JPH08316739A - 電力増幅装置 - Google Patents

電力増幅装置

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JPH08316739A
JPH08316739A JP7119658A JP11965895A JPH08316739A JP H08316739 A JPH08316739 A JP H08316739A JP 7119658 A JP7119658 A JP 7119658A JP 11965895 A JP11965895 A JP 11965895A JP H08316739 A JPH08316739 A JP H08316739A
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JP
Japan
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power supply
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negative
power
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Application number
JP7119658A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Higashiyama
勝比古 東山
Koichi Miura
浩一 三浦
Masaki Suzuki
正樹 鈴木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数電源切換え方式の電力増幅器を複数個配
置する場合、回路構成を簡素化し、電力増幅器の個数の
自由度を持たせ、かつ相互の干渉を少なくできる構成を
提供する。 【構成】 信号入力端1Aないし1Eへの入力は複数個
の増幅器19Aないし19Eに入力されるとともに、そ
の利得に反比例して減衰量を調整した信号減衰制御部2
3を介して、その複数個の入力端の信号のうちから最大
値を選択して出力する最大値検出制御部40に印加し、
その出力端の信号を増幅する二電源切換え信号増幅部4
1a,41Bの出力によって二電源切換制御部44を制
御して、あらかじめ定めたしきい値を越えるか否かによ
り正・負の高電圧電源制御トランジスタ8,11をそれ
ぞれ能動または遮断状態にすることにより複数個の増幅
器19Aないし19Eに与える電源電圧を高・低に切り
換えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数電源切換え方式の電
力増幅器を複数個配置する電力増幅装置に関するもの
で、さらに詳しくは音楽信号用に適した簡素化した構成
とした複数電源切換え方式の電力増幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、二電源切換え方式を主とする複数
電源切換え方式の電力増幅装置は、音楽信号用の電力効
率の高い電力増幅装置として様々な形で用いられてい
る。以下図面を参照しながら、従来例について説明す
る。図5に従来例の二電源切換え方式の電力増幅装置の
基本構成のブロック図を示す。
【0003】図5において、信号入力端1は信号電圧増
幅部2の入力に接続され、信号電圧増幅部2の出力は分
割抵抗2aを介して相補出力トランジスタ3,4のベー
ズに接続されていて、相補出力トランジスタ3,4のエ
ミッタは互いに結合されて出力端5に接続され、電力増
幅器19を構成し、出力端5には負荷6が接続されてい
る。また出力端5からは正のレベル検出回路部7および
負のレベル検出部11の入力に接続され、正のレベル検
出回路部7の出力は正の高電圧電源制御用出力トランジ
スタ8のベースに、負のレベル検出部11の出力は負の
高電圧電源制御用出力トランジスタ12のベースに接続
される。正の高電圧電源制御用出力トランジスタ8のコ
レクタは正の高電圧電源端15に、そのエミッタは相補
出力トランジスタ3のコレクタに接続され、この接続点
には正の二電源切換え出力端10を介して正側スイッチ
用電力ダイオード9のカソードに接続される。正側スイ
ッチ用電力ダイオード9のアノードは正の低電圧電源端
16に接続されている。負の高電圧電源制御用出力トラ
ンジスタ12のエミッタは負の高電圧電源端18に、そ
のコレクタは相補出力トランジスタ4のコレクタに接続
され、この接続点には負の二電源切換え出力端14を介
して負側スイッチ用電力ダイオード13のアノードに接
続される。負側スイッチ用電力ダイオードのカソードは
負の低電圧電源端17に接続されている。上記の構成要
素によって二電源切換え方式の電力増幅器20を構成し
ている。
【0004】以上のように構成された従来例の電力増幅
装置の基本構成について、以下その動作を説明する。ま
ず信号入力端1に入力された信号は信号電圧増幅部2で
増幅される。増幅された信号は相補出力トランジスタ
3,4で電力増幅され、出力端5に出力されるが、この
とき正のレベル検出回路部7は、出力端5の出力信号レ
ベルが正の低電圧電源端16の電圧値付近に設定された
正のしきい値を基準にして、これを越えたときは正の高
電圧電源制御出力トランジスタ8を能動状態とし、この
とき正側スイッチ用ダイオード9は遮断状態となる。正
のレベル検出回路部7は、出力端5の出力信号レベルが
正のしきい値を越えないときは正の高電圧電源制御出力
トランジスタ8を遮断状態とし、このとき正側スイッチ
用ダイオード9は能動状態となる。
【0005】同様に負のレベル検出回路部11は、出力
端5の出力信号レベルが、負の低電圧電源端17の電圧
値付近に設定された負のしきい値を基準にして、これよ
り負側に越えたときは負の高電圧電源制御出力トランジ
スタ12を能動状態とし、このとき負側スイッチ用ダイ
オード13を遮断状態にし、負のしきい値以内のときは
負の高電圧電源制御出力トランジスタ12を遮断状態、
負側スイッチ用ダイオード13を能動状態にし、このよ
うな動作により、出力端5の出力信号レベルが正負のし
きい値より低い時は、正の低電圧電源端16と負の低電
圧電源端17からの電源電圧を使って相補出力トランジ
スタ3、4を駆動するので電力効率が良い。そのために
は、高電圧電源制御出力トランジスタ8、12やスイッ
チ用電力ダイオード9、13などの電力デバイスを付加
する必要があるので回路構成が比較的複雑となる。
【0006】以上のように構成された二電源切換え方式
の電力増幅装置の基本構成を使用してこれを複数個配置
した従来例の二電源切換え方式の電力増幅装置について
説明する。図6は従来例の二電源切換え方式の電力増幅
装置の一例を示すブロック図である。図6において、図
5と同一機能の構成要素には同一符号を付けてその詳細
な説明を省略する。それぞれ独立に電圧利得を設定でき
る5個の電力増幅器19Aないし19Eのそれぞれの入
力には5個の信号入力端1Aないし1Eが、またそれぞ
れの出力端5Aないし5Eにはそれぞれの出力端の正の
最大電圧値を検出する5個のダイオード群45の対応す
るダイオードのアノードに、またそれぞれの出力端の負
の最大電圧値を検出する5個のダイオード群46の対応
するダイオードのカソードに接続されている。5個のダ
イオードからなるダイオード群45のカソードは一括し
て正のレベル検出回路部7の入力に、5個のダイオード
からなるダイオード群46のアノードは一括して負のレ
ベル検出回路部11の入力に接続され、正のレベル検出
回路部7の出力は正の高電圧電源制御用出力トランジス
タ8のベースに、負のレベル検出回路部11の出力は負
の高電圧電源制御用出力トランジスタ12のベースに接
続されている。
【0007】正の高電圧電源制御用出力トランジスタ8
のコレクタは正の高電圧電源端15に、そのエミッタは
5個の電力増幅器19Aないし19Eのそれぞれの正電
源端子に接続され、負の高電圧電源制御用出力トランジ
スタ12のコレクタは負の高電圧電源端18に、そのエ
ミッタは5個の電力増幅器19Aないし19Eのそれぞ
れの負電源端子に接続されている。
【0008】以上のように構成された従来例の電力増幅
装置について、以下その動作を説明する。まず、独立に
電圧利得を設定した5個の電力増幅器19Aないし19
Eの信号入力端1Aないし1Eに入力信号(音楽信号)
が入力すると、5個の出力端5Aないし5Eにさまざま
な電圧レベルの信号が出力する。この出力電圧は、ダイ
オード群45のカソード側の正のレベル検出回路部7に
は正の最大電圧値が入力し、またダイオード群46のア
ノード側の負のレベル検出回路部11には負の最大電圧
値が入力する。正のレベル検出回路部7はダイオード群
45のいずれかから与えられた出力信号レベルが、正の
低電圧電源端16の電圧値付近に設定された正のしきい
値を基準にして、より正の側になると正の高電圧電源制
御出力トランジスタ8を能動状態にし、このとき正側ス
イッチ用ダイオード9を遮断状態とする。正のレベル検
出回路部7は、ダイオード群45のいずれかから与えら
れた出力信号レベルが正の低電圧電源端16の電圧値付
近に設定された正のしきい値以下では正の高電圧電源制
御出力トランジスタ8を遮断状態にし、このとき正側ス
イッチ用ダイオード9を能動状態とする。
【0009】同様に負のレベル検出回路部11は、ダイ
オード群46のいずれかから与えられた出力信号レベル
が負の低電圧電源端17の電圧値付近に設定された負の
しきい値を基準にして、より負の側になると負の高電圧
電源制御出力トランジスタ12を能動状態にし、このと
き負側スイッチ用ダイオード13を遮断状態とする。負
のレベル検出回路部11は、ダイオード群46のいずれ
かから与えられた出力信号レベルが負の低電圧電源端1
7の電圧値付近に設定された負のしきい値以下では負の
高電圧電源制御出力トランジスタ12を遮断状態にし、
このとき負側スイッチ用ダイオード13を能動状態とす
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来例の二電源切換え方式の電力増幅装置は、出力
端信号のうちの最大値を複数個のダイオード群を使って
検出することによって複数の二電源切換え信号増幅部、
レベル検出回路部や高電圧電源制御トランジスタやスイ
ッチ用電力ダイオードを共通化するという構成では、複
数個の電力増幅器出力端で信号処理をするため、大きな
信号電力の接近による相互の結合を分離することはむず
かしい。そのためにクロストーク、電磁結合による歪み
の発生等の電気的特性の劣化は避けられない。また混成
集積回路化するにあたっては、複数個の出力信号処理回
路を内蔵するため、入出力の配線処理が冗長性を招く、
すなわちピン数が増大するうえに電力増幅器の個数設定
に自由度がなく、拡張発展性に乏しい、という問題点を
有していた。
【0011】本発明は、上記従来例の問題点を改善する
ためのもので、複数個の電力増幅器に対する複数電源切
換え制御部への電圧切換え情報の検出を、電力増幅器入
力端側で処理することにより、電気的特性の劣化が少な
く、また混成集積回路化するにあたっては、電力増幅器
の個数設定に自由度があり拡張発展性に富む電力増幅装
置を提供することを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電力増幅装置は、それぞれ入力端と出力端を
有する複数個の電力増幅器と、前記複数個の電力増幅器
の各入力端の入力をそれぞれ分岐して入力して前記複数
個の電力増幅器の利得に対応した減衰量をそれぞれ与え
てそれぞれ出力する信号減衰制御部と、前記減衰制御部
のそれぞれの出力端の信号のうちで正および負のそれぞ
れの最大値を選択して出力する最大値検出制御部と、前
記最大値検出制御部の正および負のそれぞれの出力信号
を増幅する正および負の二電源切換え信号増幅部と、前
記正および負の二電源切換え信号増幅部の出力が正また
は負方向にあらかじめ定めたしきい値を越えるときは前
記複数個の電力増幅器に与えている正および負の低定電
源電圧を正または負の高電源電圧に切換える二電源切換
え制御部とを備えた構成となっている。
【0013】そして具体的には信号減衰制御部における
複数個の電力増幅器の個々の電圧利得に対応した個々の
減衰量は、対応する電力増幅器の電圧利得に反比例する
ように構成する。
【0014】また二電源切換え制御部に代えて正および
負方向にそれぞれ2以上のしきい値を持ち、正および負
方向にそれぞれ3以上の異なった電源電圧に切換える複
数電源切換え制御部を備えることによって複数電源電圧
を電力増幅器に与えるように構成することができる。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成によって、複数個の電力
増幅器が比較的に信号レベルの低い入力側で二電源切換
え情報を抽出する信号処理をする。すなわち複数個の電
力増幅器の利得に応じて減衰量を調整する信号減衰制御
部で個々の出力端での信号レベルに相対した信号レベル
が設定される。つぎに最大値検出制御部では信号減衰部
の出力端のうちで最大値を選択して出力すると、この信
号を二電源切換え信号増幅部で増幅して出力することに
より、個々の電力増幅器の出力端での最大値信号と等価
な二電源切換え信号を抽出することができる。そのあ
と、共通の二電源切換え制御部で共通の高電源電圧制御
トランジスタを制御することによって、複数個の電力増
幅器が等しく二電源切換え方式の電力増幅器として機能
する。一般に音楽信号における複数チャンネルの信号は
互いに相関が強いので、二電源切換え方式の持つ高効率
性を保ちながら、瞬間的な大電力出力を提供できるよう
に作用することとなる。
【0016】
【実施例】以下本発明の複数電源切換え方式の電力増幅
装置の一実施例について、図1ないし図4を参照しなが
ら詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の電力増幅
装置の基本構成を示すブロック図である。
【0017】図1において、従来例の図6と同一機能の
部分には同一符号を付けてその詳細な説明を省略する。
5個の信号入力端1Aないし1Eはそれぞれ独立に電圧
利得を設定可能な5個の電力増幅器19Aないし19E
の入力にそれぞれ接続されるとともに、それぞれが信号
減衰制御部23に入力されそれぞれの入力信号が減衰さ
れて5個の信号減衰制御部出力端22Aないし22Eか
ら最大値検出制御部40の5個の最大値検出制御部入力
端24Aないし24Eに入力される。
【0018】この入力は最大値検出制御部40内で処理
され、分岐して正の二電源切換え信号増幅部42Aの入
力端41A、負の二電源切換え信号増幅部42Bの入力
端41Bに入力され、これらの出力はそれぞれ正のレベ
ル検出回路部7、正の高電圧電源制御用出力トランジス
タ8、負のレベル検出回路部11、負の高電圧電源制御
用出力トランジスタ12で構成される二電源切換え制御
部44に入力される。信号入力端1Aないし1Eから二
電源切換え制御部44までを含んで二電源切換え情報検
出制御部43とする。
【0019】以後の正側スイッチ用電力ダイオード9、
正の二電源切換え出力端10、負側スイッチ用電力ダイ
オード13、負の二電源切換え出力端14、正の高電圧
電源端15、正の低電圧電源端16、負の低電圧電源端
17、負の高電圧電源端18等の接続は従来例の図6と
同一である。
【0020】また、図2は図1の中の電力増幅器19の
基本構成の一例を示すブロック図で、従来例の図5と同
一機能の部分は同一符号を付けて説明は省略する。また
図3は図1の中の信号減衰制御部23の構成の一例を示
すもので、図1と同一機能の部分は同じ符号を付けて説
明を省略する。21Aないし21Eは抵抗を組み合わせ
て構成した5個の減衰器である。
【0021】また図4は図1の最大値検出制御部40の
構成の一例を示すブロック図で、図1と同一の機能の部
分には同一符号を付けて説明を省略する。5個の最大値
検出制御部入力端24Aないし24Eはそれぞれ5個の
正の電圧増幅用演算増幅器25Aないし25Eの正端子
に接続され、それぞれの増幅出力は5個の正の電圧を検
波するスイッチダイオード27Aないし27Eのアノー
ドに接続され、5個のスイッチダイオードのカソードは
一括して5個の正の電圧増幅用演算増幅器25Aないし
25Eの負端子に接続されるとともに、正の最大値検出
出力端29から正の増幅用演算増幅器35Aの正入力端
子に入力される。またこの正の最大値検出出力端29に
は正の最大値検出用バイアス入力端32からバイアス抵
抗器31を介して正のバイアス電圧が印加されている。
正の増幅用演算増幅器35Aで増幅された出力は正の最
大値検出制御部出力端39Aに出力される。
【0022】一方5個の最大値検出制御部入力端24A
ないし24Eはそれぞれ5個の負の電圧増幅用演算増幅
器26Aないし26Eの正端子に接続され、それぞれの
増幅出力は5個の負の電圧を検波するスイッチダイオー
ド28Aないし28Eのカソードに接続され、5個のス
イッチダイオードのアノードは一括して5個の負の電圧
増幅用演算増幅器26Aないし26Eの負端子に接続さ
れるとともに、負の最大値検出出力端30から負の増幅
用演算増幅器35Bの正入力端子に入力される。またこ
の負の最大値検出出力端30には負の最大値検出用バイ
アス入力端34からバイアス抵抗器33を介して負のバ
イアス電圧が印加されている。負の増幅用演算増幅器3
5Bで増幅された出力は負の最大値検出制御部出力端3
9Bに出力される。
【0023】正・負の増幅用演算増幅器35A,35B
の出力端子から抵抗器36Aと36B,37Aと37B
でそれぞれ分割された電圧は、それぞれ正・負の増幅用
演算増幅器35A,35Bの負端子に印加され、それぞ
れの増幅器35A,35Bの利得を設定する。
【0024】以上のように構成された本発明の電力増幅
装置ついて、以下その動作を説明する。まず独立に電圧
利得を設定した5個の電力増幅器19Aないし19Eの
信号入力端1Aないし1Eに信号(音楽信号)が入力す
ると、5個の出力端5Aないし5Eに様々な電圧レベル
の信号が出力する。ここで二電源切換え信号情報を入力
端から並列にフィードフォワード処理して獲得するため
に、5個の電力増幅器の電圧利得に対応した減衰量を信
号減衰制御部23で、図3の信号減衰器21Aないし2
1Eの値を変えて設定する。すなわち電力増幅器の電圧
利得に対して、対応する信号減衰器の減衰量を反比例さ
せればよい。
【0025】つぎにそれらの減衰された信号のうちの最
大値を選択して出力するように最大値検出制御部40で
信号処理される。このとき正の最大値検出用バイアス入
力端32から与えられた正のバイアス電圧を越えた出力
であって、その中の最大のものと、負の最大値検出用バ
イアス入力端34から与えられた負のバイアス電圧を越
えた出力であって、その中の最大のものとが正・負の増
幅用演算増幅器35A,35Bの出力として正・負の最
大値検出制御部出力端39A,39Bに出力される。
【0026】つぎに正・負の出力端39A,39Bの出
力は入力端41A,41Bから二電源切換え信号増幅部
42A,42Bに入力され、ここで二電源切換え制御部
44の動作に必要な電圧レベルまで増幅される。この二
電源切換え信号増幅部42A,42Bの出力信号は出力
端5Aないし5Eの発生する電圧の最大値を選択した場
合の信号と等価なレベルになっている。つぎに正のレベ
ル検出回路部7は二電源切換え信号増幅部42Aの出力
信号レベルが、正の低電圧電源端16の電圧値付近に設
定された正のしきい値を基準にして、この値を越えたと
きは正の高電圧電源制御出力トランジスタ8を能動状態
にし、このとき正側スイッチ用ダイオード9は遮断状態
となる。正のしきい値を越えないときは正の高電圧電源
制御出力トランジスタ8は遮断状態で、このとき正側ス
イッチ用ダイオード9は能動状態になるように動作す
る。
【0027】同様に負のレベル検出回路部11は二電源
切換え信号増幅部42Bの出力信号レベルが、負の低電
圧電源端17の電圧値付近に設定された負のしきい値を
基準にして、この値を越えたときは負の高電圧電源制御
出力トランジスタ12を能動状態にし、このとき負側ス
イッチ用ダイオード13は遮断状態となる。負のしきい
値を越えないときは負の高電圧電源制御出力トランジス
タ11は遮断状態で、このとき負側スイッチ用ダイオー
ド13は能動状態になるように動作する。
【0028】以上説明したように本実施例によれば、従
来例のように各電力増幅器の出力端に接続したダイオー
ド群により検出した出力信号レベルのうち最大のものを
レベル検出回路部に入力する代わりに、各電力増幅器の
入力端の入力信号を電力増幅器の電圧増幅度に対応する
減衰度を信号減衰制御部で与えて、最大値検出制御部で
等価的に各電力増幅器の最大出力レベルを検出して、二
電源切換え信号増幅部での出力が、各電力増幅器の出力
端の信号レベルのうち最大のものと等しくなるように構
成したことによって、複数個の電力増幅器に対して比較
的に信号レベルの低い入力側で二電源切換え情報を抽出
する信号処理をすることにより、大きな信号電力の接近
による相互の結合をなくし、クロストーク、電磁結合に
よる歪みの発生等の電気的特性の劣化を防止する。また
混成集積回路化する際に、電力増幅器周辺に複数個の出
力信号処理回路の内蔵の必要はなく、入出力の配線処理
においてピン数を少なくでき、電力増幅器の個数設定の
自由度も大きく、拡張発展がしやすくなる。
【0029】また混成集積回路化にあたっては、たとえ
ば二電源切換え信号増幅部以降の二電源切換え制御部で
標準化することが可能になる。この場合、原理的には任
意の複数個の電力増幅器と信号減衰制御部と最大値検出
制御部とを付加すれば任意の複数個の電力増幅器を二電
源切換え方式の電力増幅器として機能させることが可能
となる。
【0030】なお、以上の実施例においては二電源切換
え方式の電力増幅器について説明してきたが、正負のレ
ベル検出部にそれぞれ2以上の複数のしきい値を持たせ
て、電圧電源制御出力トランジスタやスイッチ用ダイオ
ードも2組以上の複数組を持たせることによって三電源
電圧以上の複数電源電圧で動作する複数電源切換え方式
の電力増幅器の場合についても同様の動作をさせること
ができるのはいうまでもない。
【0031】なお各電力増幅器、信号減衰制御部、二電
源切換え信号増幅部、および二電源切換え制御部等の個
々の回路構成は一例であり、本発明の目的を達成できる
範囲での細部の変更は差し支えない。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の電力増幅装置は、
それぞれ入力端と出力端を有する複数個の電力増幅器
と、複数個の電力増幅器の各入力端の入力をそれぞれ分
岐して入力して複数個の電力増幅器の利得に対応した減
衰量をそれぞれ与えてそれぞれ出力する信号減衰制御部
と、減衰制御部のそれぞれの出力端の信号のうちで正お
よび負のそれぞれの最大値を選択して出力する最大値検
出制御部と、最大値検出制御部の正および負のそれぞれ
の出力信号を増幅する正および負の二電源切換え信号増
幅部と、正および負の二電源切換え信号増幅部の出力が
正または負方向にあらかじめ定めたしきい値を越えると
きは複数個の電力増幅器に与えている正および負の低定
電源電圧を正または負の高電源電圧に切換える二電源切
換え制御部とを備えた構成となっている。
【0033】そのため二電源切換え情報の抽出が入力側
で信号処理することができ、大きな信号電力の接近によ
る相互の結合をなくし、クロストーク、電磁結合による
歪みの発生等の電気的特性の劣化を防止する。
【0034】また複数個の電力増幅器が上記二電源切換
え制御部を共用でき、混成集積回路化にあたっては、た
とえば二電源切換え信号増幅部と二電源切換え制御部と
を一体として標準化することが可能になり、任意の複数
個の電力増幅器と信号減衰制御部と最大値検出制御部と
を付加すれば任意の複数個の電力増幅器を二電源切換え
方式の電力増幅器として機能させられ、必要に応じて三
電源電圧以上の複数電源電圧方式に適用することも容易
であり、高効率を維持しながら複数個の電力増幅器の総
合出力電力を大幅に増大させることを可能にするもので
あり、電力制御分野全般にわたって広範囲の応用が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電力増幅装置の基本構成を
示すブロック図
【図2】同その電力増幅装置に適用した電圧利得設定可
能な電力増幅器の基本構成を示すブロック図
【図3】同その信号減衰制御部の基本構成を示すブロッ
ク図
【図4】同その最大値検出制御部の基本構成を示すブロ
ック図
【図5】従来例の二電源切換え方式の電力増幅器の基本
構成を示すブロック図
【図6】同二電源切換え方式の電力増幅装置の基本構成
を示すブロック図
【符号の説明】 1A,1B,1C,1D,1E 信号入力端 5A,5B,5C,5D,5E 出力端 7 正のレベル検出回路部 8 正の高電源電圧制御トランジスタ 9 正側スイッチ用電力ダイオード 10 正の二電源切換え出力端 11 負のレベル検出回路部 12 負の高電源電圧制御トランジスタ 13 負側スイッチ用電力ダイオード 14 負の二電源切換え出力端 15 正の高電圧電源端 16 正の低電圧電源端 17 負の低電圧電源端 18 負の高電圧電源端 19A,19B,19C,19D,19E 電力増幅器 23 信号減衰制御部 40 最大値検出制御部 42A 正の二電源切換え信号増幅部 42B 負の二電源切換え信号増幅部 44 二電源切換え制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ入力端と出力端を有する複数個
    の電力増幅器と、 前記複数個の電力増幅器の各入力端の入力をそれぞれ分
    岐して入力して前記複数個の電力増幅器の利得に対応し
    た減衰量をそれぞれ与えてそれぞれ出力する信号減衰制
    御部と、 前記減衰制御部のそれぞれの出力端の信号のうちで正お
    よび負のそれぞれの最大値を選択して出力する最大値検
    出制御部と、 前記最大値検出制御部の正および負のそれぞれの出力信
    号を増幅する正および負の二電源切換え信号増幅部と、 前記正および負の二電源切換え信号増幅部の出力が正ま
    たは負方向にあらかじめ定めたしきい値を越えるときは
    前記複数個の電力増幅器に与えている正および負の低定
    電源電圧を正または負の高電源電圧に切換える二電源切
    換え制御部とを備えた電力増幅装置。
  2. 【請求項2】 二電源切換え制御部に代えて正および負
    方向にそれぞれ2以上のしきい値を持ち、正および負方
    向にそれぞれ3以上の異なった電源電圧に切換える複数
    電源切換え制御部を備えた請求項1に記載の電力増幅装
    置。
  3. 【請求項3】 信号減衰制御部における複数個の電力増
    幅器の個々の電圧利得に対応した個々の減衰量は、対応
    する電力増幅器の電圧利得に反比例するものである請求
    項1または2に記載の電力増幅装置。
JP7119658A 1995-05-18 1995-05-18 電力増幅装置 Pending JPH08316739A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004533128A (ja) * 2000-01-06 2004-10-28 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 電圧レベル変換回路

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