JPH08312458A - クランク軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置 - Google Patents

クランク軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置

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JPH08312458A
JPH08312458A JP12327995A JP12327995A JPH08312458A JP H08312458 A JPH08312458 A JP H08312458A JP 12327995 A JP12327995 A JP 12327995A JP 12327995 A JP12327995 A JP 12327995A JP H08312458 A JPH08312458 A JP H08312458A
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bearing
wall
box
support hole
bearing wall
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JP12327995A
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English (en)
Inventor
Masahiro Akeda
正寛 明田
Kazutoshi Okamoto
一利 岡本
Yasuichi Kamata
保一 鎌田
Nobuhiro Yamamoto
信裕 山本
Hideyuki Koyama
秀行 小山
Toshiyuki Yotsutsuji
稔幸 四ツ辻
Akira Hayatani
章 早谷
Masahiko Sugimoto
雅彦 杉本
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0043Arrangements of mechanical drive elements
    • F02F7/0053Crankshaft bearings fitted in the crankcase

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 軸受壁の支持孔と軸受箱との間に挿通隙間が
残存するのを解消し、当該挿通隙間に起因する軸受壁の
歪み振動やクランクケースの騒音を解消するとともに、
軸受壁自体の耐久性を高め、クランク軸の組み付けを容
易に正確に行えるようし、軸受壁の強度を低下させるこ
となく、その軽量化を図る。 【構成】 クランクケース2に形成した軸受壁21の支
持孔22内に二つ割り形の軸受箱11を装着し、軸受箱
11の中央の軸受孔12でクランク軸8の中間ジャーナ
ル8aを枢支する。軸受箱11は上箱11aと下箱11
bとを左右一対の連結用ボルト14・14で連結固定す
る。軸受壁21の下部に上記支持孔22の下部を欠く欠
落壁部23を形成するとともに、軸受壁21の左右下半
部を締結用ボルト17で締結して、軸受箱11を支持孔
22内に内嵌固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多気筒エンジンのクラ
ンク軸の中間ジャーナルを枢支するトンネル式軸受装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】トンネル式軸受装置の従来技術として
は、本出願人の提案に係るもので、例えば図3及び図4
に示すもの(実開昭63―115619号公報)があ
る。ここで図3は従来例に係るクランク軸中間ジャーナ
ルのトンネル式軸受装置の縦断正面図、図4は縦型水冷
式ディーゼルエンジンの要部を破断して示す側面図であ
る。多気筒エンジンでは、図4に示すように、クランク
軸8の中間ジャーナル8aはそれぞれトンネル式軸受装
置10で枢支されている。なお、図3中の符号Eは当該
ディーゼルエンジン全体を示し、1はクランクケースを
一体に形成したシリンダブロック、3はシリンダヘッ
ド、4はギアケース、5はファン駆動プーリ、6は冷却
ファン、7はフライホイル、9はオイルパンを示す。
【0003】上記トンネル式軸受装置10は、図3及び
図4に示すように、多気筒エンジンEのクランク軸8の
中間ジャーナル8aを支持する軸受壁21をクランクケ
ース2と一体に形成し、この軸受壁21に軸受箱11の
支持孔22をあけ、この支持孔22内に二つ割り形の軸
受箱11を内嵌固定し、この軸受箱11の中央の軸受孔
12で軸受メタル13を介してクランク軸8の中間ジャ
ーナル8aを枢支するように構成されている。
【0004】二つ割り形の軸受箱11は、半円状の上箱
11aと略T字状の下箱11bとから成り、これらの上
箱11aと下箱11bとを上向きに貫通する左右一対の
固定ボルト15a・15aで一体に連結するとともに、
上箱11aの上部2箇所を当該固定ボルト15a・15
aで軸受壁21の支持孔22の上部内面に締結固定し、
下箱11bの下部の1箇所を別の固定ボルト15bで軸
受壁21の下部に締結固定される。ここで、各軸受箱1
1の中央の軸受孔12の孔加工は、その同心精度を高く
維持するため、以下のようにして行われる。先ず各軸受
壁21の支持孔22内に二つ割り形の各軸受箱11を上
記3本の固定ボルト15a・15a・15bで内嵌固定
する。その状態でシリンダブロック1を孔加工装置に装
着し、複数の軸受箱11を貫通させて一度に軸受孔12
をあける。
【0005】また、クランク軸8の組み付けは、以下の
ようにして行われる。予めクランク軸8の中間ジャーナ
ル8aに、それぞれ二つ割り形の軸受箱11を組み付
け、その状態で当該クランク軸8をクランクケース2の
一端部後方(フライホイル7)側より各軸受壁21の支
持孔22を挿通してクランクケース2内に挿入し、各軸
受壁21の支持孔22内にそれぞれ軸受箱11を装着す
る。次いで、上記孔加工時と同様に各軸受壁21の支持
孔22内に各軸受箱11を3本の固定ボルト15a・1
5a・15bで内嵌固定する。なお、図3中の符号24
はクランク軸8の中間ジャーナル8aを潤滑する潤滑油
路、25はシリンダ、26は前後に連なるシリンダ25
の連続肉壁部、27はシリンダジャケット、28は連続
肉壁部26のヘッド寄り部26aを冷却する冷却水路を
示す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、クランク軸8は、各中間ジャーナル8aに軸受箱1
1を組み付けた後で、軸受壁21の支持孔22を挿通し
てクランクケース2内に組み込まれることから、各軸受
壁21の支持孔22と軸受箱11との間には一定の挿通
隙間が必要になる。この挿通隙間の存在は、クランク軸
8の各中間ジャーナル8aの同心軸支精度を、軸受箱1
1の孔加工時と同等の同心精度に再現する上で妨げとな
る。即ち、上記支持孔22内に軸受箱11を内嵌固定す
るにあたり、各固定ボルト15a〜15bを一定の締結
順序で均等な締結力により締結することは実質的に困難
であり、また、軸受箱11を受け止める支持孔22の上
半円弧部の締結面は傾斜しているため、左右一対の固定
ボルト15a・15aの締結力が均等でなければ、軸受
箱11が左右いずれかに偏回転する。従って複数の中間
ジャーナル8aの同心軸支精度が低下する。
【0007】また、二つ割り形の軸受箱11は、下箱1
1bを介して2本の固定ボルト15a・15aで軸受壁
21の上部に締結し、当該下箱11bを介してその下部
を1本の固定ボルト15bで軸受壁21の下部に締結す
ることから、軸受箱11を締結固定した状態では、当該
軸受箱11の左右両側と下側に挿通隙間が残存すること
になる。一方、エンジンの交番爆発圧力は、軸受箱11
を介して軸受壁21に作用し、軸受箱11の左右の挿通
隙間が無くなる方向に軸受壁21を歪ませる。その結
果、上記挿通隙間は軸受壁21の歪み振動を誘発し、ク
ランクケース自体の発音(騒音発生)の原因になる。ま
た、軸受壁21の歪み振動により、上記軸受壁21自体
の耐久性も低下することになる。
【0008】他方、軸受壁21の支持孔22と軸受箱1
1との間の挿通隙間を極力小さくしようとすると、クラ
ンク軸8をクランクケース2内に挿通するのが困難にな
り、クランクケースの組み付けに手間取る。しかも、下
箱11bを介して軸受箱11を固定ボルト15bで軸受
壁21の下部に締結することから、軸受壁21の下部を
欠落させることができず、軸受壁の軽量化を図ることが
できない。本発明は、このような事情に鑑みてなされた
もので、 軸受壁の支持孔内に二つ割り形の軸受箱を内嵌固定
するにあたり、軸受壁の支持孔と軸受箱との間に挿通隙
間が残存するのを解消すること、 上記挿通隙間に起因する軸受壁の歪み振動やクラン
クケース自体の騒音発生を防止するとともに、軸受壁自
体の耐久性を高めること、 クランク軸の組み付けを容易にするために、上記挿
通隙間を大きく確保しつつ、中間ジャーナルの同心軸支
精度を高めること、 軸受壁の強度を低下させることなく、その軽量化を
図ること、を技術課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のように構成される。請求項1に記載
の発明は、図1及び図2に示すように、多気筒エンジン
Eのクランク軸8の中間ジャーナル8aを支持する軸受
壁21をクランクケース2と一体に形成し、上記軸受壁
21に軸受箱11の支持孔22をあけ、この支持孔22
内に二つ割り形の軸受箱11を内嵌固定し、上記軸受箱
11の中央の軸受孔12でクランク軸8の中間ジャーナ
ル8aを枢支して構成したクランク軸中間ジャーナルの
トンネル式軸受装置において、二つ割り形の上記軸受箱
11は、上箱11aと下箱11bとを左右一対の連結用
ボルト14・14で連結固定して成り、上記軸受壁21
は、その下部に上記支持孔22の下部を欠く欠落壁部2
3を有して成り、上記軸受壁21の左右下半部を締結用
ボルト17で締結することにより、上記軸受箱11を上
記支持孔22内に内嵌固定したことを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、図1に示
すように、請求項1に記載のクランク軸中間ジャーナル
のトンネル式軸受装置において、上記締結用ボルト17
は、上記下箱11bの下部を貫通させて構成したことを
特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、二つ割り形の上記
軸受箱11は、上箱11aと下箱11bとが左右一対の
連結用ボルト14・14で連結固定され、その中央の軸
受孔12でクランク軸8の中間ジャーナル8aを枢支す
る。一方、上記軸受壁21は、その下部に支持孔22の
下部を欠く欠落壁部23を有しているので、上記軸受壁
21の左右下半部を締結用ボルト17で締結することに
より、上記軸受箱11を上記支持孔22内に左右から締
め付ける状態で内嵌固定する。
【0012】これにより、軸受箱11は支持孔22の上
半円弧部を基準面として受け止められ、クランク軸8の
各中間ジャーナル8aの軸芯を正確に位置決めする。ま
た、前記挿通隙間を十分に確保するために軸受箱11の
支持孔22を十分大きくしても、支持孔22内に軸受箱
11を内嵌固定した状態では、軸受壁の支持孔と軸受箱
との間に挿通隙間は残存しない。
【0013】また、請求項2に記載の発明では、上記締
結用ボルト17が上記下箱11bの下部を貫通している
ことから、軸受箱11を支持孔22内に内嵌固定するに
あたり、軸受箱11が支持孔22内で偏回転するのを阻
止する。これにより、支持孔22内に軸受箱11を内嵌
固定した状態では、クランク軸8の各中間ジャーナル8
aの同心軸支精度を、軸受箱11の孔加工時とほぼ同等
の同心精度で再現することができる。
【0014】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、軸受壁の下
部に支持孔の下部を欠く欠落壁部を有しているので、以
下の効果を奏する。 前記挿通隙間を十分に確保するために軸受壁の支持
孔を十分大きくしても、軸受壁の左右下半部を締結用ボ
ルトで締結することにより、支持孔内に軸受箱を内嵌固
定する締結力が強まり、軸受壁の支持孔と軸受箱との間
に挿通隙間が残存するのを解消することができる。
【0015】 軸受壁の支持孔と軸受箱との間に挿通
隙間が残存しないので、当該挿通隙間に起因する軸受壁
の歪み振動やクランクケース自体の発音(騒音)を防止
するとともに、軸受壁自体の耐久性を高めることができ
る。 軸受壁の支持孔と軸受箱との間の挿通隙間を十分に
確保するべく軸受箱の支持孔を十分大きくすることによ
り、クランク軸をクランクケース内に容易に挿通するこ
とができるので、クランク軸の組付けを容易にできる。
【0016】 軸受壁は、その下部に支持孔の下部を
欠く欠落壁部を有して成り、当該軸受壁の左右下半部を
締結用ボルトで締結することにより、軸受壁の強度を低
下させることなく、その軽量化を図ることができる。 請求項2に記載の発明では、上記締結用ボルトが上
記下箱の下部を貫通していることから、軸受壁の左右下
半部を当該締結用ボルトで締結することにより、支持孔
内に軸受箱を内嵌固定した状態では、クランク軸の各中
間ジャーナルの同心軸支精度を、軸受箱の孔加工時とほ
ぼ同等の同心精度で再現することができるので、中間ジ
ャーナルの同心軸支精度をたかめることができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて述べ
る。図1は本発明の実施例1に係るクランク軸中間ジャ
ーナルのトンネル式軸受装置の縦断正面図である。この
トンネル式軸受装置10は、図3に示す従来例と同様の
基本構成を備えている。即ち、多気筒エンジンEのクラ
ンク軸8の中間ジャーナル8aを支持する軸受壁21を
クランクケース2と一体に形成し、上記軸受壁21に軸
受箱11の支持孔22をあけ、この支持孔22内に二つ
割り形の軸受箱11を内嵌固定して構成されている。
【0018】以下、このトンネル式軸受装置の特徴構成
について説明する。二つ割り形の上記軸受箱11は、上
箱11aと下箱11bとを左右一対の連結用ボルト14
・14で連結固定し、この軸受箱11の中央の軸受孔1
2でクランク軸8の中間ジャーナル8aを枢支するよう
に構成されている。なお、上記連結用ボルト14の所要
箇所には、ボルト孔内面との密着性を高めるために、ス
パイラルローレット部14aが形成されている。
【0019】また、上記軸受壁21の上部には、上記支
持孔22の上部を欠くぬすみ凹部23aが、その下部に
は上記支持孔22の下部を欠く欠落壁部23が形成され
ている。上記のようにぬすみ凹部23aと、欠落壁部2
3を設けることにより、クランク軸8の振り回し半径
(回転半径:図4中の符号R)を従来例のものよりも大
きく設定した場合に、多気筒クランク軸8の一対の対向
するクランクピン外縁部8cが、それぞれ上記ぬすみ凹
部23aと欠落壁部23とをくぐり抜けることができる
ようにしてある。これにより、シリンダブロック1の背
丈や軸受箱11の大きさを変えないでクランク軸8の振
り回し半径Rを大きくして排気量アップ、ひいてはエン
ジンの出力アップを図ることができる。
【0020】上記締結用ボルト17は、軸受壁21の左
右下半部を締結するためのもので、図1に示すように、
下箱11bの下部を貫通する状態で装着されている。即
ち、上記軸受壁21の左右下半部を締結用ボルト17で
締結することにより、当該軸受箱11を支持孔22内に
左右から締め付ける状態で内嵌固定するように構成され
ている。なお、上記締結用ボルト17の所要箇所には、
ボルト孔内面との密着性を高めるために、スパイラルロ
ーレット部17aが形成されている。
【0021】上記構成により、軸受壁21の支持孔22
を十分大きくしても、軸受壁21の左右下半部を締結用
ボルト17で締結することにより、支持孔22内に軸受
箱11を内嵌固定する締結力が強まり、軸受壁21の支
持孔22と軸受箱11との間に挿通隙間が残存するのを
解消することができる。また、上記締結用ボルト17が
上記下箱11bの下部を貫通していることから、軸受壁
21の左右下半部を当該締結用ボルト17で締結するこ
とにより、軸受箱11は支持孔22の上半円弧部を基準
面として受け止められるとともに、当該軸受箱11が支
持孔22内で左右いずれかに偏回転するのを阻止する。
これにより、支持孔22内に軸受箱11を内嵌固定した
状態では、クランク軸8の各中間ジャーナル8aの同心
軸支精度を、軸受箱11の孔加工時とほぼ同等の同心精
度で再現することができる。
【0022】また、軸受壁21の左右下半部を締結用ボ
ルト17で締結することにより、軸受壁21の支持孔2
2と軸受箱11との間に挿通隙間が残存しないので、当
該挿通隙間に起因する軸受壁21の歪み振動やクランク
ケース自体の騒音を解消するとともに、軸受壁21自体
の耐久性を高めることができる。しかも、支持孔22内
に軸受箱11を内嵌固定した状態では挿通隙間は問題に
ならないので、当該支持孔22と軸受箱11との間の挿
通隙間を十分に確保するべく軸受壁21の支持孔22を
十分大きくして、クランクケース2内へのクランク軸8
の挿通・組み込みを容易にすることができる。
【0023】また、上記軸受壁21は、その下部に支持
孔22の下部を欠く欠落壁部23を有しているので、シ
リンダブロック1全体の軽量化を図るとともに、軸受壁
21の左右下半部を締結用ボルト17で締結するので、
軸受壁の強度が低下することもない。また、上記欠落壁
部23は、クランクケース2内での仕切機能を緩和す
る。即ち、上記欠落壁部23は、クランクケース2内の
潤滑油面Sの上側における各軸受壁21の前後の空間を
相互に連通するとともに、その連通面積を大きくする。
これにより、潤滑油面Sがピストンのポンピング作用に
より大きく波立つのを抑制するとともに、波立つ潤滑油
がピストンコンロッドの大端部で打ち付けられて劣化す
るのを防止し、オイルミストが発生するのを抑制する。
【0024】なお、本実施例装置では図1に示すよう
に、シリンダ25の連続肉壁部26のヘッド寄り部26
aに、シリンダジャケット27内の冷却水を流通させる
金属製の流路形成部材30が鋳込まれており、冷却水は
矢印で示すように連続肉壁部26のヘッド寄り部26a
を強力に冷却したあとでシリンダヘッド3内のヘッドジ
ャケットに抜けるように構成されている。
【0025】図2は、本発明の実施例2に係るクランク
軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置の縦断正面図で
ある。このトンネル式軸受装置10は、図1に示すトン
ネル式軸受装置と以下の点で異なる。即ち、締結用ボル
ト17は、図2に示すように、下箱11bを貫通させな
い状態で装着され、軸受壁21の左右下半部を締結する
点は共通する。その他の点は図1に示すトンネル式軸受
装置と同様に構成されている。
【0026】上記実施例では、軸受壁21の上部に支持
孔22の上部を欠くぬすみ凹部23aを形成したものに
ついて例示したが、ぬすみ凹部23aの有無は問わな
い。また、上記実施例では、クランク軸8をクランクケ
ース2の後方より各軸受壁21の支持孔22内に挿通す
るものとして説明したが、クランク軸8をクランクケー
ス2の前向より支持孔22内に挿通するものでもよい。
さらに、上記実施例では、いずれもディーゼルエンジン
について例示したが、ディーゼルエンジンか火花点火式
エンジンかを問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るクランク軸中間ジャー
ナルのトンネル式軸受装置の縦断正面図である。
【図2】本発明の実施例2に係る図1相当図である。
【図3】従来例に係る図1相当図である。
【図4】縦型水冷式ディーゼルエンジンの要部を破断し
て示す側面図である。
【符号の説明】
E…多気筒エンジン、2…クランクケース、8…クラン
ク軸、8a…クランク軸の中間ジャーナル、10…トン
ネル式軸受装置、11…軸受箱、11a…上箱、11b
…下箱、12…軸受孔、14…連結用ボルト、21…軸
受壁、22…軸受箱の支持孔、23…欠落壁部、17…
締結用ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 信裕 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内 (72)発明者 小山 秀行 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内 (72)発明者 四ツ辻 稔幸 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内 (72)発明者 早谷 章 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内 (72)発明者 杉本 雅彦 大阪府堺市石津北町64 株式会社クボタ堺 製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒エンジン(E)のクランク軸
    (8)の中間ジャーナル(8a)を支持する軸受壁(2
    1)をクランクケース(2)と一体に形成し、 上記軸受壁(21)に軸受箱(11)の支持孔(22)
    をあけ、この支持孔(22)内に二つ割り形の軸受箱
    (11)を内嵌固定し、 上記軸受箱(11)の中央の軸受孔(12)でクランク
    軸(8)の中間ジャーナル(8a)を枢支して構成した
    クランク軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置におい
    て、 二つ割り形の上記軸受箱(11)は、上箱(11a)と
    下箱(11b)とを左右一対の連結用ボルト(14)
    (14)で連結固定して成り、 上記軸受壁(21)は、その下部に上記支持孔(22)
    の下部を欠く欠落壁部(23)を有して成り、上記軸受
    壁(21)の左右下半部を締結用ボルト(17)で締結
    することにより、上記軸受箱(11)を上記支持孔(2
    2)内に内嵌固定した、ことを特徴とするクランク軸中
    間ジャーナルのトンネル式軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記締結用ボルト(17)は、上記下箱
    (11b)の下部を貫通させて構成した請求項1に記載
    のクランク軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置。
JP12327995A 1995-05-23 1995-05-23 クランク軸中間ジャーナルのトンネル式軸受装置 Pending JPH08312458A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101907036A (zh) * 2009-06-02 2010-12-08 本田技研工业株式会社 旋转轴支撑箱构造

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CN101907036A (zh) * 2009-06-02 2010-12-08 本田技研工业株式会社 旋转轴支撑箱构造

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