JPH08310278A - き電装置 - Google Patents

き電装置

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JPH08310278A
JPH08310278A JP12216195A JP12216195A JPH08310278A JP H08310278 A JPH08310278 A JP H08310278A JP 12216195 A JP12216195 A JP 12216195A JP 12216195 A JP12216195 A JP 12216195A JP H08310278 A JPH08310278 A JP H08310278A
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JP
Japan
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feeding
circuit breaker
feeder
speed air
gto
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Pending
Application number
JP12216195A
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English (en)
Inventor
Yuji Takagi
祐二 高木
Akihisa Kataoka
秋久 片岡
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Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Transport Engineering Inc filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遮断器の遮断失敗時に保守員が変電所に入ら
なくても自動的にリカバリーしてき電送電を継続できる
ようにする。 【構成】 1つのき電用GTO遮断器25c の遮断不動作
を検出する時には、当該き電用GTO遮断器の属するき
電変電所B 内の全てのき電用GTO遮断器25a,25b,25d
を開放動作させ、また隣接するき電変電所A,C における
き電線50a,50b を共有する直流き電系統に属するき電用
GTO遮断器15,35 を開放動作させ、当該き電用GTO
遮断器25c に直列に接続されたき電用断路器26c のイン
タロックを解除して開放させることによってこの故障原
因をき電系統から自動的に切り離し、この後にタイ断路
器27a を投入動作させ、先に開放されている全てのき電
用GTO遮断器を投入動作させ、また先に開放されてい
る隣接するき電変電所A,C のき電用GTO遮断器を投入
動作させる一連のシーケンシャル制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のき電変電所間で相
互き電を行う直流き電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電鉄用直流き電変電所のき電装置
は、図13に示すような構成である。セクション40で
区分されたき電線50a,60a;50b,60bにお
いて、例えば、き電線50aの区間はB変電所の直流母
線21からき電用GTO遮断器25a、断路器26aを
通り、隣接するA変電所に向けて送電され、他方、き電
線50bの区間はB変電所の直流母線21からき電用G
TO遮断器25c、断路器26cを通り、もう一方に隣
接するC変電所に向けて送電される。そしていま、例え
ば、き電用GTO遮断器25cが遮断失敗あるいは制御
不能のような遮断不動作に陥った場合、整流器設備20
の全ての整流器用交流遮断器23、正極用遮断器24
と、遮断不動作になったき電用GTO遮断器25cの他
の全てのき電用GTO遮断器25a,25b,25dと
を開放させてき電送電を停止し、その後、保守員がB変
電所に入り、遮断不動作となったき電用GTO遮断器2
5cに直列に接続されている断路器26cを開放させる
ことによって故障原因をき電系統から切り離す操作を行
う。この後、隣接するA変電所、C変電所それぞれのき
電用GTO遮断器15,35を開放させることによって
き電線50a,50bに電流を流れなくしておいて、B
変電所の該当するタイ断路器27aを投入し、さらに、
先に遮断動作させた整流器用交流遮断器23、正極用遮
断器24、残りのき電用GTO遮断器25a,25b,
25d、隣接するA変電所、C変電所それぞれのき電用
GTO遮断器15,35を投入していた。
【0003】このように保守員が変電所に入り、遮断不
動作となったき電用GTO遮断器25cに直列に接続さ
れている断路器26cを手動開放させる必要があるの
は、き電用GTO遮断器25cと断路器26cとの間に
はインタロックが組まれており、断路器26cの開放条
件はき電用GTO遮断器25cが開放していることであ
るため、そのき電用GTO遮断器25cが遮断不動作に
なれば断路器26cが自動的に開放動作することはな
く、手動によってインタロックを解除し、その後に断路
器26cを開放動作させなければならないからである。
【0004】また、き電用遮断器として高速度気中遮断
器が使用されたき電装置も使用されているが、き電用高
速度気中遮断器を用いたき電装置の場合、そのき電用高
速度気中遮断器の遮断不動作を検出する回路が設けられ
ていないので遮断不動作の検出ができず、事故などの過
電流が発生した場合に正極用遮断器を自己遮断させてき
電送電を停止させ、その後にGTO遮断器の場合と同様
に保守員が変電所に入って手動でき電用断路器を開放さ
せなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来のき電装置では、遮断動作すべきき電用遮断器が遮
断不動作になれば、保守員が変電所に入って手動操作に
よって該当するき電用断路器を開放させなければなら
ず、そのような操作を行うまでに時間がかかるが、その
間、故障原因をき電系統から切り離すことができない問
題点があった。
【0006】また故障したき電用GTO遮断器25cに
接続されているき電用断路器26cを手動開放すること
によって片送り送電がなされるが、これによってセクシ
ョン間に電位差が生じてセクションを通過する電車に悪
影響を及ぼす恐れがある問題点もあった。
【0007】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、いずれかのき電用遮断器に遮断失敗、
制御不能などの遮断不動作が発生した場合でも隣接変電
所を含めたき電設備の自動制御ができ、速やかに故障原
因をき電系統から自動的に切り離して復旧できるき電装
置を提供することを目的とする。
【0008】本発明はまた、予備き電用遮断器を用いた
き電装置において、その予備き電用遮断器を使用してい
る間にその予備き電用遮断器に故障が発生した場合に
も、速やかに故障原因をき電系統から自動的に切り離し
て復旧できるき電装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、隣接
する複数のき電変電所それぞれが、電力会社から供給さ
れる電力を遮断する遮断手段と電気車に電力を供給する
き電線との間に設けられたき電用GTO遮断器と、この
き電用GTO遮断器に直列に接続されたき電用断路器と
を通してき電線に直流を供給する直流き電系統を2系
統、並列に備え、2系統の直流き電系統それぞれのき電
線間の連結/開放の切替を行うタイ断路器を備え、2系
統の直流き電系統の一方のき電線を隣接するき電変電所
の2系統の直流き電系統の一方の直流き電系統のき電線
と共有させて成るき電装置において、き電用GTO遮断
器の遮断不動作を検出する遮断器異常検出手段と、この
遮断器異常検出手段がき電用GTO遮断器の遮断不動作
を検出した時に当該き電用GTO遮断器を備えるき電変
電所内の全ての遮断手段とき電用GTO遮断器とを開放
する遮断器開放手段と、この遮断器開放手段の開放動作
後に隣接する他のき電変電所におけるき電線を共有する
直流き電系統に属するき電用GTO遮断器を開放する隣
接変電所遮断器開放手段と、この隣接変電所遮断器開放
手段の開放動作後に当該き電用GTO遮断器に直列に接
続されたき電用断路器を開放する断路器開放手段と、こ
の断路器開放手段の開放動作後にタイ断路器を投入する
タイ断路器投入手段と、このタイ断路器投入手段の投入
動作の後に先に開放されている全ての遮断手段と遮断不
動作になっているき電用GTO遮断器以外の残りの全て
のき電用GTO遮断器を投入動作させ、先に開放されて
いる隣接するき電変電所のき電用GTO遮断器を投入動
作させる制御手段とを備えたものである。
【0010】請求項2の発明は、隣接する複数のき電変
電所それぞれが、電力会社から供給される電力を遮断す
る遮断手段と電気車に電力を供給するき電線との間に設
けられたき電用GTO遮断器と、このき電用GTO遮断
器に直列に接続されたき電用断路器とを通してき電線に
直流を供給する直流き電系統を2系統、並列に備え、予
備き電用断路器を介してき電用断路器のいずれとも接続
された予備き電用GTO遮断器を直流き電系統と並列に
備え、2系統の直流き電系統の一方のき電線を隣接する
き電変電所の2系統の直流き電系統の一方の直流き電系
統のき電線と共有させて成るき電装置において、き電用
GTO遮断器の遮断不動作を検出する遮断器異常検出手
段と、この遮断器異常検出手段がき電用GTO遮断器の
遮断不動作を検出した時に当該き電用GTO遮断器を備
えるき電変電所内の全ての遮断手段とき電用GTO遮断
器と予備き電用GTO遮断器とを開放する遮断器開放手
段と、この遮断器開放手段の開放動作後に隣接する他の
き電変電所におけるき電線を共有する直流き電系統に属
するき電用GTO遮断器を開放する隣接変電所遮断器開
放手段と、この隣接変電所遮断器開放手段の開放動作後
に当該き電用GTO遮断器に直列に接続されたき電用断
路器を開放する断路器開放手段と、この断路器開放手段
の開放動作後に開放されたき電用断路器と同じき電線に
接続されている予備き電用断路器を投入する予備き電用
断路器投入手段と、この予備き電用断路器投入手段の投
入動作の後に先に開放されている全ての遮断器と遮断不
動作になっているき電用GTO遮断器以外の残りの全て
のき電用GTO遮断器と予備き電用遮断器とを投入動作
させ、先に開放されている隣接するき電変電所のき電用
GTO遮断器を投入動作させる制御手段とを備えたもの
である。
【0011】請求項3の発明は、請求項2記載のき電装
置において、2系統の直流き電系統と並列に設けられ
た、き電線のいずれにも予備き電用断路器を介してき電
できるようにした予備き電用GTO遮断器及びこれと直
列に接続された予備母線断路器と、予備き電用GTO遮
断器の遮断不動作を検出する予備遮断器異常検出手段
と、この予備遮断器異常検出手段が遮断不動作を検出す
る時に予備母線断路器を開放する予備母線断路器開放手
段と、予備遮断器異常検出手段が予備き電用GTO遮断
器の遮断不動作を検出する時に当該予備き電用GTO遮
断器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用G
TO遮断器とを開放動作させ、隣接変電所遮断器開放手
段によって隣接するき電変電所におけるき電線を共有す
る直流き電系統に属するき電用GTO遮断器を開放動作
させ、予備母線断路器を開放動作させ、この後に先に開
放されている全ての遮断手段とき電用GTO遮断器とを
投入動作させ、先に開放されている隣接するき電変電所
のき電用GTO遮断器を投入動作させる予備制御手段と
を備えたものである。
【0012】請求項4の発明は、隣接する複数のき電変
電所それぞれが、電力会社から供給される電力を遮断す
る遮断手段と電気車に電力を供給するき電線との間に設
けられたき電用高速度気中遮断器と、このき電用高速度
気中遮断器に直列に接続されたき電用断路器とを通して
き電線に直流を供給する直流き電系統を2系統、並列に
備え、2系統の直流き電系統それぞれのき電線間の連結
/開放の切替を行うタイ断路器を備え、2系統の直流き
電系統の一方のき電線を隣接するき電変電所の2系統の
直流き電系統の一方の直流き電系統のき電線と共有させ
て成るき電装置において、き電用高速度気中遮断器各々
の両端電圧を検出する電圧検出手段と、き電用高速度気
中遮断器のいずれかに遮断指令が出ている時に当該遮断
指令が与えられているき電用高速度気中遮断器の両端電
圧がほぼ0に等しい場合に当該き電用高速度気中遮断器
の不動作を検出する遮断器異常検出手段と、この遮断器
異常検出手段がき電用高速度気中遮断器の遮断不動作を
検出した時に当該き電用高速度気中遮断器を備えるき電
変電所内の全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器と
を開放する遮断器開放手段と、この遮断器開放手段の開
放動作後に隣接する他のき電変電所におけるき電線を共
有する直流き電系統に属するき電用高速度気中遮断器を
開放する隣接変電所遮断器開放手段と、この隣接変電所
遮断器開放手段の開放動作後に当該き電用高速度気中遮
断器に直列に接続されたき電用断路器を開放する断路器
開放手段と、この断路器開放手段の開放動作後にタイ断
路器を投入するタイ断路器投入手段と、このタイ断路器
投入手段の投入動作の後に先に開放されている全ての遮
断手段と遮断不動作になっているき電用高速度気中遮断
器以外の残りの全てのき電用高速度気中遮断器を投入動
作させ、先に開放されている隣接するき電変電所のき電
用高速度気中遮断器を投入動作させる制御手段とを備え
たものである。
【0013】請求項5の発明のき電装置は、請求項4の
発明における電圧検出手段と遮断器異常検出手段に代え
て、き電用高速度気中遮断器各々に流れる電流を検出す
る電流検出手段と、き電用高速度気中遮断器のいずれか
に遮断指令が出ている時に電流検出手段が当該遮断指令
が与えられているき電用高速度気中遮断器に電流が流れ
ているのを検出する場合に当該き電用高速度気中遮断器
の不動作を検出する遮断器異常検出手段とを備えたもの
である。
【0014】請求項6の発明は、隣接する複数のき電変
電所それぞれが、電力会社から供給される電力を遮断す
る遮断手段と電気車に電力を供給するき電線との間に設
けられたき電用高速度気中遮断器と、このき電用高速度
気中遮断器に直列に接続されたき電用断路器とを通して
き電線に直流を供給する直流き電系統を2系統、並列に
備え、予備き電用断路器を介してき電用断路器のいずれ
とも接続された予備き電用高速度気中遮断器を直流き電
系統と並列に備え、2系統の直流き電系統の一方のき電
線を隣接するき電変電所の2系統の直流き電系統の一方
の直流き電系統のき電線と共有させて成るき電装置にお
いて、き電用高速度気中遮断器各々の両端電圧を検出す
る電圧検出手段と、き電用高速度気中遮断器のいずれか
に遮断指令が出ている時に母線電圧と電圧検出手段が出
力する当該遮断指令が与えられているき電用高速度気中
遮断器の両端電圧とを比較し、ほぼ等しい場合に当該き
電用高速度気中遮断器の不動作を検出する遮断器異常検
出手段と、この遮断器異常検出手段がき電用高速度気中
遮断器の遮断不動作を検出した時に当該き電用高速度気
中遮断器を備えるき電変電所内の全ての遮断手段とき電
用高速度気中遮断器と予備き電用高速度気中遮断器とを
開放する遮断器開放手段と、この遮断器開放手段の開放
動作後に隣接する他のき電変電所におけるき電線を共有
する直流き電系統に属するき電用高速度気中遮断器を開
放する隣接変電所遮断器開放手段と、この隣接変電所遮
断器開放手段の開放動作後に当該き電用高速度気中遮断
器に直列に接続されたき電用断路器を開放する断路器開
放手段と、この断路器開放手段の開放動作後に開放され
たき電用断路器と同じき電線に接続されている予備き電
用断路器を投入する予備き電用断路器投入手段と、この
予備き電用断路器投入手段の投入動作の後に先に開放さ
れている全ての遮断器と遮断不動作になっているき電用
高速度気中遮断器以外の残りの全てのき電用高速度気中
遮断器と予備き電用遮断器とを投入動作させ、先に開放
されている隣接するき電変電所のき電用高速度気中遮断
器を投入動作させる制御手段とを備えたものである。
【0015】請求項7の発明のき電装置は、請求項6の
発明における電圧検出手段と遮断器異常検出手段に代え
て、き電用高速度気中遮断器各々に流れる電流を検出す
る電流検出手段と、き電用高速度気中遮断器のいずれか
に遮断指令が出ている時に電流検出手段が当該遮断指令
が与えられているき電用高速度気中遮断器に電流が流れ
ているのを検出する場合に当該き電用高速度気中遮断器
の不動作を検出する遮断器異常検出手段とを備えたもの
である。
【0016】請求項8の発明は、請求項6記載のき電装
置において、2系統の直流き電系統と並列に設けられ
た、き電線のいずれにも予備き電用断路器を介してき電
できるようにした予備き電用高速度気中遮断器及びこれ
と直列に接続された予備母線断路器と、予備き電用高速
度気中遮断器の両端電圧を検出する予備電圧検出手段
と、予備き電用高速度気中遮断器に遮断指令が出ている
時に母線電圧と予備電圧検出手段が出力する当該予備き
電用高速度気中遮断器の両端電圧とを比較し、ほぼ等し
い場合に当該予備き電用高速度気中遮断器の不動作を検
出する予備遮断器異常検出手段と、この予備遮断器異常
検出手段が遮断不動作を検出する時に予備母線断路器を
開放する予備母線断路器開放手段と、予備遮断器異常検
出手段が予備き電用高速度気中遮断器の遮断不動作を検
出する時に当該予備き電用高速度気中遮断器の属するき
電変電所内の全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器
とを開放動作させ、隣接変電所遮断器開放手段によって
隣接するき電変電所におけるき電線を共有する直流き電
系統に属するき電用高速度気中遮断器を開放動作させ、
予備母線断路器を開放動作させ、この後に、先に開放さ
れている全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを
投入動作させ、先に開放されている隣接するき電変電所
のき電用高速度気中遮断器を投入動作させる予備制御手
段とを備えたものである。
【0017】請求項9の発明のき電装置は、請求項8の
発明における予備電圧検出手段と予備遮断器異常検出手
段に代えて、予備き電用高速度気中遮断器に流れる電流
を検出する予備電流検出手段と、予備き電用高速度気中
遮断器に遮断指令ができいる時に予備電流検出手段が当
該予備き電用高速度気中遮断器に電流が流れているのを
検出する場合に当該予備き電用高速度気中遮断器の不動
作を検出する予備遮断器異常検出手段とを備えたもので
ある。
【0018】
【作用】請求項1の発明のき電装置では、遮断器異常検
出手段が1つのき電用GTO遮断器の遮断不動作を検出
する時に遮断器開放手段によって当該き電用GTO遮断
器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用GT
O遮断器とを開放動作させ、隣接変電所遮断器開放手段
によって隣接するき電変電所におけるき電線を共有する
直流き電系統に属するき電用GTO遮断器を開放動作さ
せ、断路器開放手段によって当該き電用GTO遮断器に
直列に接続されたき電用断路器のインタロックを解除し
て強制的に開放させることによってこの故障原因をき電
系統から自動的に切り離す。この後、タイ断路器投入手
段によってタイ断路器を投入動作させ、このタイ断路器
の投入動作の後に、先に開放されている全ての遮断手段
と遮断不動作になっているき電用GTO遮断器以外の残
りの全てのき電用GTO遮断器を投入動作させ、また先
に開放されている隣接するき電変電所のき電用GTO遮
断器を投入動作させる。
【0019】この一連のシーケンシャル制御によって自
動的に故障原因をき電系統から切り離し、タイ断路器を
使用したT形送電により速やかにき電送電を再開する。
【0020】請求項2の発明のき電装置では、遮断器異
常検出手段が1つのき電用GTO遮断器の遮断不動作を
検出する時に遮断器開放手段によって当該き電用GTO
遮断器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用
GTO遮断器と予備き電用GTO遮断器とを開放動作さ
せ、隣接変電所遮断器開放手段によって隣接するき電変
電所におけるき電線を共有する直流き電系統に属するき
電用GTO遮断器を開放動作させ、断路器開放手段によ
って当該き電用GTO遮断器に直列に接続されたき電用
断路器をインタロックを解除して強制的に開放させるこ
とによってこの故障原因をき電系統から自動的に切り離
す。この後、強制的に開放されたき電用断路器と同じき
電線に接続されている予備き電用断路器を予備き電用断
路器投入手段によって投入動作させ、この予備き電用断
路器の投入動作の後に、先に開放されている全ての遮断
手段と遮断不動作になっているき電用GTO遮断器以外
の残りの全てのき電用GTO遮断器と予備き電用遮断器
とを投入動作させ、また先に開放されている隣接するき
電変電所のき電用GTO遮断器を投入動作させる。
【0021】この一連のシーケンシャル制御によって自
動的に故障原因をき電系統から切り離し、予備き電用G
TO遮断器を使用して速やかにき電送電を再開する。
【0022】請求項3の発明のき電装置では、き電用G
TO遮断器の1つを点検作業のために停止させ、それに
代えて予備き電用GTO遮断器を用いてき電を行ってい
る時にその予備き電用GTO遮断器のき電系統に故障が
発生し、遮断指令が予備き電用GTO遮断器に与えられ
たが遮断不動作になった場合、予備遮断器異常検出手段
が予備き電用GTO遮断器の遮断不動作を検出する時に
遮断器開放手段によって当該予備き電用GTO遮断器の
属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用GTO遮
断器とを開放動作させ、隣接変電所遮断器開放手段によ
って隣接するき電変電所におけるき電線を共有する直流
き電系統に属するき電用GTO遮断器を開放動作させ、
断路器開放手段によって当該予備き電用GTO遮断器に
直列に接続された予備母線断路器をインタロックを解除
して強制的に開放させることによって故障原因となって
いる予備き電系統を他のき電系統から自動的に切り離
す。この後、先に開放されている全ての遮断手段とき電
用GTO遮断器とを投入動作させ、また先に開放されて
いる隣接するき電変電所のき電用GTO遮断器を投入動
作させる。
【0023】この一連のシーケンシャル制御によって予
備き電系統を使用中にその予備き電系統に故障が発生し
ても、自動的に故障原因となっている予備き電系統を切
り離し、正規のき電系統を用いて速やかにき電送電を再
開する。
【0024】請求項4の発明のき電装置では、遮断器異
常検出手段が1つのき電用高速度気中遮断器の遮断不動
作をその両端電圧から検出する時に遮断器開放手段によ
って当該き電用高速度気中遮断器の属するき電変電所内
の全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを開放動
作させ、隣接変電所遮断器開放手段によって隣接するき
電変電所におけるき電線を共有する直流き電系統に属す
るき電用高速度気中遮断器を開放動作させ、断路器開放
手段によって当該き電用高速度気中遮断器に直列に接続
されたき電用断路器をインタロックを解除して強制的に
開放させることによって故障原因をき電系統から自動的
に切り離す。この後、タイ断路器投入手段によってタイ
断路器を投入動作させ、このタイ断路器の投入動作の後
に、先に開放されている全ての遮断手段と遮断不動作に
なっているき電用高速度気中遮断器以外の残りの全ての
き電用高速度気中遮断器とを投入動作させ、また先に開
放されている隣接するき電変電所のき電用高速度気中遮
断器を投入動作させる。
【0025】この一連のシーケンシャル制御によってき
電用高速度気中遮断器を用いたき電装置にあっても、遮
断不動作となった遮断器を自動的に検出してき電系統か
ら切り離し、タイ断路器を使用したT形送電により速や
かにき電送電を再開する。
【0026】請求項5の発明のき電装置では、1つのき
電用高速度気中遮断器が遮断不動作となった場合に、請
求項4の発明のき電装置における電圧検出手段と遮断器
異常検出手段に代えて、き電用高速度気中遮断器に流れ
る電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段が
遮断指令の与えられているき電用高速度気中遮断器に電
流が流れているのを検出する時に当該き電用高速度気中
遮断器の不動作を検出する遮断器異常検出手段とによっ
て遮断器異常を検出し、一連のシーケンシャル制御によ
って遮断不動作となった遮断器をき電系統から自動的に
切り離し、タイ断路器を使用したT形送電により速やか
にき電送電を再開する。
【0027】請求項6の発明のき電装置では、遮断器異
常検出手段が1つのき電用高速度気中遮断器の遮断不動
作をその両端電圧から検出する時に遮断器開放手段によ
って当該き電用高速度気中遮断器の属するき電変電所内
の全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器と予備き電
用高速度気中遮断器とを開放動作させ、隣接変電所遮断
器開放手段によって隣接するき電変電所におけるき電線
を共有する直流き電系統に属するき電用高速度気中遮断
器を開放動作させ、断路器開放手段によって当該き電用
高速度気中遮断器に直列に接続されたき電用断路器をイ
ンタロックを解除して強制的に開放させることによって
故障原因をき電系統から自動的に切り離す。この後、タ
イ断路器投入手段によってタイ断路器を投入動作させ、
このタイ断路器の投入動作の後に、先に開放されている
全ての遮断手段と遮断不動作になっているき電用高速度
気中遮断器以外の残りの全てのき電用高速度気中遮断器
と予備き電用高速度気中遮断器とを投入動作させ、また
先に開放されている隣接するき電変電所のき電用高速度
気中遮断器を投入動作させる。
【0028】この一連のシーケンシャル制御によって自
動的に故障原因をき電系統から切り離し、予備き電用高
速度気中遮断器を使用して速やかにき電送電を再開す
る。
【0029】請求項7の発明のき電装置では、1つのき
電用高速度気中遮断器が遮断不動作となった場合に、請
求項6の発明のき電装置における電圧検出手段と遮断器
異常検出手段に代えて、き電用高速度気中遮断器に流れ
る電流を検出する電流検出手段と、この電流検出手段が
遮断指令の与えられているき電用高速度気中遮断器に電
流が流れているのを検出する時に当該き電用高速度気中
遮断器の不動作を検出する遮断器異常検出手段とによっ
て遮断器異常を検出し、一連のシーケンシャル制御によ
って遮断不動作となった遮断器をき電系統から自動的に
切り離し、予備き電用高速度気中遮断器を使用して速や
かにき電送電を再開する。
【0030】請求項8の発明のき電装置では、き電用高
速度気中遮断器の1つを点検作業のために停止させ、そ
れに代えて予備き電用高速度気中遮断器を用いてき電を
行っている時にその予備き電用高速度気中遮断器のき電
系統に故障が発生し、遮断指令が予備き電用高速度気中
遮断器に与えられたが遮断不動作になった場合、予備遮
断器異常検出手段が遮断不動作をその両端電圧から検出
する時に遮断器開放手段によって当該予備き電用高速度
気中遮断器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき
電用高速度気中遮断器とを開放動作させ、隣接変電所遮
断器開放手段によって隣接するき電変電所におけるき電
線を共有する直流き電系統に属するき電用高速度気中遮
断器を開放動作させ、断路器開放手段によって当該予備
き電用高速度気中遮断器に直列に接続された予備母線断
路器をインタロックを解除して強制的に開放させること
によって故障原因となっている予備き電系統を他のき電
系統から自動的に切り離す。この後、先に開放されてい
る全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを投入動
作させ、また先に開放されている隣接するき電変電所の
き電用高速度気中遮断器を投入動作させる。
【0031】この一連のシーケンシャル制御によって予
備き電系統を使用中にその予備き電系統に故障が発生し
ても、自動的に故障原因となっている予備き電系統を切
り離し、正規のき電系統を用いて速やかにき電送電を再
開する。
【0032】請求項9の発明のき電装置では、予備き電
用高速度気中遮断器を用いてき電を行っている時にその
予備き電用高速度気中遮断器のき電系統に故障が発生
し、遮断指令が予備き電用高速度気中遮断器に与えられ
たが遮断不動作になった場合、請求項8の発明のき電装
置における電圧検出手段と遮断器異常検出手段に代え
て、予備き電用高速度気中遮断器に流れる電流を検出す
る電流検出手段と、この電流検出手段が遮断指令の与え
られている予備き電用高速度気中遮断器に電流が流れて
いるのを検出する時に当該予備き電用高速度気中遮断器
の不動作を検出する遮断器異常検出手段とによって遮断
器異常を検出し、この一連のシーケンシャル制御によっ
て予備き電系統を使用中にその予備き電系統に故障が発
生しても、自動的に故障原因となっている予備き電系統
を切り離し、正規のき電系統を用いて速やかにき電送電
を再開する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳説
する。図1は請求項1の発明の一実施例である第1の実
施例のき電装置の回路構成を示している。隣接する複数
の直流き電変電所A,B,Cそれぞれは同じ回路構成の
き電設備を備えているが、説明の便宜上、ここでは、B
変電所を中心にして、A変電所、C変電所それぞれにつ
いては、B変電所から制御を受ける部分についてのみ示
してある。
【0034】まず回路構成について説明する。10,2
0,30それぞれはA,B,C変電所それぞれの整流器
設備であり、電力会社から送電されてくる高圧交流を高
圧直流に整流する回路である。これらの整流設備10,
20,30には整流器用交流遮断器13,23,33と
正極用遮断器14,24,34が設けられている。そし
て、これらの整流器設備10,20,30それぞれで得
られる直流は直流母線11,21,31それぞれに供給
される。50a,50b、また60a,60bはセクシ
ョン40で区分されたき電線であり、き電線50a,6
0aそれぞれはA変電所、B変電所間で共用され、き電
線50b,60bそれぞれはB変電所、C変電所間で共
用される。
【0035】A変電所において、直流母線11からき電
線50aにはき電回線12を通じてき電されるようにな
っており、このき電回線12上にき電用GTO遮断器1
5とき電用断路器16が挿入されている。B変電所にお
いては、直流母線21からき電線50a,60a、また
き電線50b,60bそれぞれにき電するためにき電回
線22a,22b,22c,22dが備えられ、これら
のき電回線22a,22b,22c,22d上にき電用
GTO遮断器25a,25b,25c,25dとき電用
断路器26a,26b,26c,26dが挿入されてい
る。C変電所においても、直流母線31からき電線50
bにはき電回線32を通じてき電されるようになってお
り、このき電回線32上にき電用GTO遮断器35とき
電用断路器36が挿入されている。
【0036】セクション40で区分されたき電線50
a,50bにおいて、き電線50aの区間ではB変電所
の整流器設備20から整流器用交流遮断器23、正極用
遮断器24を通って直流母線21に供給される直流を、
さらにこの直流母線21からき電回線22a上のき電用
GTO遮断器25a、き電用断路器26aを通ってき電
線50aに直流が供給され、き電線50aに供給される
直流が隣接するA変電所のき電回線12上のき電用GT
O遮断器15に向けて送電される。またき電線50bの
区間では、B変電所の整流器設備20から整流器用交流
遮断器23、正極用遮断器24を通って直流母線21に
供給される直流を、さらにこの直流母線21からき電回
線22c上のき電用GTO遮断器25c、き電用断路器
26cを通ってき電線50bに直流が供給され、き電線
50bに供給される直流が隣接するC変電所のき電用G
TO遮断器35に向けて送電される。一方、A変電所、
C変電所それぞれからは、き電回線12,32とき電線
50a,50bそれぞれを通してB変電所のき電用GT
O遮断器25a,25cそれぞれに直流が送電され、突
き合わせ送電するようになっている。
【0037】またセクション40で区分されたき電線6
0a,60bにおいても、き電線60aの区間ではB変
電所の整流器設備20から整流器用交流遮断器23、正
極用遮断器24を通って直流母線21に供給される直流
を、さらにこの直流母線21からき電回線22b上のき
電用GTO遮断器25b、き電用断路器26bを通って
き電線60aに直流が供給され、き電線60aに供給さ
れる直流が隣接するA変電所のき電用GTO遮断器(図
示せず)に向けて送電される。またき電線60bの区間
では、B変電所の整流器設備20から整流器用交流遮断
器23、正極用遮断器24を通って直流母線21に供給
される直流を、さらにこの直流母線21からき電回線2
2d上のき電用GTO遮断器25d、き電用断路器26
dを通ってき電線50bに直流が供給され、き電線60
bに供給される直流が隣接するC変電所のき電用GTO
遮断器(図示せず)に向けて送電される。一方、A変電
所、C変電所それぞれからは、き電線60a,60bそ
れぞれを通してB変電所のき電用GTO遮断器25b,
25dそれぞれに直流が送電され、突き合わせ送電する
ようになっている。
【0038】これらのき電線50a,50b間、またき
電線60a,60b間を連結又は開放するためにタイ断
路器27a,27b(これらは通常は開放状態にある)
それぞれが装備されている。70はレールである。
【0039】故障発生時に多数の遮断器、断路器の一連
のシーケンスに従った開閉制御を行うために各変電所に
は制御回路80−1が備えられている。この制御回路8
0−1はリレーや論理素子を用いたシーケンシャル制御
回路によって構成することができるが、またコンピュー
タを用いた論理制御回路によって構成することもでき
る。図2には注目しているB変電所に設置されている制
御回路80−1の機能構成(A変電所、C変電所につい
ても同じ構成の制御回路が設置されるが、ここではB変
電所のものについて説明する)が示してあり、外部から
き電用GTO遮断器25a,25b,25c,25dの
いずれかの遮断失敗又は制御不能などの遮断不動作信号
を受けて異常検出信号を出力する遮断器異常検出部81
と、B変電所内の整流器用交流遮断器23、正極用遮断
器24及びき電用GTO遮断器25a,25b,25
c,25dの開閉制御を行う遮断器開閉制御部82と、
このB変電所の両側に隣接するA,C変電所のき電線5
0a,50bそれぞれに対するき電回線12,32上に
挿入されているき電用GTO遮断器15,35それぞれ
の開閉制御を行う隣接変電所遮断器開閉制御部83と、
遮断器異常検出部81が遮断不動作の異常を起こしてい
る時にその不動作のき電用GTO遮断器に直列に接続さ
れたき電用断路器のインタロックを解除して強制的に開
放する断路器開放部84と、タイ断路器27a,27b
それぞれの開閉制御を行うタイ断路器投入部85を備
え、さらにこれらの各部の制御動作を後述する所定のシ
ーケンスに従って実行させるシーケンシャル動作制御部
86−1を備えている。
【0040】次に、上記構成のき電装置の動作について
説明する。なお、説明の便宜のために、き電線50a,
50bに関するき電について説明するが、き電線60
a,60bについても同じ説明が当てはまる。
【0041】いま、B変電所のき電用GTO遮断器25
cが遮断失敗した場合、制御回路80−1のシーケンシ
ャル動作制御部86−1による以下のシーケンシャル制
御動作によってこのき電回線22cをき電系統から切り
離し、タイ断路器27aによってき電回線22aからき
電線50bに直流き電するようにして故障リカバリーを
行う。
【0042】このシーケンシャル動作制御部86−1が
行うシーケンシャル動作制御は次の通りである。
【0043】(1)外部からの信号に応じて遮断器異常
検出部81が1つのき電用GTO遮断器25cの遮断不
動作を検出する。
【0044】(2)遮断器開閉制御部82によってB変
電所内の全ての整流器用交流遮断器23、正極用遮断器
24及び残りのき電用GTO遮断器25a,25b,2
5dを開放動作させる。
【0045】(3)隣接変電所遮断器開閉制御部83に
よって隣接するA,C各変電所におけるき電線50a,
50bそれぞれに接続されているき電回線12,32上
のき電用GTO遮断器15,35それぞれを開放動作さ
せる。
【0046】(4)断路器開放部84によって、遮断不
動作となっているき電用GTO遮断器25cに直列に接
続されたき電用断路器26cに対して遮断器開−断路器
開となる設定がされているインタロックを解除して、強
制的に開放させる。
【0047】以上の動作によって異常が発生したき電用
GTO遮断器25cの属するき電系統が本来のき電線5
0bから切り離されることになる。
【0048】(5)タイ断路器投入部85によってタイ
断路器27aを投入動作させる。
【0049】(6)遮断器開閉制御部82によって先に
開放されている全ての整流器用交流遮断器23、正極用
遮断器24及び遮断不動作になっているき電用GTO遮
断器25c以外の残りの全てのき電用GTO遮断器25
a,25b,25dを投入動作させる。
【0050】(7)隣接変電所遮断器開閉制御部83に
よって先に開放されている隣接するA,C各変電所のき
電用GTO遮断器15,35を投入動作させる。
【0051】これによってき電用GTO遮断器25cの
属するき電系統がき電線50bから切り離され、代わり
にタイ断路器27aによってき電線50bにき電回線2
2a、き電用GTO遮断器25aのき電系統が接続され
て直流送電されるようになり、セクション40によって
区分されているき電線50a,50bそれぞれにT形き
電送電により引き続き直流き電が継続されることにな
る。
【0052】次に、請求項2の発明の一実施例を図3及
び図4に基づいて説明する。この第2の実施例のき電装
置の回路構成は図1に示した第1の実施例に対して、タ
イ断路器27a,27bに代わって、予備き電用GTO
遮断器25zとこの出力側に並列に接続された予備き電
用断路器28a,28b,28c,28dとを備え、予
備き電用断路器28a,28b,28c,28dそれぞ
れをき電回線2a,22b,22c,22cそれぞれに
き電用断路器26a,26b,26c,26dそれぞれ
と並列になるように接続したことを特徴とする。その他
の各回路部品は、図1に示した第1の実施例と同じもの
については共通の符号を付して示してある。
【0053】B変電所内の制御回路80−2は図4に示
す機能構成であり、第1の実施例の制御回路80−1と
同様にリレーや論理素子を用いたシーケンシャル制御回
路によって構成することができるが、またコンピュータ
を用いた論理制御回路によって構成することもできる。
この制御回路80−2は、外部からき電用GTO遮断器
25a,25b,25c,25dのいずれかの遮断失敗
又は制御不能などの遮断不動作信号を受けて遮断異常検
出信号を出力するする遮断器異常検出部81と、B変電
所内の整流器用交流遮断器23、正極用遮断器24、き
電用GTO遮断器25a,25b,25c,25d及び
予備き電用遮断器25zの開閉制御を行う遮断器開閉制
御部82´と、このB変電所の両側に隣接するA,C変
電所のき電線50a,50bそれぞれに対するき電回線
12,32上に挿入されているき電用GTO遮断器1
5,35それぞれの開閉制御を行う隣接変電所遮断器開
閉制御部83と、遮断器異常検出部81が遮断不動作の
異常を検出している時にその不動作のき電用GTO遮断
器に直列に接続されたき電用断路器のインタロックを解
除して強制的に開放する断路器開放部84と、予備き電
用断路器28a,28b,28c,28dそれぞれの開
閉制御を行う予備き電用断路器開閉制御部87を備え、
さらにこれらの各部の制御動作を後述する所定のシーケ
ンスに従って実行させるシーケンシャル動作制御部86
−2を備えている。
【0054】次に、上記構成のき電装置の動作について
説明する。なお、説明の便宜のために、き電線50a,
50bに関するき電について説明するが、き電線60
a,60bについても同じ説明が当てはまる。
【0055】いま、B変電所のき電用GTO遮断器25
cが遮断失敗した場合、制御回路80−2のシーケンシ
ャル動作制御部86−2による以下のシーケンシャル制
御動作によってこのき電回線22cをき電系統から切り
離し、直流母線21から予備き電用GTO遮断器25a
及び予備き電用断路器28cを通してき電線50bに直
流き電するようにして故障リカバリーを行う。
【0056】このシーケンシャル動作制御部86−2が
行うシーケンシャル動作制御は次の通りである。
【0057】(11)外部からの信号に応じて遮断器異
常検出部81が1つのき電用GTO遮断器25cの遮断
不動作を検出する。
【0058】(12)遮断器開閉制御部82´によって
B変電所内の全ての整流器用交流遮断器23、正極用遮
断器24、残りのき電用GTO遮断器25a,25b,
25d及び予備き電用GTO遮断器25zを開放動作さ
せる。
【0059】(13)隣接変電所遮断器開閉制御部83
によって隣接するA,C各変電所におけるき電線50
a,50bそれぞれに接続されているき電回線12,3
2上のき電用GTO遮断器15,35それぞれを開放動
作させる。
【0060】(14)断路器開放部84によって、遮断
不動作となっているき電用GTO遮断器25cに直列に
接続されたき電用断路器26cに対して遮断器開−断路
器開となる設定がされているインタロックを解除して、
強制的に開放させる。
【0061】以上の動作によって異常が発生したき電用
GTO遮断器25cの属するき電系統が本来のき電線5
0bから切り離されることになる。
【0062】(15)予備き電用断路器開閉制御部85
によって予備き電用断路器28cを投入動作させて予備
き電用GTO遮断器25zの出力側をき電線50bに接
続する。
【0063】(16)遮断器開閉制御部82´によって
先に開放されている全ての整流器用交流遮断器23、正
極用遮断器24、遮断不動作になっているき電用GTO
遮断器25c以外の残りの全てのき電用GTO遮断器2
5a,25b,25d及び予備き電用GTO遮断器25
zを投入動作させる。
【0064】(17)隣接変電所遮断器開閉制御部83
によって先に開放されている隣接するA,C各変電所の
き電用GTO遮断器15,35を投入動作させる。
【0065】これによってき電用GTO遮断器25cの
属するき電系統がき電線50bから切り離され、代わり
に予備き電用断路器28cによってき電線50bに予備
き電用GTO遮断器25zのき電系統が接続されて直流
送電されるようになり、セクション40によって区分さ
れているき電線50a,50bそれぞれに引き続き直流
き電が継続されることになる。
【0066】次に、請求項3の発明の一実施例を図5及
び図6に基づいて説明する。この第3の実施例のき電装
置は、図3に示した第2の実施例のき電装置に対して、
予備き電用GTO遮断器25zとこの出力側に並列に接
続されている予備き電用断路器28a,28b,28
c,28dとの間に、さらに予備き電用母線断路器29
を挿入したことを特徴としている。またこのき電装置
は、き電GTO遮断器25a,25b,25c,25d
のいずれか一系統を保守点検作業のために停止させる場
合に、予備き電用GTO遮断器25zの予備き電系統を
用いて停止させている正規のき電系統の肩代わりをさせ
る機能を付加的に備えている。
【0067】そして制御回路80−2´は第2の実施例
と同じように正規のき電系統の使用中にいずれかのき電
用GTO遮断器が遮断不動作になった場合にそのリカバ
リーを予備き電用GTO遮断器25zによって行うシー
ケンシャル制御動作を行うだけでなく、上記のように正
規のいずれかのき電用GTO遮断器の保守点検時にその
肩代わりとして予備き電用GTO遮断器25zを使用し
ているときに予備き電用GTO遮断器25zが遮断不動
作に陥った場合に、それまで停止中であった正規のき電
用GTO遮断器によるき電に復帰させるためのシーケン
シャル制御動作を行う点に特徴がある。
【0068】そこでB変電所内の制御回路80−2´は
図6に示す機能構成であり、第2の実施例の制御回路8
0−2と同様の働きをなす遮断器異常検出部81、遮断
器開閉制御部82´、隣接変電所遮断器開閉制御部8
3、断路器開放部84、予備き電用断路器開閉制御部8
7及びシーケンシャル動作制御部86−2を備えている
と共に、さらに、予備き電用GTO遮断器25zの遮断
不動作を検出する予備遮断器異常検出部88と、予備母
線断路器29のインタロックを解除して強制的に開放さ
せる予備母線断路器開放部89と、後述の一連の予備シ
ーケンシャル制御動作を実行する予備シーケンシャル動
作制御部86−2´とを追加的に備えている。
【0069】次に、上記構成のき電装置の動作について
説明する。なお、説明の便宜のために、き電線50a,
50bに関するき電について説明するが、き電線60
a,60bについても同じ説明が当てはまる。また、予
備き電用GTO遮断器25zを用いないでき電送電を行
っている間におけるき電用GTO遮断器25a,25
b,25c,25dのいずれかの遮断不動作発生に対し
ては図3及び図4に示した第2の実施例の制御回路80
−2とまったく同じ働きをなす。
【0070】そしてき電用GTO遮断器25a,25
b,25c,25dのいずれか、ここでは例えばき電用
GTO遮断器25cが保守点検作業のために停止され、
代わりに予備き電用GTO遮断器25zを動作させ、直
流母線21からの直流を予備き電用母線断路器29と予
備き電用断路器28cを通してき電線50bにき電させ
ている状態で、何らかの原因で外部から予備き電用GT
O遮断器25zに対する遮断指令が入力されたが、その
予備き電用GTO遮断器25zに遮断不動作の故障が発
生した場合のリカバリー動作について説明する。
【0071】いま、B変電所の予備き電用GTO遮断器
25zが遮断失敗した場合、制御回路80−2´のシー
ケンシャル動作制御部86−2´による以下のシーケン
シャル制御動作によってこの予備き電用GTO遮断器2
5zをき電系統から切り離し、直流母線21から本来正
規のき電用GTO遮断器25c及びき電用断路器26c
を通してき電線50bに直流き電して故障リカバリーを
行う。
【0072】この予備シーケンシャル動作制御部86−
2´が行うシーケンシャル動作制御は次の通りである。
【0073】(21)外部からの信号に応じて予備遮断
器異常検出部88が予備き電用GTO遮断器25zの遮
断不動作を検出する。
【0074】(22)遮断器開閉制御部82´によって
B変電所内の全ての整流器用交流遮断器23、正極用遮
断器24及びき電用GTO遮断器25a,25b,25
c,25dを開放動作させる。
【0075】(23)隣接変電所遮断器開閉制御部83
によって隣接するA,C各変電所におけるき電線50
a,50bそれぞれに接続されているき電回線12,3
2上のき電用GTO遮断器15,35それぞれを開放動
作させる。
【0076】(24)予備母線断路器開放部89によっ
て、予備き電用GTO遮断器25zに直列に接続された
予備き電用母線断路器29に対して遮断器開−断路器開
となる設定がされているインタロックを解除して、強制
的に開放させる。
【0077】以上の動作によって異常が発生した予備き
電用GTO遮断器25zのき電系統がき電線50bから
切り離されることになる。
【0078】(25)遮断器開閉制御部82´によって
先に開放されている全ての整流器用交流遮断器23、正
極用遮断器24、き電用GTO遮断器25a,25b,
25c,25dを投入動作させる。
【0079】(26)隣接変電所遮断器開閉制御部83
によって先に開放されている隣接するA,C各変電所の
き電用GTO遮断器15,35を投入動作させる。
【0080】これによって予備き電用GTO遮断器25
zのき電系統がき電線50bから切り離され、代わりに
正規のき電用GTO遮断器25cのき電系統がき電線5
0bに接続されて直流送電されるようになり、セクショ
ン40によって区分されているき電線50a,50bそ
れぞれに引き続き直流き電が継続されることになる。
【0081】次に、請求項4の発明の一実施例を図7及
び図2に基づいて説明する。この第4の実施例は、第1
の実施例におけるB変電所のき電用GTO遮断器25
a,25b,25c,25dに代えてき電用高速度気中
遮断器225a,225b,225c,225dが用い
られ、また隣接するA,C変電所それぞれのき電用GT
O遮断器15,35に代えてき電用高速度気中遮断器1
15,335が用いられている。そして、これらの高速
度気中遮断器の場合、従来一般に遮断失敗あるいは制御
不能によって遮断不動作に陥った時にそれらの異常を検
出する機構が備えられていなかったので、それらの異常
を検出するために各高速度気中遮断器の両端電圧を検出
する電圧検出器90a,90b,90c,90dと、比
較電圧を生成するために直流母線21の電圧を検出する
母線電圧検出器91と、それらの電圧検出器90a,9
0b,90c,90dの検出電圧を母線電圧検出器91
の比較電圧と比較して遮断不動作判定を行い、制御回路
80−1に判定信号を入力する比較回路92が備えられ
ている。なお、制御回路80−1は図2に示した第1の
実施例のものと共通である。
【0082】次に、第4の実施例の動作について説明す
る。外部からの遮断指令によっていずれかのき電用高速
度気中遮断器、例えば、き電用高速度気中遮断器225
cに遮断指令が与えられたが、遮断失敗あるいは制御不
能のために遮断不動作に陥った場合、正常時には遮断指
令の与えられた遮断器225cの両端電圧は直流母線2
1の電圧とほぼ等しくなるはずであるが、それが投入状
態のままになるために両端電圧がほぼ0となる。そこ
で、この検出電圧信号を比較回路92において直流母線
電圧と比較し、両端電圧がほぼ0に等しく、直流母線電
圧と大きく異なっているときには該当する高速度気中遮
断器225cの遮断不動作が発生しているものと判定し
てその信号を制御回路80−1に与える。
【0083】制御回路80−1では、動作異常検出部8
1がこの遮断不動作判定信号を受けて該当するき電用高
速度気中遮断器225cの異常検出信号をシーケンシャ
ル動作制御部86−1に出力し、以下、第1の実施例と
同じく(1)〜(7)のシーケンシャル動作制御によっ
てき電用高速度気中遮断器225cをき電系統から切り
離し、代わりにタイ断路器27aによってき電線50b
にき電回線22a、き電用高速度気中遮断器225aの
き電系統が接続されて直流送電されるようになり、セク
ション40によって区分されているき電線50a,50
bそれぞれにT形き電送電により引き続き直流き電が継
続されることになる。
【0084】次に、請求項5の発明の一実施例について
図8及び図2に基づいて説明する。この第5の実施例
は、図1に示した第1の実施例におけるB変電所のき電
用GTO遮断器25a,25b,25c,25dに代え
てき電用高速度気中遮断器225a,225b,225
c,225dが用いられ、また隣接するA,C変電所そ
れぞれのき電用GTO遮断器15,35に代えてき電用
高速度気中遮断器115,335が用いられている。そ
して、これらの高速度気中遮断器の場合、従来一般に遮
断失敗あるいは制御不能によって遮断不動作に陥った時
にそれらの異常を検出する機構が備えられていなかった
ので、それらの異常を検出するために各高速度気中遮断
器に流れる電流を検出する電流検出器100a,100
b,100c,100dを備え、これらの検出電流信号
が制御回路80−1に入力されるようになっている。
【0085】次に、第5の実施例の動作について説明す
る。外部からの遮断指令によっていずれかのき電用高速
度気中遮断器、例えば、き電用高速度気中遮断器225
cに遮断指令が与えられたが、遮断失敗あるいは制御不
能のために遮断不動作に陥った場合、正常時には遮断指
令の与えられた遮断器225cに流れる電流は遮断され
るはずであるが、それが投入状態のままになるために遮
断器225cに電流が流れ続けることになる。そこで、
電流検出器100cの電流検出信号を制御回路80−1
の動作異常検出部81に与えることにより、動作異常検
出部81が遮断指令を受けているき電用高速度気中遮断
器225cに電流が検出されていることから異常検出信
号をシーケンシャル動作制御部86−1に出力するよう
になる。
【0086】以下、第1の実施例と同じく(1)〜
(7)のシーケンシャル動作制御によってき電用高速度
気中遮断器225cをき電系統から切り離し、代わりに
タイ断路器27aによってき電線50bにき電回線22
a、き電用高速度気中遮断器225aのき電系統が接続
されて直流送電されるようになり、セクション40によ
って区分されているき電線50a,50bそれぞれにT
形き電送電により引き続き直流き電が継続されることに
なる。
【0087】次に、請求項6の発明の一実施例を図9及
び図4に基づいて説明する。この第6の実施例は、図3
に示した第2の実施例におけるB変電所のき電用GTO
遮断器25a,25b,25c,25d、また予備き電
用GTO遮断器25zに代えてき電用高速度気中遮断器
225a,225b,225c,225d、また予備き
電用高速度気中遮断器225zが用いられ、また隣接す
るA,C変電所それぞれのき電用GTO遮断器15,3
5に代えてき電用高速度気中遮断器115,335が用
いられている。そして、これらの高速度気中遮断器の場
合、従来一般に遮断失敗あるいは制御不能によって遮断
不動作に陥った時にそれらの異常を検出する機構が備え
られていなかったので、それらの異常を検出するために
各高速度気中遮断器の両端電圧を検出する電圧検出器9
0a,90b,90c,90d,90zと、比較電圧を
生成するために直流母線21の電圧を検出する母線電圧
検出器91と、それらの電圧検出器90a,90b,9
0c,90d,90zの検出電圧を母線電圧検出器91
の比較電圧と比較して遮断不動作判定を行い、制御回路
80−2に判定信号を入力する比較回路92が備えられ
ている。なお、制御回路80−2は図4に示した第2の
実施例のものと共通である。
【0088】次に、第6の実施例の動作について説明す
る。外部からの遮断指令によっていずれかのき電用高速
度気中遮断器、例えば、き電用高速度気中遮断器225
cに遮断指令が与えられたが、遮断失敗あるいは制御不
能のために遮断不動作に陥った場合、正常時には遮断指
令の与えられた遮断器225cの両端電圧は直流母線2
1の電圧とほぼ等しくなるはずであるが、それが投入状
態のままになるために両端電圧がほぼ0となる。そこ
で、この検出電圧信号を比較回路92において直流母線
電圧と比較し、両端電圧がほぼ0に等しく、直流母線電
圧と大きく異なっているときには該当する高速度気中遮
断器225cの遮断不動作が発生しているものと判定し
てその信号を制御回路80−2に与える。
【0089】制御回路80−2では、動作異常検出部8
1がこの遮断不動作判定信号を受けて該当するき電用高
速度気中遮断器225cの異常検出信号をシーケンシャ
ル動作制御部86−2に出力し、以下、第2の実施例と
同じく(11)〜(17)のシーケンシャル動作制御に
よってき電用高速度気中遮断器225cをき電系統から
切り離し、代わりに予備き電用断路器28cによってき
電線50bに予備き電用高速度気中遮断器225zの予
備き電系統が接続されて直流送電されるようになり、セ
クション40によって区分されているき電線50a,5
0bそれぞれに引き続き直流き電が継続されることにな
る。
【0090】次に、請求項7の発明の一実施例について
図10及び図4に基づいて説明する。この第7の実施例
は、図3に示した第2の実施例におけるB変電所のき電
用GTO遮断器25a,25b,25c,25d、また
予備き電用GTO遮断器25zに代えてき電用高速度気
中遮断器225a,225b,225c,225d、ま
た予備き電用高速度気中遮断器225zが用いられ、ま
た隣接するA,C変電所それぞれのき電用GTO遮断器
15,35に代えてき電用高速度気中遮断器115,3
35が用いられている。そして、これらの高速度気中遮
断器の場合、従来一般に遮断失敗あるいは制御不能によ
って遮断不動作に陥った時にそれらの異常を検出する機
構が備えられていなかったので、それらの異常を検出す
るために各高速度気中遮断器に流れる電流を検出する電
流検出器100a,100b,100c,100d,1
00zを備え、これらの検出電流信号が制御回路80−
2に入力されるようになっている。
【0091】次に、第7の実施例の動作について説明す
る。外部からの遮断指令によっていずれかのき電用高速
度気中遮断器、例えば、き電用高速度気中遮断器225
cに遮断指令が与えられたが、遮断失敗あるいは制御不
能のために遮断不動作に陥った場合、正常時には遮断指
令の与えられた遮断器225cに流れる電流は遮断され
るはずであるが、それが投入状態のままになるために遮
断器225cに電流が流れ続けることになる。そこで、
電流検出器100cの電流検出信号を制御回路80−2
の動作異常検出部81に与えることにより、動作異常検
出部81が遮断指令を受けているき電用高速度気中遮断
器225cに電流が検出されていることから異常検出信
号をシーケンシャル動作制御部86−2に出力するよう
になる。
【0092】以下、第2の実施例と同じく(11)〜
(17)のシーケンシャル動作制御によってき電用高速
度気中遮断器225cをき電系統から切り離し、代わり
に予備き電用断路器28cによってき電線50bに予備
き電用高速度気中遮断器225zの予備き電系統が接続
されて直流送電されるようになり、セクション40によ
って区分されているき電線50a,50bそれぞれに引
き続き直流き電が継続されることになる。
【0093】次に、請求項8の発明の一実施例を図11
及び図6に基づいて説明する。この第8の実施例は、図
5に示した第3の実施例におけるB変電所のき電用GT
O遮断器25a,25b,25c,25d、また予備き
電用GTO遮断器25zに代えてき電用高速度気中遮断
器225a,225b,225c,225d、また予備
き電用高速度気中遮断器225zが用いられ、また隣接
するA,C変電所それぞれのき電用GTO遮断器15,
35に代えてき電用高速度気中遮断器115,335が
用いられている。そして、これらの高速度気中遮断器の
場合、従来一般に遮断失敗あるいは制御不能によって遮
断不動作に陥った時にそれらの異常を検出する機構が備
えられていなかったので、それらの異常を検出するため
に各高速度気中遮断器の両端電圧を検出する電圧検出器
90a,90b,90c,90d,90zと、比較電圧
を生成するために直流母線21の電圧を検出する母線電
圧検出器91と、それらの電圧検出器90a,90b,
90c,90d,90zの検出電圧を母線電圧検出器9
1の比較電圧と比較して遮断不動作判定を行い、制御回
路80−2´に判定信号を入力する比較回路92が備え
られている。なお、制御回路80−2´は図6に示した
第3の実施例のものと共通である。
【0094】次に、第8の実施例の動作について説明す
る。なお、予備き電用高速度気中遮断器225zを用い
ないでき電送電を行っている間におけるき電用高速度気
中遮断器225a,225b,225c,225dのい
ずれかの遮断不動作発生に対しては図9及び図4に示し
た第6の実施例の制御回路80−2とまったく同じ働き
をなす。
【0095】以下、き電用高速度気中遮断器225a,
225b,225c,225dのいずれか、ここでは例
えばき電用高速度気中遮断器225cが保守点検作業の
ために停止され、代わりに予備き電用高速度気中遮断器
225zを動作させ、直流母線21からの直流を予備き
電用母線断路器29と予備き電用断路器28cを通して
き電線50bにき電させている状態で、何らかの原因で
外部から予備き電用高速度気中遮断器225zに対する
遮断指令が入力されたが、その予備き電用高速度気中遮
断器225zに遮断不動作の故障が発生した場合のリカ
バリー動作について説明する。
【0096】外部からの遮断指令によって予備き電用高
速度気中遮断器225zに遮断指令が与えられたが、遮
断失敗あるいは制御不能のために遮断不動作に陥った場
合、正常時には遮断指令の与えられた遮断器225zの
両端電圧は直流母線21の電圧とほぼ等しくなるはずで
あるが、それが投入状態のままになるために両端電圧が
ほぼ0となる。そこで、この検出電圧信号を比較回路9
2において直流母線電圧と比較し、両端電圧がほぼ0に
等しく、直流母線電圧と大きく異なっているときには予
備き電用高速度気中遮断器225zの遮断不動作が発生
しているものと判定してその信号を制御回路80−2´
に与える。
【0097】制御回路80−2´では、予備遮断器異常
検出部88がこの遮断不動作判定信号を受けて予備き電
用高速度気中遮断器225zの異常検出信号を予備シー
ケンシャル動作制御部86−2´に出力し、以下、第3
の実施例と同じく(21)〜(26)のシーケンシャル
動作制御によって予備き電用高速度気中遮断器225z
をき電系統から切り離し、直流母線21から本来正規の
き電用高速度気中遮断器225c及びき電用断路器26
cを通してき電線50bに直流き電して故障リカバリー
を行う。
【0098】次に、請求項9の発明の一実施例について
図12及び図4に基づいて説明する。この第9の実施例
は、第3の実施例におけるB変電所のき電用GTO遮断
器25a,25b,25c,25d、また予備き電用G
TO遮断器25zに代えてき電用高速度気中遮断器22
5a,225b,225c,225d、また予備き電用
高速度気中遮断器225zが用いられ、また隣接する
A,C変電所それぞれのき電用GTO遮断器15,35
に代えてき電用高速度気中遮断器115,335が用い
られている。そして、これらの高速度気中遮断器の場
合、従来一般に遮断失敗あるいは制御不能によって遮断
不動作に陥った時にそれらの異常を検出する機構が備え
られていなかったので、それらの異常を検出するために
各高速度気中遮断器に流れる電流を検出する電流検出器
100a,100b,100c,100d,100zを
備え、これらの検出電流信号が制御回路80−2´に入
力されるようになっている。
【0099】次に、第9の実施例の動作について説明す
る。この実施例でも、予備き電用高速度気中遮断器22
5zを用いないでき電送電を行っている間におけるき電
用高速度気中遮断器225a,225b,225c,2
25dのいずれかの遮断不動作発生に対しては図9及び
図4に示した第6の実施例の制御回路80−2とまった
く同じ働きをなす。
【0100】以下、き電用高速度気中遮断器225a,
225b,225c,225dのいずれか、ここでは例
えばき電用高速度気中遮断器225cが保守点検作業の
ために停止され、代わりに予備き電用高速度気中遮断器
225zを動作させ、直流母線21からの直流を予備き
電用母線断路器29と予備き電用断路器28cを通して
き電線50bにき電させている状態で、何らかの原因で
外部から予備き電用高速度気中遮断器225zに対する
遮断指令が入力されたが、その予備き電用高速度気中遮
断器225zに遮断不動作の故障が発生した場合のリカ
バリー動作について説明する。
【0101】外部からの遮断指令によって予備き電用高
速度気中遮断器225zに遮断指令が与えられたが、遮
断失敗あるいは制御不能のために遮断不動作に陥った場
合、正常時には遮断指令の与えられた遮断器225zに
流れる電流は遮断されるはずであるが、それが投入状態
のままになるために遮断器225zに電流が流れ続ける
ことになる。そこで、電流検出器100zの電流検出信
号を制御回路80−2´の予備遮断器異常検出部88に
与えることにより、予備遮断器異常検出部88が遮断指
令を受けている予備き電用高速度気中遮断器225zに
電流が検出されていることから異常検出信号を予備シー
ケンシャル動作制御部86−2´に出力するようにな
る。
【0102】予備シーケンシャル動作制御部86−2´
では、第3の実施例と同じく(21)〜(26)のシー
ケンシャル動作制御によって予備き電用高速度気中遮断
器225zをき電系統から切り離し、直流母線21から
本来正規のき電用高速度気中遮断器225c及びき電用
断路器26cを通してき電線50bに直流き電して故障
リカバリーを行う。
【0103】なお、上記の各実施例では遮断不動作が遮
断器25c,225cに発生した場合について例示して
説明したが、遮断器25a,25b,25d、また遮断
器225a,225b,225dそれぞれについても同
じように適用できる。
【0104】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
き電用GTO遮断器の遮断不動作を検出する時には、当
該き電用GTO遮断器の属するき電変電所内の全ての遮
断手段とき電用GTO遮断器を開放動作させ、また隣接
するき電変電所におけるき電線を共有する直流き電系統
に属するき電用GTO遮断器を開放動作させ、さらに当
該き電用GTO遮断器に直列に接続されたき電用断路器
のインタロックを解除して開放させることによってこの
故障原因をき電系統から自動的に切り離し、この後にタ
イ断路器を投入動作させ、このタイ断路器の投入動作の
後に先に開放されている全ての遮断手段と遮断不動作に
なっているき電用GTO遮断器以外の残りの全てのき電
用GTO遮断器を投入動作させ、また先に開放されてい
る隣接するき電変電所のき電用GTO遮断器を投入動作
させるという一連のシーケンシャル制御を行うようにし
ているので、保守員が変電所に入って手動操作すること
なく、自動的に故障原因をき電系統から切り離し、タイ
断路器を使用したT形送電により速やかにき電送電を再
開することができる。
【0105】請求項2の発明によれば、き電用GTO遮
断器の遮断不動作を検出する時には、当該き電用GTO
遮断器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用
GTO遮断器と予備き電用GTO遮断器とを開放動作さ
せ、また隣接するき電変電所におけるき電線を共有する
直流き電系統に属するき電用GTO遮断器を開放動作さ
せ、さらに当該き電用GTO遮断器に直列に接続された
き電用断路器を開放させることによってこの故障原因を
き電系統から自動的に切り離し、この後に強制的に開放
されたき電用断路器と同じき電線に接続されている予備
き電用断路器を投入動作させ、この予備き電用断路器の
投入動作の後に先に開放されている全ての遮断手段と遮
断不動作になっているき電用GTO遮断器以外の残りの
全てのき電用GTO遮断器と予備き電用遮断器とを投入
動作させ、また先に開放されている隣接するき電変電所
のき電用GTO遮断器を投入動作させるという一連のシ
ーケンシャル制御を行うようにしているので、保守員が
変電所に入って手動操作することなく、自動的に故障原
因をき電系統から切り離し、予備き電用GTO遮断器を
使用して速やかにき電送電を再開することができる。
【0106】請求項3の発明によれば、き電用GTO遮
断器の1つを点検作業のために停止させ、それに代えて
予備き電用GTO遮断器を用いてき電を行っている時に
その予備き電用GTO遮断器のき電系統に故障が発生
し、遮断指令が予備き電用GTO遮断器に与えられたが
遮断不動作になった場合には、予備き電用GTO遮断器
の遮断不動作を検出する時に当該予備き電用GTO遮断
器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用GT
O遮断器とを開放動作させ、また隣接するき電変電所に
おけるき電線を共有する直流き電系統に属するき電用G
TO遮断器を開放動作させ、さらに当該予備き電用GT
O遮断器に直列に接続された予備母線断路器を開放させ
ることによって故障原因となっている予備き電系統を他
のき電系統から自動的に切り離し、この後に先に開放さ
れている全ての遮断手段とき電用GTO遮断器とを投入
動作させ、また先に開放されている隣接するき電変電所
のき電用GTO遮断器を投入動作させるという一連のシ
ーケンシャル制御を行うようにしているので、保守員が
変電所に入って手動操作することなく、予備き電系統を
使用中にその予備き電系統に故障が発生しても、自動的
に故障原因となっている予備き電系統を切り離し、正規
のき電系統を用いて速やかにき電送電を再開することが
できる。
【0107】請求項4の発明によれば、き電用高速度気
中遮断器の遮断不動作をその両端電圧から検出する時に
は、当該き電用高速度気中遮断器の属するき電変電所内
の全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを開放動
作させ、また隣接するき電変電所におけるき電線を共有
する直流き電系統に属するき電用高速度気中遮断器を開
放動作させ、さらには当該き電用高速度気中遮断器に直
列に接続されたき電用断路器を開放させることによって
故障原因をき電系統から自動的に切り離し、この後にタ
イ断路器を投入動作させ、このタイ断路器の投入動作の
後に先に開放されている全ての遮断手段と遮断不動作に
なっているき電用高速度気中遮断器以外の残りの全ての
き電用高速度気中遮断器とを投入動作させ、また先に開
放されている隣接するき電変電所のき電用高速度気中遮
断器を投入動作させるという一連のシーケンシャル制御
を行うようにしているので、き電用高速度気中遮断器を
用いたき電装置にあっても、保守員が変電所に入って手
動操作することなく、遮断不動作となった遮断器を自動
的に検出してき電系統から切り離し、タイ断路器を使用
したT形送電により速やかにき電送電を再開することが
できる。
【0108】請求項5の発明によれば、き電用高速度気
中遮断器が遮断不動作となった場合に、請求項4の発明
のき電装置における電圧検出手段に代えて、き電用高速
度気中遮断器に流れる電流を検出する電流検出手段によ
って異常検出し、一連のシーケンシャル制御によって遮
断不動作となった遮断器を検出してき電系統から自動的
に切り離し、タイ断路器を使用したT形送電により速や
かにき電送電を再開することができる。
【0109】請求項6の発明によれば、遮断器異常検出
手段がき電用高速度気中遮断器の遮断不動作をその両端
電圧から検出する時に当該き電用高速度気中遮断器の属
するき電変電所内の全ての遮断手段とき電用高速度気中
遮断器と予備き電用高速度気中遮断器とを開放動作さ
せ、また隣接するき電変電所におけるき電線を共有する
直流き電系統に属するき電用高速度気中遮断器を開放動
作させ、さらに当該き電用高速度気中遮断器に直列に接
続されたき電用断路器をインタロックを解除して強制的
に開放させることによって故障原因をき電系統から自動
的に切り離し、この後、タイ断路器を投入動作させ、先
に開放されている全ての遮断手段と遮断不動作になって
いるき電用高速度気中遮断器以外の残りの全てのき電用
高速度気中遮断器と予備き電用高速度気中遮断器とを投
入動作させ、先に開放されている隣接するき電変電所の
き電用高速度気中遮断器を投入動作させるという一連の
シーケンシャル制御を行うようにしているので、保守員
が変電所に入って手動操作することなく、自動的に故障
原因をき電系統から切り離し、予備き電用高速度気中遮
断器を使用して速やかにき電送電を再開する。
【0110】請求項7の発明によれば、き電用高速度気
中遮断器が遮断不動作となった場合に、請求項6の発明
のき電装置における電圧検出手段と遮断器異常検出手段
に代えて、き電用高速度気中遮断器に流れる電流を検出
する電流検出手段によって遮断器異常を検出し、一連の
シーケンシャル制御によって遮断不動作となった遮断器
をき電系統から自動的に切り離し、予備き電用高速度気
中遮断器を使用して速やかにき電送電を再開することが
できる。
【0111】請求項8の発明によれば、き電用高速度気
中遮断器の1つを点検作業のために停止させ、それに代
えて予備き電用高速度気中遮断器を用いてき電を行って
いる時にその予備き電用高速度気中遮断器のき電系統に
故障が発生し、遮断指令が予備き電用高速度気中遮断器
に与えられたが遮断不動作になった場合、その両端電圧
から遮断不動作を検出する時に当該予備き電用高速度気
中遮断器の属するき電変電所内の全ての遮断手段とき電
用高速度気中遮断器とを開放動作させ、また隣接するき
電変電所におけるき電線を共有する直流き電系統に属す
るき電用高速度気中遮断器を開放動作させ、さらに当該
予備き電用高速度気中遮断器に直列に接続された予備母
線断路器をインタロックを解除して強制的に開放させる
ことによって故障原因となっている予備き電系統を他の
き電系統から自動的に切り離し、この後、先に開放され
ている全ての遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを投
入動作させ、また先に開放されている隣接するき電変電
所のき電用高速度気中遮断器を投入動作させるという一
連のシーケンシャル制御を行うようにしているので、予
備き電系統を使用中にその予備き電系統に故障が発生し
ても、保守員が変電所に入って手動操作することなく、
自動的に故障原因となっている予備き電系統を切り離
し、正規のき電系統を用いて速やかにき電送電を再開す
ることができる。
【0112】請求項9の発明によれば、予備き電用高速
度気中遮断器を用いてき電を行っている時にその予備き
電用高速度気中遮断器のき電系統に故障が発生し、遮断
指令が予備き電用高速度気中遮断器に与えられたが遮断
不動作になった場合、請求項8の発明のき電装置におけ
る電圧検出手段に代えて、予備き電用高速度気中遮断器
に流れる電流を検出する電流検出手段によってその不動
作を検出し、使用中の予備き電系統に故障が発生して
も、一連のシーケンシャル制御によって自動的に故障原
因となっている予備き電系統を切り離し、正規のき電系
統を用いて速やかにき電送電を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図2】上記実施例の制御回路の機能ブロック図。
【図3】請求項2の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図4】上記実施例の制御回路の機能ブロック図。
【図5】請求項3の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図6】上記実施例の制御回路の機能ブロック図。
【図7】請求項4の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図8】請求項5の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図9】請求項6の発明の一実施例の回路ブロック図。
【図10】請求項7の発明の一実施例の回路ブロック
図。
【図11】請求項8の発明の一実施例の回路ブロック
図。
【図12】請求項9の発明の一実施例の回路ブロック
図。
【図13】従来例の回路ブロック図。
【符号の説明】
10,20,30 整流設備 11,21,31 直流母線 12,22a,22b,22c,22d,32 き電回
線 13,23,33 整流器用交流遮断器 14,24,34 正極用遮断器 15,25a,25b,25c,25d,35 き電用
GTO遮断器 16,26a,26b,26c,26d,36 き電用
断路器 25z 予備き電用GTO遮断器 27a,27b タイ断路器 28a,28b,28c,28d29 予備き電用断路
器 40 セクション 50a,50b き電線 60a,60b き電線 70 レール 80−1,80−2,80−2´ 制御回路 81 動作異常検出部 82,82´ 遮断器開閉制御部 83 隣接変電所遮断器開閉制御部 84 断路器開放部 85 タイ断路器投入部 86−1,86−2 シーケンシャル動作制御部 86−2´ 予備シーケンシャル動作制御部 87 予備き電用断路器開閉制御部 88 予備遮断器異常検出部 89 予備母線断路器開放部 90a,90b,90c,90d,90z 電圧検出器 91 電圧検出器 92 比較回路 100a,100b,100c,100d,100z
電流検出器 115,225a,225b,225c,225d,3
35 き電用高速度気中遮断器 225z 予備き電用高速度気中遮断器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 秋久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する複数のき電変電所それぞれが、
    電力会社から供給される電力を遮断する遮断手段と電気
    車に電力を供給するき電線との間に設けられたき電用G
    TO遮断器と、このき電用GTO遮断器に直列に接続さ
    れたき電用断路器とを通して前記き電線に直流を供給す
    る直流き電系統を2系統、並列に備え、前記2系統の直
    流き電系統それぞれのき電線間の連結/開放の切替を行
    うタイ断路器を備え、前記2系統の直流き電系統の一方
    のき電線を隣接するき電変電所の前記2系統の直流き電
    系統の一方の直流き電系統のき電線と共有させて成るき
    電装置において、 前記き電用GTO遮断器の遮断不動作を検出する遮断器
    異常検出手段と、 この遮断器異常検出手段が前記き電用GTO遮断器の遮
    断不動作を検出した時に当該き電用GTO遮断器を備え
    るき電変電所内の全ての前記遮断手段と前記き電用GT
    O遮断器とを開放する遮断器開放手段と、 この遮断器開放手段の開放動作後に隣接する他のき電変
    電所における前記き電線を共有する直流き電系統に属す
    るき電用GTO遮断器を開放する隣接変電所遮断器開放
    手段と、 この隣接変電所遮断器開放手段の開放動作後に当該き電
    用GTO遮断器に直列に接続されたき電用断路器を開放
    する断路器開放手段と、 この断路器開放手段の開放動作後に前記タイ断路器を投
    入するタイ断路器投入手段と、 このタイ断路器投入手段の投入動作の後に先に開放され
    ている全ての前記遮断手段と遮断不動作になっているき
    電用GTO遮断器以外の残りの全てのき電用GTO遮断
    器を投入動作させ、先に開放されている隣接するき電変
    電所のき電用GTO遮断器を投入動作させる制御手段と
    を備えて成るき電装置。
  2. 【請求項2】 隣接する複数のき電変電所それぞれが、
    電力会社から供給される電力を遮断する遮断手段と電気
    車に電力を供給するき電線との間に設けられたき電用G
    TO遮断器と、このき電用GTO遮断器に直列に接続さ
    れたき電用断路器とを通して前記き電線に直流を供給す
    る直流き電系統を2系統、並列に備え、予備き電用断路
    器を介して前記き電用断路器のいずれとも接続された予
    備き電用GTO遮断器を前記直流き電系統と並列に備
    え、前記2系統の直流き電系統の一方のき電線を隣接す
    るき電変電所の前記2系統の直流き電系統の一方の直流
    き電系統のき電線と共有させて成るき電装置において、 前記き電用GTO遮断器の遮断不動作を検出する遮断器
    異常検出手段と、 この遮断器異常検出手段が前記き電用GTO遮断器の遮
    断不動作を検出した時に当該き電用GTO遮断器を備え
    るき電変電所内の全ての前記遮断手段とき電用GTO遮
    断器と予備き電用GTO遮断器とを開放する遮断器開放
    手段と、 この遮断器開放手段の開放動作後に隣接する他のき電変
    電所における前記き電線を共有する直流き電系統に属す
    るき電用GTO遮断器を開放する隣接変電所遮断器開放
    手段と、 この隣接変電所遮断器開放手段の開放動作後に当該き電
    用GTO遮断器に直列に接続されたき電用断路器を開放
    する断路器開放手段と、 この断路器開放手段の開放動作後に前記開放されたき電
    用断路器と同じき電線に接続されている予備き電用断路
    器を投入する予備き電用断路器投入手段と、 この予備き電用断路器投入手段の投入動作の後に先に開
    放されている全ての前記遮断器と遮断不動作になってい
    るき電用GTO遮断器以外の残りの全てのき電用GTO
    遮断器と予備き電用遮断器とを投入動作させ、先に開放
    されている隣接するき電変電所のき電用GTO遮断器を
    投入動作させる制御手段とを備えて成るき電装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のき電装置において、 前記2系統の直流き電系統と並列に設けられた、前記き
    電線のいずれにも予備き電用断路器を介してき電できる
    ようにした予備き電用GTO遮断器及びこれと直列に接
    続された予備母線断路器と、 前記予備き電用GTO遮断器の遮断不動作を検出する予
    備遮断器異常検出手段と、 この予備遮断器異常検出手段が遮断不動作を検出する時
    に前記予備母線断路器を開放する予備母線断路器開放手
    段と、 前記予備遮断器異常検出手段が前記予備き電用GTO遮
    断器の遮断不動作を検出する時に当該予備き電用GTO
    遮断器の属するき電変電所内の全ての前記遮断手段とき
    電用GTO遮断器とを開放動作させ、前記隣接変電所遮
    断器開放手段によって隣接するき電変電所における前記
    き電線を共有する直流き電系統に属するき電用GTO遮
    断器を開放動作させ、前記予備母線断路器を開放動作さ
    せ、この後に、先に開放されている全ての前記遮断手段
    とき電用GTO遮断器とを投入動作させ、先に開放され
    ている隣接するき電変電所のき電用GTO遮断器を投入
    動作させる予備制御手段とを備えて成るき電装置。
  4. 【請求項4】 隣接する複数のき電変電所それぞれが、
    電力会社から供給される電力を遮断する遮断手段と電気
    車に電力を供給するき電線との間に設けられたき電用高
    速度気中遮断器と、このき電用高速度気中遮断器に直列
    に接続されたき電用断路器とを通して前記き電線に直流
    を供給する直流き電系統を2系統、並列に備え、前記2
    系統の直流き電系統それぞれのき電線間の連結/開放の
    切替を行うタイ断路器を備え、前記2系統の直流き電系
    統の一方のき電線を隣接するき電変電所の前記2系統の
    直流き電系統の一方の直流き電系統のき電線と共有させ
    て成るき電装置において、 前記き電用高速度気中遮断器各々の両端電圧を検出する
    電圧検出手段と、 前記き電用高速度気中遮断器のいずれかに遮断指令が出
    ている時に当該遮断指令が与えられているき電用高速度
    気中遮断器の両端電圧がほぼ0に等しい場合に当該き電
    用高速度気中遮断器の不動作を検出する遮断器異常検出
    手段と、 この遮断器異常検出手段が前記き電用高速度気中遮断器
    の遮断不動作を検出した時に当該き電用高速度気中遮断
    器を備えるき電変電所内の全ての前記遮断手段と前記き
    電用高速度気中遮断器とを開放する遮断器開放手段と、 この遮断器開放手段の開放動作後に隣接する他のき電変
    電所における前記き電線を共有する直流き電系統に属す
    るき電用高速度気中遮断器を開放する隣接変電所遮断器
    開放手段と、 この隣接変電所遮断器開放手段の開放動作後に当該き電
    用高速度気中遮断器に直列に接続されたき電用断路器を
    開放する断路器開放手段と、 この断路器開放手段の開放動作後に前記タイ断路器を投
    入するタイ断路器投入手段と、 このタイ断路器投入手段の投入動作の後に先に開放され
    ている全ての前記遮断手段と遮断不動作になっているき
    電用高速度気中遮断器以外の残りの全てのき電用高速度
    気中遮断器を投入動作させ、先に開放されている隣接す
    るき電変電所のき電用高速度気中遮断器を投入動作させ
    る制御手段とを備えて成るき電装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のき電装置において、前記
    電圧検出手段と遮断器異常検出手段に代えて、前記き電
    用高速度気中遮断器各々に流れる電流を検出する電流検
    出手段と、前記き電用高速度気中遮断器のいずれかに遮
    断指令が出ている時に前記電流検出手段が当該遮断指令
    が与えられているき電用高速度気中遮断器に電流が流れ
    ているのを検出する時に当該き電用高速度気中遮断器の
    不動作を検出する遮断器異常検出手段とを備えて成るき
    電装置。
  6. 【請求項6】 隣接する複数のき電変電所それぞれが、
    電力会社から供給される電力を遮断する遮断手段と電気
    車に電力を供給するき電線との間に設けられたき電用高
    速度気中遮断器と、このき電用高速度気中遮断器に直列
    に接続されたき電用断路器とを通して前記き電線に直流
    を供給する直流き電系統を2系統、並列に備え、予備き
    電用断路器を介して前記き電用断路器のいずれとも接続
    された予備き電用高速度気中遮断器を前記直流き電系統
    と並列に備え、前記2系統の直流き電系統の一方のき電
    線を隣接するき電変電所の前記2系統の直流き電系統の
    一方の直流き電系統のき電線と共有させて成るき電装置
    において、 前記き電用高速度気中遮断器各々の両端電圧を検出する
    電圧検出手段と、 前記き電用高速度気中遮断器のいずれかに遮断指令が出
    ている時に母線電圧と前記電圧検出手段が出力する当該
    遮断指令が与えられているき電用高速度気中遮断器の両
    端電圧とを比較し、ほぼ等しい場合に当該き電用高速度
    気中遮断器の不動作を検出する遮断器異常検出手段と、 この遮断器異常検出手段が前記き電用高速度気中遮断器
    の遮断不動作を検出した時に当該き電用高速度気中遮断
    器を備えるき電変電所内の全ての前記遮断手段とき電用
    高速度気中遮断器と予備き電用高速度気中遮断器とを開
    放する遮断器開放手段と、 この遮断器開放手段の開放動作後に隣接する他のき電変
    電所における前記き電線を共有する直流き電系統に属す
    るき電用高速度気中遮断器を開放する隣接変電所遮断器
    開放手段と、 この隣接変電所遮断器開放手段の開放動作後に当該き電
    用高速度気中遮断器に直列に接続されたき電用断路器を
    開放する断路器開放手段と、 この断路器開放手段の開放動作後に前記開放されたき電
    用断路器と同じき電線に接続されている予備き電用断路
    器を投入する予備き電用断路器投入手段と、 この予備き電用断路器投入手段の投入動作の後に先に開
    放されている全ての前記遮断器と遮断不動作になってい
    るき電用高速度気中遮断器以外の残りの全てのき電用高
    速度気中遮断器と予備き電用高速度気中遮断器とを投入
    動作させ、先に開放されている隣接するき電変電所のき
    電用高速度気中遮断器を投入動作させる制御手段とを備
    えて成るき電装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のき電装置において、前記
    電圧検出手段と遮断器異常検出手段に代えて、前記き電
    用高速度気中遮断器各々に流れる電流を検出する電流検
    出手段と、前記き電用高速度気中遮断器のいずれかに遮
    断指令が出ている時に前記電流検出手段が当該遮断指令
    が与えられているき電用高速度気中遮断器に電流が流れ
    ているのを検出する場合に当該き電用高速度気中遮断器
    の不動作を検出する遮断器異常検出手段とを備えて成る
    き電装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載のき電装置において、 前記2系統の直流き電系統と並列に設けられた、前記き
    電線のいずれにも予備き電用断路器を介してき電できる
    ようにした予備き電用高速度気中遮断器及びこれと直列
    に接続された予備母線断路器と、 前記予備き電用高速度気中遮断器の両端電圧を検出する
    予備電圧検出手段と、 前記予備き電用高速度気中遮断器に遮断指令が出ている
    時に母線電圧と前記予備電圧検出手段が出力する当該予
    備き電用高速度気中遮断器の両端電圧とを比較し、ほぼ
    等しい場合に当該予備き電用高速度気中遮断器の不動作
    を検出する予備遮断器異常検出手段と、 この予備遮断器異常検出手段が遮断不動作を検出する時
    に前記予備母線断路器を開放する予備母線断路器開放手
    段と、 前記予備遮断器異常検出手段が前記予備き電用高速度気
    中遮断器の遮断不動作を検出する時に当該予備き電用高
    速度気中遮断器の属するき電変電所内の全ての前記遮断
    手段とき電用高速度気中遮断器とを開放動作させ、前記
    隣接変電所遮断器開放手段によって隣接するき電変電所
    における前記き電線を共有する直流き電系統に属するき
    電用高速度気中遮断器を開放動作させ、前記予備母線断
    路器を開放動作させ、この後に先に開放されている全て
    の前記遮断手段とき電用高速度気中遮断器とを投入動作
    させ、先に開放されている隣接するき電変電所のき電用
    高速度気中遮断器を投入動作させる予備制御手段とを備
    えて成るき電装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のき電装置において、前記
    予備電圧検出手段と予備遮断器異常検出手段に代えて、
    前記予備き電用高速度気中遮断器に流れる電流を検出す
    る予備電流検出手段と、前記予備き電用高速度気中遮断
    器に遮断指令ができいる時に前記予備電流検出手段が当
    該予備き電用高速度気中遮断器に電流が流れているのを
    検出する場合に当該予備き電用高速度気中遮断器の不動
    作を検出する予備遮断器異常検出手段とを備えて成るき
    電装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045920A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Hitachi Ltd 直流給電装置
JP2012523976A (ja) * 2009-04-16 2012-10-11 兆▲栄▼▲実▼▲業▼▲発▼展(上海)有限公司 電鉄における、2×27.5kVの室外モジュール化電気装置を搭載した新型のオートトランス式動力給電システム
KR101300752B1 (ko) * 2012-07-13 2013-08-28 주식회사 현태 저압 배전반 시스템 및 저압 배전반의 전력공급 제어기
KR20220095655A (ko) * 2020-12-30 2022-07-07 명지대학교 산학협력단 차단 실패시 변전소 자동 복구 시스템 및 방법

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