JPH08311127A - 芳香族ビニル−シアン化ビニル系共重合体 - Google Patents

芳香族ビニル−シアン化ビニル系共重合体

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JPH08311127A
JPH08311127A JP7142618A JP14261895A JPH08311127A JP H08311127 A JPH08311127 A JP H08311127A JP 7142618 A JP7142618 A JP 7142618A JP 14261895 A JP14261895 A JP 14261895A JP H08311127 A JPH08311127 A JP H08311127A
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copolymer
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vinyl
aromatic vinyl
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JP7142618A
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Kazutada Yamawaki
一公 山脇
Hiroshige Muraki
博成 村木
Kazuki Iwai
一樹 岩井
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F212/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
    • C08F212/02Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F212/04Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring
    • C08F212/06Hydrocarbons
    • C08F212/08Styrene
    • C08F212/10Styrene with nitriles

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金型へのオイル付着による金型汚染を防止
し、またシルバーストリークを低減した芳香族ビニル−
シアン化ビニル系共重合体を提供する。 【構成】 芳香族ビニル化合物が50〜97重量% シアン化ビニル化合物が3〜50重量%を非水系重合法
によって共重合させ得られる共重合体であって、共重合
体中の二量体及び/又は三量体に相当する低分子量成分
が3000ppm以下、かつ共重合体中のゲル成分に相
当するトルエン不溶分が100ppm以下である芳香族
ビニル−シアン化ビニメル系共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は芳香族ビニル−シアン化
ビニル系共重合において、低分子量成分が少なく、射出
成形時の金型汚染の原因である金型への低分子量成分か
らなるオイルの付着が低減され、またゲル状ポリマーが
少ない為、成形加工時の成形品外観不良となる銀条(シ
ルバーストリーク)を低減した樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】スチレンとアクリロニトリルを主成分と
する共重合体、いわゆるAS樹脂は、その優れた透明
性、耐薬品性、剛性、成形性などの諸性質を有すること
から、幅広い分野で使用されている。これらの共重合体
の製造方法としては、従来より、乳化重合、懸濁重合、
塊状−懸濁重合法が採用されており、最近では、省エネ
ルギー、公害対策などのために塊状重合や溶液重合によ
る連続重合法も採用されるようになった。しかし、乳化
重合、懸濁重合等の水系重合方法で得られた樹脂は、乳
化剤や分散剤等の夾雑物が多く、射出成形時に金型内に
揮発残留し、成形品の光沢低下等の不良を引き起こす。
一方乳化剤や分散剤等を用いない塊状重合や溶液重合の
場合、熱による開始反応に起因する、芳香族ビニルおよ
びシアン化ビニル化合物の二量体や三量体の低分子量成
分が多量に生成し、射出成形時に上述のように金型を汚
染し、不良現象を引き起こす。これらの低分子量成分を
減少させる為にラジカル開始剤を添加するが、この場合
ゲル状ポリマーが生成し、製品に混入すると、成形加工
時に成形品の表面に銀条(シルバーストリーク)が発生
し、そして熱安定性、透明性が低下し、その結果、商品
価値を低下させる。このため、ゲル状ポリマーは、重合
溶液をフィルターでろ別して分別除去したり、連続運転
時間を短縮してゲル状ポリマーの洗浄除去を行うなど、
多大の時間と労力を要し、生産性の低下を余儀なくされ
ていた。これらを改善する方法としては、例えば原料中
に含まれる水分の量を200〜520ppmに制御して
連続塊状重合を行う方法(特開昭57−25310号公
報)や、単量体混合物の反応液100重量部に対し、高
級脂肪酸アミドを0.1〜3.0重量部添加して連続的
に塊状または溶液重合を行う方法(特開昭60−260
605号公報)などが提案されている。しかしながら、
これらの方法は、単量体中の水分の脱水操作が必要とな
ったり、高級脂肪酸アミドが得られる共重合体の透明性
を損ねるなど、必ずしも重合操作の簡易化や品質の改良
とはならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の課題を背景になされたもので、非水系重合方法にて
芳香族ビニル−シアン化ビニル系共重合体中の低分子量
成分及びゲル成分を低減化し、その結果金型汚染を防止
し、成形品の表面外観性、熱安定性および透明性が一段
と優れた共重合体を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (a)芳香族ビニル化合物 50〜97重量% (b)シアン化ビニル化合物 3〜50重量% を共重合して得られる共重合体であって、該共重合体中
の(a)及び/又は(b)を成分とする、二量体及び/
又は三量体が3000ppm以下、かつ該共重合体中の
トルエン不溶分が100ppm以下であることを特徴と
する芳香族ビニル−シアン化ビニル系樹脂を提供するも
のである。
【0005】本発明で使用するシアン化ビニル化合物と
しては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル
などが挙げられ、これらは単独であるいは混合して用い
ることができる。また、芳香族ビニル化合物としては、
例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン、3,5−ジメチルスチレンなどのアルキル基置換
スチレン、α−ブロムスチレン、p−ブロムスチレンな
どのハロゲン化スチレンなどが挙げられ、これらは単独
で、あるいは混合して用いることができる。芳香族ビニ
ル化合物としては、好ましくはスチレン、α−メチルス
チレン、さらに好ましくはスチレンである。
【0006】全単量体中の芳香族ビニル化合物の含有量
は50〜97重量%、好ましくは55〜90重量%であ
る。50重量%以下では耐熱変色性が劣り、97重量%
以上では耐熱性、機械的特性などが劣る。単量体混合物
中のシアン化ビニル単量体の割合は3〜50重量%、好
ましくは10〜45重量%である。シアン化ビニル含量
が3重量%未満の場合は機械的強度が低く、またシアン
化ビニル含量が50重量%を超える場合は、得られる共
重合体は色相が悪く、透明性を要求される分野ではあま
り使用されない。
【0007】重合は、非水系の重合が好ましく、例えば
溶液重合または塊状重合、あるいは溶液重合と塊状重合
の併用系重合が挙げられる。このうち、溶液重合では、
溶剤が用いられる。溶剤としては、通常、ラジカル重合
で使用される不活性重合溶剤であり、例えばエチルベン
ゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素、メチルエチルケ
トン、アセトンなどのケトン類、ジクロルメチレン、四
塩化炭素などのハロゲン化炭化水素、アセトニトリル、
ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどが挙
げられる。溶剤の使用量は、全単量体100重量部に対
し、好ましくは10〜70重量部、さらに好ましくは2
0〜60重量部程度である。重合温度は80〜140
℃、好ましくは90〜130℃、さらに好ましくは11
0〜120℃である。重合温度が80℃以下では、重合
後半になるとポリマー粘度が高くなり、安定な運転が困
難である。また、重合温度が140℃を超えると、熱に
よる開始反応に起因する低分子量成分が増す。
【0008】本発明の重合に際し、重合開始剤を用い
る。重合開始剤としては、クメン中130℃で熱分解さ
せた場合に、開始剤の量に対するジクミルの生成量が4
0%以下である水素引き抜き能力の低いアゾ系及び/又
は有機過酸化物が好ましい。アゾ系開始剤としては、例
えば1,1′−アゾビスシクロヘキサンカルボニトリ
ル、1,1′−アゾビスシクロヘプタンカルボニトリ
ル、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリル)、
2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2′−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、1−〔(1−シアノ−1−メチルエチル)アゾ〕
フォルムアミド等が挙げられる。また有機過酸化物とし
ては、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオキシ)シクロ
ヘキサン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカ
ーボネート、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ヘ
キシルパーオキシ2ーエチルヘキサノエート等が挙げら
れ、これに限定されるものではないが、水素引き抜き能
力の小さい有機過酸化物が良い。水素引き抜き能力とし
ては、クメン中で熱分解させた場合の開始剤量に対する
ジクミルの生成量が40%以下、好ましくは30%以
下、特に好ましくは20%以下である水素引き抜き能力
の小さい開始剤が好ましい。水素引き抜き能力が大きい
と、ゲル状ポリマーの生成を引き起こす。これらの重合
開始剤はそれぞれ単独で用いてもよく、また2種以上を
組み合わせてもよい。開始剤の使用量としては、0.0
1〜0.3重量%であり、好ましくは0.05〜0.2
重量%、更に好ましくは0.05〜0.15重量%、特
に好ましくは0.05〜0.1重量%である。0.3重
量%を超えると、分子量が著しく低下し、目的の共重合
体が得られない。
【0009】連鎖移動剤としては、例えばメルカプタン
類、α−メチルスチレンダイマーなどを用いることがで
きる。また、フェノール系やリン系の酸化安定剤、ベン
ゾトリアゾール系やヒンダードアミノ系の光安定剤、ス
テアリルアルコールやエチレンビスステアロアマイドな
どの滑剤などの他の添加剤を混合することができる。本
発明の重合はバッチ重合又は連続重合でも良く、バッチ
重合の場合、重合転化率が50%に達するまでは重合温
度は130℃以下、好ましくは120℃以下、特に好ま
しくは115℃以下である。又、連続重合の場合重合装
置は一般的な完全混合型攪拌重合器を2器以上連結する
ことによって与えられる。反応系が実質的に均一となる
ような混合状態を保持する実施形態については、特に限
定はしないが、通常はリボン型攪拌翼、タービン型攪拌
翼、スクリュー型攪拌翼、錨型攪拌翼等による攪拌混
合、あるいは反応系の外部に設けられたポンプ等による
循環混合等が使用され、これらの組み合わせも好適であ
る。また、第2基目以降の重合器には、管型重合器、押
出機型重合器、ニーダー型重合器等を用いることもでき
る。本発明の効果を得る為には、第1基目の重合温度を
130℃以下、好ましくは120℃以下、更に好ましく
は110℃以下で、かつ重合転化率を50〜70重量
%、好ましくは55〜65重量%、更に好ましくは58
〜63重量%である。50重量%未満あるいは80重量
%を超えると、ゲル状ポリマーの生成を抑制することが
できず、又、重合転化率が50重量%以下の状態で重合
温度が130℃を超えると、低分子量成分の抑制ができ
ない。
【0010】重合反応により得られる反応物から、溶
剤、未反応単量体などを脱溶し、共重合体を回収する方
法としては、水中へ懸濁分散させてスチームストリッピ
ングする方法、共重合体溶液を余熱し、減圧下フラッシ
ングする方法、あるいは直接ベント付き押し出し機で脱
溶する方法など、一般的な方法を選ぶことができる。共
重合体中の芳香族ビニル化合物及び/またはシアン化ビ
ニル化合物を成分とする二量体及び/または三量体の含
有量は3000ppm以下であることが好ましく、更に
好ましくは2000ppm以下、特に好ましくは100
0ppm以下である。3000ppmを超えると射出成
形時に金型汚染を引き起こし、成形ショット数が短くな
り、生産性の低下や外観不良の原因となる。共重合体中
のゲル含量は100ppm以下が好ましく、更に好まし
くは50ppm、特に好ましくは20ppm以下であ
る。ゲル含量が100ppmを超えると、シルバースト
リークの発生原因となり外観不良を起こす。2〜3量体
及びゲル含量は、重合温度及び特定の開始剤種、量によ
って調節することができ、目的の共重合体を得ることが
できる。
【0011】なお、本発明により得られる共重合体の固
有粘度(メチルエチルケトンを溶媒として30℃で測
定)は、0.3〜0.75dl/gが好ましい。この固
有粘度が0.3dl/g未満では耐衝撃性が劣り、一方
0.75dl/gを超えると流動性が劣る。この固有粘
度は、重合開始剤量、連鎖移動剤、重合時間、重合温度
などによって制御することができる。
【0012】本発明の共重合体は、低分子量成分及びゲ
ル状ポリマーが少ない為に、成形材料として単独あるい
は他の熱可塑性樹脂とからなる熱可塑性樹脂組成物に於
いて、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維、ガラスビー
ズ、アスベスト、ウオラスナイト、炭酸カルシウム、タ
ルク、硫酸バリウム等の充填剤を、単独又は併用して用
いることができる。これらの充填剤のうちガラス繊維、
炭素繊維の形状としては6〜60μmの繊維径と30μ
m以上の繊維長を有するものが好ましい。また、公知の
難燃剤、酸化防止剤、可塑剤、着色剤、滑剤などの添加
物を添加して用いることができる。上記の他の熱可塑性
樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、BR、NBR、SBR、S−B−Sブロック共重合
体、水添S−B−S、ポリスチレン、HIPS、ABS
樹脂、AES樹脂、ポリスルホン、ポリエーテルスルホ
ン、N−フェニルマレイミド共重合体スチレン系樹脂、
MBS、メタクリル酸メチル−スチレン共重合体、S−
I−Sブロック共重合体、ポリイミド、PPS、ポリエ
ーテルエーテルケトン、フッ化ビニリデン重合体、ポリ
アミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル系エラ
ストマー、PPE樹脂等を適宜ブレンドすることができ
る。本発明の共重合体が混合される好ましい他の熱可塑
性樹脂はAES樹脂、ABS樹脂等で代表されるゴム状
重合体の存在下に芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル
化合物、及び(メタ)アクリル酸エステルから選ばれた
少なくとも二種の単量体を重合して得られたゴム強化樹
脂である。そして、混合後の組成物中のゴム状重合体の
含有量は好ましくは3〜25重量%である。
【0013】本発明の共重合体ならびに熱可塑性樹脂組
成物は射出成形、シート押出、真空成形、異形成形、発
泡成形等によって各種成形品として用いることができ
る。上記成形法によって得られた各種成形品は、その優
れた性質を利用して自動車の外装、内装部材及び電気、
電子関連の各種製品、ハウジング等に使用することがで
きる。
【0014】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。ゲル状ポリマー量 ポリマー約20gを精秤(Ag)し、これをアセトン5
00mlを用い溶解させ、この溶液を0.4μmメンブ
ランフィルター(Bg)を通してろ過を行い、110℃
で1時間乾燥させて、乾燥後の重量を精秤(Cg)し、
下記式より求めた。 ゲル状ポリマー量(ppm)={(C−B)/A}×1
6
【0015】低分子量成分量 ポリマー2.5gを50ccのアセトンに溶解し、この
溶液を100ccのメタノールで再沈し、ポリマーを濾
別した溶液を島津製作所製GC−9A(検出器FID)
を用いて測定した。内部標準法により得られた二量体、
三量体に相当するピーク面積から低分子量成分量として
算出した。
【0016】成形外観評価 射出成形によって80mm×40mm×3.2mmの試
験片を作成し、シルバーストリークの発生状態を調べ
た。 ○:シルバーストリークの発生なし ×:シルバーストリークの発生あり
【0017】金型汚染評価 金型へのオイル付着による汚染状態の確認は、100m
m¢×2.5mmの円盤形金型を用い、シートショット
で連続射出成形し、何ショット目でオイル付着が認めら
れたか評価した。
【0018】実施例1 内容積30lのリボン翼を備えた重合器2器を連結し、
第1基目の重合器に供給される。得られた重合体溶液
は、第1基目の重合器の外部に設けられたポンプによ
り、供給量と同量連続的に取り出されて、第2基重合器
へ供給される。これらの条件を表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】ここで平均滞留時間は液比重を0.88g
/minとしての概算値である。なお、t−ドデシルメ
ルカプタン0.1重量部及び1,1′−アゾビス(シク
ロヘキサン−1−カーボニトリル)0.1重量部はトル
エン30重量部のうちのそれぞれ5重量部を用い、溶液
として連続的に供給した。得られた共重合体溶液は2軸
3段ベント付押出機直接未反応単量体と溶剤を脱揮回収
して再使用するとともに、共重合体樹脂はペレットとし
て回収した。
【0021】 ゴム強化樹脂ABSの製造方法 (I) ポリブタジエンラテックスA(固形分) 40 (部) スチレン 14 アクリロニトリル 6 t−ドデシルメルカプタン 0.1 ロジン酸カリウム 0.25 水酸化カリウム 0.005 イオン交換水 100 上記混合物(I)をジャケットおよび攪拌機付きの反応
器に仕込み、窒素で内部の空気を置換したのちジャケッ
トを70℃にコントロールしながら内温を50℃に昇温
して水10部に溶解したピロリン酸ナトリウム0.3
部、デキストローズ0.35部、硫酸第一鉄0.01部
とクメンハイドロパーオキシド0.1部を添加し反応さ
せた。反応を開始してから1時間後に、下記(II)の
混合物を5時間にわたって連続的に添加し、更に攪拌し
ながら1時間反応を続けた。重合転化率は96%であっ
た。 (II)スチレン 28 (部) アクリロニトリル 12 t−ドデシルメルカプタン 0.2 ロジン酸カリウム 1.0 水酸化カリウム 0.02 クメンハイドロパーオキサイド 0.15 イオン交換水 50 得られたグラフト重合体ラテックスに老化防止剤とし
て、2,6−ジ−tert−ブチルパラクレゾール1.
0部を添加した後、硫酸(ポリマー100部に対し2
部)を加え、凝固した。これを分離、水洗、脱水、乾燥
してグラフト重合体を得た。
【0022】ゴム強化樹脂AESの製造方法 本発明のゴム組成物に用いる熱可塑性樹脂の製造法の一
例を示す。(エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重
合体/スチレン/アクリロニトリル共重合体の製造法) パドル型攪拌翼を備えたステンレス製反応器内を窒素で
置換したのち、ヨウ素価15、ムーニー粘度65、プロ
ピレン含有率43重量%、ジエン成分としてエチリデン
ノルボルネンを含むEPDM(日本合成ゴム株式会社製
JSR EP−24)24部、スチレン56部、アク
リロニトリル20部、トルエン100部を仕込み、50
℃にてゴムが完全に溶解するまで攪拌し、t−ドデシル
メルカプタン0.1部、ジベンゾイルパーオキサイド
0.2部、t−ブチルパーオキシ−1−プロピルカーボ
ネート0.2部、ジクミルパーオキサイド0.1部を加
えたのち昇温し、80℃で3時間、次に100℃に昇温
して3時間、さらに125℃に昇温して3時間、合計9
時間重合反応を行った。水蒸気蒸留によって未反応単量
体と溶媒を留去したのち、粉砕、乾燥して重合体を得
た。
【0023】実施例2〜4及び比較例1〜4は、実施例
1と同様な方法で表2の組成、重合条件に従って行っ
た。また、得られた実施例1及び比較例2の共重合体を
用いてゴム強化樹脂との配合例を表3に示した。
【0024】
【表2】
【0025】
【表3】
【0026】表2から明らかなように、実施例1〜4に
おいて低分子量成分、及びゲル成分が極めて少なく、シ
ルバーストリークの発生がなく、金型汚染も少ない優れ
た共重合体を得た。また、これを用いたゴム強化樹脂と
の配合においても成形外観も良く、金型汚染も少ない熱
可塑性樹脂を得ることができた。一方、比較例1〜6で
は、金型汚染もはげしく、またシルバーストリークの発
生による外観不良も発生した。
【0027】
【発明の効果】本発明の芳香族ビニル−シアン化ビニル
系共重合体は、共重合体中の低分子量成分およびゲル成
分が極めて少なく、成形材料として使用した場合、金型
へのオイル付着を防止でき、また、シルバーストリーク
の発生がなく、外観の良好な成形品が得られ、各種成形
材料分野で用いることができ、工業的意義は極めて大き
いものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)芳香族ビニル化合物 50〜97重
    量% (b)シアン化ビニル化合物 3〜50重量% を共重合して得られる共重合体であって、該共重合体中
    の(a)及び/又は(b)を成分とする、二量体及び/
    又は三量体が3000ppm以下、かつ該共重合体中の
    トルエン不溶分が100ppm以下であることを特徴と
    する芳香族ビニル−シアン化ビニル系樹脂。
JP7142618A 1995-05-17 1995-05-17 芳香族ビニル−シアン化ビニル系共重合体 Pending JPH08311127A (ja)

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