JPH08310039A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH08310039A
JPH08310039A JP7121175A JP12117595A JPH08310039A JP H08310039 A JPH08310039 A JP H08310039A JP 7121175 A JP7121175 A JP 7121175A JP 12117595 A JP12117595 A JP 12117595A JP H08310039 A JPH08310039 A JP H08310039A
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JP
Japan
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toner
aperture
flow control
holding member
image forming
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Application number
JP7121175A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Maeda
昌孝 前田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 滞留トナーを発生させることなく、トナーを
均一且つ円滑に供給することによって、高品質の画像を
形成可能とする。 【構成】 本画像形成装置のアパチャ電極体1は、絶縁
性シート2に複数のアパチャ6と制御電極4とが形成さ
れ、その一端部がトナー層規制ブレード18に取り付け
られるとともに、その取付部分から少なくともアパチャ
に至るまでの部分が、保持部材17として機能するよう
にトナー担持ローラ14のローラ面に沿って圧接されて
いる。このため、トナー層規制ブレードによって薄く且
つ均一なトナー層として担持ローラ上に担持されたトナ
ー16は、引続き保持部材17の作用を受けて、トナー
層の厚みが一定となるように規制されつつアパチャに至
るまで搬送される。従って、トナーが一時的に滞留した
り、間欠的に供給されることがなく、均一に供給され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリなどに適用される画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置の1つとし
て、たとえば、特開平6−155798号公報に示され
るように、複数の小さな開口部(アパチャ)が形成され
たアパチャ電極体に画像信号による駆動信号を印加する
ことにより、所定の極性に帯電されたトナー粒子(荷電
粒子)のアパチャ通過を制御し、通過したトナー粒子に
より印字用紙等の記録媒体上に画像を記録するようにし
た画像形成装置が提案されている。
【0003】この画像形成装置では、図7に示されるよ
うに、複数の開口部(アパチャ)106を列状に配置し
た絶縁性シートからなるアパチャ電極体(トナー流制御
手段)101を、その一面側がトナー担持ローラ(トナ
ー担持体)114の周面に対向するように配置するとと
もに、そのアパチャ電極体101のトナー担持ローラ1
14と反対側の面、すなわち、記録媒体120と対向す
る側の面に、帯電したトナー(荷電粒子)116の開口
部通過を制御する制御電極104を各開口部106毎に
区分して設置し、さらに、所定の極性の電圧が印加され
た背面電極ローラ(対向電極)122を、記録媒体12
0の裏面側に接触するように配置して、前記開口部10
6から引き出されたトナー116を、静電気力で記録媒
体120の表面に向かって飛翔させるようにしている。
【0004】この画像形成装置によれば、制御電極10
4による電界が、制御電極104と開口部106の内
部、およびその開口部106と対向するトナー担持ロー
ラ114のトナー担持面との間に形成されるので、担持
されるトナー116に直接、制御電界を印加できるた
め、制御効率がよく、また、供給されるトナー116の
一部が、アパチャ電極体101との接触により機械的な
力等を受け、非画像部に対応する開口部106内に進入
しても、開口部106内部の電界で開口部106を通過
しないように制御できるため、トナー116の制御性も
良い。よって、高画質の画像を容易に得ることができ
る。さらに、トナー担持ローラ114とアパチャ電極体
101とがトナー層を挟んで対向しているので、それら
を比較的近距離に配置することができ、低い制御電圧で
もトナー116の流れを適確に制御することができる。
従って、高価な制御用駆動素子等を必要とせず、安価
で、しかも信頼性が高い等の優れた効果が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の画像形成装置では、金属製の弾性板等からなる
トナー層規制ブレード118をトナー担持ローラ114
の表面に圧接するように配置して、その圧接力によりト
ナー担持ローラ114の表面に均一なトナー層を形成す
るようにしていたが、アパチャ電極体101とトナー担
持ローラ114とが接する部分で、同担持ローラ114
上に担持されるトナー116が、アパチャ電極体101
の接触圧を受け、一部のトナー116がくさび部125
に滞留する。その結果、滞留トナーが開口部(アパチ
ャ)106へのトナー供給を阻害したり、トナー供給を
間欠的にし、記録画像がまだらになるという欠点があっ
た。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであって、滞留トナーを発生させるこ
となく、トナーを均一且つ円滑に供給することによっ
て、高品質の画像を形成可能な画像形成装置を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の画像形成装置は、トナー流制御部を備えた
トナー流制御手段と、そのトナー流制御手段に帯電した
トナーを供給するトナー担持体と、そのトナー担持体に
担持されるトナーの層厚を規制するトナー層規制部材と
を備えるとともに、さらには、そのトナー層規制部材に
よってトナー担持体上に担持されたトナーに作用して、
同トナーがトナー流制御部に至るまで、トナー担持体上
に均一に保持する保持部材を設けたことを特徴としてい
る。
【0008】また、トナー流制御手段には、トナーの通
過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えられ
るとともに、そのトナー流制御手段が、少なくともアパ
チャ部分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持
体のトナー担持面に沿って配置されることにより、保持
部材が構成されていることを特徴としている。
【0009】さらに、トナー流制御手段には、トナーの
通過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えら
れるとともに、そのトナー流制御手段とは別部材からな
る保持部材が、少なくともトナー流制御手段のアパチャ
部分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持体の
トナー担持面に沿って配置されていることを特徴として
いる。
【0010】さらには、保持部材の一端部分が、トナー
層規制部材に取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0011】また、さらには、保持部材が、トナー担持
体に担持されるトナーを、同担持体のトナー担持面に圧
接するように取り付けられていることを特徴としてい
る。
【0012】
【作用】上記の構成を有する本発明の画像形成装置によ
れば、トナー層規制部材によって、トナー担持体上に薄
く且つ均一なトナー層として担持されたトナーは、引続
き保持部材の作用を受けて、トナー流制御部に至るまで
薄く且つ均一なトナー層を形成したまま供給される。こ
のため、トナーが一時的に滞留したり、間欠的に供給さ
れることがなく、連続的にしかも均一に供給されること
となるので、部分的に記録画像が薄くなったり濃くなっ
たりして、まだらになることがなく、高品質の画像を形
成することが可能となる。
【0013】また、トナー流制御手段には、トナーの通
過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えられ
るとともに、そのトナー流制御手段が、少なくともアパ
チャ部分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持
体のトナー担持面に沿って配置されることにより、トナ
ーを均一に保持するための保持部材が構成されているの
で、トナー層規制部材によって、トナー担持体上に薄く
且つ均一なトナー層として担持されたトナーを、引き続
いて、トナー流制御手段のアパチャ部分に至るまで均一
に供給することができるとともに、保持部材をトナー流
制御手段と別個に備える必要がなく、安価且つ容易に製
作できる。
【0014】さらに、保持部材の一端部分が、トナー層
規制部材に取り付けられているので、トナー層規制部材
によって、トナー担持体上に薄く且つ均一なトナー層と
して担持されたトナーを、そのトナー層形成と同時に、
直ちにトナー層形成部材から保持部材へと円滑に作用さ
せることができる。
【0015】さらには、保持部材が、トナー担持体に担
持されるトナーを、同担持体のトナー担持面に圧接する
ように取り付けられているので、トナー層規制部材によ
って、トナー担持体上に薄く且つ均一なトナー層として
担持されたトナーを、そのトナー層の厚みが一定となる
ように正確に規制しつつ搬送することができ、より適確
にトナーの滞留を防止して、均一に供給することができ
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照しながら説明する。
【0017】図1は、本発明を具体化した画像形成装置
の概略構成図であり、その下部にトナー供給装置10が
設けられるとともに、トナー供給装置10の上部には、
トナー流の制御を行うトナー流制御手段(電界制御手
段)としてのアパチャ電極体1が設けられている。この
アパチャ電極体1の上方には、およそ1mmの間隔を保
持して、背面電極(対向電極)としての背面電極ローラ
22が回転可能に配設されている。また、アパチャ電極
体1と背面電極ローラ22との間隙には、背面電極ロー
ラ22の図1に示す矢印D方向への回動によって、さら
には、搬送ローラ19の回転等によって、記録媒体20
が図1に示す矢印C方向に搬送されるとともに、その搬
送先には、一対の加圧ローラと加熱ローラとからなる熱
定着装置26が配設されている。なお、この熱定着装置
26は、加熱定着方式や圧力定着方式のいずれのタイプ
のものでも置換え可能である。
【0018】次に、上記各構成要素の詳細を説明する
と、先ず、前記トナー供給装置10は、図1に示される
ように、装置全体のハウジングを兼ねるトナーケース1
1が設けられ、そのトナーケース11内に、トナー、望
ましくは絶縁性のトナー16が収納されるとともに、ト
ナー16を担持してアパチャ電極体1に向かって搬送す
るための円筒形のトナー担持ローラ(トナー担持体)1
4が、図1に示す矢印B方向に回動可能に設けられてい
る。また、トナー担持ローラ14の左斜め下方部には、
トナーケース11に収納されているトナー16をトナー
担持ローラ14に給送する円筒形の供給ローラ12が、
図1に示す矢印A方向に回動可能に設けられている。そ
して、供給ローラ12とトナー担持ローラ14とは、そ
れらの円筒面の母線が接するように互いに平行に配設さ
れている。
【0019】さらに、トナーケース11内において、前
記供給ローラ12の上方には、トナー担持ローラ14に
より担持されるトナー16の量をローラ面(トナー担持
面)上で均一になるように調整するとともに、そのトナ
ー16を所定の極性、ここでは負極性(マイナス)に均
一に帯電させるための、たとえば、金属製弾性板等から
なる帯電ブレードを兼ねたトナー層規制ブレード(トナ
ー層規制部材)18が設けられている。このトナー層規
制ブレード18は、その一端部に、たとえば、R 0.
2mm程度の曲げ加工を施し、その曲げ部分の外側を、
トナー担持ローラ14のローラ面に圧接させることによ
り、薄く且つ均一なトナー層を形成可能としている。
【0020】前記アパチャ電極体1は、図2に詳細に示
されるように、たとえば、厚さ25μm程度のポリイミ
ド製の絶縁性シート2から構成され、その絶縁性シート
2に、トナーの通過を制御するトナー流制御部として
の、直径60μm程度の多数の開口部(アパチャ)6
が、アパチャ電極体1の長手方向に一列に形成されると
ともに、その各開口部6の周囲には、厚さ8μm程度の
銅箔等の金属製導電膜からなる制御電極4が、各開口部
6毎に独立して形成されている。
【0021】ここにおいて、アパチャ電極体1とトナー
担持ローラ14との位置関係の詳細を説明すると、図1
に示されるように、アパチャ電極体1は、その一端がト
ナー層規制ブレード18の先端曲げ部分の外側、すなわ
ち、トナー担持ローラ14に圧接する側の面に、たとえ
ば、接着剤等を用いて取り付けられるとともに、その取
付部分から少なくとも開口部(アパチャ)6の列に至る
までの部分が、トナー担持ローラ14のローラ面(トナ
ー担持面)に沿うように配置されている。これによっ
て、アパチャ電極体1の、特に、トナー層規制ブレード
18への取付部分から開口部(アパチャ)6の列に至る
までの部分は、トナー層規制ブレード18によってトナ
ー担持ローラ14上に担持されたトナー16を、同トナ
ーが開口部(アパチャ)6の列に至るまで、トナー担持
ローラ14上に均一に保持する保持部材17として機能
する。
【0022】また、アパチャ電極体1は、トナー担持ロ
ーラ14に取り付けられた側とは反対側の端部が、トナ
ーケース11の上方取付部に、テンションを加えて取り
付けられており、これによって、保持部材17として機
能する部分、すなわち、トナー担持ローラ14のローラ
面(トナー担持面)に沿って配置された部分が、同担持
ローラ14のローラ面に向かって圧接するように構成さ
れている。
【0023】なお、アパチャ電極体1の開口部(アパチ
ャ)6の列は、背面電極ローラ22と対向する位置に位
置づけられるとともに、その各開口部6の各々の中心線
がトナー担持ローラ14の周面の最上部分と、トナー担
持ローラ14の中心軸とを通過するように配置されてい
る。これによれば、各開口部6は、トナー担持ローラ1
4の周面の最上部分を基準として、左右に均等に配置さ
れることにより、各開口部6を通過するトナー16の分
布を開口部(アパチャ)6内の全域で均一にすることが
できる。また、開口部6の壁面とトナー16の飛翔方向
とが平行であるため、安定してトナーを飛翔させること
ができる。
【0024】ときに、アパチャ電極体1の各制御電極4
とトナー担持ローラ14との間には、図1に示されるよ
うに、制御電圧印加回路8が接続されている。この制御
電圧印加回路8は、たとえば、外部のホストコンピュー
タや画像読取装置、あるいは画像通信装置等から供給さ
れる画像信号に基いて、画像部に対応する制御電極4に
対しては+30V程度の正電圧を、非画像部に対応する
制御電圧4に対しては、0V、あるいは、−30V程度
の負電圧を印加するように構成されている。一方、前記
背面電極ローラ22とトナー担持ローラ14との間に
は、直流高圧電源からなる背面電圧印加回路24が接続
されており、背面電極ローラ22に対して+1kV程度
の高電圧を印加し得るようになっている。
【0025】次に、上述のように構成される画像形成装
置の動作を説明する。
【0026】先ず始めに、供給ローラ12が図1に示す
矢印A方向に回動することにより、トナーケース11内
に蓄えられているトナー16は、トナー担持ローラ14
に向けて搬送される。そして、供給ローラ12から供給
されてきたトナー16は、帯電ブレードを兼ねたトナー
層規制ブレード18によってトナー担持ローラ14に擦
りつけられ、薄層化されるとともに、所定の極性に帯電
させられて、トナー担持ローラ14上に薄く且つ均一な
厚みのトナー層として担持される。
【0027】より詳細には、トナー層規制ブレード18
の先端曲げ部分が、アパチャ電極体1の一端取付部分を
介してトナー担持ローラ14のローラ面に圧接している
ため、同担持ローラ14に供給されたトナー16は、所
定の層厚を有するトナー層としてトナー担持ローラ14
上に担持されるとともに、トナー層を形成する全てのト
ナー粒子に対して所定の電荷量(帯電量)が均等に与え
られ、所定の極性、ここでは負極性(マイナス)に均一
に帯電される。また、トナー担持ローラ14に供給され
た余剰のトナー16は、トナー層規制ブレード18の先
端曲げ部分によって押し返され、トナーケース11に戻
される。
【0028】そして、トナー担持ローラ14に薄く且つ
均一な厚みのトナー層として担持されたトナー16は、
トナー担持ローラ14が矢印B方向に回動するに伴っ
て、アパチャ電極体1の開口部6付近に向かって搬送さ
れるが、本プロセスでは、アパチャ電極体1の保持部材
17として機能する部分が、トナー担持ローラ14のロ
ーラ面に沿って圧接するように配置されているため、同
担持ローラ14に担持されたトナー層は、アパチャ電極
体1の開口部(アパチャ)6に至るまで、アパチャ電極
体1とトナー担持ローラ14との間に均一に圧接された
状態で搬送される。従って、トナー担持ローラ14に担
持されつつアパチャ電極体1とトナー担持ローラ14と
の間隔を通過するトナー16は、そのトナー層の厚みが
一定となるように正確に規制されつつ搬送されるので、
トナー16の一部が滞留せず、均一にすべての開口部6
下に供給される。
【0029】また、本プロセスでは、アパチャ電極体1
の保持部材17として機能する部分が、トナー担持ロー
ラ14に向かって圧接していることにより、同担持ロー
ラ14に担持されるトナー16が付着力を弱められた状
態で、開口部(アパチャ)6に供給されるために、低い
制御電圧でトナー流の制御が可能となっている。
【0030】すなわち、アパチャ電極体1の保持部材1
7として機能する部分とトナー担持ローラ14上のトナ
ー16とが接触することにより、トナー粒子が担持ロー
ラ14上で転動し、トナー粒子が静止している状態より
も弱い制御電圧でトナー担持ローラ14から離脱させる
ことが可能となっている。
【0031】これによって、トナー担持ローラ14との
付着力が充分に緩和された状態でアパチャ電極体1の開
口部6付近に供給されるトナー(荷電粒子)16は、画
像信号に応じて、制御電極4に印加する制御電圧が比較
的低い電圧であっても、開口部6の通過を適確に制御す
ることができる。
【0032】たとえば、画像信号に応じて、その画像部
に対応する制御電極4に対し、制御電圧印加回路8から
+30Vの正電圧が印加されると、その制御電極4に対
応する開口部6の近傍には、制御電極4とトナー担持ロ
ーラ14の間の電位差(電界)により、制御電極4より
トナー担持ローラ14に向かう電気力線が形成される。
それにより、負極性(マイナス)に帯電されているトナ
ー16は、電位の高い方向に静電力を受けてトナー担持
ローラ14から離脱し、開口部(アパチャ)6を通過し
て制御電極4側に引き出される。この引き出されたトナ
ー16は、さらに、背面電極ローラ22に印加されてい
る+1kVの高電圧によって、記録媒体20とアパチャ
電極体1との間に形成される電界により、記録媒体20
に向かって飛翔し、同媒体20上に堆積してドット状の
画素を形成する。
【0033】また、非画像部に対応する制御電極4に
は、制御電圧印加回路8から−30Vの負電圧が印加さ
れる。その結果、トナー担持ローラ14と制御電極4と
の間には、制御電極4よりトナー担持ローラ14に向か
う電界が形成されず、開口部6を通過し得ない。しか
も、トナー担持ローラ14よりも低い電圧が制御電極4
に印加されるため、それらの間に前記画像部に対応する
電界とは逆の電界が形成されることとなり、トナー16
の飛翔がより効果的に抑止される。よって、かぶりの少
ない画像が形成される。
【0034】一方、アパチャ電極体1と背面電極ローラ
22との間隙を通って搬送される記録媒体20は、その
面上にトナー16によって1列の画素が形成される間
に、開口部(アパチャ)6の列と直交する方向に1画素
分送られる。そして、上記のプロセスを繰り返すことに
より、記録媒体20の全面にトナー像が形成される。そ
の後、記録媒体20に形成されたトナー像は、熱定着装
置26によって記録媒体20上に定着される。
【0035】このような画像形成のプロセスにおいて、
アパチャ電極体1の保持部材17として機能する部分と
トナー担持ローラ14との間隔を通過して開口部(アパ
チャ)6に供給されるトナー層は、トナーの一部が滞留
せず、均一に供給される。従って、そのトナー層の流れ
がきわめてスムーズに行われるため、開口部(アパチ
ャ)6下での機械的な流動も非常に安定している結果、
濃度ムラやかぶり等の少ない極めて高画質の画像が得ら
れる。
【0036】なお、本実施例の画像形成装置では、トナ
ー16として絶縁性トナーを使用しているので、トナー
担持ローラ14と制御電極4との間の絶縁性を確保する
ことができ、開口部(アパチャ)6を誤って絶縁破壊す
る虞れがない。
【0037】また、トナー供給系の不具合でトナー担持
ローラ14上にトナー16が存在しなくなった場合で
も、アパチャ電極体1の絶縁性シート2によって、制御
電極4とトナー担持ローラ14との間の絶縁性が確保さ
れるので、それら制御電極4とトナー担持ローラ14と
が、誤って電気的に短絡することがなく、制御用の駆動
素子等を壊す虞れもない。
【0038】
【変形例】尚、本発明は、以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その主旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の変更を加えることが可能である。
【0039】たとえば、アパチャ電極体1の保持部材1
7として機能する部分を、アパチャ電極体1と別個に構
成するようにしてもよく、以下、その実施例について説
明する。
【0040】先ず、図3、図4は、第2の実施例を示す
もので、たとえば、厚さ12.5μm程度のポリイミド
製の絶縁性シート2からなるアパチャ電極体31の一端
部に、これと略同等の厚みを有する絶縁性樹脂シート
(たとえば、ポリイミド等)からなる保持部材37の他
端部が、たとえば、感熱性接着剤等を用いて重合接着さ
れている。
【0041】そして、保持部材37の一端部が、トナー
層規制ブレード18の先端曲げ部分の外側、すなわち、
トナー担持ローラ14に圧接する側の面に、接着剤等を
用いて取り付けられるとともに、アパチャ電極体31の
他端部が、トナーケース11の上方取付部にテンション
を加えて取り付けられる。これによって、保持部材37
は、トナー層規制ブレード18への取付部分からアパチ
ャ電極体31の開口部(アパチャ)6の列に至るまで、
トナー担持ローラ14のローラ面に沿うように配置され
るとともに、同ローラ面(トナー担持面)に向かって圧
接される一方、アパチャ電極体31にも適当なテンショ
ンが与えられる。
【0042】なお、保持部材37の他端部は、図4に示
されるように、アパチャ電極体31の開口部(アパチ
ャ)6の略中央に至るまで延長されており、その端縁に
は、各開口部6の孔縁と一致するようにして、各開口部
6へのトナー通過を許容する半円状の切欠き部35が設
けられる。
【0043】この第2の実施例によれば、保持部材37
として、アパチャ電極体31とは異なる素材、あるいは
異なる厚さの絶縁性シート等を採用することが可能とな
り、その選択の自由度が拡がる。たとえば、トナー層規
制ブレード18への取付け加工に適さない素材であって
も、アパチャ電極体31として使用できるようになる。
【0044】しかも、この第2の実施例によれば、アパ
チャ電極体31の開口部(アパチャ)6において、トナ
ー供給方向の下流側の孔縁には、保持部材37が存在し
ないようになっているため、トナー像形成に使われなか
ったトナー16が、開口部6の孔縁部にひっかかり、ア
パチャ電極体31上に吹き出して開口部6を塞いだり、
記録媒体20に付着して画像を汚したりすることがない
効果もある。
【0045】次に、図5、図6は、第3の実施例を示す
もので、たとえば、厚さ12.5μm程度のポリイミド
製の絶縁性シート2からなるアパチャ電極体41とは別
個に、これと略同等の厚みを有する絶縁性樹脂シート
(たとえば、ポリイミド等)からなる保持部材47が設
けられ、その保持部材47の一端部が、トナー層規制ブ
レード18の先端曲げ部分の外側、すなわち、トナー担
持ローラ14に圧接する側の面に、接着剤等を用いて取
り付けられるとともに、その他端部が、トナーケース1
1の上方取付部にテンションを加えて取り付けられる。
これによって、保持部材47は、トナー層規制ブレード
18への取付部分からアパチャ電極体41の開口部(ア
パチャ)6の列に至るまでの部分が、トナー担持ローラ
14のローラ面に沿うように配置されるとともに、同ロ
ーラ面(トナー担持面)に向かって圧接される。
【0046】一方、アパチャ電極体41は、上記保持部
材47の他端水平部分に重合する(接着するようにして
もよい)ように配置されるとともに、保持部材47と同
様に適当なテンションが与えられて、トナーケース11
の上方取付部に取り付けられている。
【0047】なお、保持部材47には、図6に示される
ように、アパチャ電極体41の開口部(アパチャ)6の
列と対応する位置に、各開口部6へのトナー通過を許容
する多数の小判形の切欠き孔45が設けられる。
【0048】この第3の実施例によれば、前記第2の実
施例と同様に、保持部材47として、アパチャ電極体4
1とは異なる素材、あるいは異なる厚さの絶縁性シート
等を採用することが可能となり、その選択の自由度が拡
がる。
【0049】また、アパチャ電極体41の開口部(アパ
チャ)6における、トナー供給方向の下流側の孔縁に
は、切欠き孔45の孔縁が存在しない(さらに下流側に
位置している)ため、トナー像形成に使われなかったト
ナー16が、開口部6の孔縁部にひっかかり、アパチャ
電極体41上に吹き出して開口部6を塞いだり、記録媒
体20に付着して画像を汚したりすることがない効果も
ある。
【0050】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明の画像形成装置によれば、トナー層規制部材によ
って、トナー担持体上に薄く且つ均一なトナー層として
担持されたトナーは、引続き保持部材の作用を受けて、
トナー流制御部に至るまで薄く且つ均一なトナー層を形
成したまま供給される。このため、トナーが一時的に滞
留したり、間欠的に供給されることがなく、連続的にし
かも均一に供給されることとなるので、部分的に記録画
像が薄くなったり濃くなったりして、まだらになること
がなく、高品質の画像を形成することが可能となる。
【0051】また、トナー流制御手段には、トナーの通
過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えられ
るとともに、そのトナー流制御手段が、少なくともアパ
チャ部分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持
体のトナー担持面に沿って配置されることにより、トナ
ーを均一に保持するための保持部材が構成されているの
で、トナー層規制部材によって、トナー担持体上に薄く
且つ均一なトナー層として担持されたトナーを、引き続
いて、トナー流制御手段のアパチャ部分に至るまで均一
に供給することができるとともに、保持部材をトナー流
制御手段と別個に備える必要がなく、安価且つ容易に製
作できる。
【0052】さらに、保持部材の一端部分が、トナー層
規制部材に取り付けられているので、トナー層規制部材
によって、トナー担持体上に薄く且つ均一なトナー層と
して担持されたトナーを、そのトナー層形成と同時に、
直ちにトナー層形成部材から保持部材へと円滑に作用さ
せることができる。
【0053】さらには、保持部材が、トナー担持体に担
持されるトナーを、同担持体のトナー担持面に圧接する
ように取り付けられているので、トナー層規制部材によ
って、トナー担持体上に薄く且つ均一なトナー層として
担持されたトナーを、そのトナー層の厚みが一定となる
ように正確に規制しつつ搬送することができ、より適確
にトナーの滞留を防止して、均一に供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した画像形成装置の一実施例を
示す概略構成図である。
【図2】本発明のトナー流制御手段としてのアパチャ電
極体を示す一部切欠斜視図である。
【図3】第2の実施例を示す画像形成装置の概略構成図
である。
【図4】第2の実施例におけるアパチャ電極体と保持部
材とを裏側から視た状態を示す一部切欠斜視図である。
【図5】第3の実施例を示す画像形成装置の概略構成図
である。
【図6】第3の実施例におけるアパチャ電極体と保持部
材とを裏側から視た状態を示す一部切欠斜視図である。
【図7】従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 アパチャ電極体(トナー流制御手段) 2 絶縁性シート 4 制御電極 6 開口部(アパチャ) 14 トナー担持ローラ(トナー担持体) 17 保持部材 18 トナー層規制ブレード(トナー層規制部材) 22 背面電極ローラ(対向電極) 31 アパチャ電極体(トナー流制御手段) 35 切欠き部 37 保持部材 41 アパチャ電極体(トナー流制御手段) 45 切欠き孔 47 保持部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー流制御部を備えたトナー流制御手
    段と、そのトナー流制御手段に帯電したトナーを供給す
    るトナー担持体と、そのトナー担持体に担持されるトナ
    ーの層厚を規制するトナー層規制部材とを備えてなる画
    像形成装置において、 前記トナー層規制部材によってトナー担持体上に担持さ
    れたトナーに作用して、同トナーがトナー流制御部に至
    るまで、トナー担持体上に均一に保持する保持部材を設
    けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記トナー流制御手段には、トナーの通
    過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えられ
    るとともに、そのトナー流制御手段が、少なくともアパ
    チャ部分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持
    体のトナー担持面に沿って配置されることにより、前記
    保持部材が構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー流制御手段には、トナーの通
    過を制御するアパチャがトナー流制御部として備えられ
    るとともに、そのトナー流制御手段とは別部材からなる
    保持部材が、少なくともトナー流制御手段のアパチャ部
    分からトナー層規制部材に至るまで、トナー担持体のト
    ナー担持面に沿って配置されていることを特徴とする請
    求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記保持部材の一端部分が、トナー層規
    制部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記保持部材が、トナー担持体に担持さ
    れるトナーを、同担持体のトナー担持面に圧接するよう
    に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の画像形成装置。
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