JPH08312280A - ロックビット - Google Patents

ロックビット

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JPH08312280A
JPH08312280A JP7142596A JP14259695A JPH08312280A JP H08312280 A JPH08312280 A JP H08312280A JP 7142596 A JP7142596 A JP 7142596A JP 14259695 A JP14259695 A JP 14259695A JP H08312280 A JPH08312280 A JP H08312280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rod
hole
bit
diameter
compressed air
Prior art date
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Pending
Application number
JP7142596A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Ageo
四朗 上尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUWA GIKEN KK
Original Assignee
MARUWA GIKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉱山、土木等の分野で、岩石やコンクリ−ト
に穿孔するために、さく岩機に取り付けて使用されるロ
ックビットにおける繰粉排出状態を改良し、穿孔速度を
向上させるとともに、微細な繰粉による公害問題等を解
消する。 【構成】 鋼製の台金の頭部に硬質刃体が植え付けられ
るとともに、胴部にはさく孔ロッドが後方から嵌合する
ロッド接続用中空部が設けられたロックビットにおい
て、圧縮空気等が吐出されるブロ−ホ−ルを前記頭部前
面の中央部に一個だけ設け、他の部分にはブロ−ホ−ル
を設けない構成とするとともに、前記ロッド接続用中空
部と前記ブロ−ホ−ルとの間に、さく孔ロッドの中空部
を通して供給される圧縮空気等が一時的に滞留する滞留
空間部を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉱山、土木等の分野に
おいて、さく岩機に取り付けて岩石やコンクリ−ト(以
下岩石等と呼ぶ)に穿孔するためにで使用されるロック
ビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉱山、土木等の分野で岩石等の穿孔に使
用されるロックビットとして、鋼製の台金の頭部に超硬
チップの刃体を植え付けたビットが広く知られている。
この種のロックビットには、さく岩機に接続された中空
のさく孔ロッド(中継ぎロッド)がネジ、テ−パ嵌合等
の手段で接続され、さく岩機から打撃力と回転力が伝達
される。この打撃エネルギ−は、ビットの刃体に伝えら
れ、岩石を破砕する。
【0003】一方、従来のロックビットの頭部前面及び
外周部の繰粉溝には図4乃至図6に示すように、複数の
ブロ−ホ−ルが設けられており、さく孔中は、これらの
ブロ−ホ−ルから圧縮空気、加圧水等(以下、圧気等と
呼ぶ)が噴出され、繰粉の排出とビットの冷却を行うよ
うになっている。この圧気等は、さく岩機本体またはさ
く岩機に組み込まれたシャンクロッドに連なるスイベル
ジョイント部からさく孔ロッドの中空部(通孔)を通っ
てビットのブロ−ホ−ルから吐出され、破砕された岩屑
すなわち繰粉を捕捉して進路を反転し、ロックビット側
面に設けられている繰粉溝を通って後方へ移動したの
ち、さく孔ロッドと孔壁との隙間を通って繰粉とともに
孔外に排出されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】岩石を破砕するに要す
るエネルギ−は、破砕された新しい岩石の表面積に比例
すると一般に考えられており、この考え方によると、同
一エネルギ−で岩石を破砕する場合にはその表面積を少
なくする、すなわち大きく破砕することが破砕効率を高
めることになる。この岩石破砕の一般理論は、岩石の穿
孔過程で発生する繰粉にも適用されると考えられ、する
と、繰粉の粒子が大きいほど穿孔速度が速く、繰粉の排
出効率を高めるほど穿孔能率が改善されることになる
が、これは現場における経験と一致している。
【0005】また、繰粉の粒子が小さいほど孔外での捕
集が難しく、空中に飛散する繰粉によって塵肺等の健康
障害や、公害の発生が多くなる。そこで、本発明は、従
来のロックビットにおける繰粉排出状態を改良し、穿孔
速度を向上させるとともに、微細な繰粉による公害問題
等を解消することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような構成とした。すなわち、本発
明にかかるロックビットは、鋼製の台金の頭部に硬質刃
体が植え付けられるとともに、胴部にはさく孔ロッドが
後方から嵌合するロッド接続用中空部が設けられたロッ
クビットにおいて、圧縮空気等が吐出されるブロ−ホ−
ルを前記頭部前面の中央部に一個だけ設け、他の部分に
はブロ−ホ−ルを設けない構成とするとともに、前記ロ
ッド接続用中空部と前記ブロ−ホ−ルとの間に、さく孔
ロッドの通孔を通して供給される圧縮空気、水等が一時
的に滞留する滞留空間部を設けたことを特徴としてい
る。
【0007】上記中央部の唯一のブロ−ホ−ルの直径
は、さく孔ロッドの芯部に設けられている通孔の直径の
1.2倍以上、2倍以下とするのが好ましい。
【0008】
【作用】本発明のロックビットは、ブロ−ホ−ルが頭部
前面の中央部に1個だけ設けられており、他の部分には
設けられていないので、そこから噴出した圧気等は、岩
石の破砕によって生じた繰粉を捕捉して低圧のビット側
面部に向かって流れ、後方へ排出される。圧気等が噴出
する所が1か所であるから、乱流が生じず、繰粉が速や
かに排出される。
【0009】1個所のブロ−ホ−ルから圧気等を噴出さ
せるだけであるから、このブロ−ホ−ルの直径はある程
度大きくして、十分な噴出量を確保する必要がある。こ
のようにブロ−ホ−ルの直径を大きくすると、ビットの
中央部に刃体の無い部分の面積が広くなり、この部分の
岩石は刃体では破砕されず、ブロ−ホ−ル自体によって
破砕されることになる。したがって、ここで破砕される
繰粉は粒が大きく、しかも、中央側から外周部までの刃
体部分の長さが短くなるため、一旦破砕された繰粉が、
ビット外周部への移動中に、刃体によって繰り返し破砕
される確率が少なくなり、排出される繰粉の粒度は粗
く、排出効率も高いものとなる。
【0010】
【実施例】以下、図面に表された本発明の実施例につい
て具体的に説明する。このロックビット1は、鋼製の台
金2の頭部が拡径され、この部分に超硬合金チップ(超
硬チップ)で作られた硬質刃体4,…が植設されてい
る。台金2の頭部よりも後方の部分は、胴部5であり、
この部分の内側には、さく孔ロッドを接続するための接
続用中空部としてネジ穴6が形成されている。
【0011】前記頭部3の前面に植付けられた超硬チッ
プの刃体4は、断面が山形に尖った、いわゆるチゼルタ
イプの刃体である。これらの4個の刃体は、正面から見
て十文字に植え付けられ、いわゆるクロスタイプのビッ
トとなっているが、これに限らず、公知のXタイプ、ボ
タンタイプ等のビットとしてもよい。
【0012】隣接する刃体4と刃体4の間隔部は、台金
が内径側に切り込まれて、繰粉排出用の溝(繰粉溝)と
して機能するカッテイングル−ム8,…が形成されてい
る。従来、広く使用されているロックビットでは、図
4、5、6に示すように、この繰粉溝Gにブロ−ホ−ル
Hが設けられていたが、本発明のビットでは、この部分
にブロ−ホ−ルが設けられていない。
【0013】ビット頭部3の前面部3aの中央部には、
唯一のブロ−ホ−ル10が設けられている。ブロ−ホ−
ル10の開口部10aは、大きな円形穴状に拡径されて
おり、この拡径された開口部10aとブロ−ホ−ル本体
10の端部とは、ラッパ状の傾斜面10bで接続されて
いる。
【0014】ブロ−ホ−ル10の直径(内径)dは、実
験結果では、これに接続されるさく孔ロッドRの芯部に
設けられている中空部Bの直径の1.2〜2倍とするの
が効果的であった。この直径が、さく孔ロッドの中空部
の直径の1.2倍よりも小さい場合は、噴出する圧気等
の圧力は高いが、噴出量が少なくなり、繰粉の排出が十
分ではなくなる。また、このブロ−ホ−ルの直径がさく
孔ロッドの中空部の直径の2倍よりも大きくなると、噴
出圧力が十分ではなくなり、この場合も繰粉の排出効率
が低下する。
【0015】上記ブロ−ホ−ル10とさく孔ロッドが嵌
合する接続用中空部(図示例ではネジ穴)6の穴底との
間には、圧気等が一時的に滞留する円形穴状の滞留空間
部12が形成されている。この滞留空間部12の内径
は、図3に示すように、ブロ−ホ−ル10の内径よりも
大きく、接続用中空部(ネジ穴)6の内径よりも小さく
なっている。
【0016】このロックビット1は、さく岩機に接続し
たさく孔ロッドRの先端部に設けられているネジ部を接
続用中空部6に螺着して使用される。使用中は、さく岩
機の打撃力と回転力及び推力がロッドを介して伝達さ
れ、刃体によって岩石が破砕される。破砕によって生じ
た繰粉は、ブロ−ホ−ルから吐出される圧気等によって
捕捉され、繰粉溝であるカッテイングル−ムからさく孔
ロッドと孔壁との隙間を通って外部へ排出される。
【0017】このロックビット1は、ブロ−ホ−ル10
として、いわゆるセンタ−ホ−ルが1個だけ設けられて
おり、他の部分にはブロ−ホ−ルが設けられていないの
で、吐出された圧気等に乱流が生じにくく、ビット前面
中央部から外周部に向かって速やかに流出する。また、
センタ−ホ−ルの口径が大きいので、その分だけ硬質刃
体の長さlが短く、中央部で破砕された繰粉がビット外
周部に達する前に繰り返し破砕される率が少ない。この
ため、繰粉が微粒子とならず、捕集が容易で公害問題が
生じにくい。さらに、繰粉の排出が良好で、刃体が常に
新しい岩石面を破砕するので、穿孔能率が向上する。ブ
ロ−ホ−ルとさく孔ロッドの中空部との間にブロ−ホ−
ルよりも直径の大きい滞留空間部が設けられているの
で、吐出する圧気等の量を十分に保つことができる。
【0018】一般に硬質刃体を構成する超硬チップは高
価であるが、本発明のビットは、刃体の長さが従来の同
径、同タイプのロックビットよりも20〜30%短くて
すむため、経済的であり、省資源の見地からも優れてい
る。また、刃体が中央部に無く、外周部分に設けられて
いるため、常に外周部分が先行して打撃破砕され、中心
部分では突起状の岩心(センタ−コア)が残される。こ
のコアは、センタ−ホ−ルの拡径部10aの穴底で打撃
されて破砕されるが、穿孔中は、この残留コアがガイド
の役目を果たすため、刃体部への圧気等の流出方向を安
定させるとともに、孔曲がり防止効果を奏するという利
点もある。
【0019】次に、具体例について説明する。図1、図
2、図3に示す形状のロックビットを実際に製作し、さ
く孔試験を行った。ビットの口径は75mmであり、ブ
ロ−ホ−ルの直径dは24mmとした。このブロ−ホ−
ルの直径は、使用した中空中継ぎロッド(さく孔ロッ
ド)の孔径の1.5倍に相当する。このロックビットを
用いて油圧式さく岩機で稲田花崗岩のさく孔を行ったと
ころ、従来の同口径、同タイプのロックビットを用いて
さく孔した場合に比べて、平均1.3〜1.5倍の穿孔
速度が得られた。しかもビットの摩耗は30%減少し
た。また、排出される繰粉は、従来のロックビットを用
いてさく孔した場合の繰粉の粒子の2〜3倍もある大き
な粒子の繰粉の比率が20〜30%もあった。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したごとく、本発明にかかる
ロックビットは、ブロ−ホ−ルを頭部前面の中央部に1
個だけ設け、他の部分にはブロ−ホ−ルを設けていない
ので、繰粉の粒子が大きくなり、排出効率が向上すると
ともに、公害問題の発生の恐れも少なくなり、しかも穿
孔能率が大幅に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】従来のボタンビットの側面図である。
【図5】従来のチゼルタイプのビットの側面図である。
【図6】その縦断面図である。
【符号の説明】 1 ロックビット 2 台金 3 頭部 4 刃体 5 胴部 6 接続用中空部(ネジ穴) 10 ブロ−ホ−ル 12 滞留空間部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製の台金の頭部に硬質刃体が植え付け
    られるとともに、胴部にはさく孔ロッドが後方から嵌合
    するロッド接続用中空部が設けられたロックビットにお
    いて、圧縮空気等が吐出されるブロ−ホ−ルを前記頭部
    前面の中央部に一個だけ設け、他の部分にはブロ−ホ−
    ルを設けない構成とするとともに、前記ロッド接続用中
    空部と前記ブロ−ホ−ルとの間に、さく孔ロッドの中空
    部を通して供給される圧縮空気等が一時的に滞留する滞
    留空間部を設けたことを特徴とするロックビット。
  2. 【請求項2】 ブロ−ホ−ルの直径がさく孔ロッドの通
    孔の直径の1.2倍以上、2倍以下である請求項1に記
    載のロックビット。
JP7142596A 1995-05-16 1995-05-16 ロックビット Pending JPH08312280A (ja)

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JP7142596A JPH08312280A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 ロックビット

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JP7142596A JPH08312280A (ja) 1995-05-16 1995-05-16 ロックビット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014080920A1 (ja) * 2012-11-20 2014-05-30 株式会社タンガロイ 掘削工具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014080920A1 (ja) * 2012-11-20 2014-05-30 株式会社タンガロイ 掘削工具
JP6011637B2 (ja) * 2012-11-20 2016-10-19 株式会社タンガロイ 掘削工具

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