JPH08313836A - 回転ミラー並びに光学走査装置及び分光走査装置並びに多色カメラ - Google Patents

回転ミラー並びに光学走査装置及び分光走査装置並びに多色カメラ

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JPH08313836A
JPH08313836A JP11689895A JP11689895A JPH08313836A JP H08313836 A JPH08313836 A JP H08313836A JP 11689895 A JP11689895 A JP 11689895A JP 11689895 A JP11689895 A JP 11689895A JP H08313836 A JPH08313836 A JP H08313836A
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JP
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light
mirror
rotating
reflected
axis
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JP11689895A
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English (en)
Inventor
Hisakazu Kato
久和 加藤
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Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外径を大きくすることなく走査効率を向上でき
る回転ミラーを提供する。 【構成】回転ミラー50は、軸に関し30度だけ角度を
なす状態で同軸に重ねて固定された回転鏡1及び2でな
る。これら回転鏡1及び2は、それぞれ板状の正6角柱
であり、各々が従来の回転ミラーに相当する。互いに平
行な入射光101a,101bを回転鏡1,2で反射
し、反射光101c,101dとして出射する。反射光
101cと反射光101dとは、位相が180度だけ異
なる。そこで、回転ミラー50は、回転鏡1だけからな
る従来の回転ミラーの2倍の効率で入射光を走査でき
る。すなわち、回転ミラー50は同じ外径の従来の回転
ミラーの2倍の走査効率を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、赤外線熱画像装置やレ
ーザプリンタ等に用いられる回転ミラー並びにその回転
ミラーを備える光学走査装置及び分光走査装置並びにそ
の分光走査装置を備える多色カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】回転ミラーは、ポリゴンミラーとも称さ
れ、赤外線熱画像装置やレーザプリンタ等の光学走査装
置に備えられ、該光学走査装置における入射光偏向手段
として広く用いられている。この回転ミラーには、対象
物で乱反射された光が対物光学系を介して入射される。
回転ミラーは、正8角柱等の正多角柱の側面を反射面と
し、モータの回転力を受けてその正多角柱の軸を回転中
心として高速で回転し、その軸に直交する方向に入射光
を走査する。例えば、特願平4−76125号には、回
転速度が14400rpmの回転ミラーにより入射光を
走査する赤外線カメラが示されている。
【0003】この回転ミラーにより入射光を偏向する光
学走査装置は、単純な構造の回転ミラーを一定速度で単
に回転させるだけで入射光を走査するから、平面ミラー
を揺動させて光を偏向し走査する振動ミラーに比べ、走
査速度を高速にでき、故障し難く、信頼性に優れてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回転ミラーは走査効率においては振動ミラーに劣ってい
る。走査効率ψは(有効走査範囲b)/(走査系の全走
査範囲a)であらわされる。いま、回転ミラーにおける
1つの反射面の走査方向(回転ミラーの軸に直交する方
向)の幅をw、回転ミラーに入射する光束の幅をuとす
ると、1つの反射面の幅wのうちで入射光束の全幅を反
射する回転ミラーの回転角度範囲が有効走査範囲bであ
り、1つの反射面が入射光束を担当する回転ミラーの回
転角度範囲が走査系の全走査範囲aであるから、走査効
率ψは概略値で(w−2u)/wとなる。実際の光学走
査装置では走査効率ψは30%程度のものが多い。振動
ミラーでは、入射光束の全てが反射面に常に入射してお
り、往復で走査すれば走査効率ψは100%となり、往
復を等速度にして往路だけで走査しても走査効率ψは5
0%となるから、回転ミラーの走査効率ψは振動ミラー
のそれに及ばない。このような走査効率ψの不足から、
従来の回転ミラーでは、回転速度の高さから期待される
程には被観測体を走査する速度を十分に高くできなかっ
た。
【0005】もっとも、回転ミラーの外径を大きくすれ
ば、前記wが大きくなり、光束の幅uが一定であれば、
走査効率ψは大きくなる。しかし、回転ミラーの外径を
大きくすることは、直ちに光学走査装置の大型化をもた
らすから、装置の小型化が強く求められる現今で好まし
くない。
【0006】そこで、本発明の目的は、外径を大きくし
なくても走査効率を大きくできる回転ミラー並びにその
回転ミラーを備える光学走査装置及び分光走査装置並び
にその分光走査装置を備える多色カメラの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は次の手段を提供する。
【0008】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心
を回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、角数m
(mは3又はそれ以上の整数)の正多角柱と角数m若し
くは2pm(pは1又はそれ以上の整数)の1又はそれ
以上の別の正多角柱とを同軸に重ねてなり、これら同軸
に重ねられた前記複数の正多角柱の内の1つを基準の正
多角柱とするとき、他の正多角柱が該基準正多角柱に対
し互いに異なる角度だけ軸に関し回転している立体形を
仮想するとき、前記立体形の側面を前記反射面とし、前
記立体形の軸を前記回転中心とする回転ミラー。
【0009】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心
を回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、角数m
(mは3又はそれ以上の整数)の正多角錐の底面に平行
であって、該底面より該正多角錐の頂点側に寄った平面
で該正多角錐を切断して上面とした第1の正多角錐台
と、角数m若しくは2pm(pは1又はそれ以上の整
数)の1又はそれ以上の別の正多角錐台とを同軸に重ね
てなり、前記第1の正多角錐台を基準の正多角錐台とす
るとき、他の正多角錐台が該基準正多角錐台に対し互い
異なる角度だけ軸に関し回転している立体形を仮想する
とき、前記立体形の側面を前記反射面とし、前記立体形
の軸を前記回転中心とし、前記立体形の軸に対し所定の
角度をなして前記反射面に入射する平行光線を1点に収
光させるように、同軸に重ねられた前記複数の正多角錐
台の前記側面が前記正多角錐台ごとに前記立体形の軸に
対し互いに異なる角度をなしていることを特徴とする回
転ミラー。
【0010】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心
を回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、角数m
の第1の正多角柱(mは3又はそれ以上の整数)と角数
m又は2pm(pは1又はそれ以上の整数)の第2の正
多角柱を同軸に重ねてなり、前記第2の正多角柱が前記
第1の正多角柱に対し180/m度だけ軸に関し回転し
ている立体形を仮想するとき、前記立体形の側面を前記
反射面とし、前記第1の正多角柱の側面を反射面とする
回転鏡を第1の回転鏡とし、前記第2の正多角柱の側面
を反射面とする回転鏡を第2の回転鏡とし、前記立体形
の軸を前記回転中心とする回転ミラー。
【0011】反射領域及び透過領域が交互に配置され
たミラーチョッパーに入射光を受け、該反射領域で反射
された光を前記第1の回転鏡で反射し、前記透過領域を
透過した光を平面鏡で反射し、該平面鏡で反射された光
を前記第2の回転鏡で反射し、前記第1及び第2の回転
鏡で反射した光を第1及び第2の光検出器にそれぞれ導
くことを特徴とする前記に記載の光学走査装置。
【0012】前記第1の回転鏡で反射された入射光を
反射する平面鏡と、前記第2の回転鏡で反射された入射
光をミラー領域で反射すると共に前記平面鏡で反射され
た光を透過領域で透過させるミラーチョッパーとを備
え、前記ミラーチョッパーは、前記平面鏡で反射された
光を透過させる光軸と共通な光軸に前記第2の回転鏡の
反射光を反射し、該透過光及び反射光を前記共通光軸上
の光検出器に導くことを特徴とする前記に記載の光学
走査装置。
【0013】第1及び第2のミラーチョッパー並びに
第1及び第2の平面鏡を備え、前記第1のミラーチョッ
パーは、反射領域および透過領域を交互に配置してな
り、該反射領域で入射光を反射すると共に該透過領域で
は該入射光を透過させ、前記第1の回転鏡は前記第1の
ミラーチョッパーの反射領域で反射された光を反射し、
前記第1の平面鏡は前記第1のミラーチョッパーの透過
領域を透過した光を反射し、前記第2の回転鏡は前記第
1の平面鏡で反射された光を反射し、前記第2の平面鏡
は前記第2の回転鏡で反射された光を反射し、前記第2
のミラーチョッパーは、反射領域および透過領域を交互
に配置してなり、前記第1の回転鏡で反射された光を該
反射領域で反射すると共に前記第2の平面鏡で反射され
た光を該透過領域で透過させ、前記第2の平面鏡で反射
された光を透過させる光軸と共通な光軸に前記第1の回
転鏡の反射光を反射し、該透過光及び反射光を前記共通
光軸上の光検出器に導くことを特徴とする前記に記載
の光学走査装置。
【0014】回転ミラーで光を反射させて走査をする
分光走査装置において、前記回転ミラーは、1つの軸心
を回転中心にして回転する反射面数m(mは3又はそれ
以上の整数)の回転鏡を第1から第nまでのn個(nは
2又はそれ以上の整数)有し、角数mの正多角柱を第1
から第nまでのn個だけ順に同軸に重ねてなり、前記n
個の正多角柱が180/m度ずつ異なる角度だけ該軸に
関し回転して配置されている立体形を仮想するとき、前
記立体形の側面を前記反射面とし、前記第1から第nま
でのn個の正多角柱に対応する回転鏡をそれぞれ前記第
1から第nまでのn個の回転鏡とし、前記立体形の軸を
前記回転中心とし、反射帯域を互いに異にし、入射光を
前記第1から第nの回転鏡に向けそれぞれ反射する第1
から第nまでのn個の分光フィルタと、前記第1から第
nまでのn個の分光フィルタで反射され、さらに前記第
1から第nまでのn個の回転鏡で反射された光を第1か
ら第nまでのn個の光検出器にそれぞれ集光する第1か
ら第nまでのn個の集光光学系とを備え、前記第1から
第nまでのn個の分光フィルタは、第1から第n−1ま
でのn−1個の分光フィルタを透過した光が第2から第
nまでのn−1個の分光フィルタにそれぞれ入射するよ
うに縦列に配置されており、反射光を前記第1から第n
までのn個の回転鏡にそれぞれ入射させることを特徴と
する分光走査装置。
【0015】回転ミラーで光を反射させて走査をする
分光走査装置において、前記回転ミラーは、1つの軸心
を回転中心にして回転する反斜面数m(mは3又はそれ
以上の整数)の回転鏡を第1から第nまでのn個(nは
2又はそれ以上の整数)有し、角数mの正多角柱を第1
から第nまでのn個だけ順に同軸に重ねてなり、前記n
個の正多角柱が180/m度ずつ異なる角度だけ該軸に
関し回転して配置されている立体形を仮想するとき、前
記立体形の側面を前記反射面とし、前記第1から第nま
でのn個の正多角柱に対応する回転鏡をそれぞれ前記第
1から第nまでのn個の回転鏡とし、前記立体形の軸を
前記回転中心とし、反射帯域を互いに異にするする第1
から第nまでのn個の分光フィルタと、反射帯域を互い
に異にし、特定方向から入射される平行光をそれぞれの
反射帯域で反射し1つの光軸方向に揃えて出射するよう
に縦列に配置されている第n+1から第2nまでのn個
の分光フィルタと、前記第n+1から第2nまでのn個
の分光フィルタにより1つの光軸に揃えられた光を1つ
の光検出器に集光する光学系とを備え、前記第1から第
nまでのn個の分光フィルタは、第1から第n−1まで
のn−1個の分光フィルタを透過した光が第2から第n
までのn−1個の分光フィルタにそれぞれ入射するよう
に縦列に配置されており、反射光を前記第1から第nま
でのn個の回転鏡にそれぞれ入射させ、前記第n+1か
ら第2nまでのn個の分光フィルタは、第n+1から第
2n−1までのn−1個の分光フィルタを透過した光が
第n+2から第2nまでのn−1個の分光フィルタにそ
れぞれ入射するように前記1つの光軸に沿って縦列に配
置されており、前記第1から第nまでのn個の分光フィ
ルタで反射され、さらに前記第1から第nまでのn個の
回転鏡で反射された光を前記特定方向からの平行光とし
てそれぞれ反射して前記1つの光軸に揃え、前記第n+
1から第2nまでのn個の分光フィルタの反射帯域は前
記第1から第nまでのn個の分光フィルタの反射帯域に
それぞれ同じであることを特徴とする分光走査装置。
【0016】回転ミラーで光を反射させて走査をする
分光走査装置において、前記回転ミラーは、1つの軸心
を回転中心にして回転する反斜面数m(mは3又はそれ
以上の整数)の第1及び第2の回転鏡を有し、角数がm
である(mは3またはそれ以上の整数)第1及び第2の
正多角柱を同軸に重ねてなり、前記第1及び第2の正多
角柱が180/m度だけ異なる角度に該軸に関し回転し
て配置されている立体形を仮想するとき、前記立体形の
側面を前記反射面とし、前記第1及び第2の正多角柱に
対応する回転鏡をそれぞれ前記第1及び第2の回転鏡と
し、前記立体形の軸を前記回転中心とし、反射帯域を互
いに異にする第1及び第2の分光フィルタと、反射帯域
を互いに異にし、特定方向から入射される平行光をそれ
ぞれの反射帯域で反射し1つの光軸方向に揃えて出射す
るように縦列に配置されている第3及び第4の分光フィ
ルタと、前記第3及び第4の分光フィルタにより1つの
光軸に揃えられた光を1つの光検出器に集光する光学系
とを備え、前記第1及び第2の分光フィルタは、第1の
分光フィルタを透過した光が第2の分光フィルタに入射
するように縦列に配置されており、反射光を前記第1及
び第2の回転鏡にそれぞれ入射させ、前記第3及び第4
の分光フィルタは、第3の分光フィルタを透過した光が
第4の分光フィルタに入射するように前記1つの光軸に
沿って縦列に配置されており、前記第1及び第2の分光
フィルタで反射され、さらに前記第1及び第2の回転鏡
で反射された光を前記特定方向からの平行光としてそれ
ぞれ反射して前記1つの光軸に揃え、前記第3及び第4
の分光フィルタの反射帯域は前記第1及び第2の分光フ
ィルタの反射帯域にそれぞれ同じであることを特徴とす
る分光走査装置。
【0017】[10]前記に記載の分光走査装置と、
該分光走査装置により1つの光軸に集光された光を受け
る光検出器と、該光検出器から出力される検出信号を増
幅する前置増幅器と、該前置増幅器の出力信号をディジ
タル信号に変換するアナログ/ディジタル変換器と、入
力信号を記憶し同期信号に応じて記憶データを読み出す
第1及び第2のフレームメモリーと、前記アナログ/デ
ィジタル変換器の出力信号を前記第1及び第2のフレー
ムメモリーに切り替えて接続することにより該アナログ
/ディジタル変換器の出力信号を前記入力信号として該
第1及び第2のフレームメモリーに供給する第1のスイ
ッチと、前記第1及び第2のフレームメモリーから読み
出した前記記憶データを切り替えてカラー画像表示手段
用出力端子に接続する第2のスイッチとを備えることを
特徴とする多色カメラ。
【0018】
【作用】前記の本発明の回転ミラーは、言い換えれ
ば、1つの正多角柱でなる従来の回転ミラー(本発明の
回転ミラーと区別するために、この従来の回転ミラーを
回転鏡と記す。)を同軸に複数個重ねて、軸に関しそれ
ら回転鏡を互いに異なる角度だけ基準方向から回転して
一体化したものである。この本発明の回転ミラーとして
例えば回転鏡を2個重ねた構造のもの(前記の回転ミ
ラー)を考えると、両回転鏡の出力を加算し合成するこ
とにより、従来の同種のものに比べて、走査効率を2倍
に上げることができる。
【0019】本発明では、同軸に重ねる複数の正角柱の
角数は、全ての正多角柱において等しくするか、或いは
1つの正角柱の角数をm(mは3又はそれ以上の整数)
とし別の正角柱の角数をm又はmの偶数倍にしても、全
ての回転鏡の出力を加算することができ、走査効率を向
上できる。
【0020】また、回転ミラーの入射光側にミラーチョ
ッパーを挿入した前記の構成を採用すれば、被観測
体、例えばファクシミリの原稿、の同一線上を高速に走
査し、記録紙を高速に送ることができ、被観測体を高速
に観測し記録できる。
【0021】また、回転ミラーの出射光側にミラーチョ
ッパーを挿入した前記の構成を採用すれば、被観測
体、例えばファクシミリの原稿において微小間隔で隣接
する2つの線上を同時に走査でき、ひいては記録紙を高
速に送ることができ、被観測体を高速に観測し記録でき
る。
【0022】また、回転ミラーの入射光側および出射光
側にミラーチョッパーを挿入した前記の構成を採用す
れば、前記及びの構成による前記作用・効果を合わ
せ呈することができる。
【0023】また、回転ミラーの入射光側又は出射光側
の内の少なくとも一方に分光フィルタを挿入した前記
、またはの構成を採用すれば、分光走査装置を得
ることができる。
【0024】さらに、前記の分光走査装置の出力を光
検出器に受け、入力光の波長ごとに色分けしてその光検
出器の出力をカラー画像表示手段に供給することによ
り、前記〔10〕の構成の多色カメラを得ることができ
る。
【0025】
【実施例】次に、実施例を挙げ本発明を一層詳しく説明
する。
【0026】図1は、本発明になる回転ミラーの第1の
実施例を示す図であり、本図の(a)は平面図、本図の
(b)は正面図である。この回転ミラー50は、請求項
1及び3に記載した本発明の一実施例であり、mを6に
特定した場合に相当し、正6角柱の回転鏡1及び2から
なる。回転鏡1及び2は、180/6=30なる計算に
より求めた値である30度だけ軸oに関し互いに回転し
た角度で同軸に固定されている。101a,101bは
入射光線を表し、101c,101dは回転鏡1,2に
より反射された反射光をそれぞれ表す。
【0027】図2は、図1の実施例における反射光10
1c,101d及びこれらを加算して合成した光101
c+101dを表すタイミング図である。いま、図1の
回転ミラー50の回転周期をtとすると、回転鏡1,2
の各反射面が入射光を受け持つ時間T0はt/6であ
り、そのうちで入射光の全幅を反射面に受けている時間
がT1である。したがって、前述の走査効率ψはT1/
T0であり、本図の例では約33%である。この走査効
率ψは回転鏡1及び2について同じである。回転鏡1の
反射光101cと回転鏡2の反射光101dとは位相が
180度相違するから、該反射光101cと101dと
を加算して合成光101c+101dを得ると、合成光
の走査効率ψは約66%になる。
【0028】反射光101cと101dとの加算は、各
種の光学系で行うことができ、例えば図8の構成におい
て符号9〜12で示す要素をハーフミラーにすることに
より行える。また、反射光101cと101dとを互い
に独立な光検出器で検出し、両光検出器の出力の電気信
号を加算回路で加算しても同様な効果を得ることができ
る。
【0029】そこで、図1の回転ミラー50を光学走査
装置の光偏向手段に用いることにより、被観測体を高速
に走査でき、ひいては被観測体を高速に観測できる。一
般的に、回転ミラーの走査速度を大きくする手段として
1つの回転鏡における反射面の数を多くすることが考え
られる。しかし、回転鏡の径が一定という条件であれ
ば、回転鏡の反射面数を多くすると走査方向(回転鏡の
軸に直交する方向)の該反射面の幅が小さくなることか
ら有効反射範囲bが小さくなり、走査効率ψが低下し、
結局走査速度を大きくすることはできない。これに対
し、図1の実施例では1つの回転鏡当たりの反射面の数
は一定でも、位相の異なる2つの反射光を合成すること
により有効反射範囲bを、従来の1つの回転鏡の回転ミ
ラーに比べ2倍に増大できるので、走査効率ψも2倍に
向上でき、ひいては走査速度を2倍にできる。
【0030】また、図1の実施例では回転鏡を2つ備え
るが、2つの回転鏡は一体として回転するから、駆動モ
ータは1つで足りる。
【0031】もし、走査効率ψを向上するために、2つ
の回転鏡を備える回転ミラーを考案しても、それら回転
鏡が一体的に結合されておらず、互いに異なるモータで
駆動されるならば、各回転鏡で反射された光相互の位相
は変動する。しかし、図1の実施例の回転ミラー50に
おける2つの回転鏡1,2は同軸に一体的に結合されて
いるから、軸に関する回転鏡相互の回転角は一定であ
り、それら回転鏡の反射光相互の位相は一定である。
【0032】図3は本発明になる回転ミラーの第2の実
施例を示す図であり、本図の(a)は平面図であり、
(b)は正面図である。この回転ミラー60は請求項2
に記載した本発明の一実施例である。図3の回転ミラー
60は、6つの平らな反射面を持つ2つの回転鏡を有
し、1つの軸心を回転中心にして回転する回転ミラーで
ある。この図3の回転ミラーでは、正6角錐の底面に平
行であって、該底面より該正6角錐の頂点側に寄った平
面で該正6角錐を切断して上面とした第1の正多角錐台
と、この第1の正多角錐台と同一の角数の第2の正多角
錐台とを同軸に重ねてなり、前記第1の正多角錐台を基
準の正多角錐台とするとき、第2の正多角錐台が該基準
正多角錐台に対し30度だけ軸に関し回転している立体
形を仮想するとき、前記立体形の側面を前記反射面と
し、前記立体形の軸oを前記回転中心とし、前記立体形
の軸oに対し所定の角度をなして前記反射面に入射する
平行光線101a,101bを光検出器35上の1点に
収光させるように、前記第1及び第2の正多角錐台の前
記側面が前記正多角錐台ごとに前記立体形の軸oに対し
互いに異なる角度をなしている。第1の正多角錐台及び
第2の正多角錐台に相当する回転鏡を符号33及び34
でそれぞれ示す。この図3の実施例の回転ミラー60を
用いれば、被観測体の互いに異なる部分から輻射された
光を1つの回転ミラーで1つの光検出器35に集光でき
るから、少ない数の光検出器で高速に被観測体を観測で
きる。
【0033】なお、図3の光検出器35の位置に被観測
体を置き、光線101a,101bの延長上に光検出器
をそれぞれ配置することにより、即ち図3の光線の方向
を逆にすることにより、特定距離にある被観測体上の1
つの線を2つの光検出器により異なるで位相で同時に検
知できるので、やはり被観測体を高速に観測できる。図
4は本発明になる光学走査装置の第1の実施例を示し、
本図の(a)はその実施例の正面図、本図の(b)はミ
ラーチョッパー3の平面図である。この光学走査装置
は、回転ミラー50と、ミラーチョッパー3と、モータ
4と、平面鏡5とを備えてなる。この図4の光学走査装
置は請求項4に記載した発明の一実施例を示す。
【0034】ミラーチョッパー3は、円盤状の平面鏡に
部分的に切り欠きを設け、該切り欠きを透過領域3b
1,3b2,3b3とし、残りの領域を反射領域3a
1,3a2,3a3として構成されている。反射領域及
び透過領域は円周方向に交互に配置されている。
【0035】図4の実施例においては、ミラーチョッパ
ー3に入射光を受け、その反射領域3a1,3a2,3
a3で反射された光を回転鏡1で反射し、透過領域3b
1,3b2,3b3を透過した光を平面鏡5で反射し、
平面鏡5で反射された光を回転鏡2で反射し、回転鏡1
及び2で反射した光を光検出器17及び18にそれぞれ
導く。モータ4は、回転ミラー50を回転させるモータ
と同期して作動し、ミラーチョッパー3を駆動し、回転
ミラー50が1回転する間にミラーチョッパー3を2回
転させる。
【0036】図4の実施例によれば、2つの光検出器1
7,18に入射光100を異なる位相で並行して導ける
ので、やはり走査効率ψが高く、被観測体を高速に走査
し、高速に観測できる。
【0037】図5は本発明になる光学走査装置の第2の
実施例を示す図であり、本図の(a)はその正面図、本
図の(b)は光検出器16の出力を分離して抽出する回
路のブロック回路図である。この光学走査装置は、回転
ミラー50と、ミラーチョッパー3と、モータ4と、平
面鏡5とを備えてなる。この図5の光学走査装置は請求
項5に記載した発明の一実施例を示す。
【0038】平面鏡5は回転鏡1の入射光101aが該
回転鏡1で反射された入射光101cを反射し、ミラー
チョッパー3は回転鏡2の入射光101bが該回転鏡2
で反射された光101dを反射領域で反射すると共に平
面鏡5で反射された光101eを透過領域で透過させ
る。ミラーチョッパー3は、平面鏡5で反射された光1
01eを透過させる光軸と共通な光軸に回転鏡2の反射
光101dを反射し、該透過光101e及び反射光10
1dを共通光軸上の光検出器16に光101fとして導
く。図において、符号101fで示す光線は、図2の光
101c+101dに相当し、ミラーチョッパー3の反
射領域で反射した光と、ミラーチョッパー3の透過領域
を透過した反射光101eとの合成光を示す。しかし、
合成される2つの光は、矩形波であり、互いに位相を異
にしているから、互いに混じり合う訳ではなく、異なる
タイミングで光検出器16に入射する。
【0039】図5の実施例によれば、1つの光検出器1
6に入射光101a及び101bを異なる位相で同時に
導けるので、やはり走査効率ψが高く、被観測体を高速
に走査し、高速に観測できる。しかも、光検出器は1つ
で足りる。
【0040】例えば、図5の実施例をファクシミリに適
用すると、原稿上の互いに微小な間隙を隔てた平行な2
本の線上を同時に走査できる。そして、光検出器16の
出力110をゲート回路36,37に加え、ゲート回路
36,37に図2の信号108,109をゲート信号と
して加え、それら2本の走査線のデータを信号111,
112として抽出する。このようにして、2本の走査線
のデータを互いに区別して出力できる。
【0041】図6は、本発明になる光学走査装置の第3
の実施例を示す正面図である。この光学走査装置は、回
転ミラー50と、ミラーチョッパー3,7と、モータ
4,8と、平面鏡5,6とを備えてなる。この図6の光
学走査装置は請求項6に記載した発明の一実施例を示
す。本実施例は図4及び図5の光学走査装置を組み合わ
せて構成したものである。回転ミラー50の入射光側及
び出射光側にミラーチョッパー3及び7をそれぞれ設け
ているので、被観測体上の1本の線を高速に走査でき、
しかも光検出器は1つで足りる。光検出器16の出力
は、その1本の走査線に関するデータを表し、図2の合
成光101c+101dに対応する。
【0042】図7は、本発明になる分光走査装置の第1
の実施例を示す正面図である。この分光走査装置は、回
転ミラー50と、分光フィルタ9,10と、集光光学系
13,14とを備えてなる。この図7の分光走査装置は
請求項7に記載した発明の一実施例であり、赤外線熱画
像装置に適用した例として説明する。
【0043】分光フィルタ9の反射帯域は5μm帯、分
光フィルタ10の反射帯域は10μm帯である。分光フ
ィルタ9は、入射光102の内の5μm帯の赤外光だけ
を反射し、回転鏡1へ入射させ、その他の帯域の光は透
過させる。分光フィルタ10は、分光フィルタ9を透過
した赤外光102bの内の10μm帯の赤外光だけを反
射し、回転鏡2へ入射させ、その他の帯域の光は透過さ
せる。集光光学系13は回転鏡1で反射された5μmの
赤外光を光検出器17に集光し、集光光学系14は回転
鏡2で反射された10μmの赤外光を光検出器18に集
光する。
【0044】図7の分光走査装置により、入射光102
は5μm帯及び10μm帯に分光されて回転ミラー50
で走査され、各波長帯の成分は光検出器17及び18で
検出される。この分光走査装置を用いれば、1つの走査
系で2つの波長帯を検出できる。なお、この実施例で
は、回転ミラー50の回転鏡と、分光フィルタと、集光
光学系とをそれぞれ2つづつ備えているが、それらの数
を同数づつ増やして、それぞれn個とすることにより、
1つの走査系によりn個の波長に分光できる。
【0045】図8は、本発明になる分光走査装置の第2
の実施例を示す正面図である。この実施例は、図7の構
成を変形し、回転ミラー50の出射側に分光フィルタ1
1,12を設け、1つの光軸に整合した光102hを1
つの光検出器16に入射するようにした分光走査装置で
ある。この図8の分光走査装置は、請求項8及び9に記
載した発明の一実施例である。
【0046】図8の分光走査装置において、分光フィル
タ9,10及び回転ミラー50は図7におけるものと同
じである。また、分光フィルタ11及び12はそれぞれ
分光フィルタ9及び10と同じである。集光光学系15
は集光光学系13に同じであり、光検出器16は光検出
器17に同じである。
【0047】5μm帯の赤外光と10μm帯の赤外光と
は回転ミラー50により異なるタイミングで反射される
ので、光検出器16において互いに異なるタイミングで
検出される。そこで、光検出器16の出力を回転ミラー
50の回転に同期して取り出すことにより、5μm帯の
赤外光と10μm帯の赤外光とを分離して検出できる。
この実施例では、分光フィルタ11,12により出力光
が1つの光軸に揃えられるので集光光学系及び光検出器
がそれぞれ1つで足りる。
【0048】図9は、図8の分光走査装置の入射光側に
振動ミラー20を設け、入射光を回転ミラー50による
水平方向だけでなく、垂直方向にも走査できるようにし
た分光走査装置を示す正面図である。また、図10は、
図9の分光走査装置の出力を入射光の波長ごとに色分け
して表示できるようにしたカラー画像生成装置を示すブ
ロック回路図である。図9の分光走査装置および図10
のカラー画像生成装置を組み合わせた装置が、請求項1
0に記載の本発明の多色カメラの一実施例をなす。
【0049】図9の分光走査装置は、被観測体で乱反射
された光103を振動ミラー20により垂直方向に走査
するとともに、図8の分光走査装置と同様に、振動ミラ
ー20の出射光を回転ミラー50により水平方向に走査
し、分光フィルタ11,12で1つの光軸に揃えた光1
02hを光検出器16に入射する。
【0050】図10のカラー画像生成装置は、前置増幅
器21と、アナログ/ディジタル変換器22と、スイッ
チ23と、フレームメモリ24,25と、スイッチ2
6,27と、放射率補正演算器28と、ディジタル/ア
ナログ変換器29と、カラーTV受像器30とからな
る。
【0051】前置増幅器21は光検出器16の出力11
6を増幅する。アナログ/ディジタル変換器22は前置
増幅器21の出力121をディジタル信号に変換する。
スイッチ23,26,27は、回転ミラー50に同期し
て切り替えられる。回転ミラー50の回転鏡1が5μm
帯の赤外光102aを反射している期間には、スイッチ
23,26,27は端子a−b,e−f,h−jをそれ
ぞれ接続し、フレームメモリ24に5μm帯の赤外光デ
ータを書き込み、フレームメモリ25から10μm帯の
赤外光データを読み出す。また、回転ミラー50の回転
鏡2が10μm帯の赤外光102cを反射している期間
には、スイッチ23,26,27は端子a−c,d−
f,g−jをそれぞれ接続し、フレームメモリ24から
5μm帯の赤外光データを読み出し、フレームメモリ2
5に10μm帯の赤外光データを書き込む。書込/読出
信号105は、フレームメモリ24,25に書込タイミ
ング及び読み出しタイミングを指示する信号である。フ
レームメモリ24にデータを書き込んでいる期間に、フ
レームメモリ25からデータを読み出し、フレームメモ
リ24からデータを読み出している期間に、フレームメ
モリ25にデータを書き込む。スイッチ23,26,2
7を制御する信号及び書込/読出信号105はタイミン
グ信号であり、これらのタイミング信号は、図示してい
ないタイミング信号生成回路で生成される。このタイミ
ング信号生成回路は、回転ミラー50の回転に同期して
タイミング信号を生成する。
【0052】放射率補正演算器28は、フレームメモリ
24又は25からそれぞれ読み出した5μm帯又は10
μm帯の赤外光のエネルギーWから被観測体の放射率ε
を計算し、放射率データ129として出力する。物体の
放射率εを計算するには、被観測体の絶対温度Tを温度
計等の手段で別に測定しておき、良く知られている W=εσT4 ・・・・・・・・・・(1) なる式にT,Wを代入する。σは既知の定数である。
【0053】ディジタル/アナログ変換器29は、フレ
ームメモリ24又は25からそれぞれ読み出した5μm
帯又は10μm帯の赤外光のエネルギーWをスイッチ2
6を介して受け、それをアナログデータに変換する。ま
た、ディジタル/アナログ変換器29は、放射率補正演
算器28から送られる放射率εもアナログデータに変換
する。ディジタル/アナログ変換器29は、書込/読出
信号105を受け、フレームメモリ24又は25からそ
れぞれ読み出した5μm帯又は10μm帯の赤外光の内
のいずれを処理しているかに応じたカラー符号を付して
出力する。例えば、5μm帯の信号には青色符号を付
し、10μm帯の信号には赤色符号を付して出力する。
【0054】カラーTV受像器30は、ディジタル/ア
ナログ変換器29から送られるアナログデータをカラー
で画面に表示する。上述の例では、5μm帯の信号は青
色で表示し、10μm帯の信号は赤色で表示する。5μ
m帯又は10μm帯の信号の強さがエネルギー強度を表
し、各色の輝度でそのエネルギー強度を画面に表示す
る。カラーTV受像器30は、温度が既知の被観測体に
ついては前述の放射率εも被観測体ごとに表示する。
【0055】上述の各実施例においては同一角数の一対
の回転鏡を用いた場合について説明したが、回転鏡の一
方を他方の偶数倍の角数とした場合においても両回転鏡
の反射光の位相は180度相違するので、それぞれの反
射光の加算合成は各実施例と同様に行うことができる。
【0056】
【発明の効果】上に実施例を挙げて詳しく説明したよう
に、本発明によれば、外径を大きくしなくても大きな走
査効率が得られる回転ミラー並びにその回転ミラーを備
える光学走査装置及び分光走査装置並びにその分光走査
装置を備える多色カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる回転ミラーの第1の実施例を示す
図であり、本図の(a)は平面図、本図の(b)は正面
図である。
【図2】図1の実施例における反射光101c,101
d及びこれらを加算して合成した光101c+101d
等を表すタイミング図である。
【図3】本発明になる回転ミラーの第2の実施例を示す
図であり、本図の(a)は平面図であり、(b)は正面
図である。
【図4】本発明になる光学走査装置の第1の実施例を示
し、本図の(a)はその実施例の正面図、本図の(b)
はミラーチョッパー3の平面図である。
【図5】本発明になる光学走査装置の第2の実施例を示
す図であり、本図の(a)はその正面図、本図の(b)
は光検出器16の出力を分離して抽出する回路のブロッ
ク回路図である。
【図6】本発明になる光学走査装置の第3の実施例を示
す正面図である。
【図7】本発明になる分光走査装置の第1の実施例を示
す正面図である。
【図8】本発明になる分光走査装置の第2の実施例を示
す正面図である。
【図9】図8の分光走査装置の入射光側に振動ミラー2
0を設け、入射光を回転ミラー50による水平方向だけ
でなく、垂直方向にも走査できるようにした分光走査装
置を示す正面図である。
【図10】本発明になる多色カメラの一実施例において
信号処理およびカラー画像の表示をする回路であり、図
9の分光走査装置の出力を入射光の波長ごとに色分けし
て表示するカラー画像生成装置を示すブロック回路図で
ある。
【符号の説明】
1,2・・・・・回転鏡 3・・・・・ミラーチョッパー 3a1,3a2,3a3・・・・・ミラーチョッパーの
反射領域 3b1,3b2,3b3・・・・・ミラーチョッパーの
透過領域 4・・・・・モーター 4a・・・・・モーターの回転軸 5,6・・・・・平面鏡 7・・・・・ミラーチョッパー 8・・・・・モーター 8a・・・・・モーターの回転軸 9,10,11,12・・・・・分光フィルタ 13,14,15・・・・・集光光学系 16,17,18・・・・・光検出器 20・・・・・振動ミラー 21・・・・・前置増幅器 22・・・・・アナログ/ディジタル変換器 23,26,27・・・・・スイッチ 24,25・・・・・フレームメモリ 28・・・・・放射率補正演算器 29・・・・・ディジタル/アナログ変換器 30・・・・・カラーTV受像器 33,34・・・・・回転鏡 35・・・・・光検出器 36,37・・・・・ゲート回路 50,60・・・・・回転ミラー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心を
    回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、 角数m(mは3又はそれ以上の整数)の正多角柱と角数
    m若しくは2pm(pは1又はそれ以上の整数)の1又
    はそれ以上の別の正多角柱とを同軸に重ねてなり、これ
    ら同軸に重ねられた前記複数の正多角柱の内の1つを基
    準の正多角柱とするとき、他の正多角柱が該基準正多角
    柱に対し互いに異なる角度だけ軸に関し回転している立
    体形を仮想するとき、前記立体形の側面を前記反射面と
    し、前記立体形の軸を前記回転中心とする回転ミラー。
  2. 【請求項2】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心を
    回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、 角数m(mは3又はそれ以上の整数)の正多角錐の底面
    に平行であって、該底面より該正多角錐の頂点側に寄っ
    た平面で該正多角錐を切断して上面とした第1の正多角
    錐台と、角数m若しくは2pm(pは1又はそれ以上の
    整数)の1又はそれ以上の別の正多角錐台とを同軸に重
    ねてなり、前記第1の正多角錐台を基準の正多角錐台と
    するとき、他の正多角錐台が該基準正多角錐台に対し互
    い異なる角度だけ軸に関し回転している立体形を仮想す
    るとき、前記立体形の側面を前記反射面とし、前記立体
    形の軸を前記回転中心とし、 前記立体形の軸に対し所定の角度をなして前記反射面に
    入射する平行光線を1点に収光させるように、同軸に重
    ねられた前記複数の正多角錐台の前記側面が前記正多角
    錐台ごとに前記立体形の軸に対し互いに異なる角度をな
    していることを特徴とする回転ミラー。
  3. 【請求項3】複数の平らな反射面を有し、1つの軸心を
    回転中心にして回転する回転ミラーにおいて、 角数mの第1の正多角柱(mは3又はそれ以上の整数)
    と角数m又は2pm(pは1又はそれ以上の整数)の第
    2の正多角柱とを同軸に重ねてなり、前記第2の正多角
    柱が前記第1の正多角柱に対し180/m度だけ軸に関
    し回転している立体形を仮想するとき、前記立体形の側
    面を前記反射面とし、前記第1の正多角柱の側面を反射
    面とする回転鏡を第1の回転鏡とし、前記第2の正多角
    柱の側面を反射面とする回転鏡を第2の回転鏡とし、前
    記立体形の軸を前記回転中心とする回転ミラー。
  4. 【請求項4】反射領域及び透過領域が交互に配置された
    ミラーチョッパーに入射光を受け、該反射領域で反射さ
    れた光を前記第1の回転鏡で反射し、前記透過領域を透
    過した光を平面鏡で反射し、該平面鏡で反射された光を
    前記第2の回転鏡で反射し、前記第1及び第2の回転鏡
    で反射した光を第1及び第2の光検出器にそれぞれ導く
    ことを特徴とする請求項3に記載の光学走査装置。
  5. 【請求項5】前記第1の回転鏡で反射された入射光を反
    射する平面鏡と、前記第2の回転鏡で反射された入射光
    をミラー領域で反射すると共に前記平面鏡で反射された
    光を透過領域で透過させるミラーチョッパーとを備え、 前記ミラーチョッパーは、前記平面鏡で反射された光を
    透過させる光軸と共通な光軸に前記第2の回転鏡の反射
    光を反射し、該透過光及び反射光を前記共通光軸上の光
    検出器に導くことを特徴とする請求項3に記載の光学走
    査装置。
  6. 【請求項6】第1及び第2のミラーチョッパー並びに第
    1及び第2の平面鏡を備え、 前記第1のミラーチョッパーは、反射領域および透過領
    域を交互に配置してなり、該反射領域で入射光を反射す
    ると共に該透過領域では該入射光を透過させ、 前記第1の回転鏡は前記第1のミラーチョッパーの反射
    領域で反射された光を反射し、 前記第1の平面鏡は前記第1のミラーチョッパーの透過
    領域を透過した光を反射し、 前記第2の回転鏡は前記第1の平面鏡で反射された光を
    反射し、 前記第2の平面鏡は前記第2の回転鏡で反射された光を
    反射し、 前記第2のミラーチョッパーは、反射領域および透過領
    域を交互に配置してなり、前記第1の回転鏡で反射され
    た光を該反射領域で反射すると共に前記第2の平面鏡で
    反射された光を該透過領域で透過させ、前記第2の平面
    鏡で反射された光を透過させる光軸と共通な光軸に前記
    第1の回転鏡の反射光を反射し、該透過光及び反射光を
    前記共通光軸上の光検出器に導くことを特徴とする請求
    項3に記載の光学走査装置。
  7. 【請求項7】回転ミラーで光を反射させて走査をする分
    光走査装置において、 前記回転ミラーは、1つの軸心を回転中心にして回転す
    る反射面数m(mは3又はそれ以上の整数)の回転鏡を
    第1から第nまでのn個(nは2又はそれ以上の整数)
    有し、 角数mの正多角柱を第1から第nまでのn個だけ順に同
    軸に重ねてなり、前記n個の正多角柱が180/m度ず
    つ異なる角度だけ該軸に関し回転して配置されている立
    体形を仮想するとき、前記立体形の側面を前記反射面と
    し、前記第1から第nまでのn個の正多角柱に対応する
    回転鏡をそれぞれ前記第1から第nまでのn個の回転鏡
    とし、前記立体形の軸を前記回転中心とし、 反射帯域を互いに異にし、入射光を前記第1から第nの
    回転鏡に向けそれぞれ反射する第1から第nまでのn個
    の分光フィルタと、 前記第1から第nまでのn個の分光フィルタで反射さ
    れ、さらに前記第1から第nまでのn個の回転鏡で反射
    された光を第1から第nまでのn個の光検出器にそれぞ
    れ集光する第1から第nまでのn個の集光光学系とを備
    え、 前記第1から第nまでのn個の分光フィルタは、第1か
    ら第n−1までのn−1個の分光フィルタを透過した光
    が第2から第nまでのn−1個の分光フィルタにそれぞ
    れ入射するように縦列に配置されており、反射光を前記
    第1から第nまでのn個の回転鏡にそれぞれ入射させる
    ことを特徴とする分光走査装置。
  8. 【請求項8】回転ミラーで光を反射させて走査をする分
    光走査装置において、 前記回転ミラーは、1つの軸心を回転中心にして回転す
    る反斜面数m(mは3又はそれ以上の整数)の回転鏡を
    第1から第nまでのn個(nは2又はそれ以上の整数)
    有し、 角数mの正多角柱を第1から第nまでのn個だけ順に同
    軸に重ねてなり、前記n個の正多角柱が180/m度ず
    つ異なる角度だけ該軸に関し回転して配置されている立
    体形を仮想するとき、前記立体形の側面を前記反射面と
    し、前記第1から第nまでのn個の正多角柱に対応する
    回転鏡をそれぞれ前記第1から第nまでのn個の回転鏡
    とし、前記立体形の軸を前記回転中心とし、 反射帯域を互いに異にするする第1から第nまでのn個
    の分光フィルタと、 反射帯域を互いに異にし、特定方向から入射される平行
    光をそれぞれの反射帯域で反射し1つの光軸方向に揃え
    て出射するように縦列に配置されている第n+1から第
    2nまでのn個の分光フィルタと、 前記第n+1から第2nまでのn個の分光フィルタによ
    り1つの光軸に揃えられた光を1つの光検出器に集光す
    る光学系とを備え、 前記第1から第nまでのn個の分光フィルタは、第1か
    ら第n−1までのn−1個の分光フィルタを透過した光
    が第2から第nまでのn−1個の分光フィルタにそれぞ
    れ入射するように縦列に配置されており、反射光を前記
    第1から第nまでのn個の回転鏡にそれぞれ入射させ、 前記第n+1から第2nまでのn個の分光フィルタは、
    第n+1から第2n−1までのn−1個の分光フィルタ
    を透過した光が第n+2から第2nまでのn−1個の分
    光フィルタにそれぞれ入射するように前記1つの光軸に
    沿って縦列に配置されており、前記第1から第nまでの
    n個の分光フィルタで反射され、さらに前記第1から第
    nまでのn個の回転鏡で反射された光を前記特定方向か
    らの平行光としてそれぞれ反射して前記1つの光軸に揃
    え、 前記第n+1から第2nまでのn個の分光フィルタの反
    射帯域は前記第1から第nまでのn個の分光フィルタの
    反射帯域にそれぞれ同じであることを特徴とする分光走
    査装置。
  9. 【請求項9】回転ミラーで光を反射させて走査をする分
    光走査装置において、 前記回転ミラーは、1つの軸心を回転中心にして回転す
    る反斜面数m(mは3又はそれ以上の整数)の第1及び
    第2の回転鏡を有し、 角数がmである(mは3またはそれ以上の整数)第1及
    び第2の正多角柱を同軸に重ねてなり、前記第1及び第
    2の正多角柱が180/m度だけ異なる角度に該軸に関
    し回転して配置されている立体形を仮想するとき、前記
    立体形の側面を前記反射面とし、前記第1及び第2の正
    多角柱に対応する回転鏡をそれぞれ前記第1及び第2の
    回転鏡とし、前記立体形の軸を前記回転中心とし、 反射帯域を互いに異にする第1及び第2の分光フィルタ
    と、 反射帯域を互いに異にし、特定方向から入射される平行
    光をそれぞれの反射帯域で反射し1つの光軸方向に揃え
    て出射するように縦列に配置されている第3及び第4の
    分光フィルタと、 前記第3及び第4の分光フィルタにより1つの光軸に揃
    えられた光を1つの光検出器に集光する光学系とを備
    え、 前記第1及び第2の分光フィルタは、第1の分光フィル
    タを透過した光が第2の分光フィルタに入射するように
    縦列に配置されており、反射光を前記第1及び第2の回
    転鏡にそれぞれ入射させ、 前記第3及び第4の分光フィルタは、第3の分光フィル
    タを透過した光が第4の分光フィルタに入射するように
    前記1つの光軸に沿って縦列に配置されており、前記第
    1及び第2の分光フィルタで反射され、さらに前記第1
    及び第2の回転鏡で反射された光を前記特定方向からの
    平行光としてそれぞれ反射して前記1つの光軸に揃え、 前記第3及び第4の分光フィルタの反射帯域は前記第1
    及び第2の分光フィルタの反射帯域にそれぞれ同じであ
    ることを特徴とする分光走査装置。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の分光走査装置と、該分
    光走査装置により1つの光軸に集光された光を受ける光
    検出器と、該光検出器から出力される検出信号を増幅す
    る前置増幅器と、該前置増幅器の出力信号をディジタル
    信号に変換するアナログ/ディジタル変換器と、入力信
    号を記憶し同期信号に応じて記憶データを読み出す第1
    及び第2のフレームメモリーと、前記アナログ/ディジ
    タル変換器の出力信号を前記第1及び第2のフレームメ
    モリーに切り替えて接続することにより該アナログ/デ
    ィジタル変換器の出力信号を前記入力信号として該第1
    及び第2のフレームメモリーに供給する第1のスイッチ
    と、前記第1及び第2のフレームメモリーから読み出し
    た前記記憶データを切り替えてカラー画像表示手段用出
    力端子に接続する第2のスイッチとを備えることを特徴
    とする多色カメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008058800A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置

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JP2008058800A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置

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