JPH08309648A - 研磨システム - Google Patents

研磨システム

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Publication number
JPH08309648A
JPH08309648A JP7113337A JP11333795A JPH08309648A JP H08309648 A JPH08309648 A JP H08309648A JP 7113337 A JP7113337 A JP 7113337A JP 11333795 A JP11333795 A JP 11333795A JP H08309648 A JPH08309648 A JP H08309648A
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JP
Japan
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polishing
polished
optical element
shape measuring
stage
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Application number
JP7113337A
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English (en)
Inventor
Isamu Takeuchi
勇 竹内
Toru Koyama
亨 小山
Tamotsu Shioda
保 潮田
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】形状測定装置と研磨装置とを備えた研磨システ
ムにおいて、研磨加工工程の効率化と、加工精度の向上
を図る。 【構成】本研磨システムは、形状測定装置1、研磨装置
2、情報処理装置3の間を通信回線4により接続するこ
とにより構築される。そして、形状測定装置1と研磨装
置2は、それぞれ、光学素子Cの外周のマークDを検出
する検出部12、20を備える。各装置1、2では、そ
れぞれ、光学素子Cを取付ける際、光学素子Cを、マー
クDが検出部12、20で検出されるような位置に移動
させることにより、光学素子Cの位置決めが行われる。
そして、研磨装置2では、研磨工具10が形状測定装置
1の測定子22と、光学素子に対して相対的に同一な軌
道に沿って移動しながら光学素子Cの表面を研磨する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研磨対象物の前加工面
の形状を測定すると共に、測定結果に従って修正しなが
ら前記研磨対象物の表面を研磨する研磨システムに関
し、特に高い形状精度を要求される光学素子等の表面の
研磨加工に好適な研磨システムに関する。
【0002】
【従来の技術】短波長の光を光源とする形状測定装置に
使用される光学素子等には、高い精度が要求される。例
えばエキシマレーザーや軟X線等を光源とする装置等に
使用される光学素子にはnmオーダーの形状精度が要求
される。ところが、一般的な研削機械や切削機械等によ
って加工された光学素子では、このような用途において
要求される精度を満足することができない可能性が高
い。そこで、高性能な光学素子を作成するために、一般
的に、製造の最終工程としてスモールツール研磨加工が
行われるようになった。このスモールツール研磨加工
は、研磨対象である光学素子の径に比べて充分小径な研
磨工具(スモールツール)を用いて、積極的に前加工面
の形状を測定しながら、当該光学素子の表面の研磨加工
を繰返し行い、最終的に所定の形状精度および表面粗さ
に仕上げるものである。
【0003】さて、その研磨方式は、トラバーススキャ
ンとラスタースキャンの2方式に大別される。
【0004】トラバーススキャンは、研磨工具を、一定
速度で回転している光学素子の表面に接触させつつ所定
の平面内で揺動させることにより、当該光学素子の表面
を研磨する研磨方式である。この研磨方式は、非回転対
称な表面形状を含む光学素子の表面研磨には不向きであ
るが、研磨時間の短縮が図りやすいという利点を有して
いる。
【0005】一方、ラスタースキャンは、所定の軌道に
沿って、静止した光学素子の表面で研磨工具を移動させ
ながら、当該光学素子の表面を研磨する研磨方式であ
る。この研磨方式は、非回転対称な表面形状を含む光学
素子の表面を比較的容易に研磨することができるという
利点を有しているが、反面、装置の構造が複雑化するの
で製造コストが増大するという欠点もある。
【0006】このように、スモールツール研磨加工は、
研磨方式によって加工性能が相違するので、光学素子の
製造工程に適用する場合には、いずれか適当な研磨方式
によるものを採用するか検討する必要がある。
【0007】ところで、このようなスモールツール研磨
を行う研磨装置として、砥粒加工学会誌Vol.36 N
o.1 1992 18ページに記載されているような構
成を備えた研磨装置が一般的に知られている。これは、
光学素子の形状を測定する形状測定手段と、光学素子の
表面を研磨する研磨手段と、本装置全体の制御と必要な
研磨除去量の算出等を行う演算処理部とを備えるもので
ある。ところが、このような研磨装置では、光学素子の
形状測定と研磨加工とを並行して行うことができないの
で、光学素子を効率よく加工するには不向きである。ま
た、このような各手段を装備させることが困難な場合も
ある。
【0008】そこで、従来、光技術コンタクトVol.
32 No.8 1994 48ページ記載のスモールツー
ル研磨加工システムのような、研磨装置と形状測定装置
と情報処理装置とを通信回線で接続したシステムを構築
することにより、このような問題の解決を図っていた。
すなわち、このような研磨システムを構築することによ
り、形状測定装置と研磨装置とを同時稼働させることを
可能として、研磨加工工程の効率化を図った訳である。
【0009】さて、このスモールツール研磨加工システ
ムでは、まず、形状測定装置(三次元測定機やレーザ干
渉計等)により、光学素子の形状を測定する。そして、
形状測定の結果、形状測定装置の制御部に蓄積された計
測データは、LAN等の通信回線を介して、情報処理装
置(ワークステーション等)へと転送される。なお、こ
の軌道は、通常、情報処理装置により、作業者が予め設
定した計測パラメータから算出されるものである。
【0010】情報処理装置は、この計測データに基づい
て、各測定位置において必要とされる研磨加工量を算出
し、さらに、算出された研磨加工量と単位時間当りの研
磨量とから各測定位置において必要とされる研磨の回数
を算出する。そして、この各測定位置と同一な位置を算
出された回数だけ研磨することができるように、研磨装
置において研磨工具を移動させる軌道を示す座標を算出
し、NCコードへと変換する。そして、このNCコード
に変換された一連の座標を含むデータを、加工データと
して、通信回線を介して研磨装置へと転送する。
【0011】研磨装置は、まず、転送された加工データ
を制御部に格納する。そして、光学素子が形状測定装置
から取り外されて研磨装置に設置されたら、例えば研磨
方式としてラスタースキャン方式を採用した研磨装置で
あれば、制御部に格納された加工データに基づいて、例
えば図6に示すような軌道に沿って研磨工具を移動させ
ながら、光学素子の表面の研磨加工を行う。この間に、
形状測定装置で他の光学素子の形状を測定しておけば、
複数の光学素子の研磨加工を効率的に行うことができ
る。
【0012】なお、このような一連の処理は、最終的に
光学素子が所定の形状精度及び表面粗さに仕上がるまで
繰り返される。なお、研磨方式としてトラバーススキャ
ン方式を採用した研磨装置を用いた研磨システムにおい
ても、これと同様な流れで研磨加工が行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記のような、形状測
定装置と研磨装置とが独立している研磨システムでは、
それぞれの装置に対して光学素子の位置決めを行う必要
がある。このような装置に対する光学素子の位置決め
は、一般的に、以下のように行われている。まず、予め
光学素子の表面の所定の位置に、基準となるマークを付
けておく。そして、このマークの位置が装置の座標系の
原点となるように、測定装置及び形状測定装置に対する
原点調整を行い、さらに、このマークの位置を基準とし
て、形状測定装置の座標系に対する光学素子の相対的な
位置関係と、研磨装置の座標系に対する光学素子の相対
的な位置関係とが整合するように、測定装置及び形状測
定装置に対する光学素子の位置調整を行う。そして、従
来、このような光学素子の位置決めは、目視によって行
われていた。
【0014】さて、前述したように形状測定と研磨加工
を繰り返して光学素子の表面を良好な状態に仕上げるこ
とを特徴とする研磨システムでは、形状測定を行う時に
は形状測定装置に光学素子を載置し、研磨加工を行う時
には研磨装置に光学素子を改めて載置し直すといった具
合に、使用する装置を頻繁に換える必要がある。そし
て、その度に、前述したような光学素子の位置決めを目
視により行うのは、熟練を要する面倒な作業であり、こ
のことは、研磨加工工程の効率化の妨げとなっていた。
また、このような光学素子の位置決めを、個人差が大き
い目視によって行うと、位置決め精度がばらつくことが
多く、このことは、最終的な、加工精度の低下の原因と
なっていた。
【0015】そこで、本発明は、形状測定装置と研磨装
置とを備えた研磨システムにおいて、研磨加工工程の効
率化を図ることを目的とする。また、このような研磨シ
ステムで行われる研磨加工において、加工精度を向上さ
せることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため、
本発明では、研磨対象物の表面の形状を測定する形状測
定装置と、前記形状測定装置が測定した研磨対象物の表
面の形状データに基づいて算出された研磨加工量に応じ
て前記研磨対象物の表面を研磨する研磨装置とを備えた
研磨システムであって、前記研磨装置は、前記研磨対象
物を保持すると共に保持した前記研磨対象物の位置を変
化させるステ−ジと、前記ステ−ジに保持された前記研
磨対象物の、前記形状測定装置における測定の基準の位
置とした前記研磨対象物の位置を特定可能な個所に付さ
れたマークを検出する検出手段と、前記ステ−ジを制御
し、前記検出手段が検出したマ−クの位置に応じて定ま
る、前記ステ−ジに保持された研磨対象物の前記形状測
定装置における測定の基準の位置とした前記研磨対象物
の位置が、前記研磨装置における研磨の基準とする位置
に位置するように前記研磨対象物を位置づける制御手段
と、前記研磨装置における研磨の基準とする位置に位置
した前記研磨対象物の表面を研磨する研磨手段とを有す
ることを特徴とする研磨システムを提供する。
【0017】
【作用】本発明に係る研磨システムによれば、前記制御
手段は、前記研磨対象物を保持したステ−ジを制御し、
前記検出手段が検出したマ−クの位置に応じて定まる、
前記ステ−ジに保持された研磨対象物の前記形状測定装
置における測定の基準の位置とした前記研磨対象物の位
置が、前記研磨装置における研磨の基準とする位置に位
置するように前記研磨対象物を位置づける。
【0018】このような構成により、研磨装置で研磨を
行う際に、研磨対象物に付されたマ−クの位置に応じて
研磨対象物の位置決めを行うことができるので、作業者
は、目視によって研磨対象物の位置決めを行う必要がな
くなる。このように面倒な作業が省かれるので、結果的
に、研磨加工工程の効率化を図ることができる。また、
目視と異なり、装置に対する研磨対象物の位置決めを正
確に行うことができるので、最終的な加工精度が向上す
る。
【0019】このような研磨システムにおいて研磨加工
を行う場合に、研磨対象物に付されたマークの位置が、
形状測定装置および研磨装置の座標系に対して同等な位
置となるように研磨対象物の位置決めを行うようにすれ
ば、研磨対象物の表面の任意の点の位置は、研磨装置の
座標系と、形状測定装置の座標系とで、同じ座標(X,
Y)によって示すことができる。したがって、このよう
な位置決めを行ってから、研磨装置の研磨工具を、この
座標(X,Y)の通りに移動させれば、研磨装置の研磨
工具は、研磨対象物の表面の各点を、測定に際して形状
測定装置の測定子が通った軌跡に沿って通過することに
なる。すなわち、このように研磨対象物の位置決めを行
い、かつ、このように研磨装置の研磨工具の軌道を決定
するならば、形状測定装置が測定した座標(X,Y,
Z)から研磨工具が移動する軌道を示す座標(X,Y,
Z)を算出する際に、X成分、Y成分について座標変換
を行う必要がなくなる。
【0020】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら、本発明に
係る実施例を説明する。ただし、添付の図面中では、鉛
直方向がZ軸方向となるように決定した直交座標系を用
いることとする。
【0021】まず、図1を参照しながら、本発明に係る
研磨システムの基本的な構成について説明する。さて、
本発明に係る研磨システムは、基本的には、先に従来の
技術の項で説明したスモールツール研磨システムと同様
な構成からなる。従って、以下、図1の研磨システムを
構成する各ブロックを、前述のスモールツール研磨シス
テムの構成に対応付けながら説明する。
【0022】図1において、1は本実施例に係る形状測
定装置、2は本実施例に係る研磨装置、3はワークステ
ーション等の情報処理装置である。これらは、それぞ
れ、前述のスモールツール研磨システムの形状測定装
置、研磨装置、情報処理装置に相当し、かつ、光学素子
C等の研磨加工工程において、各々相当する装置と同様
な処理を行うものである。そして、前述のスモールツー
ル研磨システムと同様に、形状測定装置1と情報処理装
置3との間及び研磨装置2と情報処理装置3との間は、
計測データA及び加工データBを送信するために、それ
ぞれLAN等の通信回線4により接続されている。以
下、光学素子Cを研磨対象物とした場合を一例に挙げて
説明するが、本研磨システムの研磨対象物はこれに限定
されるものではない。すなわち、本研磨システムは、研
磨対象物の表面を高精度に仕上げることができるという
特徴を有するので、一般に高い形状精度を要求されるも
のの表面研磨であれば充分対応することが可能である。
【0023】さて、このように構築された研磨システム
において行われるスモールツール研磨加工について説明
する前に、図1の形状測定装置1及び研磨装置2の構成
について説明しておく。ただし、図2及び図3の光学素
子Cの外周には、予め、鉛筆等により、各装置1、2に
対して光学素子Cの位置決めを行う際の基準となるマー
クDが付けられているものとする。なお、マークDを付
けるものは、必ずしも鉛筆である必要はなく、研磨対象
物の表面にマークDが付け易いものとか、後述の各装置
の検出器12、20により検出しやすいマークDが付け
られるもの等、本実施例に係る研磨システムで行われる
処理上に都合が良いものあれば、例えばマジックインキ
等でも構わない。あるいは、シールのように、研磨対象
物の表面に接着するようなものであっても構わない。
【0024】まず、図1の研磨装置2の基本的な構成に
ついて、図2に示した研磨装置2の外観と対応付けなが
ら説明する。
【0025】さて、図1の研磨装置2は、図2に示すよ
うに、常に、研磨対象物である光学素子Cを載置する回
転ステージ16の上面がXY平面に水平となるような状
態で設置されている。そして、光学素子Cの表面を研磨
する研磨工具10は、ツール軸11により保持されてい
る。また、光学素子Cの外周に付けられたマークDを検
出する検出器12は、検出器保持部13により保持され
ている。なお、この検出器12は、後述する形状測定装
置1が備える検出器20と同等なものなので、その詳細
は後でまとめて説明することとする。ツール軸11およ
び検出器保持部13はアーム14によりZ方向に駆動さ
れ、さらに、アーム14は駆動軸15によりX方向に駆
動される。
【0026】一方、光学素子Cは、XY平面内で回転す
る回転ステージ16上に載置される。なお、回転ステー
ジ19上には芯出し機構(不図示)があり、これによっ
て光学素子Cを固定し、かつ光学素子Cの芯出しを行
う。そして、この回転ステージ16は、移動ステージ1
7によりY方向に駆動される。
【0027】そして、制御部18は、アーム14、駆動
軸15、回転ステージ16、移動ステージ17をそれぞ
れ駆動させる各駆動機構(不図示)を制御して、それら
を駆動させることにより、研磨工具10及び検出器12
を、光学素子Cに対して相対的に移動させる。なお、こ
のような駆動機構の制御以外にも、制御部18は、研磨
装置2を構成する他のブロックの制御や、情報処理装置
3から転送された加工データの保持等を行う。
【0028】次に、図1の形状測定装置1の基本的な構
成について、図3に示した形状測定装置1の外観と対応
付けながら説明する。なお、本実施例に係る形状測定装
置1は、非接触に、測定対象物である光学素子Cの表面
形状の測定を行うものであるが、必ずしも、このような
測定を行うものである必要はなく、例えば、光学素子C
の表面に傷や変形等が生じるというような問題がなけれ
ば、光学素子Cの表面に測定子を接触させながら光学素
子Cの表面形状の測定を行うものであっても構わない。
なお、非接触に測定対象物の形状を測定するものとして
は、例えば、レーザ光等を利用するもの等が挙げられ
る。
【0029】さて、図1の形状測定装置1は、図3に示
すように、常に、測定対象物である光学素子Cを載置す
る回転ステージ25の上面がXY平面に水平となるよう
な状態で設置されている。そして、光学素子Cの外周に
付けられたマークDを検出する検出器20は、検出器保
持部21により保持されている。なお、この検出器20
についての詳細は、前述したように、研磨装置2の備え
る検出器12と共に後でまとめて説明する。さて、検出
器保持部21及び、光学素子Cの表面の形状を前述の測
定方法により測定する測定子22は、アーム23により
Z方向に駆動され、さらに、アーム23は駆動軸24に
よりX方向に駆動される。
【0030】一方、光学素子Cは、XY平面内で回転す
る回転ステージ25上に載置される。なお、回転ステー
ジ25上には芯出し機構(不図示)があり、これによっ
て光学素子Cを固定し、かつ光学素子Cの芯出しを行
う。そして、この回転ステージ25は、移動ステージ2
6によりY方向に駆動される。
【0031】そして、制御部27は、アーム23、駆動
軸24、回転ステージ25、移動ステージ26をそれぞ
れ駆動させる各駆動機構(不図示)を制御して、それら
を駆動させることにより、測定子22及び検出器20
を、光学素子Cに対して相対的に移動させる。なお、こ
のような駆動機構の制御以外にも、制御部27は、形状
測定装置1を構成する他のブロックを制御したり、情報
処理装置3に転送するために、測定中に光学素子Cの形
状データAを保持したりする。
【0032】さて、ここで、前述したように、図2の研
磨装置2及び図3の形状測定装置が備える検出器12、
20について、図4を参照しながら説明する。なお、光
学素子Cは、既に、芯出し機構により、回転ステージ1
6、25上に固定され、かつ芯出しされているものとす
る。
【0033】図2の研磨装置2及び図3の形状測定装置
が備える検出器12、20は、図4に示すように、光学
素子Cの側面方向から測定光Eを照射する検出投光器3
0、光学素子Cの側面で反射した測定光Eを受光する受
光部31、受光部31が受光した測定光Eの強度に応じ
てON/OFF信号を出力するI/O制御部32等から
構成される。すなわち、検出投光器30からの測定光E
が光学素子Cの外周に付けられたマークDを照明して、
受光部31がマークDを含んだ領域で反射した測定光E
を受光した場合にだけ、I/O制御部32は、OFF信
号を出力することになる。なお、光学素子CにマークD
を付けた物の材料によって、マークDを含んだ領域で反
射した測定光Eの強度が異なるので、例えば、I/O制
御部32が、所定のしきい値により前記測定光Eの強度
をON/OFF信号に変換するのであれば、このことを
充分考慮して、しきい値を適当に決定したり、マークD
を付けるために用いるインク等を適当に選択する必要が
ある。
【0034】さて、このような検出部12、20によ
り、光学素子Cの外周に付けられたマークDを検出する
には、制御部18、27は、装置1、2を構成する各部
を以下のように制御する必要がある。
【0035】まず、制御部18、17は、アーム14、
23、駆動軸15、24、移動ステージ17、26をそ
れぞれ適当に駆動させる。また、検出器12、20を、
一旦、回転ステージ19上面付近に移動させ、さらに、
光学素子Cの外周に付けられたマークDを検出できるよ
うに、光学素子Cの近傍に移動させる。そして、I/O
制御部27から出力されるON/OFF信号に応じて、
デジタルサーボモータコントローラ33を制御し、回転
ステージ16、25を回転させる駆動機構であるモータ
部34を駆動する。すなわち、I/O制御部27からO
N信号が出力されている場合には、回転ステージ16、
25を一定の回転方向(例えば時計周り)に所定の角度
だけ回転させ、OFF信号が出力されたら回転ステージ
16、25を停止させる。
【0036】以上で、各装置1、2の検出部12、20
についての説明を終わるが、本実施例に係る研磨システ
ムでは、このような、光学素子Cの外周に付けられたマ
ークDを基準とした光学素子Cの位置決めを各々の装置
1、2で行うことにより、各々の装置1、2の座標系に
対して相対的に同じ位置に光学素子Cを設置することが
できる。従って、作業者が、面倒な、目視による光学素
子の位置決めを行う必要がなくなるので、研磨加工工程
の効率化を図ることができる。また、目視と異なり、精
度良く位置決めを行うことができるので、従来問題とさ
れていたように、最終的な加工精度が低下するというこ
とがない。なお、本実施例では光学素子Cの外周にマー
クDを付しているが、このような位置決めを行うには、
マーク位置をここに限定する必要はない。すなわち、光
学素子Cを各装置1、2の備える回転ステージ16、2
5上に載置した時に、光学素子Cの表面に、回転ステー
ジ16、25の回転軸上の一点とならないマークを付せ
ば、このような光学素子Cの位置決めを行う上でなんら
問題を生じない。ただし、それは、当然、各装置1、2
の備える検出部12、20により検出可能な、光学素子
Cの表面の位置に付されていることを前提とする。
【0037】また、各装置1、2にそれぞれ配置された
検出器12、20検出器12、20で光学素子Cに付け
られたマークDを検出することによって、各装置1、2
に対する光学素子Cに付けられたマークDの位置が、各
装置1、2の座標系に対して同等となるように、光学素
子Cの位置決めを行えば、光学素子Cの表面の任意の点
の、研磨装置2の座標系における位置と、形状測定装置
1の座標系における位置は、同じ座標(X,Y)によっ
て示すことができる。したがって、形状測定装置1の座
標系で測定子22が移動する軌道を示す、一連の座標
(X,Y)の通りに、研磨装置2の座標系で研磨工具1
0を移動させれば、この研磨工具10は、光学素子Cの
表面の各点を、測定に際して測定子22が通った軌跡に
沿って通過する。すなわち、形状測定装置1の測定子2
2が移動する軌道を示す、一連の座標(X,Y)を、そ
のまま、研磨装置2の研磨工具10を移動させる軌道を
示す、研磨装置2の座標系における座標(X,Y)とし
て用いることができる。したがい、本実施例によれば、
情報処理装置3において形状測定装置1が測定した座標
(X,Y,Z)から研磨工具10が移動する軌道を示す座
標(X,Y,Z)に算出する際に従来行っていた二つの操
作、 i)研磨時の軌道に整合させるために行っていた形状測
定装置1が測定した座標(X,Y,Z)のうちのX成分、
Y成分の座標変換。
【0038】ii)形状測定装置1が測定した座標
(X,Y,Z)と目標値から座標変換を行った座標(X,
Y)における研磨量を特定するZ座標の算出。
【0039】のうちの、i)X成分、Y成分についての
座標変換は不要となる。
【0040】それでは、最後に、このような形状測定装
置1と研磨装置2とを備えた本研磨システムにおいて、
スモールツール研磨加工によって光学素子Cの表面研磨
を行う場合の処理の流れについて、図5を参照しながら
説明する。なお、研磨措置2での研磨加工中に光学素子
Cの外周に付けられたマークDが消える可能性があるこ
とを考慮して、ここでは、形状測定措置1から光学素子
Cを取り外す間際に、マークDを改めて光学素子Cの外
周に付け直し、研磨措置2では、この新たなマークDを
基準として、前述した方法により光学素子Cの位置決め
を行うこととする。ただし、このような場合には、形状
測定措置1が備える回転ステージ25上に予め付けられ
た印を基準として、毎回、光学素子Cの外周にマークD
を付け直すようにするなど、常に、形状測定装置1の座
標系における特定の座標(X,Y)が示す位置にマーク
Dが付されるようにする必要がある。このようにすれ
ば、形状測定装置1では、検出部20によりマークDを
検出する必要がないことになる。ただし、研磨加工中に
消えないような光学素子Cの外周の適当な位置にマーク
Dが付けられていて、このような可能性がない場合であ
れば、形状測定装置1でも、検出部20により当初のマ
ークDを検出して、光学素子Cの位置決めを行うことが
できるので、わざわざマークDを付け直す必要はない。
【0041】図5において、まず、S501で、作業者
は、形状測定装置1の回転ステージ25上に光学素子C
を載置し、芯出し機構により、光学素子Cの芯出しを行
う。次に、S502で、作業者は、情報処理装置3に、
例えば測定子22で光学素子Cの表面を測定するサンプ
リング間隔や、光学素子Cの目標形状を示す目標形状デ
ータ等の、必要な測定パラメータを入力する。
【0042】その後、情報処理装置3は、S503で、
測定パラメータから測定子22の軌道を決定する座標等
を含む軌道データを算出したら、S504で、通信回線
4を通じてそれを形状測定装置1の制御部27に転送す
る。その後、S505で、形状測定装置1は、制御部2
7の指示により、この軌道データが示す軌道(図6参
照)に従って測定子22を移動させながら、当該測定子
22によって光学素子Cの表面形状を連続的に測定す
る。なお、計測中は、得られた形状データAを保持して
おく。そして、測定が終了したら、S506で、形状測
定装置1の制御部27は、保持した計測データAを通信
回線を通じて情報処理装置3へと転送する。S507
で、情報処理装置3は、転送された計測データAと目標
形状データとから必要な研磨加工量等を算出し、これが
所定の数値の範囲内であったら、研磨加工が終了したと
判定する(S508)。それ以外の場合には、S509
で、研磨加工量等のデータをNCコードへと変換して、
加工データを作成した後、研磨装置2の制御部18へと
転送する。なお、加工データは、一時的に、研磨装置2
の制御部18に保持される。そして、この間、作業者
は、鉛筆等により光学素子Cの外周にマークDを付けて
おく。その後、S510で、作業者は、形状測定装置1
の回転ステージ25上から取外してから、研磨装置2の
回転ステージ16上に光学素子Cを載置し、さらに、芯
出し機構によって光学素子Cの芯出しを行う。この光学
素子Cの芯出しが終了したら、研磨装置2では、制御部
18の指示により、S511で、検出器12によるマー
クDの検出、前述の光学素子Cの位置決めが行われる。
その後、S512で、加工データに従って、図6に示す
ような測定軌道と同じ軌道に沿って研磨工具10を移動
させながら光学素子Cの表面を研磨する。そして、S5
08で研磨加工の終了が判定されるまで、この一連の処
理は、繰り返される。なお、情報処理装置3が、S50
2で設定された測定パラメータを、光学素子Cに対応付
けて記憶するようにしておけば、この一連の処理を繰り
返す場合でも、作業者は、再度の測定パラメータの入力
を行う必要はない。
【0043】また、研磨加工中に消えないような光学素
子Cの外周の適当な位置にマークDを付けて、形状測定
装置1でも検出部20により当初のマークDを検出して
光学素子Cの位置決めを行うのであれば、光学素子Cへ
のマークD付けは、S501で光学素子Cの芯出しを行
った後であり、かつ、S505で光学素子Cの表面形状
の測定を行う前の適当なタイミングで行うことが望まし
い。ただし、この場合には、S510で行うマークD付
けは初回だけ行えば良い。
【0044】以上、本実施例に係る研磨システムにおい
て光学素子Cの表面研磨を行う場合の処理の流れについ
て、ラスタースキャン方式を採用した場合を一例として
説明したが、必ずしもこの方式である必要はなく、例え
ば光学素子Cの形状が回転対象である場合にはトラバー
ススキャン方式を採用するなど、研磨対象物の形状に応
じて、採用する研磨方式を決定することが望ましい。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、形状測定装置と研磨装
置とを備えた研磨システムにおいて、研磨加工工程の効
率化を図ることができる。また、このような研磨システ
ムで行われる研磨加工において、加工精度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る研磨システムの基本的な構成を示
すブロック図である。
【図2】図1の研磨装置2の正面図である。
【図3】図1の形状測定装置1の正面図である。
【図4】図1の研磨装置2の検出部12、及び図2の形
状測定装置1の検出部20の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明に係るスモールツール研磨加工の処理の
流れを示すフローチャートである。
【図6】図2の研磨工具10、及び図3測定子22の軌
道を説明する図である。
【符号の説明】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨対象物の表面の形状を測定する形状測
    定装置と、前記形状測定装置が測定した研磨対象物の表
    面の形状データに基づいて算出された研磨加工量に応じ
    て前記研磨対象物の表面を研磨する研磨装置とを備えた
    研磨システムであって、 前記研磨装置は、 前記研磨対象物を保持すると共に保持した前記研磨対象
    物の位置を変化させるステ−ジと、 前記ステ−ジに保持された前記研磨対象物の、前記形状
    測定装置における測定の基準の位置とした前記研磨対象
    物の位置を特定可能な個所に付されたマークを検出する
    検出手段と、 前記ステ−ジを制御し、前記検出手段が検出したマ−ク
    の位置に応じて定まる、前記ステ−ジに保持された研磨
    対象物の前記形状測定装置における測定の基準の位置と
    した前記研磨対象物の位置が、前記研磨装置における研
    磨の基準とする位置に位置するように前記研磨対象物を
    位置づける制御手段と、 前記研磨装置における研磨の基準とする位置に前記研磨
    対象物の表面を研磨する研磨手段とを有することを特徴
    とする研磨システム。
  2. 【請求項2】研磨対象物の表面の形状を測定する形状測
    定装置と、前記形状測定装置が測定した研磨対象物の表
    面の形状データに基づいて算出された研磨加工量に応じ
    て前記研磨対象物の表面を研磨する研磨装置とを備えた
    研磨システムであって、 前記研磨対象物には、予めマークが付されており、 前記形状測定装置は、 前記研磨対象物を保持すると共に保持した前記研磨対象
    物の前記形状測定装置に対する相対位置を変化させる第
    1のステ−ジと、前記第1のステ−ジに保持された前記
    研磨対象物に付されたマークを検出する第1の検出手段
    と、前記ステ−ジを制御し前記第1の検出手段が検出し
    たマ−クの位置に応じて定まる研磨対象物の所定の基準
    位置が、前記形状測定装置の測定の基準位置に位置する
    ように前記第1のステ−ジに保持された研磨対象物を位
    置づける第1の制御手段と、前記位置づけた前記研磨対
    象物の表面の形状を測定する測定手段とを有し、 前記研磨装置は、 前記研磨対象物を保持すると共に保持した前記研磨対象
    物の前記研磨装置に対する相対位置を変化させる第2の
    ステ−ジと、前記第2のステ−ジに保持された前記研磨
    対象物に付されたマークを検出する第2の検出手段と、
    前記第2の検出手段が検出したマ−クの位置に応じて定
    まる前記研磨対象物の前記所定の基準位置が、前記研磨
    装置の研磨の基準位置に位置するように前記第1のステ
    −ジに保持された研磨対象物を位置づける第2の制御手
    段と、前記位置づけた前記研磨対象物の表面を研磨する
    研磨手段とを有することを特徴とする研磨システム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の研磨システムであって、 さらに、情報処理装置を備え、 前記形状測定装置の測定手段は、前記第1のステ−ジに
    対して与えられた第1のXYZ直交座標系のXY座標に
    関して所定の軌道上を前記研磨対象物に対して相対的に
    移動しながら、前記各軌道上の各XY座標における前記
    研磨対象物の表面の第1のXYZ直交座標系におけるZ
    座標を測定する測定子を備え、 前記情報処理装置は、前記測定子が測定した第1のXY
    Z直交座標系の各XY座標における前記研磨対象物の表
    面の第1のXYZ直交座標系のZ座標の値に基づいて、
    前記研磨装置の行う研磨動作を規定する加工データを作
    成し、 前記研磨装置の研磨手段は、前記情報処理装置が作成し
    た加工データに基づき、前記研磨対象物の表面を研磨
    し、 前記加工データは、前記測定子が前記研磨対象物に対し
    て相対的に移動した軌道と相対的に同じ軌道上を、前記
    第2のステ−ジに対して与えられた第2のXYZ直交座
    標系のXY座標に関して前記研磨対象物に対して相対的
    に移動しながら、各軌道上の各XY座標における前記研
    磨対象物の表面を第2のXYZ座標系のZ軸方向に研磨
    する研磨動作を規定する加工データであることを特徴と
    する研磨システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4825388B2 (ja) * 1999-12-21 2011-11-30 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) プリカッターおよびエッジャー装置
CN108818309A (zh) * 2018-06-29 2018-11-16 安顺市杰勇石业有限公司 一种平面石板打磨抛光加工控制系统

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