JPH08309831A - 2段押出機の押出量制御方法 - Google Patents

2段押出機の押出量制御方法

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JPH08309831A
JPH08309831A JP7119765A JP11976595A JPH08309831A JP H08309831 A JPH08309831 A JP H08309831A JP 7119765 A JP7119765 A JP 7119765A JP 11976595 A JP11976595 A JP 11976595A JP H08309831 A JPH08309831 A JP H08309831A
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Japan
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resin
flow rate
stage extruder
extrusion
pressure
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JP7119765A
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Hiroshi Tsuji
浩史 辻
Nobuyuki Ichihara
信幸 市原
Yukio Goto
幸男 後藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2段押出機の押出量制御方法に関し、圧力と
温度を計測し、粘度特性が温度に敏感な樹脂でも高精度
に押出量を制御する。 【構成】 1段目押出機31と2段目押出機32とは接
続管33で接続され、それぞれ駆動モータ34,35で
スクリュウを回転し、樹脂をフィルタ36を通してダイ
37に押出す。モータ35の回転数N2 は回転速度設定
器52で、モータ34の回転数N2 は回転比率設定器5
3でN1 /N2 として設定され、それぞれ速度制御器5
4,55で制御される。演算器51には圧力計41,4
2、温度計43の信号が入力され、これらデータと予め
与えられた粘度特性を理論式からその流量を求め、目標
流量値との偏差を小さくし、流量を一定に保つように回
転数を制御する信号を制御器55に与え、モータ34を
制御するので樹脂の目標流量を高精度で一定に保持でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2段押出機の押出量制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】溶融可塑化した樹脂を押出し、ダイへ供
給する押出機における押出量の制御は、押出機出口の樹
脂圧力と樹脂温度に基づいて押出機駆動用電動機の回転
速度とバレル内の樹脂温度をそれぞれ制御することによ
り、押出量をコントロールするようにしているが、この
ような従来の押出機の押出量制御方法を図5乃至図7に
よって説明する。
【0003】図5はその一例を示す押出量制御システム
図であり、1は押出機、2はダイゲート、3はフィル
タ、4はダイ、5は押出機出口樹脂圧力計、7は電動機
で、押出機1で溶融可塑化された溶融樹脂はダイゲート
2、フィルタ3を経てダイ4へ供給される。
【0004】11はフィルタ出口樹脂温度計で、樹脂温
度制御スイッチ12を経て比較器13へフィルタ3の出
口側に於ける樹脂温度信号を送り、比較器13において
樹脂温度設定器14からの設定樹脂温度と比較し、その
偏差信号を増幅器15へ送るようになっている。
【0005】16は温度制御器で、増幅器15からの偏
差信号と、バレル温度計17からの信号に基づき、バレ
ルヒータ18又はバレル冷却器19へ制御信号を送り、
加熱又は冷却を行うことによりバレル内樹脂温度を一定
に保つものである。
【0006】20はフィルタ出口樹脂圧力計で、樹脂圧
力制御スイッチ21を経て、比較器22へフィルタ3の
出口側に於ける樹脂圧力信号を送り、樹脂圧力設定器2
3からの設定圧力と比較し、その偏差信号を増幅器24
へ送るようになっている。24は増幅器で、前記比較器
22からの圧力偏差信号を増幅すると共に、速度制御器
25へ速度信号を送るものである。また速度制御器25
は、速度検出器26からの信号と、前記増幅器24から
の速度信号に基づき、電動機7へ新しい速度信号を送る
ものである。なお、符号13,14,15,16,1
7,18,19によりバレル温度制御装置を構成し、符
号22,23,24,25,26により押出機電動機7
の速度制御装置を構成している。
【0007】次に図5のシステムの作用を説明すると、
先ずフィルタ3が目詰まりすると、押出機出口樹脂圧力
Pが上昇し、押出量が低下し始め、また押出量の低下に
よりフィルタ3の出口側の樹脂圧力PD も低下し、比較
器22に於いて樹脂圧力設定器23からの設定値と比較
され、その圧力偏差信号を増幅器24で増幅後、速度制
御器25へ速度信号を送る。速度制御器25は速度検出
器26からの速度信号と、前記増幅器24からの速度信
号に基づいて電動機7へ新しい速度信号を送ることによ
り、電動機7を制御して押出機1に一定押出量を維持さ
せる。なお、樹脂圧力制御スイッチ21と樹脂温度制御
スイッチ12は、運転開始時にONとなっている。
【0008】次に前述の押出量制御による押出機1のス
クリュの回転数上昇により、押出機1内の樹脂温度が過
度に上昇した場合には、フィルタ出口樹脂温度計11か
らの樹脂温度信号を比較器13に入力し、比較器13に
おいて樹脂温度設定器14からの設定樹脂温度と比較
し、その偏差信号を増幅器15へ送る。温度制御器16
は増幅器15からの信号と、バレル温度計17からの信
号を入力し、これら信号に基づき、バレルヒータ18又
はバレル冷却器19へ夫々信号を送り、加熱又は冷却す
ることによりバレル内の樹脂温度を一定に保つ。
【0009】図6は図5と異なる従来例の2段押出機を
示し、2段目押出機1のスクリュ回転速度を一定にセッ
トし、1段目押出機1aの出口圧力P1 が一定になるよ
うに同1段目押出機1aの電動機7aの回転速度を制御
して、押出量の一定化を図っている。この2段押出機に
おいてフィルタ3が目詰まりすると2段目押出機1の出
口圧力P2 が上昇して押出量が低下する。よって製品8
の厚みより押出量を計測し、押出量が低下した分だけ2
段目押出機1の電動機7の回転速度を上昇させて押出量
の一定化を図っている。
【0010】図7は図6の2段目押出機1を図5の押出
機の制御システムに代えて配設した場合を示すが、前述
の図5で説明の通り、符号13〜19よりなるバレル温
度制御と符号22〜26よりなる電動機の速度制御を併
用して2段目押出機1を制御して押出量の一定化を図っ
ているが、作用効果は図5の実施例と差異はないので詳
しい説明は省略する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】2段押出機では1段目
押出機で固形樹脂を可塑化し、2段目押出機で溶融樹脂
の均一化と昇圧を行う機能を分担しており、シート等の
帯状物の成形品の厚さを一定にするためには、1段目押
出機と2段目押出機を同調させて樹脂を連続して流し、
流量(押出量)を一定に制御すればよい。図6に示す従
来例の2段押出機では1段目押出機1a及び2段目押出
機1とも、それぞれ出口圧力を監視して駆動モータ7,
7aを制御し、図7に示す2段押出機では1段目押出機
1aは圧力を監視して制御し、2段目押出機1は出口圧
力と出口温度を監視して、設定した圧力と温度になるよ
うに駆動モータ7とバレルヒータ18またはバレル冷却
器19を制御し、一定の押出量を得ようとする方式であ
る。
【0012】しかし樹脂の流量は樹脂の圧力と樹脂の温
度の両者に依存するので、図6に示す従来例のように圧
力のみで制御する場合は温度変化に対応し難く、また圧
力と温度の両方によって制御する場合でも、図7に示す
従来例のように圧力と温度を別個に制御する方式では、
温度に敏感な粘度特性を有する樹脂を用いる場合は、温
度に偏差が生じた場合の押出量の変化が大きく、押出量
の精度向上に限界が生ずるという問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するために、1段目押出機と2段目押出機の接続
管の2箇所で樹脂圧力データを、その2箇所の中間で樹
脂温度データをそれぞれ測定し、演算器において、これ
らデータと予め与えられた粘度特性データを用いて演算
して樹脂の流量を算出し、この算出した流量を一定に保
つように1段目押出機の駆動モータの回転速度を制御す
る方法を提供する。更に、この方法における演算器にお
いて流量算出に用いる理論式も提供する。
【0014】即ち、本発明は、(1)1段目押出機と2
段目押出機とを連結し、可塑化した樹脂を送る接続管中
の同一断面で一定距離を隔てた2箇所で樹脂圧力データ
を計測すると共に該2箇所の中間で樹脂温度データを計
測し、これらデータを演算器に入力し、該演算器によっ
て予め与えられた樹脂の粘度特性データとに基づいて前
記接続管を通過する樹脂の流量を算出し、この算出され
た樹脂の流量を一定に保つように前記1段目押出機のス
クリュ駆動モータの回転速度を増減速して最終の樹脂押
出量を制御することを特徴とする2段押出機の押出量制
御方法を提供する。
【0015】(2)更に、前述の(1)において、前記
演算器による樹脂の流量は式; Q=k×〔ΔP/(2η0 L)〕1/n ×π×〔n/(3
n+1)〕×R(3n+1)/n (式中、Qは樹脂の流量(押出量),kは係数,ΔPは
圧力損失,η0 は粘度係数,Lは円筒の長さ,nは粘度
指数,Rは円筒の半径である。)で定まるQにより求め
ることを特徴とする2段押出機の押出量制御方法も提供
する。
【0016】
【作用】本発明はこのような手段により、その(1)の
発明においては、まず、希望押出量とこれに対する2段
目押出機と1段目押出機の駆動モータの回転速度(予め
実験で求めたデータによる)を予め演算器に入力して準
備運動を開始する。準備運転での運転状態は過渡状態か
ら定常状態に移行し、押出量は設定した希望押出量の近
傍の値に近付く。この過程では、演算器で両押出機を接
続する接続管に配設した2個の圧力計及びこれらの中間
に配設した温度計から送られる圧力と温度のデータ、及
び予め入力されて内蔵している樹脂の粘度特性から理論
式に基づいて樹脂の流量を算出し、この算出された流量
が一定値に収斂したことを確かめる。算出流量が一定値
に収斂したら本運転に移行する。本運転では、この準備
運転で収斂した流量を目標流量(押出量)として本運転
中の流量を監視し、この運転時の温度、圧力を測定し、
予め与えられた粘度特性に基づいて流量を算出し、この
流量が目標流量に近づき、一定になるように1段目押出
機の駆動モータの回転速度を増減して制御する。
【0017】従って、押出量は、1段目押出機の出口で
圧力と温度の2変数の関数である流量として算出され、
この流量そのものに着目して制御されるので粘度特性が
温度に敏感な樹脂に対しても、その粘度特性の変化を考
慮した制御により高精度な押出量の制御が可能となり、
厚みが均一で高品質の樹脂製品が得られる。
【0018】(2)の発明においては、演算器における
樹脂流量Qを前記の手段(2)で述べた理論式により求
めるので、予め与えられた粘度特性データから粘度係数
η0及び粘度特性nが求まり、これらの値を用いて理論
式より流量が容易に演算し、算出することができ、この
算出流量により前述の(1)と同様に押出量が一定とな
るように制御することができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本発明の一実施例に係る2段押出
機の押出量制御方法の制御システム図であり、同図に於
いて、31及び32はそれぞれ2段押出機の1段目押出
機及び2段目押出機、33は1段目押出機31と2段目
押出機32を繋ぐ接続管、34及び35はそれぞれ1段
目押出機31及び2段目押出機32のスクリュを回転さ
せる駆動モータ、36はフィルタ、37はダイ、41及
び42は接続管33の同一断面部分に一定距離Lを隔て
て配設された2個の樹脂圧力計、43は樹脂圧力計41
と42の間に設けられた樹脂温度計、50は制御装置、
51は演算器、52は回転速度設定器、53は回転比率
設定器、54及び55は駆動モータ35及び34の回転
速度を一定に制御する速度制御器である。この2段押出
機の本体部分は図6又は図7に示す従来例の2段押出機
とほぼ同様な構成となっている。
【0020】次に、このような構成の2段押出機の流量
制御の作用について説明する。2段押出機で温度変化に
伴い、粘度変化が生じると、圧力一定にコントロールす
るだけでは押出量を一定に制御することはできない。そ
こで、溶融樹脂を非ニュートン流体と仮定し(ニュート
ン流体と仮定すると誤差が大きくなる)、流動挙動はベ
キ乗則(power−law)に従うものとすれば、こ
の樹脂が半径R,長さLの円管を等温で流れる時の流量
(押出量)Qと圧力損失Δpの関係は、次の(1)式で
表わされる。
【0021】
【数1】
【0022】なお、樹脂の粘度μは一般に次の(2)式
で表わされる。
【0023】
【数2】
【0024】上記の(2)式において、係数a0
1 ,a11,a2 ,a22,a12は実験によって各樹脂に
対して一意的に決まる。使用される樹脂の粘度特性はこ
の(2)式と係数によって制御装置50に記憶されてい
る。
【0025】図2は温度Tをパラメータとする剪断速度
−粘度のダイヤグラムの一例であり、この図2より粘度
指数nと粘度係数η0 が後述するように求められ、
(1)式により流量が求められるが、(1)式は実用的
には係数kを乗じて仮定と実際の違いを補正して次の
(1′)式の形で用いるのが良い。
【0026】
【数3】
【0027】この(1′)式で求まる流量が一定に保た
れるように一定時間毎に算出監視し、偏差が生じた場合
は1段目押出機31の駆動モータ34にフィードバック
して回転速度を増減して制御する。流量Qの偏差ΔQに
対する駆動モータの矯正回転速度ΔNは次の(3)式で
行なえばよい。
【0028】
【数4】
【0029】実際の運転においては、希望する押出量Q
0 を演算器51に、押出量Q0 に対する2段目押出機3
2の駆動モータ35の基準回転速度N2 を回転速度設定
器52に、1段目押出機31の駆動モータ34の基準回
転速度N1 をN2 で除した値(N1 /N2 )を比率設定
器53におのおの入力して、準備運転を開始する。基準
回転速度N2 ,N1 と押出量Q0 の関係は実験によって
予め求めておく。
【0030】押出機は2段目押出機32の駆動モータ3
5が回転速度N2 になるように速度制御器54によって
制御されて運転され、3〜5分経過すると運転状態は安
定し、圧力計41と42、及び温度計43に基づいて
(1′)式で算出された流量(押出量)Qは希望押出量
0 の近傍のQa に収斂する。流量Qが収斂したかどう
かの判定は一定時間を置いて計測算出された流量Qの値
1 とQ2 との差が僅少になったかどうかを監視して行
う。
【0031】図3はこの準備運転のフローチャートを示
す。その概要を説明すると、準備運転開始する際に、S
1において希望予想値Q0 をQ1 =Q0 とし、S2にお
いて壁面における見かけの剪断速度を設定し、S4にお
いて、S3の圧力計41,42及び温度計43で計測す
るデータを5〜10秒間平均した値を用いて剪断速度、
温度より粘度特性の2点の粘度μ1 ,μ2 を求める。
【0032】S5において、これらμ1 ,μ2 の2点か
ら粘度指数n、粘度係数η0 を求め、S6においてこれ
らnとη0 を用いて前述の(1′)式より流量Q2 を求
める。
【0033】S7において、Q1 とQ2 との偏差を求
め、この偏差が所定の値εよりも小さければS9におい
てQa =Q2 に設定する。また、偏差がεより大きい
と、S8において新たにQ1 =(Q1 +Q2 )/2とし
てS2に戻り、演算をくり返す。このようにして準備運
転を行い、流量Qa が得られる。
【0034】次いで準備運転で得られた押出量Qa (3
〜5分間の平均値)を目標押出量として本運転に入る。
本運転では一定時間をおいて算出した流量Qを監視し、
目標値Qa から外れた場合は偏差ΔQを出力し、(3)
式によって回転速度に換算し、速度制御器55によって
1段目押出機31の駆動モータ34にフィードバックし
て回転速度を増減して流量の目標値Qa を一定に保つよ
うに制御する。
【0035】図4は本運転のフローチャートを示し、こ
れらの動作は制御装置50によって自動的に行われる。
この概要を説明すると、S1においてQ1 =Qa として
目標値を設定し、S2において壁面における見かけの剪
断速度を設定する。S4において、S3で圧力計P1
2 及び温度計Tc で計測するデータを5〜10秒間平
均化して用いて剪断速度、温度より粘度特性の2点の粘
度μ1 ,μ2 を求める。
【0036】S5において、μ1 ,μ2 の2点から粘度
指数n,粘度係数η0 を求め、S6においてこれらnと
η0 を用いて前述の(1′)式より流量Q2 を求める。
【0037】S7において、Q1 とQ2 との偏差を求
め、この偏差が所定の値εよりも大であれば、S9にお
いて、ΔQ=Qa −Q2 とする。また、偏差がεよりも
小さいと、S8においてQ1 =(Q1 +Q2 )/2とし
てS2に戻り、流量の監視を行う。このようにして目標
値Qa から外れた場合は偏差ΔQを設定し、(3)式に
より回転速度に換算し、駆動モータ34の回転速度を増
減して目標の流量Qa を一定に保持するものである。
【0038】以上説明の実施例では、要するに2段押出
機の1段目押出機31と2段目押出機32を接続する接
続管33の断面が同一な部分に、一定距離を隔てて2箇
の樹脂圧力計41,42とその中間位置に樹脂温度計4
3を配設し、また、制御装置50には圧力計41,42
及び温度計43から送られる圧力及び温度のデータさら
に内蔵する樹脂の粘度特性データを用いて(1′)の理
論式に基づいて流量Q(押出量)を算出する演算機能
と、算出された流量Qを一定に保つように1段目押出機
31の駆動モータ34の回転速度を増減する制御機能を
持たせ、最終の樹脂押出量を制御する方法を特徴として
いる。このような押出量制御方法により、樹脂の粘度特
性が温度により変化した場合でも高精度で押出量を一定
に制御することができる。
【0039】
【発明の効果】以上、具体的に説明したように、本発明
は1段目押出機と2段目押出機の接続管の2箇所で樹脂
圧力データを、その2箇所の中間で樹脂温度データをそ
れぞれ測定し、演算器において、これらデータと予め与
えられた粘度特性データを用いて演算して樹脂の流量を
算出し、この算出した流量を一定に保つように1段目押
出機の駆動モータの回転速度を制御する方法を特徴と
し、更に、この方法における演算器において流量算出の
ための理論式を用いる方法も提供するので次のような効
果を奏するものである。
【0040】(1)樹脂の押出量を流路で計測した圧力
と温度の関数として算出し、押出量そのものを監視して
制御する方法により、粘度特性が温度に敏感な樹脂に対
しても従来にない高精度な押出量の制御を行うことがで
き、厚みが均一で高品質な製品が得られ、大幅なコスト
ダウンに寄与できる。
【0041】(2)更に、演算の理論式により、演算器
において温度と圧力データから流量が精度良く算出する
ことができ、粘度特性が温度で変化する樹脂に対しても
性格な押出量の制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る2段押出機の押出量制
御方法の制御システム図である。
【図2】本発明の2段押出機の押出量制御方法に適用さ
れる粘度特性図である。
【図3】本発明の一実施例に係る2段押出機の押出量制
御方法の準備運転のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例に係る2段押出機の押出量制
御方法の本運転のフローチャートである。
【図5】従来の押出機の押出量を制御する制御システム
図である。
【図6】従来の2段押出機の圧力制御による押出量の制
御システム図である。
【図7】従来の2段押出機の圧力と温度制御による押出
量の制御システム図である。
【符号の説明】
31 1段目押出機 32 2段目押出機 33 接続管 34,35 駆動モータ 41,42 樹脂圧力計 43 温度計 50 制御装置 51 演算器 52 回転速度設定器 53 回転比率設定器 54,55 速度制御器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1段目押出機と2段目押出機とを連結
    し、可塑化した樹脂を送る接続管中の同一断面で一定距
    離を隔てた2箇所で樹脂圧力データを計測すると共に該
    2箇所の中間で樹脂温度データを計測し、これらデータ
    を演算器に入力し、該演算器によって予め与えられた樹
    脂の粘度特性データとに基づいて前記接続管を通過する
    樹脂の流量を算出し、この算出された樹脂の流量を一定
    に保つように前記1段目押出機のスクリュ駆動モータの
    回転速度を増減速して最終の樹脂押出量を制御すること
    を特徴とする2段押出機の押出量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記演算器による樹脂の流量は式; Q=k×〔ΔP/(2η0 L)〕1/n ×π×〔n/(3
    n+1)〕×R(3n+1)/n (式中、Qは樹脂の流量(押出量),kは係数,ΔPは
    圧力損失,η0 は粘度係数,Lは円筒の長さ,nは粘度
    指数,Rは円筒の半径である。)で定まるQにより求め
    ることを特徴とする請求項1記載の2段押出機の押出量
    制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010214708A (ja) * 2009-03-16 2010-09-30 Yokohama Rubber Co Ltd:The 粘弾性流体の粘度調整方法及びその装置
WO2014154354A1 (de) * 2013-03-25 2014-10-02 Maag Pump Systems Gmbh Verfahren zur steuerung einer schmelzeverarbeitenden anlage

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