JPH08314342A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体ドラムに残留したトナーを除去する弾
性ゴムからなるクリーニングブレードを、温度変化及び
経時による塑性変形を減少させて、当接する感光体ドラ
ムの表面とクリーニングブレードとのなじみを良くし
て、耐久性もよく、クリーニング性等が安定し、クリー
ニング不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形
成装置を提供することを目的にしている。 【構成】 感光体ドラム１の表面１ａと当接する弾性ゴ
ム板２と上記弾性ゴム板２と対向する弾性金属板３とを
一体にしたクリーニングブレード４と、上記クリーニン
グブレード４を保持する回動可能な保持手段５と、上記
感光体ドラム１の上記表面１ａに残留したトナー６を除
去するために上記クリーニングブレード４が上記感光体
ドラム１の表面１ａを加圧するように加圧力を付与する
加圧手段７とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンタ、スキャナー、或はこれらの機能を併有し
た複合機等の画像形成装置に関し、特に感光体ドラムの
表面に形成したトナー像を転写用紙に転写した後に、感
光体ドラムの表面に残留したトナーを、弾性ゴムからな
るクリーニングブレードを感光体ドラムの表面に加圧し
ながら除去する構成を備えた画像形成装置に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の画像形成装置、例えば、電子写真
方式の複写機においては、感光体ドラムの表面に形成し
たトナー像を転写用紙に転写した後に、感光体ドラムの
表面に残留したトナーを、弾性ゴムからなるクリーニン
グブレードを感光体ドラムの表面に加圧することにより
除去している。図６は従来例のクリーニング機構を示す
図であり、感光体ドラム１０１の表面１０１ａに先端を
当接させることにより残留トナー等を除去するクリーニ
ングブレード１０４は、弾性ゴム等から構成されてい
る。このクリーニングブレード１０４は、支軸１０５ａ
を回動支点として回動する保持手段１０５によって保持
されており、ばねの加圧手段１０７によって、感光体表
面１０１ａに加圧して押圧されている。図示した当接角
度Ａは、約８０度になるように設定されている。

【０００３】然し、弾性ゴムからなるクリーニングブレ
ード１０４は、温度によりゴム硬度と弾性係数が変化す
る。即ち、低温時には、ゴム硬度が硬くなるため感光体
ドラム１０１の表面１０１ａとなじまなくなり、クリー
ニングブレード１０４にうねりが生じて、クリーニング
不良が発生し、高品質の画像を形成することができなく
なると言う不具合があった。他方、高温時には、ゴム硬
度が軟らかくなって加圧力による変形量が大きくなるた
め、腹当り状態になり、クリーニング性が悪くなり、ク
リーニング不良が発生して、高品質の画像を形成するこ
とができなくなると言う不具合があった。

【０００４】図７と図８は従来例の他の欠点を説明する
図であり、弾性ゴムからなるクリーニングブレード１０
４は、カウンターブレード方式（図７を参照）又はトレ
ーリング方式（図７８参照）によって、常時、感光体ド
ラム１０１の表面１０１ａに加圧されているために、塑
性変形してしまって、理想とする当接角Ａが維持できな
かった。即ち、カウンターブレード方式（図７を参照）
の場合には、当初の当接角度Ａは約８０度になるように
設定されているが（図７（ａ）を参照）、塑性変形して
しまって、当接角Ｂが９０度近くになり、図示のように
腹当り状態になり（図７（ｂ）を参照）、クリーニング
性が悪くなり、クリーニング不良が発生して、高品質の
画像を形成することができなくなると言う不具合があっ
た。

【０００５】また、トレーリング方式（図８を参照）の
場合には、当初の当接角度Ａは約８０度になるように設
定されているが（図８（ａ）を参照）、塑性変形してし
まって、当接角Ｃが小さくなり、図示のように腹当り状
態になり（図８（ｂ）を参照）、クリーニング性が悪く
なり、クリーニング不良が発生して、高品質の画像を形
成することができなくなると言う不具合があった。

【０００６】また、感光体表面に摺擦する部材を、硬さ
が特定のポリウレタンより成る表面層と、該表面層より
硬い材料より成る基材層とから構成して、トナーのクリ
ーニング性や耐久性を良くするようにしたクリーニング
ブレードが公知である（特開昭６２−８９９８２号の公
報を参照）。クリーニングブレードの先端部をトナー像
担持体の上流側に押圧し、且つ、クリーニングブレード
をトナー像担持体の上流側に凹状となるように湾曲させ
る弾性押圧部材を具備してなるトレール型のブレードク
リーニング装置も公知である（実開昭６１−８５８８０
号の公報を参照）。然し、画像形成装置の感光体ドラム
の表面に加圧されて、感光体ドラムの表面に残留したト
ナーを除去する弾性ゴムからなるクリーニングブレード
は、高温時でのゴム硬度低下及び塑性変形による撓みに
よって、当接角度が変位し、感光体ドラムの表面とクリ
ーニングブレードとのなじみが悪く、腹当り状態にな
り、クリーニング性が悪くなり、クリーニング不良が発
生して、高品質の画像を形成することができなくなると
言う不具合があった。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】前述した従来のかかる
画像形成装置においては、感光体ドラムの表面に加圧さ
れて、感光体ドラムの表面に残留したトナーを除去する
弾性ゴムからなるクリーニングブレードは、高温時での
ゴム硬度低下及び塑性変形による撓みによって、当接角
度が変位し、当接する感光体ドラムの表面とクリーニン
グブレードとのなじみが悪く、腹当り状態になり、クリ
ーニング性は悪くなり、クリーニング不良が発生して、
高品質の画像を形成することができなくなると言う問題
があった。

【０００８】

【発明の目的】そこで本発明は、このような問題点を解
決するものである。即ち、感光体ドラムの表面に加圧さ
れて感光体ドラムの表面に残留したトナーを除去する弾
性ゴムからなるクリーニングブレードを、温度変化及び
経時による塑性変形を減少させることによって、当接す
る感光体ドラムの表面とクリーニングブレードとのなじ
みを良くして、耐久性、安定したクリーニング性等に優
れ、クリーニング不良の発生しない高品質の画像を形成
する画像形成装置を提供することを目的にしている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の本発明は、感光体ドラムの表面に形成し
たトナー像を転写用紙に転写した後に、感光体ドラムの
表面に残留したトナーを、弾性材料からなるクリーニン
グブレードを感光体ドラムの表面に加圧しながら除去す
る画像形成装置において、回転可能な感光体ドラムと、
上記感光体ドラムの表面と当接する弾性ゴム板と上記弾
性ゴム板と面接触可能に配置される弾性金属板とを一体
にしたクリーニングブレードと、上記クリーニングブレ
ードを保持する回動可能な保持手段と、上記感光体ドラ
ムの上記表面に残留したトナーを除去するために上記ク
リーニングブレードが上記感光体ドラムの表面を加圧す
るように加圧力を付与する加圧手段とを有することを特
徴とする。請求項２記載の発明は、請求項１記載の画像
形成装置において、上記クリーニングブレードは、上記
感光体ドラムの表面と当接する端部側方向に向かうほど
柔軟性が増加する構成を有していることを特徴とする。
請求項３の本発明は、請求項１又は２記載の画像形成装
置において、上記弾性金属板は、上記感光体ドラムの表
面と当接する端部側にジグザグ形状部を有する構成とし
たことを主要な特徴とする。請求項４の本発明は、請求
項１又は２記載の画像形成装置において、上記弾性金属
板は、重ね板ばねである構成としたことを主要な特徴と
する。請求項５の本発明は、請求項１、２、３又は４記
載の画像形成装置において、上記弾性金属板は、温度検
知手段による所定の検知温度で上記弾性ゴム板との接触
位置が変位する構成としたことを主要な特徴とする。請
求項６の本発明は、請求項１、２、３、４又は５記載の
画像形成装置において、上記弾性金属板は、バイメタル
を有する構成としたことを主要な特徴とする。

【００１０】

【作用】上記のように本発明の画像形成装置は、請求項
１においては、感光体ドラムの表面に当接する一方の面
の弾性ゴム板と対向する他方の面の弾性金属板とを一体
にしたクリーニングブレードを保持手段で回動可能に保
持して加圧手段で感光体ドラムの表面に加圧して感光体
ドラムの表面に残留したトナーを除去するようにしたの
で、感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表
面に残留したトナーを除去する弾性ゴムからなるクリー
ニングブレードの温度変化及び経時による塑性変形が減
少し、当接する感光体ドラムの表面とクリーニングブレ
ードとのなじみも良くなり、耐久性もよく、クリーニン
グ性等も優れ、クリーニング不良の発生しない高品質の
画像を形成する画像形成装置を提供することができる。

【００１１】請求項２においては、感光体ドラムの表面
に当接する一方の面の弾性ゴム板と対向する他方の面の
弾性金属板とを一体にして感光体ドラムの表面と当接す
る端部側方向に柔軟性が増加するクリーニングブレード
を保持手段で回動可能に保持して加圧手段で感光体ドラ
ムの表面に加圧して感光体ドラムの表面に残留したトナ
ーを除去するようにしたので、感光体ドラムの表面に加
圧されて感光体ドラムの表面に残留したトナーを除去す
る弾性ゴムからなるクリーニングブレードの温度変化及
び経時による塑性変形が減少し、当接する感光体ドラム
の表面とクリーニングブレードとのなじみも更に良くな
り、耐久性もよく、クリーニング性等も優れ、クリーニ
ング不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形成
装置を提供することができるようにする。

【００１２】請求項３においては、感光体ドラムの表面
に当接する一方の面の弾性ゴム板と対向する他方の面の
ジグザグ形状部を設けた弾性金属板とを一体にして感光
体ドラムの表面と当接する端部側方向に柔軟性が増加す
るクリーニングブレードを保持手段で回動可能に保持し
て加圧手段で感光体ドラムの表面に加圧して感光体ドラ
ムの表面に残留したトナーを除去するようにしたので、
感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表面に
残留したトナーを除去する弾性ゴムからなるクリーニン
グブレードの温度変化及び経時による塑性変形が減少
し、感光体ドラムの表面と当接するクリーニングブレー
ドの先端当接部のうねりが吸収され、当接する感光体ド
ラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも更に良
くなり、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニ
ング不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形成
装置を提供することができるようにする。

【００１３】請求項４においては、感光体ドラムの表面
に当接する一方の面の弾性ゴム板と対向する他方の面の
重ね板ばねからなる弾性金属板とを一体にして感光体ド
ラムの表面と当接する端部側方向に柔軟性が増加するク
リーニングブレードを保持手段で回動可能に保持して加
圧手段で感光体ドラムの表面に加圧して感光体ドラムの
表面に残留したトナーを除去するようにしたので、感光
体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表面に残留
したトナーを除去する弾性ゴムからなるクリーニングブ
レードの温度変化及び経時による塑性変形が減少し、感
光体ドラムの表面と当接するクリーニングブレードの先
端当接部のうねりが吸収され、当接する感光体ドラムの
表面とクリーニングブレードとのなじみも更に良くな
り、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニング
不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形成装置
を提供することができるようにする。

【００１４】請求項５においては、感光体ドラムの表面
に当接する一方の面の弾性ゴム板と対向する他方の面の
弾性金属板とを一体にしたクリーニングブレードを保持
手段で回動可能に保持して加圧手段で感光体ドラムの表
面に加圧する際に温度検知手段による所定の検知温度で
弾性ゴム板との接触位置が変位するようにして感光体ド
ラムの表面に残留したトナーを除去するようにしたの
で、感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表
面に残留したトナーを除去する弾性ゴムからなる温度に
よる硬度変化を吸収されるクリーニングブレードの温度
変化及び経時による塑性変形が減少し、当接する感光体
ドラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも良く
なり、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニン
グ不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形成装
置を提供することができるようにする。

【００１５】請求項６においては、感光体ドラムの表面
に当接する一方の面の弾性ゴム板と対向する他方の面の
バイメタルを有する弾性金属板とを一体にしたクリーニ
ングブレードを保持手段で回動可能に保持して加圧手段
で感光体ドラムの表面に加圧する際に所定の検知温度で
弾性ゴム板との接触位置が変位するようにして感光体ド
ラムの表面に残留したトナーを除去するようにしたの
で、感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表
面に残留したトナーを除去する弾性ゴムからなる温度に
よる硬度変化を吸収されるクリーニングブレードの温度
変化及び経時による塑性変形は減少し、当接する感光体
ドラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも良く
なり、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニン
グ不良の発生しない高品質の画像を形成する簡単な機構
で格安な画像形成装置を提供することができるようにす
る。

【００１６】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１において、感光体ドラム１は、図示し
ない駆動手段によって図示の矢印Ｄ方向に回転可能に、
図示しない保持手段によって保持されている。帯電器９
により均一に帯電された感光体ドラム１の表面１ａに
は、搬送ローラ群１０により搬送された原稿１１の原稿
画像をランプ１２により照明することによって得た反射
光を結像レンズ１３により結像することにより、静電潜
像が形成されるようになっている。感光体ドラム１の表
面１ａに形成された静電潜像は、現像ユニット１４を通
過することにより、トナー６により顕像化されてトナー
像となり、レジストローラ１５で一時停止して所定タイ
ミングで再搬送された転写用紙１６上に該トナー像は転
写器１７により転写されるようになっている。

【００１７】トナー像が転写された後の転写用紙１６
は、分離手段１８により感光体ドラム１の表面１ａから
分離された後に、熱定着ユニット１９により加圧しなが
ら加熱されることによってトナー像を溶解して熱定着さ
れて、排紙手段２０によって排紙されて排紙トレイ等に
収容されるようになっている。感光体ドラム１の表面１
ａに形成されたトナー像は、転写器１７により転写用紙
１６上に転写されるが、感光体ドラム１の表面１ａに残
留したトナー６の一部はクリーニングユニット２１によ
り除去された後に、除電器２２で除電されて、次の工程
の画像形成に備えられるようになっている。

【００１８】クリーニングユニット２１は、感光体ドラ
ム１の表面１ａと当接する一方の面に設けられた弾性ゴ
ムからなる弾性ゴム板２と、上記弾性ゴム板２と対向す
る他方の面に設けられた弾性金属からなる弾性金属板３
とを一体にしたクリーニングブレード４を、保持手段５
によって回動可能に保持し、感光体ドラム１の表面１ａ
に残留した上記トナー６を除去するために、ばねである
加圧手段７によって、クリーニングブレード４が、感光
体ドラム１の表面１ａを加圧するように、加圧力を付与
している。

【００１９】従って、感光体ドラム１の表面１ａに、加
圧手段７により加圧されて、感光体ドラム１の表面１ａ
に残留したトナー６を除去する弾性ゴム板２と弾性金属
板３からなるクリーニングブレード４は、温度変化及び
経時による塑性変形が減少するようになり、クリーニン
グ時に当接する感光体ドラム１の表面１ａとクリーニン
グブレード４とのなじみも良くなり、耐久性向上、クリ
ーニング性の安定化等を促進することができ、クリーニ
ング不良の発生しない高品質の画像をえることができ
る。

【００２０】図２は本発明の他の実施例の要部構成説明
図であり、感光体ドラム１の表面１ａと当接するクリー
ニングブレード４は、感光体ドラム１の表面１ａとクリ
ーニングブレード４が当接する端部側の弾性金属板３の
先端部に、ジグザグ形状部３ａが設けられていて、感光
体ドラム１の表面１ａと当接する端部側方向（先端部側
方向）に弾性ゴム板２の柔軟性が増加するようになって
いる。

【００２１】即ち、弾性金属板３は基端部側では弾性ゴ
ム板２を長手方向全長に渡ってバックアップしている
が、先端部側には図示のごときジグザグ形状部３ａが存
在する為、弾性ゴム板２の先端部を全てバックアップし
ている訳ではない。この結果、弾性ゴム板２は、全面が
バックアップされている場合に比して柔軟性を有するこ
とができる。ジグザグ形状部の形状としては、図示のよ
うに波形であってもよいし、矩形波状であってもよい。

【００２２】この実施例によれば、感光体ドラム１の表
面１ａと当接するクリーニングブレード４の先端当接部
のうねりが吸収されるから、クリーニング時に当接する
感光体ドラム１の表面１ａとクリーニングブレード４と
のなじみも良くなり、耐久性も、クリーニング性等も優
れ、クリーニング不良の発生しない高品質の画像を形成
することができる。

【００２３】図３は本発明の他の実施例の要部構成説明
図であり、感光体ドラム１の表面１ａと当接するクリー
ニングブレード４は、感光体ドラム１の表面１ａとクリ
ーニングブレード４が当接する端部側（先端部側）の弾
性金属板３は、図示のように長さが異なる弾性金属板３
Ａ、３Ｂを重ね合わせた重ね板ばね３ｂであって、感光
体ドラム１の表面１ａと接触する端部側方向に向かうほ
ど板ばね３ｂの柔軟性が増加するようになっている。こ
のような板ばね３ｂによりバックアップされた弾性ゴム
板２の先端部も弾性変形の自由度を増すことができる。
従って、感光体ドラム１の表面１ａと当接するクリーニ
ングブレード４の先端当接部のうねりが吸収されるか
ら、クリーニング時における当接する感光体ドラム１の
表面１ａとクリーニングブレード４とのなじみも良くな
り、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニング
不良の発生しない高品質の画像を形成することができ
る。

【００２４】尚、弾性金属板３は、図示しないが、長さ
の異なる複数枚の板を重ねる代わりに、感光体ドラム１
の表面１ａとクリーニングブレード４が当接する端部側
の肉厚を薄く構成しても、感光体ドラム１の表面１ａと
接触する端部側方向に柔軟性を増加させることができ
る。従って、このような場合も同様に、感光体ドラム１
の表面１ａと当接するクリーニングブレード４の先端当
接部のうねりが吸収されるから、クリーニング時におけ
る当接する感光体ドラム１の表面１ａとクリーニングブ
レード４とのなじみも良くなり、耐久性も、クリーニン
グ性等も優れ、クリーニング不良の発生しない高品質の
画像を形成することが可能となる。

【００２５】図４は本発明の他の実施例であり、この実
施例の弾性金属板３は、サーミスタ等の温度検知手段８
による検知温度により変形することにより、弾性ゴム板
２との接触位置が変位するようになっている。例えば、
低温又は高温になると弾性ゴム板２のゴム硬度は夫々硬
く又は軟らかくなるが、クリーニングユニット２１に設
けられた上記温度検知手段８が所定の温度を検知する
と、その検知信号により制御手段２５が、ソレノイド等
の駆動源２３の電源をＯＮ又はＯＦＦし、上記保持手段
５に保持されている弾性金属板３を支軸２４を支点とし
て回動することによって、弾性金属板３は図示の矢印Ｅ
方向の破線の位置に退避したり、或は実線の位置に復帰
して、弾性ゴム板２との接触位置が変位するようになっ
ている。

【００２６】即ち、この実施例ではソレノイド２３をＯ
Ｎすることによりそのロッド２３ａが引っ込んで弾性金
属板３を点線位置に移動させ、ソレノイド２３をＯＦＦ
することによりロッド２３ａが実線位置に移動する。従
って、クリーニングブレード４は、弾性ゴム板２の温度
による硬度変化を吸収することができるから、クリーニ
ング時に当接する感光体ドラム１の表面１ａとクリーニ
ングブレード４とのなじみも良くなり、耐久性も、クリ
ーニング性等も優れ、クリーニング不良の発生しない高
品質の画像を形成することが可能となる。

【００２７】図５は本発明の他の実施例であり、この実
施例の弾性金属板３は、熱膨張係数の異なる２枚の金属
板から成るバイメタル８ａを有する構成となっているか
ら、所定の温度で弾性ゴム板２との接触位置が変位する
ようになっている。弾性金属板３と、弾性ゴム板２とは
勿論、非一体構造である。例えば、低温又は高温になる
とクリーニングブレード４の弾性ゴム板２のゴム硬度は
夫々硬く又は軟らかくなるが、弾性金属板３はバイメタ
ル８ａを有する構成になっているから所定の温度で、弾
性金属板３は図示の矢印Ｆ方向の破線の位置に退避又は
実線の位置に復帰して、弾性ゴム板２との接触位置が変
位するようになっている。例えば、低温時には弾性ゴム
板２の硬度が硬くなるので、バイメタルが点線位置に退
避するように構成し、逆に高温時には弾性ゴム板２が柔
らかくなるので実線で示すようにゴム板２に圧接させ
る。従って、クリーニングブレード４は、弾性ゴム板２
の温度による硬度変化を吸収することができるから、ク
リーニング時に当接する感光体ドラム１の表面１ａとク
リーニングブレード４とのなじみも良くなり、耐久性も
よく、クリーニング性等も優れ、クリーニング不良の発
生しない高品質の画像を形成する簡単な機構で格安な画
像形成装置を提供することができるようになった。

【００２８】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項１の発明によれば、感光体ドラムの
表面と当接する弾性ゴム板と弾性ゴム板と面接触可能に
配置される弾性金属板とを一体にしたクリーニングブレ
ードを保持手段で回動可能に保持して加圧手段で感光体
ドラムの表面に加圧して感光体ドラムの表面に残留した
トナーを除去するようにしたので、感光体ドラムの表面
に加圧されて感光体ドラムの表面に残留したトナーを除
去する弾性ゴムからなるクリーニングブレードの温度変
化及び経時による塑性変形は減少し、当接する感光体ド
ラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも良くな
り、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニング
不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形成装置
を提供することができるようになった。

【００２９】請求項２の発明によれば、感光体ドラムの
表面と当接する弾性ゴム板と弾性ゴム板と面接触可能に
配置される弾性金属板とを一体にして感光体ドラムの表
面と当接する端部側方向に柔軟性が増加するクリーニン
グブレードを保持手段で回動可能に保持して加圧手段で
感光体ドラムの表面に加圧して感光体ドラムの表面に残
留したトナーを除去するようにしたので、感光体ドラム
の表面に加圧されて感光体ドラムの表面に残留したトナ
ーを除去する弾性ゴムからなるクリーニングブレードの
温度変化及び経時による塑性変形は減少し、当接する感
光体ドラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも
更に良くなり、耐久性も、クリーニング性等も優れ、ク
リーニング不良の発生しない高品質の画像を形成する画
像形成装置を提供することができるようになった。

【００３０】請求項３の発明によれば、感光体ドラムの
表面と当接する弾性ゴム板と対向する先端縁にジグザグ
形状部を設けた弾性金属板とを一体にして感光体ドラム
の表面と当接する端部側方向に柔軟性が増加するクリー
ニングブレードを保持手段で回動可能に保持して加圧手
段で感光体ドラムの表面に加圧して感光体ドラムの表面
に残留したトナーを除去するようにしたので、感光体ド
ラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表面に残留した
トナーを除去する弾性ゴムからなるクリーニングブレー
ドの温度変化及び経時による塑性変形は減少し、感光体
ドラムの表面と当接するクリーニングブレードの先端当
接部のうねりが吸収され、当接する感光体ドラムの表面
とクリーニングブレードとのなじみも更に良くなり、耐
久性も、クリーニング性等も優れ、クリーニング不良の
発生しない高品質の画像を形成する画像形成装置を提供
することができるようになった。

【００３１】請求項４の発明によれば、感光体ドラムの
表面に当接する弾性ゴム板と対向する重ね板ばねからな
る弾性金属板とを一体にして感光体ドラムの表面と当接
する端部側方向（先端方向）に向かうほど柔軟性が増加
するクリーニングブレードを保持手段で回動可能に保持
して加圧手段で感光体ドラムの表面に加圧して感光体ド
ラムの表面に残留したトナーを除去するようにしたの
で、感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの表
面に残留したトナーを除去する弾性ゴムからなるクリー
ニングブレードの温度変化及び経時による塑性変形は減
少し、感光体ドラムの表面と当接するクリーニングブレ
ードの先端当接部のうねりが吸収され、当接する感光体
ドラムの表面とクリーニングブレードとのなじみも更に
良くなり、耐久性も、クリーニング性等も優れ、クリー
ニング不良の発生しない高品質の画像を形成する画像形
成装置を提供することができるようになった。

【００３２】請求項５の発明によれば、感光体ドラムの
表面に当接する弾性ゴム板と対向する弾性金属板とを一
体にしたクリーニングブレードを保持手段で回動可能に
保持して加圧手段で感光体ドラムの表面に加圧する際に
温度検知手段による所定の検知温度で弾性ゴム板との接
触位置が変位するようにして感光体ドラムの表面に残留
したトナーを除去するようにしたので、感光体ドラムの
表面に加圧されて感光体ドラムの表面に残留したトナー
を除去するクリーニングブレードの温度変化及び経時に
よる塑性変形は減少し、当接する感光体ドラムの表面と
クリーニングブレードとのなじみも良くなり、耐久性
も、クリーニング性等も優れ、クリーニング不良の発生
しない高品質の画像を形成する画像形成装置を提供する
ことができるようになった。

【００３３】請求項６の発明によれば、感光体ドラムの
表面に当接する弾性ゴム板と対向するバイメタルを有す
る弾性金属板とを一体にしたクリーニングブレードを保
持手段で回動可能に保持して加圧手段で感光体ドラムの
表面に加圧する際に温度検知手段による検知温度に基づ
いて弾性ゴム板との接触位置が変位するようにして感光
体ドラムの表面に残留したトナーを除去するようにした
ので、感光体ドラムの表面に加圧されて感光体ドラムの
表面に残留したトナーを除去する弾性ゴムからなるクリ
ーニングブレードの温度変化及び経時による塑性変形は
減少し、当接する感光体ドラムの表面とクリーニングブ
レードとのなじみも良くなり、耐久性もよく、クリーニ
ング性等も安定し、クリーニング不良の発生しない高品
質の画像を形成する簡単な機構で格安な画像形成装置を
提供することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す画像形成装置の概略を説
明する説明図である。

【図２】本発明の他の実施例を示す画像形成装置の要部
を説明する拡大斜視図である。

【図３】本発明の他の実施例を示す画像形成装置の要部
を説明する拡大説明図である。

【図４】本発明の他の実施例を示す画像形成装置の要部
を説明する拡大説明図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す画像形成装置の要部
を説明する拡大説明図である。

【図６】従来の画像形成装置の要部を説明する説明図で
ある。

【図７】(a) 及び(b) は従来の他の画像形成装置の要部
の状態を説明する説明図である。

【図８】(a) 及び(b) は従来の他の画像形成装置の要部
の状態を説明する説明図である。

【符号の説明】

１・・・感光体ドラム、１ａ・・・表面、２・・・弾性
ゴム板、３・・・弾性金属板、３ａ・・・ジグザグ形状
部、３ｂ・・・重ね板ばね、４・・・クリーニングブレ
ード、５・・・保持手段、５ａ・・・支軸、６・・・ト
ナー、７・・・加圧手段、８・・・温度検知手段、８ａ
・・・バイメタル、９・・・帯電器、１０・・・搬送ロ
ーラ群、１１・・・原稿、１２・・・ランプ、１３・・
・結像レンズ、１４・・・現像ユニット、１５・・・レ
ジストローラ、１６・・・転写用紙、１７・・・転写
器、１８・・・分離器、１９・・・熱定着ユニット、２
０・・・排紙手段、２１・・・クリーニングユニット、
２２・・・除電器、２３・・・駆動源、２４・・・支
軸、２５・・・制御手段、１０１・・・感光体ドラム、
１０１ａ・・・表面、１０４・・・クリーニングブレー
ド、１０５・・・保持手段、１０５ａ・・・支軸。

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 感光体ドラムの表面に形成したトナー像
   を転写用紙に転写した後に、感光体ドラムの表面に残留
   したトナーを、弾性材料からなるクリーニングブレード
   を感光体ドラムの表面に加圧しながら除去する画像形成
   装置において、回転可能な感光体ドラムと、上記感光体
   ドラムの表面と当接する弾性ゴム板と上記弾性ゴム板と
   面接触可能に配置される弾性金属板とを一体にしたクリ
   ーニングブレードと、上記クリーニングブレードを保持
   する回動可能な保持手段と、上記感光体ドラムの上記表
   面に残留したトナーを除去するために上記クリーニング
   ブレードが上記感光体ドラムの表面を加圧するように加
   圧力を付与する加圧手段とを有することを特徴とする画
   像形成装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の画像形成装置において、
   上記クリーニングブレードは、上記感光体ドラムの表面
   と当接する端部側方向に向かうほど柔軟性が増加する構
   成を有していることを特徴とする画像形成装置。
3. 【請求項３】 請求項１又は２記載の画像形成装置にお
   いて、上記弾性金属板は、上記感光体ドラムの表面と当
   接する端部側にジグザグ形状部を有することを特徴とす
   る画像形成装置。
4. 【請求項４】 請求項１又は２記載の画像形成装置にお
   いて、上記弾性金属板は、重ね板ばねであることを特徴
   とする画像形成装置。
5. 【請求項５】 請求項１、２、３又は４記載の画像形成
   装置において、上記弾性金属板は、温度検知手段による
   検知温度に基づいて上記弾性ゴム板との接触位置が変位
   する構成を有していることを特徴とする画像形成装置。
6. 【請求項６】 請求項１、２、３、４又は５記載の画像
   形成装置において、上記弾性金属板は、バイメタルによ
   り構成されていることを特徴とする画像形成装置。