JPH0831451A - ナトリウム−硫黄電池 - Google Patents

ナトリウム−硫黄電池

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JPH0831451A
JPH0831451A JP6169734A JP16973494A JPH0831451A JP H0831451 A JPH0831451 A JP H0831451A JP 6169734 A JP6169734 A JP 6169734A JP 16973494 A JP16973494 A JP 16973494A JP H0831451 A JPH0831451 A JP H0831451A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 陽極室内の陽極容器側における多硫化ナトリ
ウムの酸化還元反応を容易にし、反応により生成したナ
トリウムイオンの固体電解質管側への移動を速やかにし
て充電回復率を向上させるようにする。また、長期にわ
たる電池の劣化を抑制して電池性能を安定化できるよう
にする。 【構成】 陽極室6内に陽極活物質である硫黄Sを含浸
したマット7が収容される。このマット7はカーボン繊
維織布、すなわちウェブ15〜18が積層され、ニード
ルパンチが施されるとともに、各ウェブ15〜18の繊
維径が固体電解質管5から陽極容器1に向かうに従って
次第に細くなるように形成される。また、マット7は、
厚さの異なる複数のウェブ15〜18で構成され、厚い
ウェブが陽極容器1側に組み込まれる。さらに、ウェブ
15〜18の厚さ方向に配向する繊維の割合が、陽極容
器1側ほど高くなるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 この発明は、二次電池として電
力貯蔵などに利用されるナトリウム−硫黄電池に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、電力需要の増加に伴って、夜間
電力の利用を図るために、活物質の利用率が高く、充放
電反応の効率が良いナトリウム−硫黄電池が研究されて
いる。このナトリウム−硫黄電池においては、陽極室内
に陽極活物質としての硫黄が含浸されたマットが収容さ
れている。このマットはグラファイト繊維やカーボン繊
維などの導電材繊維よりなり、円弧状に形成されて陽極
室内に複数個収容されている。
【0003】そして、放電時にはナトリウムと硫黄が反
応して多硫化ナトリウムを生成し、充電時には多硫化ナ
トリウムの酸化還元反応によりナトリウムと硫黄を生成
する。充電反応時においては、陽極容器側のマット中で
生成したナトリウムイオンは固体電解質管側まで移動す
る必要があるため、陽極容器側での多硫化ナトリウムの
反応が起きにくいと反応により生成したナトリウムイオ
ンの固体電解質管側への移動が遅れる。このため、陽極
容器側での多硫化ナトリウムの反応は起きやすいことが
望ましい。そこで従来、陽極容器より固体電解質管に向
けて繊維密度を小さくしたり、マットの格子間隔を大き
くしたりすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、このよう
な従来のナトリウム−硫黄電池においては、マットを構
成する繊維の種類を変えないでその密度を小さくした
り、マットの格子間隔を大きくしたりしていた。そのた
め、密度の低減やマット間隔の拡大には制限があり、充
電回復率の向上や長期にわたる性能の安定が充分には果
たされていないという問題があった。
【0005】しかも、マット内の繊維の配向についてそ
の厚さ方向の繊維の割合が少ない場合には、充電時に生
成したナトリウムイオンの固体電解質管側への移動が不
充分となって充電回復率が低くなるという問題があっ
た。
【0006】この発明はこのような従来技術に存在する
問題に着目してなされたものである。その目的とすると
ころは、陽極室内の陽極容器側における多硫化ナトリウ
ムの酸化還元反応を容易にし、反応により生成したナト
リウムイオンの固体電解質管側への移動を速やかにして
充電回復率を向上させることができるナトリウム−硫黄
電池を提供することにある。また、他の目的とするとこ
ろは、長期にわたる電池の劣化を抑制して電池性能を安
定化できるナトリウム−硫黄電池を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1のナトリウム−硫黄電池の発明では、
マットは、カーボン繊維織布が積層されるとともに、ニ
ードルパンチが施されて形成され、カーボン繊維織布の
繊維径が固体電解質管から陽極容器に向かうに従って次
第に細くなるように構成されたものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、マット
としてのカーボン繊維織布を、厚さの異なる複数の織布
で構成し、厚さの厚い織布を陽極容器側に組み込んだも
のである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1または請求項2の発明において、マットを構成する
複数のカーボン繊維織布の厚さ方向に配向する繊維の割
合を、陽極容器側ほど高くなるように設定したものであ
る。
【0010】
【作用】 請求項1の発明のナトリウム−硫黄電池で
は、陽極室内に収容されるマットはカーボン繊維織布が
積層され、ニードルパンチが施されて形成される。この
マットは、カーボン繊維織布の繊維径が固体電解質管か
ら陽極容器に向かうに従って次第に細くなるように設定
されている。このため、陽極室内に配置されたマット
は、陽極容器側の方が固体電解質管側より各繊維の表面
積が大きくなり、多硫化ナトリウムの反応箇所が増加
し、充電反応が容易に行われる。そして、生成したナト
リウムイオンは固体電解質管側へ円滑に移動し、固体電
解質管内を透過して陰極室内へ戻る。加えて、充電末に
おける陽極室内の多硫化ナトリウムの残存量が減少し
て、残留容量の増加が抑制される。
【0011】また、請求項2の発明においては、マット
を構成するカーボン繊維織布は、厚さの異なる複数の織
布により形成され、厚さの厚い織布が陽極容器側に組み
込まれている。そして、各織布間の隙間はナトリウムイ
オンが移動する抵抗となるため、この抵抗を固体電解質
管側より陽極容器側で少なくすることにより、ナトリウ
ムイオンの移動が容易になり、陽極容器側での多硫化ナ
トリウムの酸化還元反応が促進される。
【0012】さらに、請求項3の発明では、複数のカー
ボン繊維織布の厚さ方向に配向する繊維の割合が陽極容
器側ほど高くなるように設定されている。このため、陽
極容器側ほどナトリウムイオンの固体電解質管側への移
動が容易となり、充電時の反応が円滑に進行する。
【0013】
【実施例】 (第1実施例) 以下に、この発明のナトリウム−硫黄電池を具体化した
第1実施例について図1〜8に基づいて説明する。
【0014】図1,2に示すように、アルミニウム合金
よりなる陽極容器1は円筒状に形成されてその底部に底
蓋2が接合されるとともに、上部外周面に陽極端子3が
取付けられている。アルファアルミナ製の絶縁リング4
は陽極容器1の上端部に接合固定されている。有底円筒
状をなすナトリウムイオン透過性の固体電解質管5はベ
ータアルミナにより形成され、その上端外周面が絶縁リ
ング4の内周面に接合されている。陽極室6は陽極容器
1と固体電解質管5との間において環状に形成されてい
る。陽極用のマット7は、グラファイト繊維により形成
され、陽極室6内に収容されて陽極活物質である硫黄S
が含浸されている。
【0015】カートリッジ8は固体電解質管5の内側に
形成される陰極室14内に配置され、密閉状に形成され
て内部に陰極活物質である溶融した金属ナトリウムNa
が収容されている。ナトリウムの供給孔8aはカートリ
ッジ8の底部に透設され、カートリッジ8内のナトリウ
ムを固体電解質管5側へ導出する。安全管9は固体電解
質管5とカートリッジ8との間隙に配置され、固体電解
質管5の破損によるカートリッジ8の損傷を防止してい
る。陰極蓋10は絶縁リング4の上端面に固着され、そ
の上面には陰極端子11が取付けられている。なお、コ
イルスプリング12はカートリッジ8の上端面と陰極蓋
10の内面間に介装され、カートリッジ8の浮き上がり
を防止している。
【0016】そして、電池は300〜350℃という高
温で動作し、充電及び放電反応が行われる。すなわち、
放電時には陽極室6内のマット7中でナトリウムと硫黄
が反応して多硫化ナトリウムが生成し、充電時には多硫
化ナトリウムの酸化還元反応によりナトリウムと硫黄が
生成し、ナトリウムはナトリウムイオンとなって陰極室
14内へ戻る。
【0017】次に、前記陽極室6内のマット7の製造及
び陽極室6内への収容方法について説明する。まず、ポ
リアクリロニトリル繊維は耐炎化工程において酸化さ
れ、黒色の耐炎化繊維に形成される。そして、この耐炎
化繊維よりウェブを成形する。図5(a)〜(d)に示
すように、このウェブ15,16,17,18は4種
類、すなわち平均直径がそれぞれ15μm、12μm、
10μmおよび5μmの繊維19,20,21,22に
より形成されている。これら繊維19〜22の目付け量
(単位面積当たりの充填量)を同一とすると、細い繊維
22よりなるウェブの側は、繊維本数が増え、表面積が
増大する。これを陽極容器1側に配置することにより、
繊維表面における多硫化ナトリウムの反応箇所を増やし
て酸化還元反応を容易にする。
【0018】図6に示すように、この4枚のウェブ15
〜18が積層され、この積層体23に対して常法に従い
ニードルパンチが施されて繊維19〜22をその厚さ方
向に配向させマットが成形される。次に、このマットを
焼成してグラファイト製のマット7が製造される。
【0019】続いて、図3に示すように、このマット7
を直方体状に切断した後、図4に示すように、幅方向に
湾曲させる。そして、図2に示すように、このマット7
を圧縮状態で陽極室6内に収容して所定の陽極用のマッ
ト7とする。
【0020】さて、図1に示すように、この実施例のナ
トリウム−硫黄電池においては、電池の放電時にカート
リッジ8内のナトリウムがカートリッジ8底部の供給孔
8aを経て安全管9内に移動し、さらに固体電解質管5
と安全管9との間隙へと移動する。そして、ナトリウム
イオンが固体電解質管5内を透過して陽極室6へ移動
し、マット7内の繊維19〜22上において硫黄と反応
して多硫化ナトリウムを生成する。
【0021】一方、充電時には、放電時とは逆に陽極室
6内の多硫化ナトリウムが酸化還元反応を起こしてナト
リウムイオンを生成する。生成したこのナトリウムイオ
ンはマット7の厚さ方向Xに延びる繊維に沿って移動
し、固体電解質管5の外表面に至る。ナトリウムイオン
はさらに固体電解質管5内を透過し、安全管9内から供
給孔8aを経てカートリッジ8内へ戻る。
【0022】この実施例では、陽極室6内に収容される
マット7はカーボン繊維織布が積層され、ニードルパン
チが施されて形成される。このマット7は、カーボン繊
維織布の繊維径が固体電解質管5から陽極容器1に向か
うに従って次第に細くなるように設定されている。この
ため、陽極室6内に配置されたマット7は、陽極容器1
側の方が固体電解質管5側より繊維19〜22の表面積
が大きくなり、陽極容器1側で多硫化ナトリウムの反応
点が増加し、その反応が活発に行われる。
【0023】そして、生成したナトリウムイオンは固体
電解質管5側へ円滑に移動し、固体電解質管5内を透過
して陰極室14内へ戻る。加えて、充電末における陽極
室6内の多硫化ナトリウムの残存量が減少して、残留容
量の増加を抑制することができる。
【0024】ちなみに、図7に示すように、この第1実
施例と従来のナトリウム−硫黄電池について充電回復率
を測定した結果、第1実施例の充電回復率は従来のそれ
に比べて4.0%上昇した。
【0025】また、図8に示すように、第1実施例と従
来のナトリウム−硫黄電池について充電容量と充放電サ
イクルとの関係を測定した結果、第1実施例の場合は従
来に比べて充電容量の低下を抑制することができた。 (第2実施例)次に、この発明を具体化した第2実施例
について、図9,10に基づいて説明する。
【0026】さて、この実施例では、図9に示すよう
に、マットを構成するカーボン繊維織布は、第1実施例
と同様に繊維直径の異なる4種類のウェブ15〜18に
より形成されているが、各ウェブ15〜18の厚さ
1 ,D2 ,D3 ,D4 が繊維直径の細いウェブ18は
厚く、太いウェブ15は薄く形成されている。そして、
カーボン繊維織布はこのウェブ15〜18の厚い方が陽
極容器1側となるように陽極室6内に収容される。
【0027】従って、この実施例の織布は、各ウェブ1
5〜18間の隙間がナトリウムイオンの移動する抵抗と
なる。このため、この抵抗を固体電解質管5側より陽極
容器1側で少なくすることにより、陽極容器1側での多
硫化ナトリウムの酸化還元反応の障害をなくして、反応
を促進させることができる。
【0028】ちなみに、図7に示すように、この第2実
施例のナトリウム−硫黄電池について充電回復率を測定
した結果、この実施例の充電回復率は第1実施例のそれ
に比べてさらに0.8%上昇した。
【0029】また、図8に示すように、第2実施例のナ
トリウム−硫黄電池について充電容量と充放電サイクル
との関係を測定した結果、第2実施例の場合は第1実施
例のそれに比べて充電容量の低下をさらに抑制すること
ができた。
【0030】なお、図10に示すように、各ウェブ15
〜18の繊維直径を同じにしてもよく、この場合も各ウ
ェブ15〜18間の隙間がナトリウムイオンの移動抵抗
となる。 (第3実施例)次に、この発明を具体化した第3実施例
について、図11,12に基づいて説明する。
【0031】さて、図11に示すように、この実施例で
は織布は第2実施例と同様に各ウェブ15〜18の繊維
直径と厚さが異なるように形成されるとともに、各ウェ
ブ15〜18はニードルパンチングにより繊維の配向方
向が異なっている。すなわち、厚さが厚く繊維直径が最
も細いウェブ18の繊維22は全て厚さ方向Xに配向さ
れ、その内側のウェブ17は厚さ方向Xに配向する繊維
21の割合が70%である。さらに、そのウェブ17に
隣接するウェブ16は厚さ方向に配向する繊維20の割
合が30%であり、最も厚さが薄く繊維直径が最も太い
ウェブ15の厚さ方向Xに配向する繊維19の割合が0
%である。
【0032】このため、厚さ方向Xの繊維の配向の割合
が高い陽極容器1側ほどナトリウムイオンの厚さ方向X
への移動が容易である。従って、充電時における多硫化
ナトリウムの還元反応により生成したナトリウムイオン
は固体電解質管5側へ速やかに移動する。その結果、こ
の実施例では、充電時における陽極容器1側での多硫化
ナトリウムの酸化還元反応を円滑に進行させることがで
き、充電回復率を向上させることができる。
【0033】なお、図7に示すように、この第3実施例
のナトリウム−硫黄電池について充電回復率を測定した
結果、この実施例の充電回復率は第2実施例のそれに比
べてさらに0.7%上昇した。
【0034】また、図8に示すように、第3実施例のナ
トリウム−硫黄電池について充電容量と充放電サイクル
との関係を測定した結果、この第3実施例の場合は第2
実施例のそれに比べて充電容量の低下をさらに抑制する
ことができた。
【0035】なお、図12に示すように、各ウェブ15
〜18の厚さを同一にしてもよく、この場合も繊維の配
向により同様の効果を得ることができる。なお、この発
明は前記実施例に限定されるものではなく、例えば次の
ように構成を変更して具体化することができる。 (1)陽極用のマット7を構成するウェブを3層又は5
層以上に形成したり、それらの厚さを電池の大きさなど
に応じて適宜組合せること。 (2)陽極容器側のウェブと固体電解質管側のウェブの
繊維径の比率を大きくして、充電回復率の向上を図るこ
と。 (3)マット7の分割数を3以外に変えたり、環状に一
体形成したりすること。
【0036】ちなみに、前記実施例より把握される請求
項以外の技術的思想について、その効果とともに以下に
記載する。 (1)前記カーボン繊維織布を、厚さの異なる複数の織
布で構成し、厚さの厚い織布を陽極容器側に組み込んだ
請求項1に記載のナトリウム−硫黄電池。この構成によ
って、充電回復率の一層の向上と電池の劣化防止を図る
ことができる。 (2)複数のカーボン繊維織布の厚さ方向に配向する繊
維の割合を、陽極容器側ほど高くなるように設定した上
記(1)に記載のナトリウム−硫黄電池。この構成によ
り、充電回復率のさらなる向上と電池の劣化防止を図る
ことができる。
【0037】
【発明の効果】 以上詳述したように、この発明のナト
リウム−硫黄電池によれば、陽極室内の陽極容器側にお
ける多硫化ナトリウムの酸化還元反応を容易にし、反応
により生成したナトリウムイオンの固体電解質管側への
移動を速やかにして充電回復率を向上させることができ
る。しかも、長期にわたる電池の劣化を抑制して電池性
能を安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明を具体化した第1実施例のナトリウ
ム−硫黄電池を示す断面図である。
【図2】 図1のA−A線における断面図である。
【図3】 ニードルパンチを施した後のマットを示す斜
視図である。
【図4】 マットを湾曲させて円筒状に形成した状態を
示す斜視図である。
【図5】 (a)〜(d)はマットを構成する各ウェブ
を模式的に示す断面図である。
【図6】 ウェブを積層した状態を示す断面図である。
【図7】 各実施例と従来例の充電回復率を示すグラフ
である。
【図8】 各実施例と従来例の充電容量と充放電サイク
ルを示すグラフである。
【図9】 第2実施例のウェブを積層した積層体を模式
的に示す断面図である。
【図10】 同じく第2実施例の別例のウェブを積層し
た積層体を模式的に示す断面図である。
【図11】 第3実施例のウェブを積層した積層体を模
式的に示す断面図である。
【図12】 同じく第3実施例の別例のウェブを積層し
た積層体を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1…陽極容器、5…固体電解質管、6…陽極室、7…陽
極用のマット、15,16,17,18…カーボン繊維
織布としてのウェブ、19〜22…直径の異なる繊維、
X…厚さ方向、D1 〜D4 …異なる厚さ、Na…ナトリ
ウム、S…硫黄。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古田 一人 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子 株式会社内 (72)発明者 森本 健司 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日本碍子 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の陽極容器内にナトリウムイオンを
    選択的に透過させる有底筒状の固体電解質管を配置し、
    陽極容器と固体電解質管との間に形成される陽極室に陽
    極活物質としての硫黄を含浸した陽極用導電材のマット
    をその厚さ方向が陽極容器の半径方向となるように収容
    するとともに、固体電解質管内の陰極室に陰極活物質と
    してのナトリウムを収容したナトリウム−硫黄電池にお
    いて、 前記マットは、カーボン繊維織布が積層されるととも
    に、ニードルパンチが施されて形成され、カーボン繊維
    織布の繊維径が固体電解質管から陽極容器に向かうに従
    って次第に細くなるように構成されたナトリウム−硫黄
    電池。
  2. 【請求項2】 筒状の陽極容器内にナトリウムイオンを
    選択的に透過させる有底筒状の固体電解質管を配置し、
    陽極容器と固体電解質管との間に形成される陽極室に陽
    極活物質としての硫黄を含浸した陽極用導電材のマット
    をその厚さ方向が陽極容器の半径方向となるように収容
    するとともに、固体電解質管内の陰極室に陰極活物質と
    してのナトリウムを収容したナトリウム−硫黄電池にお
    いて、 前記マットとしてのカーボン繊維織布を、厚さの異なる
    複数の織布で構成し、厚さの厚い織布を陽極容器側に組
    み込んだナトリウム−硫黄電池。
  3. 【請求項3】 マットを構成する複数のカーボン繊維織
    布の厚さ方向に配向する繊維の割合を、陽極容器側ほど
    高くなるように設定した請求項1または請求項2に記載
    のナトリウム−硫黄電池。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100602334B1 (ko) * 1999-07-15 2006-07-14 주식회사 하이닉스반도체 플라즈마 세정 방법
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KR20160000235A (ko) 2014-06-24 2016-01-04 현대자동차주식회사 리튬황 전지용 양극

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