JPH08312996A - 空調方法 - Google Patents

空調方法

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JPH08312996A
JPH08312996A JP14112395A JP14112395A JPH08312996A JP H08312996 A JPH08312996 A JP H08312996A JP 14112395 A JP14112395 A JP 14112395A JP 14112395 A JP14112395 A JP 14112395A JP H08312996 A JPH08312996 A JP H08312996A
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conditioning
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卓 栗林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高度情報化ビル等における内部発熱の冷房負
荷対応に有効であるとともに、暖房時の吸気の高温化に
も対応できて、設備費や動力費などを増大させることの
ない空調方法とする。 【構成】 空調対象エリアとなっている居室空間10に
空調空気の吹出し口22を配置するにあたって、複数の
吹出し口22が対象エリアの外縁に沿って周回する方向
に向けて空調空気を吹き出させるように設定する。これ
により複数の吹出口22からの吹出し空調空気が旋回気
流24となって当該エリアである居室空間の内部空気を
随伴させて1方向に旋回させて空調をなす。予め天井チ
ャンバで旋回させて室内に供給し、あるいは床下チャン
バで旋回させて室内に供給するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調方法に係り、特に高
度情報化に対応したインテリジェントビル等の室内にお
いてオフィスオートメーション(OA)機器等の熱負荷
が大きな建築物に利用するのに好適な空調方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、事務所ビルでは急激な高度情報化
対応が進められており、インテリジェントビルと称さ
れ、多数のOA機器が導入されている。このような変化
に伴い、事務所ビルの空調負荷はひと昔前とは異なり、
冷房負荷の占める割合が大きくなっており、冷房能力の
不足による空調設備の能力増強が必要となる場合が増加
している。
【0003】このような場合に取られる従来の空調設備
能力増強方法は、冷熱源の能力増強と配管系のサイズア
ップ、空調機の能力増強及びダクト系のサイズアップを
同時に実施する方法等がなされてきた。
【0004】第6図に従来の空調設備の概要を冷房時を
対象として示す。以下に従来の空調設備の概要につい
て、空調設備の機器毎に説明する。はじめに冷熱源の能
力は、近年の居室内の負荷の増加が急激である。現在改
修の対象となっている15〜20年前に建設されたビル
の計画時においては、空調におけるエネルギー消費が暖
房期を中心検討されており、また冷房負荷が照明負荷と
人体負荷等でほとんど占められていたのに対して、近年
建設されるビルでは、冷房期を中心に検討されており、
またOA機器の廃熱による冷房負荷が増加しており、1
5〜20年前と比較して単位面積当たり機器定格で50
VA/m2程度の冷房負荷が増加したと一般に言われてお
り、この分の冷房負荷を増強した冷熱源の準備が必要と
なっている。
【0005】次に配管系のサイズについて説明する。前
述した理由により配管系のサイズも大きくなる傾向があ
る。また既設ビルの改修を配管系のサイズの面から以下
検討する。この場合に考慮する必要があるのは配管系の
寿命および改修のし易さに起因する工事コストとの関係
である。特に、一般に配管系のうち高さ方向に設置され
る縦配管は、澱みなく配管内部に冷温水が供給されてい
るためか腐食の進行が遅く、空調設備の改修サイクルで
ある15〜20年を大幅に超える寿命をもっており、ま
た階高方向での防火区画によるスラブ貫通部処理部の撤
去又はハツリ及び再処理等の工事を考慮すると、既存設
備をそのまま使用することが望ましいという特徴を持
つ。この縦配管を残したまま、他の配管系の劣化部分を
改修する場合には、送水の運転コストが大幅に増加して
しまうという問題があった。これは後述の室内環境を維
持するための理由により、従来の空調方法においては冷
凍機などの冷熱源からの送水の温度を7℃前後で一定に
設定される場合が一般的である。そのため冷房負荷の増
加による空調機の熱交換器への供給熱量の増加に対して
は、送水量を増加せざるをえず、配管腐食の一形態であ
るエロージョン発生のおそれが無い基準流速内の範囲で
送水量を増加して対応しているのが現状である。送水量
を増加させざるを得ないことから発生する二次的な問題
としては、エロージョン発生の可能性が高まることのほ
か、圧力損失の上昇による搬送エネルギーの増加があげ
られる。従って冷凍機などの冷熱源からの送水の温度を
低温化し、二次的問題の発生を回避することが望まれる
が、前述したように送水温度は現状以下に低くすること
ができないため、二次的問題の発生を防止する手段がな
かった。
【0006】次に空調機の能力増強であるが、空調機に
は7℃前後の冷水を供給し、15〜18℃程度の空調空
気を吐出するのが従来一般的であった。これは15〜2
0年前と近年でも違いがない。そのため能力増強につい
ては、送風機の能力増強と熱交換器の高効率化で対応し
ている。
【0007】最後にダクト系であるが、従来の空調シス
テムでは、前述のように、冷房時には給気温度を従来と
同様に15〜18℃程度に冷却し、内部発熱の増加には
送風量を増加させることで対処せざるを得なかったた
め、送風量の増加により、ファン・ダクトサイズが拡大
し、設備費が増大するとともに、ファン動力の増大する
という問題があった。
【0008】冷房時の給気温度を前述の設定以下にでき
ない理由は以下の2点である。ひとつは、前述の設定以
下にすると、室内への供給空気と室内の空気が攪拌混合
が不充分となり、このため吹出し器具からの供給空気が
低温のまま執務者が常時在席する居住域において温度ム
ラが発生し、供給空気における気流各部の状態が不均一
となって、コールドドラフトの発生等により室内の温熱
環境の快適性が阻害されるという問題が生ずる。もうひ
とつは、前述の設定以下にすると、結露発生のおそれが
懸念され、湿潤化により、カビの発生およびその空気拡
散により、シックビルディングと総称される疾患の発生
が懸念される空気質となってしまう問題がある。以上の
理由から従来の空調方法においては、冷房時の給気温度
が15〜18℃程度で設定されており、内部発熱の増加
に対しては送風量を増加させて対応していた。
【0009】これは前述した冷水の供給温度が現状の7
℃設定されていることとも関連する。最近使用されてい
る冷熱源である種々の氷蓄熱空調システム、低温チラー
では実際には4℃程度の低温冷水を供給する能力を持っ
ているが、室内に吹き出す空気温度は、従来空調レベル
と同じ15〜18℃程度であるため、実際には7℃程度
の冷水を供給せざるをえず、その特徴が有効活用されて
いなかったのが現状である。
【0010】以上、従来の空調設備の冷水及び冷房空気
の搬送方法について述べてきたが、これは新規の空調設
備を計画する場合においても、また旧設備を改修する場
合においても同様である。空調設備では冷房時にはでき
るだけ低温の冷水、及び空気を配管及びダクトで搬送
し、設備コスト及び搬送量の3乗に比例する搬送動力を
低減することが望ましいものの、現実には先に述べた結
露、コールドドラフト等の問題を回避し、室内環境を維
持する観点から所望の温度設定条件による空調システム
の運転が不可能であった。
【0011】第6図は、従来の空調システムにおける居
室1での吹出し口2、吸込み口3の配置の一般的な例を
示す。従来の空調システムにおいて、吹出し口2はシス
テム天井等に等間隔で配置され、また吸込み口3も同様
にシステム天井等に等間隔に配管される。天井裏の空間
には吸気ダクト4が配置され、冷熱源5との間で循環す
る熱媒体が通される熱交換器6が具備された空調機7を
通じて前記吸気ダクト4に空調空気を供給している。前
記吸込み口3に接続されるリターンダクト8は空調機7
に接続され、送風機9により室内空気が循環されるもの
となっている。
【0012】このようなレイアウトにおいては、空調空
気のショートサーキットを防止するために、空調空気の
拡散性を表す吹出し口定数を大きくとらざるを得ない。
つまり吹出し空気が室内空気と混合しない領域の長さが
長くならざるを得ない。また吹出し口2は床面と平行に
設置されるために、比較的天井面と垂直に空調空気が吐
出される傾向がある。その結果として、結露やコールド
ドラフトが発生し易い状況を作りだしてしまったという
問題が、従来の居室内の機器配置にはあった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
冷房負荷対応に有効であるとともに、暖房時の吸気の高
温化にも対応できて、設備費や動力費などを増大させる
ことなく、特に高度情報化ビルにおける内部発熱の増加
の問題に対処できる空調方法の提供することを目的とす
るものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る空調方法は、第1に、空調対象エリア
に空調空気の送風する複数の吹出し口を対象エリアの外
縁に沿って周回する方向に向けて空調空気を吹き出さ
せ、空調空気に当該エリアの内部空気を随伴させて1方
向に旋回させて空調をなすことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、第2には、空調対象エリアを複数に
分割し、各分割エリアに空調空気の送風する複数の吹出
し口を当該分割エリアの外縁に沿って周回する方向に向
け、当該エリアの内部空気を1方向に旋回させるととも
に、各エリア毎の隣接旋回気流の旋回方向を逆向きに設
定してエリア接線での気流方向を一致させて空調をなす
ように構成した。
【0016】更に、第3には、空調対象室内と分離され
る天井チャンバを形成し、この天井チャンバ内に空調空
気の送風する複数の吹出し口を配置するとともに、各吹
出口をチャンバ内壁に沿って1方向に周回する方向に向
けてチャンバ内での旋回気流を形成し、空調対象室内か
らの吐出される少なくとも一部の空気を前記チャンバ内
に循環させて空調空気との混合を行わせた後に、前記チ
ャンバから空調対象室内に混合空調空気を吹出すように
構成した。
【0017】第4には、空調対象室内と分離される床下
チャンバを形成し、この床下チャンバ内に空調空気の送
風する複数の吹出し口を配置するとともに、各吹出口を
チャンバ内壁に沿って1方向に周回する方向に向けてチ
ャンバ内での旋回気流を形成し、空調対象室内からの吐
出される少なくとも一部の空気を前記チャンバ内に循環
させて空調空気との混合を行わせた後に、前記チャンバ
から空調対象室内に混合空調空気を吹出すように構成し
た。
【0018】
【作用】空調対象エリアである居室内に空調空気を吹出
すに際して、複数の吹出し口を例えば冷房の場合はエリ
アの天井隅部に設置し、暖房の場合は床面に近い壁面の
隅部に配置する。これらの吹出し口からの吹出し方向
は、エリアを一方向に周回するように設定する。これは
吹出し方向を天井面に投影したときの方向線が矩形また
は多角形となるようにするとともに、この矩形または多
角形の外形線を一方向に循環するように設定しておくの
である。この場合において、各吹出し口からの吹出し方
向は天井面よりやや下向きあるいは床面よりやや上向き
に設定することが望ましい。このように状態で空調空気
を吹出すと、対象エリアを構成している室内の空気は空
調空気が旋回することに伴って旋回気流を形成し、これ
が室内の全体を回ることになる。吹出口の設置側と反対
面部には吸込み口を設置して吸気をなせば、室内空気は
旋回空調空気によって攪拌されつつ、所定の空調環境に
設定される。したがって、熱負荷が多くあり、熱負荷の
箇所が部分的に集中するような場合でも、回転渦流を発
生させることにより、空調空気の混合性が向上し、空調
エリアとなっている居室への給気温度を従来と比較して
低温としてもコールドドラフトや結露の発生等の室内環
境を悪化させることが少ない空調システムとなるのであ
る。
【0019】また、空調対象の室内を複数のエリアに分
割しておき、各分割エリアで旋回気流を形成するように
し、かつ隣接エリアでの旋回気流が干渉しないように旋
回方向を設定することにより、広大な空調エリアでも最
適な温度環境に調整できる。
【0020】更に、空調対象室内に天井チャンバを形成
し、あるいは床下チャンバを形成して、ここで空調空気
の旋回気流を発生させつつ、室内空気の少なくとも一部
をチャンバに導入し、旋回気流で攪拌混合した後に室内
に調和空気を供給することでも、空調空気の混合性を高
めることができ、同様に給気温度を従来と比較して低温
としてもコールドドラフトや結露の発生等の室内環境を
悪化させることが少ない空調システムとすることができ
る。
【0021】
【実施例】以下に、本発明に係る空調方法の具体的実施
例を図面を参照して詳細に説明する。
【0022】図1は、冷房システムに用いた第1実施例
に係る空調方法を実現するための全体構成を、空調対象
エリアが方形空間とされている居室空間に適用した場合
について示している。この図に示すように、実施例に係
る空調システムは、居室空間10の外部に設置した空調
機12から送気ダクト14を有し、これを天井板16の
裏面に形成された天井チャンバ18に2本に分岐して配
管するようにしている。分岐された各送気ダクト14は
一対の平行な壁面に沿って各々配設されており、各送気
ダクト14から更に前後一対の枝管が分岐され、これを
空調空気の吹出し管20として、天井板16から貫通さ
せ、居室空間10の天井面の4隅部に臨まれるように配
置している。この吹出し管20の居室空間10への突出
部には吹出し口22が形成され、この吹出し口22から
の吹出し方向が居室空間10で隣接している一方の隅部
に配置された吹出し管20に向けられるように設定さ
れ、各吹出し管20からの吹出し方向が居室空間10の
壁面に沿って1方向に周回するように設定するものとし
ている。図示の例では、4つの吹出し管20を交点とす
る4角形を設定し、この4角形の辺を吹出し方向線と
し、かつ4角形を1方向に周回する方向となるように各
吹出し口22を設定しているのである(図1(2)参
照)。この吹出し方向を矢印Aで示す。また、天井板1
6に対しては吹出し方向が鋭角をなすようにやや下向き
となるようにしている。このようにすることによって、
4ヵ所の吹出し口22から空調空気が吐出されると、居
室空間10の内部では、室内空気が随伴した旋回気流2
4となって徐々に下降し、最終的には床面26に達する
ような気流が形成される。
【0023】居室空間10の床面26には吸込み口28
が開口されており、これは4個の吹出し管20から等距
離にあるように空調ゾーンの中央部に配置し、これを床
下チャンバ30と連通させている。また、床下チャンバ
30に開口されている吸気管32が設けられ、これが前
述した外部の空調機12に接続されているのである。空
調機12は内部に熱交換器34と送風機36を備え、上
記吸気管32を通じて吸引された空気を熱交換器34に
通して所定の温度に調整した後、送風機36によって前
記送気ダクト14に送風するようにしている。また、空
調機12の熱交換器34と循環通路によって接続される
冷熱源38が設置されており、ポンプ40によって冷熱
媒体が熱交換器34に循環供給されている。
【0024】このような実施例では、14m×21mの
矩形形状の空調ゾーンの4隅に吹出し口22が配置さ
れ、全部の吹出し口22からの空調空気の吐出方向を天
井面となす角度が鋭角であり、かつ全吹出し口の吐出方
向を天井面に投影した線図が矩形を描くように配置され
ている結果、居室空間10の内部で一方向に空調空気が
旋回下降流となって床面26に達する。これにより、空
調空気は居室空間10の天井面から床面26に向かって
逆円錐状に大きな旋回気流を発生する。従来システムに
おいては、吐出後の空調空気が比較的直線的に執務者が
常時在席する床から高さ1.2m程度までに当たる居住
域まで到達しており、室内空気との混合が不十分のまま
居住域に搬送され、コールドドラフトの発生の怖れがあ
ったのに対して、本実施例による空調方法によれば、空
調空気が吹出し口22から吐出された後、居住域まで到
達する距離が長くなるように設定できるため、空調空気
と室内空気との混合が十分になされ、コールドドラフト
の発生の怖れが大幅に低減されるものとなっている。
【0025】また、従来システムにおいては、空調エリ
アとしての居室への空調空気の温度は、冷房時において
も17℃程度で吹き出されていたのに対して、本実施例
によれば、10℃程度の空調空気を吐出した場合におい
ても、コールドドラフトや結露の発生等の室内環境を悪
化させることが少ない。そのため、熱源機器から空調機
への冷水の送水温度も従来システムで7℃程度であった
のに対して、実用的に配管内部での凍結のおそれが少な
い限界温度である3〜4℃程度まで低温化することが可
能となる。
【0026】なお、上記実施例において、居室空間10
の4隅に配置される吹出し管20は構造用柱に沿うよう
に配置し、あるいは構造用柱に直接吹出し管相当部を形
成するようにすることで、突起物が天井板16から見え
るような美観を損なうことを防止できる。
【0027】次に、図2には第1実施例の変形に係る第
2実施例を示す。第1実施例が14m×21mの居室空
間10の全体を空調エリアとしたのに対し、この第2実
施例は構造柱等のスパンである7m×7mの床面積を1
つのモジュールに分割した空調エリアを設定し、各分割
エリアにて旋回気流24を発生させることで、この複数
の旋回気流により14m×21mの空調ゾーン全体を空
調するようにしたものである。
【0028】すなわち、第2実施例では、建築物の構造
上のスパンに合わせて1つのモジュール42を構成し、
1つのモジュール42内の構成を図1の第1実施例と同
様の配置としたものである。第1実施例と異なるのは、
モジュール42間の旋回気流24の相互作用であり、第
2実施例では隣合うモジュール42間の旋回気流24の
回転方向が逆となるように構成し、図2(2)に示して
いるように、モジュール42間の境界域で気流の流れが
同一方向となるようにして気流の干渉を低減しているも
のである。したがって、各モジュール42により区画さ
れる分割空間内で図2(1)に示す如く、旋回気流24
が複数発生し、居室空間10の全体の空調が良好に行わ
れる。なお、第1実施例と同様な構成は同一番号を付し
て説明を省略する。
【0029】次に、図3、図4に本発明を天井チャンバ
給気方式に適用した場合の第3実施例および第4実施例
を示している。
【0030】まず、図3に示した第3実施例の空調シス
テムは、冷熱源38、空調機12、送気ダクト14、天
井チャンバ18、吹出し口22、及び吸込み口28から
構成されるが、このうち送気ダクト14は空調機12と
天井チャンバ18を接続するが、吹出し口22を天井チ
ャンバ18内に開口させ、これを3個以上に複数個分割
し、相当距離離して配置した構成とされている。図3の
例では、平面的には矩形である天井チャンバ18の4隅
部近傍に、ほぼ均等風量の空調空気を吐出する4個の吹
出し口22を配置した。吹出し口22のネック部には吐
出風量を均等化するためのダンバ(図示せず)を設置
し、風量を均一化するようしている。
【0031】この第3実施例では、空調機12から空調
空気は、4個の吹出し口22から等風量で天井チャンバ
18内に吐出され、また、吹出し方向はそれぞれ、概略
直角な関係をなすように設定している。吹出し口22の
個数が4個以上である場合には、図4に第4実施例とし
て、6個の吹出し口の例を示すように、天井チャンバ1
8内に大きな旋回渦流が発生するように、吹出し口22
から空調空気の気流方向を設定する必要があり、吐出方
向のなす直線を結ぶと概略平面6角形をなすように、吹
出し口個数と等しい概略等多角形をなすように配置す
る。
【0032】これらの実施例では、特に室内空気を空調
機12に戻すために天井板16や居室側壁に設けた吸気
手段からその一部を還流させて天井チャンバ18に供給
するようにしている。吸気手段は図1に示した吸気管3
2(図1参照)から室内空気の一部を還流させるように
してもよい。これは供給管32から分岐された還流管4
4を天井チャンバ18まで延長し、室内空気の一部が天
井チャンバ18に吹込ませるようにすることで実現でき
る。この還流管44などの吸気手段からの還流空気の吹
出し方向は、旋回流24の方向に一致させるようにすれ
ばよい。還流管44からの吹出し口を空調空気の吹出し
口22の一部に代替させるようにすることも可能であ
る。
【0033】第3、4実施例に示した吹出し口22の配
置により、低温の空調空気は天井チャンバ18内で大き
な旋回渦流を発生させ、天井チャンバ18内の空気と混
合し空気温度を上昇させた後、居室内の天井板16に設
けた吐出口46から居室空間10内に吐出する。居室空
間10からの還気は空調機に戻されるが、その一部は還
流管44もしくは天井板又は側壁等に設けた吸気手段を
経由し、空調機12を経ずに天井チャンバ18内に吐出
し、低温の空調空気と直接混合される。
【0034】以上の機器構成および空気及び冷水の搬送
方法により空調機からの供給空気を10℃程度の低温と
しても、従来システムで問題となっていたコールドドラ
フトや結露の発生等の室内環境を悪化させる怖れが大幅
に低減できた。
【0035】天井チャンバ供給方法と同様にアンダーフ
ロア空調方法に適用した場合の第5実施例を図5に示
す。これは暖房システムを構成するのに好適である。図
5の場合のシステム構成は、熱源機器、空調機、ダク
ト、床下チャンバ、天井チャンバ、吹出し口及び吸込み
口である。このうち送気ダクト14は図3の例と同様に
空調機と床下チャンバ30に接続する吹出し管20を3
個以上に複数個分割し、相当距離離して配置している。
図5の例では、平面的には矩形である床下チャンバ30
の4隅部近傍に、ほぼ均等風量の空調空気を吐出する4
個の吹出し管20が配置されるようにしている。各吹出
し管20には吹出し口22が形成され、4隅部の吹出し
口22からの吹出し方向が床下チャンバ30の内部で旋
回気流24を形成するように設定されているのは上述し
た各実施例を同様である。吹出し口22のネック部には
吐出風量を均等化するためのリリーフダンバを設置し、
風量を均一化するように構成した。この場合に空調機か
らの空調空気は、図3の例と異なり、2個の吹出し口2
2から等風量で床下チャンバ30内に吐出され、吐出方
向は平行かつ対向関係をなすように吹出し方向を設定し
配置した。また、床下チャンバ30内には空調空気の吹
出し口22のほか、2個の吹出し口22Rを設けるが、
この吹出し口22Rからは空調機12からの低温の空調
空気ではなく、居室空間10からの還気の一部を空調空
気と当量、2分割し、空調空気の吹出し口22からの吹
出し方向と概略直角となるように配置している。
【0036】以上の構成により、床下チャンバ30内で
空調空気の十分な混合がなされ、17℃前後に上昇した
後、床面26に設けられた吐出口48から居室空間10
内に吐出される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
空調空気を空調エリアもしくは天井チャンバあるいは床
下チャンバで旋回させ、必要に応じて室内空気の少なく
とも一部を旋回流に随伴旋回させて混合するようにした
ので、吸込み口までの気流線長さを長くして室内空気と
の混合を良好にすることができる。これにより、冷房負
荷対応に有効であるとともに、暖房時の吸気の高温化に
も対応できて、設備費や動力費などを増大させることな
く、特に高度情報化ビルにおける内部発熱の増加の問題
に対処できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る空調方法を実現するための空
調システムの全体構成の斜視図と空気流れの平面模式図
である。
【図2】第2実施例の側面断面図と平面模式図である。
【図3】第3実施例に係る天井チャンバ空調方法への適
用されるシステム構成図と平面模式図である。
【図4】第4実施例のシステム構成図と平面模式図であ
る。
【図5】第5実施例に係るアンダーフロア空調方法へ適
用されるシステム構成図と平面模式図である。
【図6】従来の空調方法の空調システムの全体構成図で
ある。
【符号の説明】
10 居室空間 12 空調機 14 送気ダクト 16 天井板 18 天井チャンバ 20 吹出し管 22 吹出し口 24 旋回気流 26 床面 28 吸込み口 30 床下チャンバ 32 吸気管 34 熱交換器 36 送風機 38 冷熱源 40 ポンプ 42 分割モジュール 44 還流管 46 天井吐出口 48 床吐出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象エリアに空調空気の送風する複
    数の吹出し口を対象エリアの外縁に沿って周回する方向
    に向けて空調空気を吹き出させ、空調空気に当該エリア
    の内部空気を随伴させて1方向に旋回させて空調をなす
    ことを特徴とする空調方法。
  2. 【請求項2】 空調対象エリアを複数に分割し、各分割
    エリアに空調空気の送風する複数の吹出し口を当該分割
    エリアの外縁に沿って周回する方向に向け、当該エリア
    の内部空気を1方向に旋回させるとともに、各エリア毎
    の隣接旋回気流の旋回方向を逆向きに設定してエリア接
    線での気流方向を一致させて空調をなすことを特徴とす
    る空調方法。
  3. 【請求項3】 空調対象室内と分離される天井チャンバ
    を形成し、この天井チャンバ内に空調空気の送風する複
    数の吹出し口を配置するとともに、各吹出口をチャンバ
    内壁に沿って1方向に周回する方向に向けてチャンバ内
    での旋回気流を形成し、空調対象室内からの吐出される
    少なくとも一部の空気を前記チャンバ内に循環させて空
    調空気との混合を行わせた後に、前記チャンバから空調
    対象室内に混合空調空気を吹出すようにしたことを特徴
    とする空調方法。
  4. 【請求項4】 空調対象室内と分離される床下チャンバ
    を形成し、この床下チャンバ内に空調空気の送風する複
    数の吹出し口を配置するとともに、各吹出口をチャンバ
    内壁に沿って1方向に周回する方向に向けてチャンバ内
    での旋回気流を形成し、空調対象室内からの吐出される
    少なくとも一部の空気を前記チャンバ内に循環させて空
    調空気との混合を行わせた後に、前記チャンバから空調
    対象室内に混合空調空気を吹出すようにしたことを特徴
    とする空調方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008116064A (ja) * 2006-10-31 2008-05-22 Daikin Ind Ltd 空調制御装置、空調制御システム、空調制御方法及び空調制御プログラム
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JP2016118352A (ja) * 2014-12-22 2016-06-30 清水建設株式会社 空調システム

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