JPH08307862A - 信号同期制御方法及び復号化装置 - Google Patents

信号同期制御方法及び復号化装置

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JPH08307862A
JPH08307862A JP11187895A JP11187895A JPH08307862A JP H08307862 A JPH08307862 A JP H08307862A JP 11187895 A JP11187895 A JP 11187895A JP 11187895 A JP11187895 A JP 11187895A JP H08307862 A JPH08307862 A JP H08307862A
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signal
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image
audio
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Application number
JP11187895A
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English (en)
Inventor
Takaaki Kaisei
高章 改正
Yoshinori Watanabe
由則 渡辺
Keiichi Shirasuga
恵一 白須賀
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮された画像及び音声の符号化データを復
号する機能を有する復号化装置に係り、特に復号の際の
画像と音声の同期制御を良好に行える信号同期制御方法
及び復号化装置を得る。 【構成】 画像及び音声の復号手段、画像及び音声の信
号再生手段、SCR抽出部、SCRカウンタ部、データ
転送数カウンタ、SCR演算部、制御量演算部を備え
る。SCR抽出部で抽出したSCRをもとにSCRカウ
ンタ部で作成したSCR値と、データ転送数カウンタで
カウントしたデータ量をもとにSCR演算部で作成した
復号化装置のSCR値を制御量演算部で比較演算し、復
号回路の基準クロックを制御することにより復号処理時
間を可変させて信号の同期をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、圧縮された符号化画
像データと符号化音声データの同期制御を行いながらこ
れらのデータを復号する復号化装置に係り、特に、復号
を行う際の画像、音声データの信号同期制御を良好に行
うことができる信号同期制御方法及びこれを用いた復号
化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は、復号化装置に入力される従来の
符号化された画像信号と音声信号の同期制御装置の構成
を示すブロック図であり、以下、符号化された画像信号
と音声信号を復号化して再生を行うとともに、これら画
像信号と音声信号の信号同期をとる基本的な動作につい
て説明する。
【0003】図において、100は入力される圧縮符号
化信号、101は入力される圧縮符号化信号を圧縮画像
信号と圧縮音声信号に分離する信号分離回路、102は
画像信号復号回路、103は画像信号復号回路102に
おいて圧縮画像信号を復号するための基準信号を発生す
る画像復号基準発振部、104は音声信号復号回路、1
05は音声信号復号回路104において圧縮音声信号を
復号するための基準信号を発生する音声復号基準発振
部、106は画像信号再生装置、107はテレビモニタ
等の画像表示装置、108は音声信号再生装置、109
はスピーカ等の音声出力装置、110は圧縮符号化信号
100に含まれる時間情報を抽出し、該時間情報を基準
として圧縮画像信号の同期を制御する画像同期制御回
路、111は圧縮符号化信号100に含まれる時間情報
を抽出し、該時間情報を基準として圧縮音声信号の同期
を制御する音声同期制御回路である。
【0004】では、かかる装置の動作につき説明する。
同期のための時間情報を有し、符号化された画像信号と
音声信号を含む圧縮符号化信号100は信号分離回路1
01において符号化画像信号と符号化音声信号とに分離
される。
【0005】分離された符号化画像信号は画像信号復号
回路102において、画像復号基準発振部103より供
給される基準信号の周波数を基に画像信号に復号され
る。画像同期制御回路110は圧縮符号化信号100よ
り同期のための時間情報である時間基準信号を抽出し、
この時間基準信号を基に画像情報を廃棄したり伸長する
制御を画像信号復号回路102に対して行うことで画像
の同期合わせが行われる。画像信号復号回路102で復
号化された画像信号は、画像信号再生回路106におい
て画像表示装置107に表示するのに適した画像信号に
変換され、画像表示装置107に出力、画像表示され
る。
【0006】一方、信号分離回路101で分離された符
号化音声信号は音声信号復号回路104において、音声
復号基準発振部105より供給される基準信号の周波数
を基に音声信号に復号される。音声同期制御回路111
は圧縮符号化信号100より、同期のための時間情報で
ある時間基準信号を抽出し、この時間基準信号を基に音
声情報を廃棄したり伸長する制御を音声信号復号回路1
04に行うことで音声の同期合わせを行う。音声信号復
号回路104で復号化された音声信号は、音声信号再生
回路108において音声出力装置109に適した音声信
号に変換され、音声出力装置109に出力される。
【0007】このように、従来の復号化装置では、映
像、音声信号復号回路102,104は共に圧縮符号化
信号100に含まれる同期のための時間情報を基に、復
号出力の遅れや進みを検出し、この検出結果に基づき復
号された圧縮符号化信号のデータを廃棄したり伸長する
ことで時間基準信号に同期を合わせるようにしているの
で、再生される画像信号及び音声信号は互いに同期のと
れたものとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる従来例
の装置のように、圧縮符号化信号を廃棄したり伸長する
制御によって、復号再生される信号の同期をとる方法で
は、音声信号を廃棄することによる“音飛び”や、伸長
することによる“音伸び”が生じ、特に“音飛び”は人
間の聴覚上識別されやすく、不具合となりやすい。
【0009】また、信号復号用ICには、上記のように
画像あるいは音声情報を廃棄したり伸長する制御によっ
て同期をとる同期合わせ機能をもたないものがあり、そ
のようなICを用いたシステムでは疑似的に同期をとる
方法として一般的に暗黙同期法を用いる。
【0010】暗黙同期法は信号再生のスタート時の一定
期間のみ同期をとる方法であるため、画像信号処理と音
声信号処理がそれぞれの復号基準発振周波数により復号
処理を行うと、時間の経過と共に互いの周期ずれが発生
する。よってこの方法では短いプログラムでは同期ずれ
が生じにくいが、プログラムが長い場合、同期ずれが生
じる。本従来例のような装置では画像信号復号回路10
2と音声信号復号回路104の復号処理に一般的には約
50ppmの誤差が含まれる。これは言い換えれば画像復
号の基準発信周波数と音声復号の基準発信周波数との間
に約50ppmの誤差があることを意味する。一般に画像
と音声の同期はリップシンクと呼ばれ、そのずれが20
msecを超えると視聴覚上の不具合となるといわれてい
る。
【0011】従って、本従来例の場合は画像復号の開始
と全く同時に音声復号を開始しても、復号開始から40
0sec経過の時点で画像復号信号と音声復号信号の時間
ずれが20msecに達する。よって、400secを超える
長いプログラムでは、再生信号に視聴覚上の不具合を招
くことがさけられない。また、伝送路への妨害などの影
響により圧縮符号化信号が正常に届かないことが発生し
同期はずれが発生した場合、信号のスタート時のみ同期
をとる暗黙同期法では同期を再び合わせることはでき
ず、また、符号化信号中に含まれる時間情報である時間
基準信号と同期をとっていない為、同期が合わなくな
り、再生信号に不具合が発生することになる。
【0012】本発明はかかる従来の装置の問題点を解消
するためになされたもので、画像あるいは音声情報を廃
棄したり伸長する制御を行うことなく同期制御を行え、
また、画像あるいは音声情報を廃棄したり伸長する制御
によって同期をとる同期合わせ機能をもたないICであ
っても容易に信号同期を実現できる信号同期制御方法及
びこれを用いた復号化装置を得ることを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1にかか
る信号同期制御方法は、圧縮符号化信号を分離して得ら
れる画像信号と音声信号を復号する際の同期合わせを行
う方法であって、画像信号又は音声信号の復号手段の復
号処理を制御する基準発振周波数の少なくとも一方を前
記圧縮符号化信号中に含まれる時間情報に基づいて可変
制御するものである。
【0014】本発明の請求項2にかかる信号同期制御方
法は、請求項1の基準発振周波数の制御を、復号手段に
入力される圧縮符号化信号のデータ量から求めた時間情
報と該圧縮符号化信号に含まれる基準時間情報を比較演
算して得た同期制御情報に基づき行うものである。
【0015】本発明の請求項3にかかる信号同期制御方
法は、請求項2の比較演算を基準時間情報の抽出に同期
して行うものである。
【0016】本発明の請求項4にかかる復号化装置は、
圧縮された画像信号と音声信号からなり、同期のための
時間情報を有する符号化信号を符号化画像信号と符号化
音声信号とに分離する信号分離手段と、分離された前記
符号化画像信号を基準発振周波数に基づき復号する画像
復号手段と、分離された前記符号化音声信号を基準発振
周波数に基づき復号する音声復号手段とを備え、前記画
像復号手段あるいは音声復号手段の少なくとも一方の基
準発振周波数を前記符号化信号中に含まれる時間情報に
基づいて可変制御するようにしたものである。
【0017】本発明の請求項5にかかる復号化装置は、
請求項4の基準発振周波数の制御を、前記画像あるいは
音声復号手段に入力される圧縮符号化信号のデータ量か
ら求めた時間情報と該圧縮符号化信号に含まれる基準時
間情報を比較演算して得た同期制御情報に基づき行うよ
うにしたものである。
【0018】本発明の請求項6にかかる復号化装置は、
請求項5の比較演算を基準時間情報の抽出に同期して行
うようにしたものである。
【0019】
【作用】本発明の請求項1にかかる信号同期制御方法に
よれば、復号手段の復号処理を制御する基準発振周波数
を圧縮符号化信号中に含まれる時間情報に基づいて上げ
下げすることで復号処理速度を制御し、復号される画
像,音声信号の同期合わせを行う。
【0020】本発明の請求項2にかかる信号同期制御方
法によれば、復号手段に入力される圧縮符号化信号のデ
ータ量から求めた時間情報と該圧縮符号化信号に含まれ
る基準時間情報とを比較演算することで同期制御情報を
得、該同期制御情報に基づき基準発振周波数を上げ下げ
することで復号手段の復号処理速度を制御し、復号され
る画像,音声信号の同期合わせを行う。
【0021】本発明の請求項3にかかる信号同期制御方
法によれば、復号手段の復号処理速度を制御する同期制
御情報を得るための比較演算を圧縮符号化信号に含まれ
る基準時間情報の抽出タイミングに同期させる。
【0022】本発明の請求項4にかかる復号装置によれ
ば、復号手段の復号処理を制御する基準発振周波数を圧
縮符号化信号中に含まれる時間情報に基づいて上げ下げ
することで復号処理速度を制御する。
【0023】本発明の請求項5にかかる復号装置によれ
ば、復号手段に入力される圧縮符号化信号のデータ量か
ら求めた時間情報と該圧縮符号化信号に含まれる基準時
間情報とを比較演算することで同期制御情報を得、該同
期制御情報に基づき基準発振周波数を上げ下げすること
で復号手段の復号処理速度を制御する。
【0024】本発明の請求項6にかかる復号装置によれ
ば、復号手段の復号処理速度を制御する同期制御情報を
得るための比較演算を圧縮符号化信号に含まれる基準時
間情報の抽出タイミングに同期させる。
【0025】
【実施例】
実施例1.では、以下、本発明の実施例について説明す
る。本発明にかかる同期制御方法を音声復号に用いた復
号化装置の一実施例として、近年、マルチメディアの受
信端末装置であるSTB (Set Top Box) があり、この
装置のシステム構成例を図1に示す。
【0026】図において、1は入力端子に入力されるM
PEG1(Moving Picture ExpertsGroup)データ、2
はDATA I/F(インタフェース)、3は記憶手段
であるRAM、4は画像復号部(MPEG Video decoder)、
5は画像復号クロック発振部、6は画像DAC(デジタ
ルアナログコンバータ)、7は音声復号部(MPEG Audio
decoder)、8はDRAM、9は音声復号クロック発振
部、10は音声DAC(デジタルアナログコンバー
タ)、11は中央演算処理装置(CPU)、12は操作
表示部である。
【0027】STBはキーボード、リモコン等の操作表
示部12からの信号により操作される。STBにDAT
A I/F2より入力されたMPEGデータ1は、CP
U11でMPEGデータ1のパック及びパケットの解析
を行なう。まず、パックヘッダからSCR(System Clo
ck Reference)を取得しておき、次にパケットヘッダか
らパケット種別やタイムスタンプを取り出す。このパケ
ットが音声データ(Audio)なら音声復号部7に転送
し、画像データ(Video)なら画像復号部4に転送す
る。また、CPU11では音声復号部7に転送するデー
タ量とMPEGストリーム中のPTS(Presentation T
ime Stamp)を基に、音声復号クロック発振部9に音声
復号部7と音声DAC10の基準発振を可変するCLK
制御信号を出す。
【0028】音声復号部7と音声DAC10はCPU1
1から転送されたAudioデータを、音声復号クロッ
ク発振部9の基準発振を基に復号処理とD/A変換を行
う。画像復号部4と画像DAC6はCPU11から転送
されたVideoデータを、画像復号クロック発振部5
の基準発振を基に復号処理とD/A変換を行う。画像復
号部4には画像復号処理の内部SCRの基となる90K
Hzが入力される。アナログ変換されたAudio、V
ideoの各信号は図示せぬ画像表示装置、音声出力装
置で再生される。
【0029】入力信号であるMPEGデータの構成を図
2に示す。MPEGシステムストリームはいくつかのパ
ックと呼ばれるデータにより構成される。各々のパック
はパックヘッダとパケット(packet)により構成され
る。システムストリームの最初のパックにはシステムヘ
ッダが付いており、以降のパケットの各種パラメータ
(復号に必要なバッファ、メモリ容量)を有している。
パックヘッダにはSCR(System Clock Reference)と呼
ばれるシステム時刻基準参照値が入っており、システム
全体の時間基準となる。パケットはパケット開始コード
中のストリームIDによってパケットデータがVide
oかAudioかの属性が識別される。また、パケット
の中のコンディショナルコーディングにPTS (Presen
tation Time Stamp)と呼ばれる再生出力時刻管理情報が
入っており、VideoまたはAudioの再生出力時
刻を示す。
【0030】では、本発明の同期制御を音声復号装置に
対して用いた実施例の構成を図3に示し、各部を解説す
る。なお、本実施例では画像復号装置については従来例
の装置と同様である。図において、13は圧縮符号化信
号であるMPEG1システムストリーム、14はMPE
G1システムストリーム解析部でMPEG1システムス
トリーム13を解析し、SCRの抽出、PTSの抽出、
及び符号化画像信号と符号化音声信号の分離を行う。
【0031】15はシステムのタイムマスタとなるシス
テムクロックカウンタであるSCRカウンタ部でこれは
画像復号部18に内蔵されている90KHzでカウント
されたカウンタ値を保持している。16は第一の比較部
で、MPEG1システムストリーム解析部14で得られ
たエンコーダ側のSCR値にSCRカウンタ部15より
得られるシステムクロックを一致させるためのコントロ
ールを行う。17は信号分離部より得られる符号化映像
信号を一旦保持する画像信号バッファ、18は画像信号
バッファ17より得られる符号化映像信号を復号化する
画像復号部、19は画像復号部18からのデジタル画像
信号をアナログ画像信号に変換する画像DAC(デジタ
ルアナログコンバータ)、20は画像復号の基準クロッ
クを発生する画像復号固定周波数発振部、21は画像D
AC19より得られるアナログ画像信号をNTSC信号
に変換するNTSCエンコーダ、22は画像信号を表示
する画像表示装置である。
【0032】23はMPEG1システムストリーム解析
部14で分離された符号化音声信号を一旦保持する音声
信号バッファ、24は音声信号バッファ23より得られ
る符号化音声信号を復号化する音声復号部、25は音声
復号部24からのデジタル音声信号をアナログ音声信号
に変換する音声DAC(デジタルアナログコンバー
タ)、26はアナログ音声信号から不要な信号を除去す
る音声LPF(Low Pass Filter)、27は音声信号を
出力するスピーカなどの音声出力装置、28は音声信号
バッファ23より音声復号部24に転送される符号化音
声信号のデータ量をカウントする音声データ転送数カウ
ンタで入力される圧縮符号化信号から新たなSCRを抽
出するとリセットされる。
【0033】29はMPEG1システムストリーム解析
部14からの信号と音声データ転送数カウンタ28から
の信号より音声復号部24のSCR値を算出する音声S
CR演算部、30はSCRカウンタ部15より得られる
マスタSCR値と音声SCR演算部29で得られた音声
復号部24のSCR値を比較する第2の比較部、31は
第2の比較部30の出力から制御信号を演算する音声復
号クロック制御量演算部、32は音声復号クロック制御
量演算部31の制御信号に基づき音声復号の基準クロッ
クを発生する音声復号可変クロック発振部である。
【0034】では、本実施例の動作について説明する。
圧縮符号化信号であるMPEG1システムストリーム1
3が入力されると、図4のフローチャートに示すように
MPEG1システムストリーム解析部14で解析が始ま
る。パックにSCRがある場合、SCRカウンタ部15
のSCRカウンタ値をサンプルし、その値が下記の式
(1)を満たさないならSCRカウンタ部15のSCR
カウンタの値をMPEG1システムストリーム解析部1
4で抽出したSCRの値で校正する。式(1)を満たし
ている時はSCRカウンタ部15のSCRカウンタの値
は校正しない。 SCR−3000<SCRカウンタ値<SCR+3000 ・・・(1) ここで、式(1)中の値3000カウントは、画像の1
フレームの値を示している。これによりSCRカウンタ
部15のSCRカウンタはエンコーダ側のSCR値にほ
ぼ等しい値を表すことになる。
【0035】次に、パケット開始コードを検出し、スト
リームIDによりそのパケットが符号化画像信号か符号
化音声信号かを調べる。符号化画像信号の場合にPTS
を検出すれば画像復号部18にPTSを転送する。その
後、そのパケットの符号化画像信号を画像信号バッファ
17に転送する。逆にそのパケットが符号化音声信号の
場合にはそのパケットの符号化音声信号を音声信号バッ
ファ23に転送する。
【0036】画像復号処理は図5のように行われる。画
像復号部18では復号の準備ができると画像信号バッフ
ァ17に対して符号化画像信号の要求(データリクエス
ト)をし、符号化画像信号が入力される。MPEG1シ
ステムストリーム解析部14からPTSが転送される
と、復号を開始する前にSCRカウンタ部15の値をサ
ンプルしPTSと比較する。PTSとSCRカウンタ値
の誤差が±3000カウント以内のときには対応する符
号化画像信号が復号、表示される。PTSが3000カ
ウント以上SCRより大きいときは復号化レートが速す
ぎるので、最後に表示されたフレームを1フレーム期間
再表示(データ伸長)する。これを繰り返しPTSとS
CRカウンタ値との誤差が3000カウント以内になっ
たとき再び復号を開始する。PTSが3000カウント
以上SCRより小さいときは復号化レートが遅すぎるの
で、次のフレームを復号せずスキップ(データ廃棄)
し、次のフレームを復号する。このように画像復号部1
8ではSCRカウンタを基準時間としてフレームの表示
タイミングを合わせ、同期をとる。
【0037】画像復号部18で復号化されたデジタル画
像出力は画像DAC19においてアナログ画像出力に変
換され、NTSCエンコーダ21でアナログ画像出力を
NTSC出力に変換し、画像表示装置22で表示する。
【0038】一方、音声復号部24では復号の準備がで
きると音声信号バッファ23に対して符号化音声信号の
要求(データリクエスト)をする。それを受けて音声信
号バッファ23から音声復号部24に符号化音声信号が
転送される。このとき音声データ転送数カウンタ28で
音声データ転送数をカウントアップする。
【0039】図6の音声復号可変クロック制御処理フロ
ーチャートに示すように、MPEG1システムストリー
ム解析部14でSCRを検出すると音声SCR演算部2
9で、音声復号部24の動作速度を反映した音声復号部
24の音声SCR値を演算する。音声SCR演算部29
では音声SCR値の計算を式(2)に基づいて行う。 SCRai = (SCRai-1) + {(Bi-1) − Bi + DATA}/(rate) ・・・式(2) ここで SCRai : 求める音声SCR値 SCRai-1 : 1サンプル前のSCR値 Bi : 現在の音声復号部の符号化音声信号入力バッファ
残量 Bi-1 : 1サンプル前の音声復号部の符号化音声信号入
力バッファ残量 DATA : 1サンプル期間に音声復号部に転送した音声デ
ータ転送数 rate : 符号化音声転送レート である。
【0040】その後、第2の比較部30は演算した音声
SCR値とSCRカウンタ部15の値を読み込みその2
つの誤差を求める。この誤差の値より音声復号クロック
制御量演算部31は制御量を求め音声復号可変クロック
発振部32に出力する。この制御量の演算は以下のよう
なものである。すなわち、音声SCR>SCRカウンタ
値のときには音声の復号処理速度がSCRカウンタに対
して進んでいるので、音声復号クロック周波数を下げ、
逆に音声SCR<SCRカウンタ値のときには音声の復
号処理速度がSCRカウンタに対し遅れているので、音
声復号クロック周波数を上げるような制御信号を演算す
る。音声復号可変クロック発振部32では、音声復号ク
ロック制御量演算部31からの制御信号に応じた周波数
クロックを音声復号部24、音声DAC25に出力す
る。
【0041】音声復号部24では音声信号バッファ23
からの符号化音声信号を、音声復号可変クロック発振部
32から供給される音声復号基準クロックに基づき復号
化する。音声DAC25においてもかかる音声復号基準
クロックに基づき音声復号部24からのデジタル音声出
力をアナログ音声出力に変換する。音声LPF26では
変換されたアナログ音声出力から不要な信号を除去する
ことで再生に適した信号に処理し、その出力は音声出力
装置27で音声として出力される。
【0042】このように、本実施例では、音声復号処理
部24における音声同期制御を基準クロックの周波数を
可変にすることにより行っているので、音声信号の廃棄
や伸長を伴うことがなく、“音飛び”や“音伸び”とい
った問題は発生することがない。また、画像信号と音声
信号は共にSCRを基準として同期をとっているため、
画像信号と音声信号の同期も容易にとることができる。
【0043】実施例2.上述の実施例では本発明の同期
制御を音声復号にのみ用い、画像復号については従来と
同様、復号出力の遅れや進みを圧縮符号化信号のデータ
を廃棄,伸長することで行っていたが、本実施例では本
発明の同期制御を画像と音声の両方に用いた例について
説明する。図7は、かかる実施例の構成を示すブロック
回路図であり、図において、33は画像信号バッファ1
7より転送される符号化映像信号を復号化すると共に、
SCRカウンタ部15の値とPTSを比較し、その誤差
量を出力する画像復号部、34は画像復号部33で得ら
れる誤差量から画像復号クロック制御信号を演算する画
像復号クロック制御量演算部、35は画像復号クロック
制御量演算部34の制御信号を基に画像復号の基準クロ
ックを発生する画像復号可変クロック発振部である。そ
の他の構成は実施例1と同様であり、同一の番号を付し
て説明は省略する。
【0044】本実施例では、画像復号部33はMPEG
1システムストリーム解析部14からPTSが転送され
ると復号を開始する前にSCRカウンタ部15の値をサ
ンプルし、転送されてくるPTSと比較してその誤差量
を画像復号クロック制御量演算部34に出力する。画像
復号クロック制御量演算部34ではこの誤差量からMP
EG1システムストリーム解析部14より転送されるP
TSがSCRカウンタ値より大きい時には復号処理がS
CRカウンタ値より進んでいると判断して、画像復号基
準クロックを遅く(画像復号基準クロックの発振周波数
を下げる)し、逆に小さい時には復号処理がSCRカウ
ンタ値より遅れていると判断して、画像復号基準クロッ
クを早く(画像復号基準クロックの発振周波数を上げ
る)するように画像復号可変クロック発振部34の制御
量を演算決定し、画像復号可変クロック発振部35に出
力する。
【0045】画像復号可変クロック発振部35では、こ
の画像復号クロック制御信号に応じて画像復号基準クロ
ックの周波数を変化させて画像復号部33と画像DAC
19に出力する。画像復号部33と画像DAC19で
は、画像復号可変クロック発振部35からの出力を画像
復号基準クロックとして画像復号を行い、画像DAC1
9でアナログ変換された画像信号はNTSCエンコーダ
21でNTSC信号に変換されて画像表示装置22に画
像表示される。以上の動作をフローチャートに示すと図
8のようになる。
【0046】なお、音声復号の同期制御は実施例1で説
明したのと同様であり詳細な説明は省略する。本実施例
ではこのように構成することにより、画像信号と音声信
号を共にSCRを基準として同期をとることが可能にな
るため、画像信号と音声信号の互いの同期をとることが
可能になり、また、同期合わせの際、復号化信号の廃
棄,伸長を行っていないので自然な再生信号を視聴する
ことができる。なお、上述の各実施例では、音声信号に
のみ、あるいは画像信号と音声信号の両方に対して本発
明の同期制御を用いた例を説明したが、画像信号にのみ
適用したとしても同様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明の信号同期制御方
法によれば、圧縮符号化信号中に含まれる時間情報であ
る時間基準信号を抽出し、この時間基準信号を元に画像
あるいは音声の情報を廃棄したり伸長する制御を行わず
に同期制御を行うことが可能となる。また、かかる信号
同期制御方法を用いた復号装置では、自然な再生信号を
視聴することができる。
【0048】また、符号化信号中に含まれる時間情報で
ある時間基準信号を抽出し、この時間基準信号を元に画
像あるいは音声情報を廃棄したり伸長する制御によって
同期をとる同期制御方式に対応していないICを用いた
システムにおいても、時間基準信号を元に信号の同期が
行える。また、かかる信号同期制御方法を用いた復号装
置では、従来の暗黙同期法を用いた同期制御のような問
題は発生せず、長時間の安定した再生を行うことができ
る。
【0049】また、入力されるデータから漸次抽出した
時間基準信号を同期制御に使用しているため、精度の良
い同期を行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の同期制御方法を用いたS
TBのシステム構成図である。
【図2】 本発明の実施例1におけるMPEG1システ
ムストリームのデータ構成図である。
【図3】 本発明の実施例1にかかる同期制御装置のシ
ステム構成図である。
【図4】 本発明の実施例1にかかるシステムストリー
ムデマルチプレクサ処理のフローチャートである。
【図5】 本発明の実施例1にかかる画像復号処理のフ
ローチャートである。
【図6】 本発明の実施例1にかかる音声復号可変クロ
ック制御処理のフローチャートである。
【図7】 本発明の実施例2にかかる同期制御装置のシ
ステム構成図である。
【図8】 本発明の実施例2にかかる画像復号可変クロ
ック制御処理のフローチャートである。
【図9】 従来例にかかる同期制御装置のシステム構成
図である。
【符号の説明】 1:圧縮符号化信号、2:DATA I/F、3:RA
M、4:画像復号部、5:画像復号クロック発振部、
6:画像DAC、7:音声復号部、8:DRAM、9:
音声復号クロック発振部、10:音声DAC、11:C
PU、12:操作表示部、13:圧縮符号化信号、1
4:MPEG1システムストリーム解析部、15:SC
Rカウンタ部、16:第1の比較部、17:画像信号バ
ッファ、18:画像復号部、19:画像DAC、20:
画像復号固定クロック発振部、21:NTSCエンコー
ダ、22:画像表示装置、23:音声信号バッファ、2
4:音声復号部、25:音声DAC、26:音声LP
F、27:音声出力装置、28:音声データ転送数カウ
ンタ、29:音声SCR演算部、30:第2の比較部、
31:音声復号クロック制御量演算部、32:音声復号
可変クロック発振部、33:画像復号部、34:画像復
号クロック制御量演算部、35:画像復号可変クロック
発振部、100:圧縮符号化信号、101:信号分離回
路、102:画像信号復号回路、103:画像復号基準
発振部、104:音声信号復号回路、105:音声復号
基準発振部、106:画像信号再生装置、107:画像
表示装置、108:音声信号再生装置、109:音声出
力装置、110:画像同期制御回路、111:音声同期
制御回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化信号を分離して得られる画像
    信号と音声信号を復号する際の同期合わせを行う信号同
    期制御方法であって、画像信号又は音声信号の復号手段
    の復号処理を制御する基準発振周波数の少なくとも一方
    を前記圧縮符号化信号中に含まれる時間情報に基づいて
    可変制御することを特徴とする信号同期制御方法。
  2. 【請求項2】 復号手段に入力される圧縮符号化信号の
    データ量から求めた時間情報と該圧縮符号化信号に含ま
    れる基準時間情報を比較演算して同期制御情報を得、該
    同期制御情報に基づき前記基準発振周波数を制御するこ
    とを特徴とする請求項1記載の信号同期制御方法。
  3. 【請求項3】 復号手段に入力される圧縮符号化信号の
    データ量から求めた時間情報と該圧縮符号化信号に含ま
    れる基準時間情報の比較演算を前記基準時間情報の抽出
    に同期して行うことを特徴とする請求項2記載の信号同
    期制御方法。
  4. 【請求項4】 圧縮された画像信号と音声信号からな
    り、同期のための時間情報を有する符号化信号を符号化
    画像信号と符号化音声信号とに分離する信号分離手段
    と、 分離された前記符号化画像信号を基準発振周波数に基づ
    き復号する画像復号手段と、 分離された前記符号化音声信号を基準発振周波数に基づ
    き復号する音声復号手段とを備え、 前記画像復号手段あるいは音声復号手段の少なくとも一
    方の基準発振周波数を前記符号化信号中に含まれる時間
    情報に基づいて可変制御するようにしたことを特徴とす
    る復号化装置。
  5. 【請求項5】 前記画像あるいは音声復号手段に入力さ
    れる圧縮符号化信号のデータ量から求めた時間情報と該
    圧縮符号化信号に含まれる基準時間情報を比較演算して
    同期制御情報を得、該同期制御情報に基づき前記基準発
    振周波数を制御することを特徴とする請求項4記載の復
    号化装置。
  6. 【請求項6】 前記画像あるいは音声復号手段に入力さ
    れる圧縮符号化信号のデータ量から求めた時間情報と該
    圧縮符号化信号に含まれる基準時間情報の比較演算を前
    記基準時間情報の抽出に同期して行うことを特徴とする
    請求項5記載の復号化装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7262719B2 (en) 2006-01-30 2007-08-28 International Business Machines Corporation Fast data stream decoding using apriori information

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