JPH08308787A - カバー式内視鏡装置 - Google Patents

カバー式内視鏡装置

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JPH08308787A
JPH08308787A JP7120256A JP12025695A JPH08308787A JP H08308787 A JPH08308787 A JP H08308787A JP 7120256 A JP7120256 A JP 7120256A JP 12025695 A JP12025695 A JP 12025695A JP H08308787 A JPH08308787 A JP H08308787A
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JP
Japan
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cover
endoscope
suction
conduit
cleaning liquid
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Withdrawn
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JP7120256A
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English (en)
Inventor
Yasuta Ishibiki
康太 石引
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察対象部位への流体噴出が可能なカバー式
内視鏡装置において、洗浄・消毒の手間がなく管路を常
に清潔に保つことができるようにする。 【構成】 カバー式内視鏡1は、内視鏡カバー3とこの
内視鏡カバー3に装着されるカバー用内視鏡4との組み
合わせからなり、流体制御装置2に接続されている。内
視鏡カバー3内には一端が吸引口11に連通し他端が基
端構成部7から延出して吸引源44に連通した吸引管路
12が配設され、この吸引管路12は、分割部56によ
ってカバー側吸引管路53と装置側吸引管路54とに分
割可能になっている。この分割部56よりも吸引口11
側において、洗浄液や色素液等を供給するための流体供
給管路51を吸引管路12に連通する連通部52が設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄液等の液体を体腔
内に噴射するための液体噴射機構を備えたカバー式内視
鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用の内視鏡により体腔内の観察を行
う場合において、観察対象部位に汚物や血液等が付着し
ている場合、正確な診断を行うためにはこれらを洗い流
す必要がある。また、観察対象部位に向けて色素剤を噴
出し、この部分の染色、反応の有無やコントラストを観
察することにより、病変の有無を検査するいわゆる色素
検査が行われる場合がある。
【0003】また、一般に医療用内視鏡においては、体
腔内の観察の妨げになる汚物や体液を体外へ排出した
り、体腔内の空気やガスを体外へ排出するために吸引を
行う吸引手段とか、体腔内で汚れてしまったレンズを洗
浄するために送水を行ったり、体腔内で各種処置を行い
やすいように送気を行って空間を作ったりする送気送水
手段などが設けられている。
【0004】前記の洗浄液や色素剤を送り込む送液手段
としては、一端にシリンジ等の液体の圧送手段が設けら
れた長尺のチューブを内視鏡の処置具挿通チャンネルに
挿通して、前記圧送手段によってチューブの先端から洗
浄液や色素剤を体腔内に噴出するような構成のものが用
いられている。このような構成の送液手段では、長尺の
チューブを処置具挿通チャンネルに挿通するなどの作業
が必要であり、送液のための作業に手間や時間がかかる
問題点があった。
【0005】そこで前記問題点を解決する手段として、
実開昭58−43404号公報には、処置具挿通チャン
ネルの手元側の処置具挿入口の近傍にシリンジ等を取り
付け可能にし、この処置具挿通チャンネルを通じて先端
のチャンネル開口部から洗浄液等を噴出できるようにし
た構成の内視鏡が開示されている。
【0006】また最近では、内視鏡検査を行う際に、カ
バー用内視鏡を内視鏡カバーで覆った状態で体腔内に挿
通して検査を行い、検査終了後に使用済みの内視鏡カバ
ーを破棄して検査終了後においても内視鏡自体は不潔に
ならないようにし、次の検査を行う場合には、新たな内
視鏡カバーでカバー用内視鏡を覆って使用するようにし
て、検査間の洗浄・消毒の手間を省くことのできるカバ
ー方式の内視鏡が提案されている。
【0007】このようなカバー方式の内視鏡では、従
来、検査毎に廃棄する内視鏡カバーのコストを低減する
ため、送気管路,送水管路,吸引管路等の流体管路にお
いて、体腔内に挿入される挿入部カバー側と送気源や吸
引源側との間で管路を分割可能な分割部を設けて、送気
源や吸引源側の流体管路は繰り返し使用できるような構
成が採用されていた。
【0008】また、カバー方式の内視鏡において、吸引
管路を通じて観察対象部位に洗浄液や色素液を噴出する
ために、一端が吸引管路に連通し他端が流体供給手段に
接続された流体供給管路を有するものでは、前記と同様
内視鏡カバーのコスト低減のために、従来は流体供給管
路と吸引管路との連結部分を吸引管路の分割部よりも吸
引源側に設けて、流体供給管路及び流体供給手段を繰り
返し使用可能とした構成のものが用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述したような従来の
構成では、流体供給管路と吸引管路との連結部が吸引管
路の分割部よりも吸引源に位置しているため、洗浄液や
色素液を体腔内に噴出する際に、前の検査での吸引物と
接触した連結部と分割部の間の吸引管路内を洗浄液や色
素液が流れることになる。このため、吸引管路を十分洗
浄しないと体腔内に前の検査での吸引物内に存在した細
菌等を送り込んでしまい、患者を汚染するおそれがあ
り、吸引管路の洗浄・消毒に手間がかかる問題点があっ
た。
【0010】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、観察対象部位への流体の噴出が可能で診断性能
が良く、かつ、洗浄・消毒の手間がなく管路を常に清潔
に保つことが可能なカバー式内視鏡装置を提供すること
を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるカバー式内
視鏡装置は、カバー用内視鏡と、前記カバー用内視鏡の
挿入部を被覆する挿入部カバーを有してなる内視鏡カバ
ーとを備えた装置において、前記内視鏡カバー内に配設
され、一端が該内視鏡カバーの吸引口に連通し、他端が
該内視鏡カバーから延出して吸引源に連通した吸引管路
と、前記吸引管路に連通した流体供給管路と、前記流体
供給管路に流体の供給を行う流体供給手段と、前記吸引
管路を前記吸引口側と前記吸引源側とに着脱自在に分割
する分割部と、を備え、前記分割部よりも前記吸引口側
において、前記流体供給管路を前記吸引管路に連通する
連通部を設けたものである。
【0012】
【作用】前記構成により、流体供給管路と吸引管路とを
連通する連通部を含む吸引口側の吸引管路を、分割部よ
り取り外して内視鏡カバーと共に交換可能となるため、
吸引管路の洗浄の手間がなく常に清潔に保たれる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図4は本発明の第1実施例に係り、図
1は内視鏡装置の全体構成を示す構成説明図、図2は内
視鏡カバーの先端部近傍の構成を示す斜視図、図3は内
視鏡カバーを装着した状態でのカバー用内視鏡の操作部
及び内視鏡カバーの基端構成部周辺の構成を示す斜視
図、図4はカバー用内視鏡を装着した状態での内視鏡カ
バーの基端構成部周辺の内部構成を示す断面図である。
【0014】図1に示すように内視鏡装置は、カバー式
内視鏡1と、このカバー式内視鏡1が接続される流体制
御装置2とを備えて構成されている。カバー式内視鏡1
は、内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3に装着され
るカバー用内視鏡4との組み合わせからなっている。
【0015】内視鏡検査を行う際には、清潔な内視鏡カ
バー3によって、カバー用内視鏡4の挿入部などは覆わ
れ、この内視鏡カバー3は検査後に廃棄される。一方、
カバー用内視鏡4には新しい清潔な内視鏡カバー3が再
び被せられ、繰り返し使用されることが特徴となる。
【0016】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー5
と、この挿入部カバー5の先端に設けられた先端カバー
部6と、挿入部カバー5の基端に設けられた基端構成部
7とから構成されている。
【0017】先端カバー部6には、送気ノズル8,送水
ノズル9及び吸引口11が設けられている。前記挿入部
カバー5には、吸引管路12が挿通されており、この吸
引管路12は、先端側にて前記吸引口11に連通し、基
端側では前記基端構成部7に設けられた処置具挿入口1
3に連通して基端構成部7より外部へ延出している。ま
た、挿入部カバー5には送気管路14及び送水管路15
が挿通しており、先端側で送気ノズル8,送水ノズル9
にそれぞれ連通し、基端構成部7より外部へ延出してい
る。前記処置具挿入口13には、処置具栓10が着脱自
在に設けられ、処置具挿入口13と大気との連通を遮断
するようになっている。
【0018】前記流体制御装置2には、吸引制御弁1
6、吸引リーク弁17、送気制御弁18、送気リーク弁
19、送水制御弁20が設けられている。これらの弁
は、吸引管路12などを構成する流体が内部を流れる軟
性チューブを弁体に挟んで、この軟性チューブを潰すこ
とによって流路を開閉するいわゆるピンチバルブ方式の
電磁弁で構成されている。
【0019】また、流体制御装置2には、これら電磁弁
を動作制御して送気、送水、吸引動作を行う制御部21
と、空気を送気管路14などへ送る送気ポンプ22と、
カバー用内視鏡4へ照明光を供給する光源23とが設け
られている。
【0020】前記カバー用内視鏡4は、細長の挿入部2
4と、挿入部24の基端部に連設された把持部を兼ねた
操作部25とを備えて構成されている。操作部25の側
部からはユニバーサルコード26が延出しており、ユニ
バーサルコード26の端部にはコネクタ27が設けら
れ、このコネクタ27を介してカバー用内視鏡4が流体
制御装置2と接続されるようになっている。
【0021】カバー用内視鏡4の挿入部24、操作部2
5、ユニバーサルコード26の内部にはライトガイド2
8が配設されており、前記光源23によって供給される
照明光がライトガイド28によってカバー用内視鏡4の
先端部29に設けられた照明光学系30に導光され、前
記内視鏡カバー3の先端カバー部6に設けられた図示し
ないレンズカバーを通して体腔内の観察対象部位を照明
できるようになっている。
【0022】また、前記挿入部24及び操作部25の内
部にはイメージガイド31が配設されており、カバー用
内視鏡4の先端部29に設けられた対物光学系32から
取り入れた観察像がイメージガイド31によって操作部
25に設けられた接眼部33の接眼光学系34に伝達さ
れ、この接眼光学系34より体腔内の観察対象部位の像
を観察できるようになっている。
【0023】操作部25には、送気及び送水を操作指示
する送気・送水スイッチ35と、吸引を操作指示する吸
引スイッチ38とが設けられている。この送気・送水ス
イッチ35は2段スイッチで構成され、1段押し込むこ
とによって送気スイッチ36が、2段押し込むことによ
って送水スイッチ37が通電するようになっている。こ
れらのスイッチはユニバーサルコード26内に配設され
た制御信号線39を介して流体制御装置2の制御部21
と電気的に接続され、送気・送水スイッチ35、吸引ス
イッチ38からの遠隔操作によって、制御部21を介し
て前記吸引制御弁16、吸引リーク弁17、送気制御弁
18、送気リーク弁19、送水制御弁20を制御し、送
気,送水,吸引の各動作制御を行うことができるように
なっている。
【0024】送気管路14は、送気制御弁18に着脱自
在に装着され、この送気制御弁18よりも送気ポンプ2
2側において、一端に開口を有する送気リーク管路40
を分岐している。この送気リーク管路40は、開口まで
の途中で送気リーク弁19に着脱自在に装着されてい
る。また、前記送気管路14は、送気制御弁18よりも
送気ポンプ22側において、開口端を送水タンク41に
接続された送水用加圧管路42を分岐する一方、基端側
が送気ポンプ22に接続されている。
【0025】送水管路15は、送水制御弁20に着脱自
在に接続され、基端側が送水タンク41に接続されてい
る。
【0026】吸引管路12は、吸引制御弁16に着脱自
在に接続され、基端側が吸引ビン43を介して吸引源4
4に接続されている。なお、前記吸引管路12は、吸引
制御弁16と吸引ビン43との間で吸引リーク管路45
が分岐しており、この吸引リーク管路45は吸引リーク
弁17に着脱自在に接続されている。
【0027】前記吸引管路12の基端構成部7と吸引源
44の間には、分割部56が設けられており、この分割
部56によって、内視鏡カバー3側のカバー側吸引管路
53と流体制御装置2側の装置側吸引管路54とに分割
されている。分割部56において、装置側吸引管路54
には図示しない口金が設けられ、この口金にカバー側吸
引管路53の開口端が着脱自在に接続されている。
【0028】また、送気管路14及び送水管路15にも
同様に分割部56が設けられ、分割部56によってカバ
ー側送気管路103と装置側送気管路101、カバー側
送水管路104と装置側送水管路102にそれぞれ分割
されている。
【0029】さらに、挿入部カバー5には、前方送水管
路81が配設されており基端構成部7に設けられた前方
送水口金82に連通している。この前方送水口金82に
は、洗浄液や色素液等の液体を充満したシリンジ57が
着脱自在に接続されるようになっている。
【0030】図2に内視鏡カバー3の先端カバー部6近
傍の構成を示す。
【0031】先端カバー部6の先端面には、前述した送
気ノズル8,送水ノズル9,及び吸引口11と共に、微
小穴83を多数有してなる散布ノズル84が設けられて
おり、この散布ノズル84に前方送水管路81の先端が
連通している。シリンジ57から洗浄液や色素液を前方
送水管路81に注入することにより、これらの液体を散
布ノズル84より観察対象部位の広範囲に散布すること
ができる。
【0032】図3にカバー用内視鏡4の操作部25と内
視鏡カバー3の基端構成部7の近傍の構成を示す。
【0033】内視鏡カバー3の基端構成部7には、カバ
ー用内視鏡4の操作部25及びユニバーサルコード26
を覆う操作部カバー46が連設されている。操作部カバ
ー46は、内視鏡検査の際、操作部25に設けられた湾
曲ノブ47の操作時等に操作部カバー46同士がくっつ
いてしまったり、湾曲ノブ47に巻き付いてしまうこと
のないよう、ポリエチレン等の高分子材料からなる薄肉
のシート状部材に、滑り性を良くするため微小な凹凸を
形成したエンボス加工が施されたものにより形成されて
いる。なお、この操作部カバー46において、カバー用
内視鏡4の接眼部33を覆う部分である術者が眼を当て
る接眼カバー部48(図中斜線で示す部分)のみエンボ
ス加工が施されておらず、透明なシートで形成されてい
る。
【0034】このため、本実施例の操作部カバー46の
構成によれば、湾曲操作等を行うときの操作部の操作が
容易であると共に、接眼部からの観察に影響を与えるこ
となく良好な観察を行うことが可能となる。
【0035】図4に内視鏡カバー3の基端構成部7近傍
の内部構成を示す。
【0036】基端構成部7の先端側には、カバー用内視
鏡4の操作部25と挿入部24との接続部分や、前記吸
引管路12,送気管路14,送水管路15と基端構成部
7との接続部分での座屈を防止するための折れ止め部4
9が設けられている。折れ止め部49は、ポリウレタ
ン、シリコン等の軟性のエラストマーにより形成されて
いる。また、折れ止め部49には前記処置具栓10が射
出成形等によって一体的に形成されている。この構成で
は、折れ止め部49と処置具栓10は一部品となるた
め、内視鏡カバーを安価に製造可能である。
【0037】また、基端構成部7の処置具挿入口13の
近傍には、一般的なシリンジが着脱自在に接続可能な内
周部がシリンジテーパ形状に形成されたシリンジ接続部
50が設けられており、このシリンジ接続部50は流体
供給管路51に連通している。流体供給管路51は、前
記吸引管路12の分割部56よりも吸引口11側のカバ
ー側吸引管路53に設けられた連通部52において吸引
管路12に連通している。前記シリンジ接続部50に
は、洗浄液や色素液等を供給する流体供給手段であるシ
リンジ57が着脱自在に接続されている。
【0038】次に、上記のように構成された内視鏡装置
において観察時に流体供給を行う場合の動作について説
明する。
【0039】観察対象部位に汚物や血液等が付着してい
て、これらを洗い流したい場合、シリンジ57に洗浄液
を充満してシリンジ接続部50に接続し、このシリンジ
57によって流体供給管路51を介して吸引管路12に
洗浄液を注入すると、吸引口11より洗浄液が観察対象
部位に向けて噴出する。この洗浄液の噴射により、観察
対象部位が洗浄される。
【0040】また、観察対象部位の色素検査を行う場合
は、シリンジ57に色素液を充満してシリンジ接続部5
0に接続し、このシリンジ57によって流体供給管路5
1を介して吸引管路12に色素液を注入すると、吸引口
11より色素液が観察対象部位に向けて噴出する。この
ように色素液を散布して観察対象部位の染色及び反応の
有無やコントラストを観察することにより、病変の有無
を診断することができる。
【0041】検査が終了した際には、各分割部56にお
いて、カバー側吸引管路53と装置側吸引管路54、装
置側送気管路101とカバー側送気管路103、装置側
送水管路102とカバー側送水管路104をそれぞれ分
割する。そして、内視鏡カバー3及びカバー側吸引管路
53、カバー側送気管路103、カバー側送水管路10
4は廃棄される。
【0042】一方、装置側吸引管路54,装置側送気管
路101,装置側送水管路102は、新たな内視鏡カバ
ー3のカバー側吸引管路53,カバー側送気管路10
3,カバー側送水管路104にそれぞれ接続されて繰り
返し使用され、例えば、1日の検査が終了した時に廃棄
される。
【0043】よって本実施例の構成では、吸引管路12
において、前記分割部56よりも吸引口11側のカバー
側吸引管路53は検査毎に廃棄されるため、新たな検査
を行う際には、カバー側吸引管路53の連通部52から
吸引口11の間に前の検査での吸引物が残存していな
い。このため、洗浄液や色素液の噴出を行う場合に、前
の検査での吸引物によって汚染された流路に洗浄液や色
素液が接触することが生じない。
【0044】このように本実施例によれば、診断性向上
のための観察対象部位への流体の噴出が可能な構成にお
いて、前の検査での吸引物内に存在した細菌等を体腔内
に送り込むことがなく患者間の感染を防止でき、洗浄・
消毒の手間がなく管路を常に清潔に保つことが可能なカ
バー式内視鏡装置を提供することができる。
【0045】また、カバー側吸引管路53と装置側吸引
管路54とを分割可能にし、装置側吸引管路54を繰り
返し使用する構成としたため、内視鏡カバー3を安価に
でき、カバー式内視鏡装置を安価に構成することができ
る。
【0046】なお、本実施例の構成では、吸引管路12
と前方送水管路81とを有することによって、洗浄液の
噴出と色素液の噴出とをそれぞれの管路を用いてシリン
ジ57を付け換えずに行うことができる。
【0047】次に本発明の第2実施例を説明する。図5
ないし図8は本発明の第2実施例に係り、図5はカバー
用内視鏡の操作部及び内視鏡カバーの操作部カバー近傍
の構成を示す斜視図、図6はカバー用内視鏡の接眼部に
接眼レンズキャップを装着した状態での操作部近傍の構
成を示す斜視図、図7は流体供給手段の構成を示す構成
説明図、図8は洗浄液及び色素液を供給する際の各スイ
ッチ及び弁の動作を示すタイムチャートである。
【0048】第2実施例は、第1実施例における洗浄液
や色素液を供給するための流体供給手段の構成を変更し
た構成例である。
【0049】図5に示すように、カバー用内視鏡4の操
作部25を覆う操作部カバー46は、接眼部33付近に
開口部75を有しており、接眼部33の接眼光学系34
が操作部カバー46より露出する構成となっている。そ
して、この接眼部33に、接眼レンズキャップ76が着
脱自在に装着されるようになっている。
【0050】接眼レンズキャップ76は、光学的に透明
なキャップ状の接眼レンズカバー部77と、送気・送水
スイッチ35と吸引スイッチ38とを備えたスイッチ部
78とを有して構成されている。スイッチ部78には、
流体制御装置2の制御部21に回路的に接続される制御
信号線39が延出している。
【0051】すなわち本実施例では、接眼部33に着脱
自在な接眼部カバーである接眼レンズキャップ76が設
けられると共に、カバー用内視鏡4の送気・送水スイッ
チ35及び吸引スイッチ38が操作部25に対して着脱
自在に設けられている。
【0052】接眼レンズキャップ76の接眼レンズカバ
ー部77の外周には、突起部79が設けられており、図
6に示すように、前記突起部79をカメラ80等の接続
部に設けられた図示しない係合溝に嵌合させることによ
って、カメラ80等の撮影装置を接眼部33に着脱自在
に接続可能となっている。この構成により、カバー用内
視鏡4の接眼部33に、カメラ80を接続して写真撮影
を行ったり、図示しないモニタに接続された固体撮像素
子を用いたテレビカメラ等を接続してモニタ観察を行う
ことが可能である。
【0053】前記接眼レンズキャップ76は、検査時に
は接眼レンズカバー部77を接眼部33に嵌合させるこ
とで、操作部カバー46の外側に装着される。そして検
査終了時には、接眼レンズキャップ76は取り外され、
滅菌が行われた後、再度使用される。
【0054】このように構成することにより、接眼レン
ズカバー部77を通して良好な観察が行えると共に、送
気・送水スイッチ35及び吸引スイッチ38が操作部カ
バー46の外側に位置するため、これらのスイッチの操
作性を良好に保つことができる。また接眼レンズカバー
部77とスイッチ部78とを一体に設けているため、こ
れらのカバー用内視鏡4への装着の手間少なくなり、カ
バー装着時の作業性を向上できる。
【0055】次に、図7を参照して洗浄液や色素液を供
給するための流体供給手段の構成を説明する。本実施例
では、洗浄液や色素液を供給するための制御を行う流体
供給制御装置62が設けられている。なお、第1実施例
と同様に、送気管路14,送水管路15,流体制御装置
2等による送気・送水手段、及び吸引管路12,流体制
御装置2等による吸引手段を設けている。
【0056】吸引管路12は、内視鏡カバーの基端構成
部7より延出して流体制御装置2を介して吸引源44に
連通しており、吸引源44との間の基端構成部7近傍に
おいて、洗浄液供給路58,色素液供給路60が分岐し
ている。これらの洗浄液供給路58,色素液供給路60
は、洗浄液供給路連通部59,色素液供給路連通部61
によりそれぞれ吸引管路12に連通している。
【0057】なお吸引管路12は、洗浄液供給路連通部
59及び色素液供給路連通部61よりも吸引源44側に
設けられた分割部56において、第1実施例と同様にカ
バー側吸引管路53と装置側吸引管路54とに分割さ
れ、両者が着脱自在に接続可能に構成されている。
【0058】前記洗浄液供給路58,色素液供給路60
には、それぞれ洗浄液チューブ105,色素液チューブ
106が接続部107において図示しないコネクタ等の
接続手段によって着脱自在に接続されている。接続部1
07と洗浄液供給路連通部59及び色素液供給路連通部
61との距離は、例えば5mm〜100mmに設定されてい
る。
【0059】流体供給制御装置62には、洗浄液供給弁
63、色素液供給弁64、ポンプ圧リーク弁65が設け
られている。これらの弁は、洗浄液チューブ105や色
素液チューブ106等の流体が内部を流れる軟性チュー
ブを弁体に挟んで、この軟性チューブを潰すことによっ
て流路を開閉するいわゆるピンチバルブ方式の電磁弁で
構成されている。
【0060】また、流体供給制御装置62には、これら
電磁弁を動作制御して洗浄液の供給や色素液の供給の動
作を行う制御部67と、加圧空気を洗浄液ボトル69及
び色素液ボトル70へ送る加圧ポンプ66とが設けられ
ている。
【0061】洗浄液チューブ105は、洗浄液供給弁6
3に着脱自在に装着され、基端側に洗浄液が充満された
洗浄液ボトル69が接続されている。色素液チューブ1
06は、色素液供給弁64に着脱自在に接続され、基端
側に色素液が充満された色素液ボトル70が接続されて
いる。
【0062】前記加圧ポンプ66に接続された加圧管路
71は3つに分岐しており、1つは洗浄液ボトル69
に、1つは色素液ボトル70にそれぞれ連通し、また1
つはポンプ圧リーク管路74としてポンプ圧リーク弁6
5に接続され、端部が大気に開口している。
【0063】また、洗浄液スイッチ72,色素液スイッ
チ73が設けられ、制御部67と回路的に接続されてい
る。洗浄液スイッチ72及び色素液スイッチ73は、足
踏み式のいわゆるフットスイッチからなり、これらのス
イッチからの遠隔操作によって、制御部67を介して前
記洗浄液供給弁63、色素液供給弁64、ポンプ圧リー
ク弁65を制御し、洗浄液または色素液の供給の動作制
御を行うことができるようになっている。
【0064】図8に洗浄液または色素液の供給を行う際
の流体供給制御装置62における各弁の制御を示す。
【0065】洗浄液スイッチ72及び色素液スイッチ7
3の未操作状態においては、洗浄液供給弁63及び色素
液供給弁64は閉路し、ポンプ圧リーク弁65は開路し
ている。
【0066】洗浄液供給のために洗浄液スイッチ72を
オンすると、制御部67により洗浄液供給弁63の開路
及びポンプ圧リーク弁65の閉路が制御される。また、
洗浄液スイッチ72をオフすれば、洗浄液供給弁63の
閉路及びポンプ圧リーク弁65の開路が制御される。
【0067】色素液供給のために色素液スイッチ73を
オンすると、制御部67により色素液供給弁64の開路
及びポンプ圧リーク弁65の閉路が制御される。また、
色素液スイッチ73をオフすれば、色素液供給弁64の
閉路及びポンプ圧リーク弁65の開路が制御される。
【0068】次に、第2実施例における流体供給手段の
動作を説明する。
【0069】流体供給制御装置62において、加圧ポン
プ66は常時作動しており、未操作状態すなわち待機状
態では、開路しているポンプ圧リーク弁65に接続され
たポンプ圧リーク管路74より加圧管路71内の圧力を
大気に解放している。
【0070】術者の足によって洗浄液スイッチ72をオ
ンすると、洗浄液供給弁63が開路、ポンプ圧リーク弁
65が閉路し、加圧ポンプ66の圧力が洗浄液ボトル6
9に供給され、洗浄液ボトル69内の洗浄液が洗浄液チ
ューブ105を介して吸引管路12に送られる。このと
き吸引操作が行われておらず、前記吸引制御弁16が閉
路していれば、洗浄液は吸引口11側へ移送されて、吸
引口11より洗浄液が噴出する。この洗浄液の噴射によ
り、観察対象部位が洗浄される。
【0071】術者の足によって色素液スイッチ73をオ
ンすると、色素液供給弁64が開路、ポンプ圧リーク弁
65が閉路し、加圧ポンプ66の圧力が色素液ボトル7
0に供給され、色素液ボトル70内の色素液が色素液チ
ューブ106を介して吸引管路12に送られ、前記と同
様にして吸引口11より色素液が噴出する。このように
観察対象部位へ色素液を散布して観察することにより、
観察画像の色相等によって観察対象部位の診断を行うこ
とができる。
【0072】なお、本実施例において洗浄液スイッチ7
2および色素液スイッチ73のオンと同時に吸引制御弁
16の閉路の制御を行う構成とすれば、洗浄液や色素液
の吸引源44側への逆流を防止できる。
【0073】検査が終了した際には、分割部56におい
てカバー側吸引管路53と装置側吸引管路54を分割す
ると共に、接続部107において洗浄液供給路58と洗
浄液チューブ105、色素液供給路60と色素液チュー
ブ106をそれぞれ分割し、内視鏡カバー3及びカバー
側吸引管路53は廃棄される。
【0074】一方、装置側吸引管路54,洗浄液チュー
ブ105,色素液チューブ106は、新たな内視鏡カバ
ー3のカバー側吸引管路53,洗浄液供給路58,色素
液供給路60にそれぞれ接続されて繰り返し使用され、
例えば、1日の検査が終了した時に廃棄される。
【0075】よって、吸引管路12において、前記分割
部56よりも吸引口11側のカバー側吸引管路53は検
査毎に廃棄されるため、新たな検査を行う際には、カバ
ー側吸引管路53の洗浄液供給路連通部59及び色素液
供給路連通部61から吸引口11の間に前の検査での吸
引物が残存していない。このため、洗浄液や色素液の噴
出を行う場合に、前の検査での吸引物によって汚染され
た流路に洗浄液や色素液が接触することが生じない。
【0076】その他の作用は第1実施例と同様である。
【0077】本実施例によれば、第1実施例の効果に加
えて、洗浄液または色素液の噴出の際にシリンジの操作
が不要であり、フットスイッチである洗浄液スイッチ7
2、色素液スイッチ73を操作することで実施できるた
め、洗浄液や色素液の噴出操作を容易に行うことがで
き、操作性を向上できる。
【0078】また、流体供給制御装置62を内視鏡カバ
ー3やカバー用内視鏡4と切り離して別体に設け、内視
鏡カバー3の基端構成部7には洗浄液供給路58及び色
素液供給路60が接続されているだけでシリンジや弁体
等を内視鏡カバー3やカバー用内視鏡4に設けない構成
としたため、操作部付近を小型化、軽量化でき、操作性
が良好である。また、カバー用内視鏡4の洗浄性が良
く、内視鏡カバー3を安価に製造できる。
【0079】また、流体供給制御装置62は患者と離れ
ているため、流体供給制御装置62本体、洗浄液ボトル
69、色素液ボトル70等が汚染されることがない。ま
た、洗浄液チューブ105及び色素液チューブ106は
繰り返し使用できるため、安価に検査が行える。
【0080】なお、本実施例における洗浄液供給弁6
3、色素液供給弁64、ポンプ圧リーク弁65と加圧ポ
ンプ66を、ローラーポンプ等によって代用した構成と
しても良い。
【0081】次に本発明の第3実施例を説明する。図9
及び図10は本発明の第3実施例に係り、図9は流体供
給手段の構成を示す構成説明図、図10は各スイッチ及
び弁の動作を示すタイムチャートである。
【0082】第3実施例は、第2実施例の流体供給手段
における流体供給制御装置と内視鏡カバーの一部を変更
した構成例である。
【0083】図9に示すように、流体供給制御装置62
には、第2実施例の構成に付加して噴霧送気弁110が
設けられ、制御部67と電気的に接続されている。ま
た、内視鏡カバー3には、先端側が吸引口11付近で吸
引管路12に連通し基端側が基端構成部7から延出した
噴霧送気管路111が配設されている。
【0084】噴霧送気管路111の基端部には、装置側
噴霧送気管路112が着脱自在に接続されている。この
装置側噴霧送気管路112は、流体供給制御装置62の
噴霧送気弁110に接続され、基端側が加圧ポンプ66
に連通している。
【0085】その他の構成は第2実施例と同様であり、
同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0086】図10に洗浄液または色素液の供給を行う
際の流体供給制御装置62における各弁の制御を示す。
【0087】洗浄液スイッチ72及び色素液スイッチ7
3の未操作状態においては、洗浄液供給弁63、色素液
供給弁64、及び噴霧送気弁110は閉路し、ポンプ圧
リーク弁65は開路している。
【0088】洗浄液供給のために洗浄液スイッチ72を
オンすると、制御部67により洗浄液供給弁63及び噴
霧送気弁110の開路とポンプ圧リーク弁65の閉路が
制御される。また、洗浄液スイッチ72をオフすると、
洗浄液供給弁63及び噴霧送気弁110の閉路とポンプ
圧リーク弁65の開路が制御される。
【0089】色素液供給のために色素液スイッチ73を
オンすると、制御部67により色素液供給弁64及び噴
霧送気弁110の開路とポンプ圧リーク弁65の閉路が
制御される。また、色素液スイッチ73をオフすると、
色素液供給弁64及び噴霧送気弁110の閉路とポンプ
圧リーク弁65の開路が制御される。
【0090】次に、第3実施例における流体供給手段の
動作を説明する。
【0091】洗浄液スイッチ72をオンすると、加圧ポ
ンプ66の圧力によって装置側噴霧送気管路112,噴
霧送気管路111を介して吸引管路12の吸引口11付
近に空気が圧送され、洗浄液チューブ105,吸引管路
12を介して吸引口11まで圧送された洗浄液と混じり
合い、吸引口11より勢い良く霧状に洗浄液が噴出す
る。
【0092】色素液スイッチ73をオンすると、前記と
同様にして噴霧送気管路111を介して吸引管路12の
吸引口11付近に空気が圧送され、色素液チューブ10
6,吸引管路12を介して吸引口11まで圧送された色
素液と混じり合い、吸引口11より勢い良く霧状に色素
液が噴出する。
【0093】その他の作用は第2実施例と同様である。
【0094】本実施例によれば、第2実施例の効果に加
えて、一度の操作によって広範囲の洗浄液の噴射及び色
素液の散布が行えるため、検査の際により効率的に洗浄
液や色素液の噴出を行うことができる。
【0095】次に本発明の第4実施例を説明する。図1
1ないし図13は本発明の第4実施例に係り、図11は
流体供給手段の構成を示す構成説明図、図12は流体供
給管路の接続部近傍の構成を示す断面図、図13は各ス
イッチ及び弁の動作を示すタイムチャートである。
【0096】第4実施例は、第1実施例における洗浄液
や色素液を供給するための流体供給手段の構成を変更し
た構成例である。
【0097】図11に示すように、本実施例では第1実
施例の流体制御装置2の代わりに、前方送水機能付の流
体制御装置85が設けられている。流体制御装置85に
は、第1実施例の構成に付加して前方送水制御弁86が
設けられている。
【0098】吸引管路12には、第1実施例と同様に、
吸引管路12をカバー側吸引管路53と装置側吸引管路
54とに分割する分割部56が設けられている。また、
流体供給管路51は、一端が前記分割部56よりも吸引
口11側のカバー側吸引管路53に設けられた連通部5
2において吸引管路12に連通している。さらに、流体
供給管路51の基端側には、接続部107において流体
供給チューブ87が着脱自在に接続されている。
【0099】図12に前記流体供給管路51の接続部1
07近傍の詳細構成を示す。流体供給管路51の端部に
は、シリンジテーパ状の内部形状を有する雌コネクタ1
08が設けられている。一方流体供給チューブ87の端
部には、シリンジテーパ状の外部形状を有する雄コネク
タ109が設けられている。流体供給管路51端部の雌
コネクタ108には、前記雄コネクタ109と一般的な
シリンジ57とを相互に着脱自在に接続可能となってい
る。
【0100】流体供給チューブ87は、前方送水制御弁
86に着脱自在に接続され、基端側が送水管路15の送
水制御弁20と送水タンク41の間に連通している。
【0101】また、カバー用内視鏡4の操作部25に
は、送気・送水スイッチ35及び吸引スイッチ38に加
えて前方送水スイッチ88が設けられており、流体制御
装置85の制御部21と回路的に接続されている。前方
送水スイッチ88からの遠隔操作によって、制御部21
を介して前記前方供給管路86を含む各弁を制御し、洗
浄液または色素液の供給の動作制御を行うことができる
ようになっている。
【0102】その他の構成は第1実施例と同様であり、
同一構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0103】図13に洗浄液の供給を行う際の流体制御
装置85における各弁の制御を示す。
【0104】前方送水スイッチ88,送気スイッチ3
6,送水スイッチ37の未操作状態、すなわち待機状態
においては、前方送水制御弁86,送気制御弁18,送
水制御弁20は閉路し、送気リーク弁19は開路してい
る。
【0105】洗浄液供給のための前方送水を行う際に前
方送水スイッチ88をオンすると、制御部21により前
方送水制御弁86の開路及び送気リーク弁19の閉路が
制御される。また、前方送水スイッチ88をオフすれ
ば、前方送水制御弁86の閉路及び送気リーク弁19の
開路が制御される。
【0106】送気スイッチ36をオンすると、制御部2
1により送気制御弁18の開路及び送気リーク弁19の
閉路が制御される。また、送気スイッチ36をオフすれ
ば、送気制御弁18の閉路及び送気リーク弁19の開路
が制御される。
【0107】送水スイッチ37をオンすると、制御部2
1により送水制御弁20の開路及び送気リーク弁19の
閉路が制御される。また、送水スイッチ37をオフすれ
ば、送水制御弁20の閉路及び送気リーク弁19の開路
が制御される次に、第4実施例における流体供給手段の
動作を説明する。
【0108】流体制御装置85において、送気ポンプ2
2は常時作動しており、未操作状態では、開路している
送気リーク弁19に接続された送気リーク管路40より
送気管路14内の圧力を大気に解放している。
【0109】前方送水スイッチ88をオンすると、前方
送水制御弁86が開路、送気リーク弁19が閉路し、送
気ポンプ22の圧力が送水用加圧管路42に供給され、
送水タンク41に充満された洗浄液が流体供給チューブ
87を介して吸引管路12に送られる。このとき吸引操
作が行われておらず、前記吸引制御弁16が閉路してい
れば、洗浄液は吸引口11側へ移送されて、吸引口11
より洗浄液が噴出する。この洗浄液の噴射により、観察
対象部位が洗浄される。
【0110】色素検査を行う場合は、雌コネクタ108
と雄コネクタ109とを外すことにより流体供給管路5
1から流体供給チューブ87を取り外して、雌コネクタ
108に色素液を充満したシリンジ57を接続する。そ
して、シリンジ57によって色素液を流体供給管路51
を介して吸引管路12に注入すれば、洗浄液と同様にし
て、吸引口11より色素液が噴出する。このように観察
対象部位へ色素液を散布して観察することにより、観察
画像の色相等によって観察対象部位の診断を行うことが
できる。
【0111】その他の作用は第1実施例と同様である。
【0112】本実施例によれば、第1実施例及び第2実
施例の効果に加えて、送気・送水・吸引を行うための流
体制御装置に前方送水を行う機能を設けて洗浄液の噴出
を行えるようにしたため、周辺装置が増加することな
く、装置を安価に構成でき、検査室のスペースを有効に
活用することができる。
【0113】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば第1実施例において、前方送水管路81及
び前方送水口金82を設けない構成としても良い。
【0114】また、吸引管路12の分割部56は、基端
構成部7と吸引制御弁16との間や、吸引制御弁16と
吸引ビン43との間など、流体供給管路51と吸引管路
12とが連通する連通部52よりも吸引源44側であれ
ばいずれに設けても良い。また、連通部52は、挿入部
カバー5内、基端構成部7内、基端構成部7と吸引制御
弁16との間など、分割部56よりも吸引口11側であ
ればいずれに設けても良い。
【0115】内視鏡カバー3は、送気管路14、送水管
路15、送気ノズル8、送水ノズル9を設けない構成と
しても良く、吸引管路12のみを設けて、吸引操作及び
観察対象部位への流体の噴出のみを行う機能を有した内
視鏡カバーとしても良い。
【0116】また、第2実施例に示したように、洗浄液
チューブ105,色素液チューブ106等の流体供給手
段に設けられた流体供給チューブと洗浄液供給路58,
色素液供給路60等の流体供給管路との接続部と、洗浄
液供給路連通部59,色素液供給路連通部61等の連通
部との距離は、5mm〜100mmに限定されず、吸引管路
12内の汚物が洗浄液チューブ105や色素液チューブ
106等の流体供給チューブに進入しない長さであれば
良い。また、前記接続部を設けずに、洗浄液チューブ1
05及び色素液チューブ106を検査毎に交換しても良
い。
【0117】ところで、カバー式の内視鏡装置では、汚
染されたカバーの取り外しと新しい清潔なカバーの装着
の2つの作業は、同じ作業者により同じ治具で行われる
ことが多い。このため、汚染されたカバーに接触した作
業者や作業空間により、清潔なカバーの外表面や送気管
路、送水管路等が検査前に汚染されるおそれがあった。
【0118】この問題点を解決するため、本出願人は特
願平7−19592号において、検査前のカバー用内視
鏡を保持する第2ハンガー及び検査後のカバー式内視鏡
を保持する第1ハンガー等からなる操作部保持台と、カ
バー用内視鏡と内視鏡カバーの装着の際に内視鏡カバー
を保持するカバー保持台と、を含むカバー用内視鏡と内
視鏡カバーの着脱のための手段を備えたカバー装着装置
を用いて、新たな内視鏡カバーが装着されたカバー式内
視鏡を検査直前まで清潔に保つことのできる内視鏡カバ
ーの着脱手順を提案している。
【0119】しかし、前述のカバー装着装置において
は、内視鏡カバー着脱時の作業手順が多く、非常に煩雑
であるため、作業者が手順を覚えられなかったり、手順
を間違えたりすることが考えられる。このため、着脱の
作業に時間がかかったり、検査前の内視鏡カバーを汚染
して患者や術者を汚染してしまうおそれがあった。
【0120】そこで、このような不具合を解決するた
め、内視鏡カバーの着脱作業を正確に行うことができ、
検査前のカバー式内視鏡を清潔に保って患者への汚染を
防止できると共に、カバー着脱の作業時間を短縮するこ
とが可能なカバー式内視鏡装置の構成例を以下に示す。
【0121】図14は内視鏡カバー着脱装置の全体構成
を示す側面図、図15は図14の正面図である。図14
及び図15は内視鏡カバーにカバー用内視鏡の挿入部を
挿入している状態を示している。
【0122】内視鏡カバー着脱装置89は、操作部保持
台150を形成する支柱151をカート144に一体的
に固定して構成されている。この支柱151の上端には
滑車152が設けられ、この滑車152にワイヤ153
が掛けられている。
【0123】前記ワイヤ153の一端部には、支柱15
1のカート側に設けたレール上を上下に移動する内側ス
ライダ154が接続され、ワイヤ153の他端部は支柱
151のカート144とは反対側に設けられたレール上
を上下に移動する外側スライダ155に接続されてい
る。外側スライダ155には支持アーム156が延設さ
れており、この支持アーム156の他端にはハンガー支
持パイプ157が連結されている。そして、このハンガ
ー支持パイプ157の両端には、カバー用内視鏡4の操
作部25を保持する第2ハンガー158と内視鏡カバー
3の基端構成部7を保持する第1ハンガー159とがそ
れぞれ設けられている。
【0124】前記内側スライダ154と外側スライダ1
55の下端にはそれぞれフック160が設けられてい
る。また、支柱151のレールの途中にはカート側及び
反カート側にそれぞれストッパ161が設けられてい
る。このストッパ161は各スライダを最下点で停止さ
せるためのものであり、内側スライダ154が最下点に
到達してストッパ161に当接したとき、フック160
に内側スライダ154を保持する内止め具162が引っ
掛かるようになっている。この内止め具162には支柱
側に付勢力が働くバネが内蔵されており、内側スライダ
154が上から下に向かって移動してフック160と内
止め具162とが当接すると、フック160の傾斜に沿
って内止め具162が移動し、内側スライダ154がス
トッパ161に突き当たる直前にバネ力で内止め具16
2がフック160に引っ掛かって固定される構成となっ
ている。
【0125】また、外側スライダ155も同様にストッ
パ161に当接したときフック160に引っ掛かる外止
め具163で固定される構成となっている。この外止め
具163の構成及びフック160やストッパ161との
関係は前記内止め具162の構成及びフック160やス
トッパ161との関係と同様であるので説明を省略す
る。
【0126】なお、前記第1ハンガー159または第2
ハンガー158のいずれかにカバー用内視鏡4が保持さ
れたとき、内側スライダ154の方が、外側スライダ1
55よりわずかに重くなるような重量配分とするため
に、内側スライダ154には重り154aが配設してあ
る。このため、外側スライダ155に対して、極少量の
負荷を下方にかけることにより、外側スライダ155と
内側スライダ154との釣り合いがとられるようになっ
ている。すなわち、内側スライダ154が内止め具16
2に固定されていない状態及び外側スライダ155が外
止め具163に固定されていない状態では、第1ハンガ
ー159または第2ハンガー158にカバー用内視鏡4
が保持された状態で静かに上昇するが、挿入部24を持
って下方に軽く引くだけで第1ハンガー159、第2ハ
ンガー158が下方に移動する。
【0127】また、前記ワイヤ153は、外側スライダ
155が最も下がった位置のとき、内側スライダ154
が最も高位置になり、逆に、内側スライダ154が最も
下がった位置の時に外側スライダ155が最も高位置に
なるように長さが設定されている。
【0128】さらに、前記内止め具162には内ワイヤ
162aが接続されており、この内ワイヤ162aには
Hペダル164が接続されている。また、外止め具16
3には外ワイヤ163aが接続されており、この外ワイ
ヤ163aにはLペダル165が接続されている。すな
わち、前記Hペダル164を踏み込むことによって内ワ
イヤ162aを介して内止め具162が反支柱側に引っ
張られ、バネ力に抗して内止め具162が移動すること
によってフック160と内止め具162との固定が解除
されるようになっている。同様に、前記Lペダル165
を踏み込むことによって、外ワイヤ163aを介して外
止め具163が反支柱側に引っ張られ、バネ力に抗して
外止め具163が移動することによってフック160と
外止め具163との固定が解除されるようになってい
る。
【0129】一方、カバー保持台170は、内視鏡カバ
ー3を鉛直軸に対して90度以上の角度で保持するもの
であり、このカバー保持台170は、内視鏡カバー3の
基端構成部7を保持する基端構成部保持部172と、挿
入部24を被覆する挿入部カバー5を保持する挿入部カ
バー保持部173とを有して構成されている。挿入部カ
バー保持部173の先端には、カバー保持台170を保
管する際、このカバー保持台170を垂直に設置するこ
とができるようにキャスター174aを付けた短脚17
4が設けられている。また、基端構成部保持部172の
下部には、長脚175が設けられている。なお、カバー
保持台170の長脚175の下端には、カバー保持台1
70が側方に倒れないように支持するパイプ材176が
この長脚175に対して垂直に設けられている。
【0130】なおカバー保持台170の変形例として、
基端構成部7には、この基端構成部7の基端側に挿入部
24を挿入するための開口を有し、円柱状や長方体形状
の外形状に形成された該基端構成部7を外装する梱包材
を被せたままにしておき、基端構成部保持部172にお
いてこの梱包材ごと基端構成部7を保持するような構成
とすることもできる。この構成によれば、複雑な外形状
を有する基端構成部7を保持する場合に比べ、基端構成
部保持部172の形状を簡略化でき、洗浄性及び消毒性
の良好なカバー保持台を提供できる。
【0131】また、カート144の上側部には、流体制
御装置2から延出した装置側送気管路101,装置側送
水管路102,装置側吸引管路54のチューブ端を収納
するチューブ収納容器100が設けられている。このチ
ューブ収納容器100に前記各管路の端部を収納してお
くことにより、これらの管路が内視鏡カバー3のカバー
側送気管路103,カバー側送水管路104,カバー側
吸引管路53とそれぞれ接続される前にチューブ端部が
汚染されることを防止することができる。
【0132】図16ないし図18に示すように、内視鏡
カバー着脱装置89には、検査前にカバー用内視鏡4に
内視鏡カバー3を装着する際の手順を示す手順指示手段
として、作業の順番を示す数字と作業の内容を示すイラ
ストとにより構成されたガイド表示121〜126が各
部に設けられている。このガイド表示121〜126
は、塗装あるいはこれらが印刷されたステッカーを貼る
などの表示手段によって、作業者に視認可能に設けられ
ている。すなわち、ガイド表示121〜126によっ
て、カバー用内視鏡4に内視鏡カバー3を装着する作業
手順が簡略的に示され、作業者はこれらのガイド表示1
21〜126を見ることにより容易に確認することが可
能となっている。なお、前記ガイド表示121〜126
は他との判別のため全て黒色で表示されている。
【0133】まず第2ハンガー158には、図16に示
すように、検査前にカバー用内視鏡4に内視鏡カバー3
を装着する際の作業の順番を示す数字1と、第1の装着
作業手順として第2ハンガー158にカバー用内視鏡4
を保持する作業の内容をイラストで示したものとにより
構成された手順指示手段であるガイド表示121が設け
られている。
【0134】またカバー保持台170の基端構成部保持
部172には、図17に示すように、前記と同様に作業
の順番を示す数字2と、第2の装着作業手順として内視
鏡カバー3の基端構成部7からカバー用内視鏡4の挿入
部24を挿入し挿入部24を下方に引っ張る作業の内容
をイラストで示したものとにより構成されたガイド表示
122が設けられている。
【0135】また第1ハンガー159近傍のハンガー支
持パイプ157には、図18に示すように、前記と同様
に作業の順番を示す数字3と、第3の装着作業手順とし
て第1ハンガー159に図示しないハンガーカバーを被
覆する作業の内容をイラストで示したものとにより構成
されたガイド表示123が設けられている。さらに第1
ハンガー159には、作業の順番を示す数字4と、第4
の装着作業手順として内視鏡カバー3の挿入部カバー5
が被覆されたカバー用内視鏡4を第2ハンガー158か
ら第1ハンガー159に移動する作業の内容をイラスト
で示したものとにより構成されたガイド表示124が設
けられている。
【0136】またハンガー支持パイプ157の中央部に
は、図19に示すように、前記と同様に作業の順番を示
す数字5と、第5の装着作業手順としてカバー用内視鏡
4の操作部25及びユニバーサルコード26に操作部カ
バー46を被せる作業の内容をイラストで示したものと
により構成されたガイド表示125が設けられている。
さらにこのガイド表示125の側部には、作業の順番を
示す数字6と、第6の装着作業手順としてハンガー支持
パイプ157を上方に持ち上げる作業の内容をイラスト
で示したものとにより構成されたガイド表示126が設
けられている。
【0137】一方、図20ないし図22に示すように、
カート144には、検査終了後にカバー用内視鏡4から
内視鏡カバー3を取り外す際の手順を示す手順指示手段
として、作業の順番を示す数字と作業の内容を示すイラ
ストとにより構成されたガイド表示131〜136が、
ガイド表示121〜126と同様に塗装あるいはこれら
が印刷されたステッカーを貼るなどの表示手段によっ
て、作業者に視認可能に設けられている。すなわち、ガ
イド表示131〜136によって、カバー用内視鏡4か
ら内視鏡カバー3を取り外す作業手順が簡略的に示さ
れ、作業者はこれらのガイド表示131〜136を見る
ことにより容易に確認することが可能となっている。な
お、前記ガイド表示131〜136はカート144上の
単一の場所にまとめて配列されており、他との判別のた
め全て赤色で表示されている。
【0138】まず図20に示すように、カート144に
は、カバー用内視鏡4から内視鏡カバー3を取り外す際
の作業の順番を示す数字1と、第1の脱去作業手順とし
てトレイ180を第1ハンガー159の下に置き内視鏡
カバー3を装着した状態のカバー用内視鏡4を第1ハン
ガー159に保持する作業の内容をイラストで示したも
のとにより構成されたガイド表示131が設けられてい
る。また、ガイド表示131の側部には、作業の順番を
示す数字2と、第2の脱去作業手順として操作部カバー
46を基端構成部7付近に束ねる作業の内容をイラスト
で示したものとにより構成されたガイド表示132が設
けられている。
【0139】また図21に示すように、ガイド表示13
2の側部には、作業の順番を示す数字3と、第3の脱去
作業手順として第1ハンガー159からカバー用内視鏡
4を取り外して第2ハンガー158に掛止する作業の内
容をイラストで示したものとにより構成されたガイド表
示133が設けられている。このガイド表示133の側
部には、作業の順番を示す数字4と、第4の脱去作業手
順として第1ハンガー159からハンガーカバーを外し
操作部カバー46を裏返して挿入部24の上に被せる作
業の内容をイラストで示したものとにより構成されたガ
イド表示134が設けられている。
【0140】また図22に示すように、ガイド表示13
4の側部には、作業の順番を示す数字5と、第5の脱去
作業手順としてハンガー支持パイプ157を上方へ移動
する作業の内容をイラストで示したものとにより構成さ
れたガイド表示135が設けられている。このガイド表
示135の側部には、作業の順番を示す数字6と、第6
の脱去作業手順として内視鏡カバー3をカバー用内視鏡
4から取り外す作業の内容をイラストで示したものとに
より構成されたガイド表示136が設けられている。
【0141】次に、本例の内視鏡カバー着脱装置89を
用いた内視鏡カバーの着脱手順を詳しく説明する。
【0142】カバー装着の際に、作業者は、カバー用内
視鏡4と内視鏡カバー3との装着作業を行うため、新し
い手袋をはめる。そして、消毒済みのカバー保持台17
0に内視鏡カバー3をセットすると共に、図24に示す
トレイ180に袋を被せてカート144の空いている棚
に置いておく。
【0143】次に作業者は、内視鏡カバー着脱装置89
の各部に設けられたガイド表示121〜126を見なが
ら下記の作業を行う。
【0144】まず、図16に示した第2ハンガー158
のガイド表示121を見て、カバー用内視鏡4を図23
の(a)に示すように高位置にある第2ハンガー158
に掛ける。
【0145】次に、図17に示した基端構成部保持部1
72のガイド表示122を見て、図23の(b)に示す
ように、第2ハンガー158に掛けられているカバー用
内視鏡4の挿入部24の先端部分を内視鏡カバー3の基
端構成部7に形成してある挿入部挿入口から挿入してい
く。
【0146】次いで、前記カバー用内視鏡の挿入部24
が、内視鏡カバー内にある程度挿入されたところで、H
ペダル164を踏んでカバー用内視鏡4を高位置にして
いる固定状態を解除し、挿入部24を下方に引っ張っ
て、図23の(c)に示すようにハンガー支持パイプ1
57を支柱151の低位置に固定する。
【0147】ここで、図23の(d)に示すように基端
構成部保持部172を把持して残りの挿入部24を挿入
した後、基端構成部7と操作部25とを嵌合する。この
とき、カバー用内視鏡4の先端硬質部が、内視鏡カバー
3の先端カバー部に嵌入していない場合には、先端硬質
部と先端カバー部とを手作業で嵌入する。
【0148】次いで、図18に示したハンガー支持パイ
プ157のガイド表示123を見て、第1ハンガー15
9に、この第1ハンガー159より若干大きいハンガー
カバー被覆した後、図23の(e)に示すように、カバ
ー保持台170の基端構成部保持部172を基端構成部
7から外す。このとき、カバー用内視鏡4の挿入部24
をカバー保持台170に載せたままの状態で、基端構成
部保持部172を下方に降ろしていく。
【0149】そして、図18に示した第1ハンガー15
9のガイド表示124を見て、図23の(f)に示すよ
うに、内視鏡カバー3が被さっているカバー用内視鏡4
の挿入部24をカバー保持台170に載せた状態で、カ
バー用内視鏡4を第2ハンガー158から第1ハンガー
159に掛け換える。その後、流体制御装置2に接続さ
れている装置側送気管路101,装置側送水管路10
2,装置側吸引管路54をユニバーサルコード26に取
り付ける。
【0150】続いて、図19に示したハンガー支持パイ
プ157のガイド表示125を見て、図23の(g)に
示すように、操作部25及びユニバーサルコード26に
操作部カバー46を被せる。
【0151】次に、図19に示したハンガー支持パイプ
157のガイド表示126を見て、図23の(h)に示
すように、内視鏡カバー3が被さっているカバー用内視
鏡4の挿入部24をカバー保持台170に載せたまま、
Lペダル165を踏んで低位置での固定を解除し、第1
ハンガー159及び第2ハンガー158を設けたハンガ
ー支持パイプ157を再び上方に持ち上げて高位置に固
定すると共に、図23の(i)に示すように、カバー保
持台170を直立状態に設置して邪魔にならない位置に
移動保管しておく。
【0152】以上の作業によって、内視鏡カバー3とカ
バー用内視鏡4との装着が完了する。
【0153】検査終了後、作業者は、カート144に設
けられたガイド表示131〜136を見ながら下記の作
業を行う。
【0154】まず、図20に示したカート144のガイ
ド表示131を見て、図24の(a)に示すように、ト
レイ180を第1ハンガー159の真下に置いて挿入部
24をトレイ180の中でループさせ、内視鏡カバー3
を装着した状態のカバー用内視鏡4を第1ハンガー15
9に掛止する。このとき、基端構成部7を第1ハンガー
159でホールドする。
【0155】次に、図20に示したカート144のガイ
ド表示132を見て、図24の(b)に示すように、操
作部カバー46をコネクタ27側からずらしていき、基
端構成部7付近に束ねておく。そして、装置側送気管路
101,装置側送水管路102,装置側吸引管路54
を、カバー側送気管路103,カバー側送水管路10
4,カバー側吸引管路53から取り外し、各管路の端部
をチューブ収納容器100に収納する。
【0156】次いで、図21に示したカート144のガ
イド表示133を見て、図24の(c)に示すように、
第1ハンガー159から基端構成部7を取り外して、第
2ハンガー158に操作部25を掛ける。なおこのと
き、図24(b)及び(c)に示すように、第1ハンガ
ー159から第2ハンガー158にカバー用内視鏡4を
掛け換える際、トレイ180を第1ハンガー159の真
下の位置から第2ハンガー158の真下の位置に移動さ
せる。
【0157】そして、図21に示したカート144のガ
イド表示134を見て、第1ハンガー159から使用済
みのハンガーカバーを外してトレイ180の中に入れ
る。このとき、図24の(c)に示すように、操作部カ
バー46を裏返して挿入部24の上に被せて、汚物の飛
び散りを防止する。
【0158】次に、図22に示したカート144のガイ
ド表示135を見て、Lペダル165を踏んでハンガー
支持パイプ157の低位置での固定を解除する。する
と、図25の(a)に示すように、ハンガー支持パイプ
157が上方に持ち上がって高位置に固定される。
【0159】そして、図22に示したカート144のガ
イド表示136を見て、図25の(b)に示すように、
カバー用内視鏡4の先端硬質部から先端カバー部を取り
外して操作部25と基端構成部7との固定を解除し、裏
返した操作部カバー46越しに、内視鏡カバー3を持
ち、下方に引っ張るようにして取り外してトレイ180
の中に廃棄する。このとき使用していた手袋も同じトレ
イ180の中に廃棄する。そして、このトレイ180に
被せている袋により、内視鏡カバー及び手袋、ハンガー
カバーを包み込んで廃棄処理する。このとき、汚物など
が手に付かないように十分注意する。
【0160】以上説明したように、カバー用内視鏡4と
内視鏡カバー3との着脱の際、内視鏡カバー着脱装置8
9に設けられたガイド表示121〜126、131〜1
36を見ることによって、作業の順番及び作業の内容を
十分理解し、確認しながら作業を進めることができる。
またこのとき、内視鏡カバー3やカバー用内視鏡4を第
2ハンガー158と第1ハンガー159のどちらに保持
させるかや、ハンガー支持パイプ157の高さの位置な
どの作業内容を間違えることがない。また、忘れやすい
作業である、ハンガーカバーを第1ハンガー159に装
着する作業などを確実に行うことができる。
【0161】本例によれば、内視鏡カバーの着脱作業が
確実に行えるため、検査前の清潔な内視鏡カバー3を汚
染することがなく、患者を汚染するおそれを防止でき
る。このため、検査前のカバー式内視鏡装置を常に清潔
に保つことが可能である。また、容易に作業が行えるた
め、内視鏡カバー3とカバー用内視鏡4との着脱の作業
時間を短縮することができる。
【0162】また、検査前と検査後の作業のガイド表示
を色分けしてあるため、これらを混同して間違えること
がない。さらに、検査前の作業に関係したガイド表示は
内視鏡カバー着脱装置89の該当する各部位にそれぞれ
設け、検査後の作業に関係したガイド表示はまとめてカ
ート144に設けるようにし、手順指示の方法を異なら
せているため、これらを混同して間違えることを防止で
きる。
【0163】なお、手順指示手段は前述した構成例に限
定されるものではなく、作業の内容を示すイラストの代
わりに手順の説明文を表記するようにしても良い。また
イラストは、内視鏡カバー3及びカバー用内視鏡4等の
移動位置を示す矢印等を用いても良い。
【0164】また、内視鏡カバー3単体、カバー用内視
鏡4単体、内視鏡カバー3にカバー用内視鏡4が装着さ
れた状態など装着状態の違いで、手順指示手段の色を異
ならせても良い。
【0165】すなわち手順指示手段としては、内視鏡カ
バー着脱装置における作業者が視認可能な場所に手順を
指示する表示が設けられていればどのような形態でもか
まわない。
【0166】ところで、カバー式の内視鏡装置では、検
査終了後、汚染された内視鏡カバーをカバー用内視鏡か
ら取り外した際に、作業者や検査空間を汚染しないよう
に使用済みの内視鏡カバーを速やかに廃棄する必要があ
る。実開平6−64607号公報とか、特開平5−49
592号公報等には、検査後にカバー用内視鏡から外し
た内視鏡カバーを廃棄するための廃棄箱または廃棄袋を
設けたものが開示されている。
【0167】しかし、従来の構成では次のような問題点
がある。特開平5−49592号公報のものでは、使用
済みのカバーが接触することによって汚染された廃棄箱
の廃棄方法や滅菌方法が考慮されていないため、廃棄箱
によって作業者や検査空間が汚染されるおそれがある。
また、実開平6−64607号公報のものでは、廃棄袋
の開口部の縁部や開口部付近の外表面には、使用済みの
カバーが接触する可能性がある。このため、廃棄袋の廃
棄の際に開口部を閉じても縁部や外表面が使用済みのカ
バーにより汚染されて、これらに接触する作業者や検査
空間を汚染してしまうおそれがあった。
【0168】そこで、このような不具合を解決するた
め、作業者や検査空間を汚染することがなく、患者への
汚染を防止できる内視鏡カバーの廃棄手段の構成例を以
下に示す。
【0169】図26及び図27は使用済みの内視鏡カバ
ー3を廃棄するための廃棄箱の構成を示したものであ
る。
【0170】廃棄箱91は、硬性部材からなる容器92
と、この容器92の内側に配置される薄肉の塩化ビニル
やポリエチレン等からなる廃棄袋93とを有して構成さ
れている。
【0171】廃棄袋93には、廃棄袋93の開口部94
の全周を廃棄袋93及び容器92の外面側に例えば50
mm〜300mmの幅で折り返された部分である折り返し部
95が設けられている。このため、廃棄袋93の外表面
の開口部94近傍部分は前記折り返し部95の内面側と
なり、露出しない構成となっている。また、廃棄袋93
の外表面のその他の部分は、容器92により覆われてい
るため、廃棄袋93の外表面は全て露出しない構成とな
っている。
【0172】折り返し部95の開口部94近傍には、折
り返し部95がめくれ上がって廃棄袋93の外表面が露
出するのを防止するために、軟性のエラストマー等から
なる固定バンド96が廃棄袋93と一体に設けられてお
り、この固定バンド96によって折り返し部95を容器
92に押し付けて固定し、折り返し部95の折り返し状
態を保持している。また、図27に示すように、廃棄袋
93の開口部94には、端部が突出して形成された把持
部97が設けられている。
【0173】このように構成された廃棄箱91を用い
て、検査に使用され汚染された内視鏡カバー3を廃棄す
る。カバー廃棄の際には、廃棄袋93内に汚染された内
視鏡カバー3を入れる。このとき、内視鏡カバー3が接
触するのは、容器92の容器開口部99近傍の廃棄袋9
3と、容器92の内部の廃棄袋93の内面であり、廃棄
袋93の外表面及び把持部97の近傍には接触しない。
【0174】そして、例えば1日の検査の終了時など、
廃棄袋93内に内視鏡カバー3がいくらかたまった時に
は廃棄袋93を廃棄する。この際、作業者は、前記把持
部97を把持してこれを上方に引き上げ、固定バンド9
6を上方にずらしていく。そして、固定バンド96が容
器92から外れたら、図28に示すように、折り返し部
95の折り返しを戻して開口部94を閉じる。このと
き、廃棄袋93の内視鏡カバー3と接触した部分は廃棄
袋93の内面側となり、また開口部94の近傍の廃棄袋
93の外面及び内面は内視鏡カバー3に接触していない
ため、汚染されていない。よって、開口部94近傍や把
持部97など作業者が触れる部分は汚染されておらず、
作業者を汚染することはない。
【0175】次に、例えば図示しないひもや粘着テープ
等により、廃棄袋93の開口部94近傍自体を結ぶこと
によって開口部94を密封する。この状態で、廃棄袋9
3を容器92から取り外し廃棄袋93を廃棄する。この
とき、廃棄袋93の外表面は容器92に覆われていたた
め、汚染されておらず、また開口部94は密封されてい
るため、廃棄袋93内部の内視鏡カバーや汚物等が廃棄
袋93から外に出ることがない。このため、廃棄袋93
が移送される際に検査空間や作業者を汚染しない。
【0176】また、容器92の内面は、検査中は廃棄袋
93により覆われているため、汚染されることがない。
このため、容器92を繰り返し使用しても新たな廃棄袋
93の外表面を汚染することがない。
【0177】以上説明した廃棄箱の構成によれば、廃棄
袋の廃棄の際に作業者や検査空間を汚染することがない
ため、患者を汚染することを防止でき、常に清潔に保つ
ことが可能となる。
【0178】図29に内視鏡カバーの廃棄手段の変形例
を示す。
【0179】廃棄袋93には、前述の構成と同様に廃棄
袋93の開口部94の全周を廃棄袋93の外表面側に例
えば50mm〜300mmの幅で折り返された折り返し部9
5が設けられている。そして開口部94の近傍には、廃
棄袋93の外表面に熱溶着等の手段によって折り返し部
95を固着する溶着部98が設けられている。また、開
口部94の近傍には端部が突出して形成された把持部9
7が設けられている。
【0180】この変形例においては、廃棄袋93の廃棄
を行う際に、把持部97を把持して溶着部98において
溶着されている廃棄袋93の開口部94側を剥離させて
折り返し部95の折り返しを戻し、開口部94を閉じる
ようにする。
【0181】この変形例の構成によれば、前述の効果に
加えて、折り返し部95の折り返しの保持のための固定
を熱溶着で行い、廃棄袋93は単一の部材で形成してい
るため、廃棄袋をより安価に構成することができる。
【0182】なお、前記廃棄箱の構成例において、把持
部97は廃棄袋93と別体で構成しても良く、また把持
部97を設けない構成としても構わない。また、溶着部
98は、接着剤等による接着で代用しても良い。また、
折り返し部95の折り返しの量は前記の数値に限定され
るものではなく、適宜設定することができる。また、廃
棄袋93の材質は、細菌を通しにくいものであれば、エ
ラストマー、布、紙などでも構わない。また、容器92
を使用することなく、廃棄袋93単体で使用するように
しても構わない。
【0183】すなわち内視鏡カバーの廃棄手段として
は、検査中に開口部近傍の外表面が露出して汚染されな
いように、折り返し部などによって覆われている構成で
あればどのような形態でもかまわない。
【0184】[付記] (1) カバー用内視鏡と、前記カバー用内視鏡の挿入
部を被覆する挿入部カバーを有してなる内視鏡カバーと
を備えたカバー式内視鏡装置において、前記内視鏡カバ
ー内に配設され、一端が該内視鏡カバーの吸引口に連通
し、他端が該内視鏡カバーから延出して吸引源に連通し
た吸引管路と、前記吸引管路に連通した流体供給管路
と、前記流体供給管路に流体の供給を行う流体供給手段
と、前記吸引管路を前記吸引口側と前記吸引源側とに着
脱自在に分割する分割部と、を備え、前記分割部よりも
前記吸引口側において、前記流体供給管路を前記吸引管
路に連通する連通部を設けたことを特徴とするカバー式
内視鏡装置。
【0185】(2) 前記吸引管路に連通した処置具導
入口を設けたことを特徴とする付記1に記載のカバー式
内視鏡装置。
【0186】(3) 前記吸引管路の前記連通部よりも
吸引源側に、前記吸引管路と吸引源とを遮断し、該吸引
管路を吸引源側で閉路可能な液体制御手段を設けたこと
を特徴とする付記1に記載のカバー式内視鏡装置。
【0187】(4) 前記流体供給手段は、色素検査を
行うための色素液供給手段であることを特徴とする付記
1〜3に記載のカバー式内視鏡装置。
【0188】(5) 前記流体供給管路と前記流体供給
手段とを着脱自在に接続可能な接続部を設けたことを特
徴とする付記1〜4に記載のカバー式内視鏡装置。
【0189】(6) 前記連通部と前記接続部との距離
は5mm以上であることを特徴とする付記5に記載のカバ
ー式内視鏡装置。
【0190】(7) 前記流体供給手段を前記カバー用
内視鏡及び内視鏡カバーとは別体に設け、さらにこの流
体供給手段に対して流体の供給の指示を行う操作指示手
段を設けたことを特徴とする付記1〜5に記載のカバー
式内視鏡装置。
【0191】(8) 前記流体供給手段は、洗浄液の供
給と色素液の供給とを選択的に行う機能を有する流体供
給装置からなり、さらにこの流体供給手段に対して洗浄
液の供給または色素液の供給を指示する操作指示手段を
設けたことを特徴とする付記1〜5に記載のカバー式内
視鏡装置。
【0192】(9) 前記操作指示手段を前記カバー用
内視鏡及び内視鏡カバーとは別体に設けたことを特徴と
する付記7または8に記載のカバー式内視鏡装置。
【0193】(10) 前記操作指示手段を前記カバー
用内視鏡に設けたことを特徴とする付記7または8に記
載のカバー式内視鏡装置。
【0194】(11) 前記操作指示手段を前記カバー
用内視鏡または内視鏡カバーに着脱自在に設けたことを
特徴とする付記7または8に記載のカバー式内視鏡装
置。
【0195】(12) 前記流体供給手段は内部に供給
用の流体を充満したシリンジからなり、前記接続部は前
記シリンジと嵌合可能なシリンジテーパ部を有してなる
ことを特徴とする付記5に記載のカバー式内視鏡装置。
【0196】(13) 前記流体供給手段を、前記吸引
管路を介して行う吸引、または前記内視鏡カバー内に配
設された管路を介して行う送気あるいは送水の制御を行
う流体制御装置と一体に設けたことを特徴とする付記1
〜8に記載のカバー式内視鏡装置。
【0197】(14) 前記操作指示手段は、電気的な
スイッチであることを特徴とする付記7〜11、13に
記載のカバー式内視鏡装置。
【0198】(15) 前記操作指示手段は、フットス
イッチであることを特徴とする付記7〜11、13に記
載のカバー式内視鏡装置。
【0199】(16) カバー用内視鏡と該カバー用内
視鏡を覆う内視鏡カバーとの装着及び取り外しの際にこ
れらを保持する内視鏡カバー着脱装置において、前記カ
バー用内視鏡と内視鏡カバーとの着脱作業の手順を示す
手順指示手段を視認可能に設けたことを特徴とする内視
鏡カバー着脱装置。
【0200】(17) 前記手順指示手段は、作業の順
番を示す番号と作業の内容を指示する表示とにより構成
されることを特徴とする付記16に記載の内視鏡カバー
着脱装置。
【0201】(18) 前記手順指示手段として、前記
カバー用内視鏡と内視鏡カバーとを装着する際の作業手
順を示すものと、前記カバー用内視鏡と内視鏡カバーと
を取り外す際の作業手順を示すものとを、異なる色で表
示したことを特徴とする付記16または17に記載の内
視鏡カバー着脱装置。
【0202】(19) 前記手順指示手段として、前記
カバー用内視鏡と内視鏡カバーとを装着する際の作業手
順を示す複数の表示と、前記カバー用内視鏡と内視鏡カ
バーとを取り外す際の作業手順を示す複数の表示とを有
し、これらのうち一方を複数箇所に分散して設け、他方
を単一箇所にまとめて設けたことを特徴とする付記16
〜18に記載の内視鏡カバー着脱装置。
【0203】(20) 前記手順指示手段として、前記
カバー用内視鏡と内視鏡カバーとの着脱作業の手順を示
す複数の表示を、それぞれの手順に関連のある内視鏡カ
バー着脱装置の各部位に設けたことを特徴とする付記1
6〜18に記載の内視鏡カバー着脱装置。
【0204】(21) カバー用内視鏡を被覆する内視
鏡カバーを収納可能で少なくとも1つの開口部を有する
収納部材を備えた内視鏡カバー廃棄手段であって、前記
収納部材の開口部を該収納部材の外面側に折り返した折
り返し部を設けたことを特徴とする内視鏡カバー廃棄手
段。
【0205】(22) 前記収納部材は少なくとも1つ
の開口部を有する袋部材からなり、この袋部材の開口部
を該袋部材の外面側に折り返した折り返し部を設けたこ
とを特徴とする付記21に記載の内視鏡カバー廃棄手
段。
【0206】(23) 前記内視鏡カバー廃棄手段は、
前記収納部材としての少なくとも1つの開口を有する軟
性の袋部材と、この袋部材を外装する少なくとも1つの
開口を有する容器とを有してなり、前記袋部材の開口部
を該袋部材の外面側及び前記容器の外面側に折り返した
折り返し部を設けたことを特徴とする付記21に記載の
内視鏡カバー廃棄手段。
【0207】(24) 前記収納部材における折り返さ
れた開口部の近傍とこの収納部材の外面とを固定したこ
とを特徴とする付記21に記載の内視鏡カバー廃棄手
段。
【0208】(25) 前記袋部材における折り返され
た開口部の近傍とこの袋部材の外面とを解除自在に固定
したことを特徴とする付記22または23に記載の内視
鏡カバー廃棄手段。
【0209】(26) 前記袋部材における折り返され
た開口部の近傍と前記容器の外面とを解除自在に固定す
る固定部材を設けたことを特徴とする付記23に記載の
内視鏡カバー廃棄手段。
【0210】(27) 前記袋部材における折り返され
た開口部の近傍とこの袋部材の外面とを熱溶着により解
除自在に固定したことを特徴とする付記22または23
に記載の内視鏡カバー廃棄手段。
【0211】(28) 前記袋部材は塩化ビニルの袋か
らなることを特徴とする付記22、23、25〜27に
記載の内視鏡カバー廃棄手段。
【0212】(29) 前記袋部材はポリエチレンの袋
からなることを特徴とする付記22、23、25〜27
に記載の内視鏡カバー廃棄手段。
【0213】(30) 前記収納部材の開口部に少なく
とも1つの把持部を設けたことを特徴とする付記21〜
29に記載の内視鏡カバー廃棄手段。
【0214】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、観
察対象部位への流体の噴出が可能で診断性能が良く、か
つ、洗浄・消毒の手間がなく管路を常に清潔に保つこと
が可能なカバー式内視鏡装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るカバー式内視鏡装置
の全体構成を示す構成説明図
【図2】内視鏡カバーの先端部近傍の構成を示す斜視図
【図3】内視鏡カバーを装着した状態でのカバー用内視
鏡の操作部及び内視鏡カバーの基端構成部周辺の構成を
示す斜視図
【図4】カバー用内視鏡を装着した状態での内視鏡カバ
ーの基端構成部周辺の内部構成を示す断面図
【図5】第2実施例に係るカバー用内視鏡の操作部及び
内視鏡カバーの操作部カバー近傍の構成を示す斜視図
【図6】図5のカバー用内視鏡の接眼部に接眼レンズキ
ャップを装着した状態での操作部近傍の構成を示す斜視
【図7】本発明の第2実施例に係る流体供給手段の構成
を示す構成説明図
【図8】第2実施例の流体供給手段における洗浄液及び
色素液を供給する際の各スイッチ及び弁の動作を示すタ
イムチャート
【図9】本発明の第3実施例に係る流体供給手段の構成
を示す構成説明図
【図10】第3実施例の流体供給手段における各スイッ
チ及び弁の動作を示すタイムチャート
【図11】本発明の第4実施例に係る流体供給手段の構
成を示す構成説明図
【図12】流体供給管路の接続部近傍の構成を示す断面
【図13】第4実施例の流体供給手段における各スイッ
チ及び弁の動作を示すタイムチャート
【図14】内視鏡カバー着脱装置の全体構成を示す側面
【図15】図14の内視鏡カバー着脱装置の正面図
【図16】第2ハンガーに設けられたカバー装着作業の
際の手順を指示するガイド表示を示す説明図
【図17】基端構成部保持部に設けられたカバー装着作
業の際の手順を指示するガイド表示を示す説明図
【図18】第1ハンガー及びハンガー支持パイプに設け
られたカバー装着作業の際の手順を指示するガイド表示
を示す説明図
【図19】ハンガー支持パイプに設けられたカバー装着
作業の際の手順を指示するガイド表示を示す説明図
【図20】カートに設けられたカバー脱去作業の際の手
順を指示するガイド表示を示す説明図
【図21】カートに設けられたカバー脱去作業の際の手
順を指示するガイド表示を示す説明図
【図22】カートに設けられたカバー脱去作業の際の手
順を指示するガイド表示を示す説明図
【図23】内視鏡カバーを装着する際の手順を説明する
作用説明図
【図24】内視鏡カバーを取り外す際の手順を説明する
作用説明図
【図25】内視鏡カバーを取り外す際の手順を説明する
作用説明図
【図26】使用済みの内視鏡カバーを廃棄するための廃
棄箱の構成を示す断面図
【図27】使用済みの内視鏡カバーを廃棄するための廃
棄箱の構成を示す斜視図
【図28】廃棄袋を廃棄する際の手順を示す作用説明図
【図29】廃棄箱の変形例の構成を示す断面図
【符号の説明】
1…カバー式内視鏡 2…流体制御装置 3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 5…挿入部カバー 7…基端構成部 11…吸引口 12…吸引管路 13…処置具挿入口 14…送気管路 15…送水管路 21…制御部 51…流体供給管路 52…連通部 53…カバー側吸引管路 54…装置側吸引管路 56…分割部 57…シリンジ 81…前方送水管路 101…装置側送気管路 102…装置側送水管路 103…カバー側送気管路 104…カバー側送水管路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー用内視鏡と、前記カバー用内視鏡
    の挿入部を被覆する挿入部カバーを有してなる内視鏡カ
    バーとを備えたカバー式内視鏡装置において、 前記内視鏡カバー内に配設され、一端が該内視鏡カバー
    の吸引口に連通し、他端が該内視鏡カバーから延出して
    吸引源に連通した吸引管路と、 前記吸引管路に連通した流体供給管路と、 前記流体供給管路に流体の供給を行う流体供給手段と、 前記吸引管路を前記吸引口側と前記吸引源側とに着脱自
    在に分割する分割部と、を備え、 前記分割部よりも前記吸引口側において、前記流体供給
    管路を前記吸引管路に連通する連通部を設けたことを特
    徴とするカバー式内視鏡装置。
JP7120256A 1995-05-18 1995-05-18 カバー式内視鏡装置 Withdrawn JPH08308787A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020038662A (ko) * 2002-04-30 2002-05-23 이기학 석션 및 세척처리를 위한 내시경장치 및 그 처리방법
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