JPH08311041A - 複素環化合物およびその剤 - Google Patents

複素環化合物およびその剤

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JPH08311041A
JPH08311041A JP5874696A JP5874696A JPH08311041A JP H08311041 A JPH08311041 A JP H08311041A JP 5874696 A JP5874696 A JP 5874696A JP 5874696 A JP5874696 A JP 5874696A JP H08311041 A JPH08311041 A JP H08311041A
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JP
Japan
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alkyl
alkoxy
pyrimidin
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Withdrawn
Application number
JP5874696A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Aono
哲也 青野
省吾 ▲まる▼井
Shiyougo Marui
Fumio Ito
文雄 伊藤
Masuo Yamaoka
万寿夫 山岡
Masafumi Nakao
雅文 中尾
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】優れた抗腫瘍活性を有する新規な複素環化合
物、その製造法および剤を提供する。 【構成】一般式 【化1】 〔式中、R1及びR2は、それぞれ(i)ハロゲンまたは(i
i)それぞれヘテロ原子を介して結合していてもよいHあ
るいは炭化水素残基;R3はH又は炭化水素残基;Ar
は芳香族基;Xはヘテロ原子を介する2価の基;及びY
は結合手又はアルキレン基を示す。〕で表される化合物
またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗腫瘍作用を有する新
規なピリミジン誘導体またはその塩、およびその医薬用
途に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より難治性固形癌として知られてい
るすい臓癌は、発見の時点で既に転移や癌性腹膜炎を起
こしている場合もあるために手術が不可能であることが
多く、また手術が可能であっても予後はよくない。この
ような進行癌患者や術後患者に対しては、5−フルオロ
ウラシル(5−FU)の単独投与もしくは5−FUおよ
びマイトマイシンなどの化学療法剤を用いる多剤併用療
法が行われている。また、難治性固形腫瘍として知られ
ているホルモン非依存性癌(特に前立腺癌、乳癌な
ど)、その再発癌もしくは転移癌に対しては、アドリア
マイシン、シスプラチン、マイトマイシン、5−FUな
どの化学療法剤の単独投与あるいはこれらの多剤併用療
法が行われている。さらに、肺癌の治療には、多くの場
合シスプラチン、カルボプラチン、エトポシド、マイト
マイシン、サイクロホスファミドなどの多剤併用療法が
行われている。一方、ピリミジン環を有する化合物とし
て、特開昭47−2926、特開昭60−25974、
特開昭63−27462、特開昭63−112566、
特開平1−190670、特開平1−261371、特
開昭60−25974、特開平3−44377、特開平
5−194534が公開されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の化合物は抗腫瘍
活性が十分とはいえないので、これらとは化学構造が相
違し、例えばすい臓癌、前立腺癌、乳癌、肺癌などの難
治性固形腫瘍の治療およびこれらの癌の他臓器への遠隔
転移の予防などに優れた効果を有する医薬品の開発が望
まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる現
状に鑑み、種々鋭意検討した結果、ピリミジン環の2位
に芳香環を有する基が結合している化合物、特にピリミ
ジン環の2位に芳香族基がヘテロ原子を介して結合して
いる新規な一般式
【化4】 〔式中、R1およびR2は、それぞれ(i)ハロゲン原子ま
たは(ii)それぞれヘテロ原子を介して結合していてもよ
い水素原子あるいは置換基を有していてもよい炭化水素
残基;R3は水素原子または置換基を有していてもよい
炭化水素残基;Arは置換基を有していてもよい芳香族
基;Xはヘテロ原子を介する2価の基;およびYは結合
手またはアルキレン基を示す。〕で表される化合物また
はその塩を初めて合成すると共に、これらの化合物が、
例えばすい臓癌細胞、前立腺癌細胞、乳癌細胞、肺癌細
胞などの固形腫瘍細胞に対して優れた増殖抑制作用を示
し、安全性などの薬剤としての性質が優れているので難
治性固形腫瘍の予防、治療に有用であること、さらにヘ
リコバクター・ピロリ菌の除菌作用を有し、これに基づ
く疾患の予防、治療に有用であることを見出し、これら
に基づいて本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、(1)化合物〔I〕
またはその塩、(2)R1およびR2がそれぞれ−O−ま
たは−S−を介して結合していてもよい水素原子あるい
は置換基を有していてもよい炭化水素残基である前記
(1)記載の化合物、(3)R1が−O−または−S−を介
して結合していてもよい水素原子またはC1-6アルキル
基である前記(1)記載の化合物、(4)R2がC1-6アル
キル基である前記(1)記載の化合物、(5)R3が水素原
子またはC1-6アルキル基である前記(1)記載の化合物、
(6)Xが−O−または−S−である前記(1)記載の化
合物、(7)YがC1-10アルキレン基である前記(1)記
載の化合物、(8)Arが置換基を有していてもよいフ
ェニル基である前記(1)記載の化合物、(9)フェニル
基が有していてもよい置換基がC6-14アリールオキシ
基、C7-16アラルキルオキシ基、C6-14アリールチオ
基、C7-16アラルキルチオ基、C6-14アリールスルフィ
ニル基、C6-14アリールスルホニル基、モノ−またはジ
−C7-16アラルキルアミノ基、環状アミノ基、モノ−ま
たはジ−C6-14アリールカルバモイル基、C7-16アラル
キル基、C6-14アリール基、C6-14アリールイミノ基、
芳香族複素環基またはC6-14アリールカルボニル基(こ
れらの置換基はさらに1ないし3個のハロゲン原子、C
1-6アルキル基、ハロ−C1-6アルキル基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-6アル
コキシ基、ハロ−C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-6
ルキルアミノ基または環状アミノ基を有していてもよ
い)である前記(8)記載の化合物、(10)R1が−O−
または−S−を介して結合していてもよい水素原子また
はC1-6アルキル基;R2がC1-6アルキル基;R3が水素
原子またはC1-6アルキル基;Xが−O−または−S
−;Yが−CH2−または−CH2CH2−;Arがハロ
ゲン、C1-6アルキル、ハロ−C1-6アルキル、C1-6
ルコキシおよびハロ−C1-6アルコキシから選ばれた1
ないし3個の置換基を有していてもよいC6-14アリール
カルボニル基で置換されたフェニル基である前記(1)記
載の化合物、(11)一般式
【化5】 〔式中、Zは2価の基、その他の記号は前記と同意義を
示す。〕で表される化合物またはその塩を含有すること
を特徴とする抗腫瘍剤、および(12)一般式
【化6】 〔式中、Zは2価の基、その他の記号は前記と同意義を
示す。〕で表される化合物またはその塩を含有すること
を特徴とするヘリコバクター・ピロリ除菌剤などに関す
る。前記式中、R1およびR2はそれぞれ(i)ハロゲン原
子または(ii)それぞれヘテロ原子を介して結合していて
もよい水素原子あるいは置換基を有していてもよい炭化
水素残基を示す。該「ヘテロ原子を介して結合していて
もよい水素原子」とは、例えば窒素、酸素および硫黄な
どから選ばれるヘテロ原子を介していてもよい水素原子
を示し、具体的には、例えば水素原子、ヒドロキシル
基、アミノ基、メルカプト基などが挙げられる。該「ヘ
テロ原子を介して結合していてもよい置換基を有してい
てもよい炭化水素残基」とは、例えば−NR−〔Rは水
素原子、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピルなど)またはC2-6アルケニル
基(例えば、ビニル、アリルなど)を示す。Rは水素原
子またはC1-6アルキル基が好ましい。〕、−O−、−
S−などを介して結合していてもよい置換基を有してい
てもよい炭化水素残基などを示し、特に−O−または−
S−を介して結合していてもよい置換基を有していても
よい炭化水素残基などが汎用される。前記式中、R3
水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素残基
を示す。好ましくは、置換基を有していてもよい炭化水
素残基である。
【0006】前記式中、Arは置換基を有していてもよ
い芳香族基を示す。好ましくは、置換基を有していても
よいフェニル基である。前記式中、Xはヘテロ原子を介
する2価の基を示す。該「ヘテロ原子を介する2価の
基」とは、例えば窒素原子、酸素原子、硫黄原子などの
ヘテロ原子を少なくとも1個を介する基などを示し、具
体的には−NR0−〔R0は水素原子、C1-6アルキル基
(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルな
ど)またはC2-6アルケニル基(例えば、ビニル、アリ
ルなど)を示す。R0は水素原子またはC1-6アルキル基
か好ましい。〕、−O−または−S−などが挙げられ
る。好ましくは、−NH−、−O−、−S−であり、特
に−O−、−S−などが汎用される。前記式中、Zは2
価の基を示す。該「2価の基」とは、例えばC1-6アル
キレン基(例えば、−CH2−、−CH2CH2−な
ど)、−NR0−、−O−、−S(O)n−、−CH2−N
0−、−CH2−O−、−CH2−S(O)n−〔R0は前
記と同意義、nは1または2を示す。〕などが用いられ
る。該「2価の基」は、例えばC1-6アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルなど)、
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシなど)、C1-6アルキルチオ
基(例えば、メチルチオ、エチルチオなど)、C1-6
シル基(例えば、ホルミル、アセチルなど)、アミノ
基、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素など)、ヒドロキシル基、メルカプト基、オキソ基な
どから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよ
い。前記式中、Yは結合手またはアルキレン基を示す。
好ましくは、アルキレン基である。該「アルキレン基」
は炭素数1ないし10のアルキレン基(直鎖状または分
枝状であってもよい)などを示し、具体的には例えば−
CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−C
H(CH3)−などが用いられ、特に炭素数1または2
のアルキレン基(例えば、−CH2−、CH2CH2−な
ど)が汎用される。該「アルキレン基」は、例えばC
1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロ
ポキシ、イソプロポキシなど)、C1-6アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオなど)、C1-6アシ
ル基(例えば、ホルミル、アセチルなど)、アミノ基、
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、ヒドロキシル基、メルカプト基およびオキソ基な
どから選ばれた1ないし3個の置換基を有していてもよ
い。
【0007】用語「ハロゲン原子」とは、例えばフッ
素、塩素、臭素、ヨウ素などを示す。用語「置換基を有
していてもよい炭化水素残基」の「炭化水素残基」と
は、例えば (1)鎖状炭化水素基: a)C1-10アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、1−エチルプロピル、ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1,1−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプ
チル、オクチルなど)、 b)C2-10アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イ
ソプロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニ
ル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニ
ル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニル
など)、 c)C2-10アルキニル基(例えば、プロパルギル、エチ
ニル、ブチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3
−ヘキシニル、4−ヘキシニルなど)、 (2)環状炭化水素: a)C3-10シクロアルキル基(例えば、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、2−シクロペンテ
ン−1−イル、シクロヘキシル、2−シクロヘキセン−
1−イル、シクロヘプチル、アダマンチルなど)、 b)C6-14アリール基(例えば、フェニル、トリル、キ
シリル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)などが用い
られる。R1、R2およびR3で表される「炭化水素残
基」はそれぞれC1-6アルキル基(例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピルなど)などが好ましい。
【0008】該「炭化水素残基」が有していてもよい置
換基としては、例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など);アルキル基;ハロ−アルキ
ル基;アミノ−アルキル基;モノ−またはジ−アルキル
アミノ−アルキル基;環状アミノ−アルキル基;アルコ
キシ基;ハロ−アルコキシ基;アミノ−アルコキシ基;
モノ−またはジ−アルキルアミノ−アルコキシ基;環状
アミノ−アルコキシ基;アルキルチオ基;ハロ−アルキ
ルチオ基;アミノ−アルキルチオ基;モノ−またはジ−
アルキルアミノ−アルキルチオ基;環状アミノ−アルキ
ルチオ基;オキソ基;ニトロ基;シアノ基;スルホ基;
ヒドロキシル基;アミノ基;モノ−またはジ−C1-6
ルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノ、プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ
など);C7-16アラルキルアミノ基(例えば、ベンジル
アミノなど);C1-6アルキル基を有していてもよい環
状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホ
リノ、N−メチルピペラジノ、N−フェニルピペラジノ
など);メルカプト基;カルバモイル基;モノ−または
ジ−C1-6アルキル−カルバモイル基(例えば、メチル
カルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモ
イル、ジエチルカルバモイルなど);C6-14アリール−
カルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイルな
ど);C1-6アルコキシ−カルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ルなど);C1-6アルキルスルホニルアミノ基(例え
ば、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミ
ノ、プロピルスルホニルアミノ、ブチルスルホニルな
ど);C7-16アラルキル基(例えば、ベンジルなど);
6-14アリール基(例えば、フェニル、トリル、キシリ
ル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2−イ
ンデニル、2−アンスリルなど);複素環基;ホルミル
基;カルボキシル基;C1-6アルキル−カルボニル基
(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、バレリ
ルなど);C2-6アルケニル−カルボニル基(例えば、
アクリロイルなど);C2-6アルキニル−カルボニル基
(例えば、プロピオロイルなど);C6-14アリール−カ
ルボニル基(例えば、ベンゾイルなど);C1-6アルキ
ルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル、エチルス
ルホニル、プロピルスルホニルなど);C6-14アリール
スルホニル基(例えば、ベンゼンスルホニルなど);C
1-7アシルアミノ基(例えば、ホルミルアミノ、アセチ
ルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、ベン
ゾイルなど);C1-3アシルオキシ基(例えば、ホルミ
ルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシなど);C
6-14アリールオキシ基(例えば、フェノキシなど)など
が用いられる。
【0009】これらの置換基は、前記「炭化水素残基」
上の置換可能な位置に置換され、その置換基の数は1な
いし5個、好ましくは1ないし3個である。ただし、そ
の置換基の数が2個以上の場合は同一または異なってい
てもよい。これら「炭化水素残基」上の置換基の具体例
を次に記載する。該「アルキル基」とは、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペ
ンチル、ネオペンチル、ヘキシルなどのC1-6アルキル
基を示す。該「ハロゲノ−アルキル基」とは、例えば1
ないし5個のハロゲン原子を有するC1-6アルキル基
(例えば、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロ
ロメチル、トリフルオロメチル、2−ブロモエチル、
2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチ
ル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリ
フルオロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、
6,6,6−トリフルオロヘキシルなど)などを示す。該
「アミノ−アルキル基」とは、例えばアミノメチル、ア
ミノエチルなどのアミノ−C1-6アルキル基を示す。該
「モノ−またはジ−アルキルアミノ−アルキル基」と
は、例えばメチルアミノメチル、ジメチルアミノメチ
ル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジ
エチルアミノエチルなどのモノ−またはジ−C1-6アル
キルアミノ−C1-6アルキル基を示す。
【0010】該「環状アミノ−アルキル基」とは、例え
ばピロリジノメチル、ピペリジノメチル、モルホリノメ
チルなどの環状アミノ−C1-6アルキル基を示す。該
「アルコキシ基」とは、例えばメトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、
sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなど
のC1-6アルコキシ基を示す。該「ハロゲノ−アルコキ
シ基」とは、例えば1ないし5個のハロゲン原子を有す
るC1-6アルコキシ基(例えばジフルオロメトキシ、ト
リフルオロメトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキ
シ、4,4,4−トリフルオロブトキシなど)などを示
す。該「アミノ−アルコキシ基」とは、例えばアミノエ
トキシ、アミノプロポキシなどのアミノ−C1-6アルコ
キシ基を示す。該「モノ−またはジ−アルキルアミノ−
アルコキシ基」とは、例えばメチルアミノエトキシ、ジ
メチルアミノエトキシ、ジメチルアミノプロポキシ、ジ
エチルアミノエトキシ、ジエチルアミノプロポキシなど
のモノ−またはジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルコ
キシ基を示す。該「環状アミノ−アルコキシ基」とは、
例えばピロリジノエトキシ、ピペリジノエトキシ、モル
ホリノエトキシなどの環状アミノ−C1-6アルコキシ基
を示す。
【0011】該「アルキルチオ基」とは、例えばメチル
チオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、
ブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなどのC1-6
アルキルチオ基などを示す。該「ハロゲノ−アルキルチ
オ基」とは、例えば1ないし5個のハロゲン原子を有す
るC1-6アルキルチオ基(例えばジフルオロメチルチ
オ、トリフルオロメチルチオ、4,4,4−トリフルオロ
ブチルチオなど)などを示す。該「アミノ−アルキルチ
オ基」とは、例えばアミノメチルチオ、アミノエチルチ
オなどのアミノ−C1-6アルキルチオ基を示す。該「モ
ノ−またはジ−アルキルアミノ−アルキルチオ基」と
は、例えばメチルアミノメチルチオ、ジメチルアミノメ
チルチオ、ジメチルアミノエチルチオ、ジエチルアミノ
メチルチオ、ジエチルアミノエチルチオなどのモノ−ま
たはジ−C1-6アルキルアミノ−C1-6アルキルチオ基を
示す。該「環状アミノ−アルキルチオ基」とは、例えば
ピロリジノメチルチオ、ピペリジノメチルチオ、モルホ
リノメチルチオなどの環状アミノ−C1-6アルキルチオ
基を示す。
【0012】該「複素環基」とは、例えば炭素原子以外
に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテ
ロ原子を1ないし3個含む5ないし10員の芳香または
非芳香族複素環基などを示し、具体的には、2−チエニ
ル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−
ピリジル、2−フリル、3−フリル、2−キノリル、4
−キノリル、8−キノリル、3−イソキノリル、4−イ
ソキノリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3−ピロ
リル、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、1−ピラ
ゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾ
リル、3−イソチアゾリル、4−イソチアゾリル、3−
イソキオサゾリル、3−ピリダジニル、1−ピロリジニ
ル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−ピリド
ン−1−イル、3−ピリドン−1−イル、1−イミダゾ
リジニル、2−イミダゾリジニル、3−イミダゾリジニ
ル、1−ピペリジル、2−ピペリジル、3−ピペリジ
ル、4−ピペリジル、2−モルホリニル、3−モルホリ
ニル、4−モルホリニル、1−ピペラジニル、2−ピペ
ラジニル、1−イソインドリル、2−イソインドリル、
1−インドリル、1−フタールイミドなどが用いられ
る。用語「置換基を有していてもよい芳香族基」の「芳
香族基」とは、例えば芳香族炭化水素残基、芳香族複素
環基などを示す。
【0013】該「芳香族炭化水素基」としては、例えば
単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素を表し、具体
的にはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、インデ
ニル、アンスリルなどのC6-14アリール基などが用いら
れ、特にフェニル基などが好ましい。該「芳香族複素環
基」としては、例えば炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1種または2種、好まし
くは1個ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の
単環式芳香族複素環基を示し、この基はさらに他の芳香
環(例えば、ベンゼンなど)と縮合して2または3環性
縮合環基を形成しているものも用いられる。具体的に
は、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、
2−または3−ピロリル、2−、4−または5−イミダ
ゾリル、4−または5−ピラゾリル、2−、4−または
5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリ
ル、2−、4−または5−オキサゾリル、3−、4−ま
たは5−イソオキサゾリル、2−、3−または4−ピリ
ジル、2−、4−または5−ピリミジニル、3−または
4−ピリダジニル、ピラジニル、1,2,3−または1,
2,4−トリアゾリル、1Hまたは2H−テトラゾリル
などの5または6員の単環式芳香族複素環基やベンゾフ
リル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾ
イミダゾリル、1−インドリル、2−または3−キノリ
ル、1−または3−イソキノリル、イミダゾピリジニ
ル、チアゾロピリジニルなどの2または3環性縮合環基
などが挙げられる。好ましくは、2−ピリジル、3−ピ
リジル、4−ピリジル、1−インドリルなどである。
【0014】該「置換基を有していてもよい芳香族基」
が有していてもよい置換基としては、例えばハロゲン原
子;アルキル基;アルケニル基;アルキニル基;シクロ
アルキル基;シクロアルキル−アルキル基;アルコキシ
基;アルケニルオキシ基;アルキニルオキシ基;アリー
ルオキシ基;アラルキルオキシ基;アルキルチオ基;ア
ルケニルチオ基;アルキニルチオ基;アリールチオ基;
アラルキルチオ基;アルキルスルフィニル基;アルケニ
ルスルフィニル基;アルキニルスルフィニル基;アリー
ルスルフィニル基;アルキルスルホニル基;アルケニル
スルホニル基;アルケニルスルホニル基;アリールスル
ホニル基;ニトロ基;シアノ基;スルホ基;ヒドロキシ
ル基;アミノ基;モノ−またはジ−アルキルアミノ基;
モノ−またはジ−アラルキルアミノ基;環状アミノ基;
カルボキシル基;メルカプト基;カルバモイル基;モノ
−またはジ−アルキル−カルバモイル基;モノ−または
ジ−アリールカルバモイル基;アルコキシ−カルボニル
基;アルキルスルホニルアミノ基;アラルキル基;アリ
ール基;スチリル基;アリールイミノ基;芳香族複素環
基;ホルミル基;アルキル−カルボニル基;アルケニル
−カルボニル基;アルキニル−カルボニル基;アリール
−カルボニル基;アシルアミノ基;アシルオキシ基など
が挙げられる。好ましくは、アリールオキシ基;アラル
キルオキシ基;アリールチオ基;アラルキルチオ基;ア
リールスルフィニル基;アリールスルホニル基;モノ−
またはジ−アラルキルアミノ基;環状アミノ基;モノ−
またはジ−アリールカルバモイル基;アラルキル基;ア
リール基;アリールイミノ基;芳香族複素環基;アリー
ル−カルボニル基などである。より好ましくは、アラル
キルオキシ基、アリールカルボニル基などである。これ
らの置換基は、芳香環上の置換可能な位置に置換され、
その置換基の数は1ないし5個、好ましくは1ないし3
個である。ただし、その置換基の数が2個以上の場合は
同一または異なっていてもよい。これら「芳香環」上の
置換基の具体例を次に示す。
【0015】該「ハロゲン原子」とは、例えばフッ素、
塩素、臭素、ヨウ素などを示す。該「アルキル基」と
は、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジ
メチルブチルなどのC1-10アルキル基などを示す。該
「アルケニル基」とは、例えば、ビニル、アリル、2−
ブテニル、イソプロペニル、2−ペンテニル、3−ペン
テニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセ
ニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニルなどのC2-10
ルケニル基などを示す。該「アルキニル基」とは、例え
ば、エチニル、1−プロピニル、プロパルギル、1−ヘ
キシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキ
シニルなどのC2-10アルキニル基などを示す。該「シク
ロアルキル基」とは、例えばシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-10
クロアルキル基などを示す。該「シクロアルキル−アル
キル基」とは、例えばシクロプロピルメチルなどのC
3-6シクロアルキル−C1-6アルキル基などを示す。該
「アルコキシ基」とは、例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなどのC1-10
アルコキシ基などを示す。
【0016】該「アルケニルオキシ基」とは、例えばア
リルオキシ、イソプロペニルオキシなどのC2-10アルケ
ニルオキシ基などを示す。該「アルキニルオキシ基」と
は、例えばプロパルギルオキシなどのC2-10アルキニル
オキシ基などを示す。該「アリールオキシ基」とは、例
えばフェノキシなどのC6-14アリールオキシ基などを示
す。該「アラルキルオキシ基」とは、例えばベンジルオ
キシなどのC7-16アラルキルオキシ基などを示す。該
「アルキルチオ基」とは、例えばメチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、ペ
ンチルチオ、ヘキシルチオなどのC1-10アルキルチオ基
などを示す。該「アルケニルチオ基」とは、例えばアリ
ルチオ、イソプロペニルチオなどのC2-10アルケニルチ
オ基などを示す。該「アルキニルチオ基」とは、例えば
プロパルギルチオなどのC2-10アルキニルチオ基などを
示す。該「アリールチオ基」とは、例えばフェニルチオ
などのC6-14アリールチオ基などを示す。該「アラルキ
ルチオ基」とは、例えばベンジルチオなどのC7-16アラ
ルキルチオ基などを示す。
【0017】該「アルキルスルフィニル基」とは、例え
ばメチルスルフィニル、エチルスルフィニルなどのC
1-10アルキルスルフィニル基などを示す。該「アルケニ
ルスルフィニル基」とは、例えばアリルスルフィニル、
イソプロペニルスルフィニルなどのC2-10アルケニルス
ルフィニル基などを示す。該「アルキニルスルフィニル
基」とは、例えばプロパルギルスルフィニルなどのC
2-10アルキニルスルフィニル基などを示す。該「アリー
ルスルフィニル基」とは、例えばベンゼンスルフィニル
などのC6-14アリールスルフィニル基などを示す。該
「アルキルスルホニル基」とは、例えばメチルスルホニ
ル、エチルスルホニル、プロピルスルホニルなどのC
1-10アルキルスルホニル基などを示す。該「アルケニル
スルホニル基」とは、例えばアリルスルホニル、イソプ
ロペニルスルホニルなどのC2-10アルケニルスルホニル
基などを示す。該「アルキニルスルホニル基」とは、例
えばプロパルギルスルホニルなどのC2-10アルキニルス
ルホニル基などを示す。該「アリールスルホニル基」と
は、例えばベンゼンスルホニルなどのC6-14アリールス
ルホニル基などを示す。該「モノ−またはジ−アルキル
アミノ基」とは、例えばメチルアミノ、エチルアミノ、
プロピルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど
のC1-10アルキルアミノ基などを示す。
【0018】該「モノ−またはジ−アラルキルアミノ
基」とは、例えばベンジルアミノなどのモノ−またはジ
−C7-16アラルキルアミノ基などを示す。該「環状アミ
ノ基」とは、例えばピロリジノ、ピペリジノ、モルホリ
ノなどの6員環状アミノ基などを示す。該「モノ−また
はジ−アルキル−カルバモイル基」とは、例えば、メチ
ルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバ
モイル、ジエチルカルバモイルなどのモノ−またはジ−
1-10アルキル−カルバモイル基などを示す。該「モノ
−またはジ−アリール−カルバモイル基」とは、例えば
フェニルカルバモイルなどのモノ−またはジ−C6-14
リール−カルバモイル基などを示す。該「アルコキシ−
カルボニル基」とは、例えばメトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-10アルコ
キシ−カルボニル基などを示す。該「アルキルスルホニ
ルアミノ基」とは、例えばメチルスルホニルアミノ、エ
チルスルホニルアミノ、プロピルスルホニルアミノ、ブ
チルスルホニルアミノなどのC1-10アルキルスルホニル
アミノ基などを示す。該「アラルキル基」とは、例えば
ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、トリフェニ
ルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、
2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フ
ェニルブチル、5−フェニルペンチルなどのC7-16アラ
ルキル基などを示す。
【0019】該「アリール基」とは、例えばフェニル、
トリル、キシリル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフ
ェニル、2−アンスリルなどのC6-14アリール基などを
示す。該「アリールイミノ基」とは、例えばフェニルイ
ミノなどのC6-14アリールイミノ基などを示す。該「芳
香族複素環基」とは、例えば炭素原子以外に窒素原子、
硫黄原子および酸素原子から選ばれるヘテロ原子を1な
いし3個含む5ないし10員の芳香族複素環基などを示
し、具体的には、2−チエニル、3−チエニル、2−ピ
リジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、3
−フリル、2−キノリル、4−キノリル、8−キノリ
ル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、ピラジニ
ル、2−ピリミジニル、3−ピロリル、1−イミダゾリ
ル、2−イミダゾリル、1−ピラゾリル、2−チアゾリ
ル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソチアゾ
リル、4−イソチアゾリル、3−イソキオサゾリル、3
−ピリダジニル、2−ピリドン−1−イル、3−ピリド
ン−1−イル、1−イソインドリル、2−イソインドリ
ル、1−インドリルなどが用いられる。該「アルキル−
カルボニル基」とは、例えばアセチル、プロピオニル、
ブチリル、バレリル、ピバロイルなどのC1-10アルキル
−カルボニル基などを示す。該「アルケニル−カルボニ
ル基」とは、例えばアクリロイルなどのC2-10アルケニ
ル−カルボニル基などを示す。該「アルキニル−カルボ
ニル基」とは、例えばプロピオロイルなどのC2-10アル
キニル−カルボニル基などを示す。該「アリール−カル
ボニル基」とは、例えばベンゾイル、ニコチノイル、イ
ソニコチノイル、インドリルカルボニルなどのC6-14
リールカルボニル基などを示す。
【0020】該「アシルアミノ基」とは、例えばホルミ
ルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチ
リルアミノ、ベンゾイルアミノなどのC1-10アシルアミ
ノ基などを示す。該「アシルオキシ基」とは、例えばホ
ルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシなどの
1-10アシルオキシ基などを示す。該「アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、シクロ
アルキル−アルキル基、アルコキシ基、アルケニルオキ
シ基、アルキニルオキシ基、アリールオキシ基、アラル
キルオキシ基、アルキルチオ基、アルケニルチオ基、ア
ルキニルチオ基、アリールチオ基、アラルキルチオ基、
アルキルスルフィニル基、アルケニルスルフィニル基、
アルキニルスルフィニル基、アリールスルフィニル基、
アルキルスルホニル基、アルケニルスルホニル基、アル
キニルスルホニル基、アリールスルホニル基、モノ−ま
たはジ−アルキルアミノ基、モノ−またはジ−アラルキ
ルアミノ基、環状アミノ基、カルボキシル基、モノ−ま
たはジ−アルキル−カルバモイル基、モノ−またはジ−
アリール−カルバモイル基、アルコキシ−カルボニル
基、アルキルスルホニルアミノ基、アラルキル基、アリ
ール基、スチリル基、アリールイミノ基、芳香族複素環
基、アルキル−カルボニル基、アルケニル−カルボニル
基、アルキニル−カルボニル基、アリール−カルボニル
基、アシルアミノ基、アシルオキシ基」は、さらにこれ
らの置換基上の置換可能な位置にハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ルなど)、ハロ−C1-6アルキル基(例えば、トリフル
オロメチルなど)、C2-6アルケニル基(例えば、ビニ
ル、アリルなど)、C2-6アルキニル基(例えば、エチ
ニル、プロパルギルなど)、カルボキシル基、ヒドロキ
シル基、シアノ基、ニトロ基、スルホ基、ホスホノ基、
オキソ基、C1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、ハロ−C
1-6アルコキシ基(例えば、トリフルオロメトキシな
ど)、C6-10アリールオキシ基(例えば、フェノキシな
ど)、C7-14アラルキルオキシ基(例えば、ベンジルオ
キシなど)、C1-6アルキルチオ基(例えば、メチルチ
オ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオな
ど)、ハロ−C1-6アルキルチオ基(例えば、トリフル
オロメチルチオなど)、C6-10アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオなど)、C7-14アラルキルチオ基(例
えば、ベンジルチオなど)、アミノ基、モノ−またはジ
−C1-6アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、
環状アミノ基(例えば、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペ
ラジノ、モルホリノ、N−メチルピペラジノ、N−フェ
ニルピペラジノなど)、C7-14アラルキルアミノ基(例
えば、ベンジルアミノなど)、C6-10アリール基(例え
ば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)、C
1-6アルキル−カルボニル基(例えば、アセチル、プロ
ピオニル、ブチリル、バレリルなど)、C1-6アルコキ
シ−カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、ブトキシカルボニルなど)および芳香族
複素環基(例えば、2−チエニル、3−チエニル、2−
ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、
3−フリル、2−キノリル、4−キノリル、8−キノリ
ル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、ピラジニ
ル、2−ピリミジニル、3−ピロリル、1−イミダゾリ
ル、2−イミダゾリル、1−ピラゾリル、2−チアゾリ
ル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−イソチアゾ
リル、4−イソチアゾリル、3−イソキオサゾリル、3
−ピリダジニル、2−ピリドン−1−イル、3−ピリド
ン−1−イル、1−イソインドリル、2−イソインドリ
ル、1−インドリルなどの5ないし10員の芳香族複素
環基など)などから選ばれた1ないし3個の置換基を有
していてもよい。これらの中でも、ハロゲン原子、C
1-6アルキル基、ハロ−C1-6アルキル基、カルボキシル
基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、C1-6アル
コキシ基、ハロ−C1-6アルコキシ基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、アミノ基、モノ−またはジ−C1-6
ルキルアミノ基、環状アミノ基が好ましく、特にハロゲ
ン原子、C1-6アルキル基、ハロ−C1-6アルキル基、C
1-6アルコキシ基、ハロ−C1-6アルコキシ基などが汎用
される。化合物〔I〕またはその塩は、例えば下に示す
方法などで製造される。化合物〔I〕またはその塩は、
例えば下に示す方法などで製造される。
【0021】〔反応スキーム〕
【化7】 前記反応スキーム中、Wはハロゲン(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)またはスルホニルオキシ基そ
の他の記号は前記と同意義を示す。〕 工程Aは、原料化合物〔II〕のXが硫黄または窒素の場
合、Xに炭化水素基導入する工程を示す。反応は通常、
塩基の存在下で有利に進行する。塩基としては、例えば
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウ
ム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど
が用いられる。この時用いる溶媒としては、例えばメタ
ノール、エタノールなどのアルコール類、ジメチルフォ
ルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジ
メトキシエタン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、および水などが挙げられる。反応は0℃〜溶媒の沸
点で進行し、1ないし10時間、通常5時間程度で終了
する。
【0022】工程Bは、原料化合物〔II〕のXが酸素の
場合、酸素を塩素に変換する工程を示す。反応は、通
常、溶媒を兼ねた大過剰のオキシ塩化燐などを用いて行
われる。反応を促進させるために、例えばメチルアニリ
ン、ジメチルアニリンなどのアミン類を添加してもよ
い。反応は氷冷下〜溶媒の沸点の範囲で行われる。工程
Cは、基本的には、工程Aと同様の方法、条件で行われ
るが、この時用いる溶媒は、Xが、窒素または硫黄から
なる2価の基のときは、例えば前記のようなアルコール
類、アミド類、エーテル類、Xが酸素からなる2価の基
のときは、例えば前記のようなアミド類、エーテル類な
どが好ましい。なお、R1、R2およびR3で表される置
換基およびArで表される芳香環上の置換基は、必要に
応じて公知の方法により適宜変換してもよい。反応スキ
ームにおいてる化合物〔II〕で示される原料化合物は、
例えば、D. J. Brown, in The Chemistry of Heterocyc
lic Compounds edit. by E. C. Taylor. Vol. 16, “Th
e Pyrimidines(1962)”, ibid., Vol. 52,“The P
yrimidines(1994)”,Vol.16, “The Pyrimidines S
upplement 1(1970)”,Vol.16, “The Pyrimidines S
upplement 2(1985), John Wiley & Sons. 記載の方
法またはこれらに準じた方法などによって製造すること
ができる。
【0023】本発明の原料化合物、製造中間体は、塩を
形成していてもよく、製造過程においては特に限定され
ないが、例えば無機酸(例えば、塩酸、硫酸、リン酸な
ど)、有機酸(例えば、酢酸、プロピオン酸、クエン
酸、酒石酸、りんご酸、蓚酸など)、アルカリ金属(例
えば、ナトリウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属
(例えば、カルシウム、マグネシウムなど)、有機塩基
(例えば、トリエチルアミン、ピペリジンなど)などが
用いられる。また、原料化合物または製造中間体は、常
法にしたがって単離することもできるが、単離すること
なく反応混合物のまま次の工程の原料として用いてもよ
い。また、前記本発明の各反応および原料化合物合成の
各反応において、原料化合物が置換基としてアミノ基、
カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、これら
の基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保
護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じて保
護基を除去することにより目的化合物を得ることができ
る。アミノ基の保護基としては、例えばC1-6アルキル
−カルボニル基(例えば、ホルミル、アセチル、エチル
カルボニルなど)、ベンジル基、tert−ブチルオキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、9−フルオ
レニルメチルオキシカルボニル基、アリルオキシカルボ
ニル基、フェニルカルボニル基、C1-6アルキルオキシ
カルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシ
カルボニルなど)、C7-10アラルキル−カルボニル基
(例えば、ベンジルカルボニルなど)、トリチル基、フ
タロイル基、N,N−ジメチルアミノメチレン基などが
用いられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原
子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニト
ロ基などで置換されていてもよい。
【0024】カルボキシル基の保護基としては、例えば
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フ
ェニル基、シリル基、ベンジル基、アリル基などが用い
られる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基などで置換されていてもよい。ヒドロキシル基の保護
基としては、例えばメトキシメチル基、アリル基、tert
−ブチル、フェニル基、C7-10アラルキル基(例えば、
ベンジルなど)、C1-6アルキル−カルボニル基(例え
ば、ホルミル、アセチル、エチルカルボニルなど)、ベ
ンゾイル基、C7-10アラルキル−カルボニル基(例え
ば、ベンジルカルボニルなど)、ピラニル基、フラニル
基、トリアルキルシリル基などが用いられる。これらの
基は、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、n−プロピルなど)、フェニル
基、C7-10アラルキル基(例えば、ベンジルなど)、ニ
トロ基などで置換されていてもよい。また、これらの保
護基の除去方法としては、それ自体公知またはそれに準
じる方法が用いられるが、例えば酸、塩基、還元、紫外
光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウム
フルオリド、酢酸パラジウムなどを使用する方法などが
用いられる。
【0025】上記反応によって、目的物が遊離の状態で
得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、
また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体ま
たは他の塩に変換することもできる。かくして得られる
化合物〔I〕またはその塩は、公知の手段例えば転溶、
濃縮、溶媒抽出、分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラ
フィーなどにより反応溶液から単離、精製することがで
きる。なお、化合物〔I〕がジアステレオマー、コンフ
ォーマーなどとして存在する場合には、所望により、前
記分離、精製手段によりそれぞれを単離することができ
る。また、化合物〔I〕がラセミ体である場合には、通
常の光学分割手段によりd体、l体に分離することがで
きる。化合物〔I〕あるいは〔I′〕が、塩基性基を含む
場合、自体公知の方法により、酸付加塩、とりわけ薬理
学的に許容される酸付加塩として得ることができる。こ
のような酸としては、例えば無機酸(例えば、塩酸、硫
酸、リン酸など)あるいは有機酸(例えば、酢酸、プロ
ピオン酸、クエン酸、酒石酸、りんご酸、蓚酸など)な
どが挙げられる。化合物〔I〕あるいは〔I′〕が酸性基
を有する場合、塩基との塩、とりわけ薬理学的に許容さ
れる塩基との塩とすることができる。このような塩基と
しては、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム
など)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグ
ネシウムなど)、有機塩基(例えば、トリエチルアミ
ン、ピペリジンなど)が挙げられる。
【0026】化合物〔I〕以外の化合物〔I′〕またはそ
の塩は、例えば上記化合物〔I〕またはその塩の製造法
に準じて合成することができるほか、例えば前記ピリミ
ジン環を有する公知文献に記載されている方法またはそ
れに準じた方法で合成することができる。化合物〔I〕
および〔I′〕またはその塩は、毒性が低く、副作用も
少ないので、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、イ
ヌ、ネコ、サル、マウス、ラットなど)に対して、例え
ば前立腺癌、すい臓癌、肺癌などの固形癌の原発癌に対
する抗腫瘍作用、転移抑制作用、外科手術後の再発予防
効果、癌に伴う諸症状(例えば、痛み、悪液質など)の
改善効果がある。さらに化合物〔I〕および〔I′〕また
はその塩の投与による療法は、種々の化学療法剤(例え
ば、イホスファミド、リン酸エストラムスチン、塩酸ニ
ムスチンなどのアルキル化剤、フルオロウラシル、テガ
フールなどの代謝拮抗剤、マイトマイシン、塩酸ドキソ
ルビシン、ブレオマイシン、硫酸ペプロマイシン、塩酸
アクラルビシン、ネオカルチノスタチンなどの抗生物
質、その他シスプラチン、カルボプラチンなど)、BR
M(IL−2、IFN−α、IFN−β、IFN−γ、
TNF−αなど)、血管新生阻害剤などによる療法、温
熱療法、前立腺癌などの場合にはホルモン療法(除睾
術、エストロゲン、リン酸ジエチルスチルベストロー
ル、LHRH−アゴニスト、LHRH−アンタゴニスト
投与など)との併用効果がある。さらに、化合物〔I〕
またはその塩は、ヘリコバクター・ピロリ菌(Helicoba
cter Pylori)に対して優れた除菌効果も有するので、
ヘリコバクター・ピロリ菌に起因する感染症の予防およ
び治療剤として用いることができる。該「感染症」とし
ては、例えば十二指腸潰瘍、胃潰瘍、食道炎、胃炎、胃
癌などが挙げられる。また、化合物〔I〕またはその塩
と抗潰瘍剤および抗菌剤から選ばれた1ないし3種の薬
剤との併用は、ヘリコバクター・ピロリ菌に起因する消
化器系疾患に対する優れた治療法である。該「抗潰瘍
剤」としては、例えばプロトンポンプ阻害剤(例えば、
ランソプラゾール、オメプラゾール、パントプラゾー
ル、パリプラゾール、レミノプラゾールなど)、H2
受容体拮抗剤(例えば、シメチジン、ラニチジン、ファ
モチジンなど)などが挙げられる。該「抗菌剤」として
は、例えばアモキシシリン、クラリスロマイシン、テト
ラサイクリン、メトロニダゾール、チニダゾールなどが
挙げられる。該「消化器系疾患」とは、例えば十二指腸
潰瘍、胃潰瘍、食道炎、胃炎、胃癌などが挙げられる。
化合物〔I〕あるいは〔I′〕またはその塩は、そのまま
あるいは自体公知(例えば、日本薬局方第12改正記
載)の方法にしたがって、医学的に許容される担体を混
合した医薬組成物、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコー
ティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カオウセル剤、カ
プセル剤(ソフトカプセルを含む)、溶剤、点滴剤、注
射剤、外用剤(例えば、経鼻投与剤、経皮投与製剤な
ど)、坐剤(例えば、直腸座剤、腔座剤など)、徐放剤
などとして、経口的または非経口的に安全に投与するこ
とができる。その投与量は、投与対象、投与ルート、疾
患などによっても異なるが、例えば、成人の前立腺癌の
患者に経口的に投与する場合、有効成分(化合物〔I〕
あるいは〔I′〕またはその塩)として、0.1ないし2
0mg/kg、好ましくは、0.2ないし10mg/kgを1日
1ないし数回に分けて投与するのがよい。
【0027】医薬的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤、増粘剤;液状製剤における溶剤、分散剤、溶解補助
剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして
配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着
色剤、甘味剤などの添加物を用いることもできる。賦形
剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニ
トール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸な
どが挙げられる。滑沢剤の好適な例としては、例えばス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タ
ルク、コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適
な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドンなどが挙げられる。崩壊剤の好適な例として
は、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロ
ースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム
などが挙げられる。増粘剤の好適な例としては、例えば
天然ガム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合体など
が挙げられる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用
水、アルコール、プロピレングリコール、マルクゴー
ル、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。分散剤
の好適な例としては、例えば、ツイーン(Tween)8
0,HCO 60,ポリエチレングリコール、カルボキ
シメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなどが挙げ
られる。溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニ
トール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノ
メタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸
ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。懸
濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタ
ノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミ
ノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩
化ベンゼトニウム、モノステアリン酸クセリセリン、な
どの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロースなどの親水性高分子などが挙げられる。等張化剤
の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリ
ン、D−マンニトールなどが挙げられる。緩衝剤の好適
な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエ
ン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適
な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げら
れる。防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安
息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコ
ール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン
酸などが挙げられる。抗酸化剤の好適な例としては、例
えば亜流酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0028】本発明の医薬製剤の具体例を以下に示す。 (1)錠剤、散剤、顆粒剤、カオウセル剤:化合物
〔I〕あるいは〔I′〕またはその塩に、例えば賦形剤、
崩壊剤、結合剤または滑沢剤などを添加して圧縮成型
し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるい
は持続性の目的のためのコーティングを行うことにより
製造することができる。 (2)注射剤:化合物〔I〕あるいは〔I′〕またはその
塩を、例えば分散剤、保存剤、等張化剤などと共に水性
注射剤として、あるいはオリーブ油、ゴマ油、綿実油、
コーン油等の植物油、プロピレングリコール等に溶解、
懸濁あるいは乳化して油性注射剤として成型することに
より製造することができる。 (3)外用剤:化合物〔I〕あるいは〔I′〕またはその
塩を固状、半固状または液状の組成物とすることにより
製造される。例えば、上記固状の組成物は、化合物
〔I〕をそのまま、あるいは賦形剤、増粘剤などを添
加、混合して粉状とすることにより製造される。上記液
状の組成物は、注射剤の場合とほとんど同様で、油性あ
るいは水性懸濁剤とすることにより製造される。半固状
の組成物は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状
のものがよい。また、これらの組成物は、いずれも緩衝
剤、防腐剤などを含んでいてもよい。 (4)座剤:化合物〔I〕あるいは〔I′〕またはその塩
を油性または水性の固状、半固状あるいは液状の組成物
とすることにより製造される。このような組成物に用い
る油性基剤としては、例えば、高級脂肪酸のグリセリド
(例えば、カカオ脂、ウイテプゾル類など)、中級脂肪
酸(例えば、ミグリオール類など)、あるいは植物油
(例えば、ゴマ油、大豆油、綿実油など)などが挙げら
れる。水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム類、セル
ロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体など
が挙げられる。
【0029】
【発明の実施の形態】
【実施例】本発明はさらに下記の参考例、実施例、製剤
例、試験例で詳しく説明されるが、これらの例は単なる
実施であって本発明を限定するものではなく、また本発
明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。参考
例、実施例中の略号は次の意味を有する。 s:シングレット,d:ダブレット,t:トリプレット,
q:クワルテット,dd:ダブルダブレット,dt:ダブル
トリプレット,m:マルチプレット,br:幅広い,J:カ
ップリング定数,室温:0〜30℃. 参考例1 3,5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミ
ジン−4−オンナトリウム塩 2−メチルアセト酢酸エチル(14.4g)とメチルチ
オウレア(9.0g)のエタノール(100ml)溶液
に、28%ナトリウムメチラートメタノール溶液(2
0.5ml)を加え、反応液を1時間還流させた。生じた
沈殿物を濾取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色粉末
状の表題化合物(19.2g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.78(3H,s), 1.98(3
H,s), 3.52(3H,s). IR(KBr):3425, 1600, 1475 cm-1.
【0030】参考例2 3,5−ジメチル−2−メルカプト−6−(フェニルチ
オ)メチル−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩 2−メチル−4−(フェニルチオ)アセト酢酸エチル
(16.0g)とメチルチオウレア(5.72g)のエタ
ノール(150ml)溶液に、28%ナトリウムメチラー
トメタノール溶液(13ml)を加え、反応液を3時間還
流させた。生じた沈殿物を濾取し、酢酸エチルで洗浄後
乾燥して乳白色粉末状の表題化合物(11.803g)
を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.80(3H,s), 3.54(3
H,s), 3.87(2H,s), 7.15-7.45(5H,m). IR(KBr):1600, 1475 cm-1. 参考例3 3,5−ジメチル−2−メルカプト−6−ヒドロキシ−
3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩 メチルマロン酸ジエチル(39.0g)とメチルチオウ
レア(19.9g)のエタノール(100ml)溶液に、
28%ナトリウムメチラートメタノール溶液(45ml)
を加え、反応液を2時間還流させた。生じた沈殿物を濾
取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色粉末状の表題化
合物(35.73g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.58(3H,s), 3.41(3
4H,s), 10.34(1H,brs). IR(KBr):3430, 1635, 1600, 1525, 1280 cm-1.
【0031】参考例4 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩 2−エチルアセト酢酸エチル(25.0g)とメチルチ
オウレア(14.5g)のエタノール(100ml)溶液
に、28%ナトリウムメチラートメタノール溶液(33
ml)を加え、反応液を48時間還流させた。生じた沈殿
物を濾取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して乳白色粉末状
の表題化合物(19.847g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.91(3H,t,J=7.4H
z), 1.98(3H,s), 2.27(2H,q,J=7.4Hz), 3.51(3H,s). 参考例5 5−エチル−3−メチル−2−メルカプト−6−ヒドロ
キシ−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩 エチルマロン酸ジエチル(25.0g)とメチルチオウ
レア(12.0g)のエタノール(100ml)溶液に、
28%ナトリウムメチラートメタノール溶液(27ml)
を加え、反応液を48時間還流させた。生じた沈殿物を
濾取し、酢酸エチルで洗浄後乾燥して無色粉末状の表題
化合物(19.7g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.86(3H,t,J=7.2H
z), 2.14(2H,q,J=7.2Hz),3.40(3H,s), 10.35(1H,brs).
【0032】実施例1 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、4−
(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.65
g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。溶媒
を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られ
た残渣をメタノールから結晶化させて無色固体の表題化
合物(1.93g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.28(3H,s),
3.48(3H,s), 4.48(2H,s), 7.46(2H,d,J=8.2Hz), 7.54
(2H,d,J=8.2Hz), 7.74(4H,d,J=8.2Hz). IR(KBr):1645, 1510 cm-1.
【0033】実施例2 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5−ジメチル−6−(フェニルチオ)メチル−3H
−ピリミジン−4−オン 参考例2で得られた3,5−ジメチル−2−メルカプト
−6−(フェニルチオ)メチル−3H−ピリミジン−4
−オンナトリウム塩(1.0g)のジメチルホルムアミ
ド(20ml)−ジメチルスルホキシド(10ml)溶液
に、4−(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド
(1.08g)を加え、反応液を室温で1時間撹拌させ
た。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出し、水で洗浄
後乾燥した。溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル/ク
ロロホルム=5/1/1)にて精製して無色固体の表題
化合物(1.29g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.95(3H,s), 3.47(3H,s),
3.99(3H,s), 4.34(2H,s), 7.15-7.55(9H,m), 7.72(2H,
d,J=8.6Hz), 7.74(2H,d,J=8.6Hz). IR(KBr):1660, 1510 cm-1.
【0034】実施例3 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン 5,6−ジメチル−2−メルカプト−3H−ピリミジン
−4−オンナトリウム塩(3.56g)のジメチルホル
ムアミド(50ml)−ジメチルスルホキシド(20ml)
溶液に、4−(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミ
ド(6.20g)を加え、反応液を室温で30分間撹拌
させた。反応液を水にあけ生じた結晶をろ取し、水、メ
タノールで洗浄し、乾燥して無色固体の表題化合物
(3.67g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.02(3H,s), 2.31(3H,s),
4.47(2H,s), 7.46(2H,d,J=8.6Hz), 7.72(2H,d,J=8.4H
z), 7.74(2H,d,J=8.6Hz). IR(KBr):1660, 1650 cm-1.
【0035】実施例4 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3−エチル−5,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4
−オン 実施例3で得られた2−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンジル〕チオ−5,6−ジメチル−3H−ピリミ
ジン−4−オン(500mg)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液に、60%水素化ナトリウム(52mg)
を加え、つづいてヨウ化エチル(245mg)を加え、反
応液を室温で1.5時間撹拌させた。反応液を水にあけ
酢酸エチルで抽出し、有機層を水で洗浄し乾燥後溶媒を
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1)にて精製して
ワックス状の表題化合物(85mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,t,J=7.0Hz), 2.0
2(3H,s), 2.27(3H,s), 4.07(2H,q,J=7.0Hz), 4.47(2H,
s), 7.46(2H,d,J=8.6Hz), 7.54(2H,d,J=8.4Hz), 7.70-
7.82(4H,m). IR(Neat):1650, 1505 cm-1.
【0036】実施例5 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5−ジメチル−6−ヒドロキシ−3H−ピリミジン
−4−オン 参考例3で得られた3,5−ジメチル−6−ヒドロキシ
−2−メルカプト−3H−ピリミジン−4−オン ナト
リウム塩(1.94g)のジメチルホルムアミド(35m
l)溶液に、4−(4−クロロベンゾイル)ベンジルブ
ロミド(3.10g)を加え、反応液を室温で1時間撹
拌させた。反応液を水−酢酸エチルにあけ生じた結晶を
ろ取し、水、メタノールで洗浄し、乾燥して無色固体の
表題化合物(1.43g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.97(3H,s), 3.48(3H,s),
4.44(2H,s), 6.10(1H,brs), 7.47(2H,d,J=8.6Hz), 7.5
1(2H,d,J=8.6Hz), 7.75(4H,d,J=8.6Hz). IR(KBr):3300, 1650, 1610, 1505 cm-1.
【0037】実施例6 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5−ジメチル−6−メトキシ−3H−ピリミジン−
4−オン 実施例5で得られた2−〔4−(4−クロロベンゾイ
ル)ベンジル〕チオ−3,5−ジメチル−6−ヒドロキ
シ−3H−ピリミジン−4−オン(1.0g)のジメチ
ルホルムアミド(10ml)溶液に、ジアゾメタンのエー
テル溶液を黄色が呈色するまで加え、反応液を室温で3
0分間撹拌させた。酢酸で過剰のジアゾメタンを分解し
た後、溶液を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水で
洗浄後乾燥して溶媒を留去し、得られた残渣にヘキサン
/酢酸エチル(7/1)を加えて結晶化させ、ろ取後乾
燥して無色固体の表題化合物(862mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.93(3H,s), 3.51(3H,s),
3.91(3H,s), 4.53(2H,s), 7.47(2H,d,J=8.6Hz), 7.52
(2H,d,J=8.4Hz), 7.74(2H,d,J=8.6Hz), 7.76(2H,d,J=8.
4Hz). IR(KBr):1650, 1590, 1515 cm-1.
【0038】実施例7 2−〔3−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、3−
(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.65
g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。溶媒
を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られ
た残渣をメタノールから結晶化させて無色固体の表題化
合物(1.52g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.02(3H,s), 2.21(3H,s),
3.46(3H,s), 4.46(2H,s), 7.35-7.50(3H,m), 7.60-7.8
0(4H,m), 7.90(1H,t,J=1.6Hz). IR(KBr):1650, 1510 cm-1.
【0039】実施例8 2−〔4−(2,4−ジクロロベンゾイル)ベンジル〕
チオ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−
オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(85
0mg)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−
(2,4−ジクロロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.
67g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。
溶媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得
られた残渣を酢酸エチル/ヘキサンから結晶化させて無
色固体の表題化合物(1.84g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.02(3H,s), 2.26(3H,s),
3.46(3H,s), 4.46(2H,s), 7.30(1H,d,J=8.0Hz), 7.36
(1H,dd,J=8.0,1.8Hz), 7.49(1H,d,J=1.8Hz), 7.52(2H,
d,J=8.4Hz), 7.74(2H,d,J=8.4Hz). IR(KBr):1655, 1520 cm−1
【0040】実施例9 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オ
ン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オン ナトリウム塩(8
40mg)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4
−(4−フルオロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.
34g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。
溶媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得
られた残渣をメタノールから結晶化させて無色固体の表
題化合物(1.54g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.28(3H,s),
3.48(3H,s), 4.48(2H,s), 7.16(1H,t,J=8.6Hz), 7.54
(2H,d,J=8.2Hz), 7.73(2H,d,J=8.2Hz), 7.84(2H,dd,J=
8.6,5.4Hz). IR(KBr):1650, 1510 cm-1.
【0041】実施例10 2−〔4−(2−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オン ナトリウム塩
(1.0g)のジメチルホルムアミド(20ml)溶液
に、4−(2−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド
(1.65g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌さ
せた。溶媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、
食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(ヘキサン/酢酸エチル=5/1→1/1)で精製し
てアモルファス状固体の表題化合物(1.84g)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.02(3H,s), 2.27(3H,s),
3.47(3H,s), 4.47(2H,s), 7.35-7.57(6H,m), 7.78(2H,
d,J=7.8Hz). IR(KBr):1655, 1510 cm−1
【0042】実施例11 2−〔4−(2−クロロニコチノイル)ベンジル〕チオ
−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オ
ン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−
(2−クロロニコチノイル)ベンジルブロミド(1.6
2g)を加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。溶
媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキ
サン/酢酸エチル=5/1→1/1)で精製し、メタノ
ールから結晶化させて無色固体の表題化合物(1.56
5g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.02(3H,s), 2.26(3H,s),
3.47(3H,s), 4.47(2H,s), 7.39(1H,dd,J=7.6,5.0Hz),
7.55(2H,d,J=8.2Hz), 7.74(1H,dd,J=7.6,2.0Hz),7.76(2
H,d,J=8.2Hz),8.55(1H,dd,J=5.0,2.0Hz). IR(KBr):1650 1515, 1400, 1390 cm-1.
【0043】実施例12 2−〔4−(t−ブチル)ベンジル〕チオ−3,5,6−
トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−
(4−t−ブチル)ベンジルブロミド(1.30g)を
加え、反応液を室温で10分間撹拌させた。溶媒を濃縮
し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣
を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して無色固体の表題
化合物(1.20g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.31(9H,s), 2.03(3H,s),
2.29(3H,s), 3.46(3H,s), 4.40(2H,s), 7.34(4H,s). IR(KBr):1655, 1505, 1410
cm−1
【0044】実施例13 2−(4−ベンジルオキシベンジル)チオ−3,5,6
−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−
ベンジルオキシベンジルクロリド(1.27g)を加
え、反応液を室温で10分間撹拌させた。溶媒を濃縮し
残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣を
酢酸エチル/ヘキサンから再結晶して無色固体の表題化
合物(1.613g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.29(3H,s),
3.45(3H,s), 4.37(2H,s), 5.05(2H,s), 6.92(2H,d,J=
8.6Hz), 7.30-7.45(7H,m). IR(KBr):1650, 1505, 1230 cm-1.
【0045】実施例14 2−(4−ビフェニルメチル)チオ−3,5,6−トリメ
チル−3H−ピリミジン−4−オン 参考例1で得られた3,5,6−トリメチル−2−メルカ
プト−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.
0g)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−
(クロロメチル)ビフェニル(1.108g)を加え、
反応液を室温で10分間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣
を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣を酢酸
エチル/ヘキサンから再結晶して無色固体の表題化合物
(1.509g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.31(3H,s),
3.47(3H,s), 4.46(2H,s), 7.30-7.60(9H,m). IR(KBr):1645, 1510, 1480, 1400 cm-1.
【0046】実施例15 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4
−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.0g)のジ
メチルホルムアミド(25ml)溶液に、4−(4−クロ
ロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.49g)を加
え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し
残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=3/1)で精製して無色固体の表題化合物
(1.79g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.08(3H,t,J=7.4Hz), 2.3
0(3H,s), 2.51(2H,q,J=7.4Hz), 3.47(3H,s), 4.48(2H,
s), 7.46(2H,d,J=8.6Hz), 7.54(2H,d,J=8.2Hz), 7.74(1
H,d,J=8.6Hz). IR(KBr):1650, 1515 cm-1.
【0047】実施例16 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−6−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ピリ
ミジン−4−オン 5−エチル−3−メチル−2−メルカプト−6−ヒドロ
キシ−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(2.
0g)のジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、4−
(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド(3.07
g)を加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。反応
液を水−酢酸エチルにあけ生じた結晶をろ取し、水、メ
タノールで洗浄し、乾燥して無色固体の表題化合物
(1.48g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.96(3H,t,J=7.4H
z), 2.30(2H,q,J=7.4Hz),3.33(3H,s), 4.58(2H,s), 7.6
3(2H,d,J=8.4Hz), 7.71(4H,s), 7.75(2H,d,J=8.4Hz), 1
1.10(1H,br). IR(KBr):3300, 1650, 1620, 1600, 1510 cm-1.
【0048】実施例17 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−6−メトキシ−3−メチル−3H−ピリミ
ジン−4−オン 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−6−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ピリ
ミジン−4−オン(1.0g)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液に、ジアゾメタンのエーテル溶液を黄色
が呈色するまで加え、反応液を室温で30分間撹拌させ
た。酢酸で過剰のジアゾメタンを分解した後、溶液を濃
縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水で洗浄後乾燥して
溶媒を留去し、得られた残渣にヘキサン/酢酸エチル
(7/1)を加えて結晶化させ、ろ取後乾燥して無色固
体の表題化合物(854mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.6Hz), 2.4
5(2H,q,J=7.6Hz), 3.51(3H,s), 3.91(3H,s), 4.53(2H,
s), 7.47(2H,d,J=8.6Hz), 7.53(2H,d,J=8.2Hz), 7.75(2
H,d,J=8.6Hz), 7.77(2H,d,J=8.2Hz). IR(KBr):1650, 1585, 1510 cm-1.
【0049】実施例18 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−3,5−ジメチル−6−ヒドロキシ−3H−ピリミジ
ン−4−オン 3,5−ジメチル−6−ヒドロキシ−2−メルカプト−
3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.94
g)のジメチルホルムアミド(35ml)溶液に、4−
(4−クロロベンゾイル)ベンジルブロミド(2.95
g)を加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。反応
液を水−酢酸エチルにあけ生じた結晶をろ取し、水、メ
タノールで洗浄し、乾燥して無色固体の表題化合物
(1.557g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:1.77(3H,s), 3.34(3
H,s), 4.58(2H,s), 7.40(2H,t,J=8.8Hz), 7.71(4H,s),
7.83(2H,dd,J=8.8,5.4Hz), 11.09(1H,s). IR(KBr):3400, 1655, 1610, 1590, 1500 cm-1.
【0050】実施例19 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−3,5−ジメチル−6−メトキシ−3H−ピリミジン
−4−オン 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−3,5−ジメチル−6−ヒドロキシ−3H−ピリミジ
ン−4−オン(1.0g)のジメチルホルムアミド(1
0ml)溶液に、ジアゾメタンのエーテル溶液を黄色が呈
色するまで加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。
酢酸で過剰のジアゾメタンを分解した後、溶液を濃縮し
残渣を酢酸エチルに溶解させ、水で洗浄後乾燥して溶媒
を留去し、得られた残渣にヘキサン/酢酸エチル(7/
1)を加えて結晶化させ、ろ取後乾燥して無色固体の表
題化合物(919mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.93(3H,s), 3.51(3H,s),
3.92(3H,s), 4.54(2H,s), 7.17(2H,t,J=8.4Hz), 7.53
(2H,d,J=8.2Hz), 7.76(2H,d,J=8.2Hz), 7.84(2H,dd,J=
8.4,5.2Hz). IR(KBr):1645, 1590, 1510 cm-1.
【0051】実施例20 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−5−エチル−6−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ピ
リミジン−4−オン 5−エチル−3−メチル−2−メルカプト−6−ヒドロ
キシ−3H−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(2.
0g)のジメチルホルムアミド(30ml)溶液に、4−
(4−フルオロベンゾイル)ベンジルブロミド(2.9
5g)を加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。反
応液を水−酢酸エチルにあけ生じた結晶をろ取し、水、
メタノールで洗浄し、乾燥して無色固体の表題化合物
(1.489g)を得た。1 H−NMR(DMSO−d6)δ:0.96(3H,t,J=7.2H
z), 2.30(2H,q,J=7.2Hz),3.33(3H,s), 4.58(2H,s), 7.3
9(2H,t,J=8.8Hz), 7.71(4H,s), 7.83(2H,dd,J=8.8,5.4H
z), 11.06(1H,brs). IR(KBr):3280, 1650, 1620, 1600, 1515 cm-1.
【0052】実施例21 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−5−エチル−6−メトキシ−3−メチル−3H−ピリ
ミジン−4−オン 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−5−エチル−6−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ピ
リミジン−4−オン(1.0g)のジメチルホルムアミ
ド(10ml)溶液に、ジアゾメタンのエーテル溶液を黄
色が呈色するまで加え、反応液を室温で30分間撹拌さ
せた。酢酸で過剰のジアゾメタンを分解した後、溶液を
濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水で洗浄後乾燥し
て溶媒を留去し、得られた残渣にヘキサン/酢酸エチル
(7/1)を加えて結晶化させ、ろ取後乾燥して無色固
体の表題化合物(943mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.6Hz), 2.4
6(2H,q,J=7.6Hz), 3.50(3H,s), 3.92(3H,s), 4.54(2H,
s), 7.17(2H,t,J=8.8Hz), 7.53(2H,d,J=8.4Hz), 7.77(2
H,d,J=8.4Hz), 7.85(2H,dd,J=8.8,5.4Hz). IR(KBr):1650, 1590, 1510 cm-1.
【0053】実施例22 2−〔4−(2−エトキシカルボニルベンゾイル)ベン
ジル〕チオ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン
−4−オン 3,5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミ
ジン−4−オン ナトリウム塩(1.0g)のジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液に、4−(2−エトキシカ
ルボニルベンゾイル)ベンジルブロミド(1.81g)
を加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃
縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=3/1→2/1)で精製して無色固体の
表題化合物(1.77g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.06(3H,t,J=7.2Hz), 2.0
2(3H,s), 2.26(3H,s), 3.46(3H,s), 4.08(2H,q,J=7.2H
z), 4.44(2H,s), 7.37(1H,dd,J=7.0,1.8Hz), 7.48(2H,
d,J=8.4Hz), 7.50-7.70(2H,m), 7.71(2H,d,J=8.4Hz),
8.06(1H,dd,J=7.0,1.8Hz). IR(KBr):1710, 1670, 1655, 1510, 1280 cm-1.
【0054】実施例23 2−〔4−(1−インドリルカルボニル)ベンジル〕チ
オ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オ
ン 3,5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミ
ジン−4−オン ナトリウム塩(1.0g)のジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液に、4−(1−インドリル
カルボニル)ベンジルクロリド(1.41g)を加え、
反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣
を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/1→2/1)で精製して無色固体の表題化合物
(1.66g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.04(3H,s), 2.30(3H,s),
3.49(3H,s), 4.50(2H,s), 6.62(1H,d,J=4.0Hz), 7.25-
7.45(3H,m), 7.55-7.65(3H,m), 7.70(2H,d,J=8.2Hz),
8.40(1H,d,J=8.0Hz). IR(KBr):1685, 1660, 1515, 1335 cm-1.
【0055】実施例24 2−〔4−(4−トリフルオロメチルベンゾイル)ベン
ジル〕チオ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン
−4−オン 3,5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミ
ジン−4−オン ナトリウム塩(1.0g)のジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液に、4−(4−トリフルオ
ロメチルベンゾイル)ベンジルブロミド(1.70g)
を加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃
縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=3/1→2/1)で精製して無色固体の
表題化合物(1.88g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.29(3H,s),
3.48(3H,s), 4.49(2H,s), 7.57(1H,d,J=8.4Hz), 7.70-
7.85(4H,m), 7.89(2H,d,J=8.0Hz). IR(Neat):1655, 1515 cm-1.
【0056】実施例25 2−〔4−(4−フルオロベンゾイル)ベンジル〕チオ
−5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−
4−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(1.0g)のジ
メチルホルムアミド(25ml)溶液に、4−(4−フル
オロベンゾイル)ベンジルブロミド(1.42g)を加
え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し
残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=3/1)で精製して無色固体の表題化合物
(1.75g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.09(3H,t,J=7.4Hz), 2.3
0(3H,s), 2.51(2H,q,J=7.4Hz), 3.47(3H,s), 4.48(2H,
s), 7.17(2H,t,J=8.6Hz), 7.55(2H,d,J=8.2Hz), 7.74(2
H,d,J=8.6Hz), 7.84(2H,dd,J=8.6,5.4Hz). IR(KBr):1650, 1600, 1510 cm-1.
【0057】実施例26 2−〔3−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4
−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(500mg)のジ
メチルホルムアミド(15ml)溶液に、3−(4−クロ
ロベンゾイル)ベンジルブロミド(750mg)を加え、
反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣
を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチ
ル=3/1)で精製して無色固体の表題化合物(880
mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.07(3H,t,J=7.4Hz), 2.2
3(3H,s), 2.50(2H,q,J=7.4Hz), 3.45(3H,s), 4.46(2H,
s), 7.40-7.50(3H,m), 7.62-7.70(2H,m), 7.74(2H,d,J=
8.6Hz), 7.90(1H,t,J=1.6Hz). IR(KBr):1670, 1650, 1515
cm−1
【0058】実施例27 2−〔4−(2,4−ジクロロベンゾイル)ベンジル〕
チオ−5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジ
ン−4−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(500mg)のジ
メチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−(2,4−
ジクロロベンゾイル)ベンジルブロミド(835mg)を
加え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮
し残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、
硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)で精製して無色アモルファス状の表
題化合物(990mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.07(3H,t,J=7.4Hz), 2.2
8(3H,s), 2.50(2H,q,J=7.4Hz), 3.46(3H,s), 4.46(2H,
s), 7.28-7.40(2H,m), 7.50(1H,d,J=1.8Hz), 7.53(2H,
d,J=8.2Hz), 7.75(2H,d,J=8.2Hz). IR(KBr):1650, 1510 cm-1.
【0059】実施例28 2−〔4−(ピラゾロ〔3,4−b〕ピリジン−3−イ
ル)ベンジル〕チオ−3,5,6−トリメチル−3H−ピ
リミジン−4−オン 2−〔4−(2−クロロニコチノイル)ベンジル〕チオ
−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン
(200mg)のピリジン(5ml)溶液に、ヒドラジン水
和物(38mg)を加え、反応液を90℃で5時間撹拌さ
せた。溶媒を濃縮し得られた残渣をメタノールから結晶
化させてろ取し、無色固体の表題化合物(109mg)を
得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.04(3H,s), 2.32(3H,s),
3.49(3H,s), 4.50(2H,s), 7.26(1H,dd,J=8.2,4.6Hz),
7.60(2H,d,J=8.2Hz), 7.96(2H,d,J=8.2Hz), 8.41(1H,d,
J=8.2Hz), 8.65(1H,d,J=4.6Hz), 11.66(1H,brs). IR(KBr):3420, 1650, 1510
cm−1
【0060】実施例29 2−〔4−(1−メチルピラゾロ〔3,4−b〕ピリジ
ン−3−イル)ベンジル〕チオ−3,5,6−トリメチル
−3H−ピリミジン−4−オン 2−〔4−(2−クロロニコチノイル)ベンジル〕チオ
−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン
(200mg)のピリジン(5ml)溶液に、メチルヒドラ
ジン(40mg)を加え、反応液を90℃で5時間撹拌さ
せた。溶媒を濃縮し得られた残渣をメタノールから結晶
化させてろ取し、無色固体の表題化合物(77mg)を得
た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.31(3H,s),
3.49(3H,s), 4.22(3H,s), 4.49(2H,s), 7.19(1H,dd,J=
8.0,4.4Hz), 7.57(2H,d,J=8.0Hz), 7.92(2H,d,J=8.0H
z), 8.33(1H,d,J=8.0Hz), 8.59(1H,d,J=4.4Hz). IR(KBr):1655, 1510 cm-1.
【0061】実施例30 2−〔4−(4−クロロ−α−メトキシイミノ)ベンジ
ル〕チオ−5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリ
ミジン−4−オン 2−〔4−(4−クロロベンゾイル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4
−オン(200mg)のピリジン(5ml)溶液に、O−メ
チルヒドロキシルアミン塩酸塩(61mg)を加え、反応
液を60℃で15時間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣を
酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後溶媒を濃縮して無色シロップ物の表題
化合物をアンチ/シンが1:1の混合物として(192
mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.00-1.13(3H,m), 2.28(1
/2×3H,s), 2.30(1/2×3H,s), 2.43-2.57(2H,m), 3.45
(1/2×3H,s), 3.47(1/2×3H,s), 3.97(3H,s), 4.41(1/2
×2H,s), 4.46(1/2×2H,s), 7.25-7.53(8H,m). IR(Neat):1650, 1505 cm-1.
【0062】実施例31 2−(4−フェノキシベンジル)チオ−5−エチル−
3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(500mg)のジ
メチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−フェノキシ
ベンジルクロリド(530mg)を加え、反応液を室温で
1時間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶
解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
後溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精
製して無色油状物の表題化合物(828mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.08(3H,t,J=7.4Hz), 2.3
0(3H,s), 2.51(2H,q,J=7.4Hz), 3.46(3H,s), 4.40(2H,
s), 6.90-7.18(5H,m), 7.25-7.42(4H,m). IR(Neat):1650, 1505, 1485, 1230 cm-1.
【0063】実施例32 2−〔4−(4−メトキシベンジル)ベンジル〕チオ−
5−エチル−3,6−ジメチル−3H−ピリミジン−4
−オン 5−エチル−3,6−ジメチル−2−メルカプト−3H
−ピリミジン−4−オンナトリウム塩(500mg)のジ
メチルホルムアミド(15ml)溶液に、4−(4−メト
キシベンゾイル)ベンジルブロミド(740mg)を加
え、反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し
残渣を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸
エチル=3/1)で精製して無色固体の表題化合物(8
18mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:1.08(3H,t,J=7.4Hz), 2.3
0(3H,s), 2.51(2H,q,J=7.4Hz), 3.48(3H,s), 3.90(3H,
s), 4.48(2H,s), 6.97(2H,d,J=8.8Hz), 7.53(2H,d,J=8.
2Hz), 7.73(2H,d,J=8.6Hz), 7.82(2H,d,J=8.8Hz). IR(KBr):1645, 1600, 1590, 1510, 1255 cm-1.
【0064】実施例33 2−〔4−(3−インドリルカルボニル)ベンジル〕チ
オ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オ
ン 3,5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミ
ジン−4−オン ナトリウム塩(1.0g)のジメチル
ホルムアミド(15ml)溶液に、4−(3−インドリル
カルボニル)ベンジルクロリド(1.41g)を加え、
反応液を室温で30分間撹拌させた。溶媒を濃縮し残渣
を酢酸エチルに溶解させ、水、食塩水で洗浄し、硫酸マ
グネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、得られた残渣をメタ
ノールより粉末化して赤褐色固体の表題化合物(1.5
93g)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.04(3H,s), 2.30(3H,s),
3.49(3H,s), 4.49(2H,s), 7.30-7.50(3H,m), 7.54(2H,
d,J=8.2Hz), 7.70(1H,d,J=3.0Hz), 7.81(2H,d,J=8.2H
z), 8.42(1H,m), 8.86(1H,brs). IR(KBr):3200, 1650, 1590, 1510, 1420 cm-1.
【0065】実施例34 2−〔4−(4−ジメチルアミノメチルベンゾイル)ベ
ンジル〕チオ−3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジ
ン−4−オン塩酸塩および4,4'−ビス〔(3,5,6−
トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン−2−イル)
チオメチル〕ベンゾフェノン 4,4'−ビス(ブロモメチル)ベンゾフェノン(2.0
9g)のジメチルホルムアミド(15ml)溶液に、3,
5,6−トリメチル−2−メルカプト−3H−ピリミジ
ン−4−オンナトリウム塩(1.5g)を加え、反応液
を室温で10分間撹拌させた。ひきつづき50%ジメチ
ルアミン水溶液(1ml)を加え室温で30分間撹拌させ
た。溶媒を濃縮し残渣を酢酸エチルに溶解させ、飽和重
曹水で洗浄し1規定塩酸で抽出した。有機層を乾燥後濃
縮して、酢酸エチルから再結晶して無色固体の4,4'−
ビス〔(3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4
−オン−2−イル)チオメチル〕ベンゾフェノン(85
5mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(6H,s), 2.28(6H,s),
3.48(6H,s), 4.48(4H,s), 7.53(4H,d,J=8.2Hz), 7.76
(4H,d,J=8.2Hz). IR(KBr):1650, 1510 cm−1. また1規定塩酸溶液を水酸化ナトリウム水溶液で pH
8にして酢酸エチルで抽出し乾燥濃縮後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム/10%
アンモニア含有メタノール=50/1)にて精製し、酢
酸エチルに溶解させ、塩酸酢酸エチル溶液を加えて生じ
た塩酸塩の沈殿物をろ取して無色固体の2−〔4−(4
−ジメチルアミノメチルベンゾイル)ベンジル〕チオ−
3,5,6−トリメチル−3H−ピリミジン−4−オン塩
酸塩(460mg)を得た。1 H−NMR(CDCl3)δ:2.03(3H,s), 2.29(3H,s),
2.82(6H,d,J=4.8Hz), 3.49(3H,s), 4.23(2H,d,J=5.2H
z), 4.49(2H,s), 7.56(2H,d,J=8.0Hz), 7.75-7.90(6H,
m). IR(KBr):3430, 1650, 1605, 1510, 1405, 1275
cm-1.
【0066】
【製剤例】 実施例1(1錠当たりの用量) (1)実施例34の化合物 10.0mg (2)乳糖 60.0mg (3)コーンスターチ 35.0mg (4)ゼラチン 3.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0mg 実施例34の化合物10.0mgと乳糖60.0mgお
よびコーンスターチ35.0mgの混合物を10重量%
ゼラチン水溶液0.03ml(ゼラチンとして3.0m
g)を用い、1mmメッシュの篩を問うして顆粒化した
のち、40℃で乾燥し、再び篩過した。得られた顆粒を
ステアリン酸マグネシウム2.0mgと混合し、圧縮し
た。得られた中心錠を蔗糖、二酸化チタン、タルクおよ
びアラビアゴムの懸濁液による糖衣でコーティングが施
された錠剤をミツロウで艶出してコート錠を得た。 実施例2(1錠当たりの用量) (1)実施例34の化合物 10.0mg (2)乳糖 70.0mg (3)コーンスターチ 50.0mg (4)可溶性デンプン 7.0mg (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0mg 実施例34の化合物10.0mgとステアリン酸マグネ
シウム3.0mgを可溶性デンプンの水溶液0.07m
l(可溶性デンプンとして7.0mg)で顆粒化したの
ち、乾燥し、乳糖70.0mgおよびコーンスターチ5
0.0mgと混合した。混合物を圧縮して錠剤を得た。
【0067】
【試験例】in vitro での前立腺癌の細胞増殖抑制作用 (試験方法) 試験例1 in vitro での前立腺癌の細胞増殖抑制作用 前立腺癌細胞株PC−3を10%ウシ胎児血清を含むF
−12K培地(フローラボラトリーズ〔Flow Laborator
ies〕社製あるいは大日本製薬社製)に浮遊させた細胞
懸濁液を96穴マイクロプレートに播き(5000個/
50あるいは75μl/ウェル)、5%炭酸ガスインキ
ュベーター中37℃で培養した。翌日、ジメチルホルム
アミドに溶解して3倍段階希釈した各化合物溶液(50
あるいは25μl/ウェル)を添加し(最終100μ
l)、さらに3日間培養を行った。MTT色素溶液を加
え生存細胞数を定量した〔多田ら、ジャーナル・オブ・
イムノロジカル・メソッズ(J. Immunol. Methods)、
第93巻、第157頁、(1986年)〕。化合物溶液
を添加していない対照群の細胞量を100%として、各
化合物添加群の細胞量の割合を求め、生存細胞量を対照
群の50%抑制させるのに必要な化合物濃度(IC
50値)を算出した。これらを〔表1〕に示す。
【表1】 〔表1〕より、本発明の化合物は優れた前立腺癌細胞株
(PC−3)の増殖抑制作用を有することが分かる。
【0068】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れた抗腫瘍活性を
示し、難治性固形腫瘍の治療および他臓器への遠隔転移
の予防などに優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/12 209 C07D 403/12 209 471/04 106 471/04 106C //(C07D 401/12 213:61 239:56) (C07D 403/12 209:08 239:56) (72)発明者 山岡 万寿夫 兵庫県神戸市長田区庄山町2丁目5番10号 庄山ビラ−202号 (72)発明者 中尾 雅文 奈良県生駒市小瀬町720番地の74

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1およびR2はそれぞれ(i)ハロゲン原子また
    は(ii)それぞれヘテロ原子を介して結合していてもよい
    水素原子あるいは置換基を有していてもよい炭化水素残
    基;R3は水素原子または置換基を有していてもよい炭
    化水素残基;Arは置換基を有していてもよい芳香族
    基;Xはヘテロ原子を介する2価の基;およびYは結合
    手またはアルキレン基を示す。〕で表される化合物また
    はその塩。
  2. 【請求項2】R1およびR2がそれぞれ−O−または−S
    −を介して結合していてもよい水素原子あるいは置換基
    を有していてもよい炭化水素残基である請求項1記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】R1が−O−または−S−を介して結合し
    ていてもよい水素原子またはC1-6アルキル基である請
    求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R2がC1-6アルキル基である請求項1記載
    の化合物。
  5. 【請求項5】R3が水素原子またはC1-6アルキル基であ
    る請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】Xが−O−または−S−である請求項1記
    載の化合物。
  7. 【請求項7】YがC1-10アルキレン基である請求項1記
    載の化合物。
  8. 【請求項8】Arが置換基を有していてもよいフェニル
    基である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】フェニル基が有していてもよい置換基がC
    6-14アリールオキシ基、C7-16アラルキルオキシ基、C
    6-14アリールチオ基、C7-16アラルキルチオ基、C6-14
    アリールスルフィニル基、C6-14アリールスルホニル
    基、モノ−またはジ−C7-16アラルキルアミノ基、環状
    アミノ基、モノ−またはジ−C6-14アリールカルバモイ
    ル基、C7-16アラルキル基、C6-14アリール基、C6-14
    アリールイミノ基、芳香族複素環基またはC6-14アリー
    ルカルボニル基(これらの置換基はさらに1ないし3個
    のハロゲン原子、C1-6アルキル基、ハロ−C1-6アルキ
    ル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、シアノ基、ニ
    トロ基、C1-6アルコキシ基、ハロ−C1-6アルコキシ
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、アミノ基、モノ
    −またはジ−C1-6アルキルアミノ基または環状アミノ
    基を有していてもよい)である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】R1が−O−または−S−を介して結合
    していてもよい水素原子またはC1-6アルキル基;R2
    1-6アルキル基;R3が水素原子またはC1-6アルキル
    基;Xが−O−または−S−;Yが−CH2−または−
    CH2CH2−;Arがハロゲン、C1-6アルキル、ハロ
    −C1-6アルキル、C1-6アルコキシおよびハロ−C1-6
    アルコキシから選ばれた1ないし3個の置換基を有して
    いてもよいC6-14アリールカルボニル基で置換されたフ
    ェニル基である請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】一般式 【化2】 〔式中、Zは2価の基、その他の記号は請求項1記載と
    同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を含有
    することを特徴とする抗腫瘍剤。
  12. 【請求項12】一般式 【化3】 〔式中、Zは2価の基、その他の記号は請求項1記載と
    同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩を含有
    することを特徴とするヘリコバクター・ピロリ除菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10669261B2 (en) 2015-12-16 2020-06-02 Bristl-Myers Squibb Company Heteroarylhydroxypyrimidinones as agonists of the APJ receptor

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