカプラを設置し、N
個のノードが半径rの円周上にあるとする。このとき、
1ノード当たりのファイバ長は2×m×rとなり、全フ
ァイバ長は2×m×r×Nとなる。一方、本実施例にお
けるN個のノードを図2(b) に示すように同様に配置し
た場合には、1本のファイバ長は2πr(≒6r)とな
り、全ファイバ長は約6×r×Nとなる。したがって、
全ファイバ長は波長多重度mが3以上で本実施例の方が
小さくなる。ノードを直線上に配置した場合も同様であ
る。波長多重度mは一般に8〜16以上であるので、本発
明の波長多重ネットワークの全ファイバ長はネットワー
ク形状によらず従来のものより小さくなる。
【0026】図3は、本発明の波長多重ネットワークの
第2実施例の構成を示す。本実施例の特徴は、ノード配
置が直線的ではなくツリー状になっているところにあ
る。ノード1−1〜1−4は、第1実施例と同様に、そ
れぞれ送受信ポート、波長多重ルーチング回路、波長分
離回路を有する。光ファイバ2−1〜2−4は、それぞ
れノード1−1〜1−4宛のチャネルを波長多重する。
すなわち、4本の光ファイバのうちの1本は自ノード宛
の光信号が波長多重されており、そのノードで波長分離
される。残りの3本の光ファイバは他のノード宛のもの
であり、それらに対する光信号の挿入方法は第1実施例
と同様である。なお、本実施例では自ノード内での折り
返しがない構成を示している。本実施例の構成は、すべ
てのノードを直線的に接続した場合に比べて、分岐した
位置にあるノード1−4までの光ファイバが増えるが、
全光ファイバ長を短くすることができる利点がある。
第2実施例の構成を示す。本実施例の特徴は、ノード配
置が直線的ではなくツリー状になっているところにあ
る。ノード1−1〜1−4は、第1実施例と同様に、そ
れぞれ送受信ポート、波長多重ルーチング回路、波長分
離回路を有する。光ファイバ2−1〜2−4は、それぞ
れノード1−1〜1−4宛のチャネルを波長多重する。
すなわち、4本の光ファイバのうちの1本は自ノード宛
の光信号が波長多重されており、そのノードで波長分離
される。残りの3本の光ファイバは他のノード宛のもの
であり、それらに対する光信号の挿入方法は第1実施例
と同様である。なお、本実施例では自ノード内での折り
返しがない構成を示している。本実施例の構成は、すべ
てのノードを直線的に接続した場合に比べて、分岐した
位置にあるノード1−4までの光ファイバが増えるが、
全光ファイバ長を短くすることができる利点がある。
【0027】図4は、本発明の波長多重ネットワークの
第3実施例の構成を示す。本実施例の特徴は、ノード配
置が直線的ではなくループ状になっているところにあ
る。ノード1−1〜1−4は、第1実施例と同様に、そ
れぞれ送受信ポート、波長多重ルーチング回路、波長分
離回路を有する。光ファイバ2−1〜2−4は、それぞ
れノード1−1〜1−4宛のチャネルを波長多重する。
すなわち、4本の光ファイバのうちの1本は自ノード宛
の光信号が波長多重されており、そのノードで波長分離
される。残りの3本の光ファイバは他のノード宛のもの
であり、それらに対する光信号の挿入方法は第1実施例
と同様である。
第3実施例の構成を示す。本実施例の特徴は、ノード配
置が直線的ではなくループ状になっているところにあ
る。ノード1−1〜1−4は、第1実施例と同様に、そ
れぞれ送受信ポート、波長多重ルーチング回路、波長分
離回路を有する。光ファイバ2−1〜2−4は、それぞ
れノード1−1〜1−4宛のチャネルを波長多重する。
すなわち、4本の光ファイバのうちの1本は自ノード宛
の光信号が波長多重されており、そのノードで波長分離
される。残りの3本の光ファイバは他のノード宛のもの
であり、それらに対する光信号の挿入方法は第1実施例
と同様である。
【0028】図5は、波長多重ルーチング回路11の第
1実施例の構成を示す。ここでは、4入力4出力の構成
を示す。図5(a) において、送信ポート10−1〜10
−4にそれぞれ光スイッチ回路21−1〜21−4が接
続される。光スイッチ回路21−1〜21−4は同一構
成であり、それぞれ1入力2出力の光スイッチ22−1
〜22−3をツリー状に接続した構成である。なお、光
スイッチ回路21は、図5(b) に示すように1入力2出
力の光スイッチ22−1〜22−3を縦続に接続しても
同様に構成することができる。
1実施例の構成を示す。ここでは、4入力4出力の構成
を示す。図5(a) において、送信ポート10−1〜10
−4にそれぞれ光スイッチ回路21−1〜21−4が接
続される。光スイッチ回路21−1〜21−4は同一構
成であり、それぞれ1入力2出力の光スイッチ22−1
〜22−3をツリー状に接続した構成である。なお、光
スイッチ回路21は、図5(b) に示すように1入力2出
力の光スイッチ22−1〜22−3を縦続に接続しても
同様に構成することができる。
【0029】各送信ポートの光信号は、その宛先に応じ
て各光スイッチ22−1〜22−3の接続を設定するこ
とにより、対応する出力リンク23−1〜23−4に出
力される。各光スイッチ回路21−1〜21−4の各出
力リンクには、それぞれ光カプラ24−1〜24−4を
介して光リンク12−1〜12−4が接続される。この
ような構成で各光スイッチ回路21−1〜21−4を制
御することにより、入力光信号を宛先に対応した光リン
ク12−1〜12−4にルーチングすることができる。
て各光スイッチ22−1〜22−3の接続を設定するこ
とにより、対応する出力リンク23−1〜23−4に出
力される。各光スイッチ回路21−1〜21−4の各出
力リンクには、それぞれ光カプラ24−1〜24−4を
介して光リンク12−1〜12−4が接続される。この
ような構成で各光スイッチ回路21−1〜21−4を制
御することにより、入力光信号を宛先に対応した光リン
ク12−1〜12−4にルーチングすることができる。
【0030】図6は、波長多重ルーチング回路11の第
2実施例の構成を示す。ここでは、4入力4出力の構成
を示す。図において、送信ポート10−1〜10−4に
は、光空間スイッチ25を介して4入力4出力の光マル
チプレクサ(アレイ格子フィルタなどの周期フィルタ)
26が接続され、その出力ポートにそれぞれ光リンク1
2−1〜12−4が接続される。光マルチプレクサ26
は、図6(b) に示すように入力ポートと出力ポートとの
間に波長に関して周期性を有する。したがって、例えば
出力ポート2(光リンク12−2)に波長λ2,λ4の
光信号をルーチングする場合には、その光信号をそれぞ
れ入力ポート1,3から入力する。このように波長によ
って選択する入力ポートは、光空間スイッチ25によっ
て設定される。すなわち、光空間スイッチ25では、送
信ポート10−1〜10−4の光信号の波長と宛先に応
じて光マルチプレクサ26の入力ポートを選択すること
により、対応する出力ポートから光リンク12−1〜1
2−4にそれぞれ出力させることができる。
2実施例の構成を示す。ここでは、4入力4出力の構成
を示す。図において、送信ポート10−1〜10−4に
は、光空間スイッチ25を介して4入力4出力の光マル
チプレクサ(アレイ格子フィルタなどの周期フィルタ)
26が接続され、その出力ポートにそれぞれ光リンク1
2−1〜12−4が接続される。光マルチプレクサ26
は、図6(b) に示すように入力ポートと出力ポートとの
間に波長に関して周期性を有する。したがって、例えば
出力ポート2(光リンク12−2)に波長λ2,λ4の
光信号をルーチングする場合には、その光信号をそれぞ
れ入力ポート1,3から入力する。このように波長によ
って選択する入力ポートは、光空間スイッチ25によっ
て設定される。すなわち、光空間スイッチ25では、送
信ポート10−1〜10−4の光信号の波長と宛先に応
じて光マルチプレクサ26の入力ポートを選択すること
により、対応する出力ポートから光リンク12−1〜1
2−4にそれぞれ出力させることができる。
【0031】本実施例の構成では、第1実施例のように
光カプラ24による光パワーの損失がなく、規模が大き
くなっても光のロスが小さい特徴がある。また、光マル
チプレクサ26の入出力ポート数が等しくない場合に
は、同様の周期フィルタを多段に構成することにより容
易に対応できる。6入力2出力の光マルチプレクサ26
の構成例を図7に示す。
光カプラ24による光パワーの損失がなく、規模が大き
くなっても光のロスが小さい特徴がある。また、光マル
チプレクサ26の入出力ポート数が等しくない場合に
は、同様の周期フィルタを多段に構成することにより容
易に対応できる。6入力2出力の光マルチプレクサ26
の構成例を図7に示す。
【0032】図7(a) に示すように波長軸上に周期FS
R1で配置された波長λ1〜λ6は、λ1,λ3,λ5
の波長グループと、λ2,λ4,λ6の波長グループに
分けられる。この2つの波長グループの各波長は、周期
FSR2の周期フィルタによりλ1とλ4、λ2とλ
5、λ3とλ6の3組に分けられる。このような周期F
SR1の周期フィルタ27−1〜27−3を1段目に配
置し、2段目に周期FSR2の周期フィルタ27−4を
配置する。このような構成により、各波長の組から適当
な波長を選択して所定の入力ポートに入力することによ
り、対応する出力ポートにルーチングすることができ
る。たとえば、周期フィルタ27−2の第1の入力ポー
トに波長λ5(またはλ3)の光信号を入力すると、周
期フィルタ27−4の第1の出力ポート(または第2の
出力ポート)にルーチングされる。
R1で配置された波長λ1〜λ6は、λ1,λ3,λ5
の波長グループと、λ2,λ4,λ6の波長グループに
分けられる。この2つの波長グループの各波長は、周期
FSR2の周期フィルタによりλ1とλ4、λ2とλ
5、λ3とλ6の3組に分けられる。このような周期F
SR1の周期フィルタ27−1〜27−3を1段目に配
置し、2段目に周期FSR2の周期フィルタ27−4を
配置する。このような構成により、各波長の組から適当
な波長を選択して所定の入力ポートに入力することによ
り、対応する出力ポートにルーチングすることができ
る。たとえば、周期フィルタ27−2の第1の入力ポー
トに波長λ5(またはλ3)の光信号を入力すると、周
期フィルタ27−4の第1の出力ポート(または第2の
出力ポート)にルーチングされる。
【0033】ここでは、6入力2出力の光マルチプレク
サ26を2入力1出力および3入力2出力の周期フィル
タの組み合わせで実現した。このように、小規模な周期
フィルタを組み合わせることにより、例えば入出力ポー
トが数十〜数百となる大規模な光マルチプレクサを容易
に構成することができる。以上示した実施例では、各ノ
ード対応に専用的に光ファイバを割り当てているが、ノ
ードを結ぶ光ファイバを1本とし、各ノード対応に波長
帯域を割り当ててもよい。ここで、ノード数が4で各ノ
ードに3波長が割り当てられる場合(第2実施例および
第3実施例の構成)について説明する。
サ26を2入力1出力および3入力2出力の周期フィル
タの組み合わせで実現した。このように、小規模な周期
フィルタを組み合わせることにより、例えば入出力ポー
トが数十〜数百となる大規模な光マルチプレクサを容易
に構成することができる。以上示した実施例では、各ノ
ード対応に専用的に光ファイバを割り当てているが、ノ
ードを結ぶ光ファイバを1本とし、各ノード対応に波長
帯域を割り当ててもよい。ここで、ノード数が4で各ノ
ードに3波長が割り当てられる場合(第2実施例および
第3実施例の構成)について説明する。
【0034】図8は、ノードに割り当てられる波長およ
びノードの内部構成を示す。各ノードには、図8(a) に
示すように、それぞれ波長軸上に周期FSR1で配置さ
れた3つの波長(λ1,λ2,λ3)、(λ4,λ5,
λ6)、(λ7,λ8,λ9)、(λ10,λ11,λ12)
を割り当てる。各グループの波長は周期FSR1でイン
タリーブされている。各ノードは、宛先のノードの波長
を光ファイバに合流する。一方、各ノードは受信した光
信号の中から自ノードに割り当てられた波長を多重分離
する。
びノードの内部構成を示す。各ノードには、図8(a) に
示すように、それぞれ波長軸上に周期FSR1で配置さ
れた3つの波長(λ1,λ2,λ3)、(λ4,λ5,
λ6)、(λ7,λ8,λ9)、(λ10,λ11,λ12)
を割り当てる。各グループの波長は周期FSR1でイン
タリーブされている。各ノードは、宛先のノードの波長
を光ファイバに合流する。一方、各ノードは受信した光
信号の中から自ノードに割り当てられた波長を多重分離
する。
【0035】図8(b) において、波長λ1〜λ12が多重
化された光信号が入力光ファイバ3から波長分離回路3
1に入力され、各ノード対応の波長グループに分離され
る。光リンク35−1〜35−3にはそのノードを通過
する波長グループが出力され、波長多重回路32で多重
化されて出力光ファイバ4に送出される。光リンク35
−4にはそのノードに割り当てられた波長グループが出
力され、さらに波長分離回路33で各波長に分離され、
受信ポート15に送出される。一方、送信ポート10か
らそれぞれ接続先の受信ポートに対応する波長の光信号
が波長多重回路34に入力され、光カプラ13を介して
出力光ファイバ4に送出される。
化された光信号が入力光ファイバ3から波長分離回路3
1に入力され、各ノード対応の波長グループに分離され
る。光リンク35−1〜35−3にはそのノードを通過
する波長グループが出力され、波長多重回路32で多重
化されて出力光ファイバ4に送出される。光リンク35
−4にはそのノードに割り当てられた波長グループが出
力され、さらに波長分離回路33で各波長に分離され、
受信ポート15に送出される。一方、送信ポート10か
らそれぞれ接続先の受信ポートに対応する波長の光信号
が波長多重回路34に入力され、光カプラ13を介して
出力光ファイバ4に送出される。
【0036】ここで、波長分離回路31および波長多重
回路32は、周期FSR1の周期フィルタで構成され
る。波長分離回路33および波長多重回路34は、周期
FSR2の周期フィルタで構成される。このような周期
フィルタは、例えばアレイ格子フィルタ、マッハツェン
ダフィルタにより容易に実現できる。また、このような
周期フィルタは、すべてのノードで共用することができ
る。ただし、ノードごとに出力される波長な並びが異な
る。
回路32は、周期FSR1の周期フィルタで構成され
る。波長分離回路33および波長多重回路34は、周期
FSR2の周期フィルタで構成される。このような周期
フィルタは、例えばアレイ格子フィルタ、マッハツェン
ダフィルタにより容易に実現できる。また、このような
周期フィルタは、すべてのノードで共用することができ
る。ただし、ノードごとに出力される波長な並びが異な
る。
【0037】また、1つのノードに割り当てられた波長
数が多くなった場合には、波長分離回路33は周期フィ
ルタを多段に構成することにより容易に対応できる。12
波長を分離する波長分離回路33の構成例を図9に示
す。図9(a) に示すように波長軸上に周期Δ1で配置さ
れた波長λ1〜λ12は、λ1〜λ4,λ5〜λ8,λ9
〜λ12の3つの波長グループから構成され、それぞれの
グループの波長がインタリーブされている。このような
波長λ1〜λ12の光信号を周期Δ1の波長分離回路(周
期フィルタ)33−1に入力すると、3つの波長グルー
プに分離される。さらに、各波長グループの光信号を周
期Δ2の波長分離回路(周期フィルタ)33−2,33
−3,33−4に入力すると、波長λ1〜λ12を個別に
分離することができる。なお、波長分離回路33−2の
出力ポート1,2,3,4には波長λ1,λ4,λ3,
λ2が出力され、波長分離回路33−3の出力ポート
1,2,3,4には波長λ5,λ8,λ7,λ6が出力
され、波長分離回路33−4の出力ポート1,2,3,
4には波長λ9,λ12,λ11,λ10が出力される。
数が多くなった場合には、波長分離回路33は周期フィ
ルタを多段に構成することにより容易に対応できる。12
波長を分離する波長分離回路33の構成例を図9に示
す。図9(a) に示すように波長軸上に周期Δ1で配置さ
れた波長λ1〜λ12は、λ1〜λ4,λ5〜λ8,λ9
〜λ12の3つの波長グループから構成され、それぞれの
グループの波長がインタリーブされている。このような
波長λ1〜λ12の光信号を周期Δ1の波長分離回路(周
期フィルタ)33−1に入力すると、3つの波長グルー
プに分離される。さらに、各波長グループの光信号を周
期Δ2の波長分離回路(周期フィルタ)33−2,33
−3,33−4に入力すると、波長λ1〜λ12を個別に
分離することができる。なお、波長分離回路33−2の
出力ポート1,2,3,4には波長λ1,λ4,λ3,
λ2が出力され、波長分離回路33−3の出力ポート
1,2,3,4には波長λ5,λ8,λ7,λ6が出力
され、波長分離回路33−4の出力ポート1,2,3,
4には波長λ9,λ12,λ11,λ10が出力される。
【0038】ここでは、2段構成の例を示したが、一般
的には3段以上の構成でも同様に実現可能である。以上
のように、波長分離回路に波長インタリーブ配置を適用
した場合には、波長多重度(図9では12)に対して少数
種類の小規模周期フィルタ(図9では1入力3出力と1
入力4出力の2種類)を用い、光信号の分岐によるパワ
ー損失なしに波長分離が可能となる。
的には3段以上の構成でも同様に実現可能である。以上
のように、波長分離回路に波長インタリーブ配置を適用
した場合には、波長多重度(図9では12)に対して少数
種類の小規模周期フィルタ(図9では1入力3出力と1
入力4出力の2種類)を用い、光信号の分岐によるパワ
ー損失なしに波長分離が可能となる。
【0039】ところで、本発明の波長多重ネットワーク
は、一般の波長多重ネットワークと同様に、光ファイバ
数と波長多重度はトレードオフの関係にある。図1,図
3,図4(第1実施例〜第3実施例)と図8に示した例
では、1つの波長グループに1つの光ファイバを割り当
てる場合と、すべての波長グループを1つの光ファイバ
に多重する場合の両極端を示した。一般にはその中間的
な実現形態、すなわち複数の光ファイバがあり、各光フ
ァイバには複数の波長グループが多重される形態とな
る。たとえば、第1実施例〜第3実施例の構成におい
て、光ファイバ1本当たりの波長多重度を増やして光フ
ァイバ数を減らす場合には、各ノードで図8に示した波
長分離回路および波長多重回路(周期フィルタ)を設置
する。この場合のノードの内部構成は上記の2つの例の
組み合わせとなる。
は、一般の波長多重ネットワークと同様に、光ファイバ
数と波長多重度はトレードオフの関係にある。図1,図
3,図4(第1実施例〜第3実施例)と図8に示した例
では、1つの波長グループに1つの光ファイバを割り当
てる場合と、すべての波長グループを1つの光ファイバ
に多重する場合の両極端を示した。一般にはその中間的
な実現形態、すなわち複数の光ファイバがあり、各光フ
ァイバには複数の波長グループが多重される形態とな
る。たとえば、第1実施例〜第3実施例の構成におい
て、光ファイバ1本当たりの波長多重度を増やして光フ
ァイバ数を減らす場合には、各ノードで図8に示した波
長分離回路および波長多重回路(周期フィルタ)を設置
する。この場合のノードの内部構成は上記の2つの例の
組み合わせとなる。
【0040】第1実施例〜第3実施例に示す各光ファイ
バは、すべてのノードで光カプラにより合流可能として
いるが、接続すべき波長がない場合には不要となる。た
とえば、ノード1−1からノード1−3に対する接続が
不要なときは、光ファイバ2−3はノード1−1とノー
ド1−2との間に設置する必要がない。また、ノード間
に接続要求があったとしても、その数が少ない場合には
中継するノードで受信ポートから送信ポートに折り返す
ようにしてもよい。
バは、すべてのノードで光カプラにより合流可能として
いるが、接続すべき波長がない場合には不要となる。た
とえば、ノード1−1からノード1−3に対する接続が
不要なときは、光ファイバ2−3はノード1−1とノー
ド1−2との間に設置する必要がない。また、ノード間
に接続要求があったとしても、その数が少ない場合には
中継するノードで受信ポートから送信ポートに折り返す
ようにしてもよい。
【0041】このような場合の構成を図10に第4実施
例として示す。第4実施例の基本構成は第1実施例と同
様である。ここでは、ノード1−1とノード1−2との
間に光ファイバ2−3を設置せず、ノード1−1からノ
ード1−3に対してパスの設定要求があった場合にはノ
ード1−2で中継する構成をとる。ノード1−1からノ
ード1−2には、光ファイバ2−2を介して未使用の波
長、例えばλ2を利用して送信する。この光信号はノー
ド1−2で分離された後、未使用の送信ポートに折り返
される。ノード1−2とノード1−3との間は光ファイ
バ2−3を介することにより、ノード1−2で折り返さ
れた波長λ2の光信号がノード1−3に受信される。こ
のとき、中継点で波長変換を許容すれば波長選択の自由
度を大きくすることができる。
例として示す。第4実施例の基本構成は第1実施例と同
様である。ここでは、ノード1−1とノード1−2との
間に光ファイバ2−3を設置せず、ノード1−1からノ
ード1−3に対してパスの設定要求があった場合にはノ
ード1−2で中継する構成をとる。ノード1−1からノ
ード1−2には、光ファイバ2−2を介して未使用の波
長、例えばλ2を利用して送信する。この光信号はノー
ド1−2で分離された後、未使用の送信ポートに折り返
される。ノード1−2とノード1−3との間は光ファイ
バ2−3を介することにより、ノード1−2で折り返さ
れた波長λ2の光信号がノード1−3に受信される。こ
のとき、中継点で波長変換を許容すれば波長選択の自由
度を大きくすることができる。
【0042】図11は、本発明の波長多重ネットワーク
の第5実施例の構成を示す。本実施例の基本構成は第1
実施例と同様であるが、ここではノード1−2がノード
1−1,1−3から遠距離にあるものとする。図におい
て、ノード1−2をノード1−2−1とノード1−2−
2に分割し、その間を送信用光ファイバ5および受信用
光ファイバ6を介して接続する。ノード1−2−1は、
送信ポート10、波長多重回路16、波長分離回路14
および受信ポート15から構成される。ノード1−2−
2は、波長分離回路17、波長多重ルーチング回路1
1、光リンク12−1〜12−3、光カプラ13−1〜
13−4から構成される。なお、受信用光ファイバ6
は、ノード1−2に割り当てられた光ファイバ2−2を
延長しただけであり、受信動作は第1実施例と同等であ
る。
の第5実施例の構成を示す。本実施例の基本構成は第1
実施例と同様であるが、ここではノード1−2がノード
1−1,1−3から遠距離にあるものとする。図におい
て、ノード1−2をノード1−2−1とノード1−2−
2に分割し、その間を送信用光ファイバ5および受信用
光ファイバ6を介して接続する。ノード1−2−1は、
送信ポート10、波長多重回路16、波長分離回路14
および受信ポート15から構成される。ノード1−2−
2は、波長分離回路17、波長多重ルーチング回路1
1、光リンク12−1〜12−3、光カプラ13−1〜
13−4から構成される。なお、受信用光ファイバ6
は、ノード1−2に割り当てられた光ファイバ2−2を
延長しただけであり、受信動作は第1実施例と同等であ
る。
【0043】ノード1−2−1では、送信ポート10か
らそれぞれ接続先の受信ポートに対応する波長の光信号
が波長多重回路16で波長多重され、送信用光ファイバ
5を介してノード1−2−2に送出される。ノード1−
2−2では、その波長多重光信号が波長分離回路17で
分離されて波長多重ルーチング回路11に入力され、各
宛先ノードに対応した光リンク12−1〜12−3に振
り分けられる。各光リンクの光信号は、それぞれ光カプ
ラ13−1〜13−3によって宛先の光ファイバ2−1
〜2−3に合流される。このような構成により、一部の
ノードが遠距離にある場合でも光ファイバ長の増大を最
小限に抑えることができる。
らそれぞれ接続先の受信ポートに対応する波長の光信号
が波長多重回路16で波長多重され、送信用光ファイバ
5を介してノード1−2−2に送出される。ノード1−
2−2では、その波長多重光信号が波長分離回路17で
分離されて波長多重ルーチング回路11に入力され、各
宛先ノードに対応した光リンク12−1〜12−3に振
り分けられる。各光リンクの光信号は、それぞれ光カプ
ラ13−1〜13−3によって宛先の光ファイバ2−1
〜2−3に合流される。このような構成により、一部の
ノードが遠距離にある場合でも光ファイバ長の増大を最
小限に抑えることができる。
【0044】ここで、波長変換を許容することにより接
続の自由度を高めることができる。すなわち、ノード1
−2−1において、送信ポート10から送信する光信号
と、その光信号をどの波長を使って変調するかという波
長の割り当てについては自由度があり、適切な波長を割
り当てることにより接続の自由度を高めることができ
る。これは、送信ポート10の前と受信ポート15の後
に光空間スイッチを配置することにより実現できる。
続の自由度を高めることができる。すなわち、ノード1
−2−1において、送信ポート10から送信する光信号
と、その光信号をどの波長を使って変調するかという波
長の割り当てについては自由度があり、適切な波長を割
り当てることにより接続の自由度を高めることができ
る。これは、送信ポート10の前と受信ポート15の後
に光空間スイッチを配置することにより実現できる。
【0045】なお、すべてのノードを図12に示すよう
に遠隔多重し、それぞれのノードの送受信ポートに光空
間スイッチ18を付加した場合には、図16に示すスタ
ー構成のネットワークとなる。この場合は、図18の構
成に関連して説明したように、論理的に3段構成のスイ
ッチ回路と等価となる。以上示したように、本発明の構
成は基本的に波長変換が不要で、波長数および光ファイ
バ長が増大することなく、簡単な回路でノードを実現で
きる特徴があり、波長多重ネットワークを経済的に構成
することができる。また、設定パスが少ない場合、ある
いは設定パスがない場合には、そのノード間に光ファイ
バを設置せず、他の光ファイバを共用することにより波
長および光ファイバを効率的に使用することができる。
これにより、回線需要が少ない場合でも、必要最小限の
設備で波長多重ネットワークを経済的に構成することが
できる。
に遠隔多重し、それぞれのノードの送受信ポートに光空
間スイッチ18を付加した場合には、図16に示すスタ
ー構成のネットワークとなる。この場合は、図18の構
成に関連して説明したように、論理的に3段構成のスイ
ッチ回路と等価となる。以上示したように、本発明の構
成は基本的に波長変換が不要で、波長数および光ファイ
バ長が増大することなく、簡単な回路でノードを実現で
きる特徴があり、波長多重ネットワークを経済的に構成
することができる。また、設定パスが少ない場合、ある
いは設定パスがない場合には、そのノード間に光ファイ
バを設置せず、他の光ファイバを共用することにより波
長および光ファイバを効率的に使用することができる。
これにより、回線需要が少ない場合でも、必要最小限の
設備で波長多重ネットワークを経済的に構成することが
できる。
【0046】図13は、本発明の波長多重ネットワーク
の第6実施例の構成を示す。ここでは、遠距離の2つの
エリア間を接続するための波長多重ネットワークを示
す。図において、エリア41−1に含まれるノード1−
1〜1−3と、エリア41−2に含まれるノード1−4
〜1−6は、光ファイバ42を介して接続される。な
お、エリア41−1,41−2は比較的小さく、その間
の距離(光ファイバ42の長さ)は比較的大きいとす
る。図中ハッチングを施した波長多重ルーチング回路1
1および波長分離回路14と、ハッチングを施していな
い波長多重ルーチング回路11および波長分離回路14
は対称構造であり、それぞれ送信用と受信用(または上
りと下り)に対応する。本構成は、波長多重ルーチング
回路11と対向する波長分離回路14が遠隔設置されて
いるだけで、基本的には図1に示す第1実施例の構成と
等価である。本構成では、遠隔地にある任意のノード間
にパスの設定が可能である。なお、各エリア内のネット
ワークは、上述した各実施例の構成を適用することがで
きる。
の第6実施例の構成を示す。ここでは、遠距離の2つの
エリア間を接続するための波長多重ネットワークを示
す。図において、エリア41−1に含まれるノード1−
1〜1−3と、エリア41−2に含まれるノード1−4
〜1−6は、光ファイバ42を介して接続される。な
お、エリア41−1,41−2は比較的小さく、その間
の距離(光ファイバ42の長さ)は比較的大きいとす
る。図中ハッチングを施した波長多重ルーチング回路1
1および波長分離回路14と、ハッチングを施していな
い波長多重ルーチング回路11および波長分離回路14
は対称構造であり、それぞれ送信用と受信用(または上
りと下り)に対応する。本構成は、波長多重ルーチング
回路11と対向する波長分離回路14が遠隔設置されて
いるだけで、基本的には図1に示す第1実施例の構成と
等価である。本構成では、遠隔地にある任意のノード間
にパスの設定が可能である。なお、各エリア内のネット
ワークは、上述した各実施例の構成を適用することがで
きる。
【0047】図16に示す従来の集中型の構成によって
このような波長多重ネットワークを構築するには、各エ
リア内に波長変換機能を有するノードを設置する必要が
ある。一方、本実施例では需要に応じてノード数を増減
するだけでよいので、ネットワークの拡張性が優れたも
のとなる。また、図17に示す分散型の構成によってこ
のような波長多重ネットワークを構築するには光ファイ
バ長が大きくなる。一方、本実施例では最小の光ファイ
バ長で実現することができる。
このような波長多重ネットワークを構築するには、各エ
リア内に波長変換機能を有するノードを設置する必要が
ある。一方、本実施例では需要に応じてノード数を増減
するだけでよいので、ネットワークの拡張性が優れたも
のとなる。また、図17に示す分散型の構成によってこ
のような波長多重ネットワークを構築するには光ファイ
バ長が大きくなる。一方、本実施例では最小の光ファイ
バ長で実現することができる。
【0048】図14は、本発明の波長多重ネットワーク
の第7実施例の構成を示す。ここでは、遠距離の2つの
エリア間を接続するとともに、各エリア内の接続も可能
とする波長多重ネットワークを示す。なお、エリア41
−1,41−2とも同様の構成となるので、本実施例で
はエリア41−1内の構成例について示す。本実施例の
特徴は、エリア41−1とエリア41−2間を接続する
光ファイバ42を減らし、その分をエリア41−1内の
接続に割り当てる構成にある。すなわち、ノード1−
1,1−2から送信された光信号を光ファイバ2−3を
介してノード1−3に受信させ、ノード1−3から送信
された光信号を光ファイバ2−1,2−2を介してノー
ド1−1,1−2に受信させる。このような構成によ
り、ノード1−1からノード1−2に接続要求が発生し
たとすると、図10に示す第4実施例と同様にノード1
−3を経由してノード1−1とノード1−2とを接続す
ることができる。この中継時に波長変換を行って接続し
てもよい。
の第7実施例の構成を示す。ここでは、遠距離の2つの
エリア間を接続するとともに、各エリア内の接続も可能
とする波長多重ネットワークを示す。なお、エリア41
−1,41−2とも同様の構成となるので、本実施例で
はエリア41−1内の構成例について示す。本実施例の
特徴は、エリア41−1とエリア41−2間を接続する
光ファイバ42を減らし、その分をエリア41−1内の
接続に割り当てる構成にある。すなわち、ノード1−
1,1−2から送信された光信号を光ファイバ2−3を
介してノード1−3に受信させ、ノード1−3から送信
された光信号を光ファイバ2−1,2−2を介してノー
ド1−1,1−2に受信させる。このような構成によ
り、ノード1−1からノード1−2に接続要求が発生し
たとすると、図10に示す第4実施例と同様にノード1
−3を経由してノード1−1とノード1−2とを接続す
ることができる。この中継時に波長変換を行って接続し
てもよい。
【0049】本実施例では、2つのエリア間および各エ
リア内での接続方法について示した。同様の構成によ
り、3つ以上のエリア間および各エリア内の接続も可能
である。このように、2つ以上のエリア間にまたがる波
長多重ネットワークを波長変換を行わずに構成すること
ができる。図15は、本発明の波長多重ネットワークの
第8実施例の構成を示す。ここでは、多数のエリア間に
またがる波長多重ネットワークの構成例を示す。
リア内での接続方法について示した。同様の構成によ
り、3つ以上のエリア間および各エリア内の接続も可能
である。このように、2つ以上のエリア間にまたがる波
長多重ネットワークを波長変換を行わずに構成すること
ができる。図15は、本発明の波長多重ネットワークの
第8実施例の構成を示す。ここでは、多数のエリア間に
またがる波長多重ネットワークの構成例を示す。
【0050】図において、エリア41−1〜41−3内
には、それぞれ個別の波長多重ネットワークが構成され
る。エリア41−4内には、エリア間を相互接続するた
めの波長多重ネットワークが構成される。この2種類の
波長多重ネットワークは、伝送距離や容量の違いによ
り、波長値や波長間隔、波長多重度、光レベルなどのパ
ラメータが異なるが、動作原理は上述した各実施例のも
のと同様である。一例として、エリア41−2の内部構
成を示す。ノード1−1〜1−3が同様に構成される。
ただし、ノード1−2には、エリア内の接続用の波長多
重ルーチング回路11および波長分離回路14と、エリ
ア間の接続用の波長多重ルーチング回路11および波長
分離回路14が配置される。
には、それぞれ個別の波長多重ネットワークが構成され
る。エリア41−4内には、エリア間を相互接続するた
めの波長多重ネットワークが構成される。この2種類の
波長多重ネットワークは、伝送距離や容量の違いによ
り、波長値や波長間隔、波長多重度、光レベルなどのパ
ラメータが異なるが、動作原理は上述した各実施例のも
のと同様である。一例として、エリア41−2の内部構
成を示す。ノード1−1〜1−3が同様に構成される。
ただし、ノード1−2には、エリア内の接続用の波長多
重ルーチング回路11および波長分離回路14と、エリ
ア間の接続用の波長多重ルーチング回路11および波長
分離回路14が配置される。
【0051】エリア41−4におけるネットワーク相互
接続用の送受信ポート43−1〜43−3と、エリア4
1−1〜41−3におけるネットワーク相互接続用の送
受信ポート43−4〜43−6との間には、それぞれ波
長変換回路44−1〜44−3が配置される。この波長
変換回路を配置することにより、各エリア内では互いに
独立に回線への波長割り当てが可能となる。ここでは、
2階層の構成例を示したが、同様の構成により3階層以
上にも拡張することができる。
接続用の送受信ポート43−1〜43−3と、エリア4
1−1〜41−3におけるネットワーク相互接続用の送
受信ポート43−4〜43−6との間には、それぞれ波
長変換回路44−1〜44−3が配置される。この波長
変換回路を配置することにより、各エリア内では互いに
独立に回線への波長割り当てが可能となる。ここでは、
2階層の構成例を示したが、同様の構成により3階層以
上にも拡張することができる。
【0052】本実施例では、波長変換を原則として階層
間の接続部分に限定しているので、波長変換回路の総数
は従来構成を階層的に構成した場合よりも少なくでき
る。また、各エリア41−1〜41−4内の波長多重ネ
ットワークを図18に示す従来の構成法で実現する場合
に比べると、本実施例は回線需要のある区間に光ファイ
バおよびノードを設置すればよいので、拡張性に優れた
ものとなる。
間の接続部分に限定しているので、波長変換回路の総数
は従来構成を階層的に構成した場合よりも少なくでき
る。また、各エリア41−1〜41−4内の波長多重ネ
ットワークを図18に示す従来の構成法で実現する場合
に比べると、本実施例は回線需要のある区間に光ファイ
バおよびノードを設置すればよいので、拡張性に優れた
ものとなる。
【0053】以上示した波長多重ネットワークの実施例
構成は、比較的広い地域への適用を想定したものであ
る。原理的には伝送距離をスケールダウンすることによ
り、ビル内のネットワークや装置のボード間インタコネ
クション用としても同様に適用することができる。
構成は、比較的広い地域への適用を想定したものであ
る。原理的には伝送距離をスケールダウンすることによ
り、ビル内のネットワークや装置のボード間インタコネ
クション用としても同様に適用することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長多重
ネットワークは次に示す効果がある。 単位エリア内の接続は波長変換を行わずに実現でき
る。また、階層化された大規模ネットワークにおいても
階層間のインタフェース部分で波長変換を行うだけであ
る。したがって、使用する波長変換回路の数は最小限に
抑えることができ、ノードを経済的に構成することがで
きる。
ネットワークは次に示す効果がある。 単位エリア内の接続は波長変換を行わずに実現でき
る。また、階層化された大規模ネットワークにおいても
階層間のインタフェース部分で波長変換を行うだけであ
る。したがって、使用する波長変換回路の数は最小限に
抑えることができ、ノードを経済的に構成することがで
きる。
【0055】 波長グループの概念の導入により、通
過ノードでの処理が波長多重処理により簡易化でき、ノ
ードを経済的に構成することができる。 基本的には分散型構成であるので、ノード数の拡張
性、ノード配置の自由度、ノードにおける収容ポート数
のばらつきへの適応性などの点で優れている。また、回
線需要に応じた必要最小限の設備によりサービスの提供
が可能であるので、需要の少ない状況でもネットワーク
を経済的に構成することができる。
過ノードでの処理が波長多重処理により簡易化でき、ノ
ードを経済的に構成することができる。 基本的には分散型構成であるので、ノード数の拡張
性、ノード配置の自由度、ノードにおける収容ポート数
のばらつきへの適応性などの点で優れている。また、回
線需要に応じた必要最小限の設備によりサービスの提供
が可能であるので、需要の少ない状況でもネットワーク
を経済的に構成することができる。
【0056】 従来の波長変換を行わない分散型の波
長多重ネットワークと比較して、必要となる光ファイバ
全長を短くでき、ネットワークを経済的に構成すること
ができる。
長多重ネットワークと比較して、必要となる光ファイバ
全長を短くでき、ネットワークを経済的に構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波長多重ネットワークの第1実施例の
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図2】ノードを円周上に配置した場合の光ファイバ長
の比較を示す図。
の比較を示す図。
【図3】本発明の波長多重ネットワークの第2実施例の
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図4】本発明の波長多重ネットワークの第3実施例の
構成を示すブロック図。
構成を示すブロック図。
【図5】波長多重ルーチング回路11の第1実施例の構
成を示す図。
成を示す図。
【図6】波長多重ルーチング回路11の第2実施例の構
成を示す図。
成を示す図。
【図7】6入力2出力の光マルチプレクサ26の構成例
を示す図。
を示す図。
【図8】ノードに割り当てられる波長およびノードの内
部構成を示す図。
部構成を示す図。
【図9】12波長を分離する波長分離回路33の構成例を
示す図。
示す図。
【図10】本発明の波長多重ネットワークの第4実施例
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の波長多重ネットワークの第5実施例
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図12】第5実施例の変形構成を示すブロック図。
【図13】本発明の波長多重ネットワークの第6実施例
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図14】本発明の波長多重ネットワークの第7実施例
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図15】本発明の波長多重ネットワークの第8実施例
の構成を示すブロック図。
の構成を示すブロック図。
【図16】従来の集中型の波長多重ネットワークの構成
例を示すブロック図。
例を示すブロック図。
【図17】従来の分散型の波長多重ネットワークの構成
例を示すブロック図。
例を示すブロック図。
【図18】ネットワーク規模の拡大を図った分散型の波
長多重ネットワークの構成例を示すブロック図。
長多重ネットワークの構成例を示すブロック図。
1 ノード 2 光ファイバ 3 入力光ファイバ 4 出力光ファイバ 5 送信用光ファイバ 6 受信用光ファイバ 10 送信ポート 11 波長多重ルーチング回路 12 光リンク 13 光カプラ 14 波長分離回路 15 受信ポート 16 波長多重回路 17 波長分離回路 18 光空間スイッチ 21 光スイッチ回路 22 光スイッチ 23 出力リンク 24 光カプラ 25 光空間スイッチ 26 光マルチプレクサ 27 周期フィルタ 31,33 波長分離回路 32,34 波長多重回路 35 光リンク 41 エリア 42 光ファイバ 43 送受信ポート 44 波長変換回路
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の送受信ポートを有するノードが分
散配置され、それらのノード間を光ファイバで接続し、
波長ルーチングによって対応するノード間を接続する波
長多重ネットワークにおいて、 同一の宛先ノードにルーチングされる複数の波長を1つ
の波長グループとして設定し、各波長グループに占有的
に光ファイバまたは波長帯域を割り当てた構成であるこ
とを特徴とする波長多重ネットワーク。 - 【請求項2】 請求項1に記載の波長多重ネットワーク
において、 各波長グループに属する波長が波長軸上で周期的に配置
され、かつ波長グループごとにインタリーブされて割り
当てられたことを特徴とする波長多重ネットワーク。 - 【請求項3】 複数の送受信ポートを有するノードが分
散配置され、それらのノード間を光ファイバで接続し、
波長ルーチングによって対応するノード間を接続する波
長多重ネットワークにおいて、 各ノードまたは複数のノードに光ファイバまたは波長帯
域を占有的に割り当て、各ノードは、異なる波長が割り
当てられた複数の送受信ポートと、複数の入力波長の中
から同じ宛先の複数の波長を選択および多重して送出す
る波長多重ルーチング手段と、前記占有的に割り当てら
れた光ファイバまたは波長帯域に前記波長多重ルーチン
グ手段から出力される複数の波長の光信号を合流させる
手段とを備えたことを特徴とする波長多重ネットワー
ク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120156A JPH08316917A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 波長多重ネットワーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7120156A JPH08316917A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 波長多重ネットワーク |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08316917A true JPH08316917A (ja) | 1996-11-29 |
Family
ID=14779346
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7120156A Pending JPH08316917A (ja) | 1995-05-18 | 1995-05-18 | 波長多重ネットワーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08316917A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001067650A1 (en) * | 2000-03-10 | 2001-09-13 | Telstra New Wave Pty Ltd. | A communications network architecture |
GB2371698A (en) * | 2001-01-24 | 2002-07-31 | Marconi Comm Ltd | Consolidating optical communication channels to occupy less bandwidth |
KR100435792B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2004-06-10 | 삼성전자주식회사 | 파장 다중 원형 광 망에서의 파장 할당 장치 및 그 방법 |
AU2001240347B2 (en) * | 2000-03-10 | 2006-09-21 | Telstra Corporation Limited | A communications network architecture |
KR100930796B1 (ko) * | 2002-09-18 | 2009-12-09 | 주식회사 케이티 | 파장분할다중화 전달망 구조에서 파장 변환 최소화를 위한파장 할당 방법 |
-
1995
- 1995-05-18 JP JP7120156A patent/JPH08316917A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001067650A1 (en) * | 2000-03-10 | 2001-09-13 | Telstra New Wave Pty Ltd. | A communications network architecture |
AU2001240347B2 (en) * | 2000-03-10 | 2006-09-21 | Telstra Corporation Limited | A communications network architecture |
GB2371698A (en) * | 2001-01-24 | 2002-07-31 | Marconi Comm Ltd | Consolidating optical communication channels to occupy less bandwidth |
KR100435792B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2004-06-10 | 삼성전자주식회사 | 파장 다중 원형 광 망에서의 파장 할당 장치 및 그 방법 |
KR100930796B1 (ko) * | 2002-09-18 | 2009-12-09 | 주식회사 케이티 | 파장분할다중화 전달망 구조에서 파장 변환 최소화를 위한파장 할당 방법 |
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