JPH08311143A - ポリカルボジイミド樹脂組成物およびそれを用いた熱収縮性成形体の製法ならびにそれにより得られた熱収縮性成形体 - Google Patents

ポリカルボジイミド樹脂組成物およびそれを用いた熱収縮性成形体の製法ならびにそれにより得られた熱収縮性成形体

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JPH08311143A
JPH08311143A JP7117241A JP11724195A JPH08311143A JP H08311143 A JPH08311143 A JP H08311143A JP 7117241 A JP7117241 A JP 7117241A JP 11724195 A JP11724195 A JP 11724195A JP H08311143 A JPH08311143 A JP H08311143A
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Japan
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film
polycarbodiimide resin
heat
isocyanate
shrinkable molded
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JP7117241A
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Shu Mochizuki
周 望月
Kazumi Azuma
一美 東
Yukie Ishii
亨枝 石井
Masako Maeda
雅子 前田
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶液での安定性に優れたポリカルボジイミド樹
脂組成物と、このポリカルボジイミド樹脂組成物を用い
て得られた耐熱性および耐候性等に優れた熱収縮性成形
体を提供する。 【構成】下記の一般式(1)で表されるウレタン単位を
その分子内に有するポリカルボジイミド樹脂を主成分と
するポリカルボジイミド樹脂組成物を用いてフィルム状
体に形成し、このフィルム状体に対して延伸処理を施す
ことにより得られた熱収縮性成形体である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電線、ケーブル、電子
部品および各種パイプ類の防水、防食等の保護に用いら
れる、良好な可撓性を有し、耐熱性および溶液安定性に
優れたポリカルボジイミド樹脂組成物およびそれを用い
た熱収縮性成形体の製法ならびにそれにより得られた熱
収縮性成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱収縮性フィルム、熱収縮性成形体、特
に熱収縮性チューブは、機器内配線の集合および端末接
続部の絶縁保護の目的から、また、大径の電力ケーブ
ル、通信ケーブルのジョイントの防水保護やパイプライ
ン、鋼管のジョイント部の防食および保護の目的から広
く使用されるようになってきている。
【0003】このような熱収縮性成形体の素材として
は、ポリエチレン等のオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、フッ素ゴム、フッ素樹脂等が知られている。し
かし、これら従来の素材では熱収縮時に割れたり、膨張
倍率が低かったり、また耐熱性が低いために、耐熱信頼
性の高い保護を必要とする用途には使用できないという
問題があった。
【0004】また、これら公知の樹脂等の場合、樹脂自
身に熱収縮性を付与するために、例えば、特開平4−3
00955号公報や特開平2−206626号公報に記
載されているように、鎖延長剤や架橋性モノマーを添加
して部分的に樹脂を架橋する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな架橋反応は制御が難しく、重合中にポリマーのゲル
化を生じたり、架橋密度が高くなり過ぎて所望の熱収縮
性が得られないという問題を有している。さらに、これ
ら樹脂溶液の安定性が悪いため、重合中にゲル化が生じ
たり、ポリマー溶液を長時間保存すると、経時的変化が
生じたり、初期特性が保持できないという問題を有して
いる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、溶液での安定性に優れたポリカルボジイミド樹
脂組成物、および、耐熱性と耐候性に優れた熱収縮性成
形体の製法ならびにそれにより得られた熱収縮性成形体
の提供をその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、下記の一般式(1)で表されるウレタン
単位をその分子内に有するポリカルボジイミド樹脂を主
成分とするポリカルボジイミド樹脂組成物を第1の要旨
とする。
【0008】
【化2】
【0009】また、上記ポリカルボジイミド樹脂組成物
含有溶液を調製し、この溶液をキャスティング法により
所定形状のフィルム状体に形成した後、このフィルム状
体に対して延伸処理を施すことにより熱収縮性成形体を
作製する熱収縮性成形体の製法を第2の要旨とし、上記
熱収縮性成形体の製法により得られた熱収縮性成形体を
第3の要旨とする。
【0010】
【作用】本発明者らは、良好な熱収縮性を示す成形体を
得るために研究を重ねた。すなわち、上記熱収縮性を示
す成形体を得る際の原材料となる樹脂溶液の安定性に優
れ、しかも熱収縮後には耐熱性、耐候性等に優れたもの
を得るために、様々な樹脂成形体を用い一連の研究を行
った。その結果、前記一般式(1)で表されるウレタン
単位をその分子中に含有するポリカルボジイミド樹脂組
成物を用い、これをフィルム状体に形成して得られた熱
収縮性成形体は、所期の特性を有し、しかも成形体の製
造に用いられるポリカルボジイミド樹脂組成物溶液が安
定性に優れていることを見出し本発明に到達した。特
に、前記一般式(1)で表されるウレタン単位がポリカ
ルボジイミド樹脂中40モル%以下となるよう設定する
ことにより、一層優れた耐熱性と、良好な熱収縮性が得
られることを突き止めた。
【0011】つぎに、本発明を詳しく説明する。
【0012】本発明のポリカルボジイミド樹脂組成物
は、特定のウレタン単位をその分子内に有するポリカル
ボジイミド樹脂を主成分とするものである。なお、本発
明において、主成分とするとは主成分のみからなる場合
も含める趣旨である。
【0013】上記ポリカルボジイミド樹脂は、その分子
内に下記の一般式(1)で表されるウレタン単位を含有
する樹脂である。
【0014】
【化3】
【0015】上記式(1)で表されるウレタン単位中の
1 ,R2 は2価の有機基であり、ポリカルボジイミド
樹脂の合成に使用するモノマーの種類によって決定さ
れ、種々の置換アリレン基となる。例えば、下記に示す
ものがあげられる。
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】上記置換アリレン基の中のRとしては、炭
素数1〜5の脂肪族炭化水素基またはアルコキシ基があ
げられ、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル
基、メトキシ基等があげられる。
【0019】そして、上記式(1)で表されるウレタン
単位のポリカルボジイミド樹脂中の含有割合は、40モ
ル%以下に設定することが好ましい。より好ましくは
0.1〜40モル%であり、特に好ましくは5〜20モ
ル%である。すなわち、ウレタン単位の含有割合が0.
1モル%未満では、ウレタン単位の導入効果が得られ
ず、40モル%を超えると、ポリカルボジイミド樹脂の
耐熱性が悪くなるばかりでなく、熱収縮性の挙動を示さ
なくなるからである。
【0020】さらに、上記式(1)で表されるウレタン
単位を有するポリカルボジイミド樹脂の両末端は、一般
に、−NCOがあげられるが、水と反応して−NH2
もよい。さらに、モノイソシアネートを用いてアリール
基であってもよく、例えば、下記に示す式(2)の有機
基があげられる。
【0021】
【化6】
【0022】上記式(2)中、R3 は、水素、炭素数1
〜5のアルキル基、−OCH3 、−OC2 5 、−OC
H(CH3 2 、ハロゲン等があげられる。なかでも、
入手の容易さと良好な反応性という点から、R3 は炭素
数1のアルキル基であるメチル基が好ましい。
【0023】このようなことから、ポリカルボジイミド
樹脂は、式(1)で表されるウレタン単位を0.1〜4
0モル%含有し、その両末端が−NCO基、もしくは−
NH 2 基、もしくはアリール基を有するものである。
【0024】このようなポリカルボジイミド樹脂は、従
来公知の方法により製造される。例えば、アルベリノ
(L.M.Alberino) らの応用高分子科学誌〔J.Appl.Poly
m. Sci., 21,1999(1977) 〕,特開平4−275359
号公報に開示された製法があげられる。これは、有機イ
ソシアネートをカルボジイミド化触媒の存在下、有機溶
媒中で反応させることによりポリカルボジイミド樹脂を
製造する方法である。この際、前記式(1)で表される
ウレタン単位の含有割合を上記割合となるよう設定する
には上記製造工程において、つぎのような条件に設定す
ることが好ましい。すなわち、有機イソシアネートに対
して40モル%以下の量となるように有機ジオール化合
物を配合し、カルボジイミド化触媒の存在下、有機溶媒
中で加熱、攪拌することによって得ることができる。
【0025】上記有機イソシアネートとしては、無変性
イソシアネート、変性イソシアネートのいずれであって
もよい。また、モノ、ジ、トリ、テトライソシアネート
等のすべてのものを用いることができる。さらに、有機
イソシアネートの一部をポリエチレングリコール、ポリ
テトラメチレングリコール等のポリアルキレングリコー
ルと共重合させてもよい。
【0026】上記無変性イソシアネートとしては、脂肪
族イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香族イソ
シアネート、ナフタリンイソシアネート、ビフェニルイ
ソシアネート、ジフェニルイソシアネート、トリフェニ
ルイソシアネート、トリイソシアネート、テトライソシ
アネート、有機リンイソシアネート、フッ化イソシアネ
ート等があげられる。
【0027】具体的には、上記脂肪族イソシアネートと
しては、エタンジイソシアネート、プロパンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等の直鎖脂肪
族イソシアネート、2,2−ジメチルペンタンジイソシ
アネート、2,2,4−トリメチルペンタンジイソシア
ネート等の分岐脂肪族イソシアネート、ω,ω′−ジプ
ロピルエーテルジイソシアネート、チオジプロピルジイ
ソシアネート、1,4−ブチレングリコールジプロピル
エーテル−ω,ω′−ジイソシアネート等の複素直鎖ア
ルキルイソシアネート等があげられる。
【0028】上記脂環族イソシアネートとしては、イソ
ホロンイソシアネート、4,4′−ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート、トランス−1,4−ジシクロヘ
キシルジイソシアネート、1,2−ジメチルシクロヘキ
サン−ω,ω′−イソシアネート等があげられる。
【0029】上記芳香族イソシアネートとしては、パラ
フェニレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソ
シアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1−
メトキシフェニル−2,4−ジイソシアネート、ジフェ
ニルエーテル−4,4′−ジイソシアネート等があげら
れる。
【0030】上記ナフタレンイソシアネートとしては、
ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、1,1′−ジ
ネフチル−2,2′−ジイソシアネート等があげられ
る。
【0031】上記ビフェニルイソシアネートとしては、
ビフェニル−4,4′−イソシアネート、3,3′−ジ
メチルビフェニル−4,4′−イソシアネート等があげ
られる。
【0032】上記ジフェニルメタンイソシアネートとし
ては、ジフェニルメタン−4,4′−イソシアネート、
3,3′−ジメトキシ−4,4′−ジフェニルメタンジ
イソシアネート、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート等があげられる。
【0033】上記トリイソシアネートとしては、1−メ
チルベンゼン−2,4,6−トリイソシアネート、ジフ
ェニルメタン−2,4,4′−トリイソシアネート、ト
リフェニルメタン−4,4′,4″−トリイソシアネー
ト等があげられる。
【0034】上記テトライソシアネートとしては、ジメ
チルトリフェニルメタンテトライソシアネート等があげ
られる。
【0035】上記有機リンイソシアネートとしては、エ
チルホスホリルビスイソシアネート等があげられる。
【0036】一方、上記変性イソシアネートとしては、
ウレタン変性イソシアネート、アロファネート変性イソ
シアネート、ビューレット変性イソシアネート、カルボ
ジイミド変性イソシアネート、ウレトミン変性イソシア
ネート等があげられる。
【0037】具体的には、上記ウレタン変性イソシアネ
ートとしては、下記に示す化学式(3)のもの等があげ
られる。
【0038】
【化7】
【0039】上記アロファネート変性イソシアネートと
しては、下記に示す化学式(4)のもの等があげられ
る。
【0040】
【化8】
【0041】上記ビューレット変性イソシアネートとし
ては、下記に示す化学式(5)のもの等があげられる。
【0042】
【化9】
【0043】上記カルボジイミド変性イソシアネートと
しては、下記に示す化学式(6)のもの等があげられ
る。
【0044】
【化10】
【0045】上記ウレトミン変性イソシアネートとして
は、下記に示す化学式(7)のもの等があげられる。
【0046】
【化11】
【0047】これら有機イソシアネートは、単独でもし
くは2種以上併せて用いられる。
【0048】そして、ポリカルボジイミド樹脂内にウレ
タン単位を導入する方法としては、上記有機イソシアネ
ートとともに、有機ジオール化合物を配合する方法があ
げられる。この場合に用いられる有機ジオール化合物と
しては、芳香族、脂肪族のいずれであってもよい。具体
的には、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフ
ェノールS等の二官能性芳香族フェノール誘導体や、エ
チレングリコール等の有機ジオール誘導体等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いられ
る。上記有機ジオール化合物の使用量は、つぎのように
設定される。すなわち、有機イソシアネートに対して4
0モル%以下の量となるように有機ジオール化合物を配
合すればよい。
【0049】上記有機イソシアネートを反応させるカル
ボジイミド化触媒としては、1−フェニル−2−ホスホ
レン−1−オキシド、3−メチル−2−ホスホレン−1
−オキシド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシ
ド、1−エチル−2−ホスホレン−1−オキシド、3−
メチル−1−フェニルホスホレン−1−オキシド、ある
いはこれらの3−ホスホレン異性体等のホスホレンオキ
シドを使用することができる。特に、3−メチル−1−
フェニルホスホレン−1−オキシドを用いることが好ま
しい。このカルボジイミド化触媒の使用量は、有機イソ
シアネートに対して0.1〜20重量%に設定すること
が好ましく、より好ましくは1〜10重量%、特に好ま
しくは3〜8重量%である。
【0050】上記有機イソシアネートを反応させる際の
有機溶媒としては、従来公知のものを使用することがで
きる。具体的には、テトラクロロエチレン、1,2−ジ
クロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素系
溶媒、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル系溶媒があ
げられる。これらは単独でもしくは2種以上併せて用い
られる。
【0051】上記各成分を用いて合成されるポリカルボ
ジイミド樹脂の数平均分子量〔GPC(ゲルパーミェー
ションクロマトグラフィー)法、ポリスチレン換算〕は
1000〜300000の範囲が好ましく、特に好まし
くは2000〜50000である。すなわち、数平均分
子量が1000未満では、キャスティングによってフィ
ルム状体に成形した場合に熱収縮性を示さなかったり、
機械的強度が低くなる場合がある。また、数平均分子量
が300000を超えると、溶液状態での保存安定性が
悪くなる場合があるからである。
【0052】本発明のポリカルボジイミド樹脂製延伸フ
ィルムを形成する形成材料には、上記主成分となるポリ
カルボジイミド樹脂以外に、このポリカルボジイミド樹
脂の耐熱性等の特性を低減しない範囲であれば他の樹脂
を混合してもよく、さらに架橋剤を配合してもよい。
【0053】上記他の樹脂としては、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレン
サルファイド、ポリアニリン、ポリエステル、ポリエー
テルケトン、ポリアリレート、フッ素樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリオレフィ
ン、ポリ塩化ビニル、アクリルエステル等があげられ
る。これらは単独でもしくは2種以上併せて用いること
ができる。そして、これら樹脂は、溶液系、分散系ポリ
マーブレンド等の方法で混合される。
【0054】上記架橋剤としては、トリアリルシアヌレ
ート,ペンタエリスリトール,アクリレート系モノマー
等の従来公知の架橋剤があげられる。
【0055】さらに、ポリカルボジイミド樹脂合成の際
または合成後には、必要に応じて、炭酸カルシウム等の
充填剤、帯電防止剤、可塑剤、軟化剤、老化防止剤、安
定剤、潤滑剤、離型剤、着色剤等の公知の添加剤を適宜
に配合することができる。
【0056】そして、本発明の熱収縮性成形体は、上記
の製法により作製されたポリカルボジイミド樹脂組成物
を用いて、例えば、つぎのようにして製造される。すな
わち、上記ポリカルボジイミド樹脂組成物の有機溶媒溶
液を調製し、これを所定のフィルム形状に、例えば、キ
ャスティングによりフィルム状に成形し乾燥することに
より得られる。
【0057】上記乾燥温度は、通常、溶剤の除去に必要
な温度に設定すればよく、50〜150℃の範囲に設定
することが好ましい。さらに、ポリカルボジイミド樹脂
の硬化反応をあまり進行させないように乾燥するために
は、特に60〜120℃の範囲に設定することが好まし
い。すなわち、乾燥温度が50℃未満のように低過ぎる
と、溶剤がフィルム中に残存することがあり、その残留
溶媒等のためにフィルムの信頼性が乏しくなり好ましく
ない。また、上記乾燥温度が150℃を超え高過ぎる
と、ポリカルボジイミド樹脂が架橋して熱硬化が進み、
得られるフィルムの延伸工程において、フィルムの延伸
不良が生じたり、延伸前の形状に熱回復させることが困
難となり好ましくない。
【0058】このようにして得られる熱収縮性成形体
は、その形状として平面的なフィルム、シート形状に限
定されるものではなく、その熱回復性を利用して表面被
覆のためのチューブ状に形成してもよい。
【0059】そして、本発明の熱収縮性成形体は、例え
ば、つぎのような条件にて延伸処理される。すなわち、
延伸後に得られるフィルムの厚みおよびTg等を考慮し
これらに適した所定の温度条件下、常法により所定の一
方向(主軸方向)に加熱延伸される。この延伸倍率は、
特に限定するものではないが、通常、2〜10倍、好ま
しくは3〜6倍である。すなわち、延伸倍率が2倍未満
では、延伸フィルムの持つ性質を有効に生かすことがで
きない場合があり、延伸倍率が10倍を超えると、フィ
ルム強度によっては延伸の実現が困難となる場合がある
からである。さらに、所望により、上記延伸方向(主軸
方向)と直交する方向に延伸することができる。この延
伸倍率も特に限定するものではないが、通常、1〜5
倍、好ましくは1.1〜1.6倍である。上記主軸方向
およびそれに直交する方向に延伸するときはいずれの方
向から先に延伸を行ってもよく、また、同時2軸延伸法
を採用してもよい。そして、主軸方向およびそれに直交
する方向の2方向に延伸することにより得られるフィル
ムは、耐衝撃性が向上するとともに、引き裂きに対する
抵抗性も向上する。
【0060】なお、上記加熱延伸後は、緊張状態を保持
しながら(延伸方向の寸法が変化しないように保持しな
がら)冷却する。
【0061】そして、上記延伸方法としては、特に限定
するものではなく通常の方法が採用される。例えば、ロ
ール延伸法,長間隙延伸法,テンター延伸法,チューブ
ラー延伸法等があげられる。
【0062】このように延伸を行うことにより、得られ
たポリカルボジイミド樹脂製延伸フィルムに、熱回復性
という特性が付与されることになる。
【0063】このようにして延伸されたポリカルボジイ
ミド樹脂製延伸フィルムの厚みは70μm以下となるよ
う設定されることが好ましく、その厚みは延伸前のフィ
ルム厚みと延伸倍率によって変化する。より好ましい厚
みは、5〜50μmの範囲である。すなわち、厚みが5
μm未満では、機械的強度に劣るようになり、逆に厚み
が70μmを超えると、延伸前のフィルム厚みを延伸後
の厚みに見合うように設定し作製することが困難となる
からである。
【0064】上記延伸工程時の温度条件としては、具体
的には、ポリカルボジイミド樹脂の硬化反応があまり進
行しないよう乾燥するために、40〜120℃に設定す
ることが好ましい。すなわち、40℃未満では、延伸倍
率が充分得られず、フィルムが破断し易いため好ましく
ない。また、120℃を超えると、ポリカルボジイミド
樹脂の硬化反応が一部進行するため、熱回復性能が低下
する傾向がみられるからである。
【0065】そして、本発明の熱収縮性成形体を用いて
耐熱性物品を作製する方法としては、例えば、つぎのよ
うな方法があげられる。すなわち、熱収縮性成形体を用
いて被覆対象物を被覆した後、熱処理することより熱収
縮性成形体を収縮させ、続いて加熱硬化させる方法があ
げられる。この加熱硬化によって熱収縮性成形体の形成
材料であるポリカルボジイミド樹脂の硬化反応が進行
し、被覆対象物への化学的、物理的な接着が達成され、
耐湿性および耐熱性に優れた耐熱性物品が得られる。
【0066】上記熱収縮性成形体を収縮させる加熱温度
条件としては、50〜150℃の範囲に設定することが
好ましい。
【0067】そして、上記加熱により収縮する熱収縮性
成形体の収縮率、すなわち、熱回復率は、50〜100
%程度をいう。一般に、上記熱回復率は、例えば、熱収
縮性成形体がフィルム状体の場合、延伸フィルムに所定
の温度の熱風を吹き付けて自由収縮させ、その結果、収
縮前後のフィルムの長さを測定し下記に示す式により算
出される。
【0068】
【数1】熱回復率(%)=〔(回復後のフィルムの長
さ)−(延伸後のフィルムの長さ)〕/〔(延伸前のフ
ィルムの長さ)−(延伸後のフィルムの長さ)〕×10
【0069】また、延伸フィルムの形状によっては熱回
復時に皺が発生する場合がある。
【0070】上記加熱硬化温度としては、100〜40
0℃の範囲に設定することが好ましい。すなわち、10
0℃未満では、設定温度が低過ぎて硬化速度が遅くなり
生産性の点で好ましいものではない。また、400℃を
超えると、被覆した熱収縮性成形体の劣化が進行し好ま
しいものではないからである。
【0071】上記被覆対象物としては、特に限定される
ものではなく、ガラス、金属、樹脂、セラミック製のシ
ート、板材、環状物等様々なものがあげられる。具体的
には、電力用ケーブル等の電線、ガラス製ボトル、電子
部品等に使用することができる。
【0072】本発明のポリカルボジイミド樹脂組成物に
おいて、ポリカルボジイミド樹脂中に前記式(1)で表
されるウレタン単位が導入されることにより、ポリカル
ボジイミド樹脂を含有する溶液の安定性が向上するとい
うことはつぎのような理由によると推測される。すなわ
ち、主鎖の架橋に寄与するカルボジイミド結合の数が少
なくなるからである。一方、ジイソシアネートの脱炭酸
重縮合によって得られるポリカルボジイミド樹脂のポリ
マー末端はイソシアネート基であり、この末端イソシア
ネート基が溶剤中の微量な水分により加水分解されるこ
とによって、アミノ基を生成し、これがポリカルボジイ
ミド樹脂の主鎖中の累積二重結合へ作用することによっ
て三次元架橋が生じ、ゲル化する。しかし、前記ウレタ
ン単位を導入することにより、主鎖中のカルボジイミド
結合の数が減少し、反応点となる上記アミノ基の作用す
る累積二重結合が少なくなることが関係するものと考え
られる。さらに、ジイソシアネートを用いてポリカルボ
ジイミド樹脂の重合を行うにあたり、ビスフェノール等
のジオール成分が系内に存在すると、重合後のポリマー
末端基がイソシアネート基で停止する以外に、ヒドロキ
シル基で停止する場合もあり、このようなヒドロキシル
基はカルボジイミドに対する反応性が上記アミノ基に比
べて著しく低い。したがって、溶液の安定性が良好にな
ると推測される。
【0073】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
【0074】なお、実施例および比較例におけるポリカ
ルボジイミド樹脂製延伸フィルムの熱回復率はつぎのよ
うにして測定されたものである。
【0075】〔熱回復率〕ポリカルボジイミド樹脂製延
伸フィルムを所定の温度雰囲気下に放置して自由収縮さ
せ、収縮前後のフィルムの長さを測定し、このフィルム
の延伸前に対する熱回復率を下記の式により算出した。
【0076】
【数2】熱回復率(%)=〔(収縮後のフィルムの長
さ)−(延伸後のフィルムの長さ)〕/〔(延伸前のフ
ィルムの長さ)−(延伸後のフィルムの長さ)〕×10
【0077】
【実施例1】4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート(以下「MDI」と略す)500gと、カルボジイ
ミドに対して5モル%となるようにビスフェノールA2
2.8gをカルボジイミド化触媒として3−メチル−1
−フェニルホスホレン−1−オキサイド3gとともに、
テトラヒドロフラン2090g中に投入し、60℃で1
0時間反応させてポリカルボジイミド樹脂溶液を作製し
た。この溶液は無色透明であり、ポリカルボジイミド樹
脂の数平均分子量は8300(GPC法、ポリスチレン
換算、以下同様である)であった。つぎに、この溶液を
ステンレス箔製の支持体上に塗布し、100℃の熱風で
15分間乾燥してフィルム状体を形成した。そして、支
持体からフィルムを剥離することによりウレタン単位を
有するポリカルボジイミド樹脂製フィルムを得た。
【0078】このフィルムを80℃で所定の一方向へ2
倍に延伸した。延伸後、緊張状態を保持しながら、30
℃に冷却した。このフィルムを100℃に加温すると、
フィルムは収縮した。このときの熱回復率は91%であ
った。さらに、このフィルムを250℃で30分熱処理
することによりポリカルボジイミド樹脂製硬化フィルム
を得た。このフィルムは柔軟性があり、耐熱性、耐薬品
性の高いものであった。
【0079】
【実施例2】カルボジイミドに対して10モル%となる
ようにビスフェノールA45.8gを用いた以外は実施
例1と同様にしてポリカルボジイミド樹脂溶液を作製し
た。この溶液は無色透明の均一溶液であり、ポリカルボ
ジイミド樹脂の数平均分子量は7200であった。つぎ
に、この溶液から上記と同様にしてフィルムを作製し
た。
【0080】このフィルムを70℃で所定の一方向へ2
倍に延伸した。延伸後、緊張状態を保持しながら30℃
に冷却した。このフィルムを90℃に加温すると、フィ
ルムは収縮した。このときの熱回復率は85%であっ
た。さらに、このフィルムを250℃で30分間熱処理
することにより、ポリカルボジイミド樹脂製硬化フィル
ムを得た。このフィルムは柔軟性があり、耐熱性および
耐薬品性の高いものであった。
【0081】
【実施例3】MDIに代えてトルイレンジイソシアネー
ト500gと、ビスフェノールA31gを用いた以外は
実施例1と同様にしてポリカルボジイミド樹脂溶液を作
製した。この溶液は無色透明の均一溶液であり、ポリカ
ルボジイミド樹脂の数平均分子量は4600であった。
つぎに、この溶液から上記と同様にしてフィルムを作製
した。このポリカルボジイミド樹脂製フィルムが有する
前記式(1)で表されるウレタン単位は4.7モル%で
あった。
【0082】このフィルムを60℃で所定の一方向へ3
倍に延伸した。延伸後、緊張状態を保持しながら30℃
に冷却した。このフィルムを70℃に加温すると、フィ
ルムは収縮した。このときの熱回復率は94%であっ
た。さらに、このフィルムを250℃で30分間熱処理
することにより、ポリカルボジイミド樹脂製硬化フィル
ムを得た。このフィルムは柔軟性があり、耐熱性および
耐薬品性の高いものであった。
【0083】
【実施例4】MDIに代えてトルイレンジイソシアネー
ト500gと、カルボジイミドに対して40モル%とな
るようにビスフェノールA261gを用いた以外は実施
例1と同様にしてポリカルボジイミド樹脂溶液を作製し
た。この溶液は無色透明の均一溶液であり、ポリカルボ
ジイミド樹脂の数平均分子量は3700であった。つぎ
に、この溶液から上記と同様にしてフィルムを作製し
た。
【0084】このフィルムを60℃で所定の一方向へ2
倍に延伸した。延伸後、緊張状態を保持しながら30℃
に冷却した。このフィルムを80℃に加温すると、フィ
ルムは収縮した。このときの熱回復率は90%であっ
た。さらに、このフィルムを250℃で30分間熱処理
することにより、ポリカルボジイミド樹脂製硬化フィル
ムを得た。このフィルムは柔軟性があり、耐熱性および
耐薬品性の高いものであった。
【0085】
【比較例1】MDI500gと、カルボジイミド化触媒
としての3−メチル−1−フェニルホスホレン−1−オ
キサイド3gとともに、テトラヒドロフラン2000g
中に投入し、60℃で反応させたが、反応開始後8時間
経過後に溶液は粘性を増し、ゲル化してポリカルボジイ
ミド樹脂溶液を得ることができなかった。
【0086】
【比較例2】MDI500gと、カルボジイミドに対し
て55モル%となるようにビスフェノールA251g
を、カルボジイミド化触媒としての3−メチル−1−フ
ェニルホスホレン−1−オキサイド3gとともに、テト
ラヒドロフラン2000g中に投入し、60℃で10時
間反応させてポリカルボジイミド樹脂製溶液を合成し
た。この溶液は無色透明であり、ポリカルボジイミド樹
脂の数平均分子量は2700であった。つぎに、この溶
液を用い、ステンレス箔製の支持体上に塗布し、100
℃の熱風で15分間乾燥し、支持体からフィルムを剥離
することによりポリカルボジイミド樹脂製フィルムを作
製した。
【0087】このフィルムを80℃で所定の一方向へ延
伸を試みたが、1.1倍に延伸された状態で延伸中に破
断した。このフィルムを加温し熱収縮性を調べたが、殆
ど熱収縮性を示さなかった。
【0088】
【比較例3】MDI500gと、カルボジイミドに対し
て45モル%となるようにビスフェノールA205g
を、カルボジイミド化触媒としての3−メチル−1−フ
ェニルホスホレン−1−オキサイド3gとともに、テト
ラヒドロフラン2000g中に投入し、60℃で8時間
反応させてポリカルボジイミド樹脂製溶液を合成した。
この溶液は無色透明であり、ポリカルボジイミド樹脂の
数平均分子量は3500であった。つぎに、この溶液を
用い、ステンレス箔製の支持体上に塗布し、100℃の
熱風で15分間乾燥し、支持体からフィルムを剥離する
ことによりポリカルボジイミド樹脂製フィルムを作製し
た。
【0089】このフィルムを80℃で所定の一方向へ延
伸を試みたが、1.2倍に延伸された状態で延伸中に破
断した。このフィルムを加温し熱収縮性を調べたが、殆
ど熱収縮性を示さなかった。
【0090】
【比較例4】ビスフェノールAに代えて4,4′−ジア
ミノジフェニルエーテル20gを用いて実施例1と同様
にポリカルボジイミド樹脂の合成を試みた。反応開始後
1時間で尿素樹脂の生成によるものと思われる沈殿を生
じ、均一な溶液を得ることができなかった。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明は、前記一般式
(1)で表されるウレタン単位を含有するポリカルボジ
イミド樹脂組成物を用いてフィルム状体に形成された熱
収縮性成形体である。このため、形成材料となるこのポ
リカルボジイミド樹脂組成物を含有する有機溶剤溶液
は、保存安定性に優れている。しかも、上記溶液を用い
てなるフィルム状の熱収縮性成形体を一軸方向に延伸す
ることにより得られるポリカルボジイミド樹脂製延伸フ
ィルムは、加熱により、延伸前の状態に良好に熱回復す
るという性質を有している。さらに、加熱硬化して得ら
れるポリカルボジイミド樹脂製硬化体は、柔軟性を有
し、しかも耐熱性および耐候性に優れている。特に、上
記ウレタン単位の含有割合が、ポリカルボジイミド樹脂
中の40モル%以下に設定されたものは、優れた耐熱性
と、良好な熱収縮性を有する。したがって、本発明の熱
収縮性成形体は、この特性を利用して、表面被覆用のチ
ューブ材料、結束テープ材料等様々な分野の被覆、結束
等の形成材料に応用可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 雅子 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(1)で表されるウレタン
    単位をその分子内に有するポリカルボジイミド樹脂を主
    成分とすることを特徴とするポリカルボジイミド樹脂組
    成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 一般式(1)で表されるウレタン単位の
    含有量が、ポリカルボジイミド樹脂中の40モル%以下
    に設定されている請求項1記載のポリカルボジイミド樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のポリカルボジイ
    ミド樹脂組成物含有溶液を調製し、この溶液をキャステ
    ィング法により所定形状のフィルム状体に形成した後、
    このフィルム状体に対して延伸処理を施すことにより熱
    収縮性成形体を作製することを特徴とする熱収縮性成形
    体の製法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱収縮性成形体の製法に
    より得られたことを特徴とする熱収縮性成形体。
JP7117241A 1995-05-16 1995-05-16 ポリカルボジイミド樹脂組成物およびそれを用いた熱収縮性成形体の製法ならびにそれにより得られた熱収縮性成形体 Abandoned JPH08311143A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003086470A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Nisshinbo Ind Inc 電極用活性炭、電気二重層キャパシタ用分極性電極および電気二重層キャパシタ
US10105778B2 (en) 2011-12-01 2018-10-23 Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. Joint part

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003086470A (ja) * 2001-09-10 2003-03-20 Nisshinbo Ind Inc 電極用活性炭、電気二重層キャパシタ用分極性電極および電気二重層キャパシタ
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