JPH08314736A - バッチ処理の多重制御方式及び方法 - Google Patents

バッチ処理の多重制御方式及び方法

Info

Publication number
JPH08314736A
JPH08314736A JP14827795A JP14827795A JPH08314736A JP H08314736 A JPH08314736 A JP H08314736A JP 14827795 A JP14827795 A JP 14827795A JP 14827795 A JP14827795 A JP 14827795A JP H08314736 A JPH08314736 A JP H08314736A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
batch
processing unit
job
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14827795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Wada
博 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Corp
Original Assignee
N T T DATA TSUSHIN KK
NTT Data Communications Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by N T T DATA TSUSHIN KK, NTT Data Communications Systems Corp filed Critical N T T DATA TSUSHIN KK
Priority to JP14827795A priority Critical patent/JPH08314736A/ja
Publication of JPH08314736A publication Critical patent/JPH08314736A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重バッチ処理システムにおいて、各バッチ
ジョブへの処理単位の割当てを、各ジョブの実行状況に
応じて動的に決めることができるようにし、もってシス
テムの効率的な運用を可能にする。 【構成】 多重走行する複数のバッチジョブ10、20
は、それぞれ一つの処理単位の処理を終了する度に、そ
れぞれのサブルーチンである処理単位振り分け処理6
0、70を呼出す。すると、処理振り分け処理60、7
0は、予め用意されている共通のバッチ制御テーブル8
0にアクセスして、先ず、このテーブル80上の処理終
了した処理単位の処理状態を「済」に更新し且つ平均処
理時間を計算し直して更新した後、このテーブル80上
から処理状態が「未済」の処理単位の中で平均処理時間
が最長のものを抽出し、その処理状態を「処理中」に更
新し、そして、この抽出した処理単位をそれぞれのバッ
チジョブ10、20に割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同一内容のバッチ処理
を複数の処理単位について複数のバッチジョブで多重に
実行する場合において各バッチジョブへ処理単位を割当
てる方式の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の多重バッチ処理の具体例とし
て、例えば企業の或る業務処理を、その企業内の幾つか
の組織について、複数のバッチジョブで多重に実行する
場合を想定する。図1は、この場合の処理例を示したも
ので、ここに4つの組織A、B、C、Dがあり、それら
の業務処理を2つのバッチジョブX、Yで多重処理する
こととする。その際、図1(A)に示すように組織によ
って処理量が異なっているのが通常である。そこで、図
1(B)に示すように各バッチジョブのトータル処理量
ができるだけ均等になるように、各バッチジョブに組織
を割当てることが、全体の処理を効率的に進める上で望
ましい。このように、同一バッチ処理(上記例では業務
処理)を幾つかの処理単位(上記例では組織)について
多重に実行する場合、各バッチジョブへの処理単位の割
当ては、各バッチジョブのトータル処理量が均等になる
ように決めることが望ましい。
【0003】そこで、従来の多重バッチ処理システムで
は、システムの設計段階において、予め見積もった個々
の処理単位の処理量に基づいて、各バッチジョブのトー
タル処理量が均等になるように、各バッチジョブへの処
理単位の割当てを固定的に設定している。
【0004】図2はこの従来の固定的な割当ての態様を
具体的に示したものである。周知のように、個々のジョ
ブには、そのジョブのプログラム1と、オペレーティン
グ・システムに対する要求事項などが記述されたジョブ
制御文2とが含まれている。図示のように従来のシステ
ムでは、各バッチジョブのジョブ制御文2にジョブステ
ップとして、そのジョブに割当てられた処理単位が記述
されている。例えば、バッチジョブXには処理単位Aと
Cが、バッチジョブYには処理単位BとDが割当てられ
ている。そして、ジョブ制御文2を書換えない限り、そ
の割当ては不変である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の多重
バッチ処理システムでは、次のような問題がある。
【0006】 ジョブ制御文作成時に、個々の処理単
位の処理量を見積もっておく必要があり、この見積作業
に手間がかかる。また、この見積を誤ると、最も効率的
にシステムを使うことができなくなる。
【0007】 ハードウェア性能の変更による多重ジ
ョブ数の変更、処理単位数の増減、又は処理単位の処理
量の変動などが生じると、各ジョブの割当てを最適な態
様に変更する必要が生じるが、その場合には割当て変更
に関わる全てのジョブのジョブ制御文を書換えなくては
ならず、書換え作業に多くの手間と時間がかかる。
【0008】従って、本発明の目的は、多重バッチ処理
システムにおいて、各バッチジョブへの処理単位の割当
てを、各ジョブの実行状況に応じて動的に決めることが
できるようにし、もって最も効率的にシステムを稼働さ
せ得るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に従うバッチ処理
の多重制御方式は、複数の処理単位の各々についてのバ
ッチ処理の処理状態を記録したバッチ制御テーブルと、
バッチジョブの各々に対して、複数の処理単位のいずれ
かを割り当てる処理単位振り分け手段とを備える。そし
て、処理単位振り分け手段は、各バッチジョブが個々の
処理単位のバッチ処理を終了する度に、バッチ制御テー
ブル上で処理状態が未済である処理単位を検索して、こ
の検索した処理単位を上記処理を終了したバッチジョブ
に新たに割り当てる処理単位検索手段と、バッチ制御テ
ーブルに記録されている個々の処理単位の処理状態を実
際の処理状態に合うように更新するテーブル更新手段と
を有する。
【0010】
【作用】本発明の方式によれば、各バッチジョブが個々
の処理単位の処理を終了する都度、残りの処理未済の処
理単位がそのバッチジョブに新たに割り当てられる。従
って、各バッチジョブが個々の処理単位の処理を終了す
る早さに応じて、後続の処理単位が動的に各ジョブに割
り振られて行くことになり、結果として、常にほぼ均等
化された処理量配分が実現される。
【0011】また、バッチ制御テーブルに個々の処理単
位の処理状態だけでなく過去の処理時間の統計量も記録
しておき、処理単位検索処理が、バッチ制御テーブルか
ら処理状態が未済で且つ処理時間の統計量が所定の条件
を満たしている処理単位を検索して、それぞれのバッチ
ジョブに割当てるようにすることもできる。これによ
り、個々の処理単位の処理時間を考慮して処理単位の割
り振りができるため、全てのバッチジョブの処理量を良
好に均等化できる。例えば、好適な一つの実施例では、
統計量として平均処理時間を用い、平均処理時間の最も
長い処理単位から順にバッチジョブに割当てるようにし
ている。この場合、処理単位検索処理が、各バッチ処理
が個々の処理単位のバッチ処理を実行するのに実際に要
した時間を計測して、バッチ制御テーブル上の個々の処
理単位の処理時間の統計量を更新することにより、処理
単位の処理量の変動に良好に追従できるようにしてい
る。
【0012】処理時間の統計量としては、実施例のよう
な単純平均値だけでなく、それ以外に、例えば新しい処
理回の処理時間に古い処理回のそれよりも大きい重みを
与えた平均値や、過去のある一定期間に限定した平均値
などを用いることができる。新しい処理回の処理時間に
大きい重みを与える方法としては、平均値を求めるため
の母数を、毎処理回ごとに単純に1ずつ増やすのでな
く、複数処理回ごとに1つ増やしたり、或るいは、所定
の上限値以上は増やさないようにすればよい。また、過
去の一定期間、例えば、過去の最新1ヵ月間の平均値を
使用したい場合は、仮に1日1回バッチ処理を行うケー
スであれば、母数を毎日1ずつ増やしつつ、30を上限
としてそれ以上に増やさないようにすればよい。その
他、システムの実情に応じ、適当な統計値を選択して用
いればよい。
【0013】
【実施例】図3は、本発明にかかるバッチ処理の多重制
御システムの一実施例の構成を示す。
【0014】この実施例では、2つのバッチジョブ1
0、20が多重走行して、5つの処理単位(つまり組
織)001〜005について特定の業務処理を行うよう
になっている。バッチジョブ10、20の各々は、処理
単位振り分け処理と呼ばれるサブルーチン30、40を
個別に有している。この処理単位振り分け処理30、4
0は、それぞれのバッチジョブ10、20に対して5つ
の組織001〜005をどのように割り当てるかを、全
体的な処理の進行状態に応じて動的に決定するものであ
る。これら処理単位振り分け処理30、40は、全体的
な処理の進行状態を管理するために、データベース(図
示せず)内の1枚のバッチ制御テーブル50に共通にア
クセスするようになっている。このバッチ制御テーブル
50には、5つの組織001〜005の業務処理が未実
行(未済)か実行中(処理中)か実行終了済(済)かの
状態が記録されている。このバッチ制御テーブル50
は、処理単位振り分け処理30、40によって参照され
且つ書き換えられる。2つのバッチジョブ10、20
(及び処理単位振り分け処理30、40)はいずれも同
様に動作する。
【0015】尚、図3では、理解を容易にするために、
各バッチジョブ10、20には「J1−1」「J1−
2」というジョブ名称を与えてある。このジョブ名称
「J1−1」や「J1−2」において、「J1」はジョ
ブグループ名つまり同一内容の業務処理を多重実行する
バッチジョブのグループの名称を示し、「−1」や「−
2」は同一ジョブグループに属する各ジョブの識別番号
を示している。バッチ制御テーブル50に示すように、
ジョブグループは「J1」、「J2」等のように複数個
ある。これは、或るジョブグループ「J1」によって或
る内容の業務処理が実行されるだけでなく、その完了後
に又はそれと並行して、別のジョブグループ「J2」に
よって別の内容の業務処理も実行される、ということを
意味している。しかし、ジョブグループが幾つあろうと
も、どのジョブグループも同様の方式で各ジョブへの組
織割当てを決定する。従って、以下では、図示した一つ
のジョブグループ「J1」のみを例にとり説明する。
【0016】まず、動作の概要を説明する。前述のよう
に、2つのバッチジョブ10、20(及び処理単位振り
分け処理30、40)はいずれも同様に動作するから、
一方のバッチジョブ10及び処理単位振り分け処理30
の動作についてのみ説明する。
【0017】まず、バッチジョブ10の動作を説明す
る。
【0018】バッチジョブ10は、起動した直後、又は
一つの組織の業務処理が終了する度に、処理単位振り分
け処理30を呼出し、そして、今どの組織の処理を終了
したかの通知(以下、終了ジョブという)を処理単位振
り分け処理30に渡す(但し、起動直後は終了ジョブの
通知はない)(S11)。
【0019】呼出された処理単位振り分け処理30は、
このバッチジョブ10に対し次にどの組織を割当てるか
を決定し、その決定に基づきリターンコードを設定して
バッチジョブ10に渡す。ここで、リターンコードに
は、「或る組織について業務処理を続行せよ」という命
令、又は「業務処理を終了せよ」という命令(全組織の
処理が終了したため新たに割当てる組織がない場合)の
いずれかが設定される。
【0020】続いて、バッチジョブ10は、そのリター
ンコードを判定し(S12)、「続行」であればその割
当てられた組織について業務処理を実行し(S13)、
「終了」であればジョブを完了する(S14)。
【0021】次に、処理単位振り分け処理30の動作を
説明する。
【0022】処理単位振り分け処理30は、バッチジョ
ブ10から呼び出されると、まず、終了ジョブ(但し、
起動直後はなし)を受け取り、バッチ制御テーブル50
の「J1」の欄内の処理終了した組織の処理状態を
「済」に仮更新する(S31)。次に、テーブル50の
「J1」の欄を組織コード順又はアドレス順に逐次サー
チして、処理状態が「未済」となっている組織を1つ抽
出し、これをバッチジョブ10に次に割当てるべき組織
とする(S32)。そして、テーブル50内のその組織
の処理状態を「処理中」に仮更新する。
【0023】尚、処理単位振り分け処理30がバッチ制
御テーブル50にアクセスする際には、事前に、そのテ
ーブル50の「J1」の欄がアクセス排他制御のために
他のジョブ20によってロックされているか否かチェッ
クし、ロックされていない場合にのみ、この欄をロック
した上で上記のようにアクセスする。また、ロックされ
ている場合は、ロックが解除されるまで待ってからアク
セスを開始する。
【0024】次に、処理単位振り分け処理30は、テー
ブル50に対して既に行った仮更新を確定させるための
コミット文をテーブル50のデータベースに発行し、そ
して、テーブル50のロックを解除する(S33)。
【0025】次に、処理単位振り分け処理30は、リタ
ーンコードを設定し(S34)、当該サブルーチンを抜
ける。
【0026】以上説明した各部の動作によって得られる
ジョブグループ「J1」全体の動作を、図3及び図4を
参照して以下に具体的に説明する。
【0027】ジョブグループ「J1」の起動前は、バッ
チ制御手テーブル50は図3の右上側に示すように、全
ての組織001〜005についてジョブグループ「J
1」の処理状態が「未済」となっている。この初期状態
において、まず、バッチジョブ10(J1−1)が起動
し、続いてバッチジョブ20(J1−2)が起動したと
する。
【0028】まず、先に起動したバッチジョブ10が、
処理単位振り分け処理30を呼出す。尚、このときバッ
チジョブ10は業務処理を開始していないから、終了ジ
ョブの通知は行わない。
【0029】呼出された処理単位振り分け処理30は、
まず、テーブル50の「J1」の欄のロック状態をチェ
ックし、ロックされてなければこれをロックした上で、
この「J1」の欄を組織コード順に逐次スキャンして
「未済」を検索する。その結果、「未済」状態にある最
初の組織のコード「001」が抽出される。続いて、処
理単位振り分け処理30は、この組織コード「001」
の処理状態を「未済」から「処理中」に仮更新する。
【0030】次に、処理単位振り分け処理30はコミッ
ト文を発行する。これにより、テーブル50の「J1」
の欄内の組織コード「001」の処理状態が「処理中」
に実更新され、また、「J1」の欄のロックが解除され
る。
【0031】次に、処理単位振り分け処理30は、「組
織001について処理を続行せよ」の旨のリターンコー
ドを設定して、処理を終える。続いて、バッチジョブ1
0が、このリターンコードを受けて、組織001につい
て業務処理を実行する。
【0032】一方、遅れて起動したバッチジョブ20
も、上記と同様に処理単位振り分け処理40を呼出す。
呼出された処理単位振り分け処理40は、先の処理単位
振り分け処理30によるテーブル50のロックが解除さ
れるまで待った後、上記と同様にテーブル50の「J
1」の欄をロックした上でこれにアクセスし、その結
果、「未済」状態にある組織のコード「002」を抽出
する。
【0033】次に、処理単位振り分け処理40は、テー
ブル50の「J1」の欄内の組織コード「002」の状
態を「未済」から「処理中」に仮更新し、続いて、コミ
ット文を発行して「J1」の欄のロックを解除する。
【0034】次に、処理単位振り分け処理40は、「組
織002について処理を続行せよ」の旨のリターンコー
ドを設定して、処理を終える。続いて、バッチジョブ2
0が、このリターンコードを受けて、組織002につい
て業務処理を実行する。
【0035】以上のようにして、バッチジョブ10には
組織001が、バッチジョブ20には組織002がそれ
ぞれ割当てられる。この段階において、テーブル50は
図4(A)に示すように、ジョブグループ「J1」にお
いて組織001と組織002の処理状態が「処理中」で
あり、他の組織の状態は「未済」となっている。
【0036】この後、例えばバッチジョブ10による組
織001の処理が早く終わったとすると、次に、バッチ
ジョブ10は再び処理単位振り分け処理30を呼び出
し、これに「組織001の処理が終了した」旨の終了ジ
ョブを通知する。処理単位振り分け処理30は、この終
了ジョブを受けると、テーブル50のロック状態をチェ
ックし、ロックされてなければこれをロックした上で、
「J1」の欄内の組織コード「001」の処理状態を
「処理中」から「済」に仮更新する。
【0037】次に、処理単位振り分け処理30は、上記
と同様に「J1」の欄を逐次サーチして、「未済」状態
の組織コード「003」を抽出し、そして、この組織コ
ード「003」の処理状態を「未済」から「処理中」に
仮更新する。
【0038】続いて、処理単位振り分け処理30はコミ
ット文を発行して、先程仮更新した組織コード「00
1」と「003」の処理状態を実更新し、そして、テー
ブル50のロックを解除する。
【0039】次に、処理単位振り分け処理30は「組織
003について処理を続行せよ」の旨のリターンコード
を設定して、処理を終える。続いて、バッチジョブ10
が、このリターンコードを受けて、組織003について
業務処理を実行する。
【0040】この段階では、バッチ制御テーブル50は
図4の(B)に示すように、組織コード「001」の状
態は「済」、組織コード「002」及び「003」の状
態は「処理中」、他の組織コードの状態は「未済」とな
っている。
【0041】以下、同様にして、各バッチジョブ10、
20は一つの組織の処理が終了する度に、それぞれの処
理振り分け処理30、40を呼出して、テーブル50上
で「未済」状態になっている組織を検索し、その組織の
処理を続行する。
【0042】例えば、次にバッチジョブ10による組織
003の処理が終わったならば、バッチジョブ10に対
して次の「未済」状態の組織004が割当てられる。そ
の後、バッチジョブ20による組織002の処理が終わ
ったならば、バッチジョブ20に対して次の「未済」状
態の組織005が割当てられる。この段階で、バッチ制
御テーブル50上から「未済」状態の組織が無くなる。
よって、以後にバッチジョブ10、20が処理を終了し
て再び処理単位振り分け処理30、40を呼出したとき
には、処理単位振り分け処理30、40は「処理終了」
の旨のリターンコードをバッチジョブ10、20に戻
し、バッチジョブ10、20はそのジョブを終了する。
この段階では、バッチ制御テーブル50は図3の右下側
に示すように、全ての組織001〜005について
「済」状態になっている。
【0043】このようにして、各バッチジョブの処理進
行状況に応じて、動的に組織の割当てが決められて行
く。そのため、組織による処理量の違いに応じて、各バ
ッチジョブへの処理量の配分が或る程度均等になるよう
に自動調整されることになる。例えば、上に説明した具
体例では、図5に示すように2つのバッチジョブへのト
ータルの処理量が調整される。
【0044】ところで、この実施例では、バッチ制御テ
ーブル15上での組織の配列順序に従って、順次に各組
織がバッチジョブに割当てられていく。そのため、最も
均等化された最適な割当てを実現できる保証はない。例
えば、図5の例では、バッチジョブJ1−1への組織0
01の割当てと、バッチジョブJ1−2への組織005
への割当てとは互いに交換した方が、より均等な割当て
になった筈であるが、上記実施例ではそのようは割り当
てはできない。
【0045】そこで、バッチ制御テーブル15上での配
置に関わらず、最も均等に近い最適割当てを常に実現で
きるようにした変形例を図6に示す。
【0046】この変形例は、各組織の過去の処理時間の
統計量(例えば、処理時間の平均値)をバッチ制御テー
ブル上で管理し、この統計量に基づいて各バッチジョブ
の割当て順序を調整することにより、各バッチジョブへ
の処理量の配分を出来るだけ均等化できるようにしたも
のである。
【0047】図6において、バッチジョブ10、20の
機能は図3に示した前の実施例と同様である。前の実施
例と異なる点は、処理単位振り分け処理60、70が、
それぞれのバッチッチジョブ10、20による各組織の
処理時間を統計処理する付加機能を有する点と、その統
計処理結果がバッチ制御テーブル80上で管理されてい
る点である。以下、この異なる点について説明する。
【0048】バッチ制御テーブル80には、各組織00
1〜005について、その処理状態だけでなく、過去の
処理時間の平均値と、この平均処理時間を求めるための
母数(つまり、過去に処理を実行した回数)とが記録さ
れている。
【0049】そして、処理単位振り分け処理60(処理
70も同様)は、バッチ制御テーブル80をサーチして
次処理組織を抽出する際(S62)、処理状態が「未
済」である組織の中で平均処理時間が最長のものを抽出
する。続いて、この抽出した組織についての「処理続
行」の旨のリターンコードを設定する際(S64)に
は、その時点の時刻を処理開始時刻として記憶する。そ
の後、バッチジョブ10から終了ジョブを受けると(S
61)、その時点の時刻を処理終了時刻として記憶し、
そして、この処理終了時刻と処理開始時刻との差(つま
り、最新の処理時間)と、テーブル80上の平均処理時
間及び母数とを用いて、その処理終了した組織について
の平均処理時間を計算し直し、テーブル80上の平均処
理時間及び母数を更新する。この更新の計算式は次の通
りである。
【0050】 Tav←{Tav・m+(te―ts)}/(m+1) m←m+1 ここに、Tavは平均処理時間、mは母数、teは処理終
了時刻、tsは処理開始時刻である。
【0051】このように、「未済」状態の組織のうち平
均処理時間が最長のものから先に割り当てて行くことに
より、各バッチジョブの処理量の配分が良好に均等化さ
れるようになる。例えば図6に示した具体例では、組織
005、002、004、001、003の順序で平均
処理時間が長いため、この順序で図7に示すように割り
当てが行われ、結果として各バッチジョブのトータル処
理量が良好に均等化される。
【0052】以上説明した本発明の2つの実施例によれ
ば、以下のような効果が得られる。
【0053】 ハードウェア能力の変更などによりジ
ョブの多重数を変更する場合、バッチジョブのソフトウ
ェア内容を実質的に変えるなく、単にバッチジョブの起
動個数の追加/削減だけで対応することできる。
【0054】 組織数が変動した場合、バッチ制御テ
ーブル上の組織の追加/削除だけで対応することができ
る。
【0055】 組織の処理量が変動した場合、その変
動に応じて自動的に各バッチジョブへの割り当てが調整
される。そのため、常に、全てのバッチジョブに対しほ
ぼ均等化された処理量の配分が実現でき、効率的なシス
テム運用が可能である。
【0056】 いずれかのバッチジョブが処理途中で
異常終了した場合、後のリカバリ処理では、バッチ制御
テーブル上で「処理中」となっている組織を検索してそ
の処理を再実行すればよいだけであるため、そのような
リカバリ用のソフトウェアを用意しておけば、ソフトウ
ェアの変更は必要ない。因みに、従来のシステムでは、
リカバリを行う場合には、ジョブ制御文から「済」の組
織のジョブステップの記述を削除するという変更作業が
必要である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、各バッチジョブへの処
理単位の割当てを、各ジョブの実行状況に応じて動的に
決めることができるので、効率的なシステムの運用が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多重バッチ処理における処理単位割当ての一
般的課題を説明するための説明図。
【図2】 従来のバッチ処理システムにおける処理単位
割当て方式を示すブロック図。
【図3】 本発明に係るバッチ処理システムの一実施例
の構成を示すブロック図。
【図4】 同実施例におけるバッチ制御テーブルの変遷
を示す図。
【図5】 同実施例における処理単位割当ての一例を示
す説明図。
【図6】 同実施例の変形例の構成を示すブロック図。
【図7】 同変形例における処理単位割当ての一例を示
す説明図。
【符号の説明】
10、20 バッチジョブ 30、40、60、70 処理単位振り分け処理 50、80 バッチ制御テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のバッチ処理を複数の処理単位につ
    いて複数のバッチジョブにより多重に実行するための方
    式において、 前記複数の処理単位の各々についてのバッチ処理の処理
    状態を記録したバッチ制御テーブルと、 前記バッチジョブの各々に対して、前記複数の処理単位
    のいずれかを割り当てる処理単位振り分け手段とを備
    え、 前記処理単位振り分け手段が、 各バッチジョブが個々の処理単位のバッチ処理を終了す
    る度に、前記バッチ制御テーブル上で前記処理状態が未
    済である処理単位を検索して、この検索した処理単位を
    前記処理を終了したバッチジョブに新たに割り当てる処
    理単位検索手段と、 前記バッチ制御テーブルに記録されている個々の処理単
    位の処理状態を実際の処理状態に合うように更新するテ
    ーブル更新手段とを有することを特徴とするバッチ処理
    の多重制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方式において、 前記バッチ制御テーブルには、さらに、個々の処理単位
    の過去の処理時間の統計量が記録されており、 前記処理単位検索処理が、前記バッチ制御テーブル上で
    前記処理状態が未済であると共に前記過去の処理時間の
    統計量が所定の条件を満たしている処理単位を検索する
    ことを特徴とするバッチ処理の多重制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の方式において、 前記処理単位検索処理が、さらに、 各バッチ処理が個々の処理単位のバッチ処理を実行する
    のに要した時間を計測し、前記計測した処理時間に基づ
    いて、前記バッチ制御テーブル上の個々の処理単位の処
    理時間の統計量を更新する処理時間更新手段を有するこ
    とを特徴とするバッチ処理の多重制御方式。
  4. 【請求項4】 同一のバッチ処理を複数の処理単位につ
    いて複数のバッチジョブにより多重に実行するための方
    法において、 前記複数の処理単位の各々についてのバッチ処理の処理
    状態を記録したバッチ制御テーブルを用意する過程と、 前記バッチジョブの各々に対して、前記複数の処理単位
    のいずれかを割り当てる処理単位振り分け過程とを備
    え、 前記処理単位振り分け過程が、 各バッチジョブが個々の処理単位のバッチ処理を終了す
    る度に、前記バッチ制御テーブル上で前記処理状態が未
    済である処理単位を検索して、この検索した処理単位を
    前記処理を終了したバッチジョブに新たに割り当てる処
    理単位検索過程と、 前記バッチ制御テーブルに記録されている個々の処理単
    位の処理状態を実際の処理状態に合うように更新するテ
    ーブル更新過程とを有することを特徴とするバッチ処理
    の多重制御方法。
JP14827795A 1995-05-23 1995-05-23 バッチ処理の多重制御方式及び方法 Pending JPH08314736A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14827795A JPH08314736A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 バッチ処理の多重制御方式及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14827795A JPH08314736A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 バッチ処理の多重制御方式及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08314736A true JPH08314736A (ja) 1996-11-29

Family

ID=15449174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14827795A Pending JPH08314736A (ja) 1995-05-23 1995-05-23 バッチ処理の多重制御方式及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08314736A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013196576A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Nec Corp 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
US9710311B2 (en) 2013-09-25 2017-07-18 Fujitsu Limited Information processing system, method of controlling information processing system, and recording medium

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013196576A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Nec Corp 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
US9710311B2 (en) 2013-09-25 2017-07-18 Fujitsu Limited Information processing system, method of controlling information processing system, and recording medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0239715B1 (en) Management of the size and number of memory segments allocated to processes in a multiprocessing environment
US7933882B2 (en) Dynamic cluster database architecture
US7299243B2 (en) System and method for controlling free space distribution by key range within a database
US6678888B1 (en) Method and system for software distribution
US6016490A (en) Database management system
US7599905B2 (en) Method and system for allocating multiple attribute storage properties to selected data storage resources
US6915452B2 (en) Method, system and program products for operationally migrating a cluster through emulation
JP3778593B2 (ja) システム資源管理装置および管理方法
US8239872B2 (en) Method and system for controlling distribution of work items to threads in a server
KR20060004919A (ko) 공유형 리소스의 액세스 방법과 그 장치 및 프로그램 제품
WO2000031635A1 (en) Method and apparatus for concurrent dbms table operations
JPH08153027A (ja) 並列データベースにおける分散要求の管理システム及び方法
Pang et al. Memory-adaptive external sorting
WO2006067026A1 (en) Method for remembering resource allocation in grids
JP3910577B2 (ja) リソース・コンテンションを管理するための方法および装置
JPH06259478A (ja) 分散データベースのデータ再配置方式
JP3664021B2 (ja) サービスレベルによる資源割当方式
JPH08314736A (ja) バッチ処理の多重制御方式及び方法
JPH1069402A (ja) ソフトウェアの自動試験制御方法
JPH05307478A (ja) データベース管理システムの構成法
CN113342499B (zh) 分布式任务调用方法、装置、设备、存储介质、程序产品
JP2843748B2 (ja) 排他制御方式
JP4604666B2 (ja) 入出力対象変更制御方法
JP2003330624A (ja) 予備ディスク割り当て方式及びその方法
JP2000112887A (ja) バッチジョブスケジュール方法