JP2003179863A - 情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003179863A JP2002277992A JP2002277992A JP2003179863A JP 2003179863 A JP2003179863 A JP 2003179863A JP 2002277992 A JP2002277992 A JP 2002277992A JP 2002277992 A JP2002277992 A JP 2002277992A JP 2003179863 A JP2003179863 A JP 2003179863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スプライシング時にオーディオデータがビデ
オデータと同期しなくなるのを防止する。 【解決手段】 第1のプログラムのビデオストリームの
最後のGOP81に対して、第2のプログラムのビデオス
トリームの先頭のGOP82をスプライシングし、かつ、
第1のプログラムのオーディオストリームの最後のGOP
91に対して、第2のプログラムのオーディオストリー
ムの先頭のGOP92をスプライシングする場合におい
て、スプライシング後のビデオデータとオーディオデー
タとが同期するのに必要なずれ量PTS_FSが、各GOP毎に
演算され、記録媒体に記録される。スプライシング処理
する場合、GOP92をGOP91にそのままスプライシング
した場合におけるずれ量PTS_FS_SPLYCEと読み出されたP
TS_FSが利用される。本発明は、ビデオサーバに適用す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置に関
し、特に、デジタル放送において、ストリームを結合す
る際に、ビデオストリームとオーディオストリームの処
理単位の大きさの違いによって生じるずれの蓄積を抑制
する際に用いて好適な情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルで番組を放送するデジタル放送
が普及しつつある。デジタル放送における番組は、1つ
以上のプログラムにより構成され、各プログラムは、例
えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式に
よるトランスポートストリームが用いられて送受信が行
われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デジタル放
送においては、時間帯により異なる番組が放送されるた
め、トランスポートストリームをエレメンタリストリー
ムに変換した後、あるタイミングで、ある番組(プログ
ラム)から次の番組(プログラム)へと切り換える必要
がある。また、ある1つの番組内においても、本編(プ
ログラム)に対してコマーシャル(プログラム)を挿入
する必要がある場合などが存在する。この番組から番組
への切り換え、あるいは、本編からコマーシャルへの切
り換えなどのとき、それらの本編やコマーシャルに対応
するエレメンタリストリームを繋ぎ合わせる(スプライ
スする)という処理が必要である。
【0004】エレメンタリストリームに多重化されてい
るビデオストリームとオーディオストリームの符号化単
位(それぞれ、ビデオフレームまたはオーディオフレー
ム)は、互いに異なる時間間隔とされている。図1は、
プログラムを構成するビデオストリームとオーディオス
トリームの長さの違いについて説明する図である。図1
に示されるように、ビデオストリームの1フレーム(ビ
デオフレーム)は、NTSC方式の場合、33msであり、
オーディオストリームの1フレーム(オーディオフレー
ム)は、24msである。従って、ビデオストリームの
ビデオフレームとオーディオストリームのオーディオフ
レームは、プログラムの先頭で同期させたとしても、2
番目以降のビデオフレームとオーディオフレームのタイ
ミングは一致せず、時間的にずれ(ギャップ)が生じ
る。
【0005】符号化単位がフレームであるため、ある番
組のプログラムの最後で、ビデオストリームの最後とオ
ーディオストリームの最後に、無視できないずれが生じ
てしまう可能性が高い。すなわち、ビデオストリームの
スプライスポイント(あるプログラムに対する異なるプ
ログラムのビデオストリームの繋ぎ目)に、オーディオ
ストリームのフレームの切れ目が丁度位置すること、す
なわち、ビデオストリームとのずれが生じないといった
ことが起こる可能性は低い。
【0006】プログラムの最後のフレームにおいて、ビ
デオストリームとオーディオストリームが、図1に示さ
れるように、時間的にずれている状態で、スプライシン
グを行うと、スプライシングにより生成されたプログラ
ムは、ビデオフレームとオーディオフレームの同期がず
れてしまうことになる。その結果、スプライシングを繰
り返すと、そのずれ量は蓄積され、次第に大きくなって
しまう。
【0007】また、スプライシングする2つのプログラ
ム間で、オーディオのチャンネル数が異なる場合、その
異なるチャンネル数のオーディオストリームがスプライ
シングされたエレメンタリストリームを変換して生成さ
れたトランスポートストリームを処理するデコーダによ
っては、プログラムの繋ぎ目で、ストリームを先頭から
正確に再生することができなくなってしまう時がある。
【0008】例えば、オーディオのチャンネル数が4チ
ャンネルである1つ目のプログラムに対して、オーディ
オのチャンネル数が2チャンネルである2つ目のプログ
ラムをスプライシングした場合、そのプログラムのトラ
ンスポートストリームを受信したデコーダは、スプライ
シングの位置以降、デコードしていたオーディオのある
チャンネルが存在しなくなったと判断し、ビデオストリ
ームとオーディオストリームがそろってから処理を開始
する為のリセットの処理を実行してしまう可能性があ
る。
【0009】さらに、オーディオのチャンネル数が2チ
ャンネルである1つ目のプログラムに、オーディオのチ
ャンネル数が4チャンネルである2つ目のプログラムを
スプライシングした場合、そのプログラムのトランスポ
ートストリームを受信したデコーダは、スプライシング
された位置以降、1つ目のプログラムでは存在しなかっ
た4チャンネルのオーディオが存在する2つ目のプログ
ラムについて、増加したオーディオチャンネルのオーデ
ィオを先頭から再生できない可能性があるといった課題
があった。
【0010】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、スプライシング処理によりビデオフレーム
に対するオーディオフレームのずれが蓄積するのを抑制
することを目的とする。また、オーディオデータを確実
に再生できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報処理
装置は、処理単位毎の入力ビデオデータと、処理単位毎
の入力オーディオデータから、入力ビデオデータの処理
単位の最終時刻情報、及び、入力オーディオデータの処
理単位の最終時刻情報を算出する最終時刻情報算出手段
と、先行する処理単位に対して、処理単位の入力ビデオ
データと処理単位の入力オーディオデータが直接繋がれ
た場合において、処理単位の入力ビデオデータと処理単
位の入力オーディオデータが同期するための、処理単位
の入力ビデオデータと処理単位の入力オーディオデータ
のずれ量を示す第1のずれ量情報を、処理単位毎に算出
する第1のずれ量情報算出手段と、処理単位の入力オー
ディオデータが、前記処理単位の入力ビデオデータと同
期するための、前記先行する処理単位のビデオデータの
最終時刻情報に対する、前記処理単位の入力オーディオ
データのずれ量を示す第2のずれ量情報を前記処理単位
毎に算出する第2のずれ量情報算出手段と、第2のずれ
量が第1のずれ量よりも大きい時に、処理単位毎に、無
音を示す無音情報を先行するオーディオデータと入力オ
ーディオデータとの間に挿入する無音データ挿入手段と
を備えることを特徴とする。
【0012】前記第1のずれ量情報の値が、第2のずれ
量の値より大きく、かつ、第1のずれ量情報の値と第2
のずれ量の値の差が、オーディオデータの1符号化単位
以上であるか否かを判断する判断手段と、判断手段によ
り、第1のずれ量情報の値が、第2のずれ量の値より大
きく、かつ、その差がオーディオデータの1符号化単位
以上であると判断された場合、第1のずれ量情報の値
と、第2のずれ量の値の差が、オーディオデータの1符
号化単位より小さくなるように、先行する処理単位のオ
ーディオデータを、オーディオデータの処理単位を構成
する符号化単位で削除する削除手段とをさらに備えるこ
とができる。
【0013】本発明の第1の情報処理方法は、処理単位
毎の入力ビデオデータと、処理単位毎の入力オーディオ
データから、入力ビデオデータの処理単位の最終時刻情
報、及び、入力オーディオデータの処理単位の最終時刻
情報を算出する最終時刻情報算出ステップと、先行する
処理単位に対して、処理単位の入力ビデオデータと処理
単位の入力オーディオデータが直接繋がれた場合におい
て、処理単位の入力ビデオデータと処理単位の入力オー
ディオデータが同期するための、処理単位の入力ビデオ
データと処理単位の入力オーディオデータのずれ量を示
す第1のずれ量情報を、処理単位毎に算出する第1のずれ
量情報算出ステップと、処理単位の入力オーディオデー
タが、処理単位の入力ビデオデータと同期するための、
先行する処理単位のビデオデータの最終時刻情報に対す
る、処理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第
2のずれ量情報を処理単位毎に算出する第2のずれ量情
報算出ステップと、第2のずれ量が第1のずれ量よりも
大きい時に、処理単位毎に、無音を示す無音情報を先行
するオーディオデータと入力オーディオデータとの間に
挿入する無音データ挿入ステップとを含むことを特徴と
する。
【0014】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
処理単位毎の入力ビデオデータと、処理単位の大きさが
入力ビデオデータと異なる処理単位毎の入力オーディオ
データを処理するプログラムであって、処理単位毎の入
力ビデオデータと、処理単位毎の入力オーディオデータ
から、入力ビデオデータの処理単位の最終時刻情報、及
び、入力オーディオデータの処理単位の最終時刻情報を
算出する最終時刻情報算出ステップと、先行する処理単
位に対して、処理単位の入力ビデオデータと処理単位の
入力オーディオデータが直接繋がれた場合において、処
理単位の入力ビデオデータと処理単位の入力オーディオ
データが同期するための、処理単位の入力ビデオデータ
と処理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第1
のずれ量情報を、処理単位毎に算出する第1のずれ量情
報算出ステップと、処理単位の入力オーディオデータ
が、処理単位の入力ビデオデータと同期するための、先
行する処理単位のビデオデータの最終時刻情報に対す
る、処理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第
2のずれ量情報を処理単位毎に算出する第2のずれ量情
報算出ステップと、第2のずれ量が第1のずれ量よりも
大きい時に、処理単位毎に、無音を示す無音情報を先行
するオーディオデータと入力オーディオデータとの間に
挿入する無音データ挿入ステップとを含むことを特徴と
する。
【0015】本発明の第1のプログラムは、処理単位毎
の入力ビデオデータと、処理単位の大きさが前記入力ビ
デオデータと異なる処理単位毎の入力オーディオデータ
を処理するプログラムであって、処理単位毎の入力ビデ
オデータと、処理単位毎の入力オーディオデータから、
入力ビデオデータの処理単位の最終時刻情報、及び、入
力オーディオデータの処理単位の最終時刻情報を算出す
る最終時刻情報算出ステップと、先行する処理単位に対
して、処理単位の入力ビデオデータと処理単位の入力オ
ーディオデータが直接繋がれた場合において、処理単位
の入力ビデオデータと処理単位の入力オーディオデータ
が同期するための、処理単位の入力ビデオデータと処理
単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第1のずれ
量情報を、処理単位毎に算出する第1のずれ量情報算出
ステップと、処理単位の入力オーディオデータが、処理
単位の入力ビデオデータと同期するための、先行する処
理単位のビデオデータの最終時刻情報に対する、処理単
位の入力オーディオデータのずれ量を示す第2のずれ量
情報を処理単位毎に算出する第2のずれ量情報算出ステ
ップと、第2のずれ量が第1のずれ量よりも大きい時
に、処理単位毎に、無音を示す無音情報を先行するオー
ディオデータと入力オーディオデータとの間に挿入する
無音データ挿入ステップとをコンピュータに実行させる
ことを特徴とする。
【0016】本発明の第2の情報処理装置は、オーディ
オデータとビデオデータの処理単位毎の同期のずれ量を
検出する検出手段と、先行する処理単位に対して、処理
単位のオーディオデータとビデオデータを繋ぐ処理をし
た場合に、オーディオデータとビデオデータが同期する
ためのずれ量を示す第1のずれ量を、検出手段により検
出された同期のずれ量に基づいて演算する第1のずれ量
演算手段と、第1のずれ量を含む、処理単位毎のヘッダ
を生成する第1の生成手段と、オーディオデータとビデ
オデータを含む処理単位のブロックを生成し、第1の生
成手段により生成されたヘッダを付加する第2の生成手
段とを備えることを特徴とする。
【0017】前記同期のずれ量が、ビデオデータの処理
単位を構成する符号化単位の長さより長いか否かを判定
する判定手段と、判定手段により、同期のずれ量が、符
号化単位の長さより長いと判定された場合、同期のずれ
量から、符号化単位の長さに対応する分を減算すること
で同期のずれを補正する補正手段をさらに備え、第1の
ずれ量演算手段は、補正手段により補正されたずれ量に
基づいて、第1のずれ量を演算することができる。
【0018】前記処理単位は、ビデオデータのグループ
オブピクチャであり、符号化単位は、ビデオフレームで
あるようにすることができる。
【0019】前記第2の生成手段によりヘッダが付加さ
れたオーディオデータとビデオデータを含むブロックを
出力する出力手段をさらに備えることができる。
【0020】前記出力手段は、処理単位を記録媒体に供
給し、記録させるようにすることができる。
【0021】入力されたデータから、各ブロックのヘッ
ダに含まれる第1のずれ量を抽出する抽出手段と、先行
する処理単位に対して、オーディオデータとビデオデー
タの処理単位を繋ぐ処理をした場合における、オーディ
オデータとビデオデータの処理単位の同期のずれ量に対
応する第2のずれ量を、ブロック毎に演算する第2のず
れ量演算手段と、抽出手段により抽出された第1のずれ
量と、第2のずれ量演算手段により演算された第2のず
れ量に基づいて、処理単位毎にずれ量を補正するずれ量
補正手段とをさらに備えることができる。
【0022】前記第2のずれ量演算手段は、処理単位毎
に演算される先行する処理単位のタイムスタンプと、処
理単位の長さに基づいて、第2のずれ量を演算すること
ができる。
【0023】前記第2のずれ量演算手段は、先行する処
理単位のオーディオデータのプレゼンテーションタイム
スタンプに、処理単位のオーディオデータの長さを加算
した値と、先行する処理単位のビデオデータのデコーデ
ィングタイムスタンプに、処理単位のビデオデータの長
さを加算した値との差に基づいて、第2のずれ量を演算
することができる。
【0024】前記第1のずれ量が、第2のずれ量より大
きいか否かを判断する判断手段と、判断手段により、第
1のずれ量が、第2のずれ量より大きいと判断された場
合、先行する処理単位のオーディオデータに、1つの符
号化単位の無音のデータを挿入する挿入手段とをさらに
備えることができる。
【0025】前記第2のずれ量が、第1のずれ量より大
きく、かつ、第2のずれ量と第1のずれ量の差が、オー
ディオデータの1符号化単位以上であるか否かを判断す
る判断手段と、判断手段により、第2のずれ量が、第1
のずれ量より大きく、かつ、その差がオーディオデータ
の1符号化単位以上であると判断された場合、第2のず
れ量と、第1のずれ量の差が、オーディオデータの1符
号化単位より小さくなるように、先行する処理単位のオ
ーディオデータを、オーディオデータの処理単位を構成
する符号化単位で削除する削除手段とをさらに備えるこ
とができる。
【0026】前記オーディオデータのチャンネル数が、
扱えるチャンネル数の最大値よりも少ないか否かを判断
する判断手段をさらに備え、出力手段は、判断手段によ
り、オーディオデータのチャンネル数が、最大値よりも
少ないと判断された場合、チャンネル数が、最大値と等
しくなるようにチャンネル数を増加し、増加したチャン
ネルに対して無音のデータを付加して出力することがで
きる。
【0027】本発明の第2の情報処理方法は、オーディ
オデータとビデオデータの処理単位毎の同期のずれ量を
検出する検出ステップと、先行する処理単位に対して、
処理単位のオーディオデータとビデオデータを繋ぐ処理
をした場合に、オーディオデータとビデオデータが同期
するためのずれ量を示す第1のずれ量を、検出ステップ
の処理により検出された同期のずれ量に基づいて演算す
る第1のずれ量演算ステップと、第1のずれ量を含む、
処理単位毎のヘッダを生成する第1の生成ステップと、
オーディオデータとビデオデータを含む処理単位のブロ
ックを生成し、第1の生成ステップの処理により生成さ
れたヘッダを付加する第2の生成ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0028】本発明の第2の記録媒体のプログラムは、
処理単位毎のビデオデータと、処理単位の大きさがビデ
オデータと異なる処理単位毎のオーディオデータを処理
するプログラムであって、オーディオデータとビデオデ
ータの処理単位毎の同期のずれ量を検出する検出ステッ
プと、先行する処理単位に対して、処理単位のオーディ
オデータとビデオデータを繋ぐ処理をした場合に、オー
ディオデータとビデオデータが同期するためのずれ量を
示す第1のずれ量を、検出ステップの処理により検出さ
れた同期のずれ量に基づいて演算する第1のずれ量演算
ステップと、第1のずれ量を含む、処理単位毎のヘッダ
を生成する第1の生成ステップと、オーディオデータと
ビデオデータを含む処理単位のブロックを生成し、第1
の生成ステップの処理により生成されたヘッダを付加す
る第2の生成ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】本発明の第2のプログラムは、処理単位毎
のビデオデータと、処理単位の大きさがビデオデータと
異なる処理単位毎のオーディオデータを処理するプログ
ラムであって、オーディオデータとビデオデータの処理
単位毎の同期のずれ量を検出する検出ステップと、先行
する処理単位に対して、処理単位のオーディオデータと
ビデオデータを繋ぐ処理をした場合に、オーディオデー
タとビデオデータが同期するためのずれ量を示す第1の
ずれ量を、検出ステップの処理により検出された同期の
ずれ量に基づいて演算する第1のずれ量演算ステップ
と、第1のずれ量を含む、処理単位毎のヘッダを生成す
る第1の生成ステップと、オーディオデータとビデオデ
ータを含む処理単位のブロックを生成し、第1の生成ス
テップの処理により生成されたヘッダを付加する第2の
生成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴
とする。
【0030】本発明の第3の情報処理装置は、入力され
たデータから、オーディオデータとビデオデータを含む
処理単位の各ブロックを抽出し、各ブロックに含まれる
ヘッダから、先行する処理単位に対して、処理単位のオ
ーディオデータとビデオデータを繋ぐ処理をした場合
に、オーディオデータとビデオデータが同期するための
ずれ量に対応する第1のずれ量を抽出する抽出手段と、
先行する処理単位に対して、オーディオデータとビデオ
データの処理単位を繋ぐ処理をした場合における、オー
ディオデータとビデオデータの処理単位の同期のずれ量
に対応する第2のずれ量を、各ブロック毎に演算する演
算手段と、第1のずれ量と、第2のずれ量に基づいて、
処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎ手段とを備えることを特
徴とする。
【0031】前記演算手段は、処理単位毎に演算される
先行する処理単位のタイムスタンプと、処理単位の長さ
に基づいて、第2のずれ量を演算することができる。
【0032】前記演算手段は、先行する処理単位のオー
ディオデータのプレゼンテーションタイムスタンプに、
処理単位のオーディオデータの長さを加算した値と、先
行する処理単位のビデオデータのデコーディングタイム
スタンプに、処理単位のビデオデータの長さを加算した
値との差に基づいて、第2のずれ量を演算することがで
きる。
【0033】前記第1のずれ量が、第2のずれ量より大
きいか否かを判断する判断手段と、判断手段により、第
1のずれ量が、第2のずれ量より大きいと判断された場
合、先行する処理単位のオーディオデータに、1つの符
号化単位の無音のデータを挿入する挿入手段とをさらに
備えることができる。
【0034】前記第2のずれ量が、第1のずれ量より大
きく、かつ、第2のずれ量と第1のずれ量の差が、オー
ディオデータの1符号化単位以上であるか否かを判断す
る判断手段と、判断手段により、第2のずれ量が、第1
のずれ量より大きく、かつ、その差がオーディオデータ
の1符号化単位以上であると判断された場合、第2のず
れ量と、第1のずれ量の差が、オーディオデータの1符
号化単位より小さくなるように、先行する処理単位のオ
ーディオデータを、オーディオデータの処理単位を構成
する符号化単位で削除する削除手段とをさらに備えるこ
とができる。
【0035】前記オーディオデータのチャンネル数が、
扱えるチャンネル数の最大値よりも少ないか否かを判断
する判断手段と、判断手段により、オーディオデータの
チャンネル数が、最大値よりも少ないと判断された場
合、チャンネル数が、最大値と等しくなるようにチャン
ネル数を増加し、増加したチャンネルに対して無音のデ
ータを付加して出力する出力手段とをさらに備えること
ができる。
【0036】本発明の第3の情報処理方法は、入力され
たデータから、オーディオデータとビデオデータを含む
処理単位の各ブロックを抽出し、各ブロックに含まれる
ヘッダから、先行する処理単位に対して、処理単位のオ
ーディオデータとビデオデータを繋ぐ処理をした場合
に、オーディオデータとビデオデータが同期するための
ずれ量に対応する第1のずれ量を抽出する抽出ステップ
と、先行する処理単位に対して、オーディオデータとビ
デオデータの処理単位を繋ぐ処理をした場合における、
オーディオデータとビデオデータの処理単位の同期のず
れ量に対応する第2のずれ量を、各ブロック毎に演算す
る演算ステップと、第1のずれ量と、第2のずれ量に基
づいて、処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎステップとを含
むことを特徴とする。
【0037】本発明の第3の記録媒体のプログラムは、
処理単位毎のビデオデータと、処理単位の大きさがビデ
オデータと異なる処理単位毎のオーディオデータを処理
するプログラムであって、入力されたデータから、オー
ディオデータとビデオデータを含む処理単位の各ブロッ
クを抽出し、各ブロックに含まれるヘッダから、先行す
る処理単位に対して、処理単位のオーディオデータとビ
デオデータを繋ぐ処理をした場合に、オーディオデータ
とビデオデータが同期するためのずれ量に対応する第1
のずれ量を抽出する抽出ステップと、先行する処理単位
に対して、オーディオデータとビデオデータの処理単位
を繋ぐ処理をした場合における、オーディオデータとビ
デオデータの処理単位の同期のずれ量に対応する第2の
ずれ量を、各ブロック毎に演算する演算ステップと、第
1のずれ量と、第2のずれ量に基づいて、処理単位で繋
ぐ処理を行う繋ぎステップとを含むことを特徴とする。
【0038】本発明の第3のプログラムは、処理単位毎
のビデオデータと、処理単位の大きさがビデオデータと
異なる処理単位毎のオーディオデータを処理するプログ
ラムであって、入力されたデータから、オーディオデー
タとビデオデータを含む処理単位の各ブロックを抽出
し、各ブロックに含まれるヘッダから、先行する処理単
位に対して、処理単位のオーディオデータとビデオデー
タを繋ぐ処理をした場合に、オーディオデータとビデオ
データが同期するためのずれ量に対応する第1のずれ量
を抽出する抽出ステップと、先行する処理単位に対し
て、オーディオデータとビデオデータの処理単位を繋ぐ
処理をした場合における、オーディオデータとビデオデ
ータの処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量
を、各ブロック毎に演算する演算ステップと、第1のず
れ量と、第2のずれ量に基づいて、処理単位で繋ぐ処理
を行う繋ぎステップとをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
【0039】第1の本発明においては、第1のずれ量情
報と第2のずれ量情報が算出される。第2のずれ量が第
1のずれ量より大きいとき、先行するオーディオデータ
と入力オーディオデータとの間に、無音情報が挿入され
る。
【0040】第2の本発明においては、オーディオデー
タとビデオデータの処理単位毎の同期のずれ量に対応す
る第1のずれ量が演算され、演算された第1のずれ量を
含む、処理単位毎のヘッダが生成され、生成されたヘッ
ダが、オーディオデータとビデオデータを含むブロック
に付加される。
【0041】第3の本発明においては、ヘッダから、オ
ーディオデータとビデオデータの処理単位毎の同期のず
れ量に対応する第1のずれ量が抽出され、第1の処理単
位に対して、第2の処理単位を繋ぐ処理をした場合にお
ける、オーディオデータとビデオデータの処理単位毎の
同期のずれ量を表す第2のずれ量が演算され、第1のず
れ量と第2のずれ量に基づいて、繋ぐ処理が行われる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図2は、本発明を適用し
たビデオサーバ1の一実施の形態の構成を示す図であ
る。ビデオサーバ1は、例えば、異なる番組のプログラ
ムを繋ぎ合わせたり、放送される番組中にコマーシャル
を挿入する際などに用いられる装置である。
【0043】ビデオサーバ1には、エンコーダ2とデコ
ーダ3が接続されている。エンコーダ2により、例え
ば、MPEG2等の符号化方式によりエンコードされたビデ
オデータやオーディオデータは、トランスポートストリ
ームの形式で、DVB-ASI(Digital Video Broadcasting-
Asynchronous Serial Interface)ボード4に入力され
る。DVB-ASIボード4は、DVB-ASIインタフェース10、
スプライシングIC(Integrated Circuit)11、PCI(P
eripheral Component Interconnect)インタフェース1
2、CPU(Central Processing Unit)13、および、ス
イッチ14から構成されている。
【0044】DVB-ASIインタフェース10は、エンコー
ダ2とスプライシングIC11との間のインタフェース処
理、並びに、スプライシングIC11とデコーダ3との間
のインタフェース処理を実行する。スプライシングIC1
1は、プログラムを、GOP(Group Of Picture)を処理
単位として繋ぎ合わせる処理(スプライシング処理)を
行い、その際、ビデオストリームとオーディオストリー
ムに、無視できないずれが発生しないような処理(詳細
は後述する)を行う。
【0045】PCIインタフェース12は、ビデオサーバ
1におけるバス5を介する他の部分、例えば、HDD(Har
d Disk Drive)6とのデータの通信を制御する。CPU1
3は、DVB-ASIボード4の制御を行う。HDD6に記憶され
ているプログラムは、必要に応じて読み出され、DVB-AS
Iボード4により処理され、デコーダ3に供給され、デ
コードされ、後段に接続されている装置(不図示)に出
力される。スイッチ14は、CPU13により制御され、
スプライシングIC11の出力をPCIインタフェース12
に出力するとき(記録モード時)、接点R側に切り替え
られ、PCIインタフェース12の出力をDVB-ASIインタフ
ェース10に供給するとき(再生モード時)、接点P側
に切り替えられる。
【0046】ビデオサーバ1におけるバス5には、SDI
(Serial Digital Interface)エンコードボード7も接
続されている。SDIエンコードボード7は、シリアルデ
ータを入力するインタフェースを備え、入力されたデー
タをデコードするSDIデコーダ21、SDIデコーダ21か
ら出力されたビデオデータをエンコードするビデオエン
コーダ22、SDIデコーダ21から出力されたオーディ
オデータをエンコードするオーディオエンコーダ23、
それらのエンコーダから出力されたデータをHDD6に供
給するための制御を行うPCIインタフェース24、SDIエ
ンコードボード7の各部を制御するCPU25、および、
これらの各部を相互に接続するバス26から構成されて
いる。
【0047】図3は、スプライシングIC11の内部の構
成を示す図である。バッファ41は、DVB-ASIインタフ
ェース10を介して入力されるエンコーダ2またはPCI
インタフェース12からのデータを一旦記憶し、その記
憶したデータをBAC(Bus Arbitration Control Modul
e)42に出力する。BAC42は、SDRAM(Synchronous D
ynamic Random Access Memory)43とのデータの通信
を制御する。SDRAM43に記憶されたデータは、パケッ
ト生成部44にBAC42を介して供給される。
【0048】パケット生成部44によりローカルフォー
マット化されたデータは、BAC42を介してバッファ4
6に供給される。バッファ46に供給されたデータは、
必要に応じて、スイッチ14とPCIインタフェース12
を介して、HDD6に供給されるか(記録モード時)、ま
たは、DVB-ASIインタフェース10を介してデコーダ3
に供給される(再生モード時)。
【0049】このような構成を有するビデオサーバ1の
動作について説明する前に、以下の説明において必要と
なるMPEG2のエレメンタリストリームについて説明す
る。図4は、MPEG2のエレメンタリストリームにおける
データの階層構造を示している。データは、GOP(Group
Of Picture)が符号化の単位とされ、各GOPの先頭に
は、シーケンスヘッダが配置されている。1GOPは、N
個(Nは正の整数であり、通常、N=15とされる)の
ビデオフレームで構成される。1ビデオフレームは、NT
SC方式の場合、33msの長さとなる。
【0050】1GOPのビデオデータの中に、少なくとも
1フレームは、前後のフレームに依存されずに再生でき
るフレーム(Iピクチャ)を含む必要がある。1GOP中
の再生は、このIピクチャを基にして行われる。そし
て、再生は、1GOPが最小単位となる。スプライシング
処理は、GOPを処理単位として実行される。従って、ス
プライシングするプログラムの長さも、1GOPを単位と
し、その整数倍となる。
【0051】また、オーディオデータについては、1GO
Pのビデオデータに同期するオーディオデータが1GOPと
して扱われる。オーディオデータも、24msの長さのフ
レーム(オーディオフレーム)が単位とされ、1GOPの
オーディオフレーム数は、M個とされる(Mは整数であ
り、通常M=21とされる)。
【0052】図5と図6は、ビデオフレームとオーディ
オフレームの同期ずれに関して説明する図である。図5
に示されるように、オーディオデータがビデオデータと
同期して出力される為に、GOPの先頭において、オーデ
ィオフレームがビデオフレームに対して有している必要
があるずれ量を、PTS_FSとする。ここで、同期とは、1
つのGOPのオーディオデータが、対応するGOPのビデオデ
ータと同時に出力されることを意味する。なお、図5に
は、1GOP分の15個のビデオフレーム(Video1,Video
2,・・・Video15)と、1GOP分の21個のオーディオフ
レーム(AAU1,AAU2,・・・AAU21)が示されている。点
VSは1GOP分のビデオデータの先頭の位置(ビデオフ
レームVideo1の先頭の位置)を表し、点PASは1GOP分
のオーディオデータの先頭の位置(オーディオフレーム
AAU1の先頭の位置)を表している。従って、点PASと点
VSの時間軸上の差(点PASの時刻から点PVSの時刻を
減算し得られる位相差)が、そのGOPにおけるオーディ
オフレームとビデオフレームのずれ量となる。
【0053】PTS_FSは、先頭のオーディオフレームの先
頭の位置の時刻から、先頭のビデオフレームの先頭の位
置の時刻を減算して求められるずれ量のうちの本来のず
れ量、すなわち、そのずれ量が存在することにより、ビ
デオデータとオーディオデータが同期して再生されるず
れ量である。換言すれば、GOPの先頭において、オーデ
ィオフレームがビデオフレームに対してPTS_FSだけずれ
ている場合、オーディオデータはビデオデータと同期し
て再生され、ずれ量が、PTS_FSではない場合、オーディ
オデータはビデオデータと同期して再生されない。
【0054】図1を参照して説明したように、オーディ
オフレームとビデオフレームはその長さがお互いに異な
っているため、プログラムの先頭でビデオデータとオー
ディオデータの同期(以下、適宜、AV同期と記述する)
がとられていたとしても(オーディオデータがビデオデ
ータと同時に出力されるようにタイミングが調整されて
いたとしても)、プログラムの最後で、ビデオデータと
オーディオデータの間に、ずれが存在する可能性があ
る。そのようなビデオデータとオーディオデータのずれ
を含むプログラム(以下、第1のプログラムと称する)
の後に、別のプログラム(以下、第2のプログラムと称
する)をスプライシングした場合、そのずれが第2のプ
ログラムに影響する。
【0055】本発明においては、ビデオデータとオーデ
ィオデータを、それぞれ、GOP単位で順次繋ぐ処理が繰
り返し行われ、ビデオデータとオーディオデータが連続
的に出力されるが、このとき、次に処理されるGOPが、
先行するGOPと同一のプログラムのものであるのか否か
は判定されず、次に処理されるGOPが、先行するGOPと同
一のプログラムのGOPであっても、異なるプログラムのG
OPであっても、全く同様に処理される。
【0056】次に処理されるGOPが、先行するGOPと同一
のプログラムのGOPである場合、一般的には、オーディ
オフレームは、ビデオフレームと同期するように、すな
わち、ずれがPTS_FSとなるように調整されている。しか
しながら、次に処理されるGOPが、先行するGOPと異なる
プログラムのGOPである場合、一般的には、図6に示さ
れるように、オーディオフレームはビデオフレームと同
期しなくなる。
【0057】本発明では、図6に示されるように、先行
するGOPに対して次のGOPを、そのままスプライシングし
た場合(ビデオデータに対するオーディオデータのずれ
量を変更、調整することなくスプライシングした場合)
における、ビデオデータの次のGOP82と、オーディオ
データの次のGOP92に発生するずれ量を、PTS_FS_SPLY
CEとする。
【0058】なお、図6において、ハッチングを施さず
に示されているビデオフレームVideo1(P1)乃至Video15
(P1)は、先行するGOP81のビデオフレーム(スプライ
シングされるGOPのビデオフレーム)を表しており、ハ
ッチングを施して示されているビデオフレームVideo1(P
2)乃至Video15(P2)は、次のGOP82のビデオフレーム
(スプライシングするGOPのビデオフレーム)を表して
いる。
【0059】また、ハッチングを施さずに示されている
オーディオフレームAAU1(P1)乃至AAU21(P1)は、先行す
るGOP91のオーディオフレーム(スプライシングされ
るGOPのオーディオフレーム)を表しており、ハッチン
グを施して示されているオーディオフレームAAU1(P2)乃
至AAU21(P2)は、次のGOP92のオーディオフレーム(ス
プライシングするGOPのオーディオフレーム)を表して
いる。
【0060】さらに、図6に示されるように、先行する
GOPに対して次のGOPを、そのままスプライシングした場
合における次のGOP82の最後のビデオフレームVideo15
(P2)の最後部の位置を、PTS_VIDEO_LASTとし、次のGOP
92の最後のオーディオフレームの最後部の位置を、PT
S_AUDIO_LASTとする。次のGOP92のオーディオフレー
ムの、次のGOP82のビデオフレームに対するずれ量がP
TS_FSである場合、即ち、第1のプログラムと第2のプ
ログラムが同期している場合(GOP92のオーディオフ
レームがGOP82のビデオフレームに同期している場
合)、におけるPTS_AUDIO_LASTは、PTS_FS_ORGとなる。
【0061】ずれ量PTS_FSとずれ量PTS_FS_SPLYCEは、G
OP毎に変化する。図6のずれ量は、第1のプログラムの
最後のGOP81,GOP91を基準とするものであるので、
ずれ量PTS_FSとずれ量PTS_FS_SPLYCEは、それぞれ、ず
れ量PTS_FS(P1)またはずれ量PTS_FS_SPLYCE(P1)として
示されている。ここで、PTS_FS(P1)は、GOP81のビデ
オフレームのデータとGOP91のオーディオフレームの
データが、VIDEO/AUDIOデータ64として含まれるGOPの
Audio_Header63(後述する図7)に格納される。
【0062】スプライシングIC11のCPU45は、エン
コーダ2より入力されたデータをHDD6に記憶すると
き、データをローカルフォーマットのデータに変換す
る。このローカルフォーマットにおいては、データは、
図7に示されるように、1GOP単位でブロック化されて
記録される(記録処理の詳細は、図8のフローチャート
を参照して後述する)。各ブロックには、デコードに必
要な情報を含むローカルヘッダが付加される。図7に示
されるように、1GOPのデータは、ローカルヘッダ60
と、VIDEO/AUDIOデータ64から構成される。ローカル
ヘッダ60は、System_Header61、Video_Header6
2、およびAudio_Header63により構成されている。
【0063】System_Header61には、Video_Header6
2、Audio_Header63、およびVIDEO/AUDIOデータ64
の、このブロックにおける位置を表す位置情報や、この
Recording Unitの再生時間といった情報が含まれる。
【0064】Video_Header62には、その1GOP分のビデ
オフレームのPTS(Presentation Time Stamp)を表す情報
(Video_ PTS)、DTS(Decording Time Stamp)(Video
_ DTS)を表す情報、各種のVideoエンコードに関わるパ
ラメータなどの情報が含まれる。なお、PTSとDTSとして
は、記録時に、先頭のビデオフレームを初期値0とする
STC(System Time Clock)をカウントした値が格納され
る。Audio_Header63には、その1GOP分のオーディオフ
レームのAudio_PTSを表す情報、PTS_FSを表す情報、各
種のAudioのエンコードに関わるパラメータ(例えば、
サンプリング周波数、チャンネル数)に関する情報など
が含まれる。なお、オーディオデータの場合、プレゼン
テーションタイムスタンプは、デコーディングタイムス
タンプと等しいので、Audio_PTSは、Audio_DTSでもあ
る。なお、このAudio_PTSとしては、記録時に、先頭の
オーディオフレームを初期値0とするSTCをカウントし
た値が格納される。
【0065】VIDEO/AUDIOデータ64には、実際にエン
コードされたビデオデータとオーディオデータが含まれ
る。
【0066】次に、図8のフローチャートを参照してエ
ンコーダ2によりエンコードされたデータをHDD6に
記録する場合のスプライシングIC11の動作について説
明する。
【0067】ステップS1において、スプライシングIC
11のCPU45は、トランスポートストリームを取り込
む処理を実行する。すなわち、エンコーダ2は、例え
ば、MPEG2方式で、エンコードしたビデオデータとオー
ディオデータを含むトランスポートストリームを、DVB-
ASIボード4に出力する。DVB-ASIボード4のDVB-ASIイ
ンタフェース10は、エンコーダ2より入力されたトラ
ンスポートストリームをスプライシングIC11に供給す
る。スプライシングIC11は、このトランスポートスト
リームを取り込む。
【0068】スプライシングIC11のバッファ41は、
DVB-ASIインタフェース10を介してエンコーダ2より
供給されたデータを一時的に蓄積した後、BAC42に供
給する。BAC42は、このデータをSDRAM43に供給し、
記憶させる。CPU45は、SDRAM43に記述されたデータ
を読み込み、トランスポートストリームをエレメンタリ
ストリームに変換する。
【0069】次に、ステップS2において、CPU45
は、ステップS1の処理で変換されたエレメンタリスト
リームのGOPのタイムスタンプAudio_PTSとVideo_DTSを
演算する。具体的には、CPU45は、ビデオストリーム
の先頭のビデオフレームからGOPの数を計数し、最初のG
OPの先頭のビデオフレームの先頭の位置を初期値0とし
て、STC(System Time Clock)をカウントして得られた値
をタイムスタンプVideo_DTSに設定する。従って、最初
のGOPの処理の時、このタイムスタンプVideo_DTSの値
は、0となる。
【0070】同様に、CPU45は、オーディオストリー
ムの先頭のオーディオフレームからGOPの数を計数し、
最初のGOPの先頭のオーディオフレームの先頭の位置を
初期値0として、STCをカウントして得られた値をタイ
ムスタンプAudio_PTSに設定する。従って、最初のGOPの
処理の時、このタイムスタンプAudio_PTSは、0とな
る。
【0071】次に、ステップS3において、CPU45
は、ステップS2の処理で演算したタイムスタンプに基
づいて、オーディオデータのビデオデータに対するずれ
量aを次式に基づいて演算する。
【0072】a=Audio_PTS−Video_DTS・・・(1)
【0073】処理対象とされているGOPのずれ量aがス
テップS3の処理で演算された後、ステップS4におい
て、CPU45は、ステップS3の処理で演算して求めた
ずれ量aが、1ビデオフレーム(符号化単位)の長さよ
り長いか否かを判定する。1ビデオフレームの長さは、
90kHzの周波数のSTC(System Time Clock)のカウント
値で、3003(=90000/29.97)とされ
る。ステップS3で求めたずれ量が1ビデオフレームの
長さ(3003)より長い場合には、ステップS5に進
み、CPU45は、ステップS3の処理で求めたずれ量a
から、1ビデオフレーム分の長さを次式に基づいて演算
することで、ずれ量aを補正する。
【0074】a=a−3003・・・(2)
【0075】このようにして、オーディオフレームから
見て、同期をとるためのビデオフレームが探索される。
すなわち、オーディオフレームから見て、1ビデオフレ
ーム以上離れているビデオフレームは、同期をとる対象
のビデオフレームではないものとするために(離れてい
る距離が1ビデオフレーム未満であるビデーフレームを
同期対象のビデオフレームとするために)、ずれ量aが
補正される。
【0076】ステップS4において、ステップS3の処
理で求めたずれ量aが、1ビデオフレームの長さより長
くないと判定された場合、ステップS5の処理はスキッ
プされる。すなわち、この場合には、ステップS3の処
理で演算されたずれ量aが次式で示されるように、その
ままずれ量を表す値として保持される。
【0077】a=Audio_PTS−Video_DTS・・・(3)
【0078】次に、ステップS6において、CPU45
は、次式に基づいて、ずれ量PTS_FSを演算する。
【0079】 PTS_FS=((a×48000)/90000)&0x7ff・・・(4)
【0080】上記式において、90000は、STCの周
波数であり、この値で割算することにより、ずれ量aが
秒に換算される。そして、秒に換算された値に4800
0を乗算することにより、ずれ量をオーディオのサンプ
リングクロックに対応する値に換算する。なお、この4
8000の値は、オーディオデータのサンプリング周波
数に対応する値であり、トランスポートストリームを解
析した結果、オーディオデータのサンプリング周波数が
他の周波数である場合には、その値が使用される。
【0081】「&0x7ff」は、マスクをかけて有効
桁だけを取り出す処理を意味する。この例の場合、下位
11ビットのデータだけが取り出される。これは、ずれ
量が最大でも11ビット以下で表すことができるためで
ある。これにより、位相ずれを表すパラメータのビット
数が必要以上に大きくなることが防止される。
【0082】ステップS7において、CPU45は、トラ
ンスポートストリームを解析し、その他のローカルヘッ
ダの情報を得る。すなわち、図7に示したSystem_Heade
r61、Video_Header62、およびAudio_Header63に
記録するために必要なデータを取得する。この場合にお
いて、Audio_Header63の各種オーディオエンコードパ
ラメータの1つとして、CPU45は、オーディオデータ
のサンプリング周波数(いまの例の場合、48kHz)を
取得する。
【0083】ステップS8において、CPU45は、それ
までの処理で生成して得られたパラメータをパケット生
成部44に転送し、ローカルヘッダ60を生成させる。
すなわち、図7におけるSystem_Header61、Video_Hea
der62、およびAudio_Header63が生成される。
【0084】ステップS9において、CPU45は、1GOP
分のエレメンタリストリームが揃ったか否かを判定し、
揃っていない場合には、揃うまで待機する。
【0085】ステップS9において、1GOP分のエレメ
ンタリストリームが揃ったと判定された場合、ステップ
S10に進み、CPU45は、そのデータをパケット生成
部44に供給する。パケット生成部44は、供給されて
きたデータを、VIDEO/AUDIOデータ64に格納し、1GOP
分のブロックを生成し、そのブロックにステップS8の
処理で生成したローカルヘッダを付加する。
【0086】ステップS11において、CPU45は、ス
テップS10の処理でパケット生成部44により生成さ
れた、ローカルヘッダ60を付加した1GOP分のブロッ
クのデータを、バッファ46に転送する。
【0087】バッファ46は、パケット生成部44より
転送されてきた1GOP分のブロックのデータを受信する
と、これを一時的に記憶した後、出力する。
【0088】バッファ46より出力されたデータは、こ
のとき、CPU13により、接点R側に切り替えられてい
るスイッチ14を介して、PCIインタフェース12に供
給される。PCIインタフェース12は、スイッチ14よ
り入力されたデータをバス5を介して、HDD6に転送
し、記録させる。
【0089】次に、ステップS12において、CPU45
は、ユーザから記録処理の終了が指示されたか否かを判
定し、指示されていない場合、ステップS2に戻り、次
のGOPを取得し、そのGOPについて、同様の処理を実行す
る。ステップS12において、ユーザから記録処理の終
了が指示されたと判定された場合、CPU45は、処理を
終了する。
【0090】以上のようにして、データがGOP単位で、
図7に示されるようなローカルフォーマットの記録単位
としてのブロック(ローカルブロック)にブロック化さ
れ、HDD6に記録される。
【0091】以上のようにして、HDD6に記録されたデ
ータは、その後、ユーザにより指示されたとき、HDD6
から読み出され、DVB-ASIボード4によりスプライシン
グ処理がなされた後、エレメンタリストリームからトラ
ンスポートストリームに変換される。そして、そのトラ
ンスポートストリームは、デコーダ3に供給され、デコ
ードされ、図示せぬ装置に出力される。
【0092】すなわち、ビデオサーバ1の図示せぬコン
トローラは、ユーザにより指定されたプログラムが再生
順序に沿って並べられたプレイリストを受け取ると、そ
のプレイリストに従って、各プログラムのデータをHDD
6から順次読み出し、1GOP毎に、スプライシングIC11
に転送する。スプライシングIC11はスプライシング処
理を実行する。
【0093】次に、スプライシングIC11(図2と図
3)において行われるスプライシング処理について、図
9のフローチャートを参照して説明する。なお、この処
理は、GOP単位で実行される。
【0094】ステップS31において、1GOP分(図7
に示される1ブロック分)のMPEG2のデータが、HDD6
から読み出され、バス5を介してPCIインタフェース1
2に入力される。PCIインタフェース12は、入力され
たデータを、このときCPU13により接点P側に切り替え
られているスイッチ14を介してDVB-ASIインタフェー
ス10に出力する。DVB-ASIインタフェース10は、ス
イッチ14より入力されたデータを、スプライシングIC
11に供給する。スプライシングIC11においては、バ
ッファ41に1GOP分のMPEG2のデータが蓄積される。C
PU45は、この蓄積されたデータを、バッファ41から
BAC42を介してSDRAM43に記憶させる。CPU45は、S
DRAM43に記憶されたブロックのローカルヘッダ60の
Audio_Heder63から、そのGOPのずれ量PTS_FSを抽出す
る。このずれ量PTS_FSは、図8のステップS6の処理で
演算され、ステップS10の処理でAudio_Heder63に
格納されたものである。
【0095】ステップS32において、CPU45は、SDR
AM43に記憶されたデータから、ビデオデータのPTS_VI
DEO_LAST(図6)を次式に基づいて算出する。
【0096】 PTS_VIDEO_LAST=Video_DTS+N×3003・・・(5)
【0097】なお、上記式におけるNは、1GOPを構成
するビデオフレームの数(通常N=15であり、その値
はVideo_Header62の各種ビデオエンコードパラメータ
(図7)の1つとして記述されている)を表す。300
3は、1ビデオフレームの長さであり、その値も、Vide
o_Header62の各種ビデオエンコードパラメータ(図
7)の1つとして記述されている。
【0098】スプライシング処理が開始されたとき、CP
U45は、最初に入力されたビデオデータの先頭から、
初期値0として、GOPの数をカウントし、それまでにカ
ウントしたGOPの数に対応するSTCの値をタイムスタンプ
Video_DTSとしている。従って、タイムスタンプVideo_D
TSは、先行するGOPの最後のビデオフレームの最後尾の
位置を表していることになる。PTS_VIDEO_LASTは、先行
するGOPに引き続き、次のGOPがそのまま出力されたとき
の出力終了時刻を表す。
【0099】ステップS33において、CPU45は、次
式に基づいてPTS_AUDIO_LAST(図6)を算出する。
【0100】 PTS_AUDIO_LAST=Audio_PTS+M×1152・・・(6)
【0101】なお、上記式において、Mは、1GOPを構
成するオーディオフレームの数を表し、いまの場合、M
=21となる。また、1152は、1オーディオフレー
ムのサンプリング周波数で係数した長さを表す。すなわ
ち、1オーディオフレームの長さは24msecであるた
め、48kHzのサンプリング周波数でその長さを計数す
ると、24msec×48kHz=1152となる。これらの
Mと1152の値は、Audio_Header63の各種オーディ
オエンコードパラメータ(図7)の1つとして記述され
ている。
【0102】このタイムスタンプAudio_PTSも、スプラ
イシング処理が開始されたとき、CPU45が、最初に入
力されたプログラムのオーディオデータの最初から、初
期値0として、GOP(ビデオデータのGOPに対応するGO
P)の数をカウントし、それまでにカウントしたGOPの数
に対応するSTCの値をタイムスタンプAudio_PTSとしてい
る。従って、タイムスタンプAudio_PTSは、先行するGOP
の最後のオーディオフレームの最後尾の位置を表してい
ることになる。 PTS_AUDIO_LASTは、先行するGOPに引き
続き、次のGOPがそのまま出力されたときの出力終了時
刻を表す。
【0103】CPU45は、ステップS32とステップS
33において、それぞれ算出した値を用いて、ステップ
S34において、次式に基づいて、ずれ量PTS_FS_SPLYC
E(図6)を算出する。
【0104】 PTS_FS_SPLYCE=PTS_AUDIO_LAST−PTS_VIDEO_LAST・・・(7) このPTS_FS_SPLYCEは、図5と図6を参照して説明した
ように、先行するGOPに対して次のGOPを、そのままスプ
ライシングした場合における、先行するGOPの最後のフ
レームでの、ビデオフレームとオーディオフレームの最
後尾でのずれ量を示す値である。
【0105】この式により求められたずれ量PTS_FS_SPL
YCEの値が用いられて、以下の判断が行われる。すなわ
ち、ステップS35において、CPU45は、ステップS
31で抽出したずれ量PTS_FSが、ステップS34の処理
で演算したずれ量PTS_FS_SPLYCEより大きいか否かを判
断する。
【0106】この判断について図10を参照して説明す
る。なお、ずれ量PTS_FSは、上述したように、第2のプ
ログラムの最初のGOPの先頭でビデオフレームとオーデ
ィオフレームが同期するために必要なずれ量である。
【0107】図10において、ハッチングを施さずに示
す4角形のブロックは、前のプログラム(第1のプログ
ラム)を構成する最後のGOP(先行するGOP)81のビデ
オフレーム(Video1(P1)乃至Video15(P1))(図10
A)、または前のプログラム(第1のプログラム)を構
成する最後のGOP(先行するGOP)91のオーディオフレ
ーム(AAU1(P1)乃至AAU21(P1))(図10B)を示す。
ハッチングを施して示される4角形のブロックは、次の
プログラム(第2のプログラム)を構成する先頭のGOP
(先行するGOPの次のGOP)82の先頭のビデオフレーム
(Video2(P2))(図10A)、または次のプログラム
(第2のプログラム)を構成する先頭のGOP(先行するG
OPの次のGOP)92の先頭のオーディオフレーム(AAU1
(P2))(図10B)を示す。
【0108】スプライシングの結果、次のプログラム
(第2のプログラム)を構成する先頭のGOP92の先頭
のオーディオフレーム(AAU1(P2))が、図10Cに示さ
れる位置に位置するとき、すなわち、ずれ量PTS_FS_SPL
YCEが、ずれ量PTS_FSと等しいとき、オーディオフレー
ムはビデオフレームと同期がとれる状態になる。
【0109】図10Dに示したように、スプライシング
の結果、オーディオフレームが、ビデオフレームに対し
て、同期がとれている状態の位置より、時間的に前に位
置するようになると(位相が進んだ状態になると)、対
応する映像と音声を同時に視聴した人間は、違和感を感
じるようになる。
【0110】これに対して、図10Bに示されるよう
に、オーディオフレームがビデオフレームに対して、同
期がとれている状態(図10C)より、時間的に後の位
置に位置している場合(位相が遅れた状態になると)、
時間的に前に位置する場合に比べて、人間は、違和感を
感じないことが知られている。
【0111】ステップS35の処理は、オーディオフレ
ームがビデオフレームに対して、同期している状態より
時間的に前に位置している(音が映像に対して先行して
いる状態)か、後に位置している(音が映像に対して遅
れている状態)かを判断する処理である。
【0112】ステップS35において、ずれ量PTS_FS_S
PLYCEが、ずれ量PTS_FSより小さいと判断された場合、
すなわち、図10Dのような状態(音が映像に対して先
行している状態)であると判断された場合、ステップS
37に進み、CPU45は、オーディオフレームに対して
1フレーム分の無音フレーム(無音のAAU)を挿入(付
加)し、その後に、本来のオーディオフレームをスプラ
イシングする。なお、無音フレームは、無音のオーディ
オフレームを予め作成しておくか、または作成せずと
も、予め取得しておき、その無音のオーディオフレーム
をスプライシングIC11で保持しておき、必要に応じ
て、その保持されている無音フレームを読み出すように
すればよい。
【0113】一方、ステップS35において、ずれ量PT
S_FS_SPLYCEが、ずれ量PTS_FSより小さくないと判断さ
れた場合、すなわち、図10Bに示されるような状態で
あると判断された場合(音が映像に対して遅れている状
態の場合)、ステップS36に進む。ステップS36に
おいて、CPU45は、オーディオフレームを、そのまま
(無音フレームを挿入することなく)出力する。
【0114】ステップS36またはステップS37の処
理の後、ステップS38に処理が進む。ステップS38
において、CPU45は、ずれ量PTS_FS_SPLYCEが、1個の
オーディオフレーム(符号化単位)の長さAAU_SIZEと、
ずれ量PTS_FSの和より大きいか否か(ずれ量PTS_FS_SPL
YCEが、ずれ量PTS_FSより大きく、かつ、その差が、1
個のオーディオフレームの長さAAU_SIZEより大きいか否
か)を判断する。
【0115】ステップS38における判断について、図
11を参照して説明する。図10と同様に、ハッチング
を施していない4角形のブロックは、前のプログラム
(第1のプログラム)を構成する最後のGOP(先行するG
OP)81のビデオフレーム(Video1(P1)乃至Video15(P
1))(図11A)、または前のプログラム(第1のプロ
グラム)を構成する最後のGOP(先行するGOP)91のオ
ーディオフレーム(AAU1(P1)乃至AAU21(P1))(図11
B)を示す。ハッチングを施して示される4角形のブロ
ックは、次のプログラム(第2のプログラム)を構成す
る先頭のGOP(先行するGOPの次のGOP)82の先頭のビ
デオフレーム(Video2(P2))(図11A)、または次の
プログラム(第2のプログラム)を構成する先頭のGOP
(先行するGOPの次のGOP)92の先頭のオーディオフレ
ーム(AAU1(P2))(図11B)を示す。
【0116】スプライシングの結果、次のGOP92の先
頭のオーディオフレーム(AAU1(P2))が、図11Cに示
される位置に位置するとき、すなわち、ずれ量PTS_FS_S
PLYCEが、ずれ量PTS_FSと等しいとき、オーディオフレ
ームはビデオフレームと同期がとれた状態になる。
【0117】図11Bに示されるように、先行するGOP
91の最後のフレームとの関係で、オーディオフレーム
とビデオフレームが同期された状態(図11C)からの
ずれ量が、1オーディオフレーム以上の長さになること
がある。ビデオフレームに対するオーディオフレームの
遅れが、1オーディオフレーム以上の長さになると、人
間は、その遅れを認識し、違和感を覚えるようになる。
【0118】そこで、ステップS38において、ずれ量
PTS_FS_SPLYCEが、1個のオーディオフレームの長さAAU
_SIZEと、ずれ量PTS_FSの和より大きいと判断された場
合、すなわち、図11Bに示されるように、ずれ量の差
が、1オーディオフレーム以上の長さであると判断され
た場合、ステップS39に進み、CPU45は、1GOPのう
ち、D個(ずれ量が、1オーディオフレーム未満になる
数)のオーディオフレームを削除する。Dの値は、次式
で演算される。 INT(D)=PTS_FS_SPLYCE / AAU_SIZE・・・(8) なお、INT(D)は、Dの値のうちの整数部の値を表す。
【0119】一方、ステップS38において、ずれ量PT
S_FS_SPLYCEが、1個のオーディオフレームの長さAAU_S
IZEと、ずれ量PTS_FSの和より大きくはないと判断され
た場合、ステップS39の処理はスキップされる。
【0120】なお、ステップS38,S39の処理は、
オプションであり、省略することも可能である。ただ
し、ステップS38,S39の処理も実行した方が、そ
れだけずれ量の蓄積を抑制することができるので好まし
いことはいうまでもない。
【0121】以上により、1GOP分のスプライシング処
理が完了したことになる。スプライシング処理が完了し
た1GOP分のデータは、CPU45により、エレメンタリス
トリームからトランスポートストリームに変換された
後、パケット生成部44によりパケット化され、バッフ
ァ46を介して、DVB-ASIインタフェース10により、D
VB-ASIフォーマットに変換されて、デコーダ3に出力さ
れる。デコーダ3は、入力されたデータをデコードし、
図示せぬ装置に出力する。
【0122】図9には、1GOP分の処理のみが示されてい
るが、以上の処理が、1GOP毎に繰り返し行われる。従
って、スプライシングIC11は、プログラムの変化を意
識することなく(第1のプログラムから、それと異なる
第2のプログラムに変化したことを検出したりする処理
を行うことなく)、効率的に、スプライシング処理を実
行することができる。
【0123】オーディオフレームが、ビデオフレームに
対して、同期の位置より前の位置にずれている(時間的
に先行している)と判断された場合、無音の1オーディ
オフレームを挿入し、オーディオフレームが、ビデオフ
レームに対して、同期の位置より後の位置にずれてお
り、かつ、そのずれ量がオーディオデータの1符号化単
位(1オーディオフレーム)以上であると判断された場
合、ずれ量が、オーディオデータの1符号化単位未満に
なるように、オーディオデータを符号化単位で削除する
ようにすることで、オーディオフレームとビデオフレー
ムのずれ量が、視聴者により認識されてしまう量になる
ようなことを抑制することが可能となる。
【0124】次に、繋ぎ合わせる(スプライシングす
る)前後のプログラムで、オーディオのチャンネル数が
異なる場合の処理について説明する。なお、以下に説明
するオーディオのチャンネル数が異なる場合の処理は、
以上に説明した記録処理またはスプライシング処理と平
行して実施することができるが、それらの処理とは独立
して、単独の処理としても実行することができる。
【0125】図12は、トランスポートストリームの階
層データ構造について説明する図である。トランスポー
トストリームには、複数のプログラムが多重化されてい
る。1つのプログラムにおいても同様に、ビデオストリ
ームとオーディオストリームが多重化されている。
【0126】多重化は、ビデオストリームとオーディオ
ストリームをそれぞれパケット化することで行われる。
【0127】トランスポートストリームには、また、プ
ログラムアソシエーションテーブル(PAT)を含むパケッ
トが所定の周期で伝送される。図12の例では、このプ
ログラムアソシエーションテーブルのプログラムID(PI
D)は0とされている。プログラムアソシエーションテー
ブルには、プログラムマップテーブル(PMT)のPIDが記述
されている。図12の例では、MiとMjのPIDがプロ
グラムアソシエーションテーブルに記述されている。
【0128】このプログラムマップテーブルを含むパケ
ットも所定の周期でトランスポートストリーム中に配置
される。このプログラムマップテーブルには、対応する
プログラムを構成するストリームのPIDが記述される。
【0129】図12の例では、PIDがMiのプログラム
マップテーブルには、ViのビデオストリームのPID
と、AiのオーディオストリームのPIDが記述されてい
る。PIDがAiのプログラムのチャンネル数は2(1つ
のブロックが2チャンネル(左右のステレオ信号に対応
する)とされている。これに対して、PIDがMjのプロ
グラムマップテーブルには、Vjのビデオストリームの
PIDが記述されているとともに、A1jのオーディオス
トリームのPIDと、A2jのオーディオストリームのPID
が記述されている。PIDがVjのビデオストリームに対
応するオーディオストリームは、PIDがA1j,A2j
のオーディオストリームとなるので、合計のチャンネル
数は4とされている。
【0130】トランスポートストリームは、図13に示
されるように、予め決められたサイズ(188バイト)
の複数のパケットが多重化されて構成されるストリーム
である。そのため、MPEG2のデータであるビデオデータ
やオーディオデータは、パケットサイズに分割され、そ
の単位で多重化される。図13において、V1,V2な
どは、パケットサイズに分割されたビデオデータを示
し、A1,A2などは、パケットサイズに分割されたオ
ーディオデータを示す。PAT,PMTは、それぞれ、図12
におけるプログラムアソシエーションテーブル記述した
パケット(PID=0のパケット)、またはプログラムマ
ップテーブルを記述したパケット(PID=Mi,Mjの
パケット)を表す。NULLは、パケットのタイミングを調
整するために挿入されたパケットであり、ダミーのデー
タが格納されている。
【0131】これらのパケットの、どの種類のパケット
が伝送されるかは、伝送される各データのデータ量に応
じて、エンコーダ2により適宜決定される。すなわち、
その時点において、伝送するビデオデータのデータ量が
多ければ、ビデオパケットの数が増加され、オーディオ
データのデータ量が多ければ、オーディオデータのパケ
ットが増加される。
【0132】次に、図14を参照して、スプライシング
IC11が、オーディオチャンネル数が異なるプログラム
をスプライシングする場合について説明する。オーディ
オチャンネル数が、異なる2つのプログラムがスプライ
シングされた場合、スプライシング後の1つのプログラ
ムのPIDが、途中で(スプライシング点を境にして)変
化することになる。
【0133】図14の例においては、スプライシングさ
れるプログラム1は、PIDがViのビデオストリームと、P
IDがAiのオーディオストリームにより構成されている。
すなわち、プログラム1のオーディオストリームのチャ
ンネル数は2とされている。
【0134】これに対して、プログラム1に対してスプ
ライシングするプログラム2は、PIDがVjのビデオスト
リームにより構成される他、PIDがA1jのオーディオ
ストリームと、PIDがA2jのオーディオストリームと
により構成されている。すなわち、プログラム2のオー
ディオストリームのチャンネル数は4とされている。
【0135】従って、プログラム1に対して、プログラ
ム2をスプライシング処理すると、オーディオチャンネ
ル数が途中で2チャンネル分だけ増加することになる。
【0136】オーディオチャンネル数が増加するか、ま
たは、減少することにより、PID数が変化すると、トラ
ンスポートストリームを処理するデコーダによっては、
PIDの変化を認識するタイミングにより、先頭から再生
できないチャンネルが発生してしまう場合がある。
【0137】そこで、CPU45は、自分自身が処理可能
な最大のオーディオチャンネルの数より、入力された信
号のオーディオチャンネルの数が少ない場合、オーディ
オチャンネルのチャンネル数が、自分自身が処理可能な
最大のオーディオチャンネルの数に等しくなるようにチ
ャンネル数を増加し、増加したチャンネルに対して無音
のパケットを出力する。これにより、チャンネル数の増
減がないので、デコーダは、全てのチャンネルのオーデ
ィオデータを、先頭から正しく再生することが可能とな
る。
【0138】次に、図15を参照して、スプライシング
IC11において行われる、スプライシング処理時に、ス
プライシングの前後でオーディオチャンネル数が変化す
る場合のチャンネル数調整処理について説明する。この
処理は、図9のスプライシング処理と平行して実行され
る。そして、この処理は、HDD6から読み出され、バス
5を介してPCIインタフェース12に入力され、そこか
らさらにスイッチ14の接点P、およびDVB-ASIインタフ
ェース10を介してスプライシングIC11にデータが入
力されたとき開始される。
【0139】ステップS51において、CPU45は、ロ
ーカルフォーマット(Local Format)のHDD6から読み
取られたデータを、バッファ41とBAC42を介してSDR
AM43に取り込む。図8を参照して説明したように、CP
U45は、データをHDD6に記録するとき、データを、図
7に示されるようなブロック単位で構成されるローカル
フォーマットのデータに変換するので、このとき取り込
まれるデータは、ローカルフォーマットのデータとなっ
ている。
【0140】ステップS52において、CPU45は、ロ
ーカルヘッダ60(図7)の解析を行う。ステップS5
2においては主に、オーディオのチャンネル数がチェッ
クされる。上述したように、ローカルヘッダ60のAudi
o_Header63には、各種Audioエンコードパラメータの
1つとして、オーディオデータのチャンネル数が記述さ
れている。CPU45は、このAudio_Header63に記述さ
れているオーディオチャンネル数を読み出し、P_CHに設
定する。
【0141】ステップS53において、CPU45は、自
分自身(ビデオサーバ1)が扱うことが可能な最大のオ
ーディオのチャンネル数MuxCHから、ステップS52の
処理で設定されたオーディオチャンネル数P_CHを減算し
て得られた差MuteCH_NUMが、0であるか否かを判断す
る。
【0142】ステップS53において、差MuteCH_NUMが
0ではないと判断された場合、処理はステップS54に
進む。ステップS54において、CPU45は、MuxCH−P_
CHにより算出されたチャンネル数、すなわち、最大のオ
ーディオのチャンネル数MuxCHと、ヘッダ解析によるそ
の時点で使われているオーディオのチャンネル数P_CHと
の差MuteCH_NUMの分だけチャンネル数を増加し、増加し
たチャンネルに対して、無音のオーディオパケットを付
加し、トランスポートストリームに変換してデコーダ3
に送信する。例えば、図14の例では、プログラム1
に、無音データのオーディオチャンネルが2チャンネル
分だけ付加される。
【0143】このように、無音のオーディオパケットを
送信して、常に最大のチャンネル数を用いている状態に
することにより、オーディオデータ(または、オーディ
オデータが揃うまで待機されるビデオデータ)を先頭か
ら再生できないといったような状態が発生するようなこ
とを防ぐことが可能となる。
【0144】一方、ステップS53において、差MuteCH
_NUMが0であると判断された場合、すなわち、最大のオ
ーディオチャンネル数MuxCHと、ヘッダ解析結果による
オーディオチャンネル数P_CHが等しい場合、無音のデー
タを出力するチャンネル(MuteCH_NUM)は必要ないと判
断され、ステップS54の処理はスキップされる。
【0145】図15のチャンネル数調整処理は、HDD6
からの再生データに対して行うようにしたが、エンコー
ダ2、その他の装置からDVB-ASIインタフェース10を
介して入力されたデータをHDD6に記録する場合に行う
ようにしても良い。ただし、HDD6からの再生データに
対して行うようにした方が、記憶領域に実質的に無効な
データを記録しないで済む。
【0146】一方、SDIエンコードボード7(図2)
は、ビデオ信号とオーディオ信号を受け付けると、ロー
カルヘッダを付加して、HDD6に記録する処理を実行す
る。すなわち、SDIエンコードボード7には、シリアル
なデータが入力される。そのシリアルなデータは、SDI
デコーダ21においてデコードされた後、ビデオデータ
は、ビデオエンコーダ22で、オーディオデータは、オ
ーディオエンコーダ23で、それぞれエンコードされ
る。
【0147】SDIエンコードボード7のCPU25は、ロー
カルヘッダ60(図7)を作成し、その作成したローカ
ルヘッダ60をPCIインタフェース24とバス5を介し
て、HDD6に記憶させる。そのような処理を行う一方
で、CPU25は、作成したローカルヘッダのフォーマッ
トに従って、ビデオエレメンタリーストリームと、オー
ディオエレメンタリーストリームを並べ、順次、HDD6
に記憶させる。
【0148】このように、スプライシングを行う際、無
音のオーディオフレームを挿入したり、1オーディオフ
レーム以上のずれを発生するオーディオフレームを削除
することにより、視聴者に違和感を感じさせるような同
期のずれの発生を防ぐことが可能となる。また、スプラ
イシングポイントの前後で、オーディオチャンネルの数
に変化があるような場合でも、上述したように、無音の
オーディオパケットを出力するようにすることにより、
デコーダにおいて、オーディオのデータを最初から再生
できないといったような不都合の発生を防ぐことが可能
となる。
【0149】また、上述した処理は、プログラムの繋ぎ
目であるか否かを判断する必要がないため、ソースコー
ドを単純化することが可能となる。
【0150】以上においては、処理単位をGOPとした
が、複数の所定の数のパケットを処理単位とするなどし
てもよい。
【0151】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるし、上述したようにソフトウ
ェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフ
トウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェア
を構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込ま
れているコンピュータ、または、各種のプログラムをイ
ンストールすることで、各種の機能を実行することが可
能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記
録媒体等からインストールされる。
【0152】図16は、このような処理を実行するパー
ソナルコンピュータの内部構成例を示す図である。パー
ソナルコンピュータのCPU(Central Processing Unit)
101は、ROM(Read Only Memory)102に記憶され
ているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM
(Random Access Memory)103には、CPU101が各
種の処理を実行する上において必要なデータやプログラ
ムなどが適宜記憶される。入出力インタフェース105
は、キーボードやマウスから構成される入力部106が
接続され、入力部106に入力された信号をCPU101
に出力する。また、入出力インタフェース105には、
ディスプレイやスピーカなどから構成される出力部10
7も接続されている。
【0153】さらに、入出力インタフェース105に
は、ハードディスクなどから構成される記憶部108、
および、インターネットなどのネットワークを介して他
の装置とデータの通信を行う通信部109も接続されて
いる。ドライブ110は、磁気ディスク121、光ディ
スク122、光磁気ディスク123、半導体メモリ12
4などの記録媒体からデータを読み出したり、データを
書き込んだりするときに用いられる。
【0154】記録媒体は、図16に示されるように、パ
ーソナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを
提供するために配布される、プログラムが記録されてい
る磁気ディスク121(フレキシブルディスクを含
む)、光ディスク122(CD-ROM(Compact Disc-Read
Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含
む)、光磁気ディスク123(MD(Mini-Disc)(登録
商標)を含む)、若しくは半導体メモリ124などより
なるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、
コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供さ
れる、プログラムが記憶されているROM102や記憶部
108が含まれるハードディスクなどで構成される。
【0155】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0156】
【発明の効果】第1の本発明によれば、オーディオデー
タをビデオデータに同期させることが可能となる。特
に、オーディオデータとビデオデータを、先行するオー
ディオデータとビデオデータの関係に関わらず、確実
に、繋ぎ、同期させることが可能となる。また、同期ず
れのずれ量が、視聴者に違和感を感じさせる程度以上に
蓄積するのを抑制することができる。
【0157】第2の本発明によれば、オーディオデータ
をビデオデータに同期させるための第1のずれ量を提供
することが可能となる。特に、繋ぎ処理時に、複雑な計
算をせずとも、簡単且つ確実に、ビデオデータとオーデ
ィオデータを、先行するビデオデータとオーディオデー
タの同期関係に関わらず、繋ぎ、同期させることが可能
となる。
【0158】第3の本発明によれば、オーディオデータ
とビデオデータを同期させることが可能となる。特に、
オーディオデータとビデオデータを、先行するオーディ
オデータとビデオデータの関係に関わらず、確実に、繋
ぎ、同期させることが可能となる。また、記録媒体から
読み出されたオーディオデータとビデオデータを、簡単
且つ確実に、同期させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオストリームとオーディオストリームのフ
レーム長の違いによるずれ量について説明する図であ
る。
【図2】本発明を適用したビデオサーバの一実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2のスプライシングICの内部構成例を示す
ブロック図である。
【図4】GOPについて説明する図である。
【図5】スプライシング時の、ビデオフレームとオーデ
ィオフレームのずれ量について説明するための図であ
る。
【図6】スプライシング時の各フレームについて説明す
るための図である。
【図7】ローカルヘッダの構成について説明する図であ
る。
【図8】記録時の処理について説明するフローチャート
である。
【図9】スプライシング処理について説明するフローチ
ャートである。
【図10】図9のステップS35において行われる処理
について説明する図である。
【図11】図9のステップS38において行われる処理
について説明する図である。
【図12】トランスポートストリームの階層データ構造
について説明する図である。
【図13】トランスポートストリームの多重化について
説明する図である。
【図14】オーディオチャンネル数が異なるプログラム
のスプライシングについて説明する図である。
【図15】オーディオチャンネル数が異なるプログラム
のスプライシング時のチャンネル数調整処理について説
明するフローチャートである。
【図16】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 ビデオサーバ, 2 エンコーダ, 3 デコー
ダ, 4 DVB−ASIボード, 5 バス, 6 HDD,
7 SDIエンコードボード, 11 スプライシングI
C, 12 PCIインタフェース, 13 CPU, 21
SDIデコーダ,22 ビデオエンコーダ, 23 オ
ーディオエンコーダ, 24 PCIインタフェース,
25 CPU, 26 バス, 41 バッファ, 42
BAC, 43 SDRAM, 44 パケット生成部, 4
5 CPU
【手続補正書】
【提出日】平成15年2月14日(2003.2.1
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】デジタルで番組を放送するデジタル放送
が普及しつつある。デジタル放送における番組は、1つ
以上のプログラムにより構成され、各プログラムは、例
えば、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式に
よるトランスポートストリームが用いられて送受信が行
われる(特許文献1参照)
【特許文献1】特開平11−112944号公報
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/00 H04N 5/60 Z 27/034 5/76 Z H04N 5/60 5/91 D 5/76 L 5/765 5/92 H 5/92 G11B 27/02 K Fターム(参考) 5C026 DA21 5C052 AA01 AB03 AB04 CC02 CC06 CC11 DD04 DD06 5C053 FA20 GB06 GB38 LA06 LA07 LA11 LA14 5D044 AB05 AB07 BC01 CC05 DE03 DE12 DE25 DE39 DE96 EF05 FG21 GK12 HL16 5D110 AA13 AA27 AA29 BB01 BB25 CA05 CA06 CA09 CB07 CD07 CF05 DA18 DE01

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理単位毎の入力ビデオデータと、処理
    単位の大きさが前記入力ビデオデータと異なる処理単位
    毎の入力オーディオデータを処理する情報処理装置にお
    いて、 前記処理単位毎の入力ビデオデータと、前記処理単位毎
    の入力オーディオデータから、前記入力ビデオデータの
    処理単位の最終時刻情報、及び、前記入力オーディオデ
    ータの処理単位の最終時刻情報を算出する最終時刻情報
    算出手段と、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の入力ビデオ
    データと前記処理単位の入力オーディオデータが直接繋
    がれた場合において、前記処理単位の入力ビデオデータ
    と前記処理単位の入力オーディオデータが同期するため
    の、前記処理単位の入力ビデオデータと前記処理単位の
    入力オーディオデータのずれ量を示す第1のずれ量情報
    を、前記処理単位毎に算出する第1のずれ量情報算出手
    段と、 前記処理単位の入力オーディオデータが、前記処理単位
    の入力ビデオデータと同期するための、前記先行する処
    理単位のビデオデータの最終時刻情報に対する、前記処
    理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第2のず
    れ量情報を前記処理単位毎に算出する第2のずれ量情報
    算出手段と、 前記第2のずれ量が前記第1のずれ量よりも大きい時
    に、前記処理単位毎に、無音を示す無音情報を前記先行
    するオーディオデータと前記入力オーディオデータとの
    間に挿入する無音データ挿入手段とを備えることを特徴
    とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のずれ量情報の値が、前記第2
    のずれ量の値より大きく、かつ、前記第1のずれ量情報
    の値と前記第2のずれ量の値の差が、前記オーディオデ
    ータの1符号化単位以上であるか否かを判断する判断手
    段と、 前記判断手段により、前記第1のずれ量情報の値が、前
    記第2のずれ量の値より大きく、かつ、その差が前記オ
    ーディオデータの1符号化単位以上であると判断された
    場合、前記第1のずれ量情報の値と、前記第2のずれ量
    の値の差が、前記オーディオデータの1符号化単位より
    小さくなるように、前記先行する処理単位の前記オーデ
    ィオデータを、前記オーディオデータの前記処理単位を
    構成する符号化単位で削除する削除手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 処理単位毎の入力ビデオデータと、処理
    単位の大きさが前記入力ビデオデータと異なる処理単位
    毎の入力オーディオデータを処理する情報処理装置の情
    報処理方法において、 前記処理単位毎の入力ビデオデータと、前記処理単位毎
    の入力オーディオデータから、前記入力ビデオデータの
    処理単位の最終時刻情報、及び、前記入力オーディオデ
    ータの処理単位の最終時刻情報を算出する最終時刻情報
    算出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の入力ビデオ
    データと前記処理単位の入力オーディオデータが直接繋
    がれた場合において、前記処理単位の入力ビデオデータ
    と前記処理単位の入力オーディオデータが同期するため
    の、前記処理単位の入力ビデオデータと前記処理単位の
    入力オーディオデータのずれ量を示す第1のずれ量情報
    を、前記処理単位毎に算出する第1のずれ量情報算出ス
    テップと、 前記処理単位の入力オーディオデータが、前記処理単位
    の入力ビデオデータと同期するための、前記先行する処
    理単位のビデオデータの最終時刻情報に対する、前記処
    理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第2のず
    れ量情報を前記処理単位毎に算出する第2のずれ量情報
    算出ステップと、 前記第2のずれ量が前記第1のずれ量よりも大きい時
    に、前記処理単位毎に、無音を示す無音情報を前記先行
    するオーディオデータと前記入力オーディオデータとの
    間に挿入する無音データ挿入ステップとを含むことを特
    徴とする情報処理方法。
  4. 【請求項4】 処理単位毎の入力ビデオデータと、処理
    単位の大きさが前記入力ビデオデータと異なる処理単位
    毎の入力オーディオデータを処理するプログラムであっ
    て、 前記処理単位毎の入力ビデオデータと、前記処理単位毎
    の入力オーディオデータから、前記入力ビデオデータの
    処理単位の最終時刻情報、及び、前記入力オーディオデ
    ータの処理単位の最終時刻情報を算出する最終時刻情報
    算出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の入力ビデオ
    データと前記処理単位の入力オーディオデータが直接繋
    がれた場合において、前記処理単位の入力ビデオデータ
    と前記処理単位の入力オーディオデータが同期するため
    の、前記処理単位の入力ビデオデータと前記処理単位の
    入力オーディオデータのずれ量を示す第1のずれ量情報
    を、前記処理単位毎に算出する第1のずれ量情報算出ス
    テップと、 前記処理単位の入力オーディオデータが、前記処理単位
    の入力ビデオデータと同期するための、前記先行する処
    理単位のビデオデータの最終時刻情報に対する、前記処
    理単位の入力オーディオデータのずれ量を示す第2のず
    れ量情報を前記処理単位毎に算出する第2のずれ量情報
    算出ステップと、 前記第2のずれ量が前記第1のずれ量よりも大きい時
    に、前記処理単位毎に、無音を示す無音情報を前記先行
    するオーディオデータと前記入力オーディオデータとの
    間に挿入する無音データ挿入ステップとを含むことを特
    徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記
    録されている記録媒体。
  5. 【請求項5】 処理単位毎の入力ビデオデータと、処理
    単位の大きさが前記入力ビデオデータと異なる処理単位
    毎の入力オーディオデータを処理するプログラムであっ
    て、 前記処理単位毎の入力ビデオデータと、前記処理単位毎
    の入力オーディオデータから、前記入力ビデオデータの
    処理単位の最終時刻情報、及び、前記入力オーディオデ
    ータの処理単位の最終時刻情報を算出する最終時刻情報
    算出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の入力ビデオ
    データと前記処理単位の入力オーディオデータが直接繋
    がれた場合において、前記処理単位の入力ビデオデータ
    と前記処理単位の入力オーディオデータが同期するため
    の、前記処理単位の入力ビデオデータと前記処理単位の
    入力オーディオデータのずれ量を示す第1のずれ量情報
    を、前記処理単位毎に算出する第1のずれ量情報算出ス
    テップと、前記処理単位の入力オーディオデータが、前
    記処理単位の入力ビデオデータと同期するための、前記
    先行する処理単位のビデオデータの最終時刻情報に対す
    る、前記処理単位の入力オーディオデータのずれ量を示
    す第2のずれ量情報を前記処理単位毎に算出する第2の
    ずれ量情報算出ステップと、 前記第2のずれ量が前記第1のずれ量よりも大きい時
    に、前記処理単位毎に、無音を示す無音情報を前記先行
    するオーディオデータと前記入力オーディオデータとの
    間に挿入する無音データ挿入ステップとをコンピュータ
    に実行させることを特徴とするプログラム。
  6. 【請求項6】 処理単位毎のビデオデータと、処理単位
    の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオー
    ディオデータを処理する情報処理装置において、 前記オーディオデータと前記ビデオデータの処理単位毎
    の同期のずれ量を検出する検出手段と、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の前記オーデ
    ィオデータと前記ビデオデータを繋ぐ処理をした場合
    に、前記オーディオデータと前記ビデオデータが同期す
    るためのずれ量を示す第1のずれ量を、前記検出手段に
    より検出された前記同期のずれ量に基づいて演算する第
    1のずれ量演算手段と、 前記第1のずれ量を含む、前記処理単位毎のヘッダを生
    成する第1の生成手段と、 前記オーディオデータと前記ビデオデータを含む前記処
    理単位のブロックを生成し、前記第1の生成手段により
    生成された前記ヘッダを付加する第2の生成手段とを備
    えることを特徴とする情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記同期のずれ量が、前記ビデオデータ
    の前記処理単位を構成する符号化単位の長さより長いか
    否かを判定する判定手段と、 前記判定手段により、前記同期のずれ量が、前記符号化
    単位の長さより長いと判定された場合、前記同期のずれ
    量から、前記符号化単位の長さに対応する分を減算する
    ことで前記同期のずれを補正する補正手段をさらに備
    え、 前記第1のずれ量演算手段は、前記補正手段により補正
    された前記ずれ量に基づいて、前記第1のずれ量を演算
    することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記処理単位は、前記ビデオデータのグ
    ループオブピクチャであり、 前記符号化単位は、ビデオフレームであることを特徴と
    する請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の生成手段により前記ヘッダが
    付加された前記オーディオデータと前記ビデオデータを
    含む前記ブロックを出力する出力手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記出力手段は、前記処理単位を記録
    媒体に供給し、記録させることを特徴とする請求項9に
    記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 入力されたデータから、前記各ブロッ
    クの前記ヘッダに含まれる前記第1のずれ量を抽出する
    抽出手段と、 先行する処理単位に対して、前記オーディオデータと前
    記ビデオデータの前記処理単位を繋ぐ処理をした場合に
    おける、前記オーディオデータと前記ビデオデータの前
    記処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量を、
    前記ブロック毎に演算する第2のずれ量演算手段と、 前記抽出手段により抽出された前記第1のずれ量と、前
    記第2のずれ量演算手段により演算された前記第2のず
    れ量に基づいて、前記処理単位毎にずれ量を補正するず
    れ量補正手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    10に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記第2のずれ量演算手段は、前記処
    理単位毎に演算される前記先行する処理単位のタイムス
    タンプと、前記処理単位の長さに基づいて、前記第2の
    ずれ量を演算することを特徴とする請求項11に記載の
    情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第2のずれ量演算手段は、前記先
    行する処理単位のオーディオデータのプレゼンテーショ
    ンタイムスタンプに、前記処理単位のオーディオデータ
    の長さを加算した値と、前記先行する処理単位のビデオ
    データのデコーディングタイムスタンプに、前記処理単
    位のビデオデータの長さを加算した値との差に基づい
    て、前記第2のずれ量を演算することを特徴とする請求
    項12に記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のずれ量が、前記第2のずれ
    量より大きいか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記第1のずれ量が、前記第2の
    ずれ量より大きいと判断された場合、前記先行する処理
    単位の前記オーディオデータに、1つの符号化単位の無
    音のデータを挿入する挿入手段とをさらに備えることを
    特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第2のずれ量が、前記第1のずれ
    量より大きく、かつ、前記第2のずれ量と前記第1のず
    れ量の差が、前記オーディオデータの1符号化単位以上
    であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記第2のずれ量が、前記第1の
    ずれ量より大きく、かつ、その差が前記オーディオデー
    タの1符号化単位以上であると判断された場合、前記第
    2のずれ量と、前記第1のずれ量の差が、前記オーディ
    オデータの1符号化単位より小さくなるように、前記先
    行する処理単位の前記オーディオデータを、前記オーデ
    ィオデータの前記処理単位を構成する符号化単位で削除
    する削除手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    13に記載の情報処理装置。
  16. 【請求項16】 前記オーディオデータのチャンネル数
    が、扱える前記チャンネル数の最大値よりも少ないか否
    かを判断する判断手段をさらに備え、 前記出力手段は、前記判断手段により、前記オーディオ
    データのチャンネル数が、前記最大値よりも少ないと判
    断された場合、前記チャンネル数が、前記最大値と等し
    くなるようにチャンネル数を増加し、増加した前記チャ
    ンネルに対して無音のデータを付加して出力することを
    特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理する情報処理装置の情報処理方法
    において、 前記オーディオデータと前記ビデオデータの処理単位毎
    の同期のずれ量を検出する検出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の前記オーデ
    ィオデータと前記ビデオデータを繋ぐ処理をした場合
    に、前記オーディオデータと前記ビデオデータが同期す
    るためのずれ量を示す第1のずれ量を、前記検出ステッ
    プの処理により検出された前記同期のずれ量に基づいて
    演算する第1のずれ量演算ステップと、 前記第1のずれ量を含む、前記処理単位毎のヘッダを生
    成する第1の生成ステップと、 前記オーディオデータと前記ビデオデータを含む前記処
    理単位のブロックを生成し、前記第1の生成ステップの
    処理により生成された前記ヘッダを付加する第2の生成
    ステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
  18. 【請求項18】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理するプログラムであって、 前記オーディオデータと前記ビデオデータの処理単位毎
    の同期のずれ量を検出する検出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の前記オーデ
    ィオデータと前記ビデオデータを繋ぐ処理をした場合
    に、前記オーディオデータと前記ビデオデータが同期す
    るためのずれ量を示す第1のずれ量を、前記検出ステッ
    プの処理により検出された前記同期のずれ量に基づいて
    演算する第1のずれ量演算ステップと、 前記第1のずれ量を含む、前記処理単位毎のヘッダを生
    成する第1の生成ステップと、 前記オーディオデータと前記ビデオデータを含む前記処
    理単位のブロックを生成し、前記第1の生成ステップの
    処理により生成された前記ヘッダを付加する第2の生成
    ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み
    取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  19. 【請求項19】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理するプログラムであって、 前記オーディオデータと前記ビデオデータの処理単位毎
    の同期のずれ量を検出する検出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記処理単位の前記オーデ
    ィオデータと前記ビデオデータを繋ぐ処理をした場合
    に、前記オーディオデータと前記ビデオデータが同期す
    るためのずれ量を示す第1のずれ量を、前記検出ステッ
    プの処理により検出された前記同期のずれ量に基づいて
    演算する第1のずれ量演算ステップと、 前記第1のずれ量を含む、前記処理単位毎のヘッダを生
    成する第1の生成ステップと、 前記オーディオデータと前記ビデオデータを含む前記処
    理単位のブロックを生成し、前記第1の生成ステップの
    処理により生成された前記ヘッダを付加する第2の生成
    ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とす
    るプログラム。
  20. 【請求項20】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理する情報処理装置において、 入力されたデータから、オーディオデータとビデオデー
    タを含む前記処理単位の各ブロックを抽出し、前記各ブ
    ロックに含まれるヘッダから、先行する処理単位に対し
    て、前記処理単位の前記オーディオデータと前記ビデオ
    データを繋ぐ処理をした場合に、前記オーディオデータ
    と前記ビデオデータが同期するためのずれ量に対応する
    第1のずれ量を抽出する抽出手段と、 先行する処理単位に対して、前記オーディオデータと前
    記ビデオデータの前記処理単位を繋ぐ処理をした場合に
    おける、前記オーディオデータと前記ビデオデータの前
    記処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量を、
    前記各ブロック毎に演算する演算手段と、 前記第1のずれ量と、前記第2のずれ量に基づいて、前
    記処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎ手段とを備えることを
    特徴とする情報処理装置。
  21. 【請求項21】 前記演算手段は、前記処理単位毎に演
    算される前記先行する処理単位のタイムスタンプと、前
    記処理単位の長さに基づいて、前記第2のずれ量を演算
    することを特徴とする請求項20に記載の情報処理装
    置。
  22. 【請求項22】 前記演算手段は、前記先行する処理単
    位のオーディオデータのプレゼンテーションタイムスタ
    ンプに、前記処理単位のオーディオデータの長さを加算
    した値と、前記先行する処理単位のビデオデータのデコ
    ーディングタイムスタンプに、前記処理単位のビデオデ
    ータの長さを加算した値との差に基づいて、前記第2の
    ずれ量を演算することを特徴とする請求項21に記載の
    情報処理装置。
  23. 【請求項23】 前記第1のずれ量が、前記第2のずれ
    量より大きいか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記第1のずれ量が、前記第2の
    ずれ量より大きいと判断された場合、前記先行する処理
    単位の前記オーディオデータに、1つの符号化単位の無
    音のデータを挿入する挿入手段とをさらに備えることを
    特徴とする請求項22に記載の情報処理装置。
  24. 【請求項24】 前記第2のずれ量が、前記第1のずれ
    量より大きく、かつ、前記第2のずれ量と前記第1のず
    れ量の差が、前記オーディオデータの1符号化単位以上
    であるか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記第2のずれ量が、前記第1の
    ずれ量より大きく、かつ、その差が前記オーディオデー
    タの1符号化単位以上であると判断された場合、前記第
    2のずれ量と、前記第1のずれ量の差が、前記オーディ
    オデータの1符号化単位より小さくなるように、前記先
    行する処理単位の前記オーディオデータを、前記オーデ
    ィオデータの前記処理単位を構成する符号化単位で削除
    する削除手段とをさらに備えることを特徴とする請求項
    22に記載の情報処理装置。
  25. 【請求項25】 前記オーディオデータのチャンネル数
    が、扱える前記チャンネル数の最大値よりも少ないか否
    かを判断する判断手段と、 前記判断手段により、前記オーディオデータのチャンネ
    ル数が、前記最大値よりも少ないと判断された場合、前
    記チャンネル数が、前記最大値と等しくなるようにチャ
    ンネル数を増加し、増加した前記チャンネルに対して無
    音のデータを付加して出力する出力手段とをさらに備え
    ることを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  26. 【請求項26】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理する情報処理装置の情報処理方法
    において、 入力されたデータから、オーディオデータとビデオデー
    タを含む前記処理単位の各ブロックを抽出し、前記各ブ
    ロックに含まれるヘッダから、先行する処理単位に対し
    て、前記処理単位の前記オーディオデータと前記ビデオ
    データを繋ぐ処理をした場合に、前記オーディオデータ
    と前記ビデオデータが同期するためのずれ量に対応する
    第1のずれ量を抽出する抽出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記オーディオデータと前
    記ビデオデータの前記処理単位を繋ぐ処理をした場合に
    おける、前記オーディオデータと前記ビデオデータの前
    記処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量を、
    前記各ブロック毎に演算する演算ステップと、 前記第1のずれ量と、前記第2のずれ量に基づいて、前
    記処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎステップとを含むこと
    を特徴とする情報処理方法。
  27. 【請求項27】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理するプログラムであって、 入力されたデータから、オーディオデータとビデオデー
    タを含む前記処理単位の各ブロックを抽出し、前記各ブ
    ロックに含まれるヘッダから、先行する処理単位に対し
    て、前記処理単位の前記オーディオデータと前記ビデオ
    データを繋ぐ処理をした場合に、前記オーディオデータ
    と前記ビデオデータが同期するためのずれ量に対応する
    第1のずれ量を抽出する抽出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記オーディオデータと前
    記ビデオデータの前記処理単位を繋ぐ処理をした場合に
    おける、前記オーディオデータと前記ビデオデータの前
    記処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量を、
    前記各ブロック毎に演算する演算ステップと、 前記第1のずれ量と、前記第2のずれ量に基づいて、前
    記処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎステップとを含むこと
    を特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラム
    が記録されている記録媒体。
  28. 【請求項28】 処理単位毎のビデオデータと、処理単
    位の大きさが前記ビデオデータと異なる処理単位毎のオ
    ーディオデータを処理するプログラムであって、 入力されたデータから、オーディオデータとビデオデー
    タを含む前記処理単位の各ブロックを抽出し、前記各ブ
    ロックに含まれるヘッダから、先行する処理単位に対し
    て、前記処理単位の前記オーディオデータと前記ビデオ
    データを繋ぐ処理をした場合に、前記オーディオデータ
    と前記ビデオデータが同期するためのずれ量に対応する
    第1のずれ量を抽出する抽出ステップと、 先行する処理単位に対して、前記オーディオデータと前
    記ビデオデータの前記処理単位を繋ぐ処理をした場合に
    おける、前記オーディオデータと前記ビデオデータの前
    記処理単位の同期のずれ量に対応する第2のずれ量を、
    前記各ブロック毎に演算する演算ステップと、 前記第1のずれ量と、前記第2のずれ量に基づいて、前
    記処理単位で繋ぐ処理を行う繋ぎステップとをコンピュ
    ータに実行させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009232187A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Nec Personal Products Co Ltd Av圧縮装置およびプログラム
JP2011155538A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Toshiba Corp メディア符号化装置及びメディア符号化方法
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