JPH08309349A - 緊急用移動式浄水装置 - Google Patents

緊急用移動式浄水装置

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JPH08309349A
JPH08309349A JP11845695A JP11845695A JPH08309349A JP H08309349 A JPH08309349 A JP H08309349A JP 11845695 A JP11845695 A JP 11845695A JP 11845695 A JP11845695 A JP 11845695A JP H08309349 A JPH08309349 A JP H08309349A
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JP
Japan
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water
reverse osmosis
osmosis membrane
pump
emergency
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Withdrawn
Application number
JP11845695A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Matsumoto
松本英行
Kenji Mitsumizo
三溝健治
Mitsuo Kondo
近藤三雄
Tetsuo Kimura
木村哲夫
Toshiyuki Shibata
柴田敏幸
Hideo Kaneko
金子秀雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 災害などの緊急時に河川水・プ−ル貯留水等
を浄化して飲料水として供給するための移動式浄水装
置。 【構成】 緊急時に河川水またはプール貯留水等の淡水
を原水とし、これを逆浸透膜で浄化する浄水装置であっ
て、取水ホース6および取水ポンプ7と逆浸透膜モジュ
ール12と逆浸透膜モジュール12に保安フィルタ9を
経由して原水を圧送する加圧ポンプ10と、取水ポンプ
7および加圧ポンプ10を駆動する駆動装置4と浄化さ
れた水の給水口14を手動式移動台車5に搭載したこと
を特徴とする緊急用移動式浄水装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、災害などの緊急時に、
河川水、プール貯留水等の淡水を浄化して飲料水として
供給するための浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地震や風水害などの災害時に上水道に破
損が生じた場合、人々が生活していく上では飲料水の確
保が重要となる。
【0003】従来、このような災害対策用として特公昭
58−46611号に提案されている震災タンクがあ
る。
【0004】この震災タンクは図4に示すように上水道
の配管ルート20のバイパス管路21に大容量の貯水タ
ンク22を設け、水道管の破損が生じた場合はこの貯水
タンク22に貯留された水を飲料水として供給するもの
である。
【0005】また、海岸に近い地域では、海水を逆浸透
膜処理や蒸発させて淡水化し飲料水を確保する海水淡水
化装置がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の震災タ
ンクは設置スぺースの面から地下に埋設される場合が多
く、建設費が高く、また、設置場所が離れるため災害時
に道路などが損壊して通行障害が生じると給水車が通行
不能となり、付近への給水が困難になる。
【0007】一方後者の場合、一般に海水淡水化装置や
蒸発装置は高額であり利用範囲が海岸地域に限られる。
【0008】本発明は、災害時に水道からの飲料水の給
水が途絶えた際、近くの河川やプール等の原水取水場所
に容易に移動して、これらの水を商用電源を用いないで
浄化して飲料水を確保する緊急用の浄化装置を提供する
ことを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】この目的を達成す
るには従来の逆浸透膜を利用した海水淡水化技術を利用
することが考えられる。
【0010】しかし、この場合、装置費が高いほか、逆
浸透膜に供給する原水を高圧(約60kg/cm2 )で
圧送する必要があり、逆浸透膜モジュールを収納するベ
ッセルや配管系を高圧に耐える装置にしなければならな
い。
【0011】また、原水は砂ろ過などの前処理を行って
逆浸透膜に供給する必要があるため設備が大規模になっ
てしまい、機動力を発揮させることが難しいという問題
があった。
【0012】本発明では、塩分濃度の低い水は低圧で膜
透過する作用を利用し、原水を河川水やプール貯留水の
如き淡水に限定することにより低圧力で運転可能とし、
複雑な前処理装置を省略し装置をコンパクト化し、ま
た、災害時には商用電源が停電することを考慮し、エン
ジン直結または発動発電機の電力による駆動装置で取水
ポンプと圧送ポンプを駆動可能とし、これらを移動台車
に搭載してどこへでも容易に移動可能として機動力を発
揮するようにした緊急用移動式浄水装置である。その特
徴とするところは取水ホースおよび取水ポンプと1以上
の逆浸透膜モジュールと逆浸透膜モジュールに保安フィ
ルタを経由して原水を圧送する加圧ポンプと、取水ポン
プおよび加圧ポンプを駆動する駆動装置と、浄化された
水の給水口を手動式移動台車に搭載した緊急用移動式浄
水装置である。
【0013】
【実施例】図1は、本発明の実施例緊急移動式浄化装置
の構成図で、図2、図3は具体的な浄水装置の形状を斜
視図および平面配置図で示したものである。
【0014】移動式浄水装置1は、取水装置2、逆浸透
膜装置3、発電機4とこれらを搭載する移動台車5から
成る。
【0015】原水は、取水ポンプ7によって取水ホース
6から吸い込まれ保安フィルタ9に圧送される。
【0016】保安フィルタ9は、原水中の夾雑物を除去
する。
【0017】保安フィルタ9を出た原水は加圧ポンプ1
0に入り、さらに昇圧され、原水流入管11を通って逆浸
透膜モジュール12に流入する。
【0018】逆浸透膜モジュール12に入った原水は、
浄水と濃縮水に分離される。
【0019】浄水は、浄水管13を通り蛇口14から供
給される。
【0020】一方、濃縮水は濃縮水管15に設置した圧
力調整弁16を経由して排水管17から排出される。
【0021】圧力調整弁16は、逆浸透膜モジュール1
2内の原水圧力の調整に用いられる。
【0022】なお、保管中には逆浸透膜モジュール12
が乾かないように内部に水を充満させ、原水流入弁8、
蛇口14と圧力調整弁16を全閉にしておく。
【0023】図2は、前記浄機器を具体的に装置化した
もので幅約50cm、長さ約1250cm、高さ約75
cmの立方体に車輪18と把手19を設けたもので、コ
ンパクトで機動力を発揮できるなお、本例は2輪車の手
押し移動タイプとしているが4輪、自走式にしても良
い。
【0024】次に、本実施例の運転方法について説明す
る。
【0025】取水ポンプ7に取り付けられた取水ホース
6の先端を河川またはプール貯留水の中に入れる。
【0026】なお、取水ポンプ7は水中ポンプまたは自
吸式ポンプで良いが、加圧ポンプ10がキャビテーショ
ンを起こさない程度の能力を有していなければならな
い。
【0027】次に発電機4を運転し、取水ポンプ7を運
転する。
【0028】取水ポンプ7で汲み上げられた原水は、保
安フィルタ9を通して加圧ポンプ10に圧送される。
【0029】保安フィルタ9は、金属製または繊維性の
ものを使用し、目開き5μm以下とする。
【0030】加圧ポンプ10は、逆浸透膜モジュール1
2へ送る水に必要圧力を与えるためのもので、ピストン
式ポンプ、遠心式ポンプ、またはこれらと同等のものを
使用し、ピストン式ポンプを使用するときは脈動軽減の
ためにアキュムレータを設置することが望ましい。
【0031】なお、原水の圧力調整は、逆浸透膜モジュ
ール後段の濃縮水管15に設置された圧力調整弁16に
よって行う。
【0032】原水を浄化する逆浸透膜モジュール12は
従来の公知のものの使用が可能であり、その大きさは
2.5インチ、4インチ、8インチがあるが、本発明の
目的である機動性を発揮するためには2.5インチモジ
ュールが望ましい。
【0033】逆浸透膜モジュール12に圧送された原水
は、逆浸透膜によって浄水と濃縮水に分離される。
【0034】浄水は、浄水ホース17を通して使用者に
供給され、濃縮水は圧力調整弁16を経由して排水ホー
ス17で排水される。
【0035】本発明は災害等の緊急用のため、人力にて
移動できるような小型で機動性の高い装置が望ましく、
このため、通常の逆浸透膜装置が具備している逆浸透膜
モジュールの汚れによる能力低下を回復させる手段を具
備していない。
【0036】従って、汚れた逆浸透膜モジュールは交換
することを前提としている。
【0037】
【発明の効果】本発明による移動式浄水装置は、小型で
機動性に富み、また、発電機を搭載していることから災
害等の緊急時に電力の供給がなくても飲料水を供給でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例移動式浄水装置のフロー図。 【図2】具体的実施例装置の斜視図及び平面配置図。 【図3】 具体的実施例装置の斜視図及び平面配置図。 【図4】 従来の緊急用貯水タンクの説明図。 【符号の説明】 1:移動式浄水装置 2:取水装置 3:逆浸透膜装置 4:発電機 5:移動台車 6:取水ホース 7:取水ポンプ 8:原水流入弁 9:保安フィルタ 10:加圧ポンプ 11:原水流入管 12:逆浸透膜モジュ
ール 13:浄水管 14:蛇口 15:濃縮水管 16:圧力調整弁 17:排水ホース 18:車輪 19:把手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村哲夫 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 柴田敏幸 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内 (72)発明者 金子秀雄 東京都千代田区大手町2−6−3 新日本 製鐵株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緊急時に河川水、プール貯留水等の淡水
    を原水とし、これを逆浸透膜で浄化する浄水装置であっ
    て、取水ホースおよび取水ポンプと1以上の逆浸透膜モ
    ジュールと逆浸透膜モジュールに保安フィルタを経由し
    て原水を圧送する加圧ポンプと、取水ポンプおよび加圧
    ポンプを駆動する駆動装置と、浄化された水の給水口を
    手動式移動台車に搭載したことを特徴とする緊急用移動
    式浄水装置。
JP11845695A 1995-05-17 1995-05-17 緊急用移動式浄水装置 Withdrawn JPH08309349A (ja)

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JP11845695A JPH08309349A (ja) 1995-05-17 1995-05-17 緊急用移動式浄水装置

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Cited By (6)

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Effective date: 20020806