JPH08309965A - 液体噴射装置、およびインクジェットプリント装置 - Google Patents

液体噴射装置、およびインクジェットプリント装置

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JPH08309965A
JPH08309965A JP7124996A JP12499695A JPH08309965A JP H08309965 A JPH08309965 A JP H08309965A JP 7124996 A JP7124996 A JP 7124996A JP 12499695 A JP12499695 A JP 12499695A JP H08309965 A JPH08309965 A JP H08309965A
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liquid ejecting
unit
temperature
gas
cooling gas
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JP7124996A
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English (en)
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Takeshi Irisawa
剛 入澤
Yasushi Miura
康 三浦
Yasuyuki Takanaka
康之 高中
Tokitaka Ehata
時任 江幡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクなどの液体を噴射するプリントヘッド
などの液体噴射部の発熱量が大きくても、それらを確実
に温度管理することができる液体噴射装置およびインク
ジェットプリント装置を提供すること。 【構成】 エアーコンプレッサ17から、1.1気圧に
圧縮した冷却用の気体13としての空気を配管18、電
磁弁15、およびチューブ14を介してエアーノズル1
2内に導入し、そのエアーノズル12の吹き出し口12
aから冷却用の気体13としての空気をインクジェット
プリント装置のヘッドユニット2に吹きかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体噴射装置およびそ
れを用いたインクジェットプリント装置に関するもので
ある。
【0002】さらに詳しくは、液体噴射装置は、種々の
液体を噴射して物体を移動させたり、あるいはインクを
吐出することによってインクジェットプリント装置に用
いられたりするものである。インクジェットプリント装
置は、例えば、紙や布、不織布、OHP用紙等のプリン
ト媒体に対して、所定のプリントを行うものであり、特
に、本発明は、長時問連続的にプリント動作したり、1
m以上のプリント幅の布を連続してプリントするために
好適であり、具体的な適用機器としては、プリンタ、複
写機、ファクシミリ、プリンタなど事務機器や大量生産
機器等を挙げることができる。
【0003】
【従来の技術】液体噴射装置の一つであるインクジェッ
トプリント装置は、熱エネルギーを利用してインクを吐
出するプリントヘッドを用い、そのプリントヘッドに形
成された複数のインク吐出口からプリントデータ信号に
基づいてインクを吐出し、インク液滴を用紙などの被プ
リント物に付着させてプリントを行う装置であり、プリ
ンタやファクシミリなどに使用されている。
【0004】この種のインクジェットプリント装置にお
いては、装置の温度、特にプリントヘッド部分の温度に
よって、インクの粘度等の性状が変化してインク吐出状
態が変化し、印字等のプリント品質に影響がでるため、
プリントヘッド部分の温度を所望範囲内に制御する必要
がある。このプリントヘッド部分の温度は、装置の内部
温度や外部温度並びに使用条件などによって変化し、こ
れらが変化すると良好なインク吐出が得られなくなるお
それがある。
【0005】ところで、従来のプリントヘッド部分の温
度制御の方法としては、印字等のプリントサイクル中の
駆動時間すなわちインクの吐出エネルギー発生体(例え
ば「ヒータ」)への通電時間を増減する方法、プリント
ヘッドの全体の温度管理をするための加熱用の発熱体
(例えば、「ヒータ」)の通電をプリントヘッド部分の
検出温度に基づいて断続する方法、あるいは、特開昭6
1−211045号に記載されているように、プリント
ヘッドユニットにヒータおよび温度検出手段を設けると
ともに装置内に送風機を設け、装置の制御部から、前記
温度検出手段の検出信号に基づいて前記ヒータおよび前
記送風機の駆動を制御することにより、プリントヘッド
部分の温度を、適正なインク滴を形成するための温度範
囲に維持する方法などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、投入電力の大きなプリントヘッド、長尺のプリント
ヘッド、あるいは高速駆動を行うプリントヘッドなどの
発熱量の大きなプリントヘッドに対しては、上述した従
来の温度制御の方式では充分な温調効果が得られず、プ
リントヘッドを最適な温度範囲に維持するのが困難であ
った。
【0007】本発明の目的は、インクなどの液体を噴射
するプリントヘッドなどの液体噴射部の発熱量が大きく
ても、その液体噴射部を的確に温度管理することができ
る液体噴射装置およびインクジェットプリント装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液体噴射装置
は、熱エネルギーを利用して液体噴射部から液体を噴射
させる液体噴射装置において、前記液体噴射部に少なく
とも大気圧以上に圧縮された冷却用気体を吹きかける冷
却手段を備えたことを特徴とする。
【0009】本発明のインクジェットプリント装置は、
上記の液体噴射装置を備え、前記液体噴射部は、熱エネ
ルギーを利用してインクを吐出して被プリント物にプリ
ントを行うプリントヘッドであり、さらに、前記プリン
トヘッドと前記被プリント物とを相対移動させる移動手
段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明によれば、熱エネルギーを利用してイン
ク等の液体を噴射するプリントヘッドのような液体噴射
部に対して、少なくとも大気圧以上に圧縮された冷却用
の気体を吹きかけることにより、送風機等を用いた場合
よりも速い気体の流速を得、さらに気体の断熱膨張の効
果により、その気体を大気より低い温度にすることを可
能とし、発熱量の大きな液体噴射部に対しても十分な温
調効果を発揮する。
【0011】液体噴射部がインクジェットプリント装置
のプリントヘッドである場合には、プリントヘッドを所
定の温度範囲内に維持して、安定したプリントを実現す
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例とし
て、液体噴射装置の一例としてのシリアルプリンター型
式のカラーインクジェットプリント装置について説明す
る。
【0013】(第1の実施例)図1において、キャリッ
ジ1には、シアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの4
色のインクに対応するカラー用のインクジェットプリン
トヘッドユニット2a,2b,2c,2dが搭載されて
おり、そのキャリッジ1は、ガイドシャフト3によって
図中の左右方向に移動自在に支持されている。また、キ
ャリッジ1にはタイミングベルト(図示せず)が連結さ
れており、そのタイミングベルトがパルスモータ(図示
せず)によって移動されることにより、キャリッジ1が
ガイドシャフト3にガイドされつつ被プリント物4のプ
リント面に沿って駆動される。さらに、被プリント物4
を搬送するための搬送ローラ5、その被プリント物4を
案内するための案内ローラ6が備えられている。
【0014】サブキャリッジ7には、記録ヘッドユニッ
ト2a,2b,2c,2dのそれぞれに対応するインク
タンク8a,8b,8c,8dが搭載され、ガイドシャ
フト3にガイドされつつキャリッジ1と並行に移動し、
インクタンク8a,8b,8c,8d内の記録用液体と
してのインクは供給チューブ9a,9b,9c,9d
(9a,9b,9cは図示せず)を介してプリントヘッ
ドユニット2a,2b,2c,2dに供給される。
【0015】図2はプリントヘッドユニット2(ユニッ
ト2a,2b,2c,2dのそれぞれを代表する)の概
略構成図であり、エッチング、蒸着、スパッタリング等
の半導体製造ブロセス工程を経て、基枚32上に製膜さ
れた電気熱変換体22、電極23、ノズル壁24、およ
び天板25から構成されている。記録用液体としてのイ
ンク26は、インクタンク8( インクタンク8a,8
b,8c,8dのそれぞれを代表する) からチュープ9
(チューブ9a,9b,9c,9dのそれぞれを代表す
る)を介してプリントヘッドユニット2内の共通液室2
7に供袷される。図中28は、インク供給管用のコネク
タである。共通液室27内に供給されたインク26は、
毛細管現象によりインク流路29内に供給され、その先
端のオリフィス面30(インク吐出面)でメニスカスを
形成することにより安定に保持される。ここで、電気熱
変換体22に通電することにより、電気熱変換体22上
のインク26が加熱され、発泡現象が生じ、その発泡の
エネルギーによりオリフィス面30のイング吐出口から
インク滴が吐出する。つまり、電気熱変換体22からの
熱エネルギーによってインク26が吐出することにな
る。
【0016】本実施例におけるヘッドユニット2の温度
調整はベースプレート31の基板32と反対側の面に、
大気圧以上に圧縮した空気等の冷却用気体を吹きかける
ことにより行う。安定した印字等のプリント品位を保つ
ためには、電気熱変換体22(発熱部)の近傍を温度制
御することが効果的であり、なるべく電気熱変換体22
に近い位置のベースプレート31に冷却用気体を吹きか
けることが温調効率上好ましい。
【0017】圧縮した冷却用気体をヘッドユニット2に
吹きかけるための構成を図3に示す。
【0018】12は冷却用気体の吹きかけ手段としての
エアーノズルであり、圧縮された空気等の冷却用気体1
3を吹き出すための吹き出し口12aを有し、その吹き
出し口12aから吹き出した気体13をプリントヘッド
ユニット2のベースプレート31の表面に吹きかけるよ
うになっている。本実施例では、ベースプレート31の
全面に渡って均等に気体13を吹きかけるように、1つ
のヘッドユニット2に対応するエアーノズル12に3つ
の吹き出し口12aが設けられている。吹き出し口12
aの数は、必ずしも3つである必要はなく、ヘッドユニ
ット2の長さなどに応じて適宜設定すればよい。また、
必要となる温調能力に応じて、気体13の圧縮率と吹き
出し口12aの口径を設定することにより、気体13の
流量、流速、さらには断熱膨張による冷却効果を決定す
る。実験の結果では、およそ1.1気圧以上に圧縮され
た気体13が大気圧に解放されたときに、断熱膨張によ
る温度低下の効果が確認され、その冷却効果は、圧縮さ
れた気体13の吹き出し口12aの形状、それによって
決まる流量、流速、および気体13の種類によって決定
される。気体13をヘッドユニット2に当てる角度θ
(図4参照)は、目標温調能力、キャリッジ1内のスペ
ース等に応じて、45°〜90°の範囲に設定する。ま
た、ヘッドユニット2とキャリッジ1との間は後述する
ようにシールされており、ヘッドユニット2のインク吐
出口への気体13の流れの回り込みをなくして、プリン
トの妨げとならないようになっている。
【0019】圧縮された気体13は、供給手段としての
エアーコンプレッサ17から、配管18、調整手段とし
てのエアー電磁弁15、チューブ14を通してエアーノ
ズル12に供給され、エアー電磁弁15の開閉動作によ
って気体13の供給系が連通、遮断される。ヘッドユニ
ット2には、ヒータ10および温度検出手段11が設け
られている。ヒータ10は、例えばパワートランジスタ
あるいは発熱素子等を使用することができ、ヘッドユニ
ット2の全面に渡って均等に熱を伝えることができる最
適な位置に配置されている。温度検出手段11の検出信
号は制御手段としての制御部16に入力され、その制御
部16は、後述するように温度検出手段11の検出温度
に基づいてエアー電磁弁15およびヒータ10を制御
し、もってヘッドユニット2の温度を適正なインク滴を
形成するための温度範囲に維持する。
【0020】図4は、エアーノズル12の配備形態の一
例を示す。本例において、チューブ14の内径は5m
m、エアーノズル12の吹き出し口12aの口径は1m
mとなっている。
【0021】キャリッジ1とヘッドユニット2との隙間
部1001はゴム材1002によって封止されている。
また、気体13をベースプレート31の面に吹きかける
角度θは45°とされ、その気体13の吹きかけ方向
は、オリフィス面30に近い位置から、インク滴100
0の噴射方向(矢印A方向)とは反対の方向(矢印B方
向)とされており、これにより、気体13がオリフィス
面30側に回り込むことによるプリントの乱れが生じな
いようになっている。
【0022】長尺のヘッドユニット2のように、その両
端部よりも中央部の方が温度が若干高くなる傾向がある
場合には、その中央部に向かって気体13を吹きかける
吹き出し口12aの数を多くしたり、それぞれの吹き出
し口12aの口径を変えて流量や流速を調整することに
より、ヘッドユニット2内の温度勾配を小さく抑えるこ
ともできる。このように、エアーノズル12は、その構
成、配置に関しての自由度が高く、狭いスペースにおい
て発熱部近傍部分の温調を効果的に行う上においてきわ
めて有利である。
【0023】次に、図5および図6を参照して、制御部
16の制御動作について説明する。
【0024】図5は、ヒータ10に関しての制御手順を
示し、装置の電源がオンになると、まずステップ101
でヒータ制御の要求の有無を判定し、その要求があれば
ステップ102で1秒間タイマーを作動させ、ステップ
103で1秒間経過したことを確認してから、ステップ
104で温度検出手段11からの温度データを読み取
る。この温度データから、ヘッドユニット2が所定の設
定温度範囲よりも低いか否かをステップ105で判定
し、それが設定温度範囲よりも低ければステップ106
でヒータ10の駆動回路をオンにして、ヘッドユニット
2を加熱する。ステップ105の判定で温度データが設
定温度範囲よりも低くないときは、ステップ107でそ
れが設定温度範囲よりも高いか否かを判定し、それが設
定温度範囲よりも高ければステップ108でヒータ10
の通電をオフにし、それが設定温度範囲よりもたかくな
ければそのままにする。
【0025】このようにヒータ10の制御を行い、ステ
ップ101でヒータ制御の要求がないと判定されたとき
は制御動作を終了する。
【0026】図6は、電磁弁15のオン、オフ制御の手
順を示し、装置の電源がオンになると、まずステップ2
01で電磁弁15の制御の要求の有無を判定し、その要
求があればステップ202で温度検出手段11からの温
度データを読み取る。ステップ203で温度データが所
定の設定温度範囲よりも高いか否かを判定し、それが設
定温度範囲よりも高ければステップ204で電磁弁15
をオンとし、エアーノズル12から気体13を噴射させ
てヘッドユニット2を冷却する。温度データが設定温度
範囲よりも高くなければ、ステップステップ205でそ
れが設定温度範囲よりも低いか否かを判定する。それが
設定温度範囲よりも低ければ、ステップ206で電磁弁
15をオフにしてエアーノズル12からの気体13の噴
射を止め、それが設定温度範囲よりも低くなければその
ままにする。
【0027】このように電磁弁15の制御を行い、ステ
ップ201で電磁弁制御の要求がないと判定されたとき
は制御動作を終了する。
【0028】そして、このようなヒータ10と電磁弁1
6の制御によって、ヘッドユニット2が所定の設定温度
範囲を外れた低温または高温となったときに、その温度
を迅速かつ正確に調整することでき、この結果、インク
吐出を良好な状態に維持することができる。
【0029】本実施例において、エアーコンプレッサ1
7によって圧縮された気体13は、各ヘッドユニット2
a,2b,2c,2dのそれぞれに対応したエアーノズ
ル19毎に、エアー電磁弁15を介して供給される。そ
のエアーコンプレッサ17は、インクジェットプリント
装置1台につき1台の専用エアーコンプレッサであって
もよく、またインクジェットプリント装置を工場等のエ
アーコンプレッサ設備の整った場所に設定する場合に
は、そのエアーコンプレッサ設備を利用すべく、その設
備から配管によって圧縮された空気等の気体を導入する
ようにしてもよい。
【0030】なお、本実施例では、ヘッドユニット2に
対してヒータ10および温度検出手段11を1つずつ備
えたが、これらは必要に応じて複数個備えてもよく、さ
らにヘッドユニット2を複数に分割した分割区域毎に温
度制御することもできる。また、本発明がヘッドユニッ
ト2の配備数や構造に関係なく適用できることは勿論で
ある。
【0031】(第2の実施例)図7は、本発明の第2の
実施例を説明するための図であり、本実施例では、前述
した実施例におけるエアーノズル19に3つの吹き出し
口12aを設け、それらの吹き出し口12aに対して、
1本ずつ計3本のチューブ14によって対応するエアー
電磁弁15を接続している。それらのエアー電磁弁15
は、マニホールドタイプであり、配管18を通してエア
ーコンプレッサ17から冷却用の気体13を導入する。
エアー電磁弁15がマニホールドタイプであることは、
装置全体の小型化を図る上で有利である。
【0032】このような構成により、3つに分割された
吹き出し口12aからの気体13の噴射が個別に制御で
きることになり、例えば、長尺のヘッドユニット2のよ
うに内部に不均一な温度分布が生じやすいヘッドの温度
制御において特に有効となる。
【0033】なお、ヘッドユニット2における温度検出
手段11の配備数は、気体13の吹き出し口12aと同
数、あるいはその数以上とし、それらの温度検出手段1
1によってヘッド内の温度分布を検知して、各温度検出
手段11に対応させた各吹き出し口12a毎に、気体1
3の噴射を制御するようにしてもよい。また、温度検出
手段11の配備数を吹き出し口12aよりも少ない数
(例えば、1つ)とし、その温度検出手段11の検出温
度に基づいてヘッド内の各部の温度を予測計算し、その
結果に基づいて各吹き出し口12a毎の気体13の噴射
を制御するようにしてもよい。
【0034】(第3の実施例)図8は、本発明の第3の
実施例を説明するための図であり、本実施例では、エア
ーノズル20から流路管21内に冷却用の気体13を通
す構成となっている。
【0035】エアーノズル20は、ヘッドユニット2の
長手方向に沿って、それと平行に気体13を噴射するよ
うになっており、そのエアーノズル20から噴射された
気体13は、断面略コ字状の流路管21の一端側から内
部を通り、そして他端側から放出される。流路管21
は、ヘッドユニット2の長手方向に沿って平行に延在し
ており、その方向に沿って気体13が流れる。流路管2
1は、予めヘッドユニット2に貼り付けておいてもよ
く、またはヘッドユニット2を装置本体側に装着したと
きに、そのヘッドユニット2と密着するように装置本体
側に配置してもよい。
【0036】本例のような構成では、温調に使用する気
体13の総量をいくつかの吹き出し口に分岐させずに、
1つの吹き出し口から集中してヘッド全域に放出するこ
とができる。
【0037】なお、流路管21の機能をヘッドユニット
2のベースプレート31に兼有させるべく、そのベース
プレート31自体を、気体13が流れるような流路をも
つ形状としてもよい。また、エアーノズル20と流路管
21は、必ずしも別々に分ける必要はなく、それらを一
体化するように構成してもよい。
【0038】(他の実施例)本発明の液体噴射装置は、
インクジェットプリント装置のみならず、種々の液体を
噴射することによって物体を移動させる装置などとして
も広範囲に適用することができる。
【0039】気体13は少なくとも大気圧以上に圧縮し
て吹きかけるようにすればよく、また、その気体13の
種類は適宜選定することができる。また、気体13の吹
きかけ量を多段階的または無段階的に絞り調整するよう
にしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱エネルギーを利用してインク等の液体を噴射するプリ
ントヘッドのような液体噴射部に対して、少なくとも大
気圧以上に圧縮された冷却用の気体を吹きかけるため、
送風機等を用いた場合よりも速い気体の流速が得られ、
さらに気体の断熱膨張の効果により、その気体を大気よ
り低い温度にすることが可能となり、この結果、発熱量
の大きな液体噴射部に対しても充分な温調効果を得るこ
とができる。したがって、液体噴射部がインクジェット
プリント装置のプリントヘッドである場合には、プリン
トヘッドを所定の温度範囲内に維持することができ、よ
って安定したプリントを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットプリント装置の要
部の斜視図である。
【図2】図1に示すヘッドユニットの一部切り欠きの拡
大斜視図である。
【図3】図1に示すヘッドユニットに冷却用気体を吹き
かけるための構成の概略斜視図である。
【図4】図3に示すエアーノズル部分の拡大図である。
【図5】図3に示す制御部のヒータに関する制御を説明
するためのフローチャートである。
【図6】図3に示す制御部の電磁弁に関する制御を説明
するためのフローチャートである。
【図7】図1に示すヘッドユニットに冷却用気体を吹き
かけるための構成の他の例を説明するための概略斜視図
である。
【図8】図1に示すヘッドユニットに冷却用気体を吹き
かけるための構成のさらに他の例を説明するための概略
斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2(2a,2b,2c,2d) ヘッドユニット 3 ガイドシャフト 4 被プリント物 10 ヒータ 11 温度検出手段 13 冷却用気体 14 チューブ 15 エアー電磁弁 16 制御部 17 エアーコンプレッサ 18 配管
フロントページの続き (72)発明者 江幡 時任 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱エネルギーを利用して液体噴射部から
    液体を噴射させる液体噴射装置において、 前記液体噴射部に少なくとも大気圧以上に圧縮された冷
    却用気体を吹きかける冷却手段を備えたことを特徴とす
    る液体噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却手段は、少なくとも大気圧以上
    に圧縮した冷却用気体を供給する供給手段と、前記供給
    手段から供給された冷却用気体を前記液体噴射部に向か
    って吹きかける吹きかけ手段とを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記吹きかけ手段からの前記冷却用気体
    の吹きかけ量を調整可能な調整手段と、 前記液体噴射部の温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出温度に基づいて前記冷却用気体
    の吹きかけ量を調整すべく前記調整手段を制御する制御
    手段とを備えたことを特徴とする請求項2に記載の液体
    噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記吹きかけ手段は、前記液体噴射部に
    向かって前記冷却用気体を射出するノズルであることを
    特徴とする請求項2または3に記載の液体噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記吹きかけ手段は、前記液体噴射部に
    沿って前記冷却用気体をガイドするものであることを特
    徴とする請求項2または4に記載の液体噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記液体噴射部は、液体を噴射するため
    の熱エネルギーを発生する電気熱変換体を有することを
    特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体噴射
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の液体
    噴射装置を備え、 前記液体噴射部は、熱エネルギーを利用してインクを吐
    出して被プリント物にプリントを行うプリントヘッドで
    あり、 さらに、前記プリントヘッドと前記被プリント物とを相
    対移動させる移動手段を備えたことを特徴とするインク
    ジェットプリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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