JPH0831344A - ビームインデックス型陰極線管用ファンネル - Google Patents

ビームインデックス型陰極線管用ファンネル

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Publication number
JPH0831344A
JPH0831344A JP18283594A JP18283594A JPH0831344A JP H0831344 A JPH0831344 A JP H0831344A JP 18283594 A JP18283594 A JP 18283594A JP 18283594 A JP18283594 A JP 18283594A JP H0831344 A JPH0831344 A JP H0831344A
Authority
JP
Japan
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funnel
ray tube
glass
index type
beam index
Prior art date
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Pending
Application number
JP18283594A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Miwa
義治 三和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 受光窓部分の光透過率が低下することのない
ビームインデックス型陰極線管用ファンネルを提供す
る。 【構成】 パネル1内の蛍光面に形成されたインデック
スストライプからのインデックス光を検出する受光素子
4が外側面に取り付けられるビームインデックス型陰極
線管用ファンネル2において、CeO2 を0.1〜2重
量%含有し、且つ、波長0.6ÅにおけるX線吸収係数
が28cm-1以上である非鉛含有ガラスからなることを
特徴とする。特に重量百分率でSiO2 50〜70%、
Al23 1〜3%、MgO0〜3%、CaO0〜5
%、SrO5〜12%、BaO2〜16%、ZnO0〜
8%、ZrO2 0.5〜3%、Li2 O0〜2%、Na
2 O3〜12%、K2 O5〜12%、TiO2 0〜1
%、Sb23 0〜1%、CeO2 0.1〜2%の組成
を有する非鉛含有ガラスからなることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビームインデックス型陰
極線管用ファンネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビームインデックス型陰極線管は、図1
に示すように、パネル1とファンネル2と電子銃3とか
らなり、パネル1内面には、画面水平方向に赤、緑及び
青の蛍光体11が塗布形成されている。またこの蛍光面
上には、導電性被膜よりなるメタルバック12が被着さ
れ、その上にはインデックスストライプ13と呼ばれる
インデックス信号検出用蛍光体が塗布形成されている。
【0003】このような構成を有するビームインデック
ス型陰極線管においては、電子銃3から放射された高速
度の電子線がパネル1内の蛍光体11を励起発光させる
とともに、蛍光面に形成されたインデックスストライプ
13に衝突してインデックス光を発生させる。そしてフ
ァンネル2の受光窓部分Aから受光素子4が発生したイ
ンデックス信号を検出してインデックス信号を得、この
信号に基づいてカラー映像信号の各原色(つまり赤、
緑、青)信号を切り替えるための色切換信号を生成させ
ている。
【0004】それゆえビームインデックス管では、電子
ビームを遮るシャドーマスクが必要ないため消費電力が
低く、また単電子ビームであるためにコンバーゼンスの
煩わしさがない等の利点を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高速度の電子線が蛍光
体に衝突すると人体に有害なX線が発生するため、陰極
線管用ファンネルはこのX線が管外に漏洩しないように
X線吸収係数の高い鉛含有ガラスで構成されているのが
一般的である。
【0006】ところで鉛含有ガラスはX線や電子線が照
射されるとブラウニング現象を起こして次第に茶褐色に
変色することが知られているが、ビームインデックス型
陰極線管においては、発生したX線や蛍光体に衝突して
跳ね返された電子線によりファンネルガラスがブラウニ
ング現象を起こしてしまうと、受光窓部分のインデック
ス光の透過率が徐々に低下し、その結果、インデックス
信号の精度が経時的に劣化して長期に亘る正確な色再現
が不可能になるという問題を有している。
【0007】本発明の目的は、受光窓部分の光透過率が
低下することのないビームインデックス型陰極線管用フ
ァンネルを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々の検討
を行った結果、CeO2 を含む非鉛含有ガラスをビーム
インデックス型陰極線管用ファンネルに使用することに
より、上記目的が達成できることを見いだし、本発明と
して提案するものである。
【0009】即ち、本発明のビームインデックス型陰極
線管用ファンネルは、パネル内の蛍光面に形成されたイ
ンデックスストライプからのインデックス光を検出する
受光素子が外側面に取り付けられるビームインデックス
型陰極線管用ファンネルにおいて、CeO2 を0.1〜
2重量%含有し、且つ、波長0.6ÅにおけるX線吸収
係数が28cm-1以上である非鉛含有ガラスからなるこ
とを特徴とする。
【0010】本発明においてCeO2 を含む非鉛含有ガ
ラスを使用する理由は、X線や電子線による着色を起こ
し難いとともに、X線吸収係数が高いためである。なお
CeO2の含有量を上記のように限定したのはCeO2
が0.2%より少ないとX線着色に対する防止効果が得
られなくなり、2%より多いと失透し易くなるためであ
り、また鉛を含むとX線着色や電子線着色し易くなるた
めである。また波長0.6ÅにおけるX線吸収係数が2
8cm-1より少ないとファンネルからのX線の漏洩が大
きくなり過ぎて好ましくない。
【0011】本発明の陰極線管用ファンネルに使用する
ガラスとしては、重量百分率でSiO2 50〜70%、
Al23 1〜3%、MgO0〜3%、CaO0〜5
%、SrO5〜12%、BaO2〜16%、ZnO0〜
8%、ZrO2 0.5〜3%、Li2 O0〜2%、Na
2 O3〜12%、K2 O5〜12%、TiO2 0〜1
%、Sb23 0〜1%、CeO2 0.1〜2%の組成
を有する非鉛含有ガラスが好ましい。
【0012】なおガラス組成を上記のように限定した理
由を以下に述べる。
【0013】SiO2 はガラスのネットワークフォーマ
ーであるが、その含有量が50%より少ないとガラスの
粘度が低下して成型し難くなるとともに化学耐久性が悪
くなる。一方70%より多い場合はガラスの粘度が高く
なり過ぎて溶融成型が困難になる。
【0014】Al23 は耐水性を向上させる成分であ
るが、その含有量が1%より少ない場合はその効果が得
られず、3%より多い場合はガラスの粘度が高くなり過
ぎて溶融成型が得難くなり、また失透し易くなる。
【0015】MgO及びCaOは主にガラスの粘度曲線
を調整するために添加される成分であるが、MgOが3
%より、またCaOが5%より多くなると失透し易くな
る。
【0016】SrOはガラスのネットワークモディファ
イヤーとして安定したガラスを得るとともにX線吸収能
を高めるために添加される成分であるが、5%より少な
いとその効果がなく、また12%を超えると失透し易く
なる。
【0017】BaOもSrOと同様の効果を有している
が、2%より少ないとその効果がなく、また16%を超
えると失透し易くなる。
【0018】ZnOは耐水性を耐水性を向上させるとと
もにX線吸収能を高めるために添加される成分である
が、8%を超えると失透し易くなる。
【0019】ZrO2 はX線吸収能をを高めるとともに
ガラスの耐候性を向上させる成分であるが、0.5%よ
り少ないとその効果がなく、3%より多いと失透し易く
なる。
【0020】Li2 Oはガラスの溶融性を向上させる成
分であるが、2%を超えると熱膨張係数が高くなり過ぎ
る。
【0021】Na2 O及びK2 Oはガラスの溶融性を向
上させる成分であるが、Na2 Oが3%より、K2 Oが
5%より少ないとガラスの粘度が高くなり過ぎて溶融成
型が困難になり、また各成分が12%を超えると熱膨張
係数が高くなり過ぎる。
【0022】TiO2 はX線着色の防止のために1%ま
で添加することができる。
【0023】Sb23 はガラスの清澄剤として1%ま
で添加することが可能である。
【0024】
【作用】本発明のビームインデックス型陰極線管は、X
線や電子線による着色を起こし難いガラスによってファ
ンネルを構成することにより、ブラウニング現象による
受光窓部分の光透過率の低下を防止することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明のビームインデックス型陰極線
管用ファンネルを実施例に基づいて説明する。表1は本
発明の実施例(試料No.1〜4)及び比較例(試料N
o.5)を示している。
【0026】
【表1】
【0027】各試料は次のようにして作製した。
【0028】表1の組成になるように調合した原料バッ
チを1480℃で4時間溶融してガラス化し、次いでこ
の溶融ガラスからゴブを形成して金型内に供給した後、
プレス成型することにより、試料(5インチのビームイ
ンデックス型陰極線管用ファンネル)を得た。
【0029】このようにして作製した試料について、X
線吸収係数、X線着色及び電子線着色を評価した。結果
を表1に示す。
【0030】表から明らかなように、本発明の実施例で
ある試料No.1〜4のファンネルは、X線吸収係数が
29.1〜38.1cm-1であり、またX線着色量が6
〜10%、電子線着色量が4〜28%であった。これに
対してCeO2 を含まない鉛含有ガラスである試料N
o.5のガラスは、X線吸収係数は46.5cm-1と実
施例よりやや高かったものの、X線着色量が65%、電
子線着色量が77%であり、実施例の試料に比べて非常
に着色し易いことが分かった。
【0031】なおX線吸収係数は、ガラスの酸化物組成
とガラスの密度及び各酸化物の質量吸収係数から計算し
て求めた。
【0032】またX線着色については、試料の受光窓部
分に当たる部位からガラス板を切り出し、波長400n
mにおける光透過率を測定した。次いでこのガラス板に
30kv、10mAのタングステン管から発生させたX
線を10分間照射した後、前記と同様にして光透過率を
測定し、X線照射前後の光透過率差を求め、これをX線
着色量とした。
【0033】電子線着色については、X線着色の評価に
用いたガラス板と同様のガラス板を用意し、波長400
nmにおける光透過率を測定した。次いでガラス板の表
面に厚さ3000Åのアルミニウム膜を蒸着し、陰極線
管のシャドーマスクにワイヤーで固定した後、電子銃か
らの印加電圧30kv、電子ビームの電流密度3μmA
/cm2 の条件で電子銃を作動させ、電子線をガラス板
に50時間照射した。その後アルミニウム膜を除去し、
前記と同様にして光透過率を測定し、電子線照射前後の
光透過率差を求め、これを電子線着色量とした。
【0034】
【発明の効果】本発明のビームインデックス型陰極線管
は、X線や電子線による着色に対して高い抵抗性を有す
るガラスで構成されているために受光窓部分の光透過率
が低下しない。それゆえインデックス光の透過率が低下
せず、インデックス信号の劣化が起こらないため、長期
に亘り正確な色再現が可能なビームインデックス型陰極
線管を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビームインデックス型陰極線管を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 パネル 2 ファンネル 3 電子銃 4 受光素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル内の蛍光面に形成されたインデッ
    クスストライプからのインデックス光を検出する受光素
    子が外側面に取り付けられるビームインデックス型陰極
    線管用ファンネルにおいて、CeO2 を0.1〜2重量
    %含有し、且つ、波長0.6ÅにおけるX線吸収係数が
    28cm-1以上である非鉛含有ガラスからなることを特
    徴とするビームインデックス型陰極線管用ファンネル。
  2. 【請求項2】 重量百分率でSiO2 50〜70%、A
    23 1〜3%、MgO0〜3%、CaO0〜5%、
    SrO5〜12%、BaO2〜16%、ZnO0〜8
    %、ZrO2 0.5〜3%、Li2 O0〜2%、Na2
    O3〜12%、K2 O5〜12%、TiO2 0〜1%、
    Sb23 0〜1%、CeO2 0.1〜2%の組成を有
    する非鉛含有ガラスからなることを特徴とする請求項1
    のビームインデックス型陰極線管用ファンネル。
JP18283594A 1994-07-11 1994-07-11 ビームインデックス型陰極線管用ファンネル Pending JPH0831344A (ja)

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JP (1) JPH0831344A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100515065B1 (ko) * 1998-07-02 2005-12-14 삼성코닝 주식회사 음극선관용 패널유리
JP2011515310A (ja) * 2008-03-03 2011-05-19 ドクター・オプティクス・ゲーエムベーハー 光学ガラス要素、特に自動車ヘッドライトレンズを生産するための方法

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KR100515065B1 (ko) * 1998-07-02 2005-12-14 삼성코닝 주식회사 음극선관용 패널유리
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