JPH08309718A - 積みブロック成形金型装置及びこれを用いた積みブロックの製造方法 - Google Patents

積みブロック成形金型装置及びこれを用いた積みブロックの製造方法

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JPH08309718A
JPH08309718A JP12282795A JP12282795A JPH08309718A JP H08309718 A JPH08309718 A JP H08309718A JP 12282795 A JP12282795 A JP 12282795A JP 12282795 A JP12282795 A JP 12282795A JP H08309718 A JPH08309718 A JP H08309718A
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Japan
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mold
frame
shaft
natural stone
plate
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JP12282795A
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English (en)
Inventor
Masami Hori
政美 堀
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HORI SEKIZAI KOGYO KK
Original Assignee
HORI SEKIZAI KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然石を用いた積みブロックの成形を容易に
する。 【構成】 枠体1に固定され金型11の開閉方向にのび
るスライドシャフト7と、スライドシャフト7の端部に
摺動自在に取り付けられた板状フレーム10と、板状フ
レーム10に固定されかつ金型11を左右に回動自在に
支持する枢支部8、8aと、板状フレーム10を摺動さ
せることにより金型11の左型13と右型12をほぼ水
平方向に移動させて左型13と右型12を互いに離間又
は接近させる金型移動手段15b、16とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前面に自然石を有する
コンクリートの積みブロックを成形するための積みブロ
ック成形金型装置及びこれを用いた積みブロックの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自然石、特に花崗岩を加工して石
垣や土留め壁を構築することが知られていた。しかし、
近年の人件費高騰や石工技術者の不足などから、コンク
リート積みブロックにて代用されるようになってきた。
コンクリート積みブロックは、JISA 5323に規
定されている。
【0003】このJIS A 5323によれば、積み
ブロックは、長方形、正方形又は正六角形をなし、施工
後表面に露出する部分を形成する面と、この面の周囲に
おいて相互に接する部分を形成する合端と、この合端の
前端から後方に形成される控と、この控の後端部に形成
される控尻とを有する。そして、JIS A 5323
による積みブロックは、面、合端、控及び控尻がコンク
リートによって一体に形成されている。
【0004】ところが、コンクリート積みブロックで
は、従来の花崗岩を用いた石垣や土留め壁に比して、面
が、趣に欠けるという不具合があった。一方、花崗岩の
採石現場や加工現場においては、多数排出されている廃
材の処理に苦慮し、その対応が強く要望されている。そ
こで、本発明者は、コンクリート積みブロック面を、従
来の花崗岩からなるブロックと同様の趣を持たせるべ
く、花崗岩の採石現場や加工現場で排出される廃材を利
用することによって、コンクリート積みブロックを、従
来の花崗岩からなるブロックと同様の趣を持たせること
ができることを知得し、特開平6−299564号公報
に記載の「石材を用いた積みブロック」を発明をするに
至った。
【0005】図6は、この積みブロックを示すもので、
aは花崗岩の採石現場等で排出される自然石、bはこの
自然石aの周囲において相互に接する部分を形成する合
端、cはこの合端bの前端から後方に形成される控、d
はこの控cの後端部に形成される控尻である。ところ
で、この石材を用いた積みブロックは、通常、金型を用
いることによって製造されている。
【0006】すなわち、金型を構成する左型と右型との
それぞれを枠体に回動自在に枢支して左右に型開き自在
にし、積みブロックを成形する際には、枠体に自然石を
固定した後、左型と右型とを回動させて型閉めをする。
型閉めの状態においては、金型は、その底部が自然石の
周面に当接して自然石を底面とする金型キャビティを形
成する。型閉め後、金型キャビティの上部に開口したコ
ンクリート投入口からコンクリートを流し込む。コンク
リートが乾燥した後、左型と右型とを回動させて型開き
をして、金型からコンクリートの積みブロックを搬出す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、積みブ
ロックを成形する場合には、自然石を枠体上に設置した
後、左型と右型とを回動させて型閉じを行うのである
が、自然石の設置位置が多少でもずれていると、左型又
は右型が自然石の周縁部に乗り上げて型閉じができない
ため、自然石を設置し直さなければならず作業効率が悪
かった。
【0008】また、左型と右型とを閉じる場合には、こ
れらの底部を自然石の周面に摺接させて行うため、金型
の型閉めが円滑にいかなかった。このことは、型開きを
行う場合も同様で、左型と右型とは、その底部が自然石
の周面を摺動しつつ回動するため型開きが円滑にいかな
かった。本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもの
で、自然石を用いた積みブロックの成形が容易な金型装
置とこれを用いた積みブロックの製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、枠体と、枠体上に設置した自然石に固着する面と、
該面の後方側の周囲において相互に接する部分を形成す
る合端と、該合端の後方に形成される控と、該控の後端
部に形成される控尻とを有するコンクリート積みブロッ
クを成形する左右に開閉可能な左型と右型とからなる金
型と、前記枠体に固定され前記金型の開閉方向にのびる
スライドシャフトと、該スライドシャフトの一端部に摺
動自在に取り付けられた摺動用円筒部材を有しかつ前記
枠体の一方の側に配置された板状フレームと、該スライ
ドシャフトの他端部に摺動自在に取り付けられた摺動用
円筒部材を有しかつ前記枠体の他方の側に配置された板
状フレームと、前記一方の側の板状フレームに固定され
かつ前記左型を左右に回動自在に支持する枢支部と、前
記他方の側の板状フレームに固定されかつ前記右型を左
右に回動自在に支持する枢支部と、前記板状フレームを
摺動させることにより前記左右の金型をほぼ水平方向に
移動させて該左右の金型を互いに離間又は接近させる金
型移動手段とを有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記金型移動手
段は、前記板状フレームの側面に突設されて前記枠体か
ら遠ざかる方向にのびるブラケットと、該ブラケットを
回転自在に貫通するレバーシャフトと、該レバーシャフ
トに固定されかつ該レバーシャフトの近傍に設置された
台枠に係合可能なてこ部材と、該レバーシャフトに係合
して該レバーシャフトを回転させる補助部材とからな
る。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記左型又は右
型のいずれか一方の上面には前記金型の閉じ状態を固定
するロックシャフトの一端部が回動自在に枢支され、他
方の上面には該ロックシャフトが係合自在な止め金具が
取り付けられている。請求項4に記載の発明は、前記左
型又は右型のいずれか一方の側面には前記金型の閉じ状
態を固定するロックシャフトの一端部が回動自在に枢支
され、前記枠体には該ロックシャフトが係合自在な止め
金具が取り付けられている。
【0012】請求項5に記載の発明は、左型又は右型の
いずれか一方の開く方向への回動角度を制限するための
鎖の一端部を枠体に固定するとともに他端部を左型又は
右型のいずれか一方に取り付けた。請求項6に記載の発
明は、枠体上に自然石を設置し、該自然石に固着する面
と、該面の後方側の周囲において相互に接する部分を形
成する合端と、該合端の後方に形成される控と、該控の
後端部に形成される控尻とを有するコンクリート積みブ
ロックを成形する左右に開閉可能な左型と右型とからな
る金型の左型と右型とのそれぞれを回動させて互いに対
抗するように起立させ、該左型と右型とのそれぞれを互
いに接近する方向にほぼ水平に移動させて該左型と右型
とのそれぞれの底部を前記自然石の周面に当接させて該
金型を閉じ、該金型の金型キャビィティにコンクリート
を流し込んで乾燥させた後、該左型と右型とのそれぞれ
を互いに離間する方向にほぼ水平に移動させ、該左型と
右型とを回動させて金型を開いた後、金型から積みブロ
ックを取り出す。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明では、金型が開いた状態
で、自然石を枠体上に設置し、右型と左型を回動させて
起立状態にし、右型と左型とを互いに接近させてこれら
の底部を自然石の周面に当接させ、金型キャビティ内に
コンクリートを投入し、コンクリートが乾燥した後、右
型と左型とを互いに離間する方向に移動させ、ついで左
型と右型をそれぞれ回動させてそれぞれのキャビティが
上方を向くようにする。
【0014】請求項2に記載の発明は、板状フレームの
側面に突設されたブラケットを回転自在に貫通するレバ
ーシャフトを回転させることにより、左型と右型とを互
いに接近させる。請求項3及び請求項4に記載の発明
は、ロックシャフトを止め金具に係合させることによ
り、金型の閉じ状態を固定する。
【0015】請求項5に記載の発明は、左型又は右型の
いずれか一方の開く方向への回動角度が鎖の長さに応じ
て制限される。請求項6に記載の発明は、枠体上に自然
石を設置し、該自然石に固着する面と、該面の後方側の
周囲において相互に接する部分を形成する合端と、該合
端の後方に形成される控と、該控の後端部に形成される
控尻とを有するコンクリート積みブロックを成形する左
右に開閉可能な左型と右型とからなる金型の左型と右型
とのそれぞれを回動させて互いに対抗するように起立さ
せ、該左型と右型とのそれぞれを互いに接近する方向に
ほぼ水平に移動させて該左型と右型とのそれぞれの底部
を前記自然石の周面に当接させて該金型を閉じ、該金型
の金型キャビィティにコンクリートを流し込んで乾燥さ
せた後、該左型と右型とのそれぞれを互いに離間する方
向にほぼ水平に移動させ、該左型と右型とを回動させて
金型を開いた後、金型から積みブロックを取り出す。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1ないし図4は、請求項1ないし請求項5
に記載の発明に係る積みブロック成形金型装置の一実施
例を示すもので、同図において、1は枠体であって、枠
体1は、互いに平行な一対の縦枠2と、縦枠2に対して
直交状に配置された複数の横枠3とからなる。隣接する
一対の横枠3の間の縦枠2の中央部と横枠3の中央部と
のそれぞれには、受け部4が設けられている。
【0017】それぞれの受け部4は、所定の間隔をおい
て配置された角柱状の一対の突起24からなる。この受
け部4は、前述した花崗岩の廃材等の自然石5を固定す
るためのもので、例えば、四角形状に加工された自然石
5を枠体1上に設置する際に、自然石5の四つの角部6
をそれぞれが対応する受け部4の一対の突起24間に位
置させて、角部6を突起24に当接させると自然石5が
固定される。
【0018】また、枠体1には、縦枠2に対して直交状
に複数のスライドシャフト7が配置されている。スライ
ドシャフト7は、その両端部が縦枠2の外方に突出して
いて、この突出部には、摺動用円筒部材9が摺動自在に
取り付けられている。この摺動用円筒部材9は縦枠2に
平行状に配置された板状フレーム10に溶着されてい
る。11は金型であって、右型12と左型13とからな
り、右型12のキャビティと左型13のキャビティとに
より一つの金型キャビティが形成されるようになってい
て、左右開閉により型開きがなされる。また、金型キャ
ビティの型閉めは、右型12と左型13との底部を、枠
体1に設置した自然石5の周面に当接させることによっ
て行う。このとき同時に右型12と左型13とが当接す
る。型閉め時には、金型キャビティの上部は開放されて
いて、後述するように、コンクリート投入口19の一部
を形成している。
【0019】右型12と左型13とのそれぞれは、その
底部において板状フレーム10に回動自在に軸支されて
いる。すなわち、右型12における左型13から離れた
側の背面側の底部と左型13における右型12から離れ
た側の背面側の底部とのそれぞれにはL字状の連結部材
29を介して回動用円筒部材8が溶着され、また同様に
板状フレーム10にも回動用円筒部材8が溶着されてい
る。
【0020】これら一対の回動用円筒部材8は同軸状に
配置され、これらの内部には共通の回動軸8aが嵌挿さ
れている。右型12と左型13とは、この回動軸8aを
中心に回動しうるようになっている。これら一対の回動
用円筒部材8と回動軸8aとは、請求項1に記載の枢支
部を構成する。金型11の数は、単数でも、複数でもよ
いが、複数の場合は、右型12同士及び左型13同士が
互いに連接され、かつ右型12のキャビティと左型13
のキャビティとが互いに対向するように配置される。
【0021】上記スライドシャフト7は、通常一つの金
型11の両側に設けるが、複数の金型11が連接されて
いる場合には、隣接する金型11の境界部に設ける。上
記のように、板状フレーム10の摺動用円筒部材9はス
ライドシャフト7の端部に摺動自在に取り付けられてい
るので、摺動用円筒部材9の抜け止めが必要になる。こ
のための抜け止めはスライドシャフト7の端部に、摺動
用円筒部材9の外径よりも大径の円板状のフランジ14
を取り付ければよい。フランジ14はすべてのスライド
シャフト7に設ける必要がなく、少なくとも任意の一つ
のスライドシャフト7に設けられていればよい。
【0022】板状フレーム10の側面には、枠体1から
遠ざかる方向にのびるブラケット15bが設けられてい
る。ブラケット15bは互いに平行に配置された二枚の
鉄板からなり、レバーシャフト16が二枚の鉄板を回転
自在に貫通している。二枚の鉄板間には、レバーシャフ
ト16に固定された板状のてこ部材26が設けられてい
て、レバーシャフト16を回動させると、レバーシャフ
ト16の下方に設置された台枠27に係合するようにな
っている。
【0023】このように、てこ部材26が台枠27に係
合した後、さらにレバーシャフト16を回動させると、
レバーシャフト16の回動方向に応じて板状フレーム1
0が枠体1から離れ又は接近するように移動する。レバ
ーシャフト16の回動は、例えば、レバーシャフト16
の端部に溶着した円筒部17に、鉄棒等の棒状部材の一
端部を挿入して棒状部材の他端部に人力等の外力を加え
ることによって行う。
【0024】なお、図1及び図3においては、レバーシ
ャフト16の一方は省略されている。右型12と左型1
3とのそれぞれの上面には、鉄板18がキャビティの上
面を覆うように取り付けられている。右型12と左型1
3とのそれぞれのキャビティの上方における鉄板18の
一部は切り欠かれていて前述したコンクリート投入口1
9を形成している。
【0025】左型13の鉄板18の右型12から遠い側
の側端部には、ブラケット15が取り付けられていて、
ブラケット15に取り付けられた軸には、ロックシャフ
ト20の一端部が回動自在に軸支されている。他方、右
型12の鉄板18の左型13から遠い側の側端部にはロ
ックシャフト20の他端部が係合可能な断面が半円形状
の半割筒状の止め金具21が取り付けられている。
【0026】ロックシャフト20は、金型11を閉じた
後、型閉じ状態を固定するためのもので、ロックシャフ
20の他端部を止め金具21に係合したロック位置で
は、ロックシャフト20は縦枠2に対して直交する方向
にのびていて、通常は隣接する金型11の境界部に位置
するように設けられている。また、左型13の側面、す
なわち、縦枠2に対して直交する面を有する側面の上部
にはブラケット15aが取り付けられ、ブラケット15
aに取り付けられた軸にはロックシャフト20aの一端
部が回動自在に軸支されている。このロックシャフト2
0aの他端部は、縦枠2の両端に位置する横枠3に取り
付けられた断面が半円形状の半割筒状の止め金具21a
に係合自在になっている。
【0027】金型11の上面を覆う上記鉄板18は、縦
枠2に平行な側縁が下方に折り曲げられていて、この折
曲部には円筒金具22の側面が固着されている。円筒金
具22は、右型12と左型13とを回動させる際に用い
るもので、右型12と左型13とを回動させる際に操作
棒23の一端部に形成された環状部に円筒金具22を挿
通させて操作棒23を円筒金具22に係合させた後、操
作棒23をつかんで押したり又は引いたりすることによ
り右型12と左型13とを回動させる。
【0028】この操作棒23は、請求項2に記載の補助
部材を構成する。縦枠2の両端に位置する横枠3には、
鎖25の一端部が固着され、他端部は左型13の側面の
底部に取り付けられたブラケット15cに固定されてい
る。この鎖25は左型13の開く方向への回動角度を制
限するためのもので、鎖25の長さを調整することによ
り左型13の回動角度を任意に設定することができる。
【0029】この角度は、図5に示すように、通常45
゜に設定する。この場合、右型12は90゜の角度で開
いているため、後述するように左型13の開き角度が4
5゜でも積みブロックの搬出は容易だからである。他
方、開き角度が全開角度の1/2の45゜であれば、左
型13を開閉する際の労力が軽減されるとともにスペー
ス上の問題から周辺の邪魔にならないようにするためで
ある。
【0030】次に、上記実施例の作用について説明す
る。積みブロックを上記金型11により成型するには
次の順序で行う。 (1)金型11が開いた状態、すなわち左型13が45
゜の回動角度、右型12が90゜の回動角度で開いた状
態で、自然石5を枠体1の受け部4に設置して固定す
る。この場合、コンクリートが固着される側の自然石5
の後端面に図示しない金属製のアンカーを打ち込んでお
くのが好ましい。摩擦力によってコンクリートとの結合
力を増大させるためである。
【0031】(2)金型キャビティの内面に離型剤を塗
布する。 (3)操作棒23を円筒金具22に係合させて右型12
を回動させることにより、右型12を起立状態にする。
同様にして、左型13を回動させることにより、左型1
3を起立状態にする。 (4)枠体1の左側に位置するレバーシャフト16の端
部の円筒部17に図示しない棒状部材の一端部を挿入し
てレバーシャフト16の他端部を右型12方向に押すよ
うにしてレバーシャフト16を回動させることにより、
てこ部材26を台枠27に係合させる。ここからさらに
レバーシャフト16を回動させると、板状フレーム10
が枠体1方向に接近し、これとともに右型12も左型1
3方向に移動して右型12の底部が自然石5の周面に当
接する。
【0032】同様にして、枠体1の右側に位置するレバ
ーシャフト16を回動させることにより左型13を右型
12方向に移動させて左型13の底部を自然石5の周面
に当接させる。 (5)金型11の上面のロックシャフト20を止め金具
21に係合させる。 (6)金型11の側面のロックシャフト20aを止め金
具21aに係合させる。
【0033】(7)鉄板18に形成されたコンクリート
投入口19からコンクリートを投入する。 (8)コンクリートが乾燥した後、金型11の上面と側
面とのそれぞれのロックシャフト20、20aを止め金
具21、21aから外す。 (9)レバーシャフト16を(4)と反対方向に回動さ
せて、右型12と左型13とを互いに離間する方向に移
動させる。
【0034】(10)操作棒23を円筒金具22に係合
させて左型13を45゜回動させるとともに右型12を
90゜回動させて図5に示すようにキャビティ面を上方
に向ける。
【0035】(11)コンクリートの積みブロックの控
尻に埋設された図示しない吊上フックにクレーンのジブ
を引きかけて積みブロックを引き上げることにより、積
みブロックを金型11から搬出する。ジブで積みブロッ
クを引き上げる際、引き上げ方向を、90゜回動した右
型12方向にそらすため、左型13の回動角度が45゜
であっても積みブロックの搬出に際しては別段の問題は
生じない。
【0036】以上のように、本実施例では、金型11が
回動自在に枢支された板状フレーム10は、枠体1に取
り付けられたスライドシャフト7に対して摺動自在であ
るから、右型12と左型13とをそれぞれ起立させた
後、右型12と左型13とを互いに接近させてその底部
を自然石5の周面に当接させることが可能である。した
がって、自然石5の設置位置に多少のずれがあっても自
然石5の位置を修正することなく金型11の型閉めを行
うことができる。
【0037】また、右型12と左型13とを回動させた
後、右型12と左型13とを互いに接近させることによ
って右型12と左型13とを自然石5に当接させること
により型閉めを行うので、型閉めと型開きとが容易に行
える。さらに、コンクリートの積みブロックの金型11
からの搬出に際しても、右型12と左型13とを互いに
離間させておくことにより右型12と左型13との間隔
を大きくとることができるため、クレーンによる積みブ
ロックの搬出が容易になる。
【0038】図1ないし図5は、請求項6に記載の発明
に係る成形金型装置を用いた積みブロックの製造方法の
一実施例を示す。この製造方法に使用する金型装置は上
記実施例と同様であるので、その説明については省略す
る。以下、この金型装置を用いた積みブロックの製造工
程について説明する。積みブロックは、次の工程にした
がって製造する。
【0039】(1)金型11が開いた状態、すなわち左
型13が45゜の回動角度、右型12が90゜の回動角
度で開いた状態で、自然石5を枠体1の受け部4に設置
して固定する工程。 (2)金型キャビティの内面に離型剤を塗布する工程。 (3)操作棒23を円筒金具22に係合させて右型12
を回動させることにより、右型12を起立状態にする。
同様にして、左型13を回動させることにより、左型1
3を起立状態にする工程。
【0040】(4)枠体1の左側に位置するレバーシャ
フト16の端部の円筒部17に棒状部材の一端部を挿入
してレバーシャフト16の他端部を右型12方向に押す
ようにしてレバーシャフト16を回動させることによ
り、てこ部材26を台枠27に係合させる。ここからさ
らにレバーシャフト16を回動させると、板状フレーム
10が枠体1方向に接近し、これとともに右型12も左
型13方向に移動して右型12の底部が自然石5の周面
に当接する。
【0041】同様にして、枠体1の右側に位置するレバ
ーシャフト16を回動させることにより左型13を右型
12方向に移動させて左型13の底部を自然石5の周面
に当接させる工程。 (5)金型11の上面のロックシャフト20を止め金具
21に係合させる工程。 (6)金型11の側面のロックシャフト20aを止め金
具21aに係合させる工程。
【0042】(7)鉄板18に形成されたコンクリート
投入口19からコンクリートを投入する工程。 (8)コンクリートが乾燥した後、金型11の上面と側
面とのそれぞれのロックシャフト20、20aを止め金
具21、21aから外す工程。 (9)レバーシャフト16を(4)と反対方向に回動さ
せて、右型12と左型13とを互いに離間する方向に移
動させる工程。
【0043】(10)操作棒23を円筒金具22に係合
させて左型13を45゜回動させるとともに右型12を
90゜回動させる工程。 (11)コンクリートの積みブロックの控尻に埋設され
た図示しない吊上フックにクレーンのジブを引きかけて
積みブロックを引き上げることにより、積みブロックを
金型11から搬出する工程。
【0044】以上のように、本実施例では、右型12と
左型13とを水平方向において互いに接近させてその底
部を自然石5の周面に当接させるので、自然石5の設置
位置に多少のずれがあっても自然石5の位置を修正する
ことなく金型11の型閉めを行うことができる。また、
右型12と左型13とを回動させた後、右型12と左型
13とを水平方向において互いに接近させることによっ
て右型12と左型13とを自然石5に当接させることに
より型閉めを行うので、型閉めと型開きとが容易に行え
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、金型が回動
自在に枢支された板状フレームは、枠体に取り付けられ
たスライドシャフトに対して摺動自在であるから、右型
と左型とをそれぞれ起立させた後、右型と左型とを互い
に接近させてその底部を自然石の周面に当接させること
が可能である。したがって、自然石の設置位置に多少の
ずれがあっても自然石の位置を修正することなく金型の
型閉めを行うことができる。
【0046】また、右型と左型とを回動させた後、右型
と左型とを互いに接近させることによって右型と左型と
を自然石に当接させることにより型閉めを行うので、型
閉めと型開きとが容易に行える。さらに、コンクリート
の積みブロックの金型からの搬出に際しても、右型と左
型とを互いに離間させておくことにより右型と左型との
間隔を大きくとることができるため、クレーンによる積
みブロックの搬出が容易になる。
【0047】請求項2に記載の発明は、板状フレームの
側面に突設されたブラケットを回転自在に貫通するレバ
ーシャフトを回転させることにより左型と右型とを互い
に接近させるため、左型と右型との移動が容易である。
請求項3及び請求項4に記載の発明は、ロックシャフト
を止め金具に係合させることにより金型の閉じ状態を固
定するため、閉じ状態の固定が容易かつ確実に行える。
【0048】請求項5に記載の発明は、左型又は右型の
いずれか一方の開く方向への回動角度が鎖の長さに応じ
て制限されるため、左型又は右型の回動角度を容易に設
定することができるとともにこれらの不必要な回動を回
避することができる。請求項6に記載の発明は、右型と
左型とを互いに接近させてその底部を自然石の周面に当
接させるので、自然石の設置位置に多少のずれがあって
も自然石の位置を修正することなく金型の型閉めを行う
ことができる。
【0049】また、右型と左型とを回動させた後、右型
と左型とを互いに接近させることによって右型と左型と
を自然石に当接させることにより型閉めを行うので、型
閉めと型開きとが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積みブロック成形金型装置及び積
みブロックの製造方法に使用される成形金型装置の一実
施例を示す正面図。
【図2】同じく、側面図。
【図3】同じく、平面図。
【図4】同じく、概略斜視図。
【図5】同じく、金型の開き状態を示す作用説明図。
【図6】従来の積みブロック成形金型装置又は本発明に
係る積みブロック成形金型装置及びこれを用いた積みブ
ロックの製造方法によって製造された自然石を用いたコ
ンクリート積みブロックの斜視図。
【符号の説明】
1 枠体 5 自然石 7 スライドシャフト 8 回動用円筒部材 8a 回動軸 9 摺動用円筒部材 10 板状フレーム 11 金型 12 右型 13 左型 15b ブラケット 16 レバーシャフト

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と、 枠体上に設置した自然石に固着する面と、該面の後方側
    の周囲において相互に接する部分を形成する合端と、該
    合端の後方に形成される控と、該控の後端部に形成され
    る控尻とを有するコンクリート積みブロックを成形する
    左右に開閉可能な左型と右型とからなる金型と、 前記枠体に固定され前記金型の開閉方向にのびるスライ
    ドシャフトと、 該スライドシャフトの一端部に摺動自在に取り付けられ
    た摺動用円筒部材を有しかつ前記枠体の一方の側に配置
    された板状フレームと、 該スライドシャフトの他端部に摺動自在に取り付けられ
    た摺動用円筒部材を有しかつ前記枠体の他方の側に配置
    された板状フレームと、 前記一方の側の板状フレームに固定されかつ前記左型を
    左右に回動自在に支持する枢支部と、 前記他方の側の板状フレームに固定されかつ前記右型を
    左右に回動自在に支持する枢支部と、 前記板状フレームを摺動させることにより前記左右の金
    型をほぼ水平方向に移動させて該左右の金型を互いに離
    間又は接近させる金型移動手段とを有することを特徴と
    する積みブロックの成形金型装置。
  2. 【請求項2】 前記金型移動手段は、前記板状フレーム
    の側面に突設されて前記枠体から遠ざかる方向にのびる
    ブラケットと、該ブラケットを回転自在に貫通するレバ
    ーシャフトと、該レバーシャフトに固定されかつ該レバ
    ーシャフトの近傍に設置された台枠に係合可能なてこ部
    材と、該レバーシャフトに係合して該レバーシャフトを
    回転させる補助部材とからなることを特徴とする請求項
    1に記載の積みブロックの成形金型装置。
  3. 【請求項3】 前記左型又は右型のいずれか一方の上面
    には前記金型の閉じ状態を固定するロックシャフトの一
    端部が回動自在に枢支され、他方の上面には該ロックシ
    ャフトが係合自在な止め金具が取り付けられていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の積みブロックの成
    形金型装置。
  4. 【請求項4】 前記左型又は右型のいずれか一方の側面
    には前記金型の閉じ状態を固定するロックシャフトの一
    端部が回動自在に枢支され、前記枠体には該ロックシャ
    フトが係合自在な止め金具が取り付けられていることを
    特徴とする請求項1、2又は3に記載の積みブロックの
    成形金型装置。
  5. 【請求項5】 左型又は右型のいずれか一方の開く方向
    への回動角度を制限するための鎖の一端部を枠体に固定
    するとともに他端部を左型又は右型のいずれか一方に取
    り付けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記
    載の積みブロックの成形金型装置。
  6. 【請求項6】 枠体上に自然石を設置し、該自然石に固
    着する面と、該面の後方側の周囲において相互に接する
    部分を形成する合端と、該合端の後方に形成される控
    と、該控の後端部に形成される控尻とを有するコンクリ
    ート積みブロックを成形する左右に開閉可能な左型と右
    型とからなる金型の左型と右型とのそれぞれを回動させ
    て互いに対抗するように起立させ、該左型と右型とのそ
    れぞれを互いに接近する方向にほぼ水平に移動させて該
    左型と右型とのそれぞれの底部を前記自然石の周面に当
    接させて該金型を閉じ、該金型の金型キャビィティにコ
    ンクリートを流し込んで乾燥させた後、該左型と右型と
    のそれぞれを互いに離間する方向にほぼ水平に移動さ
    せ、該左型と右型とを回動させて金型を開いた後、金型
    から積みブロックを取り出すことを特徴とする成形金型
    装置を用いた積みブロックの製造方法。
JP12282795A 1995-05-22 1995-05-22 積みブロック成形金型装置及びこれを用いた積みブロックの製造方法 Pending JPH08309718A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110029627A (zh) * 2019-03-28 2019-07-19 漳州市禹丰水泥制品有限公司 一种新型护坡砖、制作该护坡砖的模具及制作方法

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