JPH08307851A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JPH08307851A
JPH08307851A JP7114558A JP11455895A JPH08307851A JP H08307851 A JPH08307851 A JP H08307851A JP 7114558 A JP7114558 A JP 7114558A JP 11455895 A JP11455895 A JP 11455895A JP H08307851 A JPH08307851 A JP H08307851A
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JP
Japan
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channel
video title
video
storage means
time
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Application number
JP7114558A
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English (en)
Inventor
Kazunori Iwasaki
和則 岩崎
Nobuhiro Matsuda
伸広 松田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニアVODにおいて、チャネルの有効活用を
図ることができる通信システムの提供。 【構成】 一定時間の間のユーザからの視聴要求の有無
によって、次の周期でのビデオタイトルの配信を行った
り、停止したりする。例えば、チャネル3についてみる
と、の期間はユーザからの視聴要求がないので、ビデ
オタイトルの配信を停止し、の期間はユーザからの視
聴要求があるので、ビデオタイトルの配信を行ってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電気通信網また
は有線放送網等の公衆網ないし専用網を介して、テレビ
ジョン番組、音声番組および文字放送番組等のビデオタ
イトル(番組情報)を所定の時間差でずらして複数のチ
ャネルで繰り返し放送する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、ディジタル技術の進展による映像
のディジタル圧縮/伸長技術、通信におけるディジタル
変調/復調技術、および法制度の改革や規制緩和等によ
り「通信・放送融合システム」の研究・開発が盛んであ
る。
【0003】通信・放送融合システムは、その名の通
り、今まで個別であった通信と放送を、同一のネットワ
ークで融合して取り扱おうとするるもので、CATV事
業者や通信事業者、関係メーカ等が、それぞれの立場の
アプローチ(すなわち、通信事業者は通信に放送を取り
込もうとし、CATV事業者は放送に通信を取り込もう
としている)で、研究・開発や試行サービスを行ってい
る。
【0004】現在、通信・放送融合のアプリケーション
として、分かりやすく、市場性があると期待されている
ビデオ・オン・デマンド(VOD)が注目されている。
これは、見たい映画やテレビ番組を、いつでも、自分の
都合のよい時間に視聴できるサービスである。代表的な
ものとしては、CATVによるタイム・ワーナ・ケーブ
ル社の「フル・サービス・ネットワーク」(放送からの
アプローチ)、既存電話線によるベル・アトランティッ
ク社の「Stargazer」(通信からのアプロー
チ)などがある。
【0005】VODが登場する背景には、前述した映像
圧縮技術(MPEG)とディジタル変調技術が大きく関
わっている。従来のアナログ映像(NTSC)をディジ
タル圧縮して、MPEG−1で 1.5Mbps、MPEG
−2で5Mbps程度のビットレートで伝送できる。ま
た、ディジタル変調は、6MHzの帯域に、例えば64Q
AMのディジタル変調で、30Mbps以上のビットレー
トを提供できる。
【0006】従来のCATVでは、NTSC映像を6M
Hzの帯域で1本しか伝送できなかったものを、ディジ
タル変調技術とディジタル圧縮技術でNTSC映像を 6
〜20本/6MHz伝送可能としている。これにより、C
ATVの多チャネル化が可能となってきている。この多
チャネルを使用して、VODが提供される。
【0007】このように、VODサービスは、ユーザが
自宅にいながらにして、好きなビデオタイトル(映画や
TV番組、ニュース等)を、好きな時間に視聴可能とす
る。このようなVODサービスは、現在、サービスの程
度によって、明確ではないが、大体3クラスに分類され
ている。
【0008】希望するビデオタイトルを数秒以内の待
ち時間で見ることができ、さらに、VTRで試聴するの
と同様に、早送りや、巻き戻し、一時停止などが可能。
【0009】希望するビデオタイトルを数秒〜数十秒
以内の待ち時間で見ることができるが、VTR機能はな
い。
【0010】センタが一定間隔で複数のチャネルで配
信する同一ビデオタイトルを数分〜数十分の待ち時間で
見ることができる。VTR機能はない。
【0011】はフルVODやインタラクティブVO
D、はニアVODと呼ばれる。本質的にとは通信
であるが、は放送サービスである。また、〜の順
で、ビデオサーバの制御が容易になりコストが廉価にな
る。さらに、とは1加入者が1チャネルを占有する
が、は複数の加入者が同時に視聴可能なので、伝送コ
ストが廉価になる。
【0012】図20(a)は従来のニアVODにおける
各チャネルの配信タイミング図である。
【0013】例えば、2時間の映画のビデオタイトル
を、ビデオサーバから15分間隔で配信すると、8チャネ
ル必要となる。1回目の配信は、チャネル1からチャネ
ル2、チャネル3と、順次同一映像を15分間隔で配信
し、最後のチャネル8まで行くと、またチャネル1に戻
り、2回目の配信を開始する。これを終日繰り返すこと
により、ユーザは、自分の都合の良い時間に、15分間隔
の配信なら、最大15分の待ち時間でビデオタイトルを視
聴することができる。
【0014】この例では、15分間隔で説明したが、5分
間隔ならチャネル数は3倍となり、さらに、10種類のビ
デオタイトルを同時に配信すると、チャネル数は10倍必
要となる。( 240チャネル)。
【0015】図21は従来のニアVODにおけるビデオ
タイトルの配信フロー図であり、一定周期で(ステップ
211)チャネルを割り当てて(ステップ212)ビデ
オタイトルを配信する(ステップ213)動作を示して
いる。
【0016】このようなニアVOD方式は、上述したよ
うに、フルVOD方式に比較して、VTR機能がないの
でビデオサーバが簡易に構築できることや、同一ビデオ
タイトルを複数のユーザが視聴できるのでチャネルの使
用効率がよく、伝送コストが廉価なメリットがある。
【0017】しかしながら、ビデオタイトルを視聴者の
存在有無に関わらず、複数のチャネルを使用して一定間
隔で配信するので、視聴されないチャネルが発生する可
能性があり、チャネルの使用効率の低下を招く問題があ
る。さらに、配信されるビデオタイトルの選択はセンタ
装置側にあり、視聴者の希望するビデオタイトルが配信
されないなどの問題がある。
【0018】ところで、現在のシステムでは、CATV
の伝送帯域 750MHzのうち、 450〜 750MHzの 300
MHz分をディジタル圧縮により多チャンネル化する。
アナログ1チャネルの帯域( 6MHz)をディジタル10
チャネルに分割すれば、最大500チャネルを確保し、例
えば50本のヒット映画を15分毎に放送して、計 400チャ
ネルをニアVODサービスに使用する(残り 100チャネ
ルは他のサービス用)ものとしている。利用者はこの番
組チャネルのガイドチャネルの案内に従って選局キーを
操作して所望の映画を選択する。前述のメリットの他
に、ニアVODシステムの利点として、VODシステム
と異なり、必ずしも双方向にする必要がないことが挙げ
られる。1GHz近辺に上り(加入者→センター装置)
信号の帯域を確保し、双方向システムを実現しようとす
る試みもいくつか成されているが、これは、高周波伝送
技術を必要とし、最悪、既存の(CATV等の)システ
ムが利用できず、アップルグレードが必要であるという
問題がある。
【0019】反面ニアVODではVODの様なVTR相
当の操作ができず、より“きめ細かな”サービスを提供
することができない。しかし、ニアVODでも機能は劣
るがVTRライクなサービスも可能である。仮に頭出し
が 3分ごとにずれた映像であるとすると、早送りは 3分
先に進んだ番組チャネルに移ることで、逆に巻戻しは3
分遅れたチャネルに移ることで実現できる。VODに比
べスムースさでは劣るが“らしき”ことはできる。た
だ、頭出しのずれが 3分であれば、少しは早送り、巻戻
しもスムースに実現できるが、 2時間の番組の場合、40
通りの出力(チャネル)が必要となるので相当の規模の
システムでないとコスト的に安価にならない恐れがあ
る。チャネルを減らせば、より安価に実現できるが、頭
出しのずれも大きくなることになり(例えば15分)、前
述の方法ではもうスムースな操作は期待できない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に基づいてなされたもので、チャネルの使用効率が
低下せず、さらに、視聴者の希望するビデオタイトルを
配信することのできる通信システムを提供することを目
的としている。
【0021】また、本発明の別の目的は、VODより簡
易なセンター装置で済むニアVODにおいてシステムの
規模を抑えたままVTR相当の機能を実現できる通信シ
ステムを提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、請求項1記載の本発明は、センタ装置と端末と
を伝送路を介して接続し、センタ装置より同一ビデオタ
イトルを時間をずらして伝送路の複数のチャネルへ送信
し、端末が伝送路の所定のチャネルよりビデオタイトル
を受信するように構成された通信システムにおいて、前
記センタ装置が、端末から要求があったとき、所定のチ
ャネルにビデオタイトルを所定の周期送信し、所定の周
期の間に端末から要求がないとき、次の周期のビデオタ
イトルの送信を停止する手段を有することを特徴とす
る。
【0023】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
通信システムにおいて、送信するビデオタイトルは端末
の視聴要求によって決定されることを特徴とする。
【0024】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
通信システムにおいて、所定の時間の間に端末からの視
聴要求がある値を越えたときは、前記所定の時間を短く
することを特徴とする。
【0025】請求項4記載の本発明は、センタ装置と端
末とを伝送路を介して接続し、センタ装置より同一ビデ
オタイトルを時間をずらして伝送路の複数のチャネルへ
送信し、端末が伝送路の所定のチャネルよりビデオタイ
トルを受信するように構成された通信システムにおい
て、前記端末が、少なくとも2つのチャネルの同一ビデ
オタイトルを受信する受信手段と、この受信手段により
受信された各ビデオタイトルを蓄積する蓄積手段とを具
備することを特徴とする。
【0026】請求項5記載の本発明は、センタ装置と端
末とを伝送路を介して接続し、センタ装置より同一ビデ
オタイトルを時間をずらして伝送路の複数のチャネルへ
送信し、端末が伝送路の所定のチャネルよりビデオタイ
トルを受信するように構成された通信システムにおい
て、前記端末が、直接再生するビデオタイトルが含まれ
た第1のチャネル及びこの第1のチャネルの少なくとも
一つ前の周期のビデオタイトルが含まれた第2のチャネ
ルを受信する受信手段と、受信された第1のチャネルの
ビデオタイトルを蓄積する第1の蓄積手段と、受信され
た第2のチャネルのビデオタイトルを蓄積する第2の蓄
積手段と、第1または第2の蓄積手段の読み出し位置を
指定する指定手段と、第1または第2の蓄積手段におけ
る前記指定された読み出し位置より蓄積されたビデオタ
イトルを読み出す読出手段とを具備することを特徴とす
る。
【0027】請求項6記載の本発明は、請求項5記載の
通信システムにおいて、第2のチャネルの少なくとも一
つ前の周期のビデオタイトルが含まれた第3のチャネル
のビデオタイトルを第1の蓄積手段に蓄積するととも
に、第1の蓄積手段を第2の蓄積手段として使用し、第
2の蓄積手段を第1の蓄積手段として使用するように切
り替える手段をさらに有する。
【0028】請求項7記載の本発明は、請求項5記載の
通信システムにおいて、第1のチャネルの少なくとも一
つ後の周期のビデオタイトルが含まれた第4のチャネル
のビデオタイトルを第1の蓄積手段に蓄積するととも
に、第1の蓄積手段を第2の蓄積手段として使用し、第
2の蓄積手段を第1の蓄積手段として使用するように切
り替える手段をさらに有することを特徴とする。
【0029】請求項8記載の本発明は、請求項5記載の
通信システムにおいて、センター装置がチャネル毎のビ
デオタイトルの送信開始時刻または送信開始時刻からの
経過時間のうち少なくとも一方を端末に通知する手段を
有することを特徴とする。
【0030】
【作用】
(請求項1〜3)本発明では、センタ装置が、端末から
要求があったとき、所定のチャネルにビデオタイトルを
所定の周期送信し、所定の周期の間に端末から要求がな
いとき、次の周期のビデオタイトルの送信を停止する手
段を有するので、チャネルの使用効率を向上できる。ま
た、視聴者の希望するビデオタイトルを配信することが
できる。さらに、一定時間の間にユーザからの視聴要求
がある値を越えた時は一定周期を短くすることによって
待ち時間を短縮することができる。
【0031】(請求項4〜8)本発明では、ニアVOD
サービスを受ける端末において少なくとも2つのチャネ
ルのビデオタイトルを各々一定量蓄積し、その蓄積され
たビデオタイトルを再生することによりVTR相当の機
能(早送り、巻戻し等)を実現する。
【0032】例えば、通常の番組再生は、第1のチャネ
ルで受信したビデオタイトルで行う。また、第1の蓄積
手段に“過去”のビデオタイトルを蓄積し(蓄積手段の
容量は少なくともセンター装置の頭出しのずれ分相当が
望ましい)、第2の蓄積手段に“未来”のビデオタイト
ルが蓄積する(同じく蓄積手段の容量は頭出しのずれ分
相当が望ましい)。そして、読み出し位置を指定して、
第1の蓄積手段のビデオタイトルを抽出、再生すること
により“巻戻し”を、第2の蓄積手段のビデオタイトル
を抽出、再生することにより“早送り”を実現する。
【0033】また、第1の蓄積手段の容量を越えたビデ
オタイトルを再生する場合、すなわち、更に“過去”に
さかのぼったビデオタイトルを再生する場合、第2のチ
ャネルの少なくとも一つ前の周期のビデオタイトルが含
まれた第3のチャネルのビデオタイトルを第1の蓄積手
段に蓄積するとともに、第1の蓄積手段を第2の蓄積手
段として使用し、第2の蓄積手段を第1の蓄積手段とし
て使用するように切り替える。
【0034】一方、第2の蓄積手段の容量を越えたビデ
オタイトルを再生する場合、すなわち、更に“未来”に
さかのぼったビデオタイトルを再生する場合、第1のチ
ャネルの少なくとも一つ後の周期のビデオタイトルが含
まれた第4のチャネルのビデオタイトルを第1の蓄積手
段に蓄積するとともに、第1の蓄積手段を第2の蓄積手
段として使用し、第2の蓄積手段を第1の蓄積手段とし
て使用するように切り替える。
【0035】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明が適用されるCATVによる
VODシステムの構成を示す図である。
【0036】同図に示すように、伝送路は、光ファイバ
11と同軸ケーブル14を組み合わせたハイブリッド網
により構成される。センタとノード12間は、光ファイ
バ11により結ばれ、ノード12と加入者間は同軸ケー
ブル14により結ばれている。そして、1ノード当たり
最大 500〜 600世帯が収容される。光ファイバ11は双
方向であっても、上り下り別線であってもよい。同軸ケ
ーブル14には双方向アンプ13が挿入され、信号の増
幅とともに、上り(加入者からセンタへ)と下り(セン
タから加入者へ)信号の分離を行う。
【0037】ノード12は、光ファイバ11からの信号
を光−電気変換して同軸ケーブル14へ、また、同軸ケ
ーブル14からの信号を電気−光変換して光ファイバ1
1へ伝送する。
【0038】ビデオサーバ1は、VODのサービスのた
めの映画やTV番組等のビデオタイトルを保管し、ユー
ザの要求するビデオタイトルを検索して配信する。
【0039】管理装置6は、PCやWSで実現され、ビ
デオサーバ1とセットトップ15間のパスの設定/切断
を管理するコネクション管理やネットワーク管理、視聴
したビデオタイトルのユーザへの課金等の機能を実行す
る。
【0040】VOD交換機2は、コネクション管理機能
の制御の下、ビデオサーバ1と加入者間に回線を設定す
る。回線上をビデオタイトルの圧縮された映像データが
転送される。映像データのビットレートは、 1.5Mbp
s(MPEG−1)である。
【0041】時分割多重アクセス装置3(TDMA)
は、VOD交換機2からの 1.5Mbpsの信号を30Mb
psに多重して、ヘッドエンド8内の64QAM変調器に
出力する。ヘッドエンド8は、ディジタル変調した映像
や音声、FAX、電子メール等のデータと下り制御信号
を、受信設備9で受信した既存アナログ放送とRF合成
して、E/O部10へ出力する。E/O部10は、入力
した信号を電気−光変換し、光ファイバ11へ投入す
る。
【0042】時分割多重アクセス装置5は、加入者から
のQPSK変調された上り信号がE/O部10で光−電
気変換され、ヘッドエンド8でRF分解、QPSK復調
された8MbpsのTDMフレーム信号を入力して、64
kbpsのタイムスロットに分解し、構内交換機(PB
X)4へ出力する。また、PBX4からの64kbpsの
信号を入力して、8MbpsのTDMフレームに多重化
する。多重化されたTDMフレームは、ヘッドエンド8
でQPSK変調され、前述したのと同様にして、光ファ
イバ11へ出力される。
【0043】PBX4は、エンド・エンド間(加入者
間)の音声、FAX、電子メールなどのデータの交換
と、センタとエンド間の制御信号の交換をする。
【0044】LAN7は、センタ内の各装置間のデータ
伝送を行う。
【0045】セットトップ15は、各家庭に設置され、
TV16や電話17、FAX18、パソコン19等を接
続する。セット・トップ15は、ユーザからの要求に基
づいて、TV番組やビデオタイトルの受信、ビデオサー
バ1へのアクセスやユーザ・ユーザ間の通信(電話、F
AX、パソコン通信等)を行う。
【0046】ユーザがセットトップ15から出した要求
は、構内交換機4から管理装置6のコネクション管理機
能に伝達される。コネクション管理機能はこの要求に従
い、ビデオサーバ1、VOD交換機2、TDMA3、伝
送路、セットトップ15間にパスを張り、回線を提供す
る。
【0047】図2は上述したビデオサーバ1の構成を示
す図である。
【0048】磁気ディスク21は、ビデオタイトルを保
管し、ディスク制御22は磁気ディスク21を制御す
る。磁気テープ23はアーカイバル(アクセス頻度の少
ないビデオタイトルを保管)として使用し、磁気テープ
制御24は磁気テープ23を制御する。DRAM25は
磁気ディスク21と出力映像データ間のバッファリング
を行う。ストリーム制御26は、コネクション管理機能
やセットトップ15の制御情報をLAN7経由で授受
し、ビデオサーバ1を制御する。例えば、ユーザからの
要求に従って、目的とするビデオタイトルをコネクショ
ン管理機能に指定された出力制御27を通じて出力す
る。VTR機能やニアVOD機能はストリーム制御26
で実現する。出力制御27は、圧縮符号化されたビデオ
タイトルの映像データを、連続的にVOD交換機2に送
出するための制御を行う。VOD交換機2とのインタフ
ェースのために映像データのフォーマット化や回線のス
ピード( 1.5Mbps)に合わせる機能を有する。この
ようなビデオサーバ1のストリーム制御によって、ニア
VODが実現される。
【0049】図3は上述した磁気ディスク21の構成を
示す図である。同図に示す磁気ディスクでは、大容量
で、信頼性に優れ、多くのユーザの同時並行アクセスを
可能とする蓄積技術として知られるRAID(Redundan
t Arraysof Inexpensive Disks)方式を使用する。RA
IDは1〜5までの方式があるが、ここに示したのはR
AID3方式である。RAIDは転送レートを高めるだ
けでなく、ディスクの障害に強い方式として考えられた
ものである。低コストのハードディスク31をアレイ状
に並べ、そのアレイ状のディスク31に一連のデータを
適当に分割(ストライピング)し、個々のディスク31
に分散して蓄積する。 図4にデータのストライピング
例を示す。入力データをビットまたはバイトでストライ
ピングする。一連のデータを順番に、DISK10、D
ISK11、DISK12………、DISK15、DI
SK10、DISK11………とディスクに分散してサ
イクリックに蓄積する。この例では6台のディスクに蓄
積しているので、転送レートは6倍になる。しかし、一
つのディスクの平均故障間隔をMとすると、n台にデー
タを分散させるとトータルの平均故障間隔はM/nにな
る。この問題を解決するために、1台パリティ用のディ
スクを追加し、対応する位置に書き込む。また、ディス
ク内では、セクタ単位にCRCを付加して記憶する。こ
れにより、ディスク内のCRCによって自らの故障を検
出し、パリティによっ故障データを復元する。
【0050】図5に、このVODシステムにおける周波
数配列を示す。同図に示すように、上り帯域は10M〜50
MHz、下り帯域は70M〜 750MHzを割り当ててい
る。下り帯域の70M〜 450MHzは、既存の地上放送と
衛生放送の再送信に使用し、すべての伝用路上で共通で
ある。残りの帯域は、VODや音声、FAX、電子メー
ルなどのデータチャネルと制御チャネルとして使用し、
伝送路毎に独立している。前者はアナログであり、後者
はディジタルである。
【0051】上り帯域の10〜50MHzは、6MHz帯域
をQPSK変調して8Mbpsのビットレートを提供す
る。これを使用して、TDMで約 100タイムスロット
(1スロット64kbps)の通信容量を確保できる。足
りなければ、6MHz単位で増やすことができる。この
内の1つを制御チャネル、残りをデータチャネルとして
使用する。
【0052】下り帯域の 450〜 750MHzは、1つの制
御チャネルと複数のデータチャネルで構成される。制御
チャネルは上りと同様に6MHz帯域をQPSK変調し
て8Mbpsのビットレートを提供する。データチャネ
ルは、さらに、通信チャネルとVODチャネルで構成さ
れ、通信チャネルは制御チャネルと同様であり、VOD
チャネルは6MHz帯域を64QAMK変調して30Mbp
sのビットレートを提供する。 1.5MbpsのMPEG
−1の映像に換算すると、伝送路一本あたり1000チャネ
ルの容量がある。
【0053】このような構成において、ユーザはVOD
サービスの提供を受けたいとき、セットトップ15と管
理装置6を介して、各種サービスの中からVODサービ
スを選択する。VODサービスを選択すると、ビデオサ
ーバ1とセットトップ15間に上りと下りのパスが設定
され、以後、ビデオサーバ1とセットトップ15間で情
報の授受を行う。ユーザはビデオサーバ1の提供するナ
ビゲーションシステムで、視聴したいビデオタイトルを
選択する。このとき、セットトップ15に使用する帯域
やチャネルが割り当てられる。選択されたビデオタイト
ルは、ビデオサーバ1から出力され、VOD交換機2、
TDMA3、ヘッドエンド8、伝送路を経由して、セッ
トトップ15に配信される。セットトップ15は、割り
当てられた帯域をチューニングし、ディジタル復調、M
PEG伸長して、自宛先のビデオタイトルを受信し、そ
の信号をセットトップ15からモニタ(TV)16へ出
力する。ユーザは、選択したビデオタイトルをTV16
で視聴する。
【0054】このような構成のVODシステムに本発明
に係るニア・ビデオ・オン・デマンド方式を適用した実
施例を説明する。
【0055】図6はこの実施例におけるニアVODのタ
イミング図である。ビデオタイトル配信のタイミングは
従来と同様であるが、一定時間の間のユーザからの視聴
要求の有無によって、次の周期でのビデオタイトルの配
信を行ったり、停止したりする。例えば、チャネル3に
ついてみると、の期間はユーザからの視聴要求がない
ので、ビデオタイトルの配信を停止し、の期間はユー
ザからの視聴要求があるので、ビデオタイトルの配信を
行っている。従って、本発明では、ユーザからの視聴要
求の有無にかかわりなく常にビデオタイトルの配信を行
っている従来方式に比べ、チャネルの有効活用を図るこ
とができる。
【0056】図7はこの機能を実現するためのビデオサ
ーバ1の動作を示すフロー図である。 一定周期で(ス
テップ701)チャネルを割り当て(ステップ70
2)、ビデオタイトルを配信する(ステップ703)。
次に、一定時間経過後(ステップ704)、ユーザから
このビデオタイトルに対する視聴要求が有ったかチェッ
クする(ステップ705)。あれば一定周期後、チャネ
ルを割り当てビデオタイトルを配信する(ステップ70
1〜703)。なければ再度一定時間視聴要求を待つ
(ステップ704)。これにより、視聴要求のないとき
はビデオタイトルの配信を行わないという動作を実現し
ている。一定周期と一定時間は、ビデオサーバの映像デ
ータの頭出し時間に関係する。頭出しに要する時間分だ
け、一定時間は一定周期より短い。
【0057】図8は他の実施例に係るビデオサーバ1の
動作を示すフロー図である。同図に示す実施例は、配信
するビデオタイトルをユーザより要求している点が、上
述した実施例と異なる。すなわち、一定周期で(ステッ
プ801)チャネルを割り当てる(ステップ802)。
そして、ユーザより要求があったビデオタイトルを配信
する(ステップ803)。次に、一定時間経過後(ステ
ップ804)、ユーザからこのビデオタイトルに対する
視聴要求(ユーザより要求があったビデオタイトルと同
じものに限る。)が有ったかチェックする(ステップ8
05)。あれば一定周期後、チャネルを割り当てビデオ
タイトルを配信する(ステップ801〜803)。なけ
れば再度一定時間視聴要求を待つ(ステップ804)。
【0058】図9はさらに別の実施例に係るビデオサー
バ1の動作を示すフロー図である。この実施例は、図7
に示した実施例に、視聴要求数のチェックを追加したも
のである。すなわち、一定周期で(ステップ901)チ
ャネルを割り当て(ステップ902)、ビデオタイトル
を配信する(ステップ903)。次に、一定時間経過後
(ステップ904)、ユーザからこのビデオタイトルに
対する視聴要求が有ったかチェックする(ステップ90
5)。そして、視聴要求がある場合には、その要求数が
a(予め定められた所定の値)と等しいか大きいかを判
断する(ステップ906)。等しいまたは大きいときに
は、一定周期のタイミングを待たずに、すぐチャネル割
り当てを行いビデオタイトルを配信し、小さいときに
は、一定周期後、チャネルを割り当てビデオタイトルを
配信する(ステップ901〜903)。一方、視聴要求
がなければ再度一定時間視聴要求を待つ(ステップ90
4)。 本実施例では、要求数がaと等しいまたは大き
いときには、一定周期のタイミングを待たずに、すぐチ
ャネル割り当てを行いビデオタイトルを配信しているの
で、人気のあるビデオタイトルは待ち時間が少なく視聴
できる。
【0059】さらに要求数をカウントすることにより、
同一チャネルのビデオタイトルの視聴者数が把握でき、
視聴している人数によって視聴料金を安くするなどのサ
ービスが可能となる。
【0060】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
10はこの実施例に係るシステムの構成を示した概略図
である。ここでは、米タイムワーナー社が1994年にオー
ランド市で行った試行サービスの実験システム(FS
N)を例に取る。ネットワーク形態は、最初の実施例と
同様に、光ファイバ44と同軸ケーブル45を組み合わ
せたハイブリッド網である。ビデオサーバー等の放送設
備、交換機等を備えたセンター装置41と光ファイバノ
ード42間は光ファイバ44で結ばれ、光ファイバノー
ド42で光/電気変換され、最大500世帯に向けて同軸
ケーブル45が張り巡らされている。本発明に係る番組
情報受信端末43は、利用者(加入者)の宅内に位置し
TV、VTR等のTVセット、電話、FAX等の通信機
器が接続される。
【0061】図11は加入者宅すなわち番組情報受信端
末43における周波数配列を示した図である。これも前
述のFSNを例に取る。50MHz〜 732MHzをセンタ
ー装置41から加入世帯への下り伝送帯域54に、 900
MHz〜 1GHzを上り帯域56に割り当てる。下り帯
域のうち50MHz〜 450MHz(51)は既存のアナロ
グTVサービスに利用する。下りのディジタル伝送帯域
は 500MHz〜 708MHz( 208MHz幅)とする(5
2)。このなかに帯域幅12MHzの伝送チャネルを最大
15チャネル程度(12MHz×15= 180MHz幅)用意す
る。 1チャネル当たりの伝送速度は、64値QAM変調方
式を使用し45Mb/s(Ds−3)である(FSNの実
験では 1Hz当たり 4b/s以上伝送できることが確認
されている。)。センター装置41から加入者宅へ伝送
する映像信号は、国際標準のMPEG−1を使用し、符
号化速度 4Mb/s程度に圧縮する。よって、 1伝送チ
ャネル当たりに10個の番組情報(テレビジョン番組、音
声番組および文字放送番組などの番組)(45Mb/s÷
4Mb/s=10個)時分割多重して伝送し、合計 150番
組チャネル(10×15= 150)が確保できる。この 150個
の番組チャネルを使用して、ニアVODによる映像放送
を実現できる。
【0062】また、 500MHz付近の帯域幅 1.5MHz
の周波数にQPSK変調方式を使用して 1.5Mb/sの
制御チャネルを確保する(53)。この制御チャネルを
使用し、所望の映像がどの下りチャネル(52)にある
かを、加入者宅の受信端末43に知らせる。受信端末4
3は先ず制御チャネル(53)のデータを受信し、内蔵
チューナーで所望のディジタル伝送を受信する。更に復
調した45Mb/sのディジタル信号のうち所望の映像だ
けを取り出して復号化してれび受像機に出力する。
【0063】更に、 900MHz〜 972MHzのディジタ
ル伝送チャネル(55)では、帯域幅 1.5MHzを使用
して 1チャネル当たり、 1.5Mb/s(DS−1)を伝
送する。チャネル数は最大45程度、変調方式はQPSK
である。上りの制御チャネル情報は時分割多重で上りチ
ャネルに載せてセンター装置41まで伝送する。この上
り制御チャネルを使用して、番組情報受信端末43はセ
ンター装置41に映像信号の受信に係わる情報を報告
し、センター装置41はこの情報を課金、診断等に使用
する。
【0064】図12はセンター装置41の内部構成を示
した図である。同図に示すように、センター装置41
は、ビデオサーバー61、ATMスイッチ62、ノード
コントローラー63からその主要部が構成される。
【0065】ATMスイッチ62は、ビデオサーバー6
1から取りだした映像信号を所望のディジタル伝送チャ
ネル(52)に載せるなどの役割を担う。ATMスイッ
チ62とビデオサーバー61間は伝送速度 156Mb/s
の複数の伝送線(OC−3)で結ばれている。
【0066】ATMスイッチ62は更にノードコントロ
ーラー63が接続されている。下りのディジタル伝送チ
ャネル(52)については、ATMスイッチ62が出力
する45Mb/sのデータを64値QAMで変調し、帯域幅
12MHzの 1伝送チャネル(52)を使って伝送する。
【0067】上り信号については 1.5Mb/sで送られ
るデータを45Mb/sに多重化してATMスイッチ62
に入力する。
【0068】ビデオサーバー61は、ハードディスクの
装置等の記憶媒体を備え、この中に加入者宅へ送信すべ
き映像信号を蓄積している。ここから、一つの映像情報
を一定時間ずらして複数回、ATMスイッチ62に出力
し、ノードコントローラ63では、各々の映像信号を下
り伝送チャネルに載せ伝送する。
【0069】図13は下りディジタル伝送チャネルでの
番組チャネルの割り付けイメージを示した図である。前
述したように下りディジタル伝送チャネル(52)には
個別の周波数帯域を持った15個のチャネル(Dch0〜
Dch14)があり、各々が更に10個の番組チャネル
(Vch0〜Vch9)が時分割多重されている。所望
の映像を受信する場合、伝送チャネル(Dch)を周波
数選択し、更に復調した45Mb/sのディジタル信号か
らフレームヘッダを検出して位置決めして番組チャネル
(Vch)を取り出す。
【0070】図14はニアVODの映像の放送時間と番
組チャネルの関係を示した例である。ここでは前述の下
りディジタル伝送チャネルDch1の番組チャネルVc
h0〜Vch7を使い、同じ映像を15分ずつずらして放
送している。一つの放送時間は 2時間と想定している。
また、1回目の放送(実線部66)が終わると続いて2
回目の放送(波線部67)、更に3回目と循環して放送
するものとする。すなわち、加入者にとれば、番組チャ
ネルVch0〜Vch7の何れかを選択すれば、最大待
ち時間15分以内に映像が最初から試聴できることにな
る。何れの番組チャネルを選択すればよいかは、センタ
ー装置41からは制御チャネル(53)を使い各番組チ
ャネルにおける映像の放送開始時刻を使って放送し、番
組情報受信端末43はタイマーを備え、タイマーの保持
している時刻と放送開始時刻のうち最も近いものを選択
する。
【0071】図15は図10に示した番組情報受信端末
43の構成を示す図である。番組情報受信端末43は大
きく分波部71、受信部72、送信部73から構成され
る。
【0072】分波部71において、分波器71aは、入
出力端子Aを介して入力されるセンター装置41からC
ATV伝送路を介して送信されるCATV信号(テレビ
ジョン番組、音声および文字放送番組などの複数の番組
信号と制御信号等を周波数分割多重した信号との総称)
Xをフィルタリングして受信部72に分配すると共に、
逆に送信部73から出力される制御情報Yを同じく入出
力端子Aを介してセンター装置41に送信する。
【0073】受信部72において、分配器72aは、下
り帯域の50MHz〜 732MHzを、周波数帯域通過を行
い、既存のアナログTVサービスが伝送されている信号
x1を出力端子Bへ、ディジタル伝送チャネルが確保さ
れている 500MHz〜 708MHz帯域信号x3を選局回
路72cへ、制御チャネルが確保されている 500MHz
付近の 1.5MHz幅帯域を制御情報復調回路72bに各
々分配する。
【0074】分配器72aで分配された信号x1は、出
力端子Bを介してTVの受像器のアンテナ端子等に送ら
れる。
【0075】分配器72aで分配された信号x2は、制
御情報復調回路72bへ送られ、制御情報復調回路72
bにおいてQPSK復調され、ベースバンド信号cとし
て制御回路72eへ送られる。この信号には番組情報の
ガイド情報が含まれている。分配器72aで分配された
信号x3は、選局回路72cに送られる。選局回路72
cは、制御信号aに応答して複数の下りディジタル伝送
チャネルの中から所望の試聴される番組が属している伝
送チャネルを選択するとともに、その選択されたチャネ
ルを中間周波数に変換する。
【0076】選局回路72cで選択されたチャネルは、
番組情報復調回路72dで64値QAM復調により、図1
4で示される様な番組信号が時分割多重化された伝送速
度45Mb/s(DC−3)のベースバンド信号vに復調
される。
【0077】ヘッダ検出回路72gは、ベースバンド信
号vからフレームヘッダ(FH)を検出し、クロックを
再生すると共に、各番組チャネルVchを抽出し、各々
別の番組チャネルの番組信号v1、v2を書き込みカウ
ンタ(1)72h、書き込みカウンタ(2)72kを操
作することにより、蓄積回路(1)72j、蓄積回路
(2)72mに蓄積する。例えば、Vch1の映像を蓄
積回路(1)72jに、Vch2の映像を蓄積回路
(2)72mに蓄積する。
【0078】蓄積回路(1)72j、蓄積回路(2)7
2mは、共にニアVODの放送の時間差分相当(T時
間)の信号を蓄積できるだけの記憶媒体で実現する。蓄
積回路(1)72j、蓄積回路(2)72mの映像は、
ヘッダ検出回路72gで再生されるクロックを基に読み
出しカウンタ(1)72i、読み出しカウンタ(2)7
2lが操作され、選択回路72nに出力される。
【0079】選択回路72nは、制御信号dに対応し
て、蓄積回路(1)72j、蓄積回路(2)72mの何
れかに蓄積されている映像信号を選択する。番組情報復
号回路72oは、この選択された映像信号を復号(この
場合、MPEG1復号)し、出力端子Cに出力する。
【0080】選局キー72fでは、ユーザによって選曲
が行われる。選局キー72fから制御回路72eへ制御
信号bが出力される。制御回路72eは、制御情報復調
回路72bからの制御信号cを受信し、制御信号a、d
を出力する。
【0081】送信部73において、制御回路72eから
出力された監視信号等の上りの制御信号eは、制御情報
変調回路73aへ送られる。
【0082】制御情報変調回路73aは、制御信号eを
QPSK変調し、分波器71aを介して入出力端子Aか
らセンター装置41に送出する。
【0083】そして、このように構成された番組情報受
信端末43において利用者は試聴したい番組を選択キー
72fにより選択することができる。所望の番組がどの
伝送チャネル(52)にあり、その中でどの番組チャネ
ルを選択すれば良いかは、制御信号cとして制御回路7
2eに通知されている。選局回路72cは、制御回路7
2eからの制御信号aによって、所望の番組に対応する
伝送チャネル(52)を選択する。
【0084】次に、蓄積回路(1)72j及び(2)7
2mに関連する動作を説明する。
【0085】図16は番組チャネルと蓄積回路のメモリ
割り付けイメージを示したものである。センター装置4
1はT時間のずれをもって、同一の番組情報をそれぞれ
異なる複数の番組チャネルVch i(i=1,2…m
…)に放送している。
【0086】番組情報を直接再生する番組チャネルをV
ch mとし、Vch mの一つ前に(すなわちT時間
前に)センター装置41が放送を開始した番組チャネル
をVch m−1とする。
【0087】Vch mの番組情報を蓄積回路(1)7
2j、Vch m−1の番組情報を蓄積回路(2)72
mに蓄積する。また、Vch mにおいて放送を始めた
時刻を起点として、t時間経過した時刻tにおける、書
き込みカウンタ(1)72h、書き込みカウンタ(2)
72kの各々の書き込みアドレスWm(t)、Wm−1
(t)は以下の様になる。
【0088】 Wm(t) = t mod T Wm−1(t) = t mod T (A mod B:AをBで割った剰り) 図17に蓄積回路(1)72j及び(2)72mと書き
込みアドレスWm(t)、Wm−1(t)の関係の概略
図を示す。
【0089】なお、ここでは簡単化のために1アドレス
のために1単位時間の番組情報が書き込まれるものとす
る。図16を例にとると、蓄積回路(1)72j及び
(2)72mの容量はそれぞれT時間分であり、この2
つ蓄積回路(1)72j及び(2)72mにより、時刻
tを起点としてt−T時間〜t+T時間(T1/4〜3
T1/4)の2T時間分の番組情報が蓄積されている。
【0090】本実施例においては、蓄積回路(1)72
j及び(2)72mから番組情報を読み出すアドレスR
(t)を操作することによって、再生、早送り、巻戻し
等の操作を行う。以下にそれぞれの動作を説明する。
【0091】(1)再生 通常の番組情報の再生を行う場合は、読み出しは、Vc
h mの番組情報を蓄積している蓄積回路(1)72j
から行い、読み出しアドレスR(t)は、以下の様にな
る。
【0092】 R(t)=Wm(t)=t mod T ただし、厳密には読み出しをアドレスが書き込みアドレ
スを追い越さないよう、数アドレス読み出しアドレスを
遅らせることになる。
【0093】(2)b時間前にスキップ(ただし、0<
b<T) 時刻tにおいて、b時間前の番組情報にスキップした後
(簡単化のためにスキップの時間はここでは考慮しな
い)、再生を行う場合は、一旦、蓄積回路(1)72j
内でアドレスを戻し、再生を行うことになり、読み出し
アドレスR(t)は、以下の様になる(図18(b)参
照)。
【0094】R(t)=Wm(t)−b (3)f時間先にスキップ(ただし、0<f<T) (2)とは逆に、時刻tにおいて、f時間先の番組情報
にスキップした後(簡単化のためにスキップの時間はこ
こでは考慮しない)、再生を行う場合は、一旦、蓄積回
路(2)72mにアドレスを移し、再生を行うことにな
り、読み出しアドレスR(t)は、以下の様になる(図
18(a)参照)。
【0095】R(t)=Wm−1(t)+f (4)B時間巻戻し再生(ただし、0<B<T) 番組情報を巻戻し再生を行う場合は、アドレスを一定時
間間隔で間引きして(例えば一つおき)逆方向に移動
し、蓄積回路(1)72jの番組情報を読み出す。これ
にB時間を要し、その後再生する場合は、(2)の方式
に準ずる。
【0096】(5)F時間早送り再生(ただし、0<F
<T) 番組情報を早送り再生を行う場合は、アドレスを一定時
間間隔で間引きして(例えば一つおき)逆方向に移動
し、蓄積回路(2)72mの番組情報を読み出す。これ
にF時間を要し、その後再生する場合は、(3)の方式
に準ずる。
【0097】(6)P時間一次停止(ただし、0<P<
T) 一時停止を行う場合は、読み出しアドレスを進めずに同
じ番組情報を読み出すことにより実現できる。P時間一
時停止した後、再生を行う場合は、(2)のスキップと
同等になるので、(2)の方式に準ずる。
【0098】以上、(1)〜(6)では蓄積回路(1)
72j及び(2)72mの容量を越えない場合(すなわ
ち、時刻tを起点としたt−T〜t+T(2T時間
分))の操作を説明したが、以下に、前後T時間を越え
る場合の操作を説明する。当然、仕様によっては以下の
操作を禁止することもでき、その際、「現在、早送り
(巻戻し)はできません」等の警告メッセージを出すよ
うにしてもよい。
【0099】図19は上記と同じく番組チャンネルと蓄
積された番組情報の関係を示した図である。Vch3,
2,1,4の順番でT時間間隔で放送されているものと
する。 図19(a)に示すように、Vch 1の番組
情報が蓄積回路(1)72j、Vch 2の番組情報が
蓄積回路(2)72mに蓄積されているものとして、以
下の動作を説明する。
【0100】(7)b時間前にスキップ(ただし、T<
b) 図19(b)に示すように、番組情報復調回路72dを
操作し、蓄積回路(2)72mにVch 4の番組情報
を蓄積するようにし、読み出しアドレスR(t)を、 R(t)=W4(t) とする。
【0101】ただし、厳密には読み出しアドレスが書き
込みアドレスを追い越さないよう、数アドレス読み出し
アドレスを遅らせることになる。
【0102】スキップ後は、蓄積回路(2)72mの番
組情報を直接再生し、蓄積回路(1)72jは先行した
番組情報を蓄積することになる。
【0103】当然、スキップ直後からT時間経過しない
とT時間分の巻戻し操作ができないので(Vch 2の
番組情報が蓄積されているため)、前述の警告メッセー
ジを表示するようにする。
【0104】(8)f時間先にスキップ(ただし、T<
f) 図19(c)に示すように、番組情報復調回路72dを
操作し、蓄積回路(1)72jにVch 3の番組情報
を蓄積するようにし、読み出しアドレスR(t)を、 R(t)=W2(t) とする。
【0105】ただし、厳密には読み出しアドレスが書き
込みアドレスを追い越さないよう、数アドレス読み出し
アドレスを遅らせることになる。
【0106】スキップ後は、蓄積回路(2)72mの番
組情報を直接再生し、蓄積回路(1)72jは先行した
番組情報を蓄積することになる。
【0107】当然、スキップ直後からT時間経過しない
とT時間分の早送り操作ができないので(Vch 1の
番組情報が蓄積されているため)、前述の警告メッセー
ジを表示するようにする。
【0108】このように本実施例に係る番組情報受信端
末43では、VODより簡易なセンター装置で済むニア
VODにおいて再生、早送り、巻戻し等のVTR相当の
機能が実現できる。すなわちニアVODにおいてVOD
に近い機能が実現できる。
【0109】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ない。
【0110】例えば上述した実施例では、蓄積回路
(1)72j,(2)72mの各々の容量を頭出しのず
れ分(T時間相当分)としたが、これを更に、増やせば
より広い範囲での早送り、巻戻し操作ができる。例えば
蓄積回路として2T時間分の記憶容量を持てば、4T時
間の同操作ができる。その際、(7)(8)のスキップ
では、2T時間離れた番組チャンネルに切り換えること
ができる。
【0111】また、選局する番組チャンネルを三つ以上
にして各々の蓄積回路を持ってもより広い範囲での操作
ができる。
【0112】更に、本実施例では、一周波数帯(伝送チ
ャンネル52)に同一の番組情報を放送する番組チャン
ネルが載っているものとしたが、これが、複数の伝送チ
ャンネル(52)に跨がる場合は、選局回路72cを更
に追加することで本発明が実現できる。
【0113】また、当然、アナログTV放送によるニア
VODでも本発明は適用できる。アナログTV放送では
一周波数帯に一番組情報を載せることになることが考え
られるため、前述と同様に選局回路72cを少なくとも
二つ用意し、各々の回路から出力されるアナログの番組
情報をA/D変換する回路を選局回路72c毎に設け
る。そのディジタル化された番組情報を蓄積回路(1)
72j,(2)72mに蓄積することにより、本発明が
実現できる。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は次のよう
な効果を奏する。
【0115】請求項1〜3記載の本発明では、チャネル
の使用効率を向上でき、視聴者の希望するビデオタイト
ルを配信することができ、さらには一定時間の間にユー
ザからの視聴要求がある値を越えた時は一定周期を短く
することによって待ち時間を短縮することができる。
【0116】請求項4〜8記載の本発明では、ニアVO
Dサービスを受ける端末において少なくとも2つのチャ
ネルのビデオタイトルを各々一定量蓄積し、その蓄積さ
れたビデオタイトルを再生することによりVTR相当の
機能(早送り、巻戻し等)を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるCATVによるVODシス
テムの構成を示す図である。
【図2】ビデオサーバの構成例を示すブロック図であ
る。
【図3】磁気ディスクの構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】ディスクアレイへのストライピング例を示す図
である。
【図5】VODシステムにおける周波数配列例を示す図
である。
【図6】一実施例におけるニアVODのタイミング図で
ある。
【図7】一実施例における機能を実現するためのビデオ
サーバの動作を示すフロー図である。
【図8】他の実施例における機能を実現するためのビデ
オサーバの動作を示すフロー図である。
【図9】さらに別の実施例における機能を実現するため
のビデオサーバの動作を示すフロー図である。
【図10】他の実施例におけるCATVによるVODシ
ステムの構成を示す図である。
【図11】他の実施例における伝送路の周波数配列を示
す図である。
【図12】他の実施例におけるセンター装置の内部構成
を示す図である。
【図13】他の実施例における下りディジタル伝送チャ
ネルでの番組チャネルの割り付けイメージ図である。
【図14】他の実施例におけるニアVODの放送時間と
番組チャネルの関係を示す図である。
【図15】他の実施例におけるVODサービスを実現す
るビデオサーバーの構成を示す図である。
【図16】他の実施例における番組チャネルと蓄積回路
のメモリ割り付けイメージ図である。
【図17】他の実施例における蓄積回路と書き込み、読
み出しアドレスの関係(再生時)を示す図である。
【図18】他の実施例における蓄積回路と書き込み、読
み出しアドレスの関係(スキップ時)を示す図である。
【図19】蓄積回路と書き込み、読み出しアドレスの関
係(スキップがT時間を越える場合)を示す図である。
【図20】従来のニアVODにおける配信タイミングを
示す図である。
【図21】従来のニアVODにおける配信動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1………ビデオサーバ 2………VOD交換機 3、5…時分割多重アクセス装置(TDMA) 4………構内交換機(PBX) 6………管理装置 7………LAN 8………ヘッドエンド 9………受信設備 10………E/O部 11………光ファイバ 12………ノード 13………双方向アンプ13 14………同軸ケーブル 15………セットトップ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センタ装置と端末とを伝送路を介して接
    続し、センタ装置より同一ビデオタイトルを時間をずら
    して伝送路の複数のチャネルへ送信し、端末が伝送路の
    所定のチャネルよりビデオタイトルを受信するように構
    成された通信システムにおいて、 前記センタ装置が、端末から要求があったとき、所定の
    チャネルにビデオタイトルを所定の周期送信し、所定の
    周期の間に端末から要求がないとき、次の周期のビデオ
    タイトルの送信を停止する手段を有することを特徴とす
    る通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の通信システムにおいて、
    送信するビデオタイトルは端末の視聴要求によって決定
    されることを特徴とする通信システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の通信システムにおいて、
    所定の時間の間に端末からの視聴要求がある値を越えた
    ときは、前記所定の時間を短くすることを特徴とする通
    信システム。
  4. 【請求項4】 センタ装置と端末とを伝送路を介して接
    続し、センタ装置より同一ビデオタイトルを時間をずら
    して伝送路の複数のチャネルへ送信し、端末が伝送路の
    所定のチャネルよりビデオタイトルを受信するように構
    成された通信システムにおいて、 前記端末が、 少なくとも2つのチャネルの同一ビデオタイトルを受信
    する受信手段と、 この受信手段により受信された各ビデオタイトルを蓄積
    する蓄積手段とを具備することを特徴とする通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 センタ装置と端末とを伝送路を介して接
    続し、センタ装置より同一ビデオタイトルを時間をずら
    して伝送路の複数のチャネルへ送信し、端末が伝送路の
    所定のチャネルよりビデオタイトルを受信するように構
    成された通信システムにおいて、 前記端末が、 直接再生するビデオタイトルが含まれた第1のチャネル
    及びこの第1のチャネルの少なくとも一つ前の周期のビ
    デオタイトルが含まれた第2のチャネルを受信する受信
    手段と、 受信された第1のチャネルのビデオタイトルを蓄積する
    第1の蓄積手段と、 受信された第2のチャネルのビデオタイトルを蓄積する
    第2の蓄積手段と、 第1または第2の蓄積手段の読み出し位置を指定する指
    定手段と、 第1または第2の蓄積手段における前記指定された読み
    出し位置より蓄積されたビデオタイトルを読み出す読出
    手段とを具備することを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】 第2のチャネルの少なくとも一つ前の周
    期のビデオタイトルが含まれた第3のチャネルのビデオ
    タイトルを第1の蓄積手段に蓄積するとともに、第1の
    蓄積手段を第2の蓄積手段として使用し、第2の蓄積手
    段を第1の蓄積手段として使用するように切り替える手
    段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の通
    信システム。
  7. 【請求項7】 第1のチャネルの少なくとも一つ後の周
    期のビデオタイトルが含まれた第4のチャネルのビデオ
    タイトルを第1の蓄積手段に蓄積するとともに、第1の
    蓄積手段を第2の蓄積手段として使用し、第2の蓄積手
    段を第1の蓄積手段として使用するように切り替える手
    段をさらに有することを特徴とする請求項5に記載の通
    信システム。
  8. 【請求項8】 センター装置がチャネル毎のビデオタイ
    トルの送信開始時刻または送信開始時刻からの経過時間
    のうち少なくとも一方を端末に通知する手段を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の通信システム。
JP7114558A 1995-05-12 1995-05-12 通信システム Pending JPH08307851A (ja)

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JP7114558A JPH08307851A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 通信システム

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JP7114558A JPH08307851A (ja) 1995-05-12 1995-05-12 通信システム

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004096763A (ja) * 2003-09-12 2004-03-25 Hitachi Ltd ディジタルcatvシステムとその受信装置

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