JPH08308875A - 吸収性物品用のテープ基材及びその製造方法 - Google Patents

吸収性物品用のテープ基材及びその製造方法

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JPH08308875A
JPH08308875A JP7117515A JP11751595A JPH08308875A JP H08308875 A JPH08308875 A JP H08308875A JP 7117515 A JP7117515 A JP 7117515A JP 11751595 A JP11751595 A JP 11751595A JP H08308875 A JPH08308875 A JP H08308875A
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JP
Japan
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tape
tape base
base material
adhesive
piece
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JP7117515A
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English (en)
Inventor
Tetsuyuki Kigata
哲行 木賀田
Atsushi Murai
淳 村井
Hiromi Takita
浩美 滝田
Harumi Tezuka
晴美 手塚
Minoru Nakanishi
稔 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ基部及びテープ片の両方に粘着部を有
し且つ剥離紙を設ける必要が無く、吸収性物品の固定具
等を形成した場合に、使用時の安定性をより向上させる
ことができ、更には、吸収性物品の製造を容易にするこ
とができる、新規な吸収性物品用のテープ基材を提供す
ること。 【構成】 テープ基部11と該テープ基部11の両側に
連設されたテープ片12とを有し、テープ基部11とテ
ープ片12とは、剥離自在に粘着されており、該テープ
基部11から該テープ片12を剥離させた際に、該テー
プ基部11及び該テープ片12に所定のパターンで多数
の粘着部13と多数の剥離部14とが形成される吸収性
物品用のテープ基材10、及び長尺形状のフィルムの表
面に、所定のパターンで剥離処理を施した後、更に該表
面に粘着剤を塗布し、表面側に折り重ねてテープ基部と
テープ片とを形成する該テープ基材の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収性物品の使用時に
該吸収性物品を固定するために用いられる生理用ナプキ
ンのズレ止めテープや使い捨ておむつのファスニングテ
ープ等として有用な吸収性物品用のテープ基材に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、吸収性物品には、ズレ止めテープが用いられてい
る。特に、サイドフラップを有する生理用ナプキンにお
いては、該サイドフラップにズレ止めテープが用いられ
ている。該サイドフラップを有するナプキンは、該ナプ
キンをそのサイドフラップによりショーツのクロッチ部
に安定して固定し得る機能を有するもので、サイドフラ
ップを有しないものに比してショーツを汚し難い効果を
有するとされており、また、効果を実際に奏するか否か
に拘わらず着用者に対して効果を奏するとの心理的な安
心感を与えるものとして賞用されている。
【0003】しかし、該サイドフラップを形成する従来
のズレ止めテープは、該サイドフラップを形成する粘着
部が形成された一対のテープ片と、該テープ片の該粘着
部を保護する剥離部が形成されたテープ基部とにより形
成されているため、該テープ基部に粘着部を形成でき
ず、使用時における安定性に劣るという問題がある。ま
た、上記テープ基部にも粘着部を有し、上記テープ片及
び上記テープ基部の粘着部を剥離紙により保護してなる
テープ基材も提案されているが、該テープ基材は、剥離
紙を設けることが必須となるものであるため、装着操作
が煩雑であり、また該剥離紙がゴミとなり処分が面倒で
ある等の問題があった。
【0004】また、上記生理用ナプキンとしては、液透
過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及びこれら
両シート間に介在する液保持性の吸収体を有し、実質的
に縦長に形成された生理用ナプキンであって、その裏面
に生理用ナプキンを下着のクロッチ部に固定する固定具
を有する生理用ナプキンが種々提案されている。そし
て、上記固定具は、上記中央吸収体部の裏面に別体の固
定具形成用のテープ基材を貼着することにより形成され
ている。該テープ基材としては、所定の大きさになした
テープ材料の表面を剥離処理及び粘着剤塗工して剥離部
及び粘着部を形成したテープ基材又は所定の大きさにな
したテープ材料を上記生理用ナプキンの裏面に貼着した
後、その表面を剥離処理及び粘着剤塗工して剥離部及び
粘着部を形成したテープ基材が用いられていたが、より
操作性等に優れるテープ基材の開発が要望されているの
が現状である。
【0005】従って、本発明の目的は、テープ基部及び
テープ片の両方に粘着部を有し且つ剥離紙を設ける必要
が無く、生理用ナプキン等の吸収性物品の固定具等を形
成した場合において、該吸収性物品の使用時における安
定性をより向上させることができ、更には、吸収性物品
の製造を容易にすることができる、新規な吸収性物品用
のテープ基材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々検討
した結果、使用時に粘着部と剥離部とが所定のパターン
で形成されるようになされたテープ基材が上記目的を達
成し得ることを知見した。
【0007】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、テープ基部と、該テープ基部の左右両側又は何れ
か一方に連設されたテープ片とを有し、該テープ基部と
該テープ片とは、それぞれ剥離自在に粘着されており、
該テープ基部から該テープ片を剥離させた際に、該テー
プ基部及び該テープ片に所定のパターンで多数の粘着部
と多数の剥離部とが形成されるようになされていること
を特徴とする吸収性物品用のテープ基材を提供するもの
である。
【0008】また、本発明は、上記テープ基材の好まし
い製造方法として、長尺形状のフィルムの表面に、所定
のパターンで剥離処理を施した後、更に該表面の一部又
は全面に粘着剤を塗布し、次いで、該表面側に折り重ね
てテープ基部とテープ片とを形成するテープ基材の製造
方法を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明のテープ基材は、テープ片をテープ基部
から剥離させることにより、該テープ基部及び該テープ
片の略全面に多数の粘着部が形成されるので、吸収性物
品の使用時における安定性をより向上させることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明のテープ
基材について詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明のテープ基材を示す斜視図
であり、図2は、図1に示すテープ基材を矢印方向に引
き剥がした状態を示す平面図である。また、図3は、本
発明のテープ基材の製造方法の工程を示す概略図であ
り、図4は、本発明の製造方法を工業的に実施する工程
を示す概略図であり、図5は、粘着剤の塗布形態を示す
断面図である。また、図6は、本発明のテープ基材が固
定具として敷設されてなる吸収性物品としての生理用ナ
プキンを示す斜視図である。
【0012】本実施例のテープ基材10は、図1に示す
ように、テープ基部11と該テープ基部11の左右両側
に連接された一対のテープ片12とを有し、上記テープ
基部11と一対の上記テープ片12とは、それぞれ剥離
自在に粘着されており、図2に示すように、上記テープ
基部11から上記テープ片12を剥離させた際に、該テ
ープ基部11及び一対の該テープ片12に所定のパター
ンで多数の粘着部13と多数の剥離部14とが形成され
るようになされている。
【0013】更に詳述すると、図1に示すように、上記
テープ基部11と一対の上記テープ片12とは、観音扉
状に粘着されている。そして、該テープ片12を矢印方
向に引き剥がすことにより、図2に示すように、ドット
状のパターンで多数の粘着部13と多数の剥離部14と
が、該テープ基部11及び一対の該テープ片12の略全
面に亘って形成される。該粘着部13と該剥離部14と
は、縦横に交互に且つ斜め方向に連続して形成されてお
り、また、上記テープ片12を上記テープ基部11に折
り重ねた時に、該テープ片12の粘着部13(剥離部1
4)と該テープ基部11の剥離部14(粘着部13)が
相互に対応するようになされている。また、上記テープ
基部11の幅Mと上記テープ片12の幅Lとの比は、
M:L=2:1〜1:1であるのが好ましい。また、テ
ープ基材10の長さKは、10〜80mmであるのが好
ましく、30〜60mmであるのが更に好ましい。上記
幅が10mmより小さいと、固定力が小さく、ウイング
の機能を果たさず、80mmを超えると、下着へのフィ
ット性が悪くなるので、上記範囲内とするのが好まし
い。また、上記のドット状の各粘着部13の一つとこれ
に隣接する剥離部の一つとを一組とするパターンの繰り
返し数は、テープ基材の幅方向に対しては2〜20回、
長さ方向に対しては1〜20回とするのが好ましい。
【0014】このように、粘着部13と剥離部14とを
所定のパターンで形成させるには、テープ用のフィルム
上に所定のパターンで剥離処理をしておき、該フィルム
上の全面又はテープ基部11若しくはテープ片12に粘
着剤を塗布し、上記テープ片12を上記テープ基部11
に折り重ねる等して形成することができる。即ち、上記
テープ片12を上記テープ基部11から引き剥がした時
に、それぞれの剥離処理された部分に塗布された粘着剤
が剥離処理されていない部分に転移し、図2に示すよう
に、粘着剤が残存及び転移して形成された粘着部13
と、粘着剤が転移し剥離処理された面が露出して形成さ
れた剥離部14とが、上記剥離処理が施されたパターン
に対応して形成される。
【0015】本発明において用いられる上記のテープ用
のフィルムとしては、ポリプロピレン、ポリエステル、
ポリエチレン、ポリビニルアルコール、あるいは、不織
布や紙及びこれらの複合材料等が挙げられる。
【0016】また、上記粘着剤としては、例えば、スチ
レン系ブロックポリマー、粘着付与剤及び軟化剤を主成
分とする、ゴム系のホットメルト粘着剤等が用いられ
る。
【0017】また、上記の剥離処理は、剥離処理剤を塗
布するか又は剥離テープを貼付する等して行うことがで
きる。剥離処理剤あるいは剥離テープの剥離材成分とし
てはシリコーン樹脂系、フッソ樹脂系、又はオクタデシ
ルイソシアネート系等のものが好ましい。特に、上記剥
離処理としては、上記剥離材成分として、シリコーン樹
脂系のものを用いて、塗布して加熱乾燥するか、スプレ
ーで吹きつけ薄い被膜を形成させる等するのが好まし
い。
【0018】次に、図3〜図5を参照して、本発明のテ
ープ基材の好ましい製造方法について説明する。本発明
のテープ基材の製造方法を実施するには、図3(a)〜
(d)に示すように、長尺形状のフィルム10’の表面
に、所定のパターンで剥離処理を施した後、更に該表面
の一部又は全面に粘着剤を塗布し、次いで、該表面側に
折り重ねてテープ基部11’とテープ片12’とを形成
し、該フィルムを所定幅で切断することにより行うこと
ができる。
【0019】更に詳細には、先ず、図3(a)に示すよ
うに、長尺状のテープ用のフィルム10’の表面にドッ
ト状のパターンをもって、剥離処理を施し、剥離処理部
14’と未処理部13’とを形成する。次いで、図3
(b)に示すように、所定のパターンで剥離処理が施さ
れた該フィルム10’の表面全面に粘着剤を塗布して粘
着剤層15を形成し、図3(c)に示すように、粘着剤
層が形成されたフィルムをその表面側に向けて折り重ね
て、テープ基部11’とテープ片12’とを形成するこ
とにより、本発明のテープ基材を得ることができ、更
に、これを図3(d)に示すように、所望の幅に切断す
ることにより使用に供することができる。
【0020】また、本発明の製造方法を工業的に行うに
は、例えば、図4に示すようにして行うことができる。
即ち、図4(a)に示すように、あらかじめ所定のパタ
ーンで剥離処理したフィルム10’を巻き取ったロール
21から、剥離処理した該フィルム10’を引き出し、
該フィルム10’の剥離処理した面に、粘着剤塗布装置
22により所定位置に粘着剤を連続的に塗布した後、折
り返し手段23により、該フィルム10’を折り重ね、
更に、これを、巻き取り機24でロール状に巻き取る等
して工業的に連続してテープ基材を製造することがで
き、これを使用時に所望の幅に切断して使用に供するこ
とができる。
【0021】上記折り返し手段23について更に詳述す
ると、該折り返し手段23は、図4(b)に示すよう
に、長方形状の基部(図示せず)と該基部の左右両側に
おいて該基部を覆うように設けられた左右一対の折曲片
25とからなっており、該基部と該折曲部25との間を
該フィルム10’を通過させることにより、該フィルム
10’の左右両側を該フィルム10’の表面側に向けて
折り曲げてテープ基部及びテープ片を形成できるように
なされている。
【0022】また、上記の粘着剤の塗布は、フィルムの
全面に塗布する必要はなく、図5(a)及び(b)に示
すように、フィルムの一部に塗布してもよい。即ち、テ
ープ基部からテープ片を剥離させたときに、テープの略
全面に粘着部が形成されれば図5(c)に示すようにフ
ィルムの全面に粘着剤を塗布して粘着剤層15を形成な
くてもよく、図5(a)に示すようにテープ基部11’
を形成する部分のみ、又は図5(b)に示すようにテー
プ片12’を形成する部分のみに粘着剤を塗布して、上
記テープ基材を製造してもよい。
【0023】次に、本発明のテープ基材の使用例につい
て説明する。本発明のテープ基材10は、図6に示すよ
うにして使用することができる。即ち、図6に示すよう
に、液透過の表面シート2、液不透過性の裏面シート3
及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体4を
有し、実質的に縦長に形成された生理用ナプキン1にお
いて、該生理用ナプキン1の裏面に、該生理用ナプキン
1を下着のクロッチ部に固定する固定具として、本発明
のテープ基材10を敷設する等して用いることができ
る。
【0024】上記生理用ナプキン1は、通常公知の構造
を有するものであり、上記表面シート2、裏面シート3
及び吸収体4は、それぞれ、公知の材料により形成され
ている。
【0025】そして、該生理用ナプキンの使用時には、
該固定具であるテープ基材10の一対のテープ片12を
それぞれテープ基部11から引き剥がし、図2に示すよ
うにテープ基材10の表面全面に粘着部13を形成させ
て使用することができる。本実施例のテープ基材は、上
述の如き構成を有しているので、剥離紙を設けることな
く、上記テープ基部11及び一対の上記テープ片12の
両方(即ち、テープ基材10の全面)に亘って形成され
る粘着部13を有する。このため、剥離を用いる場合
のような不都合がなく、しかも吸収性物品のズレ止め性
能に優れるものである。
【0026】尚、本発明のテープ基材は、上述の実施例
に何ら限定されるものではない。例えば、上述の実施例
においては、所定のパターンをドット状のものとして説
明したが、上記テープ片12を上記テープ基部11に折
り重ねた時に、該テープ片12の粘着部13(剥離部1
4)と該テープ基部11の剥離部14(粘着部13)
が、相互に対応するようになされていれば良く、例え
ば、線状や図形状(長方形や三角形)でもよい。具体的
には、図7に示すように、3角形状の剥離部14と粘着
部13とが交互に形成されたパターンとしてもよい。
【0027】また、上述の実施例においては、上記テー
プ基部11及び上記テープ片12の全面に粘着部及び剥
離部が形成されたものについて説明したが、これらは全
面に形成されていなくてもよく、例えば、テープ片の周
縁部に粘着部及び剥離部が形成されていない部分を有し
ていてもよい。即ち、本発明のテープ基材は、上記テー
プ基部11と上記テープ片12との両方に上記粘着部及
び剥離部が形成されれば、該粘着部及び該剥離部の面積
などは制限されるものではないが、上記テープ基部11
における上記粘着部13及び上記剥離部14の面積を該
テープ基部11全体の面積の70〜90%、上記テープ
片12における上記粘着部13及び上記剥離部14の面
積を該テープ片12全体の面積の50〜75%とするの
が好ましい。
【0028】次に、本発明のテープ基材の他の実施例に
ついて図8〜10を参照して説明する。ここで、図8
は、本発明の他の実施例としてのおむつのファスニング
テープ用のテープ基材を示す斜視図であり、図9は、図
8に示すテープ基材を剥離させた状態を示す平面図であ
り、図10は、図8に示すテープ基材をファスニングテ
ープとして有する使い捨ておむつを示す斜視図である。
尚、特に詳述しない点については、上述した実施例にお
ける説明が適宜適用される。
【0029】図8及び図9に示すテープ基材10は、テ
ープ基部11と、該テープ基部11の一方に連設された
テープ片12とを有し、該テープ基部11と該テープ片
12とは、それぞれ剥離自在に粘着されており、該テー
プ基部11から該テープ片12を剥離させた際に、該テ
ープ基部11及び該テープ片12に所定のパターンで多
数の粘着部13と多数の剥離部14とが形成されるよう
になされている。
【0030】更に詳述すると、上記テープ基材10は、
更に、テープ基部11の他方に設けられたテープ固定部
16と、テープ片12の側方に設けられたつまみ部17
とを有している。そして、上記テープ基部11及び上記
テープ片12とは、両者を剥離させたときに両者の全面
に亘って上記粘着部13と上記剥離部14とが形成され
るようになされており、また、該テープ固定部16及び
該つまみ部17には、粘着部13及び剥離部14は形成
されないようになされている。
【0031】次に、図10を参照して本実施例のテープ
基材の使用例について説明する。図10に示すように、
本実施例のテープ基材10は、おむつの背側部における
左右両側縁部21に上記テープ基部11及び上記テープ
固定部16の裏面側を接着して、該左右両側縁部21に
敷設されて、おむつのファスニングテープとして用いら
れる。このように、本発明のテープ基材をファスニング
テープをして用いた使い捨ておむつ20は、従来の使い
捨ておむつに比して、剥離テープ等を用いる必要がない
ため構成が簡略であり、該左右両側縁部21もおむつに
止着されるため、装着中におけるズレ防止性能に優れる
ものである。尚、該使い捨ておむつ1は、ファスニング
テープが上記テープ基材10により形成されていること
以外は、通常の材料により形成される通常の使い捨てお
むつである。また、本実施例においては、テープ固定部
及びつまみ部を有するものを例示して説明したが、該テ
ープ固定部及びつまみ部は有していなくてもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明のテープ基材は、テープ基部及び
テープ片の両方に粘着部を有し且つ剥離紙を設ける必要
が無く、生理用ナプキン等の吸収性物品の固定具等を形
成した場合において、該吸収性物品の使用時における安
定性をより向上させることができ、更には、吸収性物品
の製造を容易にすることができる、新規な吸収性物品用
のテープ基材である。具体的には、本発明のテープ基材
は、使用前(保存時)にはテープ基部をテープ片とを粘
着させて両者の粘着部を保護しており、使用時において
両者を剥離させることにより両者に粘着部が形成される
ので、剥離紙を設けることなく、吸収性物品の使用時に
おける安定性をより向上させることができ、また、例え
ば、通常のサイドフラップを有しない生理用ナプキンの
製造工程において、単に該ズレ止めテープの設置工程を
設けるだけでサイドフラップを有する生理用ナプキンを
製造することができる等吸収性物品の製造を容易にする
ことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のテープ基材を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、図1に示すテープ基材を矢印方向に引
き剥がした状態を示す平面図である。
【図3】図3は、本発明のテープ基材の製造方法の工程
を示す概略図である。
【図4】図4は、本発明の製造方法を工業的に実施する
工程を示す概略図である。
【図5】図5は、粘着剤の塗布形態を示す断面図であ
る。
【図6】図6は、本発明のテープ基材が固定具として敷
設されてなる吸収性物品である生理用ナプキンを示す斜
視図である。
【図7】図7は、本発明のテープ基材の別の実施例を示
す平面図である。
【図8】図8は、本発明のテープ基材の他の実施例とし
てのおむつのファスニングテープ用のテープ基材を示す
斜視図である。
【図9】図9は、図8に示すテープ基材を剥離させた状
態を示す平面図である。
【図10】図10は、図8に示すテープ基材をファスニ
ングテープとして有する使い捨ておむつを示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 テープ基材 11 テープ基部 12 テープ片 13 粘着部 14 剥離部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 手塚 晴美 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 中西 稔 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ基部と、該テープ基部の左右両側
    又は何れか一方に連設されたテープ片とを有し、該テー
    プ基部と該テープ片とは、それぞれ剥離自在に粘着され
    ており、該テープ基部から該テープ片を剥離させた際
    に、該テープ基部及び該テープ片に所定のパターンで多
    数の粘着部と多数の剥離部とが形成されるようになされ
    ていることを特徴とする吸収性物品用のテープ基材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸収性物品用のテープ基
    材の製造方法であって、長尺形状のフィルムの表面に、
    所定のパターンで剥離処理を施した後、更に該表面の一
    部又は全面に粘着剤を塗布し、次いで、該表面側に折り
    重ねてテープ基部とテープ片とを形成するテープ基材の
    製造方法。
JP7117515A 1995-05-16 1995-05-16 吸収性物品用のテープ基材及びその製造方法 Pending JPH08308875A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007167453A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Uni Charm Corp 吸収性物品
JP2011005308A (ja) * 2010-10-12 2011-01-13 Uni Charm Corp 吸収性物品

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JP2007167453A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Uni Charm Corp 吸収性物品
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