JPH0831055A - 磁気記録再生装置のテンション検出装置及びテンション制御装置 - Google Patents

磁気記録再生装置のテンション検出装置及びテンション制御装置

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JPH0831055A
JPH0831055A JP6167186A JP16718694A JPH0831055A JP H0831055 A JPH0831055 A JP H0831055A JP 6167186 A JP6167186 A JP 6167186A JP 16718694 A JP16718694 A JP 16718694A JP H0831055 A JPH0831055 A JP H0831055A
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tension
tape
magnetic tape
strain
fixed guide
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JP6167186A
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English (en)
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Takamitsu Tadera
孝光 田寺
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】テープパスの変更なしにテープテンションを測
定すると共に、テープテンションの制御を行い、テープ
テンションの精度がよく、テープダメージが極めて少な
く、テープテンション測定によるテープ負荷の増加がな
い磁気記録再生装置を提供することを目的とする。 【構成】固定ガイドまたはガイドローラの支持部に歪検
出手段を設け、その歪量からテープテンションを測定す
るテンション検出装置。テンション検出装置からの情報
を基に回転ドラム入口部でのテープテンションが所定の
値となるよう供給側リール台のブレーキトルクを制御す
るテンション制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
などの磁気記録再生装置における、テープテンション検
出、制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に基づいて、従来の磁気記録再生装
置たとえばビデオテープレコーダのテープテンションの
制御方法を説明する。供給側のリール8から回転ドラム
までのテープパス上にテンションポール30を設け、磁
気テープ15を巻き付け、テンションポール30にかか
る力を検出し、テンションアーム33、ブレーキベルト
31を介してリール台14のブレーキトルクを制御す
る。
【0003】その動作を詳しく説明する。シャーシ上の
所定の位置に回転可能なように供給側リール台14が設
けられる。リール台14の近傍に支持軸34を介して揺
動可能なテンションアーム33が設けられ、テンション
アーム33の一方の端部にはテンションポスト30が、
他端部にはリール台14に巻き付けられたブレーキバン
ド31が取り付けられている。また、テンションアーム
33とシャーシとの間には引っ張りばね32がかけられ
ており、テンションアーム33はaの方向に付勢されて
いる。記録再生時、磁気テープ15はbの方向に走行す
る。リール台14とブレーキバンド31の摩擦により、
リール台14にはブレーキトルクがかかり、磁気テープ
15にテンションが発生する。このときのテープテンシ
ョンはテンションポスト30においてテンションアーム
支持軸34まわりのモーメントとして働き、引っ張りば
ね32による力のモーメントとつりあう。テープテンシ
ョンが設定値より小さくなると、モーメントのつり合い
の関係からテンションアーム33はcの方向に回転し、
ブレーキバンド31がリール台14を締め付け、ブレー
キトルクが大きくなり、テープテンションが大きくな
る。逆に、テープテンションが設定値より大きくなる
と、テンションアーム33がd方向に回転しリール台1
4のブレーキトルクが小さくなり、テープテンションが
下がる。以上により、テープテンションを一定に保って
いる。
【0004】しかしながら、上記のような従来の構成で
は以下のような問題点がある。
【0005】本来、良好なヘッドタッチによる良好な磁
気記録再生特性を実現し、かつメカニズムに対してでき
るだけ小さい負荷にするためには、回転ドラム入口部で
のテープテンションを所定の値に保たなければならな
い。しかし、従来の方式では、テンションポール部での
テープテンションを検出し、テンションポール部のテン
ションを、リール台とブレーキバンドの摩擦力によって
制御している。また、テープテンションはテンションポ
ール部で制御しても、回転ドラム入口に至るまでに磁気
テープと固定ガイドやガイドローラとの摩擦力によって
増加する。これらの摩擦現象は、使用する磁気テープの
種類、リール台のブレーキドラム部、ブレーキバンドな
どの経時変化や環境変化によって変化し、テープテンシ
ョンの変動の原因となる。これらのテープテンションの
変動には従来の方法では対応できない。すなわち、テン
ションポール部でテープテンションを一定になるように
制御しても、回転ドラム入口部でのテープテンションが
常に最良なテンションになっていない。また、テープパ
ス上にテンションポールを設けることでメカニズムが複
雑になり、テープ負荷が増加する問題点もある。
【0006】また、現在、狭トラック化、磁気テープの
薄型化の方向に進んでいるが、トラックリニアリティや
テープダメージにテープテンションの変動が与える影響
は大きい。そのためにも、変動のない、より高精度なテ
ンション制御が必要である。そのため、次のような発明
が開示されている。
【0007】特開昭64−3844号公報、特開平2−
130745号公報は、磁気ヘッドがテープに接触する
ときに受ける力を検出し、テンション制御を行う発明を
開示し、特開平4−222948号公報は、ローディン
グポストのポストにかかる磁気テープの圧力を検出する
手段を設け、検出した圧力に応じて供給リールのブレー
キトルクを制御する発明を開示している。
【0008】特開昭64−3844号公報、特開平2−
130745号公報では、磁気ヘッドを弾性的に保持
し、磁気ヘッドがテープと接触する際の磁気ヘッド保持
部の変位によってテンションを検出する発明を開示して
いる。しかし磁気ヘッドを弾性的に支持することでテン
ションによって磁気ヘッドが変位し、磁気ヘッドの姿勢
が変化するため、常に良好なヘッドタッチを得ることが
困難である。その解決策としてダミーヘッドを用いた場
合、ヘッドの取り付け数の増加、テープたたき音などの
問題が新たに生ずる。また、回転している検出手段への
給電、検出手段からの検出信号の伝達には、スリップリ
ングを使用するしかなく、機構が頻繁となる。
【0009】特開平4−222948号公報では、ロー
ディングポスト内に圧力センサを内蔵し、ポストにかか
る磁気テープの圧力を検出する発明を開示している。圧
力センサで磁気テープの圧力を検出するには、磁気テー
プに圧力センサを直接接触させなければならない。その
ため、圧力センサはテープパスを変えず、かつ磁気テー
プにダメージを与えないように設置しなくてはならな
い。しかし、圧力センサの表面をポストの表面と同等に
仕上げ、テープパスを変えないようにローディングポス
トに内蔵させるのは非常に困難である。また、ポストに
巻き付き走行している磁気テープにかかるテープテンシ
ョンは、ポスト出口側のテープテンションの方が磁気テ
ープとポストの摩擦分だけ大きい。摩擦力は環境の変
化、経時変化により、変化するため、ポストにかかる磁
気テープの圧力を検出しても回転ドラム入口部のテンシ
ョンの値を正確に知ることはできない。また、ローディ
ングポストで磁気テープの圧力を測定しても、ローディ
ングポスト通過後、回転ドラムまでに別のガイドがある
場合は、回転ドラム入口部のテンションを正確に測定で
きない。
【0010】さらに、圧力センサを内蔵したローディン
グポストでは、そのサイズ、重量が大きくなる。このた
め、ローディング、アンローディング時のローディング
ポストの移動経路と駆動力の確保が必要となり、メカニ
ズムの小型、軽量化の要請に反する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のテー
プテンション検出、制御装置には、上述の公報記載の発
明によっても、検出機構が煩雑となる、回転ドラム入口
部でのテンションを正確に測定できない、メカニズムの
小型、軽量化の要請に反する等の問題点がなお存在し
た。
【0012】そこで本発明は、このような問題点を解決
するため、テープパスを変えずにテープテンションを検
出し、この測定値に基づいて回転ドラム入口部又は固定
ヘッド部でのテープテンションの制御を行うことによ
り、テープテンションのばらつきが小さく、テープダメ
ージがなく、テープ負荷の小さな磁気記録再生装置を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前述の目
的は、磁気テープに情報の記録再生を行う磁気記録再生
装置において、固定ガイド又はガイドローラの支持部に
設置され、前記固定ガイド又は前記ガイドローラに巻き
付き走行する磁気テープのテンションにより発生する前
記支持部の歪量を検出する歪検出手段と、前記歪検出手
段によって検出された前記歪量から前記固定ガイド又は
前記ガイドローラの入口及び出口の少なくとも一方のテ
ンションを求める検出回路とを有する前記磁気記録再生
装置のテンション検出装置と、磁気テープリールが装着
される供給側リール台のトルク調整手段と、前記テンシ
ョン検出装置から得られた情報を基に回転ドラム入口部
の磁気テープのテンションを算出し、前記トルク調整手
段に制御信号を出力する制御回路とを有する磁気記録再
生装置のテンション制御装置によって達成される。
【0014】請求項1記載の発明は、磁気記録再生装置
の固定ガイド又はガイドローラの支持部に設置された、
歪検出手段によってテープテンションを検出する検出装
置に係るものである。
【0015】請求項2記載の発明は、前記歪検出手段が
歪みゲージ又は半導体歪ゲージからなる検出装置に係る
ものである。
【0016】請求項3記載の発明は、前記検出装置を備
えた、回転ドラムを備えた磁気記録再生装置のテープテ
ンション制御装置に係るものである。
【0017】請求項4記載の発明は、前記検出装置を回
転ドラム直前の固定ガイド又はガイドローラに設置した
制御装置に係るものである。
【0018】請求項5記載の発明は、磁気テープと固定
ガイド間の摩擦係数又は磁気テープとガイドローラ間の
摩擦係数を算出する制御回路を備えた制御装置に係るも
のである。
【0019】請求項6記載の発明は前記検出装置を可動
型のポールベースの固定ガイド又はガイドローラに設置
した制御装置に係るものである。
【0020】請求項7記載の発明は固定ヘッドを備えた
磁気記録再生装置のテンション制御装置に係るものであ
る。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明についてその作用を説明す
る。磁気記録再生装置のリールに装着される供給側のリ
ール台にブレーキトルクを与えると、磁気テープにはブ
レーキトルクに応じたテンションが発生する。磁気テー
プが固定ガイドまたはガイドローラに巻き付くことによ
って固定ガイドまたはガイドローラの支持部にテンショ
ンに応じた歪が生じ、その歪を固定ガイド又はガイドロ
ーラの支持部に設置された歪検出手段を用いて検出する
ことにより、磁気記録再生装置のテープパスを変えるこ
となく、固定ガイド又はガイドローラに巻き付いている
磁気テープの入口及び出口のテンションを正確に測定す
ることができる。請求項2記載の発明によれば、歪みゲ
ージ又は半導体歪ゲージを使用することにより前記テン
ションの測定を簡易且つ確実に行うことができる。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
又は2記載の歪検出手段によるテンションの測定値を使
用して、磁気記録再生装置の回転ドラム入口部でのテー
プテンションを精度よく制御することができる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、前記歪検
出手段を回転ドラムの直前の固定ガイド又はガイドロー
ラに設置することにより、回転ドラム入口部でのテンシ
ョンをより精度よく制御することができる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、テンショ
ン検出機構を回転ドラムの入口側の直前に設けることが
できない場合であっても、前記歪検出手段によって検出
した歪量から固定ガイドまたはガイドローラの入口、出
口両側のテープテンションと固定ガイドと磁気テープ間
またはガイドローラと磁気テープ間の摩擦係数を算出
し、算出したテープテンションと摩擦係数とから回転ド
ラム入口部テープテンションを算出し、この値を使用し
て制御することにより回転ドラム入口部でのテープテン
ションを精度よく制御することができる。
【0025】請求項6に記載の発明によれば、テンショ
ン検出機構を可動型のポールベース上に設けた場合であ
っても、回転ドラム入口部でのテープテンションを精度
よく制御することができる。
【0026】請求項7に記載の発明によれば、固定ヘッ
ドを用いた磁気記録再生装置においても、固定ヘッド部
でのテープテンションを精度よく制御することができ
る。
【0027】
【実施例】以下、図1から図4を参照して、本発明の第
1の実施例について説明する。
【0028】図1に本発明の第1の実施例に係る磁気記
録再生装置の概略を示す。図1において、1は回転ドラ
ム、2はテンション検出機構、3は固定ガイド、4は供
給側ローディングポスト、5は巻き取り側ローディング
ポスト、6はキャプスタン、7はピンチローラ、8は供
給側リール、9は巻き取り側リール、10はテンション
検知回路、11はテンション制御回路、12はモータ駆
動回路、13は供給側駆動モータ、14はリール台、1
5は磁気テープ、16は巻取側駆動モータである。
【0029】回転ドラム1の入口側直前の固定ガイド3
の支持部に設けられたテンション検出機構2からの出力
信号εA 、εBはテンション検出回路10を介してテン
ション測定値T1 、T2としてテンション制御回路11
に入力される。テンション制御回路11では回転ドラム
入口部のテープテンションが所定のテープテンションに
なるような制御信号uを供給側リール台の駆動回路12
に出力する。駆動回路12は制御信号に基づいて供給側
のリール台14にブレーキトルクを与えるようリールモ
ータ13を駆動する。
【0030】次に各部について詳細に説明する。
【0031】まず、テンション検出機構2について説明
する。図2にテンション検出機構2の斜視図を、図3に
検出回路を、図4に固定ガイドにかかる力の関係を示
す。
【0032】図2において、2aは固定ガイド支持部、
2bは半導体歪ゲージである。テンション検出機構2は
固定ガイド3の支持部2aと半導体歪ゲージ2bからな
り、柱状の支持部2aの4つの側面すべてに半導体歪ゲ
ージ2bが貼られ、直角2方向の歪が検出できる。歪の
検出方向は、固定ガイド3に対する磁気テープの巻付角
の2等分方向(以後FA 方向とする。)とその直角方向
(以後FB 方向とする。)とする。
【0033】図3において17a、17bはブリッジ回
路、18a、18bは検出信号を増幅するアンプであ
る。1方向の歪の検出に2個の半導体歪ゲージを用い、
A 、FB 方向それぞれにブリッジ回路17a、17b
を組み、検出信号eをアンプ18a、18bで増幅す
る。ここでvはブリッジ回路に印加する電圧を示す。
【0034】図4に示すように固定ガイド3にはテープ
テンションT1 、T2 の合力Fが働く。テンション検出
機構の検出方向は、磁気テープ15の巻付角θの2等分
方向(FA 方向)とその直角方向(FB 方向)に設定し
てあるので、合力FをFA 、FB 方向に分解し、テンシ
ョン検出機構で分力FA 、FB を固定ガイド3の支持部
の歪εA 、εB として検出する。
【0035】片持ち梁にかかる力Fと歪εの関係は、
【0036】
【数1】
【0037】で表される。ここで、Lは力Fの作用点と
歪εが発生している位置との距離、εは縦弾性係数(ヤ
ング率)、bは梁である固定ガイドの支持部2aの正方
形断面の一辺の長さを表す。これから、固定ガイド3の
支持部の歪εA 、εB を検出すれば、分力FA 、FB
測定できる。
【0038】また、テープテンションT1 、T2 と合力
Fの分力FA 、FB の関係は、
【0039】
【数2】
【0040】で表される。この関係から分力FA 、FB
からテープテンションT1 、T2 が算出される。
【0041】このように、固定ガイド3の入口および出
口のテープテンションT1 、T2 を正確に算出すること
ができる。
【0042】次に上記構成における動作について説明す
る。
【0043】再生状態時、リールモータ13によって供
給側のリール台14にブレーキトルクがかけられてお
り、磁気テープ15にはテンションtが生じる。磁気テ
ープ15が走行し、固定ガイド3において入口側、出口
側にはそれぞれテンションT1、T2 が作用する。テン
ションT1 、T2 の合力Fがテンション検出機構2に働
き、テンション検出機構2の支持部2aには、FA 、F
B 方向にそれぞれ歪εA、εB が発生する。この歪
εA 、εB を支持部2aに貼り付けた半導体歪ゲージ2
bで抵抗変化としてとりだし、テンション検出回路10
によって固定ガイド3にかかるテンションT1 、T2
算出する。テンション制御回路11では、検出したテン
ションT2 つまり回転ドラム1の入口側のテンション
が、所定のテンションとなるようにモータ駆動回路12
に制御信号uを送り、リール台14のブレーキトルクを
調整する。これで、回転ドラム入口側のテンションT2
を所定のテンションに制御することができる。
【0044】また、第2の実施例として、テンション検
出機構を回転ドラムの入口側の直前に設けることができ
ない場合について説明する。
【0045】テンション検出機構を回転ドラムの入口側
の固定ガイドまたはガイドローラに設置する。設置した
テンション検出機構によりセンサ付きの固定ガイドまた
はガイドローラの入口、出口両側のテープテンションT
1 、T2 は第1の実施例と同様に測定できる。
【0046】ここで、固定ガイドに磁気テープが巻付角
θで巻き付いて走行しているとき、テープ走行方向上流
側および下流側のテープテンションT1 、T2 の間に
は、
【0047】
【数3】
【0048】の関係がある。ここで、μは磁気テープと
固定ガイド間の摩擦係数を表す。また、ガイドローラの
場合は磁気テープの巻付角θとして
【0049】
【数4】
【0050】の関係がある。ここで、Dはガイドローラ
のローラ部の外径、dはガイドローラの回転軸の軸径を
表す。これから、テープテンションT1 、T2 から、磁
気テープと固定ガイド間又は磁気テープとガイドローラ
間の摩擦係数μが分かる。テンション検出機構から回転
ドラムまでにある固定ガイドとガイドローラによるテン
ション増加は算出することができるので、回転ドラムで
の入口部のテープテンションを推定できる。その推定値
が所定のテンションとなるように供給側リール台のブレ
ーキトルクを調整することによって、回転ドラム入口部
でのテンションを適切な値に制御できる。
【0051】さらに図5a、図5bに基づいて第3の実
施例について説明する。テンション検出機構を可動型の
ポールベース上に設けたもので、図5a、図5bには第
1、第2の実施例と異なるポールベース部のみを示す。
図5aはアンローディング状態、図5bはローディング
状態を示している。これらの図において、23はポール
ベース、21はテンション検出機構の端子部、20は中
継端子、22はポールベースの位置決めポストを表す。
ローディング状態とアンローディング状態との間を可動
型のポールベース23上のガイドローラ4の支持部にテ
ンション検出機構2を設けた。そして、テンション検出
機構2の信号を授受するため、ポールベース側にセンサ
端子部21を、シャーシ上側に中継端子20を設けた。
ポールベース23がアンローディング状態からローディ
ング状態へ動くと、シャーシ上の中継端子20の端子部
20aがポールベース23上のテンション検出機構の端
子部21に乗り上げ、中継端子部20aとセンサ端子2
1ちが接触する。これで、テンション検出機構2からの
センサ信号がシャーシ側に伝わる。その信号で回転ドラ
ム入口部でのテープテンションの制御を行う。
【0052】以上から、テープパスを変えずに固定ガイ
ド入口、出口両側のテンションを測定できるテンション
検出装置が実現でき、また、そのテンション検出装置を
用いて回転ドラム入口部でのテープテンションを精度良
く制御でき、テープダメージが極めて少ない、テープ負
荷の小さな磁気記録再生装置を実現できる。
【0053】また、固定ヘッドを用いた磁気記録再生装
置においても同様のシステムを構築することによって、
固定ヘッド部でのテープテンションの精度を向上させる
ことができる。図6に、第4の実施例として固定ヘッド
を用いた場合の構成を示す。40は固定ヘッド、41は
テンション検出機構付きのテープガイド、42はキャプ
スタン、43はピンチローラ、44はカセット内のロー
ラ、45はカセット内のガイド、46は検出・制御回
路、47はモータ駆動回路である。
【0054】磁気テープ15はキャプスタン42とピン
チローラ43により図中矢印の方向へ走行する。供給側
駆動モータ13のブレーキトルクにより、磁気テープ1
5にはテープテンションが発生する。そのテープテンシ
ョンをテンション検出機構付きのテープガイド41で検
出し、固定ヘッド40部でのテープテンションが所定の
値となるよう制御回路46はモータ駆動回路47に制御
信号を出力する。モータ駆動回路47は制御信号に従っ
て供給側駆動モータ13を駆動し、ブレーキトルクを制
御する。
【0055】以上により、本発明のテンション検出機構
を用いて、固定ヘッド入口部でのテープテンションを精
度良く制御でき、テープダメージが極めて少ない、テー
プ負荷の小さな磁気記録再生装置を実現できる。
【0056】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、磁気記録再生
中の磁気テープに影響を与えずに、すなわちテープパス
を変えたりテープの負荷を増加させずに、テープテンシ
ョンを正確に測定するテープテンション検出装置を提供
できる。
【0057】請求項2の発明によれば、簡易且つ確実な
テープテンション検出装置を実現することができる。
【0058】請求項3の発明によれば、テープダメージ
が極めて少なく、テープ負荷の増加のない磁気記録再生
装置を実現できる。
【0059】請求項4の発明によれば、テープダメージ
が極めて少なく、テープ負荷の増加のない磁気記録再生
装置を実現できる。
【0060】請求項5の発明によれば、テンション検出
機構を回転ドラムの入口側の直前に設けることができな
い場合であっても、テープダメージが極めて少なく、テ
ープ負荷の増加のない磁気記録再生装置を実現できる。
【0061】請求項6のテンション制御装置によれば、
テンション検出機構を可動型のポールベース上に設けた
場合であっても、テープダメージが極めて少なく、テー
プ負荷の増加のない磁気記録再生装置を実現できる。
【0062】請求項7のテンション制御装置によれば、
固定ヘッドを用いた磁気記録再生装置においても、テー
プダメージが極めて少なく、テープ負荷の増加のない磁
気記録再生装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の制御装置の構成を
示す概略図である。
【図2】本発明のテンション検出機構を示す図である。
【図3】テンション検出装置の検出回路の構成を示す図
である。
【図4】固定ガイドに働く力の関係を示す図である。
【図5a】本発明の可動型ポールベースのテンション検
出機構のアンローディング状態を示す図である。
【図5b】本発明の可動型ポールベースのテンション検
出機構のローディング状態を示す図である。
【図6】本発明の固定ヘッドを備えた磁気記録再生装置
の制御装置の構成を示す図である。
【図7】従来のテンション制御機構を示す図である。
【符号の説明】
1 回転ドラム 2 テンション検出機構 3 固定ガイド 6 キャプスタン 7 ピンチローラ 8 供給側リール 9 巻取側リール 10 テンション検出回路 11 テンション制御回路 12 モータ駆動回路 13 供給側駆動モータ 16 巻取側駆動モータ 14 リール台 15 磁気テープ 17 ブリッジ回路 18 アンプ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープに情報の記録再生を行う磁気記
    録再生装置において、固定ガイド又はガイドローラの支
    持部に設置され、前記固定ガイド又は前記ガイドローラ
    に巻き付き走行する磁気テープのテンションにより発生
    する前記支持部の歪量を検出する歪検出手段と、前記歪
    検出手段によって検出された前記歪量から前記固定ガイ
    ド又は前記ガイドローラの入口及び出口の少なくとも一
    方のテンションを求める検出回路とを有する前記磁気記
    録再生装置のテンション検出装置。
  2. 【請求項2】 前記歪検出手段として歪ゲージ又は半導
    体歪ゲージを用いた請求項1に記載のテンション検出装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のテンショ
    ン検出装置と、磁気テープリールが装着される供給側リ
    ール台のトルク調整手段と、前記テンション検出装置か
    ら得られた情報を基に回転ドラム入口部の磁気テープの
    テンションを算出し、前記トルク調整手段に制御信号を
    出力する制御回路とを有する磁気記録再生装置のテンシ
    ョン制御装置。
  4. 【請求項4】 前記歪検出手段を回転ドラムの直前の固
    定ガイド又はガイドローラに設置した請求項3に記載の
    磁気記録再生装置のテンション制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が、前記テンション検出装
    置によって求めた前記固定ガイド又は前記ガイドローラ
    の入口部及び出口部のテンションから磁気テープと前記
    固定ガイド間の摩擦係数又は磁気テープと前記ガイドロ
    ーラ間の摩擦係数を算出し、前記算出された摩擦係数
    と、前記固定ガイド又は前記ガイドローラと前記回転ド
    ラムとの間に設置されたガイドの巻き付け角とから回転
    ドラム入口における前記磁気テープのテンションを算出
    する請求項3に記載の磁気記録再生装置のテンション制
    御装置。
  6. 【請求項6】 前記検出装置が、可動型のポールベース
    の固定ガイド又はガイドローラに設置された歪検出手段
    と、前記歪検出手段の端子部と、前記ポールベースがロ
    ーディング完了した位置近傍に設置され、前記歪検出手
    段の端子部と接触して前記歪検出手段の信号を授受する
    中継コネクタとを含む請求項3から請求項5のいずれか
    一項に記載の磁気記録再生装置のテンション制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2に記載のテンション検出
    装置と、磁気テープリールが装着される供給側リール台
    のトルク調整手段と、前記テンション検出機構から得ら
    れた情報を基に固定ヘッド部の磁気テープのテンション
    を算出し、前記トルク調整手段に制御信号を出力する制
    御回路とを有する磁気記録再生装置のテンション制御装
    置。
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