JPH08311189A - ポリマー樹脂のバツクボーンを改質する方法 - Google Patents
ポリマー樹脂のバツクボーンを改質する方法Info
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- JPH08311189A JPH08311189A JP8148696A JP14869696A JPH08311189A JP H08311189 A JPH08311189 A JP H08311189A JP 8148696 A JP8148696 A JP 8148696A JP 14869696 A JP14869696 A JP 14869696A JP H08311189 A JPH08311189 A JP H08311189A
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- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
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- C08G64/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
- C08G64/04—Aromatic polycarbonates
- C08G64/06—Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
- C08G64/14—Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing a chain-terminating or -crosslinking agent
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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- C08G64/30—General preparatory processes using carbonates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリマー樹脂(エステルおよび/またはカー
ボネート結合を含む)が改質分子構造を有する樹脂に容
易に変換される方法を開示する。 【解決手段】 従って、任意に触媒の存在下、好適には
押出し加工で、該ポリマー樹脂と環状カーボネート(モ
ノマーまたはオリゴマー)のエステル交換を溶融状態で
行う。注目すべきは、本発明の方法を用いて多様な官能
基のいずれかを含んでいてもよい環状カーボネートを該
ポリマーの構造内に挿入させることで構造および樹脂特
性の改質を行うことができる。このようにして該樹脂に
与える有利な開示する改質の中には、熱安定性を改良す
ること、流動性および光学特性を変化させることなどが
ある。
ボネート結合を含む)が改質分子構造を有する樹脂に容
易に変換される方法を開示する。 【解決手段】 従って、任意に触媒の存在下、好適には
押出し加工で、該ポリマー樹脂と環状カーボネート(モ
ノマーまたはオリゴマー)のエステル交換を溶融状態で
行う。注目すべきは、本発明の方法を用いて多様な官能
基のいずれかを含んでいてもよい環状カーボネートを該
ポリマーの構造内に挿入させることで構造および樹脂特
性の改質を行うことができる。このようにして該樹脂に
与える有利な開示する改質の中には、熱安定性を改良す
ること、流動性および光学特性を変化させることなどが
ある。
Description
【0001】本発明は、エステル交換でポリマー樹脂を
改質する方法に関し、より詳細には、この方法は、環状
カーボネートとポリカーボネートまたはポリエステル樹
脂のエステル交換反応を溶融状態で行うことに関する。
改質する方法に関し、より詳細には、この方法は、環状
カーボネートとポリカーボネートまたはポリエステル樹
脂のエステル交換反応を溶融状態で行うことに関する。
【0002】ポリマー樹脂(エステルおよび/またはカ
ーボネート結合を含む)が改質分子構造を有する樹脂に
容易に変換される方法を開示する。従って、任意に触媒
の存在下、好適には押出し加工で、該ポリマー樹脂と環
状カーボネート(モノマーまたはオリゴマー)のエステ
ル交換を溶融状態で行う。注目すべきは、本発明の方法
を用いて多様な官能基のいずれかを含んでいてもよい環
状カーボネートを該ポリマーの構造内に挿入させること
で構造および樹脂特性の改質を行うことができる。この
ようにして該樹脂に与える有利な開示する改質の中に
は、熱安定性を改良すること、流動性および光学特性を
変化させることなどがある。
ーボネート結合を含む)が改質分子構造を有する樹脂に
容易に変換される方法を開示する。従って、任意に触媒
の存在下、好適には押出し加工で、該ポリマー樹脂と環
状カーボネート(モノマーまたはオリゴマー)のエステ
ル交換を溶融状態で行う。注目すべきは、本発明の方法
を用いて多様な官能基のいずれかを含んでいてもよい環
状カーボネートを該ポリマーの構造内に挿入させること
で構造および樹脂特性の改質を行うことができる。この
ようにして該樹脂に与える有利な開示する改質の中に
は、熱安定性を改良すること、流動性および光学特性を
変化させることなどがある。
【0003】ポリカーボネート、ポリエステルおよびポ
リエステルカーボネート樹脂そしてこれらの製造方法は
公知である。ポリエステルおよびポリカーボネートを製
造する方法として、エステル交換もまたよく知られてい
る。これに関しては、Hermann Schnell
Interscience Publishers出
版の「Chemistry and Physics
of Polycarbonate」、John Wi
ley & Sons,Inc.、1964、44−5
1頁およびWilliam F.Christophe
rおよびDaniel W.Fox著「Polycar
bonate」、Reinhold Publishi
ng Corporation、New York、1
962、13−15頁を参照のこと。
リエステルカーボネート樹脂そしてこれらの製造方法は
公知である。ポリエステルおよびポリカーボネートを製
造する方法として、エステル交換もまたよく知られてい
る。これに関しては、Hermann Schnell
Interscience Publishers出
版の「Chemistry and Physics
of Polycarbonate」、John Wi
ley & Sons,Inc.、1964、44−5
1頁およびWilliam F.Christophe
rおよびDaniel W.Fox著「Polycar
bonate」、Reinhold Publishi
ng Corporation、New York、1
962、13−15頁を参照のこと。
【0004】エステル、カーボネートおよび混合エステ
ル/カーボネートでは下記の異なる3種の交換反応が起
こることが記述されている(Porter他、Poly
m.Eng.Sci.1989、29、55):
ル/カーボネートでは下記の異なる3種の交換反応が起
こることが記述されている(Porter他、Poly
m.Eng.Sci.1989、29、55):
【0005】
【化3】
【0006】定義により、アルコール分解および酸分解
は末端基と主鎖の間で起こる。エステル交換は、一般
に、鎖間の分子間反応を指す。本文脈において、エステ
ル交換は環状カーボネートとカーボネートおよび/また
はエステル結合の間の交換を指す。
は末端基と主鎖の間で起こる。エステル交換は、一般
に、鎖間の分子間反応を指す。本文脈において、エステ
ル交換は環状カーボネートとカーボネートおよび/また
はエステル結合の間の交換を指す。
【0007】ポリカーボネート、ポリエステルおよびポ
リエステルカーボネートには、通常、官能添加剤の中で
もとりわけ安定剤がこれらを物理的に混合することで組
み込まれている。このような安定剤を用いた時の問題に
は、部分的にはこれらの大きさが比較的小さいことが原
因で、毒性、揮発性、ブルーミング、拡散率、染み出
し、可塑化およびマトリックス内への分散が含まれる。
このような問題のいくつかは研究されてきている。ポリ
マー抗酸化剤の分野では、例えばMacromolec
ules、1994、27、127の中のColema
n他による論文およびそこに述べられている引用文献を
言及することができる。
リエステルカーボネートには、通常、官能添加剤の中で
もとりわけ安定剤がこれらを物理的に混合することで組
み込まれている。このような安定剤を用いた時の問題に
は、部分的にはこれらの大きさが比較的小さいことが原
因で、毒性、揮発性、ブルーミング、拡散率、染み出
し、可塑化およびマトリックス内への分散が含まれる。
このような問題のいくつかは研究されてきている。ポリ
マー抗酸化剤の分野では、例えばMacromolec
ules、1994、27、127の中のColema
n他による論文およびそこに述べられている引用文献を
言及することができる。
【0008】バイエル(Bayer)の研究者であるS
chnellおよびBottenbruchは低収率で
あるが環状オリゴマー状の芳香族カーボネートを196
0年代初頭に初めて調製した。開環で高分子量ポリマー
を生じ得る低分子量で低粘度の環状前駆体の製造をBr
unelle他がIndian Journal of
Technology、31巻、4月−6月、199
3、234−246頁およびJ.Amer.Chem.
Soc.、1990、112、2399で報告してお
り、その利用も報告されている。上記環状物を開環重合
させると完全な変換が起こって高分子量の線状ポリマー
が生じると報告されている。
chnellおよびBottenbruchは低収率で
あるが環状オリゴマー状の芳香族カーボネートを196
0年代初頭に初めて調製した。開環で高分子量ポリマー
を生じ得る低分子量で低粘度の環状前駆体の製造をBr
unelle他がIndian Journal of
Technology、31巻、4月−6月、199
3、234−246頁およびJ.Amer.Chem.
Soc.、1990、112、2399で報告してお
り、その利用も報告されている。上記環状物を開環重合
させると完全な変換が起こって高分子量の線状ポリマー
が生じると報告されている。
【0009】また、スチレン−アクリロニトリルコポリ
マーとのブレンド物の製造でビスフェノール−Aカーボ
ネート環状オリゴマーのインサイチュー重合を用いるこ
とも報告されている[Warren L.Nachli
s、Polymer、36巻、No.17、1994、
3643頁以降]。
マーとのブレンド物の製造でビスフェノール−Aカーボ
ネート環状オリゴマーのインサイチュー重合を用いるこ
とも報告されている[Warren L.Nachli
s、Polymer、36巻、No.17、1994、
3643頁以降]。
【0010】また、本技術には、全体が環状構造のオリ
ゴマー類と線状ポリマー類を含有する易流動性ブレンド
物を開示している米国特許第5,281,669号、並
びに環状ポリカーボネートオリゴマー類からポリカーボ
ネート樹脂を製造する方法(この反応では特別なボレー
ト化合物が触媒として用いられている)を開示している
米国特許第4,605,731号が含まれる。
ゴマー類と線状ポリマー類を含有する易流動性ブレンド
物を開示している米国特許第5,281,669号、並
びに環状ポリカーボネートオリゴマー類からポリカーボ
ネート樹脂を製造する方法(この反応では特別なボレー
ト化合物が触媒として用いられている)を開示している
米国特許第4,605,731号が含まれる。
【0011】本文脈に最も関連した特許は、ヒドロキノ
ンカーボネート構造単位を含む環状ポリカーボネートオ
リゴマーとポリカーボネートのブレンド物および開環で
ポリカーボネートを生じさせる触媒を開示している米国
特許第162,459号である。
ンカーボネート構造単位を含む環状ポリカーボネートオ
リゴマーとポリカーボネートのブレンド物および開環で
ポリカーボネートを生じさせる触媒を開示している米国
特許第162,459号である。
【0012】カーボネートおよび/またはエステル結合
を含む樹脂と環状オリゴカーボネートのエステル交換を
伴う方法、即ち好適には線状の高分子量ポリカーボネー
トの中に環状カーボネートを挿入する結果として構造的
に改質された樹脂をもたらす方法はどこにも記述されて
いない。本発明の説明を行う以下の本文では主にポリカ
ーボネート樹脂を言及するが、本発明はカーボネートお
よび/またはエステル結合を含む繰り返し単位を有する
如何なるポリマー樹脂の改質にも向けたものであること
を理解すべきである。
を含む樹脂と環状オリゴカーボネートのエステル交換を
伴う方法、即ち好適には線状の高分子量ポリカーボネー
トの中に環状カーボネートを挿入する結果として構造的
に改質された樹脂をもたらす方法はどこにも記述されて
いない。本発明の説明を行う以下の本文では主にポリカ
ーボネート樹脂を言及するが、本発明はカーボネートお
よび/またはエステル結合を含む繰り返し単位を有する
如何なるポリマー樹脂の改質にも向けたものであること
を理解すべきである。
【0013】本発明は、樹脂の構造の中に入り込んで樹
脂特性に変化をもたらすラジカル、部分または基(本明
細書ではグループ)を任意に含んでいてもよいシクロカ
ーボネート類が溶融状態のエステル交換反応でポリカー
ボネート、ポリエステルまたはポリエステルカーボネー
ト樹脂の構造の中に有利に挿入され得ることを見い出し
たことに基づく。この反応が起こる結果として樹脂が構
造的に改質され、特性が変化すると言った特徴が現れ
る。その結果として生じる樹脂の特性は、この方法の効
率および該シクロカーボネートおよび/またはこのよう
にして挿入されるグループの性質および相対的量で決定
される。
脂特性に変化をもたらすラジカル、部分または基(本明
細書ではグループ)を任意に含んでいてもよいシクロカ
ーボネート類が溶融状態のエステル交換反応でポリカー
ボネート、ポリエステルまたはポリエステルカーボネー
ト樹脂の構造の中に有利に挿入され得ることを見い出し
たことに基づく。この反応が起こる結果として樹脂が構
造的に改質され、特性が変化すると言った特徴が現れ
る。その結果として生じる樹脂の特性は、この方法の効
率および該シクロカーボネートおよび/またはこのよう
にして挿入されるグループの性質および相対的量で決定
される。
【0014】本発明の目的は、注文に合った化学および
特性を持たせて改質樹脂を製造することができるように
カーボネートおよび/またはエステル結合を含む繰り返
し単位を有する樹脂を改質する方法を開示する。
特性を持たせて改質樹脂を製造することができるように
カーボネートおよび/またはエステル結合を含む繰り返
し単位を有する樹脂を改質する方法を開示する。
【0015】以下に詳細に開示する如きここに開示する
発明を用いて上記および他の目的を達成する。
発明を用いて上記および他の目的を達成する。
【0016】
【発明の詳細な記述】本発明の方法の図式的説明を以下
に示す:ポリカーボネートは、このように改質を受け得
る樹脂の単なる代表であり、そして環状オリゴカーボネ
ートは、本発明の反応で有用な環状カーボネートを代表
する。本発明の文脈でエステル交換は鎖間の分子間反応
を指し、より詳細には、環状カーボネートとポリカーボ
ネート、好適には線状ポリカーボネートの間の交換を指
す。この図式的説明に従い、例えば押出し機を用い、任
意に適切なエステル交換触媒の存在下、ポリカーボネー
ト樹脂と環状カーボネートオリゴマーのエステル交換を
溶融状態で起こさせるが、この過程の結果として改質さ
れたポリカーボネートが生じる。本発明の方法は、図式
的に下記で表示可能であり、下記の如くであり得る:
に示す:ポリカーボネートは、このように改質を受け得
る樹脂の単なる代表であり、そして環状オリゴカーボネ
ートは、本発明の反応で有用な環状カーボネートを代表
する。本発明の文脈でエステル交換は鎖間の分子間反応
を指し、より詳細には、環状カーボネートとポリカーボ
ネート、好適には線状ポリカーボネートの間の交換を指
す。この図式的説明に従い、例えば押出し機を用い、任
意に適切なエステル交換触媒の存在下、ポリカーボネー
ト樹脂と環状カーボネートオリゴマーのエステル交換を
溶融状態で起こさせるが、この過程の結果として改質さ
れたポリカーボネートが生じる。本発明の方法は、図式
的に下記で表示可能であり、下記の如くであり得る:
【0017】
【化4】
【0018】ここに開示する発明で用いるに適切な環状
カーボネート類は、以下に示す3方法いずれかにおける
界面方法で合成可能である:(A)最初にビスフェノー
ルをそれの相当するビスクロロホルメートにした後これ
を環化させる結果として各繰り返し単位内にビスフェノ
ールを存在させてもよい、(B)所望の組成物を達成す
るようにいろいろなビスクロロホルメート組成物を比例
させてもよい、そして(C)望まれる部分をこれのビス
フェノール形態(20モル%以下)でビスフェノールA
のビスクロロホルメートと反応させてもよい。これらを
図式的に以下の如く表示する:
カーボネート類は、以下に示す3方法いずれかにおける
界面方法で合成可能である:(A)最初にビスフェノー
ルをそれの相当するビスクロロホルメートにした後これ
を環化させる結果として各繰り返し単位内にビスフェノ
ールを存在させてもよい、(B)所望の組成物を達成す
るようにいろいろなビスクロロホルメート組成物を比例
させてもよい、そして(C)望まれる部分をこれのビス
フェノール形態(20モル%以下)でビスフェノールA
のビスクロロホルメートと反応させてもよい。これらを
図式的に以下の如く表示する:
【0019】
【化5】
【0020】ここで、XおよびRは独立して残基を表
し、そしてnおよびmは個々の環化度である。本明細書
で用いる如き言葉「残基」は、ビスクロロホルメートか
らカルボニル基または塩素原子を取り除いた構造および
ジヒドロキシ化合物からヒドロキシ基を取り除いた構造
を指す。本発明の方法で用いるに適切な単環状カーボネ
ート類は公知であり、これらの製造は通常である。適切
な単環状物の例は1,3−ジオキソラン−2−オン(エ
チレンカーボネート)である。
し、そしてnおよびmは個々の環化度である。本明細書
で用いる如き言葉「残基」は、ビスクロロホルメートか
らカルボニル基または塩素原子を取り除いた構造および
ジヒドロキシ化合物からヒドロキシ基を取り除いた構造
を指す。本発明の方法で用いるに適切な単環状カーボネ
ート類は公知であり、これらの製造は通常である。適切
な単環状物の例は1,3−ジオキソラン−2−オン(エ
チレンカーボネート)である。
【0021】本発明はエステル交換方法に関し、ここで
は、ポリカーボネート樹脂と少なくとも1種の環状カー
ボネートの反応を、溶融状態で、任意に適切な触媒の存
在下、好適には該反応体の溶融加工を可能にする押出し
機または他の装置内で、好適には250から350℃の
範囲の温度で、該エステル交換が生じ得るに充分な滞留
時間、好適には約5分間に及んで実施し、その結果とし
て上記カーボネートを該樹脂の中に挿入させる。この環
状カーボネートに、任意に、上で定義した如きグループ
を含めてもよい。この結果として得られる樹脂の特性
は、この方法の効率および該シクロカーボネートおよび
/またはこのようにして挿入されるグループの性質およ
び相対的量で決定される。本文脈において言葉「官能化
環状カーボネート」はグループ(類)を含む構造を有す
る環状カーボネートを指す。
は、ポリカーボネート樹脂と少なくとも1種の環状カー
ボネートの反応を、溶融状態で、任意に適切な触媒の存
在下、好適には該反応体の溶融加工を可能にする押出し
機または他の装置内で、好適には250から350℃の
範囲の温度で、該エステル交換が生じ得るに充分な滞留
時間、好適には約5分間に及んで実施し、その結果とし
て上記カーボネートを該樹脂の中に挿入させる。この環
状カーボネートに、任意に、上で定義した如きグループ
を含めてもよい。この結果として得られる樹脂の特性
は、この方法の効率および該シクロカーボネートおよび
/またはこのようにして挿入されるグループの性質およ
び相対的量で決定される。本文脈において言葉「官能化
環状カーボネート」はグループ(類)を含む構造を有す
る環状カーボネートを指す。
【0022】このようにして官能化環状カーボネートの
いずれか1つまたは組み合わせを挿入させる結果として
改質された樹脂をもたらすことができ、この場合におけ
る改質は、この官能化環状カーボネートに含めるグルー
プの官能を該樹脂に与えることに等しい。この官能化環
状カーボネートに、該樹脂に改良された機械的および/
または物理的特性、離型特性、光学特性、例えば少しで
あるが挙げるとすると、UV安定性または抗酸化特性な
どを与える官能を有するグループを含めてもよい。適切
なグループの例には、トリフェニルホスフィン、ベンゾ
フェノンおよびBHT(このグループは該樹脂に安定性
を与える)、燐および/または硫黄原子を含有する基
(これは該樹脂に難燃性を与える)、並びに他の樹脂と
ブレンドした時に該樹脂に相溶性を与えるグループなど
が含まれる。本発明に従い、このような官能化環状カー
ボネートの1種以上を任意に同時に挿入することで通常
の市販樹脂を改質することができる。
いずれか1つまたは組み合わせを挿入させる結果として
改質された樹脂をもたらすことができ、この場合におけ
る改質は、この官能化環状カーボネートに含めるグルー
プの官能を該樹脂に与えることに等しい。この官能化環
状カーボネートに、該樹脂に改良された機械的および/
または物理的特性、離型特性、光学特性、例えば少しで
あるが挙げるとすると、UV安定性または抗酸化特性な
どを与える官能を有するグループを含めてもよい。適切
なグループの例には、トリフェニルホスフィン、ベンゾ
フェノンおよびBHT(このグループは該樹脂に安定性
を与える)、燐および/または硫黄原子を含有する基
(これは該樹脂に難燃性を与える)、並びに他の樹脂と
ブレンドした時に該樹脂に相溶性を与えるグループなど
が含まれる。本発明に従い、このような官能化環状カー
ボネートの1種以上を任意に同時に挿入することで通常
の市販樹脂を改質することができる。
【0023】本発明の実施で用いるに適切な官能化環状
カーボネートの製造方法は公知である。Indian
Journal of Technology、31
巻、4月−6月 1993、234−246頁のDan
iel J.Brunelle他著の表題が「Prep
aration of Ring−Opening P
olymerization of Cyclic O
ligomeric Aromatic Carbon
ates」の論評(これの本文は引用することによって
本明細書に組み入れられる)の中に環状オリゴカーボネ
ート類に関連した情報が含まれている。また、引用する
ことによって本明細書に組み入れられるものは、米国特
許第4,727,134号およびD.J.Brunel
leおよびT.G.Shannon著「Prepara
tion and Polymerization o
f Bisphenol A Cyclic Olig
omeric Carbonates」、Macrom
olecules、1991、24、3035−304
4頁および「Ring−Opening Polyme
rization:Mechanisms,Catal
ysis,Structure,Utility」(1
993)、Hanser Publishers、11
章、309−336頁の中の関連した開示である。
カーボネートの製造方法は公知である。Indian
Journal of Technology、31
巻、4月−6月 1993、234−246頁のDan
iel J.Brunelle他著の表題が「Prep
aration of Ring−Opening P
olymerization of Cyclic O
ligomeric Aromatic Carbon
ates」の論評(これの本文は引用することによって
本明細書に組み入れられる)の中に環状オリゴカーボネ
ート類に関連した情報が含まれている。また、引用する
ことによって本明細書に組み入れられるものは、米国特
許第4,727,134号およびD.J.Brunel
leおよびT.G.Shannon著「Prepara
tion and Polymerization o
f Bisphenol A Cyclic Olig
omeric Carbonates」、Macrom
olecules、1991、24、3035−304
4頁および「Ring−Opening Polyme
rization:Mechanisms,Catal
ysis,Structure,Utility」(1
993)、Hanser Publishers、11
章、309−336頁の中の関連した開示である。
【0024】環状オリゴカーボネートを製造する1つの
方法はトリエチルアミンを触媒として用いたビスクロロ
ホルメートの加水分解/縮合反応を伴う。
方法はトリエチルアミンを触媒として用いたビスクロロ
ホルメートの加水分解/縮合反応を伴う。
【0025】本発明で用いるに適切な環状カーボネート
は、
は、
【0026】
【化6】
【0027】[ここで、XおよびRは、独立して、ジヒ
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、そしてここで、R
は任意にグループを含んでいてもよく、Yは、三官能ま
たは四官能の求核基を表し、n、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]から成る群
から選択される1員である。特に、米国特許第5,16
2,459号の中の開示を鑑み、Rがヒドロキノンの残
基である(I)に従う官能化環状オリゴカーボネートと
ポリカーボネート樹脂の触媒なしエステル交換は本発明
の範囲に含まれない、具体的には除外され、そしてまた
この反応の生成物もここでは除外されると理解する。
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、そしてここで、R
は任意にグループを含んでいてもよく、Yは、三官能ま
たは四官能の求核基を表し、n、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]から成る群
から選択される1員である。特に、米国特許第5,16
2,459号の中の開示を鑑み、Rがヒドロキノンの残
基である(I)に従う官能化環状オリゴカーボネートと
ポリカーボネート樹脂の触媒なしエステル交換は本発明
の範囲に含まれない、具体的には除外され、そしてまた
この反応の生成物もここでは除外されると理解する。
【0028】本発明の方法の説明的例は、グループが
【0029】
【化7】
【0030】に従うところの官能環状オリゴカーボネー
トをポリカーボネート樹脂の中に挿入することである。
トをポリカーボネート樹脂の中に挿入することである。
【0031】このような改質を受けさせたポリカーボネ
ートはUVフィルター特性を示す。
ートはUVフィルター特性を示す。
【0032】本発明の方法で用いるに有用な任意の触媒
をジブチル錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化
物、酸化アンチモン(III)、酢酸マンガン(II)
四水化物、チタン(IV)ブトキサイド、酢酸亜鉛二水
化物、ジブチル錫ジラウレート、酢酸錫(II)、テト
ラメチルジアセトキシスタノキサン、酸化錫(IV)、
酢酸鉛(II)三水化物、ジブチル錫ジアセテートおよ
びチタン(IV)ビス(エチルアセトアセテート)から
成る群から選択する。
をジブチル錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化
物、酸化アンチモン(III)、酢酸マンガン(II)
四水化物、チタン(IV)ブトキサイド、酢酸亜鉛二水
化物、ジブチル錫ジラウレート、酢酸錫(II)、テト
ラメチルジアセトキシスタノキサン、酸化錫(IV)、
酢酸鉛(II)三水化物、ジブチル錫ジアセテートおよ
びチタン(IV)ビス(エチルアセトアセテート)から
成る群から選択する。
【0033】本発明の方法に従って改質を受けさせるポ
リカーボネートはホモポリカーボネート類、コポリカー
ボネート類およびこれらの混合物である。このポリカー
ボネート類の重量平均分子量は一般に10,000−2
00,000、好適には20,000−80,000で
あり、そしてこれらが示すメルトフロー率は、ASTM
D−1238に従い、300℃で約1から約65g/
10分、好適には約2−15g/10分である。これら
は、例えば炭酸誘導体、例えばホスゲンなどとジヒドロ
キシ化合物を重縮合させることによる公知の2相界面方
法で製造可能である[ドイツ特許出願公開第2,06
3,050号;2,063,052号;1,570,7
03号;2,211,956号;2,211,957号
および2,248,817号;フランス特許第1,56
1,518号およびH.Schnellの専攻論文「C
hemistry and Physics of P
olycarbonates」、Interscien
ce Publishers、New York、Ne
w York、1964(これらは全部引用することに
よって本明細書に組み入れられる)を参照]。本発明の
ポリカーボネート製造で用いるに適切なジヒドロキシ化
合物は構造式(1)または(2)に従う。
リカーボネートはホモポリカーボネート類、コポリカー
ボネート類およびこれらの混合物である。このポリカー
ボネート類の重量平均分子量は一般に10,000−2
00,000、好適には20,000−80,000で
あり、そしてこれらが示すメルトフロー率は、ASTM
D−1238に従い、300℃で約1から約65g/
10分、好適には約2−15g/10分である。これら
は、例えば炭酸誘導体、例えばホスゲンなどとジヒドロ
キシ化合物を重縮合させることによる公知の2相界面方
法で製造可能である[ドイツ特許出願公開第2,06
3,050号;2,063,052号;1,570,7
03号;2,211,956号;2,211,957号
および2,248,817号;フランス特許第1,56
1,518号およびH.Schnellの専攻論文「C
hemistry and Physics of P
olycarbonates」、Interscien
ce Publishers、New York、Ne
w York、1964(これらは全部引用することに
よって本明細書に組み入れられる)を参照]。本発明の
ポリカーボネート製造で用いるに適切なジヒドロキシ化
合物は構造式(1)または(2)に従う。
【0034】
【化8】
【0035】ここで、Aは、1から8個の炭素原子を有
するアルキレン基、2から8個の炭素原子を有するアル
キリデン基、5から15個の炭素原子を有するシクロア
ルキレン基、5から15個の炭素原子を有するシクロア
ルキリデン基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、S
O2、または
するアルキレン基、2から8個の炭素原子を有するアル
キリデン基、5から15個の炭素原子を有するシクロア
ルキレン基、5から15個の炭素原子を有するシクロア
ルキリデン基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原子、S
O2、または
【0036】
【化9】
【0037】を表し、gおよびeは、0または1を表
し、Zは、F、Cl、BrまたはC1-4−アルキルを表
し、そして数個のZ基が1つのアリール基内の置換基で
ある場合、これらは互いに同じか或は異なっていてもよ
く、dは、0から4の整数を表し、そしてfは、0から
3の整数を表す。
し、Zは、F、Cl、BrまたはC1-4−アルキルを表
し、そして数個のZ基が1つのアリール基内の置換基で
ある場合、これらは互いに同じか或は異なっていてもよ
く、dは、0から4の整数を表し、そしてfは、0から
3の整数を表す。
【0038】本発明の実施で用いるに有用なジヒドロキ
シ化合物の中にはヒドロキノン、レゾルシノール、ビス
−(ヒドロキシフェニル)−アルカン類、ビス−(ヒド
ロキシフェニル)−エーテル類、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)−ケトン類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−
スルホキサイド類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ス
ルフィド類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホン
類およびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイ
ソプロピル−ベンゼン類に加えてこれらの核アルキル置
換化合物がある。適切な上記およびさらなる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物は例えば米国特許第3,028,356;
2,999,835;3,148,172;2,991,27
3;3,271,367;および2,999,846(これ
らは全部引用することによって本明細書に組み入れられ
る)の中に記述されている。
シ化合物の中にはヒドロキノン、レゾルシノール、ビス
−(ヒドロキシフェニル)−アルカン類、ビス−(ヒド
ロキシフェニル)−エーテル類、ビス−(ヒドロキシフ
ェニル)−ケトン類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−
スルホキサイド類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−ス
ルフィド類、ビス−(ヒドロキシフェニル)−スルホン
類およびα,α−ビス−(ヒドロキシフェニル)−ジイ
ソプロピル−ベンゼン類に加えてこれらの核アルキル置
換化合物がある。適切な上記およびさらなる芳香族ジヒ
ドロキシ化合物は例えば米国特許第3,028,356;
2,999,835;3,148,172;2,991,27
3;3,271,367;および2,999,846(これ
らは全部引用することによって本明細書に組み入れられ
る)の中に記述されている。
【0039】適切なビスフェノール類のさらなる例は、
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
(ビスフェノールA)、2,4−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチル−ブタン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,
α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソ
プロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メ
タン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スル
ホキサイド、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−スルホン、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−シクロヘキサン、α,α’−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−
ジイソプロピルベンゾおよび4,4’−スルホニルジフ
ェノールなどである。
2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン
(ビスフェノールA)、2,4−ビス−(4−ヒドロキ
シフェニル)−2−メチル−ブタン、1,1−ビス−
(4−ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサン、α,
α’−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソ
プロピルベンゼン、2,2−ビス−(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−プロパン、2,2−ビス−(3
−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)−プロパン、ビス
−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−メ
タン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパン、ビス−(3,5−ジメチル
−4−ヒドロキシフェニル)−スルフィド、ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−スル
ホキサイド、ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−スルホン、ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2,4−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−シクロヘキサン、α,α’−ビス−
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)−p−
ジイソプロピルベンゾおよび4,4’−スルホニルジフ
ェノールなどである。
【0040】特に好適な芳香族ビスフェノール類の例
は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンおよび1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンである。
は、2,2−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)−プロ
パン、2,2−ビス−(3,5−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−プロパンおよび1,1−ビス−(4−
ヒドロキシフェニル)−シクロヘキサンである。
【0041】最も好適なビスフェノールは2,2−ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノ
ールA)である。
−(4−ヒドロキシフェニル)−プロパン(ビスフェノ
ールA)である。
【0042】本発明の方法で反応体として用いるに適切
なポリカーボネート樹脂は、これらの構造内に、上記適
切なビスフェノール類の1つ以上から誘導される単位を
伴い得る。
なポリカーボネート樹脂は、これらの構造内に、上記適
切なビスフェノール類の1つ以上から誘導される単位を
伴い得る。
【0043】本発明の実施で用いるに適切な樹脂の中に
は、米国特許第3,036,036号および4,21
0,741号(両方とも引用することによって本明細書
に組み入れられる)に記述されている如きフェノールフ
タレインを基とするポリカーボネート、コポリカーボネ
ート類およびターポリカーボネート類が含まれる。
は、米国特許第3,036,036号および4,21
0,741号(両方とも引用することによって本明細書
に組み入れられる)に記述されている如きフェノールフ
タレインを基とするポリカーボネート、コポリカーボネ
ート類およびターポリカーボネート類が含まれる。
【0044】また、本発明の方法で反応体として用いる
に適切なポリカーボネート類にポリヒドロキシル化合物
を少量、例えば0.05−2.0モル%(ビスフェノー
ルを基準)縮合させることで、これらを分枝させてもよ
い。
に適切なポリカーボネート類にポリヒドロキシル化合物
を少量、例えば0.05−2.0モル%(ビスフェノー
ルを基準)縮合させることで、これらを分枝させてもよ
い。
【0045】この種類のポリカーボネート類は例えばド
イツ特許出願公開第1,570,533号、2,11
6,974号および2,113,374号;英国特許第
885,442号および1,079,821号および米
国特許第3,544,514号などの中に記述されてい
る。下記が本目的で使用可能なポリヒドロキシル化合物
の例のいくつかである:フロログルシノール、4,6−
ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリ−(4−ヒド
ロキシフェニル)−エタン、トリ−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−[4,4−
(4,4’−ジヒドロキシジフェニル)]−シクロヘキ
シル−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシ−1
−イソプロピリジン)−フェノール、2,6−ビス−
(2’−ジヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−
メチルフェノール、2,4−ジヒドロキシ−安息香酸、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒ
ドロキシフェニル)−プロパンおよび1,4−ビス−
(4,4’−ジヒドロキシ−トリフェニルメチル)−ベ
ンゼン。他の多官能化合物のいくつかは2,4−ジヒド
ロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロライ
ドおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)2
−オキソ−2,3−ジヒドロインドールである。
イツ特許出願公開第1,570,533号、2,11
6,974号および2,113,374号;英国特許第
885,442号および1,079,821号および米
国特許第3,544,514号などの中に記述されてい
る。下記が本目的で使用可能なポリヒドロキシル化合物
の例のいくつかである:フロログルシノール、4,6−
ジメチル−2,4,6−トリ−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−ヘプタン、1,3,5−トリ−(4−ヒドロキシ
フェニル)−ベンゼン、1,1,1−トリ−(4−ヒド
ロキシフェニル)−エタン、トリ−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−フェニルメタン、2,2−ビス−[4,4−
(4,4’−ジヒドロキシジフェニル)]−シクロヘキ
シル−プロパン、2,4−ビス−(4−ヒドロキシ−1
−イソプロピリジン)−フェノール、2,6−ビス−
(2’−ジヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−4−
メチルフェノール、2,4−ジヒドロキシ−安息香酸、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒ
ドロキシフェニル)−プロパンおよび1,4−ビス−
(4,4’−ジヒドロキシ−トリフェニルメチル)−ベ
ンゼン。他の多官能化合物のいくつかは2,4−ジヒド
ロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌール酸クロライ
ドおよび3,3−ビス−(4−ヒドロキシフェニル)2
−オキソ−2,3−ジヒドロインドールである。
【0046】上述した重縮合方法に加えて、本発明のポ
リカーボネート類を製造するに適した他の方法は、均一
相重縮合およびエステル交換方法である。このような適
切な方法は米国特許第3,028,365号、2,99
9,846号、3,153,008号および2,99
1,273号(引用することによって本明細書に組み入
れられる)の中に開示されている。このポリカーボネー
ト類を製造するに好適な方法は界面重縮合方法である。
本発明のポリカーボネート類を生じさせる場合、例えば
米国特許第3,912,688号(引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)に開示されている如き他
の合成方法も使用可能である。
リカーボネート類を製造するに適した他の方法は、均一
相重縮合およびエステル交換方法である。このような適
切な方法は米国特許第3,028,365号、2,99
9,846号、3,153,008号および2,99
1,273号(引用することによって本明細書に組み入
れられる)の中に開示されている。このポリカーボネー
ト類を製造するに好適な方法は界面重縮合方法である。
本発明のポリカーボネート類を生じさせる場合、例えば
米国特許第3,912,688号(引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)に開示されている如き他
の合成方法も使用可能である。
【0047】適切なポリカーボネート樹脂は商業的に入
手可能であり、例えばMakrolon FCR、Ma
krolon 2600、Makrolon 2800
およびMakrolon 3100(これらは全部ビス
フェノールを基とするホモポリカーボネート樹脂である
が、これらが示す個々の分子量の意味で異なり、そして
これらは、ASTM D−1238に従うメルトフロー
インデックス(MFR)がそれぞれ約16.5−24、
13−16、7.5−13.0および3.5−6.5g
/10分であることで特徴づけられる)が入手可能であ
る。これらはBayer Corporation、P
ittsburgh、Pennsylvaniaの製品
である。
手可能であり、例えばMakrolon FCR、Ma
krolon 2600、Makrolon 2800
およびMakrolon 3100(これらは全部ビス
フェノールを基とするホモポリカーボネート樹脂である
が、これらが示す個々の分子量の意味で異なり、そして
これらは、ASTM D−1238に従うメルトフロー
インデックス(MFR)がそれぞれ約16.5−24、
13−16、7.5−13.0および3.5−6.5g
/10分であることで特徴づけられる)が入手可能であ
る。これらはBayer Corporation、P
ittsburgh、Pennsylvaniaの製品
である。
【0048】本発明の実施で用いるに適切なポリカーボ
ネート樹脂は公知であり、これの構造および製造方法
は、例えば米国特許第3,030,331;3,169,1
21;3,395,119;3,729,447;4,25
5,556;4,260,731;4,369,303およ
び4,714,746(これらは全部引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)などの中に開示されてい
る。
ネート樹脂は公知であり、これの構造および製造方法
は、例えば米国特許第3,030,331;3,169,1
21;3,395,119;3,729,447;4,25
5,556;4,260,731;4,369,303およ
び4,714,746(これらは全部引用することによっ
て本明細書に組み入れられる)などの中に開示されてい
る。
【0049】線状ポリカーボネート樹脂を用いて本発明
の方法の好適な態様を実施する。
の方法の好適な態様を実施する。
【0050】本発明で用いるに適切な(コ)ポリエステ
ルは、少なくとも1種のC6-20芳香族、C3-20脂肪族ま
たは脂環式ジカルボン酸由来の繰り返し単位と少なくと
も1種のC2-20脂肪族グリコール由来の繰り返し単位を
含む。このジカルボン酸の例には、マロン酸、こはく
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4
−、1,5−および2,6−デカヒドロナフタレンジカ
ルボン酸、およびシス−もしくはトランス−1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸などが含まれる。有用な芳香
族ジカルボン酸の例はテレフタル酸、イソフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、トランス3,3’
−およびトランス4,4’−スチルベンジカルボン酸、
4,4’−ジベニルジカルボン酸、1,4−、1,5’
−、2,3’−、2,6−および2,7−ナフタレンジ
カルボン酸などである。好適なジカルボン酸はテレフタ
ル酸、イソフタル酸またはこれらの混合物である。
ルは、少なくとも1種のC6-20芳香族、C3-20脂肪族ま
たは脂環式ジカルボン酸由来の繰り返し単位と少なくと
も1種のC2-20脂肪族グリコール由来の繰り返し単位を
含む。このジカルボン酸の例には、マロン酸、こはく
酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,4
−、1,5−および2,6−デカヒドロナフタレンジカ
ルボン酸、およびシス−もしくはトランス−1,4−シ
クロヘキサンジカルボン酸などが含まれる。有用な芳香
族ジカルボン酸の例はテレフタル酸、イソフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、トランス3,3’
−およびトランス4,4’−スチルベンジカルボン酸、
4,4’−ジベニルジカルボン酸、1,4−、1,5’
−、2,3’−、2,6−および2,7−ナフタレンジ
カルボン酸などである。好適なジカルボン酸はテレフタ
ル酸、イソフタル酸またはこれらの混合物である。
【0051】この(コ)ポリエステルの好適なグリコー
ルは炭素原子を2から8個含む。この例には、エチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2
−、1,3−および1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、ネオペンチルグリコールおよび2,2,4,4−テ
トラメチル−1,3−シクロブタンジオールなどが含ま
れる。好適なジオールは1,4−シクロヘキサン−ジメ
タノール、エチレングリコールおよびこれらの混合物で
ある。
ルは炭素原子を2から8個含む。この例には、エチレン
グリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−
プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2
−、1,3−および1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、ネオペンチルグリコールおよび2,2,4,4−テ
トラメチル−1,3−シクロブタンジオールなどが含ま
れる。好適なジオールは1,4−シクロヘキサン−ジメ
タノール、エチレングリコールおよびこれらの混合物で
ある。
【0052】好適な(コ)ポリエステル類には、ポリ
(エチレンテレフタレート)またはポリ(1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート)由来の繰り返
し単位を有する樹脂が含まれる。好適な(コ)ポリエス
テル類は、テレフタル酸、イソフタル酸またはこれらの
混合物と1,4−シクロヘキサンジメタノール由来の繰
り返し単位を含む。他の好適な(コ)ポリエステル類
は、テレフタル酸と1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、エチレングリコールまたはこれらの混合物由来の繰
り返し単位を含む。
(エチレンテレフタレート)またはポリ(1,4−シク
ロヘキシレンジメチレンテレフタレート)由来の繰り返
し単位を有する樹脂が含まれる。好適な(コ)ポリエス
テル類は、テレフタル酸、イソフタル酸またはこれらの
混合物と1,4−シクロヘキサンジメタノール由来の繰
り返し単位を含む。他の好適な(コ)ポリエステル類
は、テレフタル酸と1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル、エチレングリコールまたはこれらの混合物由来の繰
り返し単位を含む。
【0053】この(コ)ポリエステル類の製造は本技術
分野でよく知られている通常の手順、例えば米国特許第
2,901,466号(これの開示は引用することによ
って本明細書に組み入れられる)に記述されている方法
などに従う。
分野でよく知られている通常の手順、例えば米国特許第
2,901,466号(これの開示は引用することによ
って本明細書に組み入れられる)に記述されている方法
などに従う。
【0054】フェノールを60重量%およびテトラクロ
ロエタンを40重量%含有する25℃の溶媒中で本発明
の(コ)ポリエステル類が示すインヘレント粘度は一般
に約0.4から1.0dl/g、好適には約0.6から
0.8dl/gである。本発明の方法に従って改質を受
けさせるに適切な他のポリマー樹脂の中には、ポリエス
テルカーボネート類およびエステルセグメント含有熱可
塑性ポリウレタン類を挙げることができる。
ロエタンを40重量%含有する25℃の溶媒中で本発明
の(コ)ポリエステル類が示すインヘレント粘度は一般
に約0.4から1.0dl/g、好適には約0.6から
0.8dl/gである。本発明の方法に従って改質を受
けさせるに適切な他のポリマー樹脂の中には、ポリエス
テルカーボネート類およびエステルセグメント含有熱可
塑性ポリウレタン類を挙げることができる。
【0055】好ましくは押出し機、好適には2軸押出し
機を用いて本発明の方法を実施する。
機を用いて本発明の方法を実施する。
【0056】ここに記述する研究では、ゲル浸透クロマ
トグラフィー(GPC)を用いて分子量(数平均および
重量平均両方の分子量)を測定した。
トグラフィー(GPC)を用いて分子量(数平均および
重量平均両方の分子量)を測定した。
【0057】ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC) 分子量測定 分子量測定では、示差屈折率検出器を取り付けたWat
ers 150C高温ゲル浸透クロマトグラフィーを用
いてサンプルの分析を行った。可動相としてテトラヒド
ロフランを用いた。GPC分析条件は下記の通りであっ
た。4本のステンレス鋼製カラム(7.8x300m
m)に平均粒子直径が10μmのPL Gel SDV
B(2つの混合床+1x500A+1x100Å)を充
填した。流量を1.0mL/分にし、そして注入量を7
5μLにした。GPCおよびRI検出器の両方で35℃
の温度を用いた。既知濃度(〜0.5%)で調製したサ
ンプルを可動相に溶解させた後、流れ標準としてトルエ
ンを添加した。分析に先立ってこれらを使い捨て用0.
5μmPTFEフィルターに通して濾過した。Hame
lic Broad Standard Calibr
ation Methodを用い、ポリカーボネート標
準を基準にして、ポリカーボネートサンプルの分子量平
均および分布を測定した。VAX基底システムでPE−
NelsonsのACCESS*CHROM SECソ
フトウエアを用いてデータ解析を行った。
ers 150C高温ゲル浸透クロマトグラフィーを用
いてサンプルの分析を行った。可動相としてテトラヒド
ロフランを用いた。GPC分析条件は下記の通りであっ
た。4本のステンレス鋼製カラム(7.8x300m
m)に平均粒子直径が10μmのPL Gel SDV
B(2つの混合床+1x500A+1x100Å)を充
填した。流量を1.0mL/分にし、そして注入量を7
5μLにした。GPCおよびRI検出器の両方で35℃
の温度を用いた。既知濃度(〜0.5%)で調製したサ
ンプルを可動相に溶解させた後、流れ標準としてトルエ
ンを添加した。分析に先立ってこれらを使い捨て用0.
5μmPTFEフィルターに通して濾過した。Hame
lic Broad Standard Calibr
ation Methodを用い、ポリカーボネート標
準を基準にして、ポリカーボネートサンプルの分子量平
均および分布を測定した。VAX基底システムでPE−
NelsonsのACCESS*CHROM SECソ
フトウエアを用いてデータ解析を行った。
【0058】環状物挿入の特徴づけ 235C Diode Array Dectorを取
り付けたPerkinElmer HPLCを用い、監
視波長を265nmおよび300nmにして、サンプル
の分析を行った。以下を除き、上に記述したのと同じG
PC分析条件に従った。サンプルを1%の既知濃度に調
製し、流れ標準を添加しなかった。注入量を100μl
にし、周囲温度でシステムを運転した。VAX基底シス
テムでACCESS*CHROM GC/LCソフトウ
エアを用いてクロマトグラムの解析(オーバーレーな
ど)を行った。
り付けたPerkinElmer HPLCを用い、監
視波長を265nmおよび300nmにして、サンプル
の分析を行った。以下を除き、上に記述したのと同じG
PC分析条件に従った。サンプルを1%の既知濃度に調
製し、流れ標準を添加しなかった。注入量を100μl
にし、周囲温度でシステムを運転した。VAX基底シス
テムでACCESS*CHROM GC/LCソフトウ
エアを用いてクロマトグラムの解析(オーバーレーな
ど)を行った。
【0059】高性能液クロ(HPLC) Perkin Elmer 235C Diode A
rray Detectorを取り付けたPerkin
Elmer HPLCを用いて分析を実施した。本モ
デル重合試験では下記のクロマトグラフィー条件を用い
た。
rray Detectorを取り付けたPerkin
Elmer HPLCを用いて分析を実施した。本モ
デル重合試験では下記のクロマトグラフィー条件を用い
た。
【0060】カラム:Hypersil MOS−2、
RP C−8(Keystone Scientifi
c) 5μm、150x4.6mm 流量:0.5mL/分 サンプル濃度:1.0%、0.5μmのPTFEフィル
ターで濾過。
RP C−8(Keystone Scientifi
c) 5μm、150x4.6mm 流量:0.5mL/分 サンプル濃度:1.0%、0.5μmのPTFEフィル
ターで濾過。
【0061】注入量:10μm 検出器:Perkin Elmer 235C Dio
de Array、監視波長=254、284および3
00nm 溶媒勾配(線形勾配変化):全運転時間=37分。
de Array、監視波長=254、284および3
00nm 溶媒勾配(線形勾配変化):全運転時間=37分。
【0062】
【表1】
【0063】このような技術を用いて、環状カーボネー
ト類の生成を測定した。加うるに、この技術を用いて種
々の既知波長を検出することにより、発色団(例えばビ
ナフトールなど)が環状カーボネート類に組み込まれた
ことを確認することができる。
ト類の生成を測定した。加うるに、この技術を用いて種
々の既知波長を検出することにより、発色団(例えばビ
ナフトールなど)が環状カーボネート類に組み込まれた
ことを確認することができる。
【0064】核磁気共鳴(NMR) Varian 200MHz装置を用い、CDCl3と
重陽子化DMSOの溶媒組み合わせ中でプロトン
(1H)NMRスペクトルを得た。全スペクトルを0p
pmの所のテトラメチルシラン(TMS)を基準にし
た。
重陽子化DMSOの溶媒組み合わせ中でプロトン
(1H)NMRスペクトルを得た。全スペクトルを0p
pmの所のテトラメチルシラン(TMS)を基準にし
た。
【0065】Makrolon 2408は市販のエン
ドキャップ化(endcapped)ポリカーボネート
である。加工中に生成するフェノール末端基(これはキ
ノン生成をもたらし得る、即ちポリカーボネートの色を
不安定にし得る)の特徴づけでこのような方法を用い
た。ビスフェノールAのポリカーボネート内に存在する
6個のイソプロピリジンビスフェノールA脂肪族プロト
ン(1.6−1.8ppm)に対するフェノキシ末端基
プロトン(8.3−8.4ppm)の積分比を測定し
た。この積分比により、加工中に生成するフェノキシ末
端基の定性的な比較を行うことができる。
ドキャップ化(endcapped)ポリカーボネート
である。加工中に生成するフェノール末端基(これはキ
ノン生成をもたらし得る、即ちポリカーボネートの色を
不安定にし得る)の特徴づけでこのような方法を用い
た。ビスフェノールAのポリカーボネート内に存在する
6個のイソプロピリジンビスフェノールA脂肪族プロト
ン(1.6−1.8ppm)に対するフェノキシ末端基
プロトン(8.3−8.4ppm)の積分比を測定し
た。この積分比により、加工中に生成するフェノキシ末
端基の定性的な比較を行うことができる。
【0066】ASTM標準1238に従ってメルトフロ
ー率を測定した。
ー率を測定した。
【0067】以下に示す実施例を用いて本発明のさらな
る説明を行うがこれに制限することを意図するものでな
い。全ての部およびパーセントは特に明記しない限り重
量である。
る説明を行うがこれに制限することを意図するものでな
い。全ての部およびパーセントは特に明記しない限り重
量である。
【0068】
【実施例】実施例1 ビナフトールを含有する環状カーボネート類の合成は、
Brunelle,D.J.編集の「Ring−Ope
ning Polymerization:Mecha
nisms,Catalysis,Structur
e,Utility」、Hanser Publish
ers、Munich、Vienna、New Yor
k、Barcelona、1993、309−335
頁、またBrunelle,D.J.他著の「Prep
aration and Polymerizatio
n of Bisphenol A Cyclic O
ligomeric Carbonates」、Mac
romolecules、1991、24、3035−
3044頁およびBrunelle,D.J.他の「R
ecent Advances in the Che
mistry of Aromatic Cyclic
Oligomers」、Makromol.Che
m.、Makromol.Symp.、64巻、65−
74頁(これらは引用することによって本明細書に組み
入れられる)に開示されている方法を修飾した方法を意
味する。
Brunelle,D.J.編集の「Ring−Ope
ning Polymerization:Mecha
nisms,Catalysis,Structur
e,Utility」、Hanser Publish
ers、Munich、Vienna、New Yor
k、Barcelona、1993、309−335
頁、またBrunelle,D.J.他著の「Prep
aration and Polymerizatio
n of Bisphenol A Cyclic O
ligomeric Carbonates」、Mac
romolecules、1991、24、3035−
3044頁およびBrunelle,D.J.他の「R
ecent Advances in the Che
mistry of Aromatic Cyclic
Oligomers」、Makromol.Che
m.、Makromol.Symp.、64巻、65−
74頁(これらは引用することによって本明細書に組み
入れられる)に開示されている方法を修飾した方法を意
味する。
【0069】機械的撹拌機とコンデンサを取り付けた
1.0リットルのMortonフラスコにCH2Cl
2(200mL)、水(7mL)、9.75MのNaO
H(3mL、29ミリモル)およびトリエチルアミン
(2.4mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。その
結果として生じる溶液を激しく撹拌しながら加熱して還
流させ、そしてぜん動ポンプを用い、液面下であって撹
拌羽根先端の上に、CH2Cl2に入れたビスフェノール
A−ビスクロロホルメート(0.18モル、63.58
g)と1,1’−ビ−2−ナフトール(本明細書ではビ
ナフトール)(0.02モル、5.72g)の1.0M
溶液を6.7mL/分で加えた。同時に、滴下漏斗を用
いて9.75MのNaOH(59mL、575ミリモ
ル)を25分かけて送り込み、そしてシリンジポンプを
用いてトリエチルアミン(2.4mL)を28分かけて
加えた。ビスクロロホルメートの添加が終了して10分
以内に相分離が起こり、この相を1.0MのHClで洗
浄した後、水で3回洗浄した。この生成物の濃縮を真空
中で行うことにより、HPLC分析による環状物含有量
が85%の生成物がほぼ定量的収率で得られた。この環
状物をポリマーから単離する目的で、これを再びCH2
Cl2に溶解させ、5倍体積量のアセトンの中に入れて
沈澱を起こさせた。その結果として、環状物はアセトン
に溶解したが、ポリマーは沈澱し、これを濾過で分離し
た。アセトンを真空下で除去することにより、
1.0リットルのMortonフラスコにCH2Cl
2(200mL)、水(7mL)、9.75MのNaO
H(3mL、29ミリモル)およびトリエチルアミン
(2.4mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。その
結果として生じる溶液を激しく撹拌しながら加熱して還
流させ、そしてぜん動ポンプを用い、液面下であって撹
拌羽根先端の上に、CH2Cl2に入れたビスフェノール
A−ビスクロロホルメート(0.18モル、63.58
g)と1,1’−ビ−2−ナフトール(本明細書ではビ
ナフトール)(0.02モル、5.72g)の1.0M
溶液を6.7mL/分で加えた。同時に、滴下漏斗を用
いて9.75MのNaOH(59mL、575ミリモ
ル)を25分かけて送り込み、そしてシリンジポンプを
用いてトリエチルアミン(2.4mL)を28分かけて
加えた。ビスクロロホルメートの添加が終了して10分
以内に相分離が起こり、この相を1.0MのHClで洗
浄した後、水で3回洗浄した。この生成物の濃縮を真空
中で行うことにより、HPLC分析による環状物含有量
が85%の生成物がほぼ定量的収率で得られた。この環
状物をポリマーから単離する目的で、これを再びCH2
Cl2に溶解させ、5倍体積量のアセトンの中に入れて
沈澱を起こさせた。その結果として、環状物はアセトン
に溶解したが、ポリマーは沈澱し、これを濾過で分離し
た。アセトンを真空下で除去することにより、
【0070】
【化10】
【0071】[ビナフトールを〜10モル%含有する]
に従う、ビナフトール含有量が〜10モル%のシクロオ
リゴマーをほぼ純粋な形態で得た。この生成物はnが約
16以下の範囲の混合物を表す。
に従う、ビナフトール含有量が〜10モル%のシクロオ
リゴマーをほぼ純粋な形態で得た。この生成物はnが約
16以下の範囲の混合物を表す。
【0072】いろいろな波長でHPLC−UV/可視を
用いることにより、この環状物の中にビナフトールが組
み込まれたことを確認した。
用いることにより、この環状物の中にビナフトールが組
み込まれたことを確認した。
【0073】実施例2 ビナフトール含有環状オリゴカーボネート(3g)を乾
燥させた後、Makrolon 2608樹脂(27
g)に添加した。次に、Haakeニーダーを用い、下
記の条件:15分間、200rpm、窒素雰囲気下、上
記混合物を触媒なしに加工した。
燥させた後、Makrolon 2608樹脂(27
g)に添加した。次に、Haakeニーダーを用い、下
記の条件:15分間、200rpm、窒素雰囲気下、上
記混合物を触媒なしに加工した。
【0074】UV−可視検出器を取り付けたGPCでビ
ナフトール部分を測定した結果、これはポリカーボネー
トバックボーンの中に全分子量に渡って均等に分布して
いた。以下の図式でこの過程を示す:
ナフトール部分を測定した結果、これはポリカーボネー
トバックボーンの中に全分子量に渡って均等に分布して
いた。以下の図式でこの過程を示す:
【0075】
【化11】
【0076】実施例3 ジブチル錫オキサイドを300ppm添加する以外は実
施例2に記述した実験を実施することで、本発明の方法
を実証した。上の実施例2で得られた生成物に比較し
て、ポリカーボネートバックボーンの中に挿入された環
状化合物の比率が上昇することを観察した。加工中の溶
融物から一定分量を取り出してGPC−UV/可視で環
状物の組み込み度合を分析することにより、環状物挿入
反応速度を測定した。
施例2に記述した実験を実施することで、本発明の方法
を実証した。上の実施例2で得られた生成物に比較し
て、ポリカーボネートバックボーンの中に挿入された環
状化合物の比率が上昇することを観察した。加工中の溶
融物から一定分量を取り出してGPC−UV/可視で環
状物の組み込み度合を分析することにより、環状物挿入
反応速度を測定した。
【0077】ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で
測定されるように、分子量が維持された。これは該環状
物がPCバックボーンの中にエステル交換機構で挿入さ
れたことによるものであると考えられ、そしてUV−可
視検出器を取り付けたGPCで測定されるように、ポリ
カーボネートバックボーンの中に全分子量に渡ってビナ
フトール部分が均等に分布していることを確認した。
測定されるように、分子量が維持された。これは該環状
物がPCバックボーンの中にエステル交換機構で挿入さ
れたことによるものであると考えられ、そしてUV−可
視検出器を取り付けたGPCで測定されるように、ポリ
カーボネートバックボーンの中に全分子量に渡ってビナ
フトール部分が均等に分布していることを確認した。
【0078】実施例4(比較実施例) ビスフェノールによるポリカーボネートバックボーンの
分子間加水分解(この過程は本発明の範囲外である)の
図式的表示を以下に示す。
分子間加水分解(この過程は本発明の範囲外である)の
図式的表示を以下に示す。
【0079】この実施例では、ビナフトールを1重量%
のレベルで用いてポリカーボネート樹脂と一緒に溶融加
工した。表1に示すように、ゲル浸透クロマトグラフィ
ーで測定して、分子量が低下していた。これは分子間ア
ルコール分解で鎖が開裂したことによるものであると考
えられる。
のレベルで用いてポリカーボネート樹脂と一緒に溶融加
工した。表1に示すように、ゲル浸透クロマトグラフィ
ーで測定して、分子量が低下していた。これは分子間ア
ルコール分解で鎖が開裂したことによるものであると考
えられる。
【0080】
【化12】
【0081】
【表2】
【0082】この結果は、フェノールでエンドキャップ
されているMakrolon 2408ホモポリカーボ
ネート樹脂を熱処理(300℃で15分間)した時この
ポリカーボネートの分子量は安定である(2−5%以
内)であることを示している。環状オリゴカーボネート
をMakrolon 2408樹脂と一緒に溶融加工す
ることを通して(本発明に従い)ビスフェノール添加剤
(10モル%)を組み込む(環状物が10重量%=ビナ
フトール官能性が1重量%)と、表1に示される如く分
子量が同様に維持された。それとは対照的に、同じ条件
下でビナフトール(1重量%)をMakrolon 2
408樹脂と一緒に直接溶融加工する方法では、NMR
で測定されるように、フェノキシ末端基生成量が〜6倍
上昇すると共に分子量が有意に低下することを観察し
た。
されているMakrolon 2408ホモポリカーボ
ネート樹脂を熱処理(300℃で15分間)した時この
ポリカーボネートの分子量は安定である(2−5%以
内)であることを示している。環状オリゴカーボネート
をMakrolon 2408樹脂と一緒に溶融加工す
ることを通して(本発明に従い)ビスフェノール添加剤
(10モル%)を組み込む(環状物が10重量%=ビナ
フトール官能性が1重量%)と、表1に示される如く分
子量が同様に維持された。それとは対照的に、同じ条件
下でビナフトール(1重量%)をMakrolon 2
408樹脂と一緒に直接溶融加工する方法では、NMR
で測定されるように、フェノキシ末端基生成量が〜6倍
上昇すると共に分子量が有意に低下することを観察し
た。
【0083】実施例5 この上の実施例1に関連して述べたBrunelle他
の資料に記述されている方法を修飾した方法を基にし
て、ポリカーボネート樹脂に抗可塑化効果を与えるよう
に設計したグループを含有させて環状カーボネートを合
成する。この文脈で用いる如き「抗可塑化」は、より高
い溶融強度を材料に与えることを指す。
の資料に記述されている方法を修飾した方法を基にし
て、ポリカーボネート樹脂に抗可塑化効果を与えるよう
に設計したグループを含有させて環状カーボネートを合
成する。この文脈で用いる如き「抗可塑化」は、より高
い溶融強度を材料に与えることを指す。
【0084】機械的撹拌機とコンデンサを取り付けた
1.0リットルのMortonフラスコにCH2Cl
2(200mL)、水(7mL)、9.75MのNaO
H(3mL、29ミリモル)およびトリエチルアミン
(2.4mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。その
結果として生じる溶液を激しく撹拌しながら加熱して還
流させ、そしてぜん動ポンプを用い、液面下であって撹
拌羽根先端の上に、CH2Cl2に入れたビスフェノール
A−ビスクロロホルメート(0.18モル、63.58
g)と1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシ−フェニ
ル)エタン(本明細書ではトリスフェノール)(0.0
2モル、6.13g)の1.0M溶液を6.7mL/分
で加えた。同時に、滴下漏斗を用いて9.75MのNa
OH(59mL、575ミリモル)を25分かけて送り
込み、そしてシリンジポンプを用いてトリエチルアミン
(2.4mL)を28分かけて加えた。ビスクロロホル
メートの添加が終了して10分以内に相分離が起こり、
この相を1.0MのHClで洗浄した後、水で3回洗浄
した。この生成物の濃縮を真空中で行うことにより、H
PLC分析による環状物含有量が85%の生成物がほぼ
定量的収率で得られた。この環状物をポリマーから単離
する目的で、これを再びCH2Cl2に溶解させ、5倍体
積量のアセトンの中に入れて沈澱を起こさせた。その結
果として、環状物はアセトンに溶解したが、ポリマーは
沈澱し、これを濾過で分離した。アセトンを真空下で除
去することにより、トリス含有量が〜10モル%のシク
ロオリゴマーをほぼ純粋な形態で得た。HPLCを用い
てこの添加剤が該環状物の中に組み込まれたことを実証
した。KOH/MeOH溶液を用いた加水分解で上記環
状物の分解を起こさせることで、トリスフェノールが構
造の一部であることを確認した。
1.0リットルのMortonフラスコにCH2Cl
2(200mL)、水(7mL)、9.75MのNaO
H(3mL、29ミリモル)およびトリエチルアミン
(2.4mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。その
結果として生じる溶液を激しく撹拌しながら加熱して還
流させ、そしてぜん動ポンプを用い、液面下であって撹
拌羽根先端の上に、CH2Cl2に入れたビスフェノール
A−ビスクロロホルメート(0.18モル、63.58
g)と1,1,1−トリス−(4−ヒドロキシ−フェニ
ル)エタン(本明細書ではトリスフェノール)(0.0
2モル、6.13g)の1.0M溶液を6.7mL/分
で加えた。同時に、滴下漏斗を用いて9.75MのNa
OH(59mL、575ミリモル)を25分かけて送り
込み、そしてシリンジポンプを用いてトリエチルアミン
(2.4mL)を28分かけて加えた。ビスクロロホル
メートの添加が終了して10分以内に相分離が起こり、
この相を1.0MのHClで洗浄した後、水で3回洗浄
した。この生成物の濃縮を真空中で行うことにより、H
PLC分析による環状物含有量が85%の生成物がほぼ
定量的収率で得られた。この環状物をポリマーから単離
する目的で、これを再びCH2Cl2に溶解させ、5倍体
積量のアセトンの中に入れて沈澱を起こさせた。その結
果として、環状物はアセトンに溶解したが、ポリマーは
沈澱し、これを濾過で分離した。アセトンを真空下で除
去することにより、トリス含有量が〜10モル%のシク
ロオリゴマーをほぼ純粋な形態で得た。HPLCを用い
てこの添加剤が該環状物の中に組み込まれたことを実証
した。KOH/MeOH溶液を用いた加水分解で上記環
状物の分解を起こさせることで、トリスフェノールが構
造の一部であることを確認した。
【0085】実施例6 本発明の方法に従い、Makrolon 2408樹脂
を10重量%量の環状カーボネート[トリスフェノール
を10モル%含有する]と一緒に溶融加工した結果、改
良された流動性を示す分枝樹脂が得られた。この反応で
エステル交換触媒であるジブチル錫オキサイド(DBT
O)を用いた。この過程の図式的表示はこの上に示し
た。
を10重量%量の環状カーボネート[トリスフェノール
を10モル%含有する]と一緒に溶融加工した結果、改
良された流動性を示す分枝樹脂が得られた。この反応で
エステル交換触媒であるジブチル錫オキサイド(DBT
O)を用いた。この過程の図式的表示はこの上に示し
た。
【0086】GPCおよびメルトフロー率(MFR)測
定を用いて、流動性が改良されたことを確認した。この
GPC測定は分子量が上昇したことを示していた。その
結果(表2)、DBTO触媒を用いるとMFRが有意に
低下することが示された。
定を用いて、流動性が改良されたことを確認した。この
GPC測定は分子量が上昇したことを示していた。その
結果(表2)、DBTO触媒を用いるとMFRが有意に
低下することが示された。
【0087】
【表3】
【0088】実施例7 機械的撹拌機とコンデンサを取り付けた1.0リットル
のMortonフラスコにCH2Cl2(200mL)、
水(7mL)、9.75MのNaOH(3mL、29ミ
リモル)およびトリエチルアミン(Et3N)(2.4
mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。この溶液を激
しく撹拌しながら加熱して還流させ、そしてぜん動ポン
プを用い、液面下であって撹拌羽根先端の上に、ビスフ
ェノールA−ビスクロロホルメート溶液(CH2Cl2中
1.0M、200mL)を6.7mL/分で加えた。同
時に、滴下漏斗を用いて9.75MのNaOH(59m
L、575ミリモル)を25分かけて送り込み、そして
シリンジポンプを用いてEt3N(2.4mL)を28
分かけて加えた。ビスクロロホルメートの添加が終了し
て10分以内に相分離が起こり、この相を1.0MのH
Clで洗浄した後、水で3回洗浄した。この生成物の濃
縮を真空中で行うことにより、HPLC分析による環状
物含有量が85%の生成物がほぼ定量的収率で得られ
た。この環状物をポリマーから単離する目的で、これを
CH2Cl2に溶解させ、5倍体積量のアセトンの中に入
れて沈澱を起こさせた。その結果として、環状物はアセ
トンに溶解したが、ポリマーは沈澱し、これを濾過で分
離した。アセトンを真空下で除去することにより、
のMortonフラスコにCH2Cl2(200mL)、
水(7mL)、9.75MのNaOH(3mL、29ミ
リモル)およびトリエチルアミン(Et3N)(2.4
mL、17.25ミリモル)を仕込んだ。この溶液を激
しく撹拌しながら加熱して還流させ、そしてぜん動ポン
プを用い、液面下であって撹拌羽根先端の上に、ビスフ
ェノールA−ビスクロロホルメート溶液(CH2Cl2中
1.0M、200mL)を6.7mL/分で加えた。同
時に、滴下漏斗を用いて9.75MのNaOH(59m
L、575ミリモル)を25分かけて送り込み、そして
シリンジポンプを用いてEt3N(2.4mL)を28
分かけて加えた。ビスクロロホルメートの添加が終了し
て10分以内に相分離が起こり、この相を1.0MのH
Clで洗浄した後、水で3回洗浄した。この生成物の濃
縮を真空中で行うことにより、HPLC分析による環状
物含有量が85%の生成物がほぼ定量的収率で得られ
た。この環状物をポリマーから単離する目的で、これを
CH2Cl2に溶解させ、5倍体積量のアセトンの中に入
れて沈澱を起こさせた。その結果として、環状物はアセ
トンに溶解したが、ポリマーは沈澱し、これを濾過で分
離した。アセトンを真空下で除去することにより、
【0089】
【化13】
【0090】に従うシクロオリゴマーをほぼ純粋な形態
で得た。
で得た。
【0091】この生成物はnが約16以下の範囲の混合
物を表す。
物を表す。
【0092】実施例8 Haakeニーダーを用い、実施例7で調製したビスフ
ェノールAを基とする環状オリゴカーボネートをMak
rolon 2608ポリカーボネート樹脂と一緒にし
て下記の条件:5分間、300℃、200rpm下で溶
融ブレンドした。この溶融反応物の中にエステル交換触
媒(300ppm)を導入することにより、この環状カ
ーボネートが線状ポリカーボネートの中にエステル交換
挿入で組み込まれる時にこの触媒が示す相対的効力を測
定した。屈折率検出器を取り付けたゲル浸透クロマトグ
ラフィー(GPC)を用いて、最終的に得られる樹脂を
分子量の意味で特徴づけした。その結果を表3に示す。
ェノールAを基とする環状オリゴカーボネートをMak
rolon 2608ポリカーボネート樹脂と一緒にし
て下記の条件:5分間、300℃、200rpm下で溶
融ブレンドした。この溶融反応物の中にエステル交換触
媒(300ppm)を導入することにより、この環状カ
ーボネートが線状ポリカーボネートの中にエステル交換
挿入で組み込まれる時にこの触媒が示す相対的効力を測
定した。屈折率検出器を取り付けたゲル浸透クロマトグ
ラフィー(GPC)を用いて、最終的に得られる樹脂を
分子量の意味で特徴づけした。その結果を表3に示す。
【0093】この表は、ビスフェノールAを基とする環
状オリゴカーボネートを10重量%用いてこれと溶融反
応させたポリカーボネート樹脂の分子量特性確認を表
し、この分子量は反応で用いた触媒に依存することを示
している。
状オリゴカーボネートを10重量%用いてこれと溶融反
応させたポリカーボネート樹脂の分子量特性確認を表
し、この分子量は反応で用いた触媒に依存することを示
している。
【0094】
【表4】
【0095】
【表5】
【0096】対照樹脂(実施例A−多分散性=2.7)
より狭い多分散性を示すポリカーボネートを3種のエス
テル交換触媒がもたらすことが分かるであろう。これら
はジブチル錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化
物および酸化アンチモンである。Mn値が高いことと多
分散値が低いことは互いに直接関係する。環状カーボネ
ート類を存在させると、上記表において実施例Bで示さ
れるようにMn値が低くなる。このような環状物がエス
テル交換挿入で高分子量のポリカーボネートの中にラン
ダムに組み込まれると、Mnが高くなって多分散性が狭
くなる。
より狭い多分散性を示すポリカーボネートを3種のエス
テル交換触媒がもたらすことが分かるであろう。これら
はジブチル錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化
物および酸化アンチモンである。Mn値が高いことと多
分散値が低いことは互いに直接関係する。環状カーボネ
ート類を存在させると、上記表において実施例Bで示さ
れるようにMn値が低くなる。このような環状物がエス
テル交換挿入で高分子量のポリカーボネートの中にラン
ダムに組み込まれると、Mnが高くなって多分散性が狭
くなる。
【0097】ポリマー製造で用いられる通常の触媒(例
えばテトラフェニルホウ酸テトラブチルアンモニウム、
実施例V)を使用するとMnが非常に低くなって多分散
性が広がることが分かるであろう。従って、本発明のエ
ステル交換挿入方法の場合、開環重合触媒は有効でな
い。理論で範囲を限定することを望むものでないが、環
状物が開環重合を受けるには10重量%のレベルでは不
充分であると考えられる。その結果として、この環状物
は大部分が線状ポリカーボネートと相互作用する。その
結果、触媒がポリカーボネートへのエステル交換挿入を
助長する結果として、この環状物が全分子量の中にラン
ダムに組み込まれた最終材料がもたらされる。
えばテトラフェニルホウ酸テトラブチルアンモニウム、
実施例V)を使用するとMnが非常に低くなって多分散
性が広がることが分かるであろう。従って、本発明のエ
ステル交換挿入方法の場合、開環重合触媒は有効でな
い。理論で範囲を限定することを望むものでないが、環
状物が開環重合を受けるには10重量%のレベルでは不
充分であると考えられる。その結果として、この環状物
は大部分が線状ポリカーボネートと相互作用する。その
結果、触媒がポリカーボネートへのエステル交換挿入を
助長する結果として、この環状物が全分子量の中にラン
ダムに組み込まれた最終材料がもたらされる。
【0098】説明の目的で本発明を上に詳細に記述して
きたが、このような詳細は単にその目的のためであり、
その点で、本分野の技術者は本請求の範囲で制限可能な
ものを除き本発明の精神および範囲から逸脱することな
く変更を成し得ると理解されるべきである。
きたが、このような詳細は単にその目的のためであり、
その点で、本分野の技術者は本請求の範囲で制限可能な
ものを除き本発明の精神および範囲から逸脱することな
く変更を成し得ると理解されるべきである。
【0099】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
ある。
【0100】1. 改質樹脂の製造方法であって、
(i)エステル結合およびカーボネート結合から成る群
から選択される少なくとも1員を含む繰り返し単位を有
するポリマー樹脂と(ii)約80−10000g/モ
ルの分子量を有していて
(i)エステル結合およびカーボネート結合から成る群
から選択される少なくとも1員を含む繰り返し単位を有
するポリマー樹脂と(ii)約80−10000g/モ
ルの分子量を有していて
【0101】
【化14】
【0102】[ここで、XおよびRは、独立して、ジヒ
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、Yは、三官能また
は四官能の求核基を表し、そしてn、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]に従う少な
くとも1種の環状カーボネートのエステル交換反応を溶
融状態で行うことを含むが、但しRがヒドロキノンの残
基である上記(I)に従う環状カーボネートとポリカー
ボネート樹脂のエステル交換は除外する方法。
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、Yは、三官能また
は四官能の求核基を表し、そしてn、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]に従う少な
くとも1種の環状カーボネートのエステル交換反応を溶
融状態で行うことを含むが、但しRがヒドロキノンの残
基である上記(I)に従う環状カーボネートとポリカー
ボネート樹脂のエステル交換は除外する方法。
【0103】2. 第1項記載の改質樹脂の製造方法で
あって、(i)エステル結合およびカーボネート結合か
ら成る群から選択される少なくとも1員を含む繰り返し
単位を有するポリマー樹脂と(ii)約80−1000
0g/モルの分子量を有していて
あって、(i)エステル結合およびカーボネート結合か
ら成る群から選択される少なくとも1員を含む繰り返し
単位を有するポリマー樹脂と(ii)約80−1000
0g/モルの分子量を有していて
【0104】
【化15】
【0105】[ここで、XおよびRは、独立して、ジヒ
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、Yは、三官能また
は四官能の求核基を表し、そしてn、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]に従う環状
カーボネートのエステル交換反応を溶融状態でジブチル
錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化物、酸化ア
ンチモン(III)、酢酸マンガン(II)四水化物、
チタン(IV)ブトキサイド、酢酸亜鉛二水化物、ジブ
チル錫ジラウレート、酢酸錫(II)、テトラメチルジ
アセトキシスタノキサン、酸化錫(IV)、酢酸鉛(I
I)三水化物、ジブチル錫ジアセテートおよびチタン
(IV)ビス(エチルアセトアセテート)から成る群か
ら選択される触媒の存在下で行うことを含む方法。
ドロキシ化合物またはビスクロロホルメートの脂肪族、
環状脂肪族または芳香族残基を表し、Yは、三官能また
は四官能の求核基を表し、そしてn、n1、n2およびn
3は、独立して、0から16の整数を表す]に従う環状
カーボネートのエステル交換反応を溶融状態でジブチル
錫オキサイド、酢酸コバルト(II)四水化物、酸化ア
ンチモン(III)、酢酸マンガン(II)四水化物、
チタン(IV)ブトキサイド、酢酸亜鉛二水化物、ジブ
チル錫ジラウレート、酢酸錫(II)、テトラメチルジ
アセトキシスタノキサン、酸化錫(IV)、酢酸鉛(I
I)三水化物、ジブチル錫ジアセテートおよびチタン
(IV)ビス(エチルアセトアセテート)から成る群か
ら選択される触媒の存在下で行うことを含む方法。
【0106】3. 上記(i)を約60から99.99
パーセントの量で存在させそして上記(ii)を約0.
01から40.0パーセントの量で存在させ、ここで、
上記パーセントが上記(i)と(ii)の全重量を基準
にしたパーセントである第1項の方法。
パーセントの量で存在させそして上記(ii)を約0.
01から40.0パーセントの量で存在させ、ここで、
上記パーセントが上記(i)と(ii)の全重量を基準
にしたパーセントである第1項の方法。
【0107】4. 上記(i)を約90から99.99
パーセントの量で存在させそして上記(ii)を約0.
01から10.0パーセントの量で存在させ、ここで、
上記パーセントが上記(i)と(ii)の全重量を基準
にしたパーセントである第1項の方法。
パーセントの量で存在させそして上記(ii)を約0.
01から10.0パーセントの量で存在させ、ここで、
上記パーセントが上記(i)と(ii)の全重量を基準
にしたパーセントである第1項の方法。
【0108】5. 溶融状態における上記反応を押出し
機内で実施する第1項の方法。
機内で実施する第1項の方法。
【0109】6. 上記反応を250から350℃の範
囲の温度および該エステル交換反応が生じ得るに充分な
滞留時間で実施する第1項の方法。
囲の温度および該エステル交換反応が生じ得るに充分な
滞留時間で実施する第1項の方法。
【0110】7. 上記樹脂が線状ポリカーボネートで
ある第1項の方法。
ある第1項の方法。
【0111】8. 上記樹脂がポリエステルである第1
項の方法。
項の方法。
Claims (3)
- 【請求項1】 改質樹脂の製造方法であって、(i)エ
ステル結合およびカーボネート結合から成る群から選択
される少なくとも1員を含む繰り返し単位を有するポリ
マー樹脂と(ii)約80−10000g/モルの分子
量を有していて 【化1】 [ここで、XおよびRは、独立して、ジヒドロキシ化合
物またはビスクロロホルメートの脂肪族、環状脂肪族ま
たは芳香族残基を表し、Yは、三官能または四官能の求
核基を表し、そしてn、n1、n2およびn3は、独立し
て、0から16の整数を表す]に従う少なくとも1種の
環状カーボネートのエステル交換反応を溶融状態で行う
ことを含むが、但しRがヒドロキノンの残基である上記
(I)に従う環状カーボネートとポリカーボネート樹脂
のエステル交換は除外する方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の改質樹脂の製造方法であ
って、(i)エステル結合およびカーボネート結合から
成る群から選択される少なくとも1員を含む繰り返し単
位を有するポリマー樹脂と(ii)約80−10000
g/モルの分子量を有していて 【化2】 [ここで、XおよびRは、独立して、ジヒドロキシ化合
物またはビスクロロホルメートの脂肪族、環状脂肪族ま
たは芳香族残基を表し、Yは、三官能または四官能の求
核基を表し、そしてn、n1、n2およびn3は、独立し
て、0から16の整数を表す]に従う環状カーボネート
のエステル交換反応を溶融状態でジブチル錫オキサイ
ド、酢酸コバルト(II)四水化物、酸化アンチモン
(III)、酢酸マンガン(II)四水化物、チタン
(IV)ブトキサイド、酢酸亜鉛二水化物、ジブチル錫
ジラウレート、酢酸錫(II)、テトラメチルジアセト
キシスタノキサン、酸化錫(IV)、酢酸鉛(II)三
水化物、ジブチル錫ジアセテートおよびチタン(IV)
ビス(エチルアセトアセテート)から成る群から選択さ
れる触媒の存在下で行うことを含む方法。 - 【請求項3】 上記(i)を約60から99.99パー
セントの量で存在させそして上記(ii)を約0.01
から40.0パーセントの量で存在させ、ここで、上記
パーセントが上記(i)と(ii)の全重量を基準にし
たパーセントである請求項1の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/447,333 US5605979A (en) | 1995-05-22 | 1995-05-22 | Method for modifying the backbone of polymeric resins |
US447333 | 1995-05-22 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311189A true JPH08311189A (ja) | 1996-11-26 |
Family
ID=23775946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8148696A Pending JPH08311189A (ja) | 1995-05-22 | 1996-05-20 | ポリマー樹脂のバツクボーンを改質する方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US5605979A (ja) |
EP (1) | EP0744430A3 (ja) |
JP (1) | JPH08311189A (ja) |
CA (1) | CA2172679A1 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11261294B2 (en) | 2017-08-30 | 2022-03-01 | Teijin Limited | Thermoplastic resin and optical member |
US11566102B2 (en) | 2018-03-12 | 2023-01-31 | Teijin Limited | Polyester resin or polyester carbonate resin, and optical member using said resin |
US11578168B2 (en) | 2018-03-30 | 2023-02-14 | Teijin Limited | Polycarbonate resin and optical member containing same |
Families Citing this family (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19651445A1 (de) * | 1996-12-11 | 1998-06-18 | Bayer Ag | Mischungen amidgruppenhaltiger Polycarbonatpolycyclen und ihre Herstellung |
US5886073A (en) * | 1997-11-03 | 1999-03-23 | General Electric Company | Polycarbonate redistribution method with catalyst decomposition |
US6642322B2 (en) | 1998-01-21 | 2003-11-04 | The University Of North Carolina At Chapel Hill | Methods of making telechelic oligomers, methods of making block copolymers, and novel block copolymers |
US6103856A (en) * | 1998-04-28 | 2000-08-15 | Teijin Limited | Polycarbonate composition |
US6420047B2 (en) | 2000-01-21 | 2002-07-16 | Cyclics Corporation | Macrocyclic polyester oligomers and processes for polymerizing the same |
US6960626B2 (en) * | 2000-01-21 | 2005-11-01 | Cyclics Corporation | Intimate physical mixtures containing macrocyclic polyester oligomer and filler |
US20050137333A1 (en) * | 2003-12-19 | 2005-06-23 | Cyclics Corporation | Processes for dispersing an impact modifier in a macrocyclic polyester oligomer |
US20050282952A1 (en) * | 2000-01-21 | 2005-12-22 | Cyclics Corporation | Graphite-polyester composites made from macrocyclic polyester oligomers |
US6369157B1 (en) | 2000-01-21 | 2002-04-09 | Cyclics Corporation | Blend material including macrocyclic polyester oligomers and processes for polymerizing the same |
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US7256241B2 (en) * | 2000-01-21 | 2007-08-14 | Cyclics Corporation | Methods for polymerizing macrocyclic polyester oligomers using catalyst promoters |
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US7750109B2 (en) | 2000-09-01 | 2010-07-06 | Cyclics Corporation | Use of a residual oligomer recyclate in the production of macrocyclic polyester oligomer |
US7767781B2 (en) | 2000-09-01 | 2010-08-03 | Cyclics Corporation | Preparation of low-acid polyalkylene terephthalate and preparation of macrocyclic polyester oligomer therefrom |
AU2001288663A1 (en) * | 2000-09-01 | 2002-03-13 | Cyclics Corporation | Methods for converting linear polyesters to macrocyclic oligoester compositions and macrocyclic oligoesters |
US6436548B1 (en) | 2000-09-12 | 2002-08-20 | Cyclics Corporation | Species modification in macrocyclic polyester oligomers, and compositions prepared thereby |
US6420048B1 (en) | 2001-06-05 | 2002-07-16 | Cyclics Corporation | High molecular weight copolyesters from macrocyclic oligoesters and cyclic esters |
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US7304123B2 (en) * | 2001-06-27 | 2007-12-04 | Cyclics Corporation | Processes for shaping macrocyclic oligoesters |
US6436549B1 (en) | 2001-07-16 | 2002-08-20 | Cyclics Corporation | Block copolymers from macrocyclic oligoesters and dihydroxyl-functionalized polymers |
US6787632B2 (en) | 2001-10-09 | 2004-09-07 | Cyclics Corporation | Organo-titanate catalysts for preparing pure macrocyclic oligoesters |
US6831138B2 (en) | 2002-01-07 | 2004-12-14 | Cyclics Corporation | Polymer-containing organo-metal catalysts |
AU2003297330A1 (en) * | 2002-12-20 | 2004-07-22 | Cyclics Corporation | Purification of macrocyclic oligoesters |
EP1541568A1 (de) * | 2003-12-09 | 2005-06-15 | Deutsches Wollforschungsinstitut an der Rheinisch-Westfälischen Technischen Hochschule Aachen e.V. | Reaktive cyclische Carbonate und Harnstoffe zur Modifizierung von Biomolekülen, Polymeren und Oberflächen |
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---|---|---|---|---|
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DE3247927A1 (de) * | 1982-12-24 | 1984-06-28 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Verfahren zur herstellung aromatischer polyestercarbonate |
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US4727134A (en) * | 1985-02-22 | 1988-02-23 | General Electric Company | Method for preparing cyclic polycarbonate oligomer mixtures |
US4605731A (en) * | 1985-04-16 | 1986-08-12 | General Electric Company | Method for preparing linear polycarbonate from cyclic oligomer with aryl carbanion generating catalyst |
JPH01172449A (ja) * | 1987-12-28 | 1989-07-07 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | グラフト共重合体組成物 |
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-
1995
- 1995-05-22 US US08/447,333 patent/US5605979A/en not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-03-26 CA CA002172679A patent/CA2172679A1/en not_active Abandoned
- 1996-05-09 EP EP96107335A patent/EP0744430A3/en not_active Withdrawn
- 1996-05-20 JP JP8148696A patent/JPH08311189A/ja active Pending
- 1996-07-02 US US08/674,370 patent/US5637655A/en not_active Expired - Fee Related
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