JPH08315838A - 燃料電池用ガス加湿装置および燃料電池 - Google Patents

燃料電池用ガス加湿装置および燃料電池

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JPH08315838A
JPH08315838A JP7123970A JP12397095A JPH08315838A JP H08315838 A JPH08315838 A JP H08315838A JP 7123970 A JP7123970 A JP 7123970A JP 12397095 A JP12397095 A JP 12397095A JP H08315838 A JPH08315838 A JP H08315838A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃料電池作動用のガスを常時一定の湿潤状態に
維持するとともに、簡単な構成からなる燃料電池用ガス
加湿装置および燃料電池を提供する。 【構成】ガス加湿装置26は、第1および第2多孔質体
70、72を備え、この第1および第2多孔質体70、
72の中央部に燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給するた
めの燃料ガス流路74および酸化剤ガス流路88が形成
され、この燃料ガス流路74およびこの酸化剤ガス流路
88の外周に放射状に複数の給水路76が設けられる。
このため、燃料ガス流路74および酸化剤ガス流路88
に供給された燃料ガスおよび酸化剤ガスは、第1および
第2多孔質体70、72を透過する際に十分に加湿さ
れ、その直後に燃料電池構造体18に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池を作動させる
ために使用されるガスを、その使用直前に加湿するため
のガス加湿装置および該ガス加湿装置が組み込まれた燃
料電池に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、固体高分子電解質膜を挟んでア
ノード側電極とカソード側電極とを対設した燃料電池構
造体をセパレータによって挟持して複数積層することに
より構成された燃料電池が開発され、種々の用途に実用
化されつつある。
【0003】この種の燃料電池は、例えば、メタノール
の水蒸気改質により生成された水素ガス(燃料ガス)を
アノード側電極に供給するとともに、酸化剤ガス(空
気)をカソード側電極に供給することにより、前記水素
ガスがイオン化して固体高分子電解質膜内を流れ、これ
により電気エネルギが得られるように構成されている。
【0004】ところで、上記燃料電池では、有効な発電
機能を発揮させるために、固体高分子電解質膜およびイ
オン導電成分を常時一定の湿潤状態に維持する必要があ
る。このため、通常、燃料ガスを加湿して燃料電池に供
給する方式が採用されており、例えば、特開平3−20
971号公報に開示されている調湿装置が知られてい
る。この調湿装置は、水蒸気を通過するガス拡散膜で原
料ガスの流路と燃料電池から流出する冷却水の流路とを
分離しており、前記燃料電池に供給される直前の原料ガ
スに対して調湿するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術では、ガス拡散膜を透過する水蒸気の量は一定
であるため、燃料電池構造体の負荷状態によって燃料ガ
スが増減する際に、この燃料ガスを常時一定の湿度に加
湿することは極めて困難なものとなってしまう。これに
よって、固体高分子電解質膜およびイオン導電成分を一
定の湿潤状態に維持することができないという問題が指
摘されている。
【0006】本発明は、この種の問題を解決するもので
あり、燃料電池作動用ガスを常時一定の湿潤状態に維持
することができるとともに、簡単な構成からなる燃料電
池用ガス加湿装置および燃料電池を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、燃料電池を作動させるために使用され
るガスを、その使用直前に加湿するためのガス加湿装置
であって、内部に給水路が設けられた中空状多孔質体
と、前記ガスが前記多孔質体を内方から外方にまたは外
方から内方に透過して加湿ガスを発生させるべく、前記
ガスを流通させるためのガス流路と、を備えることを特
徴とする。
【0008】さらに、本発明は、固体高分子電解質膜を
挟んでアノード側電極とカソード側電極を対設した燃料
電池構造体と、前記燃料電池構造体を挟持するセパレー
タと、前記燃料電池構造体および前記セパレータを一体
的に貫通するガス用連通路に配設されるガス加湿装置
と、を備え、前記ガス加湿装置は、内部にガス加湿用の
給水路が設けられた中空状多孔質体を有することを特徴
とする。
【0009】
【作用】上記の燃料電池用ガス加湿装置では、中空状多
孔質体の内部に設けられた給水路を介してこの多孔質体
が湿潤状態にあるため、作動用ガスが前記多孔質体の内
方から外方に透過する際、または外方から内方に透過す
る際に十分に加湿される。従って、ガス量の増減に影響
されることがなく、使用直前のガスを一定の湿潤状態に
確実に維持することができる。
【0010】さらに、上記の燃料電池では、多孔質体が
燃料電池構造体およびセパレータを一体的に貫通するガ
ス用連通路に配設されることにより、ガス加湿装置全体
が燃料電池内に収容されている。これによって、燃料電
池設備全体が容易に小型化されるとともに、ガスを反応
直前に所定の湿潤状態に加湿することが可能になる。
【0011】
【実施例】本発明に係る燃料電池用ガス加湿装置および
燃料電池について実施例を挙げ、添付の図面を参照しな
がら以下詳細に説明する。
【0012】図1および図2において、参照数字10
は、本実施例に係る燃料電池を示す。この燃料電池10
は、固体高分子電解質膜12を挟んで空気極(カソード
側電極)14と、水素極(アノード側電極)16を対設
した燃料電池構造体18と、3組の前記燃料電池構造体
18を挟持するセパレータ20と、該燃料電池構造体1
8および前記セパレータ20を一体的に貫通する燃料ガ
ス用連通路22および酸化剤ガス用連通路24に配設さ
れるガス加湿装置26とを備える。燃料電池構造体18
とセパレータ20とガス加湿装置26とは、一対のエン
ドプレート28a、28bおよび4本のタイロッド29
により一体的に固定される(図1参照)。
【0013】図2に示すように、電解質膜12の上部側
には、燃料ガス用連通路22を構成する孔部12aと、
冷却水を通過させるための孔部12bと、酸化剤ガス用
連通路24を構成する孔部12cとが設けられる一方、
電解質膜12の下部側には、燃料ガスを通過させるため
の孔部12dと、冷却水を通過させるための孔部12e
と、酸化剤ガスを通過させるための孔部12fとが設け
られる。
【0014】燃料電池構造体18の両側には、第1ガス
ケット30と第2ガスケット32とが配設される。第1
ガスケット30は、空気極14を収容するための大きな
開口部34を有し、第2ガスケット32は、水素極16
を収容するための大きな開口部36を有する。第1およ
び第2ガスケット30、32は、燃料ガス用連通路22
を構成する孔部30a、32aと冷却水を通過させるた
めの孔部30b、32bと酸化剤ガス用連通路24を構
成する孔部30c、32cとがそれぞれ上部側に設けら
れるとともに、燃料ガスを通過させるための孔部30
d、32dと冷却水を通過させるための孔部30e、3
2eと酸化剤ガスを通過させるための孔部30f、32
fとがそれぞれ下部側に設けられる。
【0015】セパレータ20は、空気極側第1セパレー
タ部40と水素極側第2セパレータ部42とこの第1お
よび第2セパレータ部40、42に挟持されるセパレー
タ本体44とを備える。
【0016】第1セパレータ部40を構成する第1マニ
ホールド板46は、矩形状の平板で構成され、その中央
部に大きな開口部47を有する。第1マニホールド板4
6の上部側には、燃料ガス用連通路22を構成する孔部
46aと冷却水用孔部46bと酸化剤ガス用連通路24
を構成する凹部46cとが設けられる一方、その下部側
には、燃料ガス用孔部46dと冷却水用孔部46eと酸
化剤ガス用凹部46fとが設けられ、互いに対角の位置
に設けられた凹部46cと凹部46fは、開口部47を
介して連通状態にある。
【0017】この第1マニホールド板46の開口部47
に酸化剤ガス用整流板48が嵌合される。酸化剤ガス用
整流板48は、第1マニホールド板46と同一の厚さを
有しており、その一面は平坦でかつ他面に鉛直方向に延
在する複数の平行な溝48aが形成され、この溝48a
により凹部46cと凹部46fが連通する。
【0018】第1マニホールド板46の一面に当接して
第1面圧発生板50が配設される。第1面圧発生板50
は、平板からなり、その上部側に燃料ガス用連通路22
を構成する孔部50aと冷却水用孔部50bと酸化剤ガ
ス用連通路24を構成する孔部50cとが設けられる一
方、その下部側に燃料ガス用孔部50dと冷却水用孔部
50eと酸化剤ガス用孔部50fとが設けられる。
【0019】第2セパレータ部42は、上記第1セパレ
ータ部40と同様に構成されており、第2マニホールド
板52とこの第2マニホールド板52の開口部54に嵌
合する燃料ガス用整流板56と前記第2マニホールド板
52の一面に当接する第2面圧発生板58とを備える。
【0020】第2マニホールド板52および第2面圧発
生板58は、それぞれ上部側に燃料ガス用連通路22を
構成する凹部52a、孔部58aと冷却水用孔部52
b、58bと酸化剤ガス用連通路24を構成する孔部5
2c、58cとが設けられる一方、その下部側に燃料ガ
ス用凹部52d、孔部58dと冷却水用孔部52e、5
8eと酸化剤ガス用孔部52f、58fとが設けられ
る。
【0021】第2マニホールド板52の凹部52aと凹
部52dは、開口部54を介して連通する。この開口部
54に燃料ガス用整流板56が嵌合し、この燃料ガス用
整流板56に鉛直方向に形成された複数本の平行な溝5
6aを介して凹部52aと凹部52dが互いに連通状態
にある。
【0022】セパレータ本体44は、比較的大きな開口
部59を有する。このセパレータ本体44の上部側に
は、燃料ガス用連通路22を構成する孔部44aと冷却
水用凹部44bと酸化剤ガス用連通路24を構成する流
路44cとが設けられるとともに、その下部側には、燃
料ガス用孔部44dと冷却水用凹部44eと酸化剤ガス
用孔部44fとが設けられる。凹部44bと凹部44e
は、開口部59を介して連通しており、この開口部59
に冷却水用整流板60、62が嵌合固定される。
【0023】冷却水用整流板60、62を合わせた厚さ
はセパレータ本体44の厚さと略同一である。この冷却
水用整流板60、62の互いの合わせ面側には、垂直方
向に延在する複数本の平行な溝60a、62aが形成さ
れ、この溝60a、62aによって形成される冷却水用
通路を介して凹部44b、44eが連通状態にある。
【0024】図1および図2に示すように、ガス加湿装
置26は、燃料ガス用連通路22に一体的に挿入される
第1多孔質体70と、酸化剤ガス用連通路24に一体的
に挿入される第2多孔質体72とを備える。この第1お
よび第2多孔質体70、72は、多孔質炭素焼結体、セ
ラミックス、多孔質金属焼結体、多孔質ゴムまたは多孔
質樹脂で形成され、円筒状を有している。第1および第
2多孔質体70、72は、多孔質炭素焼結体で形成され
る際、水分の滴下を阻止するためにその気孔率が70%
以下でかつ気孔径が40μm以下の多孔性を有すること
が望ましい。
【0025】なお、前記第1および第2多孔質体70、
72は、好適には、多孔質炭素焼結体、セラミックスま
たは多孔質金属焼結体の耐久性を向上させるために撥水
化処理を施したものであることが望ましい。
【0026】この場合、第1および第2多孔質体70、
72は、所定濃度に調整したPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン)の分散液に浸漬した後、室温で乾燥さ
せ、次いで、300〜350℃で焼成することにより、
撥水化処理が行われる。
【0027】図3および図4に示すように、第1多孔質
体70は、その中央部に燃料ガス流路74が設けられる
とともに、この燃料ガス流路74を周回するように複数
の給水路76が放射状に形成される。第1多孔質体70
の両端には第1および第2支持部材78、80が固定さ
れる。
【0028】第1支持部材78は、円板状を有してお
り、その中央部に燃料ガス流路74に連通する経路82
が設けられるとともに、その外周部に各給水路76に連
通して前記給水路76を通って燃料電池10の外部に水
を排出する水導出経路84が設けられる。第2支持部材
80は、同様に、各給水路76にガス加湿用の水を供給
するための水導入経路86が設けられる。第1多孔質体
70と燃料ガス用連通路22との間には、燃料ガス流路
74に供給され第1多孔質体70を内方から外方に透過
することによって加湿された燃料ガスを通過させるため
に所定の間隙が形成されている。
【0029】第2多孔質体72は、図5に示すように、
その中央部に酸化剤ガス流路88が設けられる他は上記
第1多孔質体70と同様に構成されており、第1多孔質
体70と同一の構成要素には同一の参照数字を付してそ
の詳細な説明を省略する。
【0030】このように構成される燃料電池10は、図
7に示すように、燃料電池システム100に組み込まれ
る。この燃料電池システム100は、メタノールタンク
102から供給されるメタノールを水蒸気改質する改質
器104と、この改質器104に水分を供給するととも
に燃料電池10への冷却水の供給およびガス加湿装置2
6へ水を供給する水タンク106と、前記燃料電池10
から排出される排出成分をガスと水分とに分離する第1
および第2気液分離器108、110と、前記ガス加湿
装置26から排出される排出成分をガスと水分とに分離
するための第3および第4気液分離器112、114と
を備える。
【0031】改質器104は、バーナー116を備えて
おり、この改質器104に水タンク106から第1ポン
プ118を介して水分が供給される。改質器104から
導出される水素ガス(燃料ガス)がガス加湿装置26を
構成する第1多孔質体70の燃料ガス流路74に供給さ
れる。一方、第2多孔質体72の酸化剤ガス流路88に
は、ブロア120を介して空気(酸化剤ガス)が供給さ
れる。
【0032】水タンク106には、燃料電池10のセパ
レータ20に冷却水を供給するための第2ポンプ122
と、第1および第2多孔質体70、72の水導入経路8
6から給水路76に水を供給するための第3および第4
ポンプ124、126とが接続されている。
【0033】第1気液分離器108は、燃料電池10の
水素極16側から排出される排出成分をガスと水分とに
分離し、この分離された水分を水タンク106に供給す
るとともに、この分離されたガスをバーナー116に導
入する。第2気液分離器110は、空気極14側から排
出される排出成分をガスと水分とに分離し、この水分を
水タンク106に供給する一方、ガスを必要に応じてバ
ーナー116に供給する。
【0034】第3および第4気液分離器112、114
は、それぞれ第1および第2多孔質体70、72の水導
出経路84から排出される成分をガスと水分とに分離
し、この分離された水分を水タンク106に供給し、こ
の分離されたガスをそれぞれ燃料ガス流路74、酸化剤
ガス流路88に導入する。
【0035】次に、燃料電池10の動作について説明す
る。
【0036】図7に示すように、メタノールタンク10
2から改質器104にメタノールが供給されるとともに
水タンク106から第1ポンプ118を介してこの改質
器104に水分が供給され、バーナー116の加熱作用
下に前記メタノールの水蒸気改質が行われる。
【0037】水蒸気改質によって改質器104から導出
された水素ガスは、ガス加湿装置26を構成する第1多
孔質体70の経路82から燃料ガス流路74に導入され
る。また、第1多孔質体70の各給水路76には、水タ
ンク106から第3ポンプ124を介して水が供給され
ている。このため、図3および図4に示すように、燃料
ガス流路74に導入された水素ガスは、第1多孔質体7
0をその中央側から半径外方向に向かって透過し、加湿
された状態で燃料ガス用連通路22に導出される。次い
で、この加湿された水素ガスは、各第2セパレータ部4
2で第2マニホールド板52の凹部52aから燃料ガス
用整流板56の溝56aを通って凹部52dに至る。
【0038】一方、第2多孔質体72では、図5に示す
ように、ブロア120から供給された空気が酸化剤ガス
流路88に導入されるとともに、第4ポンプ126の作
用下に水タンク106からこの第2多孔質体72の給水
路76に水が供給される。従って、酸化剤ガス流路88
内の空気は、第2多孔質体72を外方に向かって透過し
て加湿された後、酸化剤ガス用連通路24に導出され
る。この加湿された酸化剤ガスは、各第1セパレータ部
40の第1マニホールド板46の凹部46cから酸化剤
ガス用整流板48の溝48aを通って凹部46fに到達
する。
【0039】さらに、水タンク106から第2ポンプ1
22を介してセパレータ20および燃料電池構造体18
の下部側に冷却水が供給される。この冷却水は、セパレ
ータ20を構成する各セパレータ本体44の凹部44e
から冷却水用整流板60、62の溝60a、62a間を
上方に向かって通過し、凹部44bに至る(図6参
照)。
【0040】これによって、燃料電池構造体18で水素
極16側の水素ガスがイオン化して固体高分子電解質膜
12内を空気極14側に流れ、電気エネルギが得られる
とともに、セパレータ本体44内を流れる冷却水によっ
て冷却される。
【0041】この冷却水は、水タンク106に戻される
一方、燃料電池構造体18から排出された排出成分(加
湿水、反応生成水)は、それぞれ第1および第2気液分
離器108、110でガスと水分とに分離され、この水
分が水タンク106に供給される。また、第1および第
2多孔質体70、72の給水路76に供給された水は、
水導出経路84から第3および第4気液分離器112、
114に排出されてガスと水分とに分離され、この水分
が水タンク106に供給されるとともに、このガスが作
動ガスとして再度前記第1および第2多孔質体70、7
2に供給される。
【0042】この場合、本実施例では、燃料電池10を
構成する燃料電池構造体18に加湿された燃料ガスおよ
び酸化剤ガスを供給するためにガス加湿装置26を備え
ている。このガス加湿装置26は、第1および第2多孔
質体70、72を有し、前記第1および第2多孔質体7
0、72は、その中央部に燃料ガス流路74および酸化
剤ガス流路88を設けるとともに、これを囲むようにし
て複数の給水路76が放射状に形成されている。従っ
て、燃料ガス流路74および酸化剤ガス流路88に供給
された燃料ガスおよび酸化剤ガスは、第1および第2多
孔質体70、72を内方から外方へと透過する際に確実
に加湿される。
【0043】すなわち、第1および第2多孔質体70、
72の給水路76に供給される水がこの第1および第2
多孔質体70、72全体に拡散するため、前記第1およ
び第2多孔質体70、72が所望の湿潤状態に維持され
ている。このため、燃料ガス流路74および酸化剤ガス
流路88に燃料ガスおよび酸化剤ガスが供給されると、
この燃料ガスおよび酸化剤ガスは、湿潤状態にある多孔
質部分を通過し、この多孔質部分に含有されている水を
含んで外部に導出される。
【0044】これにより、特に、燃料電池構造体18の
負荷状態の変化に起因して燃料ガスや酸化剤ガスが増減
する際にも、この燃料ガスやこの酸化剤ガスを所望の加
湿状態に確保することができ、固体高分子電解質膜12
およびイオン導電成分を常時一定の湿潤状態に保持する
ことが可能になり、有効な発電機能を発揮させることが
できるという効果が得られる。
【0045】さらにまた、本実施例では、ガス加湿装置
26全体が燃料電池10内に一体的に組み込まれてい
る。すなわち、燃料電池10内を一体的に貫通する燃料
ガス用連通路22に第1多孔質体70が配設されるとと
もに、酸化剤ガス用連通路24に第2多孔質体72が配
設されている。これにより、燃料電池10の外部に専用
加湿装置を配置する必要がなく、燃料電池システム10
0全体の小型化が容易に遂行されるという利点が得られ
る。
【0046】しかも、燃料ガスおよび酸化剤ガスは、燃
料ガス用連通路22および酸化剤ガス用連通路24で加
湿されるため、加湿直後に燃料電池構造体18に供給さ
れる。従って、燃料電池構造体18の湿潤状態を一層確
実に保持することができると同時に、燃料電池構造体1
8の負荷状態の急激な変化に追従できるガス加湿量の確
保が可能となる。なお、第1および第2多孔質体70、
72が多孔質炭素焼結体で形成される場合、その気孔率
が70%以下でかつ気孔径が40μm以下の多孔性を有
している。このため、給水路76内の水が多孔質部分を
通過して滴下するおそれが少ない。
【0047】なお、本実施例では、第1および第2多孔
質体70、72が、図4に示すように、中央に燃料ガス
流路74および酸化剤ガス流路88を有し、これを囲む
ようにして放射状に複数の給水路76を設けているが、
これに限定されるものではなく、例えば、図8に示す多
孔質体130や図9に示す多孔質体140を用いること
ができる。
【0048】多孔質体130は、図8に示すように、互
いに同心的に配置された内管部132と外管部134と
を備えた二重管構造を有しており、この内管部132内
に燃料ガスや酸化剤ガスが供給される一方、該内管部1
32と前記外管部134の間に水が供給される。この多
孔質体130では、燃料ガスや酸化剤ガスが内管部13
2を透過した後、この内管部132と外管部134の間
に供給されている水をバブリングして前記外管部134
を透過する。これにより、燃料ガスおよび酸化剤ガス
は、所望の加湿状態に確実に維持されることになる。
【0049】さらにまた、図9に示す多孔質体140で
は、中央に燃料ガス流路(酸化剤ガス流路)142が形
成され、これを囲むように放射状の複数の給水路144
が設けられるとともに、前記燃料ガス流路142から多
孔質体140の外周方向に貫通する複数の細孔146が
設けられる。
【0050】多孔質体140では、燃料ガス流路142
内に供給された燃料ガス(酸化剤ガス)は、この多孔質
体140の透過および細孔146の通過時に、各給水路
144から前記多孔質体140全体に拡散した水によっ
て加湿される。
【0051】従って、第1および第2多孔質体70、7
2に代替して多孔質体130または140を使用して
も、上記と同様の効果が得られることになる。
【0052】
【発明の効果】本発明に係る燃料電池用ガス加湿装置で
は、中空状多孔質体がその内部に設けられた給水路を介
して湿潤状態にあるため、作動用ガスは、この多孔質体
を通過する際に十分に加湿される。このため、ガス量の
増減に影響されることがなく、使用直前のガスを一定の
湿潤状態に確実に維持することができる。
【0053】さらに、本発明に係る燃料電池では、多孔
質体が燃料電池構造体およびセパレータを一体的に貫通
するガス用流路に配設されることにより、ガス加湿装置
全体が燃料電池内に収容されている。これによって、燃
料電池設備全体が容易に小型化されるとともに、ガスを
反応直前に所定の湿潤状態に加湿することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料電池の概略斜視説明図であ
る。
【図2】前記燃料電池の一部分解斜視説明図である。
【図3】図1中、III−III線断面図である。
【図4】前記燃料電池を構成する多孔質体の正面説明図
である。
【図5】図1中、V−V線断面図である。
【図6】図1中、VI−VI線断面図である。
【図7】前記燃料電池を組み込む燃料電池システムの構
成図である。
【図8】別の実施例に係る多孔質体の正面説明図であ
る。
【図9】さらに別の実施例に係る多孔質体の正面説明図
である。
【符号の説明】
10…燃料電池 12…固体高分子電
解質膜 14…空気極 16…水素極 18…燃料電池構造体 20…セパレータ 22…燃料ガス用連通路 24…酸化剤ガス用
連通路 26…ガス加湿装置 70、72、13
0、140…多孔質体 74…燃料ガス流路 76…給水路 88…酸化剤ガス流路 100…燃料電池シ
ステム

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料電池を作動させるために使用されるガ
    スを、その使用直前に加湿するためのガス加湿装置であ
    って、 内部に給水路が設けられた中空状多孔質体と、 前記ガスが前記多孔質体を内方から外方にまたは外方か
    ら内方に透過して加湿ガスを発生させるべく、前記ガス
    を流通させるためのガス流路と、 を備えることを特徴とする燃料電池用ガス加湿装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガス加湿装置において、前
    記多孔質体は、多孔質炭素焼結体、セラミックス、多孔
    質金属焼結体、多孔質ゴムまたは多孔質樹脂で形成され
    ることを特徴とする燃料電池用ガス加湿装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のガス加湿装置において、前
    記多孔質炭素焼結体は、気孔率が70%以下でかつ気孔
    径が40μm以下の多孔性を有することを特徴とする燃
    料電池用ガス加湿装置。
  4. 【請求項4】請求項2記載のガス加湿装置において、前
    記多孔質体は、撥水化処理を施した材料で形成されるこ
    とを特徴とする燃料電池用ガス加湿装置。
  5. 【請求項5】固体高分子電解質膜を挟んでアノード側電
    極とカソード側電極を対設した燃料電池構造体と、 前記燃料電池構造体を挟持するセパレータと、 前記燃料電池構造体および前記セパレータを一体的に貫
    通するガス用連通路に配設されるガス加湿装置と、 を備え、 前記ガス加湿装置は、内部にガス加湿用の給水路が設け
    られた中空状多孔質体を有することを特徴とする燃料電
    池。
  6. 【請求項6】請求項5記載の燃料電池において、前記多
    孔質体は、多孔質炭素焼結体、セラミックス、多孔質金
    属焼結体、多孔質ゴムまたは多孔質樹脂で形成されるこ
    とを特徴とする燃料電池。
  7. 【請求項7】請求項6記載の燃料電池において、前記多
    孔質炭素焼結体は、気孔率が70%以下でかつ気孔径が
    40μm以下の多孔性を有することを特徴とする燃料電
    池。
  8. 【請求項8】請求項6記載の燃料電池において、前記多
    孔質体は、撥水化処理を施した材料で形成されることを
    特徴とする燃料電池。
  9. 【請求項9】請求項5記載の燃料電池において、前記多
    孔質体は、前記燃料電池用冷却水を前記給水路に供給す
    るための水経路を有することを特徴とする燃料電池。
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